此花(このはな)です
今回はASUKAに連載されている”シノビ四重奏”の19話の感想を書いていきたいと思います
シノビ四重奏(カルテット)を知らない方は1話の感想をどうぞ
「”老いも若きも主も忍びもみんな揃って楽しくお花見♪”」
今回は椿君メインの表紙。
大企業の跡取り娘・真中蝶子。護衛に囲まれて送った中学生活が嫌で、高校生活は自由に過ごしたいと思っていた。そんな蝶子に課せられた課題は〈これぞという側近の忍びを見つける〉こと。
「忍び」という時代錯誤な単語に戸惑う蝶子だったが、力ある忍びを側近に持つことが政財界での評価となるらしい。
高校卒業までに見つけることができたら、蝶子の自由にしていいという。
ただし見つけることができなかったら…一生父親の言うことをきく。その側近の忍びを見つけるために入学した高校・御園尾学園は、大企業や政治家の御曹司達を守るための「忍び」を育成する高校だった。
ある日、西崎と名乗る男が現れる。白金先輩の右目には、他人の行動予知ができる不思議な能力が備わっており、それを悪用しようと蝶子を人質に取る西崎。蝶子の機転と白金先輩の能力で、無事に脱出することができたものの、蝶子は悩んでしまう
脱出させるためとはいえ、白金先輩の命を自分に預けさせてしまったことに…。しかし白金先輩は、側近のために一生懸命悩んでくれる蝶子を主にしたいと告げるのだった。
今回は椿回!
引っ込み思案な椿の頑張るお話
さて、本編の感想へ行きましょうか!
蝶子達は進級し、高校2年生
「(あ、今年もA組。くるみちゃんと花蓮も一緒だ)」
「蝶子さん、花蓮さん、また1年よろしくお願いします」
「うん、よろしくねー」
くるみちゃんの言葉に蝶子が嬉しそうに返す
一方、忍び組は―
「ま、当然俺らはい組やな。今年こそ、雨情を倒す!」
蘇芳が言う
「私もレポート提出でなんとか進級できたよ~」
白金先輩…(笑)
「白金先輩はもう少し
真面目に学校来た方がいいと思いますよ?」
茜が言う
「蝶子お姉ちゃんおはよう」
そこにやってきたのは椿
「あ、椿くん。おはよー」
蝶子がそう返す
「皆、何してるの?」
「クラス分けが張り出されてるから見に来たの。
椿くんは中等部の3年生になったんだっけ?」
「うん、中等部の忍科は1クラスしかないから、
クラス分けは無いんだ…」
「僕もお姉ちゃんと同じ年に生まれたかったな…」
こてんと蝶子によりかかる椿君
「椿くん」
中等部で上手くいってないんだろうなぁ…
そんな所へ雨情が”ふんっ!”引き離す
「黒チビ!気安く蝶子にくっつくな!」
雨情は本当、蝶子大好きね
「あなたこそ、
蝶子お姉ちゃんに付きまとわないでよ」
言い返す椿
「ふふん、俺は蝶子の側近として蝶子を影ながら守ってるんだ。文句があるならお前も”お友達”じゃなく、忍びとして認められるようになってから言うんだな」
その雨情の言葉に言い返せない椿
「雨情も側近じゃないでしょ!」
すかさずツッコミを入れる蝶子ちゃん
威張る事でもないでしょう…雨情(笑)
2年も学年違うと、年齢の差が悲しい
「あれ?椿くんの身長ちょっと伸びてない?」
蝶子がそういう
「え?」
「わー、男の子の成長期ってすごいね
あっという間に追い越されそう」
「そ…そうかな?」
「(そうだよね…。僕も成長してるんだ!早く一人前になって、蝶子お姉ちゃんに忍びとして認めてほしい)」
「蝶子お姉ちゃん!僕…がんばる!」
「ん? うんうん、また一年頑張ろうね」
蝶子ちゃんは全く気付いてない…(笑)
椿は中等忍科3年の自分のクラスにやってくる
「”――僕は蝶子お姉ちゃんの隣に
堂々と立てるような忍びになりたい”」
がらっと教室を開けると、一瞬シーンとなってまたざわめきが戻る
これは…クラスに馴染めてないなぁ
「”その為には今の僕じゃダメだ……”」
「あーあーまた一年根暗と一緒のクラスか~。あいつがいると、空気がジメジメするんだよなぁ~」
「北條バッカやめろよ~」
この子らがいじめっこかな?おそらく…
「”こんな頼りない僕じゃ、
きっとお姉ちゃんは守らせてくれない”」
「(だから僕は……僕は…変わる!)」
そう決意する椿
頑張れ、椿くん
授業中―
「これから班ごとに分かれて、
相手の陣地にある宝を奪い合う訓練だ」
椿はある二人とチームになる(作戦会議)
「どうやって相手の隙をつく?」
「俺、気配消すの苦手なんだよなぁ~」
「お前それ、忍びとして致命的じゃん!?
