此花のアニメ&漫画タイム

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女性行方不明事件と磯崎先生の過去!第拾話(第10話)「蝶は十一月に消えた 前編」 感想 櫻子さんの足元には死体が埋まっている

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此花(このはな)です

今回は櫻子さんの足元には死体が埋まっている、の第10話「蝶は十一月に消えた 前編」の感想を書いていきたいと思います

10話は前編だということ、事件の始まりのお話でした。
磯崎先生の過去が出てくる事件、アニメで出てきた謎の画家の話が関わってくるお話。
櫻子さんが叔父さんからもらった未解決事件にもかかわってくるのかな?

さて、本編の感想へ行きましょうか!
最初は正太郎の語りからスタート
「”実りの秋は駆け足に過ぎていく。本格的に雪が降る前にと11月に入ってすぐの週末、僕と櫻子さんは米飯地区の森に今年最後の「骨さがし」来ていた”」

正太郎君と櫻子さんだけかと思ったら、磯崎先生もついてきていたし。
本格的な冬の前に”エゾリンドウ”を見つけて喜ぶ磯崎先生
「”そして、今回は何故か磯崎先生も一緒だ”」

「それにしても今の時期にこんなに花が咲いているなんて…」
「今年は特に暖冬だからね。
 あっ、写真撮ってくれる?」
正太郎にお願いする磯崎先生

写真撮るやり取りを見ていると、残念なイケメンさんだなと実感する(笑)
それだけ、植物が好きだし、自分が好きなんだろうけど

正太郎が写真を撮った直後、櫻子さんが”静かにするように”と要求する

そこに現れたのは一匹の蝶だった

「クロヒカゲだ。こんな季節に珍しいな」
磯崎先生がそういう
「クロヒカゲって……
 あれ?どっかで聞いたような…」
正太郎は思う

その名前を聞いた瞬間、あっ!死体だと直感してしまった
無言で走り出した櫻子さん、慌てて追いかける正太郎と磯崎先生

「やはりな」
ある場所にたどり着き、櫻子さんは言った
「まさか……これって…」

「そうだよ。死体だ」
でもこれ……動物らしき死体だ…。
まだいいわ、その方が

「エゾユキウサギだ。
 今日はついてる、蝶に感謝しないとな」
嬉しそうに真空パックに入ったウサギを抱きしめる櫻子さん

「蝶に?」
消臭スプレーを辺りにかけながら、正太郎は言った
「蝶は花の蜜だけなく、樹液や腐敗した果実、動物の屍などに集まる。中でもこのクロヒカゲは死体を好む。以前、話したことがあったろう?」

あったなぁ…呪われた男の一件でだったけ
「あぁ、それで」
正太郎君は納得する

「それにしても、なんか手慣れてるね」
磯崎先生
「そりゃ、櫻子さんと歩けば死体に当たるですから。
 今日はウサギだっただけ、ましです」
それは本当にそう思う

「おいおい、物騒なだな。
 危ない真似はよしてくれよ?」
磯崎先生は言う

「大丈夫ですよ。
 警察のご厄介にはギリギリなってませんし」
少し苦笑いしながら正太郎は言った

「いや、冗談じゃなくて生徒にまた何かあったら……」
ちょっと沈んだ声で磯崎先生は言う
?……やっぱり何かあったんだな

いつもちょっと違う様子に正太郎は不思議そうにする
そのタイミングで磯崎先生の電話が鳴った

黙って電話が終わるのを待つ二人
「えっ!? 一重さんが?」
驚いた磯崎先生の声が聞こえる
一重…って、前回の最後に出た子か?

「先生? どうかしたんですか?先生」
心配そうに声をかける正太郎
「あぁ、卒業生の親御さんからちょっと…。
 悪いけど、先に帰らせてもらうよ」

磯崎先生が帰ろうとすると
「どうやって帰るつもりだ?
 ……送ろう」
櫻子さんが提案する

「骨は逃げない。今日はこれで十分だ」
(笑)櫻子さん…
確かに一緒に来たのなら、どうやって帰るつもりだったんだろう
気が動転してたのかな?

