此花のアニメ&漫画タイム

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正太郎と櫻子の出会い、そして…第拾弐骨(最終話)「櫻子さんの足元には…」 感想 櫻子さんの足元には死体が埋まっている

此花(このはな)です

今回は櫻子さんの足元には死体が埋まっている、の第拾弐骨(最終話)「櫻子さんの足元には…」の感想を書いていきたいと思います

第12話は前回を踏まえ、櫻子さんと正太郎の出会い話が織り交ぜながら、今の正太郎がどう動くのか?という面が描かれてました。
最終話だなと思いながら、良い切り方したなとも思った。

花房との話がまだ解決してないけどね!

さて、本編の感想へ行きましょうか!
最初は”記憶―一昨年の秋―”からスタートです
そこはある森にある家の近くー
警察官たちは「やれやれ、とんだ空振りだよ…」呆れていた。

「(嘘だ…。確かに見たんだ!)」
隠れながらも正太郎は思う
一瞬、骨を煮込む描写

「(あの骨は…!警察をだませても僕は騙せない。
 だって…あの人の正体は…知っている!)」
最初は謎だったんだけど…徐々に明らかになっていく櫻子さんとの出会い

正太郎は九条家へやってきていた。
ピンポンを押した瞬間、
「まだ!!何かあるの…」
そのタイミングで勢いよく扉があく

びっくりする正太郎
櫻子さんは目の前に誰もいない事に気づき、インターホンの方へ向く
「…なんだ。警察かと思ったらこないだの少年じゃないか」

「”そう、僕と彼女の出会いは…”」

現在―一月二日―
「”旭川に遅い初雪が降ったあの日、僕は櫻子さんに別れを告げられた。
 以来、一度も僕は櫻子さんに会っていない”」

正太郎はよく行くカフェを訪れていた

「”思い切って、何度かメールをしたけど、返事はなかった。もちろん電話にも出ない。そうこうするうちに年もあけ……未練たらしいのは分かってる。それでもじっとしていられなくて、僕は街に出た。だけど、家を訪ねる勇気すらなく…”」

”「さよならだ。少年」”
そう言った櫻子さん

「(あるわけないか…)」
正太郎はカフェを出た

もんもんとした様子で雪が残った道を歩く
「(最悪だ…)最悪…か…」
正太郎は上を見上げ
「(思えば僕と櫻子さんの出会いは最悪だった)」

記憶―一昨年の秋 氷山―
「(それは一昨年の秋、僕はまだ中学生できっかけは郡山の祖父母の家に遊びに行っていたときだった。以前、隣に住んでいたやちハツエさんが老人ホームからいなくなってしまったのだ)」

正太郎の祖父は探しに行くぞ!と正太郎にそういう
自分から神社周辺を探すことになる
「”それがすべての始まりだった”」

自転車を足として使いながら、やちさんを探す正太郎
すると、ある神社の前で谷地さんと女性(櫻子さん)が話しているのを見つける
「あの人は……」

慌てて追いかけて、声をかけた
「やちさん!」

「”初めて櫻子さんを見たのは
 それよりも少し前…夏の事だった”」

最初に正太郎が完全に櫻子さんに対して、疑り深くなってるのが分からなくて、櫻子さんの性格や行動からみれば想像できることだったんだけどね

記憶―九条家への林道―
「”永山神社を抜けると、古いお屋敷が見えてくる。どこか現実離れした雰囲気が気に入って祖父母の家への行き帰り、僕は時々遠回りしていた”」
それが九条家か…

「”まるで幻のように美しい人だと思った。
 その日から時々は必ずになった。一目ぼれとかじゃない、だけど、僕は”」

「”…その頃僕は言葉にならない不屈を抱えていた。なんとなく先が見えてきた未来にいらつき、退屈していた。彼女はそんな日常に現れた”」

「”ささやかな非日常だったんだ”」
骨のついての情報がなかったら、魅了されるんだろうな(笑)

「”けれどある日、僕は見てはいけないものを
 見てしまった”」

記憶ー九条家裏道 夏ー
正太郎はその女性と誰かが会話している所をみかける。
段ボールを渡していて、その女性はいたく嬉しがっていた

そこにあったのは”何かしらの死骸”だった
あ、狐の死骸かな?