どうすんの!?」
二人が話しているの見て、椿は思い切って声をかける
「……っ、あの!」
そういうと、二人は椿の方を向く
「僕…気配消すのは得意……」
「ちょっとコツがあるんだ…けど、
………聞く?」
頑張った結果が凄くたどたどしく…
「「「………」」」
(羽黒がしゃべった…)
驚くとこそこ!?椿くん…よほどしゃべらないのか
「えっと、嫌なら…別に……」
沈黙に耐えきれず、こうも言う椿
「いや教えてくれるならありがてぇけど…いいのか?」
「あっ、ずりー!俺も俺も教えて!
前から羽黒の隠密技術すげぇって思ってたんだ!」
「う…うん」
椿の隠密技術はやっぱり同学年から見て、凄いのか
続いて、職員室にてある女の子が重い荷物を持たされる羽目に…
「これ、クラスの奴に配っといてくれ」
「うへぇ~」
「お前本当力強ぇな~」
「俺らより力あるんじゃね?」
クラス男子にいじられる女子
「うっさいなー!邪魔だからあっち行ってて!」
(まったく、ウチの男子達、全然役に立たないんだから!)
ひょいと誰かが荷物を持ってくれる
「羽黒?
別にあんたに手伝ってもらわなくても大丈夫だよ」
「うん、知ってる。
でも一人より二人でやった方が早く終わるでしょ?」
その言葉にときめく女の子でした
さりげないからこそ、ああいうのが効くんだよなぁ…(笑)
職員室ー
「先生…」椿が先生を訪ねにやってくる
「お、どうした?羽黒、珍しいな」
「あの…お願いがあって…
長物の特訓に付き合ってくれませんか?」
椿は言う
「長物?羽黒は暗器使いだろ?」
その言葉に驚く先生
「…んでも、一応なんでも使えた方がいいと思うし……」
「ふ~ん
なんだ?誰か勝ちたい奴でもいるのか?」
椿の言葉にニヤリと笑う先生
「……はい。東郷雨情に」
雨情に勝つ…?そうきたか…
「……それはまた」
「ははは!かなりの強敵だなぁ~。
いいだろう、付き合ってやる」
「厳しくいくから覚悟しろ」
「! お願いします!」
ぺこっと頭を下げる椿
教室に戻ってくる
「(今日は北條くん達と薬草園当番か)」
当番を確認する
だが、当の本人たちは何故か帰ろうとしていた
「(え?)」
「北條くん、不破くん、
今日…薬草園の当番だよね…?」
「あー…」
「今日は俺達、ど~しても外せない用事があるんだよ!お前一人でやっててくれよ、な?」
本当にこいつらは…
「…わかった」
ぎゅっとぬいぐるみを握り締め、椿はうなづいた
一人で薬草園にやってきた椿
”毒草注意!ここには立ち入らないでね。白金廉太郎”
そう書いてある看板を発見する
「(あの人…中等部の薬草園で何やってるんだろ…)」
本当に何やってるんだろ(笑)
何から始めようか…と悩んでいると、”羽黒”と声をかけられる
「俺たちも手伝うよ」
「私もちょっとだけ…ね」
以前、会話した3人が薬草園へとやってきていた
驚く椿
「…えっと、迷惑だったか?」
「! ううん!そんなこと…ない」
はっとして、首をふる
「…あの」
「あ…りがと」
ふわりと笑って、お礼を言う椿
「「「!」」」
「な…なんだよ!クラスメイトだろ~」
バンバンと椿の背中を叩く
(笑)…落ちたかな?
