此花のアニメ&漫画タイム

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約束からは逃げられない! フリーホラーゲームからの漫画化!待望の1巻 感想 霧雨が降る森

こんにちは 此花(このはな)です

今回は、フリーホラーゲームから漫画化された「霧雨が降る森」1巻の感想を書いていきたいと思います

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「霧雨が降る森」というのは、元々フリーホラーゲームで配信されているゲームです。
作者は、真田まことさんと言う方で、個人でゲームを作っているかたです。

作者のサイトはこちら
http://nanos.jp/hskzkrnkrn/

フリーゲームということで、無料でダウンロードでき、パソコンがあれば誰でもできます。
私は、ニコニコ動画のゲーム実況でこのゲームを知りました。
ホラーゲームというのは、個人的にはプレイするには苦手なぶるいに入るので、よくゲーム実況動画を見ます。

あらすじはこちら
事故で両親を亡くした大学生・シオリは、一枚だけ残された祖父の写真をきっかけに、
面影を求めて、両親の故郷”阿座河村(あざかわむら)”へと向かった。

しかし、そこは、シオリが決して
行ってはいけない場所だったのだ――。

さて、感想に移りましょうか

「おいでおいで。かわいいかわいい、わたしの子。はようはよう、出ておいで。
 約束を、約束を果たしにおいで」

このカラーから、漫画はスタートします

「両親が亡くなったと聞いたのは、ひどい雨の日のことでした。交通事故でした」
「その日は奇しくも、私の誕生日で、大学に入って間もない私を祝うために、両親は柄にもなく張り切っていたのだと思います」

「潰れた車から出てきた私へのプレゼントが、それを物語っていました。両親は私が小さい頃に親類と縁を切っており、葬儀はひっそりと行われました」

「突然のひとりぼっち…私のことも両親のことも昔から知っている人はいない。
 それが、どうしようもなく、寂しかった」

もろに原作の最初の語りをそのまま引用してますね

ゲームでもいきなり、シオリちゃんの両親が交通事故で亡くなりました、からスタートするので、
最初見た時はびっくりしました。

ある程度時間がたった日の夜
シオリは机の上で寝てしまっていた
起きると、部屋の時計がずっとなり続けていたことに気付く

直しに行くシオリだが、どう直していいか分からず、時計をいじっていると、一枚の写真が落ちる。それは、両親と小さい頃のシオリ、そして、親類と縁を切っていたはずのシオリのおじいちゃんらしき人が写っていた

写真の裏には、写真撮った場所と日付が書かれており、「19××年×月×日××県××群、阿座河村(あざかわむら)」と書かれていた。天涯孤独になってしまったシオリにとっては、願ってもないものだった。

「心の整理がついた頃、わたしはゆううつな長い大学の夏休みを迎えていた。そんな中、ふとあの写真のことを思い出した。もしかすると、あれは祖父ではないだろうか。そう思うと、やっと慣れたさびしさが一気に押し寄せて来た。――会いたい。会って、色んなことを話したい。色んなことを聞きたい」

「そう思った私は、夏休みということもあり、あの場所へ行ってみようと決めた。――そして今、私は電車に揺られ、阿座河村に向かっている」
シオリちゃんは、こういう経緯で阿座河村(あざかわむら)で向かうことになります

漫画にも描いてありますが、その場所はシオリちゃんにとって、決して行ってはいけない場所だったのです。
「あなたたちが二つに分けた約束は、時間と欠損だけで許しましょう。だからいつの日か来た時は、全てをわたしにちょうだいな。逃げることは許されない」

電車で「阿座河村(あざかわむら)」まで、いくシオリちゃん。
しかし、近くまで行くには、バスに乗っていかなくてはならない。しかも、時間はあと、3時間待つことになる。
交通手段がそれしかないので、バスを待つことに…。

しかし、いつまでたってもバスが来ない。すると…
「おい。そこの君」

「何をしているんだ!」
現れたのは、警察官だった。
バスを待っていると言うと、このバスは利用者が少なくて廃線になったとその望月さんは言った

驚くシオリだが、その村の巡査の望月さんがそれを見かねてか、目的地までパトカーで送ってくれるという
シオリは、その目的地に望月さんに告げる

シオリが告げたその場所は、望月さんが言うには「村の資料館」だそうだ。
昔はたいそう立派なお屋敷だったそうで、屋敷の持ち主だったご老人が死んでからは資料館になっているんだという。
その言葉に衝撃を受けるシオリ。

