此花のアニメ&漫画タイム

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さきは姜子牙と共に「戻る手がかり」を探しに行くのだが、凶暴化した子供に会って…!?第5話感想 封神しない演義 ASUKA2月号(2015年12月発売)

此花(このはな)です

 
今回はASUKAに連載されている「封神しない演義」の第5話の感想を書いていきたいと思います
 
5話の表紙ないので、省略
今回は「転」の回かな?内容的に

konohana19.hatenablog.com

 前回まであらすじ

中国の神怪小説「封神演義」が大好きな母親に女一つで育てられた、大和さき。普通の女子高生だけど何故か人並み外れた怪力の持ち主で、それが原因(?)で初恋すら未経験のちょっぴり悩めるお年頃(母親譲りの貧乳も悩みのひとつ)。
 
ある日、物置で探し物をしていたさきは、母親の封神コレクションとおぼしき古い巻物を見つける。固い紐を解いた途端、どういうわけか水の中にワープ!意識を失ったさきが目覚めた時、添い寝(?)していたのは、さきを助けた(というか、釣り上げた)謎のイケメンだった。
 
話をしていくなかで、そのイケメンが「太公望(姜子牙)」でお供の騎獣は「四不像」だと知る。信じたくない状況だが、さきがワープした先は古代中国の「殷王朝」、母親が大好きな「封神演義」の世界だった…!!
 
「現代日本に帰りたい」と姜子牙に告げるさきだが、姜子牙は面倒くさがって協力したがらない。それどころか、姜子牙は「太公望」の名が嫌いで、そんな面倒なお役目は無理だと言い切るほどのダメ人間だった。しかし、「元の世界に帰る手がかりがない訳でもない」という姜子牙の言葉に期待するさき。
 
その手がかりを聞こうとしたが、突然現れた易者と兵士に「殷王朝を滅亡させる太公望だな!」と言われ、囚われてしまう。
 
囚われの身となった二人は、宝貝(パオペエ)の副作用で精神汚染された易者に殺されかける。さきの怪力で宝貝を破壊し難を逃れるものの、今度は姜子牙の弟弟子、申公豹が現れた。申公豹は、暇つぶしの為に易者に宝貝を渡し、姜子牙たちのピンチを面白がっていたらしい。
 
申公豹は宝貝の副作用で無くなっていたはずの痛覚を、さきに投げ飛ばされることで久々に感じ、さきにすっかり懐いてしまう。その後、申公豹は騎獣の虎に回収され退場し、どうにか一件落着。姜子牙といい申公豹といい、さきには宝貝の副作用を無効化する能力があるらしい…?
 
気絶した易者と兵士を黄飛虎の元へ運ぶさき。 黄飛虎に事件の顛末と、さきが日本からワープして来たことを説明すると理解を示してくれる。殷王朝を滅亡させるという太公望に捕縛の御触書が出回っているらしいのだが、それは一部の官吏が私腹を肥やすために流した噂なのでは…と踏んでいた黄飛虎。
 
黄飛虎はその話が何処まで浸透しているか調べるため、家族を連れて西岐に来ていたのだ。さきは黄一家の団欒や、黄飛虎の妻・賈氏の優しさに触れ、日本に残して来た母親を思い出す。元の世界に、家に帰りたい…賈氏の胸で号泣するさきの姿をみた姜子牙は、その晩、さきの部屋を訪ねる。
 
 姜子牙はさきが異世界の人間である故、この世界の人間が逃れられない「天命」に縛られない特別な存在であること、さきならば多くの者を殺さない。封神しない太公望になれるのではないか…と期待をかけていたと言う。姜子牙が面倒がって動かずにいたのも、全ては「天命」から逃れるためだったことを知り、思い悩むさき。
 
しかし、ただの女子高生である自分が、誰かの命を背負うことは、重すぎて出来ない――。さきは太公望になることを断り、現代日本に帰る選択をするのだった。
 
さて、本編の感想へ移ります
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 「…全然眠れなかった…」
そりゃまぁ…考えちゃって眠れないか
 
