此花のアニメ&漫画タイム

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藤岡家男子には短命の呪いがある?そして、飼うと死ぬ犬!?第4話「呪われた男 前編」 感想 櫻子さんの足元には死体が埋まっている。

此花(このはな)です

今回は櫻子さんの足元には死体が埋まっている、の第4話「呪われた男 前編」の感想を書いていきたいと思います

4話は内海さんの知り合いのお話です。
呪われているという友人の藤岡を否定してほしいと依頼していきたことで櫻子さんと正太郎が呪いの謎を解くって感じでしょうか。でも、前編だからわかった!ってところまでだったけど。

ちょっと気になっているのはアニメでやっているお話が私が持っている1巻の内容をやっていないところ。似たような話をアニメ1話でやったぐらいでその他をやらないのが気になります。まさか、最後に持ってくる気なのかな…薔薇。


さて、本編の感想へ行きましょうか!
まず最初は藤岡家のお葬式シーンから
親族方が何かを話し合っているのが聞こえて、呪われているという言葉が出る

考えてみれば、犬の事だったんだなぁとそう思います。
処分やらなんやらで何のことだと思っていたけど、見直せばわかることですね

場面が変わって、正太郎、母親と一緒に買い物に来ていた
少し嫌々ながらもついていきた正太郎がちょっとした文句を言うと、親の手伝いをしたって罰は当たらないでしょと返される
「冷夏で寒いせいか、ここの所、血圧だって高めなんだから」

そんな言葉に過敏に反応する正太郎
「え、血圧高いの?」
「年取れば誰だって、どこかにガタがくるものよ」

「とにかく少しは気をつけなよ。自覚あるならさ」
少し母親の方向とは逆の方向を見ながら正太郎は喋る
正太郎の言葉にちょっと驚いた様子の母
「なんだよ…」

「あんたがそんなことを言うとは思わなかったよ、まるでお医者さんだね」
ぽんと肩をたたく
「息子が母親を心配して何が悪いんだよ。
 長生きしてほしいのは当たり前だろ」

正太郎がそういうと、母親は少し笑って
「大丈夫。孫にお年玉上げるまでは長生きするよ」
言いかけた時、ぽたりと雨粒が落ちてきた

雨が降ってきたので、あわてて母親は車へと走り出す
そんな様子を見つめる正太郎
「長生きか…」

「正太郎! 早く!」
母親の呼ぶ声に正太郎は少し早めに歩き出した
「(父さんをはやくに亡くしたからか、
 僕はどうしてもこういうことに神経質になってしまう)」

なるほどな…さっきちょっと
過敏に反応したかなって思ったけど、そういうことか

そんなタイミングで正太郎の携帯電話が鳴った
電話の相手は”内海巡査”だった

場面が変わり、雨の中の森
「すまないねぇ。僕が直接頼んでも、
 ”くだらんな”と言われて終わっちゃう気がしてねぇ」
正太郎は内海巡査にお願いされ、一緒についてきた

「それで櫻子さんに頼み事ってなんなんです?」
櫻子さんの家に向かっていたのか、この二人
「僕の友人が自分は近いうちに死ぬんだって言い出してさ。
 病気か何かと思ったら、そうじゃないみたいで」

「何かトラブル、とか?」
「それが…なんというか、”呪い”らしいんだ」
内海さんは言った
「呪い?」

「その友人、藤岡って奴なんだけど、
 藤岡の家系はだいだい男が短命らしいんだよ」
短命ね…

「あいつの父親も30代で亡くなっているし、叔父も五十代手前で急死したそうなんだ。だから、次は自分の番かもしれないってえらくおびえてて…」
「呪いね……」

「くだらんな」
櫻子さん(笑)会って説明したらこれか!

思わず渇いた笑いが出る正太郎
「やっぱり…」

「偶然が二度三度重なると、人間は運命だのなんだのとくだらん事を言い出すものだ。だが、可能性がゼロじゃない以上、
 どんなことでも起こりうるのが必然だ。運命などと愚の骨頂だ!」
櫻子さんらしいというか(笑)

「櫻子さん、だからってそんなに簡単に否定してしまうのも」
正太郎が言いかけた時、内海巡査が口をひらいた
「やっ、僕もそう思う」
えっ?

