此花のアニメ&漫画タイム

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バルサに危機が迫った時、アスラの中の破壊神が現れる。それを見たバルサはジグロが放った言葉の本当の意味を知る。第4回「笑う魔物」 感想 精霊の守り人Ⅱ 悲しき破壊神

此花(このはな)です

今回は精霊の守り人Ⅱ悲しき破壊神の第4回「笑う魔物」の感想を書いていきたいと思います

第4回「笑う魔物」
あらすじ
バルサ綾瀬はるか)はシハナ(真木よう子)から届いた脅迫状に従い再びロタ王国を目指す。途中の野営地で狼の群れに襲われるがアスラ(鈴木梨央)が一瞬で狼たちを殺してしまう。高笑いするアスラは禍々しいものに支配されていた…。

一方、サンガルにとらわれたチャグム(板垣瑞生)は牢から脱走するが舟を漕ぎ出すときに敵の銛(もり)を受け重傷を負う。それでも沖を目指すがヒュウゴ(鈴木亮平)の海賊船が現れ行く手を阻む!

公式サイトより
第4回「笑う魔物」|精霊の守り人 悲しき破壊神|NHK大河ファンタジー

この第4回はなんか、泣けるシーンばかりで……ジグロとバルサのシーンなんか、最後のバルサの涙がめっちゃきてしまった。
ジグロが自分のようになってほしくなかった気持ちがバルサにわかった時、なんてひどいことをしてしまったことをバルサが分かった瞬間。

原作ではあまり描かれないイーハン王弟とヨーサム王の兄弟愛はすごくぐっときました。タル人を愛したからこそ、見えてくるもの、が国をまとめる力となる

マーサさんとアスラのシーンは今後の展開を分かっていても、泣けてきます
ここを離れたくない…!というアスラの言葉が涙を誘いますね

最後の終わり方は驚きを隠せなくて……まさかのそこで!?っていうのが大きかったです。
蒼路の旅人と神の守り人の相違点をそんな風にするとは思ってなかった。めっちゃびっくりした

一方、蒼路の旅人(チャグム側)ですけど、ヒュウゴの言葉の数々が色々と嘘を含んでて難しい。原作の時の言葉とは全く違うけど、意味は同じ。次の話がポイントなのかも?と思う。枝国(しこく)の意味は属国と同じなのだけど、今回の話は枝国になって豊かになったと話してた。

でも、今は…?って問いが浮かんじゃうんだよな。
ナユグの話にも絡んでくるし難しい


さて、本編の感想へ行きましょうか!
最初の地図にタルシュ領・ヨゴが追加されて、おっ!ってなった。
”建国ノ儀の朝、ロタ祭儀場の門をくぐれ”
そう書かれた手紙を読み上げるバルサ

場面が変わり、チャグムが囚われた牢でチャグムは襲われる。
それは帝が放った狩人・モンによるもの
ジンによって、チャグムは助けられる

モンは帝の命によって、チャグム皇太子を殺せと命じられていたのだった。
それをジンは知っていたらしい。
「皇太子を戦の盾にとられては、新ヨゴ国に勝ち目はございません。
 これが私の役目。あの船に乗せられた理由なのです」

チャグムは”モンを離せ”と命じる
何があっても任務を諦めません、とジンは言うが、それでもチャグムはモンを離せ、と命じる。

「そうと気づいていながら、ジンは何故、帝を裏切る?」
チャグムがそう問うと
「次の帝をお守りするようにと、聖導師様に仰せつかった」
聖導師!?そう来たか…

「逃げましょう、私と一緒に」
そう提案するジン
「よし、わかった、やってみよう。……逃げよう!」

やっぱり、聖導師様はチャグムの事を時期帝だと思っていらっしゃる。
帝がチャグムを殺そうとしていても……ずっと。シーズン3の人物説明ですごいこと書いてあったもんな……聖導師

ジンは”モンを殺せ”とお命じくださいとチャグムに言うが、貴重な戦力だと殺すことは許さない。そこで、ジンは縄でモンを縛りつける

「もし逃げられたら必ず、助けに戻る」
とそう船員に宣言するチャグム
妻や子供がいる者はここで辛抱してくれ、と

すると、船をどうやって動かすんでい?と一人の船員が名乗り出る
私は独り者です、と名乗り出始める
兵たちもチャグムと一緒に行きたいとほとんど全員が名乗りを上げたのだ

「ならぬ! 
 生きる為に辛抱してくれ、と言ったはずだ」
チャグムはそれを許さない

「しかし、殿下。船をあやつれるものは確かに必要です。
 この二人は一緒に連れて行きましょう」
シュガが進言する

「シュガ……お前も残ってくれ」
チャグムは言うが、シュガの表情を見て
「と言っても無駄か」

「無駄です。私がいなければ、星を見て方角が分からないでしょう。
 私も貴方がいなければ、国の未来も見極められません」
シュガは言った。

その後、ジンの方針で”病人がいる!”と叫び、サンガル兵をおびき寄せることになる。
牢の扉が開くのを待って入って来てから、サンガル兵を捕らえるチャグムたち

ジンとサンガル兵の戦いはツボを頭にぶっ叩くことで終わりを迎える。
なんとか海岸沿いまで来た時、牢で縛られていたモンが叫ぶ
「逃げたぞー!捕虜が逃げたぞー!」
大きな声

