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ツバサの続編!小狼たちに待ち受けるニライカナイで起こる異変とは? ツバサ「ニライカナイ編」1巻 感想

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此花(このはな)です。

今回は、ツバサ「ニライカナイ編」1巻の感想を書いていきたいと思います。

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楽しみにしていた「ツバサ」の続編です!
まぁ、そんなに長くはならないみたいですけどね。一応、ニライカナイ国のお話のみですし。

本編の感想へ行く前に、ツバサを知らない方のための基礎知識というか、
漫画で簡潔にまとめられているあらすじを載せときます。

(おそらく、あらすじ読まなくても問題ない「ニライカナイ編」ですが、読んだ方がツバサのお話がより分かると思います)

飛王(フェイワン)・リードの謀略によって、羽根となり異世界へと散ってしまったサクラの記憶。
羽根を追い求める小狼は、次元の魔女・侑子に対価を支払い、黒鋼、ファイ、モコナと共に異世界を渡り歩いた。
多くの試練を乗り越え、サクラの記憶は徐々に戻りつつあったが、やがてこの旅そのものが飛王により仕組まれたものであることを知る。飛王は「世界の理」を破壊し、サクラの時空を超える力を手に入れて、禁忌をおかそうとしていたのだ。

飛王によって運命を翻弄された小狼たちであったが、始まりの国・玖楼国(クロウこく)で飛王を討ち、世界をあるべき姿へと戻した。そして、飛王が最後に払った呪いを解き放つため、「旅をし続ける事」を対価として支払った小狼はサクラと別れ、仲間たちと共に再び異世界へと旅立ったのだった。

最初、これを読んだとき、よくまとめたなって思いました。ツバサの後半って、複雑すぎて説明に困るんですよ。
ちょっと色々と排除している部分も多いですね、この公式のまとめ。
小狼(シャオラン)の写身(うつしみ)の話とか、サクラの写身(うつしみ)の話とか。

「旅をし続ける事」の対価についてですが、小狼たちはサクラと別れ、再び旅をします。最初の目的であった「サクラの羽根を集める事」の旅は終わり、小狼は「もう一人の小狼に会う事」を目的として旅をしています。
なぜ?と思うかもしれません。この上のあらすじには一切書いていませんからね。

ツバサのお話は大きく分けると、二つに分けられます。
知っている方は読まなくてもいいです。長いので。



1巻〜16巻までと16巻〜28巻までの2つに。(16巻が大きな変わり目です)
この旅は飛王によって仕組まれた旅で、前半の小狼は本当の小狼ではなく、もう一人の小狼、本物から写された小狼(写身)が羽根を集める旅をしています。本物の小狼は、飛王の元でとらわれていました(眠っていた)。

飛王はこの写身の小狼を使って、自らの願いをかなえようとしていたわけですが、最初、写身の小狼には心がなかったのです。ですが、飛王に抗うため、本物の小狼が己の心の半分を写身の小狼に移した事でこの写身の小狼には心があります。しかし、この移された心の半分には期限があり、本物の小狼が目覚めてしまうと、写身の小狼から心が無くなってしまいます。すると、本来の命令「羽根を集める。邪魔者は排除する」を実行するただの人形になる。

その心が無くなってしまう出来事が起きたのが、16巻(東京編)でした。
写身の小狼はサクラ達と別れ、その代わりといってはいけないですが、本物の小狼が合流します。
本物の小狼は自分が生んでしまった小狼を倒すため、東京へと現れたのですが、結局逃がしてしまいます。

こんな書き方をすると、本物の小狼が悪者のイメージになりそうですが、小狼が心を渡したのは写身自身の心が育ってほしかったという意図もありました。でも、それが叶わなかったため、倒すことを決意しました。
詳しく書くと長くなりすぎるので、この話を前提にいいますが、写身は小狼だけではなく、サクラもそうです。

この写身の二人は後半の旅の中で、亡くなってしまいます。
その後に(時系列がごっちゃですが)小狼の両親として、生まれ変わります。ここで、え!?ってなるかもしれませんが、飛王の願いのせいで生まれ変わる時系列がごっちゃになってしまい、こうなりました。

写身は性質上、つくった術者が亡くなってしまえば、消えてしまいます。つまり、飛王を倒せば、写身は死ぬことになるのです。だから、飛王を倒したとき、小狼の両親は消えました。ですが、小狼はもう一度小狼に会いたいと願います。
もう一人の小狼が生きている次元を探す旅に出るというわけです。

ツバサのお話の中で、重要なキャラのもう一人が”四月一日君尋(わたぬき きみひろ)”くんです
xxxHOLICという漫画の主人公で、次元の魔女・侑子の店でバイトをしていました。
ツバサの飛王が願っていたものとは、この「次元の魔女・侑子」を生き返らせることです。
侑子は時をとめられており、死ぬ直前のままで、願いをかなえる店をやっています。

ツバサの世界で世界が元に戻った時、侑子の止まった時間が動き、亡くなってしまいます。
四月一日は元々アカヤシを見えなくするという願いを叶える為に店で働いていました。
侑子は自分の死ぬ直前に四月一日に会うのですが、その願いを最後に叶えてから亡くなります。

でも、四月一日はその願いを受け取ることを拒否し、侑子を待つことを決めます。
願いは願い続ければ叶うという、ことを四月一日は信じていたからです。
四月一日小狼と非常に近い存在で、「もう一人の小狼」でもありました。

その為、本来、飛王が死ねば四月一日は消える筈だったのですが、両親は四月一日が消えないように小狼とは違う「四月一日君尋」という名前を与え、四月一日を守った。飛王が最後に放った呪いというものは、四月一日もかかっていました。小狼と共に対価を払います。「一つの場所にとどまり続ける事」を。

基礎知識としては、この流れを知っていれば、キャラクターの心情が分かると思います。


えっと、後はxxxHOLIC 戻の話ですね。
時系列的には、四月一日が侑子の店を継ぐことを選び、お店をやっている時。
おそらく、四月一日の花押が決まった後のお話。

ツバサ「ニライカナイ編」が連載される前に連載されていたのが「xxxHOLIC 戻」です。
簡潔に説明すると、ニライカナイで起こることの為に小狼に頼まれて、四月一日が「必要なもの」を集める話です。
とはいえ、xxxHOLIC戻は最後の話までそのことが判明していませんでしたけど(一応、連載は終わってません)

