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シオリは思い出す、約束をした記憶を。そして、彼との過去を。漫画2巻 感想 霧雨が降る森

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此花(このはな)です。

今回は、霧雨が降る森の漫画2巻の感想を書いていきたいと思います。

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2巻はシオリが過去を思い出す話でした。
霧雨が降る森の中で、一番楽しみの話が来たので、嬉しかったです!

2巻のあらすじ
霧雨の森へと消えた佐久間を救い出すため、
特に危険だと言われる、霧雨の降る夜、森へと入り込んだシオリ。
次々に聞こえてくるのは、”ヤクソク”という禍々しい声。

そしてそのヤクソクが、自分とことりおばけが交わしたものだと告げられる。
そして明らかになっていくシオリの記憶。
命のタイムリミットが迫る中、単身、森に向かった須賀だが……。

永く孤独を請け負ってきた須賀が背負いし秘密が明らかになる第2巻!!

さて、感想へ行きましょうか!
追いかけてくることりおばけから逃げるシオリと佐久間。
ことりおばけに囚われていた佐久間から告げられたのは
シオリがことりおばけと約束したことだった。

「…ごめん。私のせいだ。私が勝手なことしなかったら、
 お姉さんはこの森に来ないで済んだのに…」

シオリに泣きながら謝る佐久間。

その言葉にシオリは言う
「それは違うよ。須賀さんにダメって言われたのに、
 勝手に森に入ったのは私だもん。とりあえず、二人生きて無事に帰れたらそれで十分だよ」

佐久間は口が悪いけど、根はやさしくていい子ですよね。
巡査の前ではひねくれていますけど(笑)

シオリの言葉に「でも…」という佐久間
「反省は帰ってからにしよう。
 たぶん望月巡査にこってり絞られるから」


「さぁ、早く帰って一緒に怒られようか?」
佐久間に向かって手を出すシオリ。
佐久間はゆっくりとシオリの手を取った。

森への出口と歩く2人。
すると、きらりと光るものが見えた。


「ネックレスと同じ石だ・・・! 紐に通す穴も開いてる。
 うん、ちょうどだ」

シオリはその石を持っていた紐に通す。

佐久間はそれを見て、そのネックレス、どっかで見たことある、と言った。
「森に入る前に須賀さんが渡してくれたの。
 …全部、砕けちゃったけど」

シオリが佐久間にそう説明する。

佐久間は思い出したかのように、須賀から逃げるときに管理人の部屋に隠れていた時に、
ネックレスを見たと声を上げた
「夜光石はお守りなんだよ。
 だからきっと管理人がお姉さんにその石を渡したのは・・・」


「私を…守るために…」
シオリは夜光石を見つめた。

夜光石はことりおばけから守るためのお守りなんだよね。
そのため、森の入り口に夜光石が置いてある。
もしもためにと、渡したんだろうけどね、須賀君。

シオリと佐久間が道を進むと、
その先の道が2つに分かれていた

佐久間は帰り道を忘れてしまったらしく、悩む。
シオリも覚えてないと言おうとするが、微かに記憶が甦る。

「…確か、元の道に帰るのは右の道だと思う」
そう言ったシオリ。
「本当? お姉さんわかるの?」
「うん…なんでだろう」
昔…ここを通った気がする…とそう思うシオリだった。

右の道を進んだシオリと佐久間はもう光を放たない夜光石に通りかがる
「…あの岩、確か森の入り口近くにもあった」
「でっかい夜光石だよ。森の入り口のは結界みたいな役割らしいけど」

さらに道を進むと、森の入り口近くの橋まで出た。

「橋が落ちてる…」
森の入り口まで繋がる橋が落ちていた。
困惑する2人

そんな時、ことりおばけの声が聞こえた
おいで…おいで…」
「…! どうしよう。いるかもしれない」
シオリが動揺する

「でも行くしかないよ! 後ろに道はないんだから…」
佐久間はそう言った。
すると、突然さっきの夜光石から蔓が伸びる

「佐久間ちゃん!!!」
佐久間が蔓に囚われてしまった。
慌てて駆け寄るシオリだが、佐久間に絡まった蔓が外せない。

「お姉さん…っ、先に逃げ…て…!」
佐久間はシオリに訴える
「そんなことできないよ!」
シオリはそれを拒否する。
「だめっ、お姉さんが捕まっちゃう…!」

シオリは佐久間に安心させるようにこう訴えた。
「…大丈夫だよ!安心してきっと助けるから!」
佐久間はそう言われて、安心したのか気を失ってしまった。
「佐久間ちゃん!?」