その声に眠っていたサンガル兵が起き、チャグムたちは必死に逃げる
ジンさん一人で戦っている姿はかっこよかった。
チャグムに逃げてください!と言ってからの「行け!」が好きです

海岸につけられていた船を必死に海へと引っ張るチャグムたち
それを見張りのサンガル兵が気付くが、ジンが追いかけるのを許さない

ジン!って叫びながら、ジンも一緒に逃げると思ってるチャグム
サンガル兵が放った一本のモリがチャグムの肩に突き刺さった

知ってはいたけど、痛そう。
モリには返しがついているため、そんな簡単に引き抜くことはできない。抜いたら肩がボロボロになってしまう

そんな状況の中、一隻の船がチャグムたちの船の前に現れた
「命を投げ出すよりも、今は命を救う事だけを考えろ!」
そう船の上で大声で叫ぶ男

ヒュウゴ来たー!とテンションが上がったのだけど、ほんと海賊船だ。
ヒュー!って荒くれ者共って感じだ
サンガル海賊の船なんだから、しょうがないんだけどさ

場面が変わり、四路街マーサの家
ロタで行われる”建国ノ儀”は二十日後に行われるという
「何故、そこにアスラを……」
バルサはつぶやく

そこはアスラの母・トリーシアが殺された場所だというアスラ
「行くの?」
マーサが問いかけると、アスラが”行くわ”と答える

「行かないと、今度はお兄ちゃんが殺されちゃう。
 お兄ちゃんとタンダさんを助けないと…」
アスラの言葉にバルサ
「……わかった」

例え、罠だとしても行かなきゃ二人が殺される。
結局、行かなきゃいかない

「お袋とも話したんだけどさ、
 ちょうどその頃にロタに新しい布の買い付けに行くんだ。
 もし、よかったら一緒についてこないか?」
マーサの息子・トウノがバルサに提案する

「それはよくない。
 向こうの目的が分からない以上、どこで襲ってくるのか分からないんです。もしかしたらこの手紙もここからおびき出す為に仕組まれた罠かもしれない」

「だからこそ、
 貴女とアスラを二人きりで行かせるわけにいかないわ」
マーサさんはいう

「私一人で大丈夫です」
バルサが言うと、マーサは
「貴女、怪我してたのよ!ここに来た時。それだけで相手が手強いって事が分かるわ。……アスラの為よ」
マーサに言われ、トウノの隊商についていく事を選ぶバルサ

その日の夜―
マーサさんはアスラに出発日までに好きな服を作ってあげる、と。
アスラに好きな布を選ばせていた

嬉しそうに好きな布を選ぶアスラを見つめるマーサさんとそれを建物の外から見るバルサ
「その代わり、お願いがあるの」
アスラはマーサを見る
「いつかまたここに帰ってきてちょうだい」

え……と驚くアスラ
「もちろん、貴女がそうしたくなってからでいいの。
 あたし喜んで、あなたに衣の作り方を教えてあげる。なんでもあたしの知っている事、全部貴女に教えてあげる」

「だって、貴女には見込みがあるんだもの」
アスラの両肩にそっと手を添えるマーサさん
「貴女のお兄さんにもきっと、いい仕事が見つかるわ。考えてちょうだい」

そんなマーサさんの言葉にアスラはぎゅっとマーサさんに抱き着いた
「私も、ここを離れたくない……!」
そう言って泣き出すアスラ

「貴女の口からその言葉を聞けて嬉しいわ。お願いよ、忘れないで。
 あなたがここにいた事を。あたしが貴女を待っている事を」
そうマーサさん

やっぱりここは涙腺にきます。
原作ではこういうシーンはないけれど、このシーンすごく好きです
マーサさんなら、そう言ってもおかしくないなって思うから

そんなやり取りを聞きながら、バルサはジグロに置いて行かれた時の事を思い出していた。
ジグロに追いつき、どうして私を置いていくの!?とそう叫ぶ幼い頃のバルサ
「お前は四路街に残れ。ここに残ればきっと幸せになれる」

「なら!どうしてジグロは残らないの?」
ジグロの前に走って、バルサは言った
「お前には、私の事は分からん。
分かるようになってほしくないんだ」

そっとバルサの頬に手をやるジグロ
「幸せになってくれ」
そう言って、また歩き始める

その言葉にぐっと顔をしかめ、バルサは短槍を持ってジグロに向かって行く
「ジグロも、私の事を分かってない!」
そう言いながら、バルサは短槍を叩きつけた

うわぁぁ…(泣)ジグロは自分と同じような道を歩かせたくないんだよ……
幸せになってほしいんだよ……。
それでもバルサはジグロと共に、……辛い

場面が変わり、タンダとチキサは壺牢と呼ばれる場所に囚われていた。
水や食料が真上から降りて来る、その紐を押さえ、チキサを逃がそうとするタンダ
だが、すぐに壺の中にヒモが落ちてきてしまい、チキサはいっしょに落ちてきてしまった