「そこで君。こんなところへ何のだ?」
「いえ…身内を…」

感想らしい感想を書けないぞ。
このお話…。
結末知ってるから、考察とか無理だしな。

場面が変わり、資料館の中に入るシオリ

望月さんが言うには
「時間外だけど、まだ管理人はいると思う。ただそいつは厳しいから、入れてもらえるかどうか…。何かあったら、派出所に連絡してくれ」

おそるおそる管理人さんがいないか、探しにまわるシオリ。
開かない部屋もあり、3階にたどり着き、ある絵本を見つける



タイトルは「ことりおばけとおがみさん」

「むかしむかし、村にはとても美しい女がおりました。しかし女は、その美しさで村の男たちをとりこにし、「悪い」ことをするように指示しました」
「そのせいで、村はすっかり寂れ、男たちの妻や子は、餓えるばかり。ついに、その悪い女は村の人たちに、山に追い出されてしまいました。ところが、その女は次第に姿を変え、おばけになってしまったのです」

「その女は、森に入った子どもをさらって、地獄に落とす「ことりおばけ」になり、何人もの子どもをさらいました。そんなある日、村に霧のように細い雨が降りました。なんと、ことりおばけは、その雨と共に村に下りてきました」

「私の子どもはどこかいな」「森に入る子どもでは足りぬ」「さぁ、子どもを渡せ。私に渡せ」

「――そんな時、一人の勇敢な村人が、ことりおばけに向かっていきました。村人が青く光る石を投げると、ことりおばけは叫び声を上げて森に帰っていきました。その後、その村人がおばけが子どもをさらわぬようにおがむと、ことりおばけは、二度と村に下りてこなくなりました」

「それからその村人は「おがみさん」と呼ばれ、村を守り続けました。子どもたちも森に入ることはなくなり、村はすっかり元気を取り戻しましたとさ」



この物語が、この「霧雨が降る雨」の根本のキーになるので、書きおこしておきます
シオリはこの絵本を読んだことがあるとそう思い、他に何か手がかりを探していると、アルバムを見つけます

シオリの父親の小さい頃のようでした。
アルバムに挟まったいた書類を見ると、そこには
「この資料館は管理人に全て委託する。尚、最終的な相続者がいない場合、遺産であるこの敷地を”村”の資料館として、寄付する。神崎敬一郎」

書かれていた名前にシオリは「おじいちゃんの名前だ!」と、ここがお父さんの故郷なんだと実感します。

シオリちゃんは、本当はもう少し調べたいけれど、もう夜も遅いので、また明日、改めて管理人さんに事情を話そうと、1階に戻ろうとします。その部屋から出ようとした時、床にきれいな青い石のペンダントを見つけます。あとで受け付けに置いておこうと、それを持って1階に戻るのでした。

2階まで下りた時、何かの物音がして、シオリちゃんはその音がした部屋に向かう。
部屋の扉の前で、「……あのすみません…」とこえをかけると、
「……誰?」

女の子の声だと気付くシオリ
「私はそのなんていうか…知りたいことがあって、ここに来た者です」
シオリがそう言うと、ほっとしたような声で「管理人じゃないのね?」と女の子は言う

女の子の話によると、隠れてたら鍵を閉められて出られなくなったのだという。それを聞いたシオリは、管理人さんか派出所に連絡を…と言いかけると、女の子は慌てて叫ぶ
「嫌!!派出所って望月巡査でしょ!? それだけは嫌!!呼んだら死んでやる!!」

女の子の嫌がりように、シオリは「じゃ、じゃあどうすれば…」とつぶやく
すると、女の子からカギをもらう
「…これ、外側からなら開くから」

部屋の中に入ったシオリに現れたのは

佐久間美夜子という中学生だった
佐久間の話によると、ここにいたのは、家に帰るのも嫌だったし、学校の子たちに外で会うのも嫌だったから、という。
佐久間の言葉に「そんな…でももうこんな時間だよ? 家に…」シオリは言った。

シオリがそう言うと、少し面倒くさそうに
「言われなくても分かってるよ。うるさいな…。とりあえず開けてくれてありがとう」
お礼を言った。

「それより、早くここから逃げた方がいいよ。閉館時間が過ぎると、危ないから」
意味深なことを言うので、シオリは驚く
「ここの管理人、ちょっと頭おかしいの」

言ったその時、大きな物音がした
「……やっば。お姉さんも出来ればちゃんと逃げてね!」
と言って、部屋から出てってしまった

最初、このシーンを見た時、めっちゃ怖かったです。(一応、ゲームの方です)
佐久間ちゃんが、オーバーなことを言うから、怖がり損でしたもん!
後から考えると、完全に佐久間ちゃんのせいなんですよね