四月一日くんが集めたものは「落ちたマスコットの首」、「強運の三十玉」、「ひょん(桜の木に咲いていた別の花)」、「鳥籠」、「夜雀の先遣」、「山狗の先遣」となっています。ただ、山狗の先遣だけは四月一日がその世界を出るときに使ってしまっている。5つのものが小狼へと渡されたようです。
予備知識として、使うものの正体は分かっているんだけど、どうやって使うのかまだ不明。

さて、長くなってしまいましたが、本編の感想へと行きましょうか!
「店」より紡がれた「願い」は「異なる世界」へと。

ニライカナイ編のスタートは
小狼四月一日が話をしている所からです。
「君尋…」

「…おれを名前で呼ぶのは…君だけだったな」
そう話す四月一日
「おれにとっては「君尋」だから。姓で呼ぶ繋がりじゃない」

「そうだな、……小狼
四月一日はそういった後、つぶやくようにこう言う
「…あの世界で願いがあるのはおれだったんだな」

「おれが頼んだんだ。
 今いる世界にどうしても必要なものを集めて貰えないかって。
 それが…君尋を結局つらい目に合わせてしまった…」

小狼は悲しそうに辛そうにそう言う。

「おれが選んだことだ。あの世界、侑子さんが戻ったような世界で、そうしないと集められないものを手に入れるために。…侑子さんがいるのにおれが店主であるのは矛盾してる。
矛盾を感じてあの世界でおれは昔のようには振る舞えない。昔のおれでないとあの世界であった様々な事に出会えなかった。
だから、忘れたんだ。店主であった記憶を。欲しいものが手に入って結局、思い出したけれど」

ここの説明でxxxHOLIC戻の説明をしているわけですがね。
切ないよな…。せっかく、侑子さんに会えたけど、あれは四月一日がつくった侑子さんであって、本当の侑子ではない。
小狼の願いによって、侑子とまた別れるということを経験させてしまった。小狼が悲しそうにしているのはそれだもの。

「次元の魔女…侑子さんとの世界…
 あの世界にずっといたいと思わなかったのか」

小狼はそう、四月一日に聞いた。
「…居たかったよ」
うわぁぁぁ…。

「君尋…」
その言葉に小狼はつぶやく
「でも、本当の侑子さんじゃ……ないんだ。
 あの侑子さんは…侑子さんじゃない…」

モコナが泣いてる…。

「それでも…離れるのは辛かっただろう。本当に…すまない。
 また、あのひとと別れる辛さを。君尋に…」

小狼くんは本当に四月一日君を想っている。
「…それも、おれが選んだことだ。あの世界の侑子さんも言っていた。
すべての選択は過程でまた先がある。ひとはずっと選び続けなければならない。自分の行末を」

「この、侑子さんがいない世界で。…おれは侑子さんを待つよ」
四月一日…。
「そうやって待つ君尋を心配しているひとがいることを忘れないでくれ。
 勿論、おれも」

うん、四月一日が幸せであることを願うよ。私は

「…ありがとう」
その言葉にお礼を言う四月一日
モコナ
「おう」
四月一日は黒モコナに声をかける

「これを小狼の世界に送ってくれ」
「おう!」
5つのもの?がモコナを通して、送られる。

「ちゃんとこっちに来たよ!」
モコナが言い、
モコナ、えらいからな!」
モコナも言う。

モコナもえらいよ!」
モコナが返す。

「ふたりとも有難う」
小狼がふたりのモコナにお礼を言った。
嬉しそうなモコナ達。
なんか、久しぶりにほんわかしているモコナ達見る。

「それが役に立ってくれるといいんだけど」
四月一日は言う。
「立つさ。君尋が集めてくれたんだから」
小狼はそう返す。
「…うまくいくよう、願ってるよ」

「精一杯頑張るよ」
「みんなにもよろしく」
「そちらのみんなにも」

「…また会える日まで。元気で」
「…旅に幸多からんことを」

そう二人は言葉を交わし、モコナでの通信を切った。

「有難う。モコナ
小狼モコナを撫で、お礼を言う。
「…四月一日、侑子と会って、またさよならしたんだね」

「あぁ、君尋にまた辛い思いをさせてしまった。だからこそ、君尋が記憶を
消してまで集め、送ってくれたこれらを活かさなければな」


「お話、終わったみたいだね」
そこに現れたのは、黒鋼とファイだった。
おぉ…久しぶりの皆だ!

「あぁ」
ちょっと沈んだ様子の小狼
「おかえり! 黒鋼 ファイ!!」
モコナがそう声を上げる。
「ただいまー。……四月一日君、どうだった」
ファイが質問をする。

「…辛そうだった」
小狼が沈んだ様子でそう言うと、ファイも悲しそうな顔をして
「…そう」
つぶやく。黒鋼は黙ったまま、聞いていた。

「君も辛そうだ」
ファイがそういうと、小狼は「俺は…」と言いかけると、うつむいてしまう。
「いや、そうだな。
 辛そうな顔をみているのはこちらも辛いな」

そんな小狼の様子をみて、黒鋼は無言で小狼の頭をわしわしと掻きまわす。
…やばい(笑)黒鋼! 慰めているつもりなのかな?
思わず、きゅんとした。

そして、黒鋼はずいっと小狼に酒を差し出す。
「黒様ったら、すぐ酒なんだからー」
ファイがそういうと、
「うるせぇ。杯、持って来い」
黒鋼はこう返す。

「黒鋼ったら、飲んだくれ亭主みたーい!」
「みたーい」
モコナとファイが黒鋼をいじりだす。
「誰が亭主だ!」
黒鋼は怒る。

「飲んだくれは否定しないんだー」
モコナがつっこむ
「だまれ 饅頭!」
やべぇ、このやり取り楽しすぎる。
 こんな旅が戻ってきて本当によかったなー。

「お酒もだけど、果物もいっしょに食べよ。
 どっちも美味しいからね」


「ここ、「ニライカナイ」では」
ファイは小狼に言う。
これって…島国に近いのか? でも陸につながってるしな…。

「あと、お魚もおいしいね!」
モコナが言う。
皆で食事をしようとする小狼たち。その前に酒を交わす黒鋼と小狼
「あったかいしねー。常春じゃないらしいけど、
 大体こんな気温らしいよ。ずっと」