それを見て、驚く正太郎
「(何かの死骸だった。なのに彼女は……)」
とてもうれしそうな顔をしていた
「(僕が見た美しい幻の正体は…)」

正太郎はとてもショックを受けたってことか…。
記憶―永山神社前 秋―
「やちさん!その人を離してください!」
やちおばあちゃんと一緒にいた女性(櫻子さん)にそう言う

「なんだ、君は?」
「近所のものです!」
そう答えると、女性(櫻子さん)はほっとしたような表情をする

「知り合いか。ちょうど良かった。さっき道で出会ったのだが、
 認知症を患っているようで、送り届けようにもらちが明かなくてね」
女性は言った。だが、正太郎は疑いの目を向けている

それに気づいた様子の櫻子さん
「私を人さらいだとでも思ったか?」
「それは…」

正太郎が言いかけると、黙っているはずのやちおばあさんが声を上げた
「違う…。違う…こんな色じゃない」
「色?」
「ここじゃないよ~ごめんよごめんよ」
地面に座り込むやちおばあさん

正太郎が慌てて介抱すると、いつの間にか彼女は消えていた
このやちさんという人は何かを探している?

「”その後、やちさんは無事ホールへと送り届けられた。
 僕は再び退屈なまま、高校生になるはずだった。でも…”」

記憶―祖父母の家 秋ー
またやちさんが行方不明になったのだ。
瞬間的に正太郎はあの女性(櫻子さん)のことを思い浮かべる

慌てて祖父母の家から出て行った正太郎
記憶―九条邸 玄関前―
それで最初の状況に戻るってわけか

「”そう。僕と櫻子さんの出会いは…”」
「で、私に何の用だ」
少し不機嫌そうな顔で櫻子さんは言う

「やちさんをどうしたんですか!」
正太郎は言う
? え、櫻子さんには関係ないと思うけど…
「やち? あぁ、こないだの老女か。
 またいなくなったのか?」

「しらばっくれないでください!僕、見たんですよ。
 さっき、あなたが裏庭で何をしてたのか!」
と訴えるが、裏庭…と櫻子さんは不思議な様子だ

ちょっと考えて思い当たる節があったのか、
櫻子さんは笑いだした。
「何がおかしいんですか」

「警察を呼んだのは君か!
 私を猟奇的な要注意人物だとでも言ったのかな?」
その発言で全て察してしまう櫻子さんは凄いな

「私がやちという老女を殺して、
 庭先でその骨を煮ているとでも?」

なるほど、櫻子さんが殺したと思ったのか…。

「違うんですか!?」
「確かに骨は似ているが、残念ながら人ではないよ」
「じゃ…何を?」
正太郎は言う

櫻子さんは正太郎にずいっと近づいて
「知りたいか?」
言った。玄関から見えるところには骨の標本

骨格標本だ。すべて私がつくった」
家に入ることを決めた正太郎は骨の標本に圧倒される
骨格標本?」

「死んだ動物から骨を取り出し、再び組み立てる。
 標本師、それが私の仕事だ」
「庭のあれは…」

「エゾシカだ。すでに腐敗していたから、
 おいしいシチューにはならなかったがね」
櫻子さんはある骨標本を触る

「美しいと思わないか?この強靭さとあやかさを同居させた骨が。
 生き物の命を支えている。死した後も骨は残る。骨は生の象徴でもあり、死の体現だ」
櫻子さんらしい表現だなぁ…。

正太郎はあまりいい印象を抱かなかったらしい。
櫻子さんはその様子に気づいたようで
「ふん、まぁいいさ。せっかくだ、お茶でも飲んでいくといい。
 君、名前は?」

「…正太郎。舘脇正太郎です」
その名前を聞いた途端、はっと櫻子さんは表情を変える
「しょう…たろう…」

「そんなに変ですか?」
櫻子の様子の異変に不思議そうにする
「あ、いや…私は九条櫻子。この家の主人だ」

櫻子さんが表情を変えたのは弟のそうたろうの名によく似てたから
それと、容姿もよく似てるから

名前を聞いた後の神妙そうな櫻子さんに疑念を抱きながらも、正太郎はやちさんの事件の事情をすべて話してしまった。
「ひっかかるのはやちはつえが神社の鳥居の色に執着していたことだ」
「はい…色が違うと」

「”気が付くと、僕は櫻子さんに事件の一部始終を
 打ち明けていた”」
なんだろうな…非日常の不思議な影響?