気絶してる…苦しいんだ。なんとか、佐久間ちゃんを助けないと・・・
せめて誰か人を呼べれば・・・

「…でも、ここに一人で置くのは不安だ」

シオリは自分が持っていた夜光石のネックレスを佐久間にかける
「…守ってあげてね」

シオリはさっき通った分かれ道まで戻り、左の道へと向かった。
逃がさない 逃がさない 逃がさない 
 逃がさない 逃がさない

シオリを待っていたのは、ことりおばけだった。慌てて逃げるシオリ

夜光石が置いてある像を通り過ぎると、
 ことりおばけが突然止まった。

光 キモチワルイ 憎イ…憎イイイイ!」

「(…そこから入ってこられないんだ。
 今のうちにいかないと!!)」

シオリは古い洞窟の中へと急ぐ

奥へと進むと、大きな湖のようなものが拡がっていた
「(上から光が漏れてきてる…! 奇麗な円形の穴が天井に見える)
 もしかして…井戸…?」

運が良ければ、人がいるかも!
「誰か! 誰かいませんか!? お願い!誰か! 誰かいたらどうか!
 助けてください。友人が危ないんです!」

シオリは叫ぶ

一方、望月巡査は―

「…まいったな。屋敷に入る鍵が壊れて中に入れん。早く佐久間を見つけ出さんと…。
 雨も一向にやむ気配がないしな。とは言え、窓を割って入るわけにはいかんよなぁ…さすがに…」

外で屋敷に入る鍵が壊れて中に入れなくなっており、井戸の近くでうろうろと悩んでいた。

最初見た時、笑っちゃったんだよな。
望月巡査がまさか、カギが壊れて中に入れない状態になってるとは思わなかったからな。

すると、井戸から声が聞こえた
「―誰か!――誰かいませんか!
 ――お願い…っ!誰かいたら返事をして!」

その声に望月巡査は声を上げた
「…おいおいなんだ? おい誰か! そこにいるのか!?」

「――その声…っ! 望月巡査ですね!?」

「―私です。神崎です!――井戸の中にいるんです!」
そう訴えるシオリ。
「井戸の中って…なんでまたそんなところに」
驚いた様子の望月巡査

「森からここに通じてて…そ、そんなことより助けてください。
 佐久間ちゃんを見つけたんです!―でも、変な蔦に捕まって……!
 早く助けないと危険なんです!」

必死な訴えに望月巡査は分かったと言った。
「少し待っとけ!」
その返事にほっとするシオリ

「――よし、今いくぞ!!」
「…え?」
望月巡査は井戸に縄をおろし、井戸の底まで下りてきてしまった。

ここでマジか(笑)って笑ってました(ゲーム初見時)
降りてくるのではなく、シオリちゃんが上に行くための縄を下してくれるのかと思ってましたから。
降りてきた瞬間、え?巡査がくるのかって思いました。

帰り、どうするんだろうという一抹の不安が浮かんだんですよね。
橋が落ちてるし、どうやって帰るのかなって。

「…大丈夫か? まさか森にいるとは思ってもみなかったぞ。
 立ち入り禁止のはずだろう」

「すみません…」

「それで佐久間は? 蔦に捕まったってどういうことだ?」
「説明は…後でしますから、とにかく一緒に来てください!
 早く行かないと佐久間ちゃんが危ないんです!」

「…わかった。案内してくれ」
2人は佐久間がいるところへと向かう

「…そういえば須賀くんを見てないか?」
「須賀さんですか?いいえ 
 …私は須賀さんに言わずに勝手に出てきたので」

須賀、さんか…。これを見る度に切ないな…。

「そうか、あいつも外に探しに行ったみたいでな。
 もしかすると、森にいるかもしれん」

望月巡査の話にシオリは須賀さん、の安否を心配するのだった。

そんな時、ことりおばけの叫び声が聞こえたと同時にパリンと砕けた音がした。
「ネックレスの砕けた音だ! 
 早く佐久間ちゃんの所にいかないと!」


「佐久間ちゃん!!」
そこには血だらけになった夜光石と無傷の佐久間がいた。
「…なんだこりゃ。佐久間!しっかりしろ! 
 …なんで外れないんだ…まるで石みたいだ・・・」

すると、佐久間が意識を取り戻した。
「…おねぇさんと望月…巡査・・・?」
「もう大丈夫。助けに来たよ。だから頑張って!」
そう声をかけると、佐久間は安心したかのようにうなづいた。
「うん…ありが…と…」
また意識を失ってしまった。