結局、一緒に向かうことになる3人
その道中で磯崎先生はさっきの件について、事情を話してくれた
「一昨年の話だから舘脇たちは知らないかもしれないが、僕のクラスに三姉妹と呼ばれている仲のいい生徒たちが居たんだ。圓一重、西沢二葉、津々見三奈美。それぞれの名前に1,2,3の数字が入っているから三姉妹」

「だけど、彼女たちが2年生だった秋、西沢二葉が突如失踪した。元々、精神的少し不安定だった所がある子だったんだ。その後、自宅から遺書めいた書置きが見つかったこともあって、結局事件はうやむやのままだ」

「じゃあ、二葉さんは…」
正太郎が言うと、磯崎先生は首を振った
「いまだ行方不明だ。失踪前、二葉は親友の一重と三奈美にも何も話さなかったようでね。二人も随分、ショックを受けていた。各夕ぼくもね。二葉には何もしてやれなかった」

「本当に死のうとする人間はそういうものだ。他人には邪魔されては困る。
 まして、自分の為を思ってくれる相手にはね」

だから、人の前で死のうとする人は無意識に止めてほしいと思ってる
櫻子さんの言葉は正しいよな…。

「失踪をきっかけに一重と三奈美の間にもミゾが生まれたようだった。
 あれほど仲が良かったのに……互いを避け合うように卒業していったよ」

磯崎先生…

「僕は残された二人にも何もしてやれなかったんだ…」
ぎゅっと手に力が入る
「先生……」

「その上、今度は一重まで…行方不明になるなんて…」
手で顔を覆う

「住所はどこだ?」
櫻子さんの問いが飛ぶ
「え…一重の?」

「違う、君のだ。
 まさか、その恰好で家庭訪問する気でもあるまい」
櫻子さんの言葉で自分の恰好を見る礒崎先生

そうだった。完璧に山登りスタイルだった

礒崎先生の家―
「うわぁ……植物好きだとは知ってたけど
 まさかここまでとは…」
そこら中に植物がある部屋に正太郎は驚く
「相当年季入ってますね」

「いや、そうでもないぞ。見たまえ、少年」

「このシャコバサボテンは長年育てれば、茶色く変色するはずの根元がまだあおい。株が若い証拠だ」
じゃ、育て始めたのはそんな長くもないってことか?

「へー」
「見たところ、この部屋にある植物は総じて若い。
 おそらく磯崎が栽培に傾倒し始めたのはここ、2、3年というところだろう」

「急に目覚め始めたって訳ですか」
「まぁ、ある種のつぐないだろう…」
…! 先生もわだかまり残してるんだろうな…。
夢中でもならなきゃやってられない、か。

「つぐない?」
不思議そうにする正太郎

場面変わって、一重の家―
3人でやってきたことに一重の母は戸惑った様子だったが、家には上げてくれた。
櫻子さんは犬用の合羽に目をやる

「それで一重さんがお宅を出たのは…?」
礒崎先生が聞く
「昨日の夜です。それきり、何の連絡もなくて…」
母親が答えた。隣には父親がいる

「友達の家に泊まったってことは?」
正太郎が聞くと、今度は父親が答えた
「うちの一重は許可なしに外泊をするような、
 はしたない娘じゃありませんよ」

なんかかんにさわる口調だな
「ほう?それはそれは」
櫻子さんが不快そうにしてる
「櫻子さん!」
正太郎が咎める

「まぁ確かに犬の散歩に出たきり、
 帰ってこないというのは普通ではないな」

櫻子さんの言葉に一重の両親が驚く
「どうして、それを!」
「玄関に小型犬用のレインコートがかかっていた。だが、そばにリードがない。しかも、あれをみれば明白だ。分からない方がおかしい」
周りを見ていたら、気付いてただろうけど…

「ところで原因にお心当たりは…」
礒崎先生が訪ねる

「あるわけない。
 それとも私たちに何か問題があるとでも?」
父親が言う
「いえ、そういうわけでは」

「あの、前の日に強く叱りすぎたのかもしれません」
母親が口を開く
「おい」
やっぱ、この人たち世間体を気にしてる?特に父親

「あの子、今年になってからまともに大学へ行ってなかったようなんです。
 毎日、普通に家を出ていたので気が付かなかったんですが…」
「どうやら私たちに内緒でアルバイトを始めていたようで」
アルバイト?