さて本編へ戻ります
先に行ってしまった佐久間を慌てて追いかけるシオリちゃん
玄関に着く佐久間とシオリ。

しかし、玄関の鍵が閉まっていた。
「とりあえず私は、どっか抜け出せるところを探すから…もし捕まっても私のこと、絶対に言わないでね…!」
佐久間はどっかに行ってしまう

佐久間の言葉で、恐怖心をあおられたシオリは、脱出するためのものを探し始める。
1、2階であたかた探したシオリは上の階へ進む。
すると、刀を持った人がいるのが見えた

驚いたシオリは、1階へと降りる。
受付という文字に、シオリはあの綺麗な青い石のペンダントのことに気付いた。
持っていたペンダントを受け付けに置く

シオリは、受付に置いてあるメモに気付く
「おかあさんはだれ? きみはどこの子?」
書かれていたメモたちは、シオリにとって恐怖心を煽るものだった

そんな時、佐久間の叫び声が聞こえた
3階から聞こえたその声の元へシオリは向かう
「いや!いやだっ! 離してぇ!!」

慌てて止めようとするシオリだが、一番奥の部屋に入られてしまう
しかし、こっち向かってくる足音が聞こえ、
「(こっちに戻ってくる! とりあえず近くの部屋に…)」

シオリは近くの部屋に入り、カギを締めるが、「ドンドン!!」ドアを叩く音が聞こえる
慌てて気をそらすものを探し始めるシオリ
壊れたランプを見つけ、それを窓から落とす

そのおかげか、足音は向こうに向かっていってしまった
ほっとするシオリ

1階に下りてきて、ある部屋を見つける
青の石がある部屋だった
「綺麗…。少し懐かしい光だ…」

石を眺めていると、あの遠ざかっていた足音が近づいてくるのに気付いた
ここは行き止まりの部屋で、この先に部屋はない。
刀を持った男が、目の前まで来た時、シオリは「(殺される…))と目をつぶった。

しかし、何も襲って来ず、目を開けると、その人はメモを差し出した
「開館時間は過ぎています。時間厳守。警察を呼んでいます。ロビーへ」
というメモ。

シオリを驚いていると、その人はメモを書きだして…

「これは、模造刀。管理人です」
シオリに見せた
阿座河村資料館管理人・須賀孝太郎。

孝太郎って言う名前だったんだ。ゲーム内だと、名字のみだったので、名前も表示されていて、びっくりしました。
ずっと私、須賀くんって呼んでたんで…。

場所が変わり、玄関
そこには佐久間もいて、望月巡査もいた。
「それでは、佐久間は家に連れて帰るので…」

「…まったく何度目だ? ここの管理人の須賀君も迷惑してるし、親御さんも心配してるぞ」
望月巡査が言った言葉を無視するかのような発言を佐久間は言う
「……一人で帰る。別に望月巡査にまで迷惑かける気はない」

「そんなこと言っとらんだろう! 反省しなさい!」
望月巡査は怒る。
佐久間の話から、シオリの話に変わり、望月巡査は説明する

シオリは、ここの資料館の主だった神崎敬一郎の孫だということを明かす
驚く望月巡査と佐久間ちゃん。須賀さんは無表情のままで…。

すると、須賀さんはメモ書き出し…
「帰ってください」
とシオリに見せる
「あ…いえ今日はどこか近くに泊まって…」
シオリが言うが、また須賀さんはメモ書き出して…

「いけません。帰ってください」
メモを見せる
「あつかましいと思います。もちろん、この屋敷を欲しいとか考えてません。ただ…」

「帰れ」
譲らない須賀さん
「…でも私、どうしてもここのことを知りたいんです。この前、両親が交通事故で他界してしまって、一人になって…せめて関わりのあるこの場所のことを知りたいんです!!」

二人とも譲らない。
それを見かねた望月巡査が、この阿座河村には、泊まるような場所がないことを告げられる。

驚くシオリちゃん。
しかし、非常用の宿泊施設が決まっているらしく、それが、この資料館なのだという
「管理人も、そのこと分かってるくせに、意地悪ばっか言わないでよ!」
佐久間ちゃんが文句を言う

なんかかんやで結局、シオリちゃんは、資料館に泊まることになった。

あぁ…、須賀くんの心情を考えると、辛い。本当にわざとあぁやって言ったんだよね。会いたかったはずなのになぁ。
私も、初めて須賀くんの態度を見たとき、何か大きな理由があるのだろうと考えていました。理由を知った時は、ただただ切なかったです。

分かるのは、本当に須賀くんはシオリちゃんのことを大切に思っていた。だからこそ、二人には幸せになって欲しいです
あ、1巻だと大きなネタバレになりそうですが、まぁ、いいか。些細な須賀くんの表情にキュン出来るので…。