シオリと望月巡査は佐久間に絡み付いている蔦を外そうとするが、
一向に外れない。


「・・・君は下がってて」
望月巡査は拳銃を取り出した。
銃で蔦を外そうというのだ。

しかし、望月巡査が銃で撃っても、
佐久間に絡み付いている蔦は傷一つつかなかった。

「…どうして、傷一つ付かないんだ」

そんな所へ須賀君が現れた。
「…須賀さん!!」
驚く2人。

須賀君はシオリを見た瞬間、怒ったように不機嫌そうな顔になった。
あぁ…須賀君。ごめんね、どうしても佐久間ちゃんを助けたかったんだよ!
ってなってた。自分の気持ち的には

「…須賀君。君が怒っているのはわかるが、
 今は先に佐久間を助けたい、協力してくれないか?」

望月巡査がそう言うと、須賀君は持っていた模造刀で蔦を切った。

「…この蔦をそれで切ったのか? 
 須賀君それは模造刀だと聞いていたが…」

えっと、望月巡査、その刀は確かに模造刀だけど、夜光石で出来ている刀です。
そのため、ことりおばけが原因だと思われる蔦に対して効いたのだと思います。

「…いや、その話はあとにしようか。
 ありがとう、須賀君!助かった」

望月巡査は須賀くんにお礼を言う

「…とにかく、佐久間を連れて戻らないと、佐久間は俺が運ぶ。
 君たちも戻るぞ、じゃあ行くか」

皆が動き出そうとしたその時、シオリに異変が起こる

約束、約束、約束
声が聞こえた。
思わず、足が止まるシオリ

「どうした?」
不思議そうにする望月巡査
「あ、あの、先に…さ、先に行って…下さい…」

――まだ果たしてない
また声が聞こえる。
「声…声が…! あ…あ…い、いやだ…っ!」
シオリは震えだす。

渡せ。渡せ。渡せ。お前の命を渡せ!!」
その声と共にシオリは地面に飲み込まれる。
須賀がシオリの手を掴もうとするが、あと一歩届かなかった。

このシーンは須賀君にとっても辛いですね。
また助けられなかったんですもん。

飲み込まれたシオリは謎の空間にいた
真っ暗な空間の中に、4つの光。

「…え? ここはどこ? 
 みんなは? 私どうして…」

いきなり皆と離され、戸惑うシオリ

偶然、空間にあった光に触れてしまう。
すると、シオリは光に包まれた。

その場所はシオリにとって、酷く懐かしいもの。

「今日はあの男の子が遊びに来る日でしょ? さては楽しみで落ち着かないんでしょ。
…ふふ、村で一番の仲良しだものね。あ、でも無茶はしちゃだめよ。あなたはとってもお転婆さんなんだから。
あの子は大人しい子だから…乱暴なことして泣かせちゃダメよ!それと、森には決して入っちゃいけませんからね?」

シオリのお母さんがそう注意をする。
「わ、わかってるよ!」
母にそう言われ、少し不満そうに言うシオリ。
「…ほら来たみたいよ」

「――さ、遊んでらっしゃい。
 シオリ」

これはシオリがまだ小さい頃のお話。

ついに来ました!過去編。
これは忘れていた記憶。思い出してはいけない記憶。


「**くん! 今日はなにして遊ぶ?
  たたかいゴッゴする?」

そう声をかけるシオリ。
すると、その男の子はシオリの言葉におろおろとしだす。
どうしようか悩んでいる様子だった。

その様子にシオリは―
「…やっぱりお花つみにする?」

その言葉に男の子は嬉しそうにぱぁっと顔を輝かせた。
あーめっちゃ可愛いな。買ってよかった。

「でもそのあとたたかいゴッコだからね!」
シオリは目を輝かせながら言った。
男の子は少し顔を青ざめる。
「…うん。しぃちゃん」
男の子はそう言った。

誰かに似てるけど、でも喋れる男の子。
シオリの方が男の子っぽいっという(笑)

現代のシオリに場面が戻る。
「…今の私の記憶? 若い頃のお母さんと話して、知らない男の子と遊んでた…。
 それにあの場所は資料館?…私、そんな覚えないのに…」

記憶にない思い出を見て、戸惑うシオリ。

すると、また一つの光が浮かび上がった。
恐る恐るシオリは光に手を触れる

幼いシオリはあの男の子を待っていた。
「…遅いなぁ。今日も遊ぶ約束をしたのに」
遊ぶ約束をしたのに、来ない男の子。

すると、微かに声が聞こえた。
「…よわむし!! いけっていってるだろ!
 …ないてないで なんかしゃべれよ!」」

「もしかして……」
シオリは走り出す。

「おまえ、ゆーれいみたいにきもちわるいのに、
 もりにいくのがこわいのかよ!」

突き飛ばされる男の子。
「よーわむし! なーきむし!」

「かかなしご!もしかしたら、
 おまえのかーちゃんはもりにいるかもしれねぇぞ!」

その言葉にぴくりと反応する男の子。

「そうだそうだ。「ことりおばけ」は、ほんとうはおかあさんなんだってよ。
 おかあさんになりたくて、こどもをたくさんさがしてるんだって。
 おまえのかーちゃんになってくれるかもしれないぞ!」