「そうなのか!」
父親の方は知らなかったのかよ…。
「あの、アルバイトって何を?」
正太郎が聞く

「存じません。お金に不自由させたつもりはないのですが…」
うーん、家には居たくないという気持ちからかな…これは

「やれやれ。時間の無駄だな」
櫻子さんが立ち上がった
「娘の部屋はどこだ?見せてもらおう」
直球すぎるって!櫻子さん

正太郎が慌てて咎めるが、いざしらず
「櫻子さん!」
「君たちの話よりよほど有益な情報が得られるだろう。
 案内してくれ」
そんなこと言っちゃいかんって!

「あんた、何の権利があって!」
父親が言うが、
「まともな親なら高校時代の元担任など相談せず、
 まずは事故を疑って警察に連絡しているはずだ」
うっ、その通りだ。今回は櫻子さんが正しいな

「娘の身より外聞が大切か。中々素敵な家庭だな」
嫌味だ…(笑)
「あの、ご案内します」
母親が立ち上がった


母親に案内され、一重の部屋へ
「何かなくなっている物は?」
櫻子さんが問うと、母親が答えた

「トートバックが」
「大きさは?」
そう聞くと、大きめのトートバックを手で現した母親

「入って数日分の着替えという所か…」
やっぱり、どこか泊まりに行くつもりで出て行った?
「お財布と携帯も持っていたはずですが
 いくらかけても繋がらなくて…」

「着信を拒否しているか…」
櫻子さんのつぶやきに母親が驚いてた
父親はダメな感じだなと思ったけど、違う意味で母親もダメだ

「少年、それは?」
正太郎君が持っている物を指摘する櫻子さん
「携帯電話のバッテリーですね。
 でも、空ですよ?」

じゃ、持って行ってるって事じゃん

「やれやれ。少しは学習したまえ。
 だから、意味があるんじゃないか」
呆れた様子で櫻子さんは言った

「え」
「どういうことです?」
礒崎先生も聞く

「数日の滞在予定、携帯の充電もできないところだ。
 心当たりはあるか?別荘、空き家、何でもいい」
「ありません」
母親が答える

「しかも、親以外の誰かと連絡を取ろうとしている。
 誰だ?」
櫻子さんが聞く

「そんなの、分かりません。
 大学のお友達には皆、連絡しました」

「三奈美…津々見三奈美に連絡は?」
礒崎先生が聞く
「あの子とは……もうお付き合いがないはずです。第一、仲が良かったことが不思議なんですよ。
 あちらのご家庭とは色々釣り合わないでしょう?」