シオリちゃんは、須賀さんのことを覚えてないし、仕方ないけど、須賀くんは全て知っていて接してるから、余計切なくて…ね。

えっと本編に戻ります。

「結局私は、その日からこの資料館に宿泊することになった。」
「ここの管理人さんは、喋れない人のようで彼の書くメモで意思疎通をしている。ちなみに声は聞こえているらしい。ただ私は、彼にあまり歓迎されていないようだ」

「「資料館と村の中以外は、決して出歩かないように」…と強く約束させられた。私もある程度の心の整理がつけば、すぐにでもここを出ようと思う」

「ここには村の資料だけではなく、少しではあるが、母の思い出が残っていた。それに触れるたびに胸が温かくも締め付けられるような気分になる」

「ーーしかし、その中で疑問が生まれた。なぜ父も母もこの故郷の話をしなかったのだろうか?なぜこの地から離れたのだろうか? 何か隠すようなことがあったのだろうかーー…?」

その理由こそ、この物語の核心なのだが……はぁ、これネタバレしたら、面白くないよね。
個人的には、須賀くんとシオリちゃんの絡みが見たくて買ったんだ。でも、そういうのはもうちょっと後の巻だなって、思ったので、買い続けなくては!

シオリは、そろそろ閉館時間なので
一度下に降りる。そこで、佐久間と会う。佐久間との話の中で、望月巡査の話になる

「おせっかい焼きで、ノー天気で、親切と無神経の押し売り屋!!」
そう望月巡査のことをそう表現した佐久間
「あんまり好きじゃないの?」
シオリが聞く

「…なんていうか、苦手。もともと村の人じゃないから、空気が違うし…というか空気読まないし。おっさんだから?」
佐久間が言った瞬間、後ろから望月巡査が来た

話に望月巡査が加わり、話は、この村の歴史についてに変わる
それによると、

「この阿座河村は、山奥にぽつりと存在して、知っての通り交通の便も悪く、行き交う者と少ない。産業は…主に農作物だな。昔は鉱石も扱っていたようだが」

鉱石という言葉に、シオリは主に青く光る石のことを話に出す
「おぉ、どこかで見たのか? あれは「夜行石」というんだよ。魔除けに使用されていて、主に子供に持たせる装飾品に加工する」
続けて、佐久間が話す

「この石には不思議な言い伝えがあってね。「忘却」の石だとか…。でも文献もほとんど残ってないし、もう誰も…って、お姉さん、顔色悪い?」

シオリはその「忘却」の石の話をしてから、頭が痛くなっていた。
「大丈夫…! 続けて…」

夜行石の話から、「おがみさん」の話へと、話題が広がる
「この村では、古来「おがみさん」という霊能商が盛んだったんだ。この村で「おがみさん」になる人間は成人であり、その人間の成長過程は隠されるらしい」

「…ま、今じゃその権力も小さくなってる。そのおがみさんも、霊能の際に夜行石を使っていたそうだ」

「絵本にもあったでしょ。「ことりおばけとおがみさん」あれって、この村で実際に起こった事件を元にしているの」
だいたい、そういう物語って、実際にあったことを戒めるために作られることが多いもんね

「え……?」
シオリは驚く
「昔、阿座河村では、子供の失踪事件が頻発していた。子どもたちは山へ行ったきり、村へ帰ることはなく、発見されたとしても、それは遺体だけだった」

佐久間の言葉にシオリはゾクっと背筋が凍る
「そんなことがあったから、今でも立ち入り禁止になってるの」
佐久間に続けて、望月巡査が言う

「山を切り崩して村を発展させようって意見もあるんだがなぁ…」
なるほど。すごくありがちな意見ですね。
ただ・・・もし…本当にことりおばけいたとしたら、それは大変なことなってしまうけれど…。

「そんなこと あの根暗でマジメ、足の速い黒い電柱みたいな管理人が黙ってないよ。……いやあいつ、喋れないんだった」
「昔からそうだけど、お姉さんと歳は変わらないんじゃないかな。あんなんじゃ、ここ余計に人来ないよ」

「確かに模造刀とはいえ、あれはちょっと…」
シオリがそう言うと、後ろに須賀さんがいた。
「す……須賀さん…」

(笑)佐久間ちゃんが須賀さんのこと、黒い電柱って言うからね。
須賀くんは、不器用な人だから、喋れないから余計に…。

須賀くんはシオリに、メモを見せる
「調べ物どうですか?」
「あ……えっと、あともう少し。佐久間ちゃんと巡査にも、教えてもらってたんですけど、まだ父と母のことで知りたいことがあって」

シオリがそう言うと、またメモを見せる須賀さん
「早く終えて、帰って」
「はい…」
少し落ち込んだ様子のシオリ。

すると、須賀さんがカギを渡してくれる
「これは?」
シオリが不思議そうに聞くと、須賀さんがメモを見せた
スペアキーご自由に」

そのメモに嬉しそうに笑顔を見せてシオリは
「ありがとう!」
お礼を言う

須賀さんは、ぷいっと顔をそらしてしまう
このシーン、わざとシオリちゃんの笑顔を見ないようにしてるんじゃないよね。
それか、ちょっと照れた?

