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井戸の中には"見える"人しか見えない夜空が広がっていた。第16話「壺天の星(こてんのほし)」 感想 蟲師 続章

此花(このはな)です。

今回は、蟲師 続章の第16話「壺天の星(こてんのほし)」の感想を書いていきたいと思います。

16話も前回の話と同じで、蟲と関係ない話でした。不思議な現象の話という感じですね。

さて、本編の詳しい内容にいきましょうか!



これはイズミという少女の不思議な話。
少女は誰もいない家に一人で住んでいた。
「でも、私には見えない何がいる」

いつもいつの間にか食事が出てくるためだ。
そして、イズミが持っていた人形が朝になるとなくなっており、イズミにとってはそれが見知らぬ誰かとの遊びだった。
イズミのいる世界はいつもずっと夜。

イズミが空を見上げると、いつも思うことがある。
あの空の向こうはどこなんだろう。ここに誰もいないのはあの空の向こうに行ってしまったのかもしれない。ここにいると、何かを思い出すのが億劫になってしまう。

イズミは人形探しを始める。目星をつけ、見知らぬ誰が隠した人形を見つけ出した時、突然男の声がした。慌てて玄関に向かうイズミ。

こっそり覗くと、白い髪をした男はイズミを探しているようだった。
イズミはその男から逃げ出す。その拍子に人形を置いて行ってしまったが。

空の向こうの現実の世界では、イズミの姉.みずほが人形を押し入れに隠していた。目に見えない泉と遊ぶためだ。そのことを父親に言っても信じてもらえない。
「イズミはどこかにさらわれたのだ」と。

みずほが泉を最後に見た家の裏山の井戸の底には何もありはしなかった、
と反論されて。

みずほは母親がイズミを探すために呼んだという、白い髪の男のギンコが母親と話しているところを見かける。二人の話を盗み聞きするみずほ。

「娘さんは確かにここで生きています。ただ、互いをとらえられなくなっているだけです」
ギンコはイズミがいる場所は長く居過ぎると、戻ることを忘れてしまうため、長くはいれないという。
明日、また同調してみます、とギンコはそう言った。

次の朝、みずほはギンコに声をかける。
「イズミはうちにいるのね?」
ギンコはその問いに頷いた。みずほはイズミと遊んでいることをギンコに話し始める。見えないけれど、いることは分かると。

ずっと夜の世界では人形がないことにイズミは気付いていた。家中を探し回って、ようやく人形を見つける。すると、後ろからあの白い男に見つかってしまう。

逃げるイズミだが、その男は
「お前の母親に頼まれてお前を連れ戻しにきた。おまえは家の裏山の古井戸から落ちて、こっち側に来ちまったんだ」
とそう語りかける。

その男の話に井戸なんて知らない!とイズミは反論するが、男は言葉を続ける。
「待っているものの居る所がお前の帰る場所だ。あの空の向こうでお前を待っているものがいる。思い出せ。ここはおまえの居るべき場所じゃない」

そう言った後、男の足元が消えるように揺らいだ。時間がない、そう言い、庭にある木の束に火をつける。煙は月の向こうに流れていく。
その煙が光の向こうに達した時、イズミを呼ぶ声がした。イズミは思い出す。どうしてここにいるのか。

姉のみずほと一緒にイズミは家の裏山で遊んでいた。そこにあった古井戸を見つめるイズミ。井戸の中は単なる暗闇ではく、星が光る夜空が広がっている。

それは姉のみずほには見えないもので、その美しさにイズミは目を奪われていた。古井戸ばかり見つめるイズミにみずほは自分の人形をあげると言い出す。イズミの様子に不安を抱いたためだった。

ある時、イズミはもらった人形「古井戸の夜空を見せる。すると、イズミを探しに来た姉のみずほの声が聞こえる。その声に気をとられ、人形を井戸に落ちてしまいそうになり、人形に手を伸ばし、井戸に落ちてしまう。