「とーちゃんだけじゃ、さみしいだろ?」
子どもたちの酷い言葉に男の子は泣き出す。
「あーあ、またないてらぁ」

最初、かかなしごを一瞬意味を解りませんでした。
数秒後、あ、母さんがいないのか、と理解しました。父子家庭なんでしょうね。その男の子は。


「なんだよかんざき。
 また、おまえかよ」

そこに現れたのがシオリだった。男の子の前に出るシオリ。

シオリは男の子の腕を掴んで言った。
「こんなやつらほうっておいて、
 はやくいってあそぼう!」

シオリの行動に子供たちは怒る。
「おいまてよ! かってにかえんなよ!」
「なんで?」

「おまえ、いっつもじゃましやがって! こんなくらいやつとあそんでるなんて、
 おまえもあたま、おかしいんじゃないか!しゃべんねーし、かかなしごだし、
 こういうやるはいるだけできもちわる――」


「ひどいこと、いわないでよ! 
 あんたたちより**くんのほうがずっとずっといい子だもん!!」

シオリはその言葉を言った子をぶん殴った。

「ちくしょう。やりやがったな!」
その子達とシオリは喧嘩になった。

「いててて!わかったよ!もうしらねーよ!」
シオリの強さに子供たちは逃げて行った。
「…ごめん、ごめんね…。だいじょうぶ?」
心配そうにシオリに声をかける。

「**くんはほんとうに なきむし。
 あいつらのいったとおりだ」

少し不満そうに言う。
「…あの、その…ぼくは…。…ごめん。
……でもそれよりしぃちゃんがケガをしてたらいけないから、おうちにかえろう?」

ぎゅっと手に力を入れ、そう提案した男の子。

「やだ!! だって**くん、まだないてるもん。
 わたしがなかしたって、おもわれるよ。**くんのなきむし!」

シオリは、そう男の子に反論する

「…でもね、くらいとか、きもちわるいとかそんなのはぜんぜん、おもわないよ!
**くんはやさしいし、ちょっとくらいし、へんでも、そこがおもしろくてわたしはすきだよ!」

そうシオリは男の子にそう言った。

シオリは本当にいい子だなぁ…。
だからこそ、男の子はシオリのことが大切だったんだよね。

「…どんなわるいひとがいても」

「わたしが守ってあげるから」
男の子にシオリは笑顔でそう言った。

シオリの言葉に男の子は泣き出してしまう
「もー! どうしてなくの!」
これは…うれし泣きだよなぁ…。シオリの言葉が嬉しかったんだよね。

場面は現代へ戻る

「…なんでだろう。あの男の子を私はよく知っているきがする…。
 泣き虫であんまり喋らなくて、でも優しくてちょっと変で…」

なぜか懐かしく感じる記憶に戸惑うシオリ。

「それに「ことりおばけ」の話をしていたから、
 やっぱりあそこは阿座河村なんだ」

どうしてこんなに…私の知らない思い出があるんだろう…?

そしてまたシオリは光を放っている存在を触った。
「シオリ!また奥の部屋の鍵を勝手に持ち出しおって!」
怒る声。
「ごめんなさい…」

「でもどうして、はいっちゃいけないの?」
不思議そうに聞くシオリ。
「それはお前さんが子供だからだ! あそこは「ことりおばけ」に通じとる。
 けっして子どもが入っちゃならん!」

そう怒るシオリの祖父。

それでも納得していないシオリは質問をする
「「ことりおばけ」に? どうしてそんな部屋があるの?」
「それはな シオリ。この家は「おがみさん」の家と呼ばれておるからだ。
 森から何も入ってこないように、代々見張っておるんだ」