ファイがいう。

「海もきれいだし、いいとこだよねー」
モコナ
「しかし、いつまでここに居りゃあいいんだ」
黒鋼がそうぼやく

「来るまでかなぁ。待ち人が」
ファイがそういうと、黒鋼は「めんどくせぇな」とつぶやく
すると、小狼は黒鋼の義手である、左手に手を添えてこういう。
「不具合があるんだろう。だったら、
 調整したものを待って変えたほうがいい」

そういわれ、黙って義手である左手をグーパーする黒鋼
「そうだよー。無理に移動したり、 
 無茶に動かしたら困るのは黒鋼なんだから!」

モコナもそう言う。

皆がちゃんと黒鋼のこと心配してるんだよなー。
 しみじみとそう思う。

「表皮もきちんと持ち合わせた世界に持って来てくれた。
 新しい義手もちゃんと届けてくれるだろう。あの人が」

小狼の言葉の”あの人”に黒鋼は嫌そうにしていた。
「あいつを待ってるってのが気に喰わねぇんだよ」

あの人といえば、あれか封真さんね。星史郎さんの弟。
「黒ぴーが気に喰わないのはお兄さんのほうでしょー」
ま、まぁそうだけどさ、たぶん性格的に封真さんも該当しそう…(笑)
「あの兄弟、どっちも気に喰わん」
あはは…。

「星史郎さんは羽根のこともあって色々、もめたけど、
 封真君は関係ないと思うんだけどー」

そうだねファイ。でも、黒鋼はそんなの関係ないとか言いそう…。

「あの兄弟は、外は違っても内は同じだ」
うーん、似てるのは確かだけど…。
「んーまぁねぇ。二人とも探しものがあってその探しものに逃げられてる――
 っていう意味では同じだねぇ」

そういう意味に関しては同じだね、確かに。
正直、もうちょっと吸血鬼兄弟と星史郎さんの話とか、もっと知りたかった。


「こんにちはー」
外から声がした。
「はーい!サンユンだー!こんにちはー」
「こんにちは、モコナ

うわ、見たことある顔!
何回目だろうという顔だなー

「なんだかサンユン君の顔、
 見てると和むねー」

確かに…(笑)ファイ
「あの後も何度か会ったしな。同じ顔に」
あはは…結構確率高いよね、サンユンくん

「みなさん、こんにちは」
サンユンくんが皆に挨拶。
「おう」
「こんにちはー」
「こんにちは」

「いつも礼儀、正しいねぇサンユン君」
ファイがそういうと、えへへとサンユン君は笑った。
「会ったひとに挨拶するのは当たり前ですから」

「ここの人達、みんな、挨拶してくれて優しいね」
モコナが言う。
「有り難うございます。ニライカナイは平和だから。
 姫神様のお力です」

姫神様か…。この国は神の住む国なのかな

サンユン君の言葉に小狼は「信心深い島なんだな」と返す。
「おかげで気候も良くて水害も殆どないんです。
 みんな、姫神様に心から感謝して、毎日祈りを捧げています。」

「あ!」

サンユン君が思い出したかように、荷物を差し出す。
姫神様にお供えしたものを後で分けて頂くんですけど、
 よかったら…」


「『スバ』っていうんです。
 お湯で茹でて食べるんですけれど」

サンユン君がそういう

「蕎麦みたいなものか」
黒鋼が言い、
「色は中華麺に近いな」
小狼が言う。

うーんと、色が中華麺に近いということは…黄色?
蕎麦と中華麺が合体したみたいな感じか

「ありがとー。昨日、作った角煮のっけて食べるよー。
 サンユン君も一緒にどう?」

ファイがお礼を言って、サンユン君を誘う。
「有り難うございます。僕は家で食べてきましたから」

モコナが「モコナはまるで生麺〜♪」とサンユン君の頭の上で歌ってる(笑)
可愛いなー

「あ! もうひとつ、今夜 お祭りがあるんです、姫神様の。
 みなさんも是非、参加して下さい」

サンユン君がそういう
「いいのか、外から来た者が行っても」
少し驚いたように小狼が聞くと、サンユン君は「勿論です!」と嬉しそうに言った。

お祭りって、外部の人を入れない国もあるもんね。
お祭りって、ある意味「戦争」みたいな騒ぎな祭りもあるから、禁止している国もある
祭りの影響でデモとかになっちゃいけないという理由らしいけど。

小狼たちはサンユン君に誘われ、お祭りに参加することになる。
「ひと、いっぱーい!!」
モコナが祭りの様子を見て、そういう。

美味しそうな食べ物もあるねー」
と、ファイ。
「そうだな」
と、小狼

人々は灯りをそれぞれ持っており、周りには屋台が並んでいて、にぎわっていた。
小狼、果物好きだよね」
モコナ小狼がそういう。
「あぁ」

「お父さん買って――!!」
モコナが叫ぶ。
(笑)モコナ…。そのネタ、続いているのね・・。

”お父さん”の言葉に黒鋼が反応を示す。
「あぁ?」
ちゃんと自覚してらっしゃるんだなー。何回も言われればそうなるか。

「みんなで漁とか、収穫とかお手伝いしてもらったお金あるでしょー。
 買って買ってー!」

お父さんにねだる子供(笑)
「何があるか分からねぇんだから、無駄遣いするな」
黒鋼はバッサリに切り捨てる。

だが、黒鋼は酒屋を見つけると…?
「一杯くれ」
おい!黒鋼(笑) さっきと言ってること違うぞ!
「わー、お父さん横暴ー!」
「横暴ー!」
ファイとモコナが抗議の声を上げる。

そんなやり取りをする中、シャーンと音が聞こえてくる。
姫神様だ!姫神様だ!」
ニライカナイの人々が騒ぎ出した。

「なになに? みんな、灯りの綱を解いてる」
モコナがつぶやく。
それぞれ持っていた灯りを空へと解き放ち、空中に灯りの光でいっぱいになる。

現れたのは一人の女の子とそれを守る、男二人。
キャラクター的には、ゲート7の花ちゃんたちだね。

「きれいー!」
モコナは言う

「…姫神様って偶像とかじゃなくて
 人間(ひと)だったんだね」

姫神様の姿を見て、ファイは言う。
「呼び方からして、あの真ん中か」
と、黒鋼。

こんなに慕われている”姫神様”が人間か…。
良い国なんだなー。

一方、小狼。同じように姫神様たちを見ていると、”姫神様”と目が合う。
「(…待ってた)」
突然、小狼の中に声が聞こえた。

「(貴方を…待ってた)」
そう伝えてくる”姫神様”に小狼は驚く
「(直接、心に話しかけてきている)」
テ、テレパシーみたいな感じか。

「(そう、聞こえるから。貴方には)」
達観したような言葉に小狼
「(おれと会うのは初めての筈だ)」
そういうと、”姫神様”は肯定するように返事をした。

「(うん。
 貴方を良く知っているひとと会ったから)」

その言葉に驚く小狼

姫神様”は後ろに控えていた男に何かを言葉を交わすと、シャーンという音と共に舞い始めた。
すると、人々が放した灯りたちが綺麗な花となって現れる。それが人々へと渡されていく。
「有り難うございます!」
「これで、次のお目見えまで海も空もご機嫌だ!」
人々は嬉しそうだ。