「正直、そういう話を全く信じないわけじゃないけど…でも、信じたくないよ。そんな理由で死ぬと思い込むなんて
 だから!今みたいにがつんと言ってほしいんですよ!
 呪いなんてくだらない。考えすぎだって

なるほど、つまりその藤岡って人を説得してほしいってことなの?
それと、呪いの正体の解明とか

「藤岡には家族が…生まれたばかりの赤ん坊だっているんだ。
 父親がそんなこと言ってちゃダメなんですよ。絶対にダメなんだ…」
そっか…家族がいるのか

「僕からもお願いします!内海さんのお願いを
 聞いてあげてください!お願いします!」
正太郎も頭を下げる
そんなお願いに櫻子さんははぁ、とため息を吐いた。

結局、付き合ってあげることになったらしい
「いやぁ、変なお願いしちゃってほんと~すみません」
車の中で謝罪する内海さん。さっきの様子と大違い(笑)

「君が唐突に私の時間を狂わせるのは
 今日が初めてのことではない」
(笑)そうなんだ…

「ははは、本当だ…。すみませんねぇ」
「(こないだはあんなに真剣に話してたのに…)」
正太郎も呆れてる感じだ

「ほら九条さんは美人な上に聡明ですし、
 名探偵も真っ青っていうか。ほら!この前の時も…」

「一応説得はしてやるが、
終わったらすぐに帰るからな!」

櫻子さんが凄くイライラしている。内海さんのせいか

「あと、もうひとつ」
え、まだあるの?先に言ってよ
「まだ何かあるのか」
声がもっとイライラしている…内海さん

「それがもっと変な…
 もっと非現実的という…ものが…」
内海さんの言い方に櫻子さんがキレた

「君の話は要領を得ないな!
 もっと要点を押さえて話したまえ!」

まぁ、怒るのも無理ないか…

そんな怒号に内海さんは正太郎君に助けを求めるが、正太郎君は窓の外を見ていた。
(笑)正太郎君もかばいきれないと判断したな

「えっと…その、犬なんです」
「は?」
正太郎君が後ろにいる内海さんを見る
「だから犬だよ。呪いの犬」

「「犬?」」
二人同時に疑問を呈する
「その友人の…藤岡が引き取った犬が、呪われているらしいんです。親類を転々としてきた犬らしいんだけど…そのなんというか…」

「飼い主が次々と死んでいるそうなんだよ」
呪われた男に呪われた犬って…

「いくらなんでもただの偶然でしょ」
正太郎は言う
「見た目も地獄の番犬って感じで恐ろしい犬でね」

「地獄の番犬?」
そのタイミングで車が急に止まった。
「どうしたんですか?」

正太郎が聞くと、目の前に茂みがあり、車じゃ進めない。
「少し時間がロスするが、少し前に迂回路があったはずだ」
櫻子さんは車をバックし始める

その後、迂回路に入った
「その犬なんだけど、無愛想で薄気味悪いから保健所に
 処分してもらおうって話に親類の間でなったそうらしくてさ」

「そんなの可哀想ですよ!」
正太郎が言うと
「そう思ってあいつも引き取ったらしいんだ」
内海さんの言葉に驚く

「じゃ、自分で引き取っておいて今更呪いだなんて…
 おかしくないですか?」
「そこなんだ。急に藤岡に懐きはじめたそうでさ」

「懐いたらむしろ喜ぶべきじゃ…?」
そう聞くと、

「それがさ、前の飼い主だったおじさんも急に犬が懐くようになったって
 言っていたらしいんだ。亡くなる直前くらいにね」

内海さんがそう答える
「確かに穏やかな話じゃなさそうですけど…」
正太郎はつぶやく

「あっ、藤岡の家はたぶんその先です」
内海さんは言う
「たぶん?来るのは初めてなのか?」
櫻子さんが聞く

「はい。中学以来の再会を果たしたのはも、
 つい先日のことで…」
なるほど、道は教えてもらっていただけってことね

「あぁ…あれですね」

現れたのは黒い家
周りは森に囲まれているのか

薪割っている人、黒づくめで怖いんだけど…
あの人が藤岡さんか

「大きな家ですねぇ、まだ新しいし」
正太郎が感想を述べる
「藤岡はもともと関東のいい家生まれでね。中学の頃に親父さんの仕事の関係とぜんそくの療養で一時期こっちに来てたんだよ」
ぜんそくか…。私もぜんそくもちで、まぁ軽度だったからそこまで日常生活には影響ないけど