「「おがみさま」って…この絵本の? 
 じゃあおじいちゃんもそうなの?」

「ことりおばけ」の絵本を持ってそういうシオリ。
「村の人からはそう呼ばれとるよ。ちなみにお前の父さんもだ」

「ふーん、だからおまつりのときはいつもへんなおいのりしてるんだね。
 じゃあわたしが、おくのへやにいってもやっつけてくれるから、へいきじゃないの?」

純粋なその質問におじいちゃんは考え込んでしまう。

そんな所へシオリの父が帰ってきた
「おとうさん!」
シオリは父が帰ってきたことで嬉しそうに声をかける
「なんだシオリ。また怒られてるのか?」

「ねぇ、おとうさんもおじいちゃんも
 「ことりおばけ」をやっつけられるの?」

呆れながら言う父にシオリは同じ質問をする
「「ことりおばけ」を?」
少し驚いたようにいう父
「奥の部屋に入ってはダメだと説明してんだがな…」

「…シオリ。それはちょっと難しい話だなぁ…」
複雑そうな感じで父は答えた。
「おい! ケンジ!!」
父の言葉に怒ったような声を出す祖父。

「…父さん。実際そうじゃないか。シオリに変な安心をさせるわけにもいかないよ。
 それに俺はね、自分のこの立場を好いてはいなんだ。父さんも知ってるだろ?」

祖父の声に反論するように父は答える。
「あぁ…まったくお前は。「ことりおばけ」は実際におるんだぞ!」

「それは…わかってるよ」
父はシオリに目線を合わせ、こう言った
「シオリ。もしも「ことりおばけ」に会ってしまったら”約束”をしてしまったら、「ことりおばけ」は子供が”約束”を覚えている限り、いつまでもいつまでも呼びかけ、追いかけてくる。子どもが”約束”を忘れてしまっても、その”約束”を思い出させて攫ってしまう。

お前がそうなったら全力で守るけど、父さんもおじいちゃんも「ことりおばけ」はやっつけられない

「だから子どものうちは決して、
 奥の部屋にも森にも入ってはいけないんだ」

「……うん、わかった」
父の言葉に納得したようにシオリはうなづいた。

「よし、いい子だ!」
そう言って、シオリの頭を撫でた

「さぁシオリ、今日もあの子と遊ぶんだろ? もうそろそろ来る頃じゃないか?
ただ今日から、しばらくは雨らしいからな。雨の日は特に森のそばに寄ってはいけない。 
 ちゃんと家の中で遊ぶんだよ?」

「…うん!」
シオリは笑顔でうなづいた。

あの男の子と遊ぶシオリ。
父の話をそのまま、男の子へと話す
「だからね、もりにはいっちゃ、いけないんだって。
 …ダメだよ?」

「……うん」

「……あの、…じゃあしぃちゃんもいつか「おがみさん」になる?」
男の子はシオリにそう聞いた
「うーん……わたしはおんなのこだから、たぶんならないんじゃないかなぁ。
 それより、おとなになったらもっとたのしいおしごとがしたいなぁ」

シオリは将来の夢を話しだす。

「……ぼくは…ここにあるやこうせき 
 みたいなのをつくれるひとになりたい」

そう男の子は言った
「わぁ!いいね! アクセサリーとかもつくるの?」
「…うん」

「**くんはきれいなのがすきだもんね!それにやこうせきは、おまもりになるから、
 きっとステキだねぇ。おおきくなったらわたしにもみせてね!」

嬉しそうにシオリは言う
「……うん」
その表情につられるように男の子も嬉しそうな表情になる。

突然、部屋の扉があいた。

「**君。きみに連絡があったんだ。
 急ぎの連絡だから、早く帰りなさい」

現れたのはシオリの父だった。
「車が送っていってあげるから、はやくおいで」

「…どうしたの? おとうさん」
不思議そうにするシオリだったが…
「……シオリはまだいいから家にいなさい」
父にそう言われ、男の子が呼ばれた理由が分からないまま、男の子と別れを告げる。

「…シオリ、あのね…」
家に残ったシオリの母がその理由をゆっくりと話し出した。
「……**君のお父さんね。仕事の帰りに土砂崩れにあったの…。
 村の人々で助けにいったんだけど…土砂を掘り起こすのに時間がかかって」


「…そのまま……」
告げられた言葉はひどく悲しいものだった。

このシーン辛いですよね…。
ずっとあの男の子にとってはお父さんだけがたった一人の家族だったのに、
そのお父さんまでいなくなってしまうなんて…

また場面が現代へと戻る。
…あぁ そうだ。あの日のことも
シオリは思い出す。
あの男の子のことも…あの家のことも…私は知っている

一方、残された須賀達は―

「――じゃあ君は
 ここに残ってあの子を探すんだな?」

望月巡査の言葉にうなづく須賀君

「……俺は佐久間を先に連れていく。このまま森をうろつくわけにはいかない。
しばらく捜しても見つからなかったら…君だけでも必ず帰ってくるように。
 佐久間が大丈夫なようだったら俺もまたあとで資料館にいくよ。」