頭抱えたい気分だ…。あんたもそういう目で見てるんだな
「行こう。これ以上、ここで得るものはない。
 この家は気分が悪くなる」

不機嫌そうに櫻子さんは部屋を出て行った

場所を変え、近くのカフェで話し合う
「まいったなぁ…。三奈美につながらないよ。
 自宅も携帯もダメだった…」
礒崎先生は言う

「事故に巻き込まれた形跡もないし…。
 どこ行っちゃったんでしょうか」
正太郎はつぶやく

「現状では、何とも言えないな…」
櫻子さん
「どうして一重まで…」

「あの先生、一重さんテニス部だったんですよね?
 部屋に写真が」
「あぁ、そうだよ。大会にも出たりして、結構強かったはずだ」

「それなら当時の部員に聞いてみるっていうのは?
 同じ趣味なら卒業後、会う機会もあるだろうし。テニス部なら…」

確かに、正太郎君いい手かも

そこで連絡をしたのは”鴻上さん”
「うん、一昨年の卒業生。
 テニス部の先輩で連絡とれる人いないかな?」

「何人かなら大丈夫だと思うけど……
 でも、どうしたの?急に」
鴻上さんが聞いた

正太郎は実は……と訳を話す
それを聞いた鴻上さんは
「うん、わかった」

どうやら一重さんは絵画のモデルをしてたらしい
「結局、そのくらいの事しか…」
「一重さんのバイトが絵のモデルと分かっただけ、
 大助かりだよ」
正太郎は言う

鴻上さんは磯崎先生と変わってくれ、と正太郎君に頼んだ
「鴻上?」
「あの私、何も知らなくて……」

「ん?」
「お祭りのとき!ひどい事を……」
あぁ!あの時か…

”「先生は!大切な人に急にいなくなられたことありますか!
 残された人の気持ちが分かりますか!」”
あの時、息のんでたもんね、磯崎先生。だから、何かあるのかなと思ったけど
「いいよ、気にしてないから」
礒崎先生は言う

「でも…!」
「それに…君にはちょっと感謝してるんだ。
 今度は僕もあきらめない、ありがとう鴻上」

そう言って、電話切った

鴻上さん、最後涙ぐんでたなぁ…。
息しか聞こえなかったけど

そんな会話に正太郎も笑みを見せた
「さて、それでは行くとしようか」
櫻子さんが口を開いた

「え」
「どこにです?」
驚いた二人

「津々見三奈美の家だ。
 電話が通じないなら、訪ねていけばいいだろう?」
あぁ、そうか。そうだよね…

「なんだ。その顔は」
櫻子さんが正太郎に言う
「櫻子さんがこんな乗り気になってくれるとは思ってなかったので…」

「ま、乗りかかった船というやつさ」
(
「それにもしかしたら死体あえるかもしれないしね」
えっ!?それは最悪の結果になるから…ちょっと…

「櫻子さん、なんてひどい事を!」
正太郎も立ち上がり、怒ったように言う
「ひどい? 私は可能性のひとつを話したまでだが」

その言葉に怒りを感じざる負えない様子の正太郎
「死体を探す覚悟もなしに行方不明の娘を探すのか?
 最悪の事態に遭遇して、こんなつもりではなかったと後悔してももう遅い」

「だけど!」
正太郎はいう
「いいんだ、舘脇」
正太郎の肩に手を置いて、磯崎先生は言った

「おっしゃる通りです。何があろうとも結果は受け止めます。
 だから…だから、一重を…」

場面が変わり、森の中のログハウス

「えぇ、言う通りにしたわ。ふふっ、嬉しい。やっと飛べる。
 私、蝶々になって飛んでいくからね、先生?大好きぃ」

恍惚とした顔で言った

側には犬が…やっぱりこの人が一重さんか
やばい予感しかしないんだけど…

櫻子さん達は津々見三奈美の家へ訪れていた
「ちょっと!なんなの、あんたたち」
不快そうに母親は言う
「娘はどこだ?話を聞きたい」
櫻子さんが聞く

「居やしないわよ。最近、ろくに顔を合わせてないんだから。
 あれ?あんた、高校の時の……」
礒崎先生に気が付いた様子
化粧が濃い感じの母親

「担任の礒崎です。
 それで三奈美さんは今どこに?」
そう聞くが、知らないらしい

「さぁね
 あの人がいると、三奈帰ってこないのよ」
ちらりと父親を見た母親
父親が酒のみ……、ということはここも家庭環境よくなさそうだな

「ちょうどいい。娘の部屋を見せてもらおう」
強引だったが、部屋を見せてもらうことに成功する

正太郎が部屋に入ると、一重さんの部屋と同じくまのぬいぐるみが置いてあった

「これ、同じものが一重さんの部屋にありました」
正太郎が磯崎に差し出す
「お揃いか…」

「無駄よ。
 三奈、一重って子と喧嘩したみたいだし」
母親が言った
「喧嘩?」

「そりゃ男を寝取られれば、ねぇ」
ふーん、寝取りねぇ
「ほら、もう一人の二葉、
 いなくなった後、しばらくして三奈、男ができたらしいのよ」

「なんか芸術家とか言って、かっこつけちゃってさぁ。でも、今年の春ごろからかなぁ、ひどく三奈が落ち込んでてさ。聞いたら、一重が裏切ったって
 親子揃って、男運がないのよねぇ」
まさか……一重さんが会う人ってその芸術家?