場面が変わり、シオリちゃんの探し物
唯一探していなかった部屋で、うたた寝をしてしまい、偶然、日記を見つける
そこには…

「〇年〇月〇日 私たちの可愛い孫。元気にすくすくと育っておくれ。見えずとも愛しているよ」
「〇年〇月〇日 孫はあの子と仲がよかった。あの子も孫と接していると、笑顔になった。これは良いことなのか、どうなのかと話し合いになったが、良いことになるように と私たちは祈りをささげるだけだ」

「〇年〇月〇日 今日はあの子たちが約束してしまった日だ。あの子はいまだに犠牲になる気でいる。私たちは何も言えない。ただ祈りは途絶えてしまうと言うのに」
「ヤクソク」

約束と言う言葉にシオリは、頭が痛くなる。
「……そろそろ下へ戻ろうかな」

下に降りると、佐久間ちゃんと、須賀くんと、村の役人がいた
シオリが不思議そうにしていると、佐久間ちゃんがポロリと言う
「……村の人だ。しかも嫌な役人だよ」

「……正直ね。来館者はいないでしょう? 村にとってなんの財産にもならない、こんな場所 存続させる意味はないと思うんだけどね。村の発展のためには、山を切り開くことが必要なんだよ。それには、この資料館の存在がちょっと問題でねぇ」

「子どもの失踪事件だって、近年起こってないし。古い縛りに囚われるなんて、時代遅れだと思わないかい?……昔と今じゃ違うんだよ。「ことりおばけ」も「おがみさん」もずいぶんインチキ臭い話さ」
その一言に須賀さんが刀を取った風に見えた

「な、なんだね! 君がそんなだから、なおさら、ここには人が寄り付かないんだよ!」
村の役人は、ビビった様子を見せる
須賀さんは、メモを取り出しただけだった。

「……なんだメモか。まったく君と話すとこうだから…。…交渉には応じないつもりのようだが、今度村の会議で、ここの取り壊しの決議をとるのは決まっとるんだからな。あまり非科学的なことを広めるもんじゃないぞ」

「余計不気味がられて、次の仕事が見つからなくなっても知らんからなぁ。
 …まぁ、君の場合、それ以前の問題か」

うわぁ…すごくむかつく!
嫌な言い方するね

すると、佐久間が前に出る
「君は、佐久間さんのとことのお嬢さんじゃないか。いけないよ。君がこんなところに入り浸ってちゃあ。だから佐久間さんも、この案に賛成してくれないんだよ」

「死ね!!この狸じじい!!」
佐久間はその役人に向かって叫んだ。

いい気味だ!ばーか!
って、漫画に文句いっちゃダメか。
ゲームと同じ言葉で言われると、流石にむかつく!

「なんだあれは!! 失礼な娘だ。今度、あの家に文句を言ってやる」

「失礼なのはあなただと思いますけど」

シオリは村の役人に向かって言う

「なんだね君は?見かけない顔だが…」
「私はこの資料館の持ち主だった神崎敬一郎の孫です」
シオリはそう宣言する

「孫? 神崎氏に血縁者など…」
「私がそうです。私が血縁者である限り、この資料館の権利については、私に決定権があります。なので、あまり好き勝手なことを言わないでください」
そう怒ったように言うシオリ

「君みたいな若い娘が相続者?ははは、よしなさい。見たところ君は、都会の子だろう?こんな屋敷は村に渡しなさい。君の手にあまる。もちろん、買い取りだって視野に―…」
「お引き取りください」
シオリは、村の役人に強く言う

それが気にくわなかったのか、ダンっ!と靴を床に大きくたたいた。
「……まったく!これだから臆病者は!忌々しい伝承など、鼻くそみたいなものだ!!それがわからないとは!……今日のところはおいとまするよ!」
村の役人は去ってしまった。

「……ごめんなさい。勝手なこと言って、本気じゃないから気にしないで須賀さん。ただ・・・佐久間ちゃんと同じようにすごく腹が立って…」
シオリがそう言うと、須賀さんはメモを見せた
「ありがとう」