「……なぁ、須賀君」

「君は……どうしてあの子のことを……」
疑問をぶつけるが、少し間をおいてから
「…すまん。とにかく気をつけろよ。
 この森から…必ず生きて帰ってきてくれ」

須賀君の言葉を聞くのをやめ、そう言った。

一人になった須賀。その耳には声が聞こえていた
「…ル…ナ…。――クルナ。オマエハクルナ。
 コワイ、キモチワルイ、コワイ

須賀を拒絶する声。

すると、須賀の前にある者が現れる。

逢わせて。お母さんに
以前会った光を帯びた小さな子ども。
見つけて。ひしめく無数の声の中に飛び込む前に。君が作った奇麗な光る石。
 君はどこにあるか知ってる。きっと、大事な人を助けてくれるよ

その言葉にある場所へと走り出す須賀君。
そして…逢わせて。お母さんに…」

向かったのは須賀君の夜光石の加工場。
それは崖の下にあった。


須賀君は初めて作った夜光石を見つける。
見つけたみたいだね。それがあれば大丈夫。さぁ急いで、
 大切な人にもう二度と会えなくなる前に、会いに行って。君は…君は全部覚えてる

あぁ…この時須賀君がどんな気持ちでいたのか…。
思うと辛い…。

須賀は森への奥へと進んでいく
ヤメテ、ヤメテ、ジャマシナイデ

「コワイ。オマエハ、コワイ。…コナイデ」
黒い色をした子供たちの霊。
須賀を拒絶する声。

これは「ことりおばけ」に食われた子供たちの霊でいいんですよね。
ここのシーンはゲームとほぼ同じに思います。
どういう風に表現するのかと思いましたが、良く出来てるなってそう思いました。

「オマエハ、イラナイ。イラナイ」
「コワイ」
「オマエハ、イヤ。コナイデ、コワイヨ」

トオサナイ、トオサナイ
無数の子どもたちが道をふさぐ
須賀はその子どもたちを見つめた後、意を消したように子どもたちに刀を向けた。
――ヤメテ、…コロサナイデ

ソレヲ、コッチニムケナイデ……
怯えたように言う子どもたち。
「――イヤ、……イヤ、イヤ!!」

それを無言で切り捨てる須賀。
必死で子供たちは「オカアサン」を求めていた。

その声を必死に聞かないようにしながら、
 須賀は森の奥へまた進んでいく。

ヒドイ、ヒドイ、ヒドイ。ヤクソク、オマエハイラナイ。
 オカアサンハ、モウオマエヲワスレテル。ホシイノハ、アノコダケ


「――ケガレタオマエハイラナイ!」
声はさらに加速する。
オナジコトヲ、クリカエシテ、
 ――キミハ、ナンニン ギセイニスルノ
?」

シツコイ!!シツコイ!! オマエガイキナキャヨカッタ!!
オマエガイキナキャヨカッタ!!オマエガイキナキャヨカッタ!! オマエガイキナキャヨカッタ!!
 オマエガイキナキャヨカッタ!!オマエガ
――…」

そう言った子供の霊を切り捨てる須賀くん。

うわぁ…心にぐさぐさ刺さる言葉を…。
やめろよ!須賀くんが…。

「――ネェ、キミハ、――ドウシテ ジャマヲスルノ?」

「――ドウセ、マモレヤシナイノニ。
 ――ゼンブゼンブ、キミノセイナノニ
。」

言葉を発している子どもたちを切り捨てていく。

「――ジブンカッテ。ザンコク。ヒドイヤツ。カナシイクセニ、
 カナシクテカナシクテ、タマラナイクセニ。ナノニ、マヨワナイ

子どもたちを切り捨てて、最後の一人。
「――バイバイ。オカアサン
そう最後にそう言って消えていった。

須賀君の表情はゆがんでいた。
どんどんと表情が暗くなっていくのが見てて、辛い…。


そして、たどり着いた森の奥には
気を失ったシオリがいた。

周りにはあの子どもたちが集まっている。

それを見て、衝動のように向かっていく須賀くん。
周りにいた全ての子どもたちを切り捨て、シオリのそばに立つ
「――ネェ、キミハ ――ソウヤッテ、ボクタチヲ ナンド アイツミタイニ コロスノ。
 ――ソウヤッテ、イツマデ。――イミノナイ、ヤクソクヲマモリ、ツヅケルノ
?」