「ちょっとあんた!」
母親が声を上げると、櫻子さんがベット下に顔をつっこんでいた
「櫻子さん!」

「あったぞ」

「これが探している女か?」
見せたのは絵画だった

それを見て、磯崎先生はあっと声を上げる
「三奈美!
 …九条さん、ここに描かれているのが三奈美です」

「クロヒカゲ……この絵!」
見つけた絵はある絵と似ていた
「あぁ。藤岡の家にあった絵と同じタッチだ。
 知り合いの画家に譲られたと言っていたな」

「あちらのモデルはおそらく圓一重だろう」
藤岡の件もその芸術家が関わっていたってことか

「どういう事です?」
正太郎君は言う
「同じ人物が関わっている可能性があるということだ」

「三奈美は…三奈美は大丈夫なんですよね?」
礒崎戦線がそう聞く

「ゴミ箱で見つけた。
 どうやら彼女はこの店がお気に入りのようだ」
櫻子さんはレシートの束を持ち出した

場面が変わり、あるログハウスの前ー
「三奈美、三奈美」
誰かの呼ぶ声がする

ぱぁっと目を輝かせたのは三奈美
「先生!帰ってきてくれたの?」

「あぁ、君に羽を与えに来たんだ」
「あたしに!?……でも」

顔をうつむかせる
「わかったんだ。私には君が必要だよ。だから」
絵の具を乗せるコテを三奈美に渡した

「これでさなぎをやぶってほしい。
 私の蝶になってくれるね?三奈美」
目の前が真っ暗になった

「三奈美!三奈美!」
声が聞こえ、目が覚めると、そこには磯崎先生と正太郎と櫻子さんがいた
なんだ、夢か。びっくりした…

三奈美に話を聞くことになるのだがー
「知らないわよ。一重の事なんか…」
不機嫌そうに三奈美は言った

「どんな些細な事でもいいんだ。
 手掛かりになるようなこと」
礒崎先生は言い終わる前に
「知らないって言ってるでしょ!」三奈美は叫んだ

「画家の所か?」
櫻子さんは問う
その言葉にはっとする三奈美
「え」

「君をモデルにした絵を見た。
 一重も同じ画家のモデルをしていたな」
三奈美は爪を噛む

「おしえろ。
 その画家はどこにいる?」

櫻子さんは淡々と聞く

「いやよ!貴方達には関係ないでしょう!」
拒否するが、櫻子さんは続ける
「あぁ。だが、この男には関係がある」
礒崎先生の方を見る三奈美
思わず、えっ?ってなった

「君の元担任教師はいうなれば…植物依存症だ。
 しかも、そうなったのは西沢二葉の失踪がきっかけだ」

あの、櫻子さん?磯崎先生も驚いてるんだけど…

「生徒を救えなかった無力感や喪失感、植物を育てることで埋めている。植物は手をかければ、それに応え決して自分のそばを離れないからね。

 哀れな男さ、彼の人生にとって教え子消えたということは一生消えない人生の汚点なんだろう。君に慈悲があるのなら、この男の力になってくれないか?」
凄い説得の仕方…複雑な気分…

三奈美は自分の身体を抱えて
「いやよ。……一重は昔から私と同じものを欲しがった。
 二葉と仲良くしたのも私が先に二葉に声をかけたから」
そう言った

「でも、親友だったんでしょう?
 一重さんと同じぬいぐるみを今も大事にもっているじゃないですか」
正太郎は言う

「あぁ、あれ?そうね…ぬいぐるみならまだ許せた。
 でも…」

「男は許せないか?」
櫻子さんがいう

バンと机をたたき、勢いよく立ち上がった
「そうよ!花房先生に
 見つけてもらったのは”私”なのに!あの子は…」

叫んだ所でフラリと崩れた
「三奈美!」
それを磯崎先生が支える

「花房先生ならもういないわ。
 蝶のいる季節だけここに来る人だから!」

蝶のいる季節だけ?でも、今年は暖冬だから蝶がいた…

櫻子さんは三奈美の目をみて、
「貧血だな。食事は適正に摂取しているのか?」
聞く

「は?」
「興奮しやすいのは疲労と栄養不足。セロトニンの分泌が抑えられているからだ。
 つまり、君はとても疲弊している。少年、ばあやに連絡を」

「夕食の用意と…今夜一人客を泊めるとつたえてくれ」
三奈美さん、泊まらせるの?