「だとしたら、探すべきはこの範囲だ」
神社周辺を指した
「神社は…あと二つですね」

「では、いくぞ少年」
櫻子さんは立ち上がり、正太郎を促した
そう言われ、戸惑った正太郎
「なんだ、まだ私が怖いか?」
「い、いえ…」

正太郎の表情は完全に怖がっている感じだった(笑)
まぁ、骨を煮込んでいる変人だもんな

櫻子と共に神社へと向かう正太郎
「”正直、まだ少しまだ怖かった。自分で骨にした動物たちに囲まれ、
 平然と暮らす彼女が。骨を美しいと言ってはばからない彼女の事が”」

一つ目の神社ではやちさんの事がつかめなかったら、
2つ目の神社に答えがあった

「色が…違う!?」
その神社の鳥居の色は銀色だったのだ

「珍しいでしょう?うちの鳥居は銀色なんですよ」
答えてくれたのは巫女さんだ
「社殿が新しいようだが、
 この神社は最近、改築されたのか?」

「はい。近くにククリヒメノミコトをお祭りする白山神社があったのですが、
 老朽化でこちらに合祀されたんです」
それを聞いた櫻子さんはうーんと考え込む

「えぇ。その時合わせて鳥居を作り直したそうです」
巫女さんが言いかけた時、櫻子さんはずいっと近づく
「場所は分かるか?」

「え…」
突然、凄く近づかれてびっくりしてる(笑)
白山神社の場所だ」

それで白山神社がある山にやってきた櫻子さんと正太郎
「わかったぞ!」
櫻子さんは言った
「わかったって、何をですか?」

「やちと言う苗字は石川県に多いんだ。石川県の白山は山そのものがご神体で、その白山姫神社がまつっているのがククリヒメだ。
 ククリヒメは死者と生者を結ぶ女神と言われている」
へーそうなのか

「あの…それが何か」
「ついてくれば分かる!」
山の頂上へ

ダッシュで走る櫻子
「待ってください!九条さん」
「櫻子でいい」

「”そして、その言葉の通り、
 やちはつえさんは白山神社で見つかった”」

正太郎は櫻子に連れられて、山へと来ていた
「それでどこへ行くんですか?」
「やちはつえが探していたものを見つけに行くのさ」

探しているもの、か
「でなければ、彼女はまた同じことを繰り返すだろう」
櫻子さんの言葉に正太郎はあることを思い出す。
「やちさん、
 何度注意しても桜の木の下を掘ってしまうみたいです…」

まさに桜の木の下には死体が埋まっているって感じか
その話に櫻子は正太郎に問いかける
「少年、桜の木の下には何が埋まっていると思う?」

その質問に戸惑う正太郎

「……死体だよ」
櫻子さんは言った

怖い事言うなぁ…正太郎が怖がりそう
「”その時は何故、そんな事を言ったのか、理解できなかった。
 でも今は…少し分かる気がする”」

本当に桜の木の下には”死体”が埋まっていたのだ

腰を抜かす、正太郎を横目に櫻子さんは
「すばらしい…!完全にきれいな状態だ。遺骨は成人男性。
 切歯縫合と歯の摩耗具合から推定して、年齢は30代から40代といった所だな」
淡々と観察する

「ど、どうして…」
動揺する正太郎

「骨は加齢とともに変化するからさ。多少の知識をもってすれば、骨は様々なことを語ってくれる。利き腕、右のひじ関節に変形が見られる。おそらく生前は大工か、畳職人などのひじを酷使する職業についていたんだろう」

「そんなことまで…」
正太郎は驚く
「ある程度なら、死因も分かるぞ。見たまえ」

「ここに数か所。陥没骨折がある。何度も固いもので殴られた証拠だ」
「は、はぁ…」

「しかも、甲状軟骨が折れている。これは首を絞められたことを示唆している。
 直接の死因は断定できないが、この男は殴られ首を絞められて殺されたんだ」
そうなると…そのやちさんが…?