その後、みずほが見た古井戸を父親は調べるが、そこには人形しかなかった。

現実の世界の古井戸。
その頃、みずほは母親と共に古井戸に来ていた。
煙が井戸から出たら、井戸から呼んでください。そう言ったギンコの言う通り、煙が上がってきた。

回想ー
「これからもう一度、イズミのいる世界と同調します。おそらく記憶をなくしているはずですが、取り戻せば戻ってくることができます。が、 時間はかぎられている。間に合わないようなら、無理やり繋がりをつくります」

ギンコはそう言い、そうすれば古井戸から声が通る、親子に古井戸にいるように言った。

回想終了ー

イズミを呼ぶ声にイズミは声をあげる
「みずほちゃん、お母さん。ここだよー!!」
その瞬間、家の方から声がした。

慌ててみずほと母親は家の方に向かう。
父親は誰かが焚き火をしているのに気づいて、庭にでる。
そこには消えたはずのイズミがいた。

駆け寄ってきた家族にイズミはいう
「ただいま」
イズミは現実の世界へ戻ってきたのだった。

ギンコはイズミと古井戸の前で話をする。
井戸から見える星がだんたんと少なくなっていることをイズミが言うと、この現象についてギンコは話し始める。

「いせいと言ってな、光脈という生命の元の流れがぶつかる井戸に稀に現れる現象だ。
まぁ、光脈がぶつかっておきる火花みたいなものか」

「そいつに大量に触れると、お前さんのようになっちまう。数が減っているのは光脈の位置がずれてきてるのかもな。何にせよ、おまえさんにとってはあずかりもしれねぇ、遠い世のことだ」
ギンコら続けて、イズミにこの古井戸に対して別れを告げるように言う。

すると、後ろからイズミの父がやってきた。
井戸を封じるための石を持って。
イズミは止めようとするものの、結局井戸は封じられることになった。

イズミの父は井戸に竹の棒をさす。
その行動にみずほが質問すると
「井戸の神様が苦しくないようにさすんだ」
と父はそういった。

こうして井戸は封じられた。
「土の底は冷たいか。苦しいか。怖いか。寂しいか。その底は ー清らかな水の、無数の星の住むところ」

その夜、イズミはあの古井戸の竹から星が放たれているのを見た。
それはとても綺麗なものだった。



今回は不思議な現象の話でしたね。井戸の底はどこかにつながっている。

井戸を封じる時に竹の棒をさして、神様が苦しくないようにする、のはこの現代でもやるそうですね。

井戸を作るときに、水神様を入れる「魂入れ」するそうで、その神さまを移動させるため、井戸を壊すときにはお祓いをしなくてはいけないそうです。やらないと祟りがおこるとか。

そんな風習をモチーフにしたんでしょうかね、蟲師は。ちょっと調べてみたんですが、面白いです。

八百万(やおよろず)の神がいて、どんなものにも神様がつく。井戸は水の神様がいる場所で、長く使ったものには神が宿ると考えられてきたんですよね。

今でも解体をする業者さんは井戸を埋めるときは必ずお祓いをするそうです。今の時代にもそういうのがあるんだなとちょっとびっくりですね。

確かに「神」はいる気がします。まぁ、日本人ってそういうの結構曖昧なかんじですよね。それがいい塩梅なんだなと私は思いますけど。神様に対しては持ちつ持たれずの関係が一番いいですよ。

神の言うことが第一!みたいなイスラム教の過激派とかのニュースを見ると、それが一番ベストなんじゃないかな?とそう思います。

さて、少し蟲師からずれた気がするけど、声優さん一覧です。
イズミ:松浦亜弓
ミズホ:飯野茉優

今回の蟲師は幸せな結末だったので、よかったです。声優さんは調べたのですが、劇団の子役さんみたいです。

次回も楽しみです

ここまで読んでくれてありがとうございました。
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