「…だめだめ、落ち込んだって心配かけるだけじゃない」
(それに何もせずに帰るって決めた私には落ち込む資格なんてないんだから)
フルフルと落ち込んだ顔を見せまいとする
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 「どうしても共に来てくれないのか?」
「申し訳ない」
さきは黄飛虎と姜子牙が話していることを見かける
 
「どうしたんですか?おはようございます」
不思議そうに聞くと、黄飛虎が答えてくれる
「あぁ、昨夜の話の続きなんだがな。『太公望捕縛』について調べる為に同行を願い出たんだが、この通り断られてしまってな」
 
「父上の申し出を断るなんて!なんて奴りゃっ」
天祥が言おうとすると、父・黄飛虎が頬をつかんで止める
「こら、天祥!」
 
「ううむ…まぁ個人的に会わせたい奴もいたんだがなぁ。
 しょうがないか…」
頭をかく黄飛虎
会いたい人…?
 
不思議に思うさきだが、姜子牙は早々に黄一家から去ろうとする
「先を急ぐもので」
「うそこけ」
四不像が突っ込む
(笑)…子牙だと説得力ないわ
 
 「”きっと子牙は昨晩、私が太公望を断っちゃったから、
 早く黄一家とも関わりを断とうとしているのね…”」
さきは思う
 
「本当にお世話になりました!
 お土産のお饅頭まで頂きちゃって」
頭を下げるさき
 
「なぁに。道中気をつけてな。
 また何かあったらいつでも黄家(うち)を頼るといい」
笑って黄飛虎は言う
 
「(黄家の皆さん、本当に良い人たちだったな…)」
「――で、これからどこへ向かうの?」
さきは道中、姜子牙に聞く
 
「はじめにさきを釣り上げた河に向かいます」
「河?」
そこに何かあるんだっけ?
 
「さきがこちらに来た時、巻物を開いたと言ってましたよね」
「うん、
 なんだかその巻物に吸い込まれた感じがしたわ」
 
「そして突如、河から現れた…。つまり、さきの世界の巻物と河にある『何か』が道を繋いだ可能性が高いのです」
「何かって?」
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 「この世界の『封神榜』です」
え!?
「ほ…封神榜…」
息をのむさきちゃん
 
「そんなに怖がらなくても、所詮ただの書物ですよ」
姜子牙が言う
「ってなんで封神榜が河の中にあるんだよ!」
四不像が突っ込む
はっ!そうだよね、何で子牙持ってなかったの?
 
「いやぁ、先日釣りをしながら居眠りしていたところ…」
寝っちゃって、ぽちゃんと落としちゃったのか(笑)
「うっかり河に落としまして」
 
「まぁいいか♡って」
「よくねぇっ!!」
四不像が突っ込む
本当だよ!よくないよ(笑)
 
「つまり、封神榜を河から見つけ出したら、
 私は帰れるってことなのね」
「おそらくですが…まぁここからそう遠くありませんので、
 すぐに帰れますよ」
 
姜子牙の言葉に聞き、さきはー
「(帰れる…)うん」
「(そうだ。元の世界に帰るん…)
 だっ!?」
子牙にぶつかる
 
「何?どうしたの?」
さきが言うと、子牙はしぃーとひとさし指を口に当てる
「しっ」
 
グルルル、グオオオ、グルルル
「…何これ…唸り声…?」
「何かいるな」
四不像は言う
「動物…?」
 
「だったらいいのですが…」
姜子牙は言った
ザザザザザ「(近づいてくる…)」
 
シャッと音がし
「っ!?」「きゃっ!?」
思わず避ける二人
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 「グルルッ」
唸る子供
「子供…!?」
 
「ちょっ…大丈夫!?血だらけじゃない…!」
思わず、声をかけるさき
すると、その子供は姜子牙に襲い掛かる!
「っっ!!」
 
子牙は剣のつかで対応するが、再び子供は襲い掛かろうとした
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 「玲瓏塔(れいとうろう)!!」
誰かの声がして、檻が子供に被さった
「なっ、何これ…?檻…?」
びっくりするさき
 