声が響く
「――クルシイ。クルシイ。クルシイ
その言葉に耳をふさごうとする須賀。

シオリのそばで一人で泣く須賀だった。
やばい・・。辛すぎる…。
子どもたちの言葉が的を得ているからこそ、辛い…。

シオリはまた記憶を思い出していた。
「―おい、聞いたか。今朝から**ん家の息子が行方不明らしいぞ。
 **ん家っていえば、……ついこの間、父親を亡くしたばかりだろう」

「――あぁ。たしか母親も前に亡くなっている…。
 そして息子までいなくなるなんて」

「とにかく村中で探しているんだが、見つからないんだ」

「――この雨だ。早く見つけないと、おおごとになるぞ。そうだな、
雨の日は大人も森には入らない。もし、その子が森に入ったりでもしていたら……
 もう、見つからない…」

村の人々が噂する。

シオリは男の子を探す為、森の入り口に来ていた。
「(……**くん。きっと**くんは…おかあさんをさがしにいったんだ。
 ……あめだから、おとなももりにはいらない)」


「…わたしがいかなきゃ。
 **くんにやくそくしたもん」

そう言って、森に入るシオリ。

「**くーん! どこにいるのー?」
声をあげ、探し回るシオリだが、見つからない。

かわいいかわいい、わたしのぼうや。
 はようはよう、でておいで


探し物?」
出会ったのは光を帯びた子ども。
「…うん。おとこのこをさがしてるんだ」
素直にそう言うと、子どもはこう答えた。

知ってるよ。見たよ。奥に行ったんだ。
 お母さんを探しに行ったんだ。いいなぁ、いいなぁ

子どもはその男の子をうらやましがっていた。
「ほんとう? **くん、大丈夫かな」
その言葉に驚いて聞くシオリ。

だいじょーぶ。勇気をもって。救って。大好きなら、大好きなら、大好きなら。
 いいなぁいいなぁ、いいなぁ。ぼくも会えたらなぁ。助けてあげられるかなぁ

こどもはそう言って、きえてしまった。

森の奥の方から何かの声が聞こえた
「なに。いまのこえ?」
怯えたようにそうつぶやく

「**くーん!どこ? どこにいるのー!? ねぇおねがい!へんじしてよぉー!
 かえってもおこられても、わたしがいっしょにあやまってあげるから!!」

シオリは叫ぶ。

「…ここ、どこ…? 
 **くーん! へんじしてよー!たすけにきたよー!」

そう叫んでも誰も答えてくれない。
「いっしょにかえろうよぉ……!」

一方、男の子は―
やはり森の奥へいた。
「…おかあ…さん…おかあさん……おかあさん…」

「…いない。……いないんだ…」
そうつぶやく男の子。だれもいない森の奥。
「…そうだ…そうだよ…。かえろう…
 きっと…しぃちゃんがしんぱいしてる……」

そう男の子が帰ろうとすると声が聞こえた
呼 ン ダ…?」
男の子の後ろへ現れたのは「ことりおばけ」だった

坊ヤ
驚く男の子。

「……あぁ、なんだろう。オマエは嫌な匂いがする。…夜光石の匂い。
 キモチがワルイ。キモチがワルイ。アノ男ノ匂イ

でも…わたしの坊やになれば、愛シテアゲラレル カモシレナイ。
 噛ンデ、砕イテ、グチャグチャニシテ、オ腹ノ中ニ戻シテアゲル

それって、殺すってことじゃないですか…。

「…いや…いやだ……」
男の子は拒否しようとするが、ことりおばけは言う
「――約束ヲ――契リマショウ

一方、シオリは「ことりおばけ」の声を聞き、その方向へと向かっていた。
「…このこえ……だめ、
 …だめ、**くんが……!」

「**くん!!」
ようやくシオリは男の子を見つけた。

「……しぃ、ちゃん…っ!」
助けにもめるような声。
「はやく、にげよう!!」
男の子の手を掴み、シオリは逃げようとする。

「――約束カラハ 逃ガナサイ!!」
捕まえようとする「ことりおばけ」にシオリは―

男の子を守るように立ちふさがった。
「――……しぃちゃん…?」

「…おねがい…**くんをたすけて…」
シオリの言葉に「ことりおばけ」は
「――約束カラハ、逃ゲルコトハデキナイ

「…おねがい!!
 私は**くんとやくそくをしてるの…」


「**くんを守るって…!」
シオリはそう「ことりおばけ」に訴える。

「――逃ガサナイ!」

「じゃあ、じゃあ…! 
 わたしがやくそくするよ!」

シオリの言葉に男の子は驚く。
「ダメ…! しぃちゃん…ダメ…!」
必死に止めようとする

「だって、だって…こんなの、かなしすぎるよ…。ひとりになって、
 さみしかったんだよね……。でも、だからって**くんがいなくなるなんて」


「――そんなのいやだ!!」
シオリは叫ぶ。

「わたしは**くんを――」

「すがくんをまもるって、やくそくしたんだもん!」
ここでの名前公開! 
あのしゃべれなかった須賀君との関係。全部分かってて、つらく当たってたのを知るとめちゃくちゃ切ない…。