椿は3人に手伝ってもらい、当番の仕事を終える
「お疲れ~」「また明日ね!」
「おーい、椿く~ん」
「蝶子お姉ちゃん、くるみお姉ちゃん」
「さっきのクラスの子?もしかして、お友達できたの?」
蝶子がそう聞く
「ううん…友達ってわけじゃないんだけど……僕が一人で作業してるの見て手伝ってくれて……いい人達なんだ……」
その言葉を聞くと、蝶子とくるみは目を見合わせて
「そうですね。でもそれだけじゃなくて多分、皆さん、
椿くんが優しくしてくれて、嬉しかったんですよ」
くるみちゃんが言う
「…嬉しい?」
「椿くん、最近皆の為にすごく頑張ってるって、中等部の先生が話してるの聞いたよ。椿くんが褒められると、私まで嬉しくなっちゃうな」
蝶子の言葉にぱぁっと顔が明るくなる椿
「本当?」
「うん!椿くん、皆の人気者になっちゃうね!」
蝶子は言う
「……僕は人気者になりたいわけじゃなくて……
ただ、変わりたくて…」
「頼りがいのある、一人前の忍びになりたくて…」
ちらちらと蝶子を見ながら、言う椿だが…
「うん? 椿くん、
中等部だけど、すごく強いと思うよ!」
ん…?ちょっと違うよ、蝶子ちゃん(笑)
「…ん、単純な強さじゃなくて……
んん――~っ」
唸る椿
「(蝶子さんってば、罪づくり…)」
くるみちゃんの言う通りだ(笑)
後日―中等忍科3年―
「(――気に入らない)」
椿を見ている北條
「羽黒って黒家の次期頭首なんだって!?」
「え? うん」
こくんとうなづく椿
「黒家とは知ってたけど、直系だったのか~」
「どうりで!目立たないけど、
めちゃくちゃ強ぇなぁ~って思ってたんだ」
「いや、忍びなんだから目立っちゃダメだろ?」
友達が増えた感じになってて、安心する
「(最近、羽黒に話しかける奴が増えた。
皆、あいつの外面に騙されているんだーー…)」
気に食わなそうだな北條君
不機嫌そうな顔をしていると…
「(あ! 舞咲愛美ちゃん!)」
やっぱり可愛いよなぁ~)」
あーなるほど、主にしたい奴がいるのか
「(俺…高校生になったら、
彼女の側近になりたいって申し込むんだ!)」
すると、愛美ちゃんがふと忍び科のクラスを見る
「! (愛美ちゃんがこちらを見た!)」
「あ、椿くんだ」
愛美ちゃんが口を開く
「なんかあの子、雰囲気変わったよね~」
「だよね!前はオドオドして頼りなかったけど、
最近ちょっといいなぁ~なんて」
頼りがいのある忍びのイメージに近づけてるか、椿?
「え! 愛美は椿くんを側近に選ぶの?」
「え~?まだ分からないよ~」
「でも四色の姓だし。将来有望じゃない?」
そんな会話に絶句する北條君
「(嘘…だろ愛美ちゃん…愛美ちゃんまで…)」
「(ふざけんなよ、羽黒…!最近、調子乗りすぎた)」
椿にあたるなよ…自分で頑張れよ
一方椿はー
「あの…ごめん。
そろそろ先生が待ってるから、道場行かなきゃ…」
席を立つ
「(あいつはな、今はいい子ぶってるけど、
そんな奴じゃねー!)」
ふつふつと怒りをためる北條君
「お前まだ強くなる気かよ~」
「がんばれよー」
「うん」
「”なんとしてでも、
あいつの化けの皮剥がしてやる”」
「(…そういえば、前にあの変な人形投げ捨ててやった時、普段すましてるあいつの顔が歪んだな……)」
あっ、あれやったのはお前だったのか!
ニヤリと笑う
「(見てろよ、羽黒――…!)」
長物の特訓を終え、教室に戻ってきた椿
「…あれ?」
ニャーさんがいない…!
慌てて探し回る
探し回って見つけたのは”ボロボロになったニャーさんだった”
あらら…これは椿の怒り爆発?
薬草園ー(中等部)ー
「んー薬草も順調順調」
んーと背筋を伸ばして、白金先輩は言う
すたすたと椿が歩いてくるのを見つける
「やぁ椿くん! 授業はもう終わったのかい?」
そう声をかけるが、椿は無言のまま
「(あれれ~?なんだかマズい感じだねぇ~)」
白金先輩はそう思うのだった
怒りMAXの椿…!!ってアオリが…
さて、どうなるんだろうか
この状況からに怒りの矛先、北條君達だろう
とはいえ、化けの皮剥がすってあの冷たい椿を見せてどうする気だ?
あれは母親からもらった大事なものだから…傷つけたら怒るだろう
むしろ、イメージ悪くなるの北條君の方な気がするんだが…どうなんだろう?
ここまで読んでくれてありがとうございました!
次回へ
前回へ