「だから中学以来なんですね」
「戻った後も北海道が忘れられなくて
 東京の会社も畳んだらしいよ」

「会社まで!?」
「今は株の取引きでうまくやっているみたいだけど…」
そう話して、はぁとため息を吐く
「うまくいくやつは何もかもうまくいくんだよなぁ」

「デザイナーズ住宅かー」
正太郎は家を見つめて、そういう
「なんだ?」

「呪いとか聞いたからかもしれませんが、陰気というか…
 わざわざこんなデザインの家に住まなくてもと…」
まぁ、黒いもんねぇ

「いいや少年、それは違うぞ」
え?どういう意味?
ここが引っかかってるんだよな…

「よぉ、藤岡」
内海さんが声をかけたのは黒い合羽を着た姿の藤岡さんだった
一瞬、怖いと思ってしまった

3人は玄関へと上がる
「雨の中、よく来てくれたね」
藤岡さんは言う

「いやぁ…でっかい家を建てたもんだなぁ。
 デイトレードってそんなに儲かるものなのか?」
株取引の事か。まぁ、でもリスクもでかいけど

そんな内海さんの言葉にははっと笑って
「まぁ運が良かっただけだ。そちらの方々は?」
藤岡さんがそう聞く

「知り合いの九条さんと正太郎君。
 なんていうか…探偵みたいなことしているんだよ」
頭をかきながら、そう説明した

「探偵…」
「いらっしゃいませ」
赤ん坊を抱えた妻と白いもふもふした犬が現れた

すると、突然白い犬が櫻子さんに飛びついた
めっちゃ顔を舐めてきてる(笑)大好きみたいだね、櫻子さんのこと
そして、内海さんは逃げ腰で逃げてる

「こら!止めないかヘクター」
ごめんなさいと藤岡さんの奥さんが謝ってくる。
まさか飛びついていくと思っていなかったらしい

「骨以外にも好かれることあるんですね」
正太郎がハンカチを渡す
「黙れ」

「かわいいわんちゃんですね」
うん、可愛い
正太郎がそういう

「ヘクターか。漱石の愛犬と同じ名だな」
櫻子さんがそういうと、
「ご存知ですか」
少し驚いた様子で藤岡さんは言う

イーリアスに書かれたトロイヤの王子、ヘクトールが由来だ。 旧偉人の一人として、今も讃えられる英雄だよ。首輪のダイヤもその象徴だろう」
へぇ、そうなんだ

夏目漱石が大好きだったんです、
 飼い主だった叔父がね」
それで名前が漱石に関する名前か

「じゃ、まさかこの犬が!」

「呪いの犬ってこと?」
こんなに可愛いのに…呪い犬って可哀想

部屋に挙げてもらい、それぞれに座った。
「どこが地獄の番犬なんですか…」
正太郎は言う

「十分怖いじゃないか!」
あー犬嫌いじゃ、地獄の番犬っていうのは分かるが…
「警官のくせに犬嫌いだなんて…」

「警官だって嫌いなものは嫌いなんだ!」
(笑)しょうがないのはわかったよ、内海さん

ゴホンと咳をして
「私も信じたくありませんが、ヘクターの飼い主が
 次々と亡くなっているのはまぎれもない事実なんですよ」
藤岡さんが言う

ふと櫻子さんが見ている絵画に気付く藤岡さん

「あぁ、その絵は父の形見分けで古い絵を引き取った際、
 鑑定をお願いした人にいただいたんです」

なんか…結構不気味な絵…

「実は北海道で移住するかどうかで悩んでいるとき、
 好条件でここを紹介してくれたのもその人なんだ」

「クロヒカゲだな。蝶は一般的に蜜を吸って生きると言われているが、
 必ずしもそうではない。この蝶は死体を好むんだ」
調べたら確かに動物の死体の汁を吸う蝶、学名がdiana(ディアナ)の意味が月の神から来ているそうで。この絵に月があるのはそういうことかな?