「灯(いのり)を献じて、神から花(まもり)を貰う、か。
 なる程、あの灯は供物だったんだね」

ファイは納得したように、言う。
「妙なもんじゃねぇだろうな」
訝(いぶか)しむように黒鋼が言うと、ファイはそれを否定した。

「…逆だよ。とても綺麗だし、強い。曇りのない心を灯に託してるからこそ、神、
もしくはその御使いからたまわるものも強くなる。ニライカライの人達は
 本当にあの”姫神様”を愛し、信じてるんだよ」

信じているからこそ、神は強くなり、貰うものも強くなる、か。

すると、突然黒鋼の頭に花が落ちてくる

「黒鋼、似合わないー!!」
モコナが笑い転げる
「そっかなー。可愛いかも」
ニヤニヤと笑いながら、ファイが言う。

(笑)黒鋼、花とイメージ合わない!
笑うのも無理ないか

そんな二人のいいように黒鋼は
「だまれ、まんじゅう」
自分の頭の上にあった花を押し付ける。

モコナはお花! 
 めちゃくちゃ似合うもーん♡」

(笑)確かに、モコナ合うけどさ…。

反応がない、小狼にファイが不思議そうに声をかける
小狼君?」
「さっき、心に…」
言いかけるが、小狼のもとへ花が届けられる。

その花は”桜”
その花に一同は驚く。

小狼だけ…お花違う…」
モコナがつぶやく
「これ…」
ファイが驚き、黒鋼は無言でその花を見つめる。

「桜…だ」
小狼はつぶやいた。
「サクラと同じ、名前のお花…」
と、モコナ

これが小狼の疑問の答えなのかな。
サクラを通じて、小狼たちを知った、ということ?

意味深な”桜の花”に一同は姫神様を見つめた。

黒鋼は黒い方と。
何、睨み合ってるの(笑)


ファイはもう一人の方。
こっちはこっちで怖い。笑顔が怖い。

「何してんだてめぇ」
黒鋼にそういわれる。
「いや、挨拶をね。かえしとこうかなって」
うーん、それはどうなのかな(笑)

その日の夜、小狼は夢を見る。

そこには、もう一人の小狼がいた。
「……小狼
会いたかった人が目の前にいる。

しかし、その前には見えない壁が立ちはだかっていた。
決して、向こうには行けない。
小狼…!小狼!!」
そう叫ぶ、小狼だが、向こうにいる”小狼”は反応を示さない。

「「小狼!!」」
小狼の声と共に誰かの声が聞こえる。

小狼!」
目が覚めると、そこにはモコナがいた。
小狼、ずっと眠りながら『小狼』って呼んでたよ」

「夢で…会ったんだ。…『小狼』に
小狼がそういうと、モコナ
「もうひとりの小狼?」
「…あぁ」
もう一人の小狼に会えればいいのにね、小狼…。

「二人は…」
小狼がキョロキョロと隣を見回すと、誰もいない。
「もう起きてる」

小狼が寝室へ出ると、ファイと黒鋼がいた。
「おはよう」
「あ、おっはよー、小狼君。
 朝御飯にしても大丈夫?」

ファイが気が付き、返事を返す。
ファイの手にはお盆が載せられており、そこには”朝ごはん”が。

「すまない、手伝わずに」
小狼が謝ると、ファイは「だいじょぶー。黒ぷー、いるしー」と大丈夫な感じで返した。
黒鋼はなぜか、黙々と食べるための準備をしていた。
「あ、傘もさしてねー。まぶしいからー」

ファイがそういうと、素直に従う黒鋼
「黒鋼、すなおー。めずらしー」
モコナがつぶやく。
(笑)それって、素直に言う事聞いてくれないってことでしょう。黒鋼は。

「昨日の夜、小狼モコナが寝た後、
 ちょっと賭けしてねー」

さても、楽しそうな笑みを浮かべて、ファイが理由を話し始めた。
「オレ、勝ったから、ほら」

お財布を取り出した。
「みんなのお財布ー!」
それを見て、モコナが言う。
ファイも黒鋼も、賭け好きねー

「そ、お財布ないと、お酒、飲めないからねー」
黒鋼(笑) やっぱりお酒の為か。
そんな黒鋼を見かねてか、小狼は「手伝う」と言い出す。

「いい。さっさと顔、洗ってこい」
黒鋼はそれをやんわりと断り、顔を洗ってくるように言う。
「お父さんにいっぱい働いてもらいましょー」
「もらいましょー」
ファイとモコナに言われ、黒鋼がピクリと反応する。

やっぱり、モコナとファイにいじられるのね(笑)
負けちゃったものは仕方ない

皆で朝ご飯
「おいしそー」
モコナが言う。

「昨日、サンユン君に貰ったスバ、
 茹でてみたよー」

茹でたスバに、角煮がのっている
「いただきます」
小狼たちは食べ始めた。

「おいしい」
小狼は言う。
「ねー」
モコナも返す

「本当にニライカナイの御飯は美味しいよねー」
ファイはそういう。がー
「でも…」

「うめぇじゃねぇか。日本国のぬか漬けみたいで」
黒鋼と小狼モコナは、ぼりぼりと音を立てながら食べている。
「だめ〜〜〜すっぱいのだめ〜〜〜」
あー、相変わらず酸っぱいの嫌いなんだねファイは

「ごちそうさまでしたー」
朝ご飯を食べ終わる小狼たち
「さーて、朝ごはんも食べ終わったし、
 何かご用かな?」

ファイは上を見上げ、そういう。

そこには炎のようなものが2つ浮かんでいた。
「なんだありゃ」
黒鋼が言う
ニライカナイでたまに会う、
 精霊(キジム)に似てるけど

モコナ、最初サンユンに「変わった精霊(キジム)」
 ですねって言われたもんね」

モコナがそう言う

「二体とも違う。
 …もっと強い」

小狼はつぶやく

すると、二つの精霊のようなものは三人と一匹に光の様なものを与えた。
「ご招待、ね」
それを受けた、ファイがそういった。
「昨日の姫神様からだ」
モコナもいう

黒鋼は無言で小狼を見つめる。
「…行く。何故、おれに
 桜の花を降らせたのか、知りたい」

小狼はそういった。

姫神様の意図が知りたいってことなのでしょうけど。

すると、突然その精霊のようなものが大きくなる。
「わぁ! おっきくなった!!」
やっぱり、イメージ的にはシーサー?