「ガルッ?グルル…」
「…これは捕獲用の宝貝(パオペエ)…?」
姜子牙はつぶやく
 
「なななな哪吒(なた)!やっと捕まえたぞ!」
現れたのは男の人
「!……貴方は?」
さきが聞くと、びっくりしたようで
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 「ヒィッ、にっ人間…?
 わっ儂はこの哪吒の父で李靖(りせい)というものだ」
挙動不審ながらも自己紹介をいた李靖さん
 
「哪吒って…
 (私でも知ってる…!確か複数宝貝(パオペエ)を使えるすごく強い子供だわ。…でも、どうしてこんなに傷だらけなの…?様子もおかしいし…)」
名前を聞いても、物語自体を知らないから?マークだ
 
「こっこの子が迷惑をかけた様ですな。もも申し訳ない」
ビクビクしながらもそう言った
「いえそんな…(この人もなんだか挙動不審だわ…)」
 
「キシャーッ!!」
ガシャンガシャンと檻を揺らす音
「ひぃぃ!!なっ哪吒!大人しくしなさい!
 あんたらもこ、こ、この子が興奮するから、どこかへ行ってくれないかっ!?」
 
「でもこの子、こんなに傷だらけで…」
さきが心配そうにする
「さっ、さては邪魔をする気だな!?」
 
はぁ!?と思うさき
こんなに挙動不審だと、変な早とちり方してる…
「なっ、哪吒は生きてちゃいいいけないんだ。
だから儂は親として責任を持って殺すのだっ!」
 
「(こっ、殺すっ!?)」
えっ、話が飛躍してる
 
「ちょっ、ちょっと待ってください!
 親が子を殺そうとするなんて…!」
さきは檻の前に立って、止めようとする
 
「そっそこをどけっ!
 これ以上、この子には誰も殺させんぞっ!」
殺させないってことは…?なんだ…?
 
ゴンッと姜子牙が李靖の頭をたたく
「はい、そこまで」
 
とりあえず、話を切った姜子牙
「そんなに怯えなくても取って食いやしねーよ」
四不像は安心させるように言う
 
「ひぃぃ!妖怪!?」
ビビる李靖
「神獣だっ!」
 
「見たところ、貴方も宝貝を使うようですが…」
子牙が言い出す。はっとするさき
「じゃあ、宝貝の精神汚染でこんなに挙動不審なの?」
 
「しっしし失礼な!」
李靖が怒ったように言う
「儂は人間ではあるが、仙界で修業をした身。宝貝の精神汚染などに侵されはせぬ!ここここの震えは宝貝の副作用の『恐怖』からくく来るものだ!」
 
副作用かぁ…。だったら仕方ない
「(副作用…もしかしたら…)」
自分の手を見つめるさき
「(…効くかどうか分からないけれど…)」
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 「ではこれで、落ち着きませんか?」
ぎゅっと李靖の手を握った
すると、すぅっと李靖の手の震えがおさまった
「……震えが…止まった…?」
 
さきちゃんはこういう時に役に立つんだなぁ…
「こいつはなんでか宝貝の副作用を無効化しちまうんだよ」
四不像が説明する
 
「なんと不思議な…いや有難い。
 この様に落ち着いた気持ちになれたのはどれくらい振りか…」
「(…よかった。この人にも効いた…)」
ほっとする
 
「それで――親が子を殺そうとするなんて、
 いったいどういうことなんですか?」
 
「それは…哪吒が
 『千人殺し』の天命を持って生まれてしまったせいなのだ…」
「千人殺し…?(また天命…)」
 
「哪吒は出生から特殊であった…。子というものは十月十日で生まれると言うが、あの子は三年と六か月もの間、妻の腹から生まれてこなかった」
「産まれてくるのは人の子か妖怪か…儂は恐ろしかった」
 