そんな櫻子さんの言葉に息をのむ3人
そのタイミングでそういうこと言わない方が…って言っても無駄か。櫻子さんだもんな

慌てて内海さんが話題を変える
そばにあった暖炉だ
藤岡さんの夢だったそうで、北海道に移住したら絶対にしたかったらしい

「今も使っているんですか?」
正太郎の質問に藤岡の奥さんが答える
「今年は雨が多くて寒いでしょう?
 だから、時々使うんですよ」

「薪はご主人が?」
「えぇ、タバコを一本吸うたびに薪を5本割る決まりですの」
タバコか、ぜんそくもちだったのによく吸うね

「禁煙に失敗して以来、庭でたまに一服するんでね」
藤岡さんがそういう
「屋内は禁煙ですから」
奥さんが言った
まぁ、赤ちゃんもいるからな。そりゃそうだ

「まぁ、そうでもしないと億劫になってしまうからな」
苦笑いしながら、藤岡さんは言う

「それにしてもすっかり好かれちゃいましたね」
奥さんがちょっと笑いながら言った
櫻子さんのそばにずっといるもん

「私たちにもそんな仕草はみせませんよ」
そうなの?あんなに尻尾ふってるのに
藤岡さんがそういう

「でも、最近懐いてきたって…」
正太郎が言うと、藤岡さんは否定した
「いや、懐いてきたというより…監視されているみたいなんです。
 気が付いたら後ろにいて、じぃっと私を見つめているような…」

それは怖いけど、うーんどうなんだろう

「お砂糖とミルクはお使いになりますか?」
そう奥さんが言うと、正太郎が手を挙げる
「僕はミルクを」

「不要だ。私は水でいい」
櫻子さんがそう言い切った
戸惑う奥さんだが、正太郎がフォローする

「櫻子さんはコーヒー苦手なんです」
「じゃ、紅茶を用意しましょうか?」
そう提案する

「いえ、紅茶も甘いものと一緒じゃないと飲めないみたいで…。
 子供の味覚なんです。ね?」
正太郎くんが言うと、うん、とうなづく櫻子さん
素直にうなづくと思わなかった…(笑)

「いただいたリンゴがあったわ。
 それでジュースにしましょうか?」
お気遣いができる奥さんだな…
「いえ、おかまいなく」

「子供のために、とか言って、主人が買ってきた
 立派なジューサーがあるんですよ。使わないともったいないから」
奥さんはそういう

「じゃ、お手伝いします」
正太郎が立ち上がる
「あぁ…お客様にそんなこと」

「僕、よそのお手伝いは慣れっこなんです」
思わず、ちょっとえ?ってなった。
まぁ、櫻子さんの家でよくやっているけど(笑)

「女の子ですか?」

そばで眠っている赤ん坊のことを聞く正太郎
「えぇ、こっちに越してすぐ生まれたんです」
いーちゃんの妹の事を思い出すわ…

正太郎はジュースづくりを手伝う
「おかげで早くすんで助かったわ」
「実は僕、こういう家電ものに目がなくて、
 本当は立派なジューサーを見てみたかったんです」

「探偵さんっておっしゃってたけど、
 あなたは助手をされているの?」
奥さんがそう聞くと、正太郎は頭をかいて言う

「え、えっと、まぁそんな感じです」
一応、そうだけど…助手って感じしない…(笑)

「正直言うと、私も呪いだなんて馬鹿なことって思うの。でも、そんなあの人を本気で心配して…こんな風に家まで訪ねてくれたのは…
 内海さんとあなた方だけで…」

「不安を解消できるよう、全力でお手伝いをします」
…奥さんも不安なんだよな。

「インテリアが奥さんが?」
正太郎がそう聞くと、家が黒くて陰気だから、
インテリアでささやかな抵抗をしているのだという

そんなタイミングでリビングで大声が聞こえた
「でも私はそう信じているんだ!」

キッチンにいた二人は顔を見合わせて、リビングに向かった
「落ち着けよ」
内海さんが藤岡さんを落ち着かせようとする
「別におまえを信じていないわけじゃなくてさ…一般論っていうか」

正太郎と奥さんがリビングに合流し、
とりあえず落ち着いたらしい藤岡さん
「今日は私の36歳の誕生日だ。
 36歳は親父の死んだ年齢でもある」
それはピリピリするわな…しかも呪いなんて言われて

「でも、身体に異常とかないんだろう?」
内海さんが言うと、奥さんが同意するように答えた
「そうなんですよ。先々月人間ドックにかかりましたが、
 結果は肝臓が少し疲れぎみだというくらいで」