「こ、殺された?」
一番最初の正太郎君の反応が一般人の反応なんだろうなー
「あぁ。だからこそ、やちはつえは必死でこれを探したのさ」

「じゃ…この人は…」
これだけ説明されれば、やちさんが犯人の可能性が高い
「少年、お得意の通報はしなくていいのか?」

そう言われて、えっ?と正太郎は言う

「でないと、標本として私が家に持ち帰ってしまうぞ?」
(笑)櫻子さん…

「”その後、警察の調査により、遺体はやちさんの父親だと判明した。けれど、事件発生から何十年という年月が経過していることや
 証拠の不足などから事件はお蔵入りとなった”」

もう何十年もたってちゃ、お蔵入りにもなるか…

そして、櫻子と共に正太郎はやちさんが老人ホームへとやってきた。
挨拶をし、櫻子さんが口を開く
「今日はあなたに報告があってきた。
 白山神社の桜の木の下にあったほねのことだ」

そう言うと、やちさんの表情が変わった
「安心していい。あなたが探していたものは私たちが見つけた。今はきちんと埋葬され、供養もされている」

「あなたが殺して埋めたのか?」
じぃっとやちさんを見つめ、櫻子さんは言った

すると、すぅっとやちさんが幼い頃の子供の姿に変化した

「しょうがなかったんだ…。父ちゃんは村一番の大工で
 普段は優しい自慢の父ちゃんだったんだ。でも…お酒が入ると…」

うつむくやちさん
「暴力をふるったのか?」
櫻子さんは問う
「すぐやむ。少しの辛抱だ。母ちゃんはそう言ったけど、あの日は違った。どんなに止めても父ちゃんは……。このままじゃ母ちゃんが死んじゃう!」

「気が付くと、父ちゃんは動かなくなってた…。
 夜のうちに母ちゃんと二人で神社に埋めに行った。あそこの神様はじぞっこの神様だから」

「じぞっこ?」
正太郎がつぶやくと、櫻子さんが答えた
「幼くて死んでしまった子供の事だ」

「前に死んでしまった一番下の子もここに埋めた。死んだ子は神様に返すんだ。
 赤ん坊を帰せるなら、父ちゃんだって…」
再びやちさんはうつむく

「けど…ずっと…ずっと…謝りたかった!
 とうちゃん…ごめんよ!」

なるほどな…かなり小さい頃に父ちゃんを…
それは心のわだかまりになり、認知症で現れた

その帰り道―
「哀れなものだな…」
櫻子さんはつぶやく
「え?」

「やちはつえのことさ。やむ負えぬとはいえ、父親を殺したことで
 彼女の心は時を止めてしまった」
「時を?」

「あぁ。あの時の後悔を引きずったまま、時の檻に囚われ続けて生きたんだ。
 ところで楽しかったか?」
話を変え、正太郎に聞く
「え?」

「日常から外れるのは」
それを聞き、驚く正太郎
「どうして?」

「だって、君はいつも退屈そうな顔をして、
 家の前を通っていたじゃないか」
やっぱり、気付いてたのか

「見てたんですか」
「そういう君は私を見てたんだろう?」
それさえも気づいてたとは恥ずかしいわな

「深淵をのぞけば、深淵もまたこちらをのぞいている」
ずいっと近づいてその言葉にはっとする正太郎

「などいうのは大袈裟だが、心得ておくことだ。
 人の秘密を暴こうとすれば、その逆もしかり。こちらもそれ相応のリスクを負うという事さ」
「気を…つけます…」
正太郎は言う

「この世のすべてが灰色で時間を止まっているかのように思える時がある。私にもそういうときがあったよ。
 けどね……決して時は止まらない。永遠に動き続けるんだ

場面が戻り、現代―
そんな櫻子さんの言葉を思い出す正太郎
「”土に埋めた死体がやがて白い骨になるように。いいかい?時を止めてしまうのは常に自分自身なんだ。未来にすくんで足を止めれば、何も得られない。何も始まらない。ただ、死んだように生きるだけだ”」

正太郎は走る。櫻子さんの元へ!
「”そうだよ、少年。君が望もうが望まないが、時は止まらない。だからこそ、見方を変えれば世の中より面白いものはない。君はまだ灰になっていない。血と肉があり、骨がしっかり君を支えている”」