「しかし妻が産んだのはそのどちらでもなく…
 毬ほどの大きさの肉球であった」
 
”「きゃああ、奥様のお腹から肉の球が…!」
「うっ、浮いているぞっ!?」”
 
「私は剣を抜き、その肉球を斬った」
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 「だが中から赤子が出てきた。
 しかも首に大きな金の輪と腰には赤い絹の帯が巻きつけられていた」
 
『人の形をなしてはいるが、これはあきらかに妖怪の類だ。
 今斬らねば、のちに災いになる…』
そう思った。
 
『斬らねば…』
そう思うのだが、よたよた歩きの哪吒を見ると斬れない
『斬らねば…!』
 
「――儂は…斬ることが出来なかった…」
子の顔を見て、斬ることなんて出来なかったんだろうなぁ…
「あの時、儂が哪吒を斬ってさえいれば…こんなに苦しませることは無かったのに…」
 
「――…ある時、哪吒は宝貝の扱いを間違え、河の生物を死なせ竜王を怒らせてしまった。さらに間の悪いことに竜王の目の前で
 哪吒の宝貝の副作用が起こった
 
「哪吒くんの副作用って…?」
さきが聞く
「『飢餓』だよ
 宝貝を使ってしまったの時から空腹感に襲われ、酷い時には今のように正気を失って暴れまわる」
 
「そして、哪吒は竜王すらも半殺しにしてしまった。激怒した竜王は我が故郷に水害をもたらし、儂と妻を処刑しようとした。哪吒は全ての責任を負って…」
 
”「どうか俺の命で許してください」”
「自害したのだ」
凄い子だな…自分の命をかけるなんて
 
「そんな…(あんなに幼い子供が…)」
息をのむさき
「じゃああそこにいるあいつはなんなんだ?
 自害したって」
確かにそうだ…
 
「あれは哪吒の師…
 太乙真人様が蓮の化身として生まれ変わらせた姿だ」
蓮の化身…
 
『哪吒にはまだ、天命が残っている』
『いずれこの国は大きな戦が起こる。
 その時、先陣に立つ太公望を補佐し…』
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 『千人殺しを果たすのが哪吒の天命だよ』
千人殺し…そして、太公望の補佐…
太公望の補佐…」
 
「千年と言っても誰とまでは定まっておらず…無差別に多くの命を奪うのだそうだ。その上、宝貝を使えば使うほどに飢餓は酷くなり、正気を失っては殺戮を繰り返す…」
 
「哪吒は…生きていても幸せにはなれんのだ…」
そんな李靖の言葉を聞き、さきは
「(そんなの、変だ…。
 幸せになれないなんて…我が子を殺すなんて…)」
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 「…そんなの、絶対間違ってる…!!」
 「子供っていうのは親の愛情をたくさん貰って、
 めいっぱい幸せになる権利があるのよ!こんな理不尽なことっ」
さきちゃん…
 
「さきっ!!」
咎めるように姜子牙が叫んだ
さきははっとする
 
「そんなことは…分かっておる…!
 だが天命を断つにはもうこれしか…」
苦悩の様子で李靖はつぶやく
 
その言葉にさきは気づいた
「(この人…本当は殺したくなんてないんだ。
 全部…――全部『天命』のせい…)」
涙をにじませる
 
「さき…その子の命を背負う覚悟がないのなら、
 これ以上は君が口を出してはいけません」
姜子牙はさきにいう
 
「(…誰かの命を背負うなんて…)」
ぎゅっと自分の服を握り締める
「”――…でも…私…”」
 
「…ねぇ子牙。
 私…私だったらこの理不尽な『天命』の鎖を断つことが出来るんだよね?」
さきは子牙にそう言う
「”目の前の命を見ない振りして、苦しんでる人を無視して…”」
「”このまま帰れない…!!”」
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「私が――太公望になったら…!」
さきはそう切り出した!
 
あんな聞かされたら、助けたくなるのが道理
それはその人の命を背負うこと…か
それでも助けたいとさきちゃんは思ったんだろうな
 
ここまで読んでくれてありがとうございました!
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