「それは僕もだよ。酒控えればいいんだって」
はははっと笑う内海に藤岡さんが怒る
「笑い事じゃない!」

「お、おう…」
そんな雰囲気を避けたいのは分かるけど、軽く言っちゃうと
気に障るよ?内海さん

「父は病気ひとつしない人だったのに、突然逝った!ヘクターの前の飼い主だって、叔父だって、健康だったのに…あっという間に身体を壊して死んだんだ!とにかく私はそのつもりで身辺の整理をすませた。
 心配してくれる内海の気持ちは嬉しいが…」

ここまで続くと、思いつめる気持ちは分かるが…そばにいる奥さんの気持ちも汲んであげてほしい

「非常にくだらんな」
櫻子さんはそう淡々と言い切った
「櫻子さん!」
とがめるように正太郎が言う

「君の憶測には何の根拠がないじゃないか」
そう指摘すると、藤岡さんが
「根拠ならあります」
そういった

その言葉に興味深そうにする櫻子さん

「短命な親族のリストです。3代ほどさかのぼっただけですが…
 死んだ年齢と病気も持病なども含め、調べられる限り調べてあります。
 病名も様々です。昔ならいざ知らず、父や祖父の世代でも若く死ぬ人間が多いんです」

「これでも私の考えすぎだろ、言いますか。避けられない運命なら
 潔く逝くまです。妻と娘がその後も穏やかに不自由なく暮らせるよう、備えるだけです」
でも、リストを見る限り皮膚病と呼吸器の病気が多そうだけども…

「内海、再会した時のことを覚えてるか?」
藤岡さんはそういう
「あ、あぁ…」
旭川駅で再会したのか…

「二か月前のことだぞ?忘れるもんか」
「お前が警察官になったと知ったときは笑ったけどね。
 内海にはぴったりの仕事だ。いざとなるときに頼りになるやつだ」

「急に何言ってるんだよ…」
藤岡さんは内海に”妻と娘が何かあったときは助けてやってくれないか”とそういった。しかも、自分がいなくてもって言ってた
奥さんの前で流石にそれは……ダメだよ。

「僕は口先だのいいかげんな人間だよ?頼られたって困るって」
内海さんは普段のまま、そうやって言おうとするが
「真剣な話をしているんだ!内海」
藤岡さんは声が大きくなる

「そ、そりゃ何かあれば、力になるさ。今日だって、
 呼ばれたから来てやったろ?
 けど、二人を守るのはお前の仕事だろ」

「それが出来ないから
 こうやって頼んでるんじゃないか!」

そのはずみでジュースをこぼしてしまう

はっとする藤岡さん。
奥さんがふきんを持ちにキッチンへ行った
藤岡さんは時計を見て、「ちょっと出てくる」立ち上がる

「どこへ行くんだよ」
内海さんがそういうと、ケーキを持ちに行くんだと言う
「予約したケーキを受け取りにさ。すぐに戻る」

ケーキと聞いて、藤岡の誕生日だったか納得する内海さん
「祝えるような気分じゃないけどな。
 …こいつがきかなくて」

「当たりまえです!」
奥さん…。まぁそうだよね!
「悪かったな、内海」
藤岡さんが謝る

「それより、ぱぁっとやろうぜ!ぱぁっと!」
雰囲気を変えるように明るくそういう内海さん
「あぁ」
藤岡さんは外へ

「本当にあなたが好きみたいですね」
奥さんが櫻子さんにそういう
ちらりとヘクターを見る櫻子さん

「呪いなんて信じていないんですが、
 ちょっと怖いところがあって」
奥さんは言う

「怖い?」
正太郎が言うと、奥さんが話し始める
「亡くなった叔父は独り身で、発見されたとき、死後一週間は経っていたそうなんです。
 この子はその間、ずっとそばにいたからか、死んだ動物などを喜ぶみたいで」
つまり、死のにおいを学習しているってことか

「た、食べるんですか!」
内海さんは言う
いや、食べないと思うけど…

「いえ、流石に。散歩中、いきなり走り出したかと思えば、
 その先に鳥の死骸があったりとか」
「あぁ…それで」
正太郎君が納得してしまってる

まぁ、死骸よく触るもんな、櫻子さん。
おそらく、しみついている可能性が(笑)