そのメモにシオリは
「…! ううん。気にしないで」
須賀さんを見つめて言った

すると、須賀さんはメモを見せて
「夕飯 食べる?」
「……うん。いただきます」

ここのシーン好きだな。
なんだか言って、須賀くんは優しいもんね。
まぁ…須賀くんの料理の腕は、酷いけど(笑)

「…うっぷ。(須賀さんの料理…炭の味だったな…。でも完食できた! …今度は作らせてもらおう)」
シオリちゃんも、まずいとか言わないで、すごい子だな。
流石に炭の料理は、ダメだったけど。

「ごちそうさま!」

シオリちゃんの言葉に、須賀くんは笑った。
その表情を見て、シオリは懐かしい感覚に襲われる。
「…あ、何でもない。…いや、あの…その須賀さんって…」

シオリが言いかけたその時
「須賀くん!!いるか!!」
望月巡査の声が聞こえた
「佐久間がいなくなった!!」

望月巡査の話によると、佐久間がこの時間になっても帰ってきていないということらしい。
佐久間が、ここから一度出て行ったことを聞いた望月巡査は、須賀君にカギをかしてほしいと頼む。
素直に須賀くんは、望月巡査に渡す

「すまんな。…もし、良かったら、君たちも協力してほしい。何かあったら、俺に伝えてくれ」
望月巡査はそう言って行ってしまった。

シオリも佐久間を探しに行こうとすると、須賀さんが止める
「何もするな」
メモをシオリに見せる

「…いや、探すよ!だって心配だし」
「ダメ」
須賀さんも譲らない

「でも、そんなわけにはいかない」
シオリの言葉に折れたのか、須賀さんは、メモを見せた
「なら、」

場面が変わり、望月巡査とシオリちゃん

望月巡査によると、佐久間は、いなくなることがしょっちゅうなのだという。そのたびに補導、保護。ただ……家庭環境が複雑のようで、学校の方もうまくいっていない。

「とにかく、今日は天気も良くないし…。この屋敷にはいないとなると、少し心配でな。…なんだか胸騒ぎする」
望月巡査は、いい人だよね。佐久間ちゃんだって、そんなこと分かってるから、素直に補導に従うんだろうけど。

「何もない村…のはずなんだかな。随分前は失踪者が多かったらしい。神隠し何かは知らんが。だからか、村の人間が森に入ることは全くないそうだ。……少し気味が悪いな。早く見つけんといかん」

「危なっかしいんだが、あの子は悪い子じゃないんだよ」
そうだね。佐久間は口は悪いけど、いい子だよ
「短い間だったけど、分かります・・・。だから余計早く見つけないとって」
「…うん。よろしく頼むよ」