「オレ、小狼君と乗ろーっと!」
小狼とファイのコンビ。
モコナ、黒鋼と乗ってあげるねー」
黒鋼とモコナのコンビ。
モコナと黒鋼のやり取り、相変わらず吹きますね(笑)

2匹のシーサーはふわりと空中へと舞い上がる。
「たっかーい!」
モコナは言う。だが、風が吹いて飛ばされそうになると、黒鋼がモコナをつかむ
「もー!もっと優しくキャッチしてよ」
「うっせぇ」

「今日も黒りんとモコナ
 コントは面白いねー

ファイは言う
コント(笑)確かに、コントだけど!

そんな時、小狼の目に妙なものが映る。
「(森が…枯れてる!?)」
驚く小狼にファイが不思議そうにする。
小狼君?」

「向こうが…」
小狼が向こうを指すと、ファイもそっちへと向く
「向こう?」

だが、その時には小狼が見えていたものは、無くなっていた。
「!? いや…見間違い だ」

2匹のシーサーは”姫神様がいる建物までやってきた。
「すごい! おっきい――!」
モコナが叫ぶ

シーサーは正式の門の上を通る。
「おいおい、門から行かなくていいのかよ」
黒鋼が言うが、ファイが答える。
姫神様、直々のお呼びだから、
 そのあたりスルーなのかなー」

まぁ、おそらく上の人のみ知っているんだろうね、小狼たちのご招待を

すると、シーサーはある所で止まった。
「ここから入っていいのかな」
黒鋼と共にモコナも建物内に飛び降りる。

すると、二人の男達が小狼たちを待っていたようだった。
「わざわざ、朝早くからすまんなぁ」
朝早くに呼び出したことを謝る一人。

「呼ばれた理由が知りたい」
小狼が言い、
「あと、こちらからも知りたい事がある」
黒鋼が言う
黒鋼の雰囲気が怖い。それでモコナが黒鋼の肩から小狼の肩へと移動した。

「それにはうちのが応えるさ」
案内するように手を出した。
「お待ちかねだ。早く連れてかねぇと」
二人の男が間に小狼たちを挟むように、歩みを進める。

「きっちり、前と後ろで挟まれてるねー。にこにこしてるけど、あの人。
 一番戦闘力の高そうな黒ぷの側についてるし。そこまで友好的ではないってことかなー」

小声で小狼に話しかけるファイ。
「…気をつける」

「…連れてきた」
黒い髪の男の人が”姫神様”にそういう
その人が仕切られていた布を開けると…

「ん?」
そこには”スバ”を食べている、”姫神様”がいた。
思わず、変わらない人だなと思ってしまった。ゲート7だと無類の麺好きだからね!

積み上げられたスバの器にモコナが「わーいっぱい」とつぶやく。
「食べる?」
純粋にそう聞かれ、小狼は戸惑う。
「いや、あの…」

黒い髪の人、えっと右近さん、が何やってんだ…?という顔になっとる。
どんまい!右近さん。

「スバっていうの」
そう言う、”姫神様”に
「あ、あの、さっき食べた」
朝ごはんに食べたことを告げると、きらきらした目で「どうだった!?」と聞く姫神様。

状況が理解できない様子の小狼。正直に感想を言う。
「うまかった」

「スバ、おいしいの!でもスバのほかの麺もだいすき!」
「え? え!?」
「いっしょに食べよう!麺!!」
姫神様”は小狼の両手をつかみ、嬉しそうにそう言う

「え!?」
(笑)これは戸惑うわ。
さっきまでピリピリとしてた感じだったのに、急にこれだもん。

「なんだか、昨日のお祭りと姫神様、全然違う!」
「だねー」
モコナとファイが言う。

その後、そのまま”姫神様”の意向で、麺が振る舞われた。
「……まさか、麺、食わす為に呼んだんじゃねぇだろうな」
黒鋼(笑) それはないと思うけど。

「いっただきまーす」
「いただきます」
姫神様”と右近さんがいただきますをする。

「あの、ちっちゃい体のどこにあれだけ入るのかなー」
そんな”姫神様”の食べっぷりにファイが言う。
確かに(笑)

一方、黒鋼は食べずにその器をじぃーと見つめる。そんな様子を見かねてか、右近と左近が動き出す。

「同じ鍋からよそって分けたの、見てたろ?」
と、左近。
「食べ物に小細工などするか」
と、右近

警戒心強いね、黒鋼は。
そんな人達には見えないけど

すると、それに続いて、姫神様も言い出した。
「食べ物に悪いことしちゃだめ。島のみんなが一生懸命、育てたり獲ってきたりしてくれたものだもの。特に麺は!」

麺類は、と強調するので、モコナ
「何で特に麺はなの?」
不思議そうにする。

「大好きだから」
姫神様は即答した。
(笑)本当に好きなんだね、麺。

そんな様子を見て、小狼は静かに
「…頂きます」
そう言った。

それを合図に小狼たちも食べ始めた。
相変わらず、黒鋼とモコナは言い合いをしている。

「おいしかったー♡」
モコナがそう言う。

「ごちそうさま」
小狼も食べ終わる。
「もういいの?」
姫神様がそう聞く

「朝にも食べて来たんだ、スバ」
「何杯?」
姫神様が聞いてくるので、小狼は戸惑いながら、「え、一杯…」と答える。

「合わせて2杯だけ!?」
ガーンと衝撃を受けた様子の姫神
姫神様が食べ過ぎなんだと思うよ(笑)