「別の飼い主が死んだと聞いているが」
櫻子さんが言う

「えぇ。この子が生まれてばかりの時、親犬を飼っていた家庭が火事にあいまして。たまたま腸炎で入院したこの子だけが生き残ったそうです。
 それもあって、この子には死を嗅ぎ付ける能力があるって思い込んでて」
なるほど…最初の事例的にはそこまでではなかったのか

「なら引き取り手を探せばいいのに…」
内海さんが言うと、奥さんがこう言った
「犬はともかく…」

「まだほかにあるんですか?」
えっ、あるの?
正太郎が言う
「呪いの絵まで引き取ることはないと思うんです」
呪いの絵って…まじか

驚く3人に奥さんは
「主人から聞いていませんでした?」
そう言った。

「形見分けで絵を譲り受けたって話は聞きましたけど…」
正太郎がそういう
「それです。といっても、ただの風景画なんですけどね」

「どんな絵なんだ?」
櫻子さんが聞くと、
「森の木々を描いた普通の絵ですよ。
 やっぱりちょっと気味が悪いので、夫に頼んで物置にしまってあります」
答えた

そんな時、赤ん坊が泣き始めた
「いけない。そろそろミルクの時間…」
奥さんがそういう

「じゃ、あとは僕がやっておきます」
と、正太郎
「ありがとう」

奥さんがリビングから出ると、内海さんははぁとため息をはく
「呪いの犬の次は呪いの絵かよ…」
「(死を嗅ぎ付けるか…)」
正太郎は思う

場面が変わり、藤岡さん
ある人を見かけて、車を止めた
「やはりあなたでしたか…。…ええ、ちゃんと」

「ご助言通りに…」
…何かある?やっぱ、話に出てきた鑑定してもらった人か?

場面戻って、藤岡家
「えっと、藤岡の父親の兄弟は9人中7人が男性で、その7人全員が50歳未満で亡くなってますねぇ。ヘクターの飼い主だった人は肝硬変だったのか」

「これは…流石に多すぎますね」
正太郎は感想を言う
「ふん…」

「どうしたんですか?」
正太郎が聞くと
「いや、几帳面に調べてあると思っただけだ」
櫻子さんは答える

「死因が不明の人がいるな」
内海さん
「皮膚病と呼吸器疾患の持病があったみたいですね」
正太郎

「アレルギー性皮膚反応で死亡するケースはあるが、
 呼吸器疾患の持病があるならそちらが起因の可能性もある」
櫻子さんの見立ては結構正しいからなぁ…

「それってアトピーぜんそくとか?」
内海さんが言う
「え?」

「藤岡もぜんそくの療養でこっちに来てたしさ。
 遺伝っていうのも考えられるだろう?」
まぁ、可能性はないけど…

「そういえば、よく咳払いされてますよね。
 呪いよりもタバコを止める方が先じゃないかな」
正太郎は言う。
私もそう思う。タバコは流石にまずいもん

「彼は直系か…」
櫻子さんが言う
やっぱ、何か気づいてる?

すると、外から車の音がした。
藤岡さんが帰ってきたらしい
「遅かったのね」
出迎える奥さんとみんな

「知り合いに会ってね…それより」
言いかけた時、ばぁっと櫻子さんがその手をつかんだ
「な、なにを…」

「絵はどこだ?」
櫻子さんは言った
「絵って…?」

「呪いの絵だ。飾っているな?
 すぐ身近にだ」
そんな言葉にみんなが驚く
「どうして…」

藤岡さんの反応からすると、飾ってあるんだな
「あなた、どういうこと?
 あの絵は物置に閉まったって」
奥さんがそういう

「ま、待て、あなたはいったい…」
戸惑う藤岡さん

「君の呪いは私が解こうじゃないか」
あっ…藤岡さんのツメが普通の状態とおかしい…?

改めて見直して気づいたんだけど、その呪いの絵は森林の絵だと言ってた。
この家は森林に囲まれている。窓からみれば、その呪いの絵と同じになるんじゃないかって思ったんだけど、どうなんだろう。

あらすじで藤岡さんの指がおかしいと気づいた的なことも書かれてたので、おそらく呪いの正体もわかるだろう

次回も楽しみしてます
ここまで読んでくれてありがとうございました!
次回へ
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