望月巡査と別れたシオリ
「(もしも佐久間ちゃんが森へ向かったとしたら、私は――…)」

約束覚えてる?」
誰かの声がした
逃げられない
その時、カミナリが鳴る

そのせいで停電してしまう。
「…わ! 停電…?(屋敷の中の様子は…)」

廊下に続いていたのは、血痕だった。
「(血…!)」
驚くシオリ

血痕を追っていくと、展示室についた
「……佐久間ちゃん、ここにいるの?」
おそるおそる中に入ると、「おがみ様」の写真が血だらけになっていた

約束を果たしにおいで。待っているよ。あの子と
そう声が聞こえた
驚いて部屋を出る。

血痕は続いており、青い石が置いてあった部屋まで続いていた。
「(石が置いてあった部屋…)」
すると、物音が聞こえた

シオリが中に入ると、佐久間がいた。
「…開かない。…開かない。…内側、内側のせい」
部屋の奥でつぶやく佐久間

「佐久間ちゃん……っ。みんな探しているよ。さぁ戻ろう?」
シオリが佐久間に向かって、そう言うが、何も言わず、部屋から出てってしまった。
「ま、待って!!」

追いかけていくが、見失ってしまう
しかし、玄関まで血痕が続いていた。
「(やっぱり…佐久間ちゃんは村の中に行ったんじゃない。佐久間ちゃんが向かったのは多分…)」

シオリは森の入り口まで来ていた
「(森への道は今でも立ち入り禁止に、失踪者が多く――…)」
シオリは、須賀さんとの約束を思い出していた。



「…でも、そんなわけにはいかないよ」
シオリの言い分に須賀さんはメモを見せて
「なら、森に入るな」

「…ん。できるだけそうする」
シオリは頷いた
須賀さんはシオリの手をひいて、青い石のネックレスを渡した
「お守り」

そういうメモを見せた須賀さん
「そういえば…この村では夜行石はお守りだって…。ありがとう」



「(ごめん。須賀さん。森へ!!)」
はぁ…。須賀さんの約束破っちゃった。
まぁ、これで行かなきゃ、ゲームじゃなくなっちゃうんだけどね。

森の中へと入ったシオリだが、変なものに会う
「見つけた。やくそく」
その変なものに触れられた瞬間、場所が変わってしまう

何か家が建っていて、出口もない。
仕方ないので、その家へと入るシオリちゃん

その家の最初の入り口には
「子どもには決して触れてはいけない。石には数限りがあるのだから」
と書かれていた。

奥は洞窟になっており、シオリはおそるおそる進む
「(じめじめしていて暗い…。それと、血と何かが腐ったような臭い)」
ある部屋には、不気味な人形が落ちており、身代わり人形と書かれていた。

その部屋には、何かを殺した血の跡が様々で、決して日常では見られないような風景が広がっていた。
「(小さな…人の…骨…?)あとで埋葬してあげよう…」
凄い精神力だな。シオリちゃん。普通、冷静でいられない気がするけど…。

ゲームだから仕方ないや
「(至るところに赤黒い何かがこびりついてる…。散らばった乳白色のかけら。壺に仕舞われているのは、ぐちゃぐちゃに潰れて干からびた―――…本当に…ここに佐久間ちゃんが…?)」

その部屋を出て、さらに奥に進むシオリ
「ここが一番奥…?」
そこは牢屋が並んでいた。

中に入ると、得体の知れない者たちがいっぱいいた。
何かを作っている様子で、小さい子供たちのようだった。
「あ…いや…もうやめて…やめて!!」

シオリが叫ぶと、後ろで声がした
「ここ、きらい。いなくなってしんじゃえ」
その得体の知れないものに、シオリは触られる。
その瞬間、夜行石のネックレスが割れるのだった。

かわいいかわいい坊や。はようはよう出ておいで。お母さんもお父さんも、お兄さんもおるからね
眠っている中で、声が聞こえた
「(この声…なんだか安心する。そうだこれは…)」

シオリが目覚めると、さっきの得体の知れない子どもはいなくなっていた。
「もしかして…このネックレスが…守ってくれた…?」
その夜行石がかけたネックレスを手首にかけ、シオリは立ち上がる

「(早く佐久間ちゃんを見つけて……みんなの元に帰らなきゃ)」
シオリは奥へと進む

すると、さっきとおなじような子どもが目の前に立ちふさがる。
しかし、今度は追いかけてこない。
「どろ どろ か らだ。 どろ ど ろ。か え して。 か えして。からだ は?」

そう子供は聞いてくる
困ったシオリだったが、どろどろということで、ある部屋にあったものだと気がつく
「これで通してくれるかな…」

その子どもにそれを渡すと、嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ねて
「カラダ! カラ ダ! し あ わせ?」
と言って、消えてしまった

「(この子ども達は一体何なのだろう…。何かを…探してる…?)」
また奥へと進むと、何か書かれた紙が置かれていた。

「村 ノ 男衆 ハ 狂 ヒケリ。夜 ゴト 非道 ナル 行ヒ ニ 耽 リタリ。
 カノ 女 イイド アハレナリ。
殺 サルル 赤子 モゾ アハレナリ。

逃 ルレバ 地獄 モ 果ツレドモ。
我 ハ 死 ヌル」 

恐らくですが、村の男たちが、ある女を犯し続けた。その女は、妊娠しており、まだ生まれてもいない赤子を男たちは殺していた。逃げれないから、自分は死ぬ。という解釈でいいのかな。

カタカナだし、読めない字もあるし、解釈しずらいです。
後々、詳しいことが分かると思いますが。

その置かれていた紙の近くに、大きな穴が開いていた。
地下に続いているようだ。

下に降りると、奥に外の光が見えた
急いで、シオリが行こうとすると、また、得体の知れない子どもが立っていた

「にげちゃだめ。きみもいっしょ。 ぼく たちもいっしょになる の。」
「(逃げなくちゃ!!)」
子どもの言葉にシオリは逃げる

「(守ってくれるネックレスはもうない。もう一度触れられたら…もう助からない!!)」
降りてきたのを、上って、逃げるシオリ
「上まで登れば…」

上ってくると、同じ子供がいた。
「(追いかけてきてる!?)」

シオリは慌てて逃げ出すが、子どもは追いかけてくる
にげ られないよ。はや く いっしょになろう
逃げ道の途中で、身代わり人形を見つける

シオリはそれを見て、子どもに身代わり人形を投げつける
「いっ しょ いっしょになろう ね…。オカ ア サンが まってるよ。カ ナシイ ツライ オカーサン」
と言って消えた。