「まぁ大体はそれだけで十分だろうなぁ」
左近さんが言う。
「麺もいいが、野菜も魚も食べるんだぞ」
「うん」
姫神様は、2人の言うことにうなづいた。

そんな三人の様子にモコナ
「仲良しなんだね、三人。え、えっとお名前きいてもいい?」
と、そう聞く

「おっと、すまん。遅れちまったな。俺が左近。こっちが右近」

左近さんがそう説明する。

「これの名前は勘弁してくれ。姫神なんでな、一応」
まぁ、しょうがないよね。一応、神の名を語っているわけだし。

「真名は隠しているのか」
小狼が言うと、姫神様は言った。
「貴方もだろう?」

その言葉に一同が反応する。
「何故、そう思う?」
小狼が聞く

「その前に名乗るのが筋だろう。例え、真名でなくとも」
右近がそう言う。
た、たしかに…そうだよね。なんかピリピリし始めたぞ?空気が

「そっちもだよね?さっきの名前、本当の名前じゃないでしょう? 姫神様同様、役職名って所かな」
ファイがそう返す
無言の右近と左近

ピリピリとしてムードが漂う中、モコナがるんるんで喋り出す。
「ね!ね! みんなのこと、紹介していい?」
「…あぁ」
少し驚いた様子の小狼だったが、モコナの言葉にうなづいた。

モコナがそんな感じをぶっ壊した。

モコナモコナだよ!で、小狼、ファイ、黒鋼っていうの。黒鋼はおこりんぼで飲兵衛(のんべえ)なんだよ! よろしくね!」
(笑 )何故に黒鋼だけ、詳しい説明を…

「なんだその説明は」
モコナを掴む黒鋼

「お、いける口かい。それなら」
左近が酒ビンを取り出す。
この人も飲むのね…(笑)

「きゃー。モコナにくびれができちゃうー。モコナ的なナニカになっちゃうー」
モコナが悪いけど、空気が和んだので、いいや

「改めて、来てくれて有り難う。小狼、黒鋼、ファイ、モコナ
姫神様がそう挨拶をする。

「先に質問してもいいか」
小狼が切り出す
「うん」

小狼は持ってきていた、桜の花をとりだした。
「この花はおれにだけ、降らせたんだな」
そう言うと、姫神様は「うん」とうなづく。

「この花の名前を知っているか」
続けて、質問をする小狼
「うん」

「『桜』、小狼の大切なひとの名前と同じ」
姫神様はやっぱり、知っていたんだなサクラの名前を

「夢で…逢ったのか、さくらと」
小狼はつぶやく
「うん、夢は繋がってるから」

「貴方にも夢見の力があるのか」
「それが姫神になる条件のひとつ。このニライカナイの未来(さき)を視て、この島を守ること」
なるほど、そう意味での姫神様。

「サクラとふたり、一緒に夢をみた。このニライカナイ小狼達が来る夢。色んな世界を旅して、ここにたどり着く夢。ここがどんな所かサクラにも視えたから、どうかみんなが元気で平和に過ごせますようにって、一生懸命祈ってた」

ここの所の皆の表情が柔らかくて、なんだかいいなと思う

「でも、それは難しくなった」
悲しそうに言う姫神

その言葉に小狼は、さっき視えた妙なものを姫神様にぶつける
「…ここに来る前、空からニライカナイを見下ろした時、島の端に何か、モヤのようなものが掛かって、その下の森の樹が枯れているようにみえた」

「そんな風にみえたの」
ファイが少し驚いたように言うと、小狼は申し訳なさそうな感じで謝る。
「すまない。見間違いだと思ったんだ。でも…」

小狼は見間違いじゃないかもしれない、と姫神様の言葉で思ったんだね

「見間違いじゃない」
その姫神様の言葉に二人は反応する
「でも、誰にでも見えるものでもない。あの異変をみることが出来るのは『黄泉に触れたもの』だけ」
黄泉…?

「…黄泉」
小狼がつぶやく
「生と死の間、生きてもいない、死んでもいない。そんな止まった刻に触れたことがあるもの。貴方がそうだと夢で視た」

場面を見るに、飛王が閉じ込めた空間のことだね。小狼四月一日が対価を払い、脱出した。

「…そうだ」
姫神様の言葉にうなづく小狼
「そして、そこから戻って来た」
「そうだ」

「黄泉に触れ、そして戻って来たものだけが、ニライカナイに起こる異変を変えられる。けれど、小狼達は旅人だ。このニライカナイに来てくれたのは嬉しい。でも、この島とともに生きる者じゃない。だから、この先は視ていない」

「先って?」
モコナがそう聞く
小狼達が何を選ぶか。ニライカナイにこれから起きること、異変を変える方法、それに関わるか関わらないか」

選ぶのは小狼自身ってことか、それを強制してはいけないし、かといって関わらないのもダメってことか

「変えられるのは小僧だけなんだろう」
黒鋼は言う。
「うん。でも、選ぶのは小狼。そして、みんなだ」
姫神…。

「いいの? それで」
ファイもそう聞く
「…サクラも同じ夢を見た、そして心配していた。まだ、小狼達が危険な目に傷つくことを」

「(さくら…)」
小狼は思う。
サクラも思っているように、小狼も思っているからな…。

「一番、大事なもののために生きる。その為に選ぶ。みんな、それでいい」
そうだね、自分で選択を選ぶんだ。自分自身の為、大切な人の為に。

「…おれが今、ここにいることも必然だ。聞こう、ニライカナイに起こっていることを。そして、おれの出来る事をやる」
小狼らしい言葉だ。

場面が変わり、玖楼国へ

「……小狼
遺跡の中で、つぶやくサクラ

「祈っている途中で『夢』に入ってしまったみたいだね」
雪兎さんは言う。
「…はい」

小狼君の…夢を視たのかな」
雪兎さんの言葉に少し悲しそうな様子でサクラはうなづいた。
「…はい、やっぱり…ニライカナイの異変に…手を貸すことを決めた、と」

雪兎はサクラの手を掴むと、こう言った。
「大丈夫。小狼君はちゃんと分かってる。ここで、無事を祈って待っているひとがいることを」
小狼なら大丈夫。サクラの大切なひとだもん。

「はい」
サクラはうなづいた

一方、小狼達はニライカナイの異変を変える為に、黄泉へと入り口に向かっていた。
「やっぱりきれいだよねぇ。この島は」
ファイは言う
「でも、姫神様、これからこわいこと起こるかもって言ってたよね。こんなにきれいなのに…」