「(そうだ。僕はまだ!)」
正太郎は櫻子さんの家の裏庭にたどり着き、息を整える

すると、ヘクターが正太郎に飛びついてきた
「ヘクター、勝手に行くなとあれほど…」
櫻子さんの声が途中で止まる

正太郎を発見したからだ
「櫻子さん…」
いとも簡単に再会できた

「少年…」
一瞬、固まってぷいっと横向く
「何しに来た?」

「日常から外れに」
正太郎は言った

「言ったはずだ。もうここに来てはいけない。帰るんだ」
「嫌です」
即座に拒否した

「帰れ!」
櫻子さんは強く言うが、正太郎は譲らない
「嫌です」

「時は止まらない。櫻子さん、以前僕に言いましたよね?だから、どんなに大切な人とも必ず別れが来ます。確かにこの一年、僕は櫻子さんと沢山の人の死を見てきました」

「最後まで懸命に生きようとした鴻上さんのおばあさん。命がけで子供たちを守ったいーちゃんのお母さん。僕の為に嘘をついてくれたおばあちゃん。どんなに好きでも大切でもいつか、命の終わりがくる。
 でも、だとしたら!僕たちに残されるものってなんですか!」

「それはくだらない感傷ですか!
 命が消えた後、残るのは骨だけですか!」

周りから雪が消えた

「この先何があるか、わかりません。正直、少し怖いです。
 それでも僕は、櫻子さん、あなたと一緒にいたい。同じ時を過ごし、同じ景色を見てみたい。たとえ、それがつらいものでも見る覚悟があります!」

「ダメだ!」
櫻子さんは首を振る
「花房は…あれはのぞいていけない深淵だ。あれはもう…こちらをのぞき返している。じっと見つめて探している。心の底に沈めた絶望を、おそれを、叶えられなかった望みを」

「花房は人の不安だって利用する。君だって見たはずだ!
 花房の手に踊らされたものがどうなったか!」

「だけど、櫻子さんはその花房の手から命を守ったじゃないですか。
 いーちゃんと赤ちゃん、藤岡さんの命です」

正太郎は言う

「あれは…運が良かっただけだ」
「櫻子さんがいてくれたから…今もみんな生きてるんです」
言い返す

「違う!だったら君はどうなる!?
 あの時、ひとつ間違えば…」
櫻子さんは叫ぶ

「でも生きてる。生きてここにいます」
正太郎は言う
「ふざけるな!死ななきゃわからないとでもいうのか!
私は……君の骨など見たくない!
 いいかげん学べ!私のそばにいれば…」

「安心でしょ?」
付け足して正太郎はそう言って、笑った
「何を…」
その言葉に櫻子さんは戸惑う

「もし花房に立ち向かえる人がいるとしたら、それは櫻子さん…僕はあなたしかいないと思うんです。だから、今まで通りあなたの側にいさせてください。
 あなたが直接、僕を守ってください。花房の手から」

「なんて、ちょっとずるいですかね」
正太郎は笑う

その言葉に櫻子さんは笑いだす
「櫻子さん…?」
「まいったよ…。君の言う通りだ。
 今、不安に駆られて君を手離し、あげく失うことがあれば、私は一生自分を許さないだろう」

「櫻子さん…」
よかったね、正太郎

「約束するよ。君は私が守る。
 花房の手など触れされるものか。私が君を…」

「大丈夫ですよ」
正太郎がさえぎって言う
「櫻子さんは負けません」

「何故、そう言い切れる?」
「だってほら、櫻子さんにはこんなに優秀な助手が」
自分を指して、正太郎は言った
(笑)正太郎ってば…

その言葉に櫻子さんは笑って、くるりと後ろ向いた
「アップルパイがある」
「え?」

「ばあやの嫌がらせだ。君が来なくなってからというもの、
 私へのあてつけで毎日のようにそればかりだ」
あらあら…そうなんだ…。ばあやさんも寂しがっているんだなぁ…

そのタイミングで正太郎のお腹が鳴った
「ほら、何をぼんやりしている。
 いくぞ、正太郎」
!?…名前で呼んだ

「はい!」
嬉しそうに櫻子さんの手をとった

ちょっと嬉しくなった。
名前で呼んだ途端、うわぁってなった

そして、最後に花房から

「深淵へ ようこそ」

怖い感じで締められていました!
今回の櫻子さんの足元には死体が埋まっている、面白かったです。
まぁ、ミステリーの面白さというよりはキャラが魅力ですけどね!

ここまで読んでくれてありがとうございました!
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