その瞬間、ある想いがシオリに伝わってくる
「かわいいかわいい、坊や。はようはよう出ておいで。お母さんもお父さんも おるからね。はようはよう 生まれておいで。かわいいかわいい、私の坊や」

「あんた 見て。この子 おなかの中で喜んでるよ」
「(あぁ、そうだ。この声は…お母さんの声だ)」
シオリはそう思う

「オカア サ ン。ヤサシイ オ カアサン。 シアワセ ナ オカアサン。 アイ タ カッタ オカア サン。
ナノ ニ……ドウ シテ ?」

その言葉の後、急に場面が変わった
「やめてぇ!!」
「うるせぇ! 本来ならてめぇも、夫と子どもと同じように打ち首なんだぞ!!村のオキテに逆らった夫の妻として、生かしてもらえるだけありがたいと思え!!」

女が男たちに突き飛ばされる
「あ…あぁあ…! あぁ、ワタシの夫を子どもを返してぇぇぇぇ!!」
「…こいつ、身籠ってるぞ。仕方ねぇな。…おい」

「あああああ!」
女の叫び声が聞こえる
「オカア サン ナカ ナイ デ。イッパイ イッパイ、命 ガ アレバ キット、オカア サン ハ、シアワセ 二、ナレル ヨネ」

「オカア サン ハ、イツ ダッテ、約束 シタ子ドモ ノ、命 ヲ 求メテル」

その瞬間、元の場所に戻った
「…消えた? …良かった。助かった。(でも…今のは 何……っ?)」

「……約束した子どもの命? それがあれば「お母さんは幸せになれる」みたいなこと、言ってたけど…。私、約束なんて……」
シオリは思い出そうとするが、頭痛がして…。

「……だめだ。よくわからない」
シオリは、洞窟を出ようする
すると、その出口の付近に何か落ちていることに気づく

「小さな乳白色の欠片……? さっきは落ちてなかったのに……大事なものかな……」
シオリはそれを拾う

外に出ると、倒れている佐久間がいた
「佐久間ちゃんっ!!大丈夫? しっかりして!」
シオリが佐久間に声がかける

「……あ、お姉さん」
佐久間が目を覚ます
「良かった…。探したよ。どうして森に入ったの?」

「最初はちょっと森で隠れて、あの役人に当てつけてやろうと思っただけ。私が森で、行方不明になったら、あの人もあんな口叩けないと思ったから。でも、どうしてか途中から、何も覚えてなくて気がついたら、こんな森の奥に…」

「でも佐久間ちゃん、一度資料館に戻ってたよね?」
シオリの言葉に佐久間は驚いたような顔をする
「ごめん、覚えてないの。私…この森…で…」

佐久間は、その言葉を言いかけ、はっと思い出した顔をする
「そう…この森で、私変なのに会って、それから意識がなくなって…っ!早くこの森を出よう! 私「ことりおばけ」に会っちゃったんだ!!」
佐久間は叫ぶ

「…それで私…「ことりおばけ」に意識をとられて…」

「…「ことりおばけ」は多分…お姉さんを捜してるっ!!」
佐久間が言葉を発した瞬間、後ろから「ことりおばけ」が現れた

みつけた。約束 よ。あの子の代わりに シオリのいのちをちょうだいな
「ことりおばけ」がつぶやく

「…逃げようっ!! 早く!」
佐久間の言葉で、シオリは佐久間と一緒に逃げ出す
にがさない。約束を果たせ

二人は、出来るだけ遠くの方へと逃げる。「ことりおばけ」の声が遠くになった頃、二人は息をあげていた

「佐久間ちゃん、大丈夫?」
シオリは佐久間に声をかける
「…大丈夫。ちょっと足が疲れただけ。それより、お姉さんは自分の心配してよ。お姉さん、「ことりおばけ」に狙われているんだよ」

「あのお化けは、確かに私の名前を呼んでた。でもどうして…」
シオリは疑問を持つ。
「お姉さん「ことりおばけ」と約束したんだよ」

「約束? わ、私 約束した覚えなんて…!」
戸惑うシオリ

「お姉さんは…「ことりおばけ」に「命をあげる」って約束したんだ…!
私が「ことりおばけ」に意識をとられてる間、ずっとその声がしてた…」

あの子の代わりに、シオリの命をちょうだいな。それが約束。分けた代償

もろに須賀くんが描写されてるから、あの子は、須賀くんのことだよね。シオリは、須賀くんの為に、「ことりおばけ」に命をあげるって約束した。

楽しみだなぁ。小さい頃の須賀くんとシオリちゃん。2巻はどこまでいくかな?楽しみだ。


ここまで読んでくれてありがとうございました。
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