回想ー
「ここはニライカナイ。遥か東に位置し、豊穣や生命の源であり、神がすむ島でもある。人々はこの島に神が在ると信じ、日々、祈りを捧げ生きる。姫神はその神とひとを結ぶもの」
右近はそう話す。

「巫女のような感じかなー」
ファイが言うと、左近がそれを否定する。
「いや、生き神といったほうが近いな」
生き神か…。繋ぐものってことか

「選ばれた者が一定期間、神となってこの島を守る」
姫神の言葉にぽつりと、小狼がつぶやく
「クマリのようなものか」

「クマリ?」
「おれがいた世界に姫神がそう呼ばれていた」
クマリって…なんだっけなー。日本の話で聞いたことある気がする。

小狼は色んな世界を旅してきたから、色んなことを知っているんだな」
姫神に褒められ、ちょっと照れる小狼

ニライカナイには、もうひとつの言い伝えがある」
右近が話し始める。

「『生者の魂はニライカナイより来て、死者の魂はニライカナイに還る』」
つまり、鏡合わせのように2つのニライカナイがあるってことか。生と死の。

「それは…」
「生者は地上に、死者は天上や地界にいくのではなく、どちらもこのニライカナイにということ…かな」
ファイはそう言う

「ここは人達が暮らす場でもあり、死者の為の『根の国』でもある」
「で、でも…この島のみんなは元気で優しくて、こわい感じ、ぜんぜんしないよ」
モコナは不安そうにそう言う

ニライカナイは生者のための場であり、死者のための場でもある。けれど、それば共に在って、共に遭わず」
決して交わらない同じ国ってことか

「どういうこと?」
モコナはいう
「別の次元にあるのか」
小狼は聞く

「生と死は隣り合わせ。だけど、交じり合うことはない。ずっと、ずっと、そうだった。でも…」
回想終了ー

「…視える?」
ファイがそう小狼に聞く
小狼はうなづき、指を指す
「あそこだ」

「オレには綺麗な島にしか視えないよ。姫神様の言っていたとおり、小狼君にしか異変は感知出来ないんだねぇ」
少し残念そうにいうファイ。

「暇つぶしだ。異界とやらにうまい酒があるかもしれねぇしな。それか強い奴」
黒鋼は行く気満々。

「オレももちろん一緒にいくよー。黒りんが異界のひとたちに迷惑かけるかもだしー」
ファイも行く気満々。さらりと黒鋼を茶化す。

「はた迷惑なのはおまえだろ」
黒鋼は突っ込む。
「ひとって大体、自分のことはよく分からないよねー」
はぁ…とファイが言うと、黒鋼はファイの頭を掴み、力を入れる

「いたい、いたい、わりとほんとにいたい」
ギリギリと音が鳴る
ファイってば(笑)仲良いなー黒鋼と

モコナもいくよ! モコナ、離れちゃうとみんな言葉、通じなくなっちゃうかもだし。サクラの代わりに、みんなが無茶しないかちゃんとみてるー」
モコナ…。

「有難う」
皆の言葉にお礼を言う小狼
「行こう、もうひとつのニライカナイへ」

場面が変わり、ニライカナイ姫神様達
「大丈夫なのか、あの旅人達に任せて」
右近が言う

「任せるしかねぇからなぁ」
と左近。
「大丈夫だよ。小狼達は強い、異界から戻ってくる」
姫神様は言った。

「戻るかどうか、心配してるんじゃない。ちゃんとニライカナイの異変を…」
右近が言いかけるが、姫神様はこう言った。
「異変を何とかしてくれようとして、怪我したりするのを心配してるんだよね」
そう捉えるのか(笑)

「だから、違うと」
右近は否定するが …
姫神様にはお見通しってことだなぁ」
左近が言った。
なんか…笑える。

「信じて待つ、サクラと一緒に。そして、こちらで出来ることをやろう」

場面は戻り、小狼
「あそこだ」
小狼がさしたのは洞窟
「洞窟なの?」

「あそこが一番気配が強い」
小狼は言う
「何のだ」

「…強いていうなら『滅したもの』の」
滅したものって…死んでる気配ってこと?

「それってしんでるってこと…?」
モコナはいう
「行きゃあ、分かるだろ」
黒鋼らしいな(笑)

「…そうだな、行こう」

小狼達は洞窟の中へ
だが、途中で乗っていたシーサーが消えて無くなってしまった。
海へと落ちる小狼達。

なんとか水面へとあがる。
「大丈夫か」
黒鋼は言う
「あぁ」
「うんーでも…」

「何で夜になってるの!?」
そこには昼であったはずの空が、夜になっていた。

その瞬間、小狼達は海の中へと引きずり込まれる。
「(なんだこれは!?)」
そこには触手を持つ、怪物がいた。
黒鋼は刀を出して、技を放つ。
なんとか、怪物を倒して、水面に上がる。

「何、あれ。こわいー!」
モコナは言う
「黒んぴ、ごぼごぼいってたの、技名ー?」
「うるせぇ」
一応、技名言ってたんだ(笑)

今度は空中から怪物が襲ってきた。
「天魔 空龍閃!!」
黒鋼の一撃

「今度はちゃんと聞こえたよー。違いが良くわかんないけどー」
ファイの一言に黒鋼はファイの頭を掴む
「だから、ほんとに、いたい」
またやられてる(笑)

すると、今度は沢山の怪物が襲いかかってきた。
「いっぱい来たー!!」
モコナは叫ぶ。

「海の上じゃ、不利だ!浜に上がろう!」
小狼は言う

小狼達はなんとか、浜に上がり怪物の手から逃れる。
「さすがに水陸両用じゃないか」
「こわかったよ〜〜!」

「しかし、なんでいきなり夜になってんだ」
黒鋼は言う
「「生者の魂はニライカナイより来て、死者の魂はニライカナイに還る」」

「さっきまでいた、ニライカナイとはまた別の世界、ってことだろうね」
ファイが言う

「修羅ノ国と夜魔ノ国みたいに?」
と、モコナ
「まだわからない。けど、おれが一緒に『視て』いたあの世界とは、違う気がする」

死者のすむニライカナイってことは、もう一人の小狼もいるかもしれないよな…。夢に出てきたのは何か意味が…。

「…突っ立っててもしょうがねぇだろ。とりあえず、浜から離れるぞ」
黒鋼は言う
「できたら、服も着替えたいしねー」

「あと、酒な」
黒鋼(笑)酒かよ…。
「もう黒たんの体って、水分の殆ど、お酒になってるんじゃないのー」

「(…今は、この世界で起こってる異変が何か確かめるのが先だ)」
小狼も動き出す

砂浜を進み、森の中へと歩く小狼
「暗いねー。良くみえないー」
モコナは言う
「あぁ? こんくらいならいけるだろ。その先、その先分かれ道だ」

黒鋼凄い。夜目きくねー
「相変わらず、すごい夜目きくよねー黒りん」
「忍者っぽーい!」

すると、ファイの頭の上にいるモコナごと、黒鋼は掴む。
「忍者だ」
「いたい」
よく掴まれるなーファイの頭。

すると、ひとつの光が発せられた。
「雷火。灯りに気づいて害をなすものが寄ってくるかもしれないから、小さくてすまないが」
小狼が光を出してくれる。
「ありがと!小狼!」
もこながお礼をいう。