車に三奈美さんを寝かせて、九条家へと行こうとするとき
「珍しいですね」
正太郎はつぶやく
「あ、いえ…人嫌いの櫻子さんが赤の他人を家に泊めるだなんて…」

そう言うと、櫻子さんはふん、と言って
「事件の骨を繋ぐためさ。あの娘はまだ何か知っている」
語った。

「え?」
「話す間、絶えず体や爪を触っていただろう?
 あの場で問い詰めても、頑なになるばかりだろうからね。
 ……ひとつ、君に学んだことがある」
え?なんだろう

「てっとり早く子供を懐柔する方法は
 穀物を与えるのが一番だ」

(笑)あーなるほど。正太郎君、食べ物につられるからなぁ

その日の夜―
「こら!ヘクター。まだ食事は終わってませんよ、お行儀悪い」
ばあやがヘクターに怒る
ヘクターは骨を持ったまま、食事をしている三奈美に近寄った

そんなヘクターの姿に笑みを見せる三奈美
「お口に合いましたか?」
ばあやが三奈美に聞いた

「あーはい。すごくおいしかったです。
 それに…誰かと食べるのって久しぶりで…」
そっか…。ちゃんと食事してなかったんだな

「でも、まだデザートは召し上がれますでしょう?」
と、ばあや
こくりと三奈美はうなづいた

「うーん、幸せの味だー」
本当においしそうに食べるなぁ、正太郎君

「本当においしいです」
「愛情だけはたっぷりこめておりますから」
ばあやは言った

「遠慮するな。糖分は脳の疲れにいい」
櫻子さんが言う
三奈美はデザートを見つめて
「…昔、一重が作ってくれたな」
ぽつりとつぶやいた

「こんな上手じゃなかったけど…私の誕生日にもパイにロウソク立てるなんて
 なんか変だねって3人で笑って、あの時はまだ二葉もいて」

「でも、もう全部なくなっちゃった…」
涙をこぼして、顔を覆う

三奈美さん…
やっぱ、ちゃんと仲が良かったんだな

その後、正太郎は家へと帰るため、玄関へ
「じゃ、またな」
ヘクターをなでる

「少年、君は明日も予定はないな?」
確認するように尋ねる櫻子さん
「あぁ、はい」

「では、朝から来るといい。
 一緒に朝食を摂ろう」

その言葉に驚く正太郎

「なんだ、その顔は?」
「あ、いえ」
正太郎は嬉しそうな顔をする

「”その夜、僕は浮かれていた。櫻子さんは自分から食事をしたいと言ってくれた。
 そんなこと初めてで…”」

「”だから、気付かずにいた。櫻子さんが本当は何を考えていたのか。この事件の先に何をつかもうとしていたのか。彼女の中にある骨は徐々につがれていく”」

櫻子さんが見ていたのは叔父さんから預かった未解決事件のファイル。
蝶の形をした骨が人為的に抜かれていることが書かれていた。

三奈美はシャワーを浴びる中ー花房という人物と
初めて会った時の事を思い出していた。
それは犬の散歩をしているときだったー

「やぁ、こんにちは」
声をかけてきた人物
「貴方は誰?ここで何してるの」
三奈美はそう聞いた

「私は花房という画家です。ここで蝶を探していました」
「蝶?」

「えぇ、でも今、見つけた。私の…」

「クロヒカゲ」
背中に蝶の跡…?

どういう事だ?
隠していることって、これのことか?
うーん、わからんな

ここまで読んでくれてありがとうございました!
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