「…しぃちゃん…」

「――ジャア、アナタト、約束ネ。
 可愛イ、可愛イ、私ノ子ドモ

ことりおばけは、シオリと約束をしようとする。

「…待って」

「…ぼくが…やくそくするから…
 しぃちゃんと…やくそく…しないで……」

そう須賀君は訴える。

「すがくん…!? …そんなのダメ!」
須賀君の言葉に必死に止めようとするシオリ。
「…しぃちゃん、…ありがとう。…でも、ぼく…」

モウ、変エラレナイ。
 私ハオマエヨリ、ソノ子ガホシイ

シオリとの約束は変わらないとそう言った。

「…なら…なんでもするから…
 しぃちゃんをいますぐつれていかないで!!」

須賀君は今、連れて行かないでと訴える。

ソノカワリ、オマエニ代償ヲ。オマエノソノ体カラ、代償ヲ。
オマエノ、腕ハ足ハ頭ハ体ハ、私ノ嫌いナ匂イニ似テイル。ナラ
――オマエノ払ウ代償ハ、囁キ、響キノ、全テ。約束ハ果タサレル


「――オマエ達ハ、逃ゲラナイ!!」
その瞬間、須賀君は声を失った。
シオリを救うために。

「――あぁ、なんてことだ。まさかお前が”約束”をしてしまうなんて。ただ良かった…。
 あの子のおかげでお前は生きて帰ってきた…。さぁ…この石を見て、じっと見て」

父はそう話す。
「あなたは忘れないといけないの。あの”約束”も、この村のことも」

「――それしか、あの”約束”から逃れる望みはないの…。
 最後にお礼を言って。…ダメよ!嫌がらないで、シオリ!」

母がそう諭す。
シオリは泣きながら、やだやだ須賀君!と叫んでいた。

その姿に須賀君はメモを書き始めた。

「――全部、忘れなさい」
必死に手を伸ばすシオリに
須賀君はメモを見せた。

「しぃちゃんは、ぼくがまもるよ」
メモにはそう書かれていた。

夜光石は「ことりおばけ」から守る魔除けの石ですが、記憶を消すこともできます。
それが「忘却の石」とも言われる由縁です。

つまり、約束から逃れるためにシオリの記憶は消されたということです。

「…私は”約束”をした。あの霧雨の森の中で…」
全てを思い出したしおりはつぶやく
「そのことをお母さんもお父さんもおじいちゃんも、ひどく悲しんで。
私を”約束”から遠ざけるために引っ越しをすることになったんだ。私の記憶を夜光石で消して…阿座河村のことも、私の本当の家のことも…」


「――須賀君のことも!! 
 思い出した…思い出しちゃったよ…」

涙をこぼすシオリ。

「(私、守られてたんだ。みんなに守られてたんだ…)
 おじいちゃん…お父さん…お母さん…、ありがとう…。ごめんなさい…須賀君…」

皆の本当の意志を知って、懺悔をするしおり。
「…早く…早く、戻らないと…。
 きっと須賀君は今も、一人で私を助けようとしている…」


目を覚ますと、そばには須賀君がいた。
「……あ…ごめんね。心配かけちゃったね」

「全部…全部…、思い出したよ…」

「須賀”君”」
あー、いった。さん、ではなく、くん。
よかったね、須賀君。

その言葉に泣きだす須賀君

「……相変わらず、泣き虫だなぁ。須賀君は」
そう言って、シオリは笑った。

記憶を戻ってよかったんだけど、まだ「ことりおばけ」が残ってるんだ。
なんとかしないと、またシオリは記憶を無くさなきゃいけない。
でも、須賀君の真意が分かった瞬間、切なくってしょうがなかった。

わざと森に近づけないようにしてたってことを。
本当は会いたかったはずなのに…。
ずっと想っていた大切な相手だから、会いたかったはずなんだ、須賀君は。

それでも、シオリのためにわざと冷たくしたというのが
切なくてしょうがない。

ここまで読んでくれてありがとうございました。
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