「あ…」
ファイが言葉を発する。
お家…?」
そこには家が存在していた
「というより、廃屋か」

「ひとの気配は…」
「…ないね」

「何か、この世界を知る手がかりがあるかもしれない。行ってみよう」
小狼がいう。

すると、モコナが何かを感じて、ピクリと反応する。
「どしたの? モコナ
ファイがそう聞く

「なんだかちょっとヘンな感じなの…」
「大丈夫か?」

「なんか…お腹の中、ヘンなの…」
「どこが腹だよ。てか、中どこに続いてんだ」
(笑)確かに…モコナのお腹ってどこに繋がってるんだろうね。

モコナに失礼な! ここあたりだよ!」
ぷんすかと怒り出すモコナ
「痛ぇのか」
「痛くはないの。大丈夫、ごめんね」

「無理しちゃだめだよ」
と、ファイ。
「辛くなったらすぐ、言ってくれ」
と、小狼
「うん、みんなありがと」

「開けるぞ」
黒鋼が開けると、なぜか人がいた
「ひとはいねぇんじゃなかったのか」
「その筈だ」
驚く黒鋼とファイ。

「…ってことは」

「きれいなひとー!!」
モコナが褒めると、その人は
「ありがとう」
お礼をいう

「それから、ニライカナイへようこそ。『表』のニライカナイから来た旅人達」
その人はそう小狼たちに挨拶する。

「ということは、ここは『裏』なのか」
小狼がそうきくと、その人は否定する。
「分かりやすくそう言っただけで、どちらもニライカナイだよ。そして、ここは『間』だ。同じだけど、違う。もうひとつのニライカナイへ渡る為にしなければならないことがあるから」

後ろにあったのは門のようなもの。
「冥界へ渡る為の関所のようなものか」
小狼が言う。
「君の世界ではそう言うのかな、小狼

名前を呼ばれ、驚く小狼
「名前を…」

「知っているよ。ニライカナイでそう名乗ったのなら、届くから。…そう警戒しないで真名ではないんだから」

「…それも知っているのか」
「こちらばかりが知っているのは、公平ではないね。『孔雀』と呼んでくれればいいよ」
孔雀…ね?

「それも偽名かなぁ?」
ファイが言うと、
「ただの遊び人だよ。名前も遊び。さて、どうする?」
得体の知れない人だ…。

「もうひとつのニライカナイへ渡る為にしなければならないことを教えてくれ」
真っ直ぐな目で言う小狼
「あちらで何が待っているか、分からないのに?」

「何が待っていてもおれが出来る事をする」
そう言う小狼
小狼らしいな。

「…それが分かっているのなら、良いだろう」
孔雀は左手を差し出す。
「渡り銭を払ってね」

「三途の川かよ」
黒鋼の言うことが一番分かりやすそう。
「さん…?」

ファイが理解できてない(笑)
「あの世とこの世を分ける川だ」
黒鋼が説明する。
「レーテみたいな…。いやあれは、忘却の泉か」
ファイが言っていることが分からない。

「ファイ、お金持ってる?」
モコナが聞く。
「うん、ちゃんと…」
ごそごそと探り出すが…
「…おい」
黒鋼は言う。

「さっき、海に墜落した時に落としちゃったのかもー」
あははーみたいな感じでそういうファイ
怒り出そうとする黒鋼。

「あ、それ、その子のせいじゃないよ」
孔雀は言い出す。
「あ!?」
また、ファイの頭を掴みかかろうとしてる(笑)

「『表』のものは持ち込めないから」
あーなるほど、納得。
「お金ないと、どうなるの?」
モコナがそう聞く。

「あっちにいけない」
その一言にモコナは叫ぶ
「えええええ!?」

すると、小狼がごそごそと服を探り出す。
「?? 小狼は落としてない??」
モコナは不思議そうに言う

「そのようだ」
小狼が出したのは、三十円。
ここで、出てくるのか幸運を持った30円

それを見て、驚く孔雀
「すごいもの、持ってるね。『幸運』が籠められてる。それも強力な。小狼が術で造った
のかな」

「…いや、譲り受けた」
小狼はそれを渡す。
「渡し銭には十分だ。その扉に触れれば、もうひとつのニライカナイだよ」

「有難う」
小狼はお礼を言う。
「どういたしまして」

三人が扉に触れる。
「…『裏』に求めるものが居るかもしれない。選択を間違えてはいけないよ、小狼
「え?」

うーん、やっぱり『裏』のニライカナイには、もう一人の小狼がいるのかもしれないね…。選択を間違えるな…か。

『裏』のニライカナイへと到着し、目を開ける小狼
すると、綺麗な風景が広がっていた。
「ここが…もうひとつのニライカナイ?」

「『表』でみた、あの枯れ木達は何だったんだ…?」
変わらない世界。
そこにいた、ひとに声をかけようとする小狼
「ちょっと、話を…」

その時、黒鋼が慌てて止めた。
「馬鹿野郎!」
ファイも黒鋼も戦闘態勢に入る。

「ここ何、こわい!!」
モコナも怯えている。

そんなみんなの様子に戸惑いを隠せない小狼
「え…?」

これで、1巻は終わりです。
なぜ、黒鋼達が戦闘態勢に入ったのか?というと、小狼と見えているものが違うのが大きな原因です。

ちょっと本誌の話を知っているので、どうしてそうなったのか、は上の理由が主な理由ですね。
え、えっと、第2巻は2015年秋発売予定です。また、特装版が出るみたいですね。今度は春雷記のBD版だそう。

ここまで読んでくれてありがとうございました
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