「アスラは捕まったんだろうか…」
「そう簡単に捕まえられるもんか。バルサはカシャルより強いんだ」
タンダはチキサにそういう

壺牢の構築の仕方凄い。
原作通りでびっくりした、忠実で

一方、一緒に囚われたスファルはーー
「ロタ祭儀場……
 アスラをロタ祭儀場へ連れて行くというのか」
シハナに対してそう話す

「そう。ロタ祭儀場こそ、かつてタル人の聖地だったところ。あの伝説の、あのサーダ・タルハマヤが生まれた所。サーダ・タルハマヤは聖なる泉があった場所に宮殿を建て、この国を統治した」

「そして、まさにそこで初代ロタ王に滅ぼされた。その場所で建国ノ儀が行われる。
そこにアスラを連れて行けば、アスラはきっと神を招く。
 あの母親が殺された同じ場所だから」

「お前はなんという、恐ろしいことをかんがえているのだ!」
そう叫ぶスファル

「分かって父さん。北部の者だけが飢えに苦しみ、南部の者だけが豊かさを貪る。 その果てに、他国に身を売ろうしている国なんだ!」
シハナの気持ちも分かるが…でもな、それはアスラに人を殺せ、と言ってるのを同義なんだぞ

「だからとって、我らは破壊を求めてはならぬのだ」
スファルはいう
「この国を一つにできる王が、やっと現れた!私はそのロタ王に仕えるだけ」

「お前が慕うイーハン殿下は……王ではない」
静かにそういうスファル

そうなんだけど、ヨーサム王はあまり体調が芳しくない。だからシハナは策を練ってきた。イーハンが王になるときの為に

場面が変わり、ロタ王城
イーハンは兄・ヨーサムの部屋を訪れていた
医術師たちの世話になるヨーサム王

「兄上……」
「イーハン。私の身体は建国ノ儀まで持つまい」
ヨーサムは言う
「何をおっしゃいます、兄上」

ヨーサムが起き上がるのを支えるイーハン
「父上と同じ病だ。分かるだろう? 
 早くに父上を亡くして、ずっと二人で苦労して来たなぁ」

「不肖の弟を抱え、苦労してきたのは兄上だけです」
イーハンは言う
不肖(ふしょう)…愚かな(謙遜)という意味

それを聞いて、ヨーサムは笑い出す
だが、途中でせき込んでしまう

酒を飲むヨーサムの側につかえるイーハン
「よーく聞いてくれ、イーハン。
 建国ノ儀はお前が取り仕切るのだ」
「もし、私が死んでもその事を伏せておくのだ」

「しかし、その後は……。
 私は兄上のような名君になる自信がありません」
そう正直にイーハンが言うと、

お前という奴は!とイーハンに掴みかかるが、ヨーサムはせき込む
「なるのだ! 
 タルの女を愛せたお前だ。お前にはできる!」

ヨーサムは言う

それは16年前―
巡視出かけていたイーハンは突然の吹雪に襲われ、家臣たちと離れてしまったのだ。道に迷い、森で倒れていた所をトリーシアに助けられた。

イーハンの状態は悪く凍傷になりかけており、
トリーシアの必死の看病でイーハンは助かったのだった

タルの赤い染料をイーハンとトリーシアが塗り合ってる所、二人とも色っぽかった。すごく良いシーンだな……好き合ってる感が出てて

イーハンの家臣たちがタルの民の村に襲い掛かり、トリーシアの家にまで来た。
「女、殿下を見なかったか?」
「待て!」
イーハンが家臣の目の前に現れる
「イーハン殿下! ご無事で」

「この者は何もしておらぬ! 
 私を助けてくれただけだ」
トリーシアを庇うイーハン

「さぁ、こんな忌まわしい所から早く行きましょう」
家臣が言う
はっとトリーシアを見るイーハン
「私は…自ら望んでここにいたのだ!」

「……下に馬をご用意しております。
 さぁ、どうぞ」
家臣たちがそう言って、去っていく

トリーシアが元々イーハンが着ていた物を手渡そうとするが、家臣がそれを持っていった
土下座するトリーシアに
名残惜しそうにゆっくりとその場から離れたイーハン

「ロタの王家に生まれたお前が、タル人と結ばれることはあってはならない。だから私が引き裂いた」
ヨーサムはいう

「その後のお前のタル人に対する姿を見れば、
 あれは一滴の情欲ではなかった」

「人の心を見て愛せるお前の優しさだ。お前の優しさは何も変わらない」
あの出逢いの後、イーハンはトリーシアが住んでいた場所に向かうが、トリーシアはいなかった
”「トリーシアぁぁ!」”
イーハンの叫びが切ない…

「その優しさに自信を持て。人々の王をまとめるのは優しさではない、自信だ!
 この国を、頼んだぞ」
ヨーサムはそう語りかける

ここでヨーサム王の想いを聞きながら、イーハン王弟の過去を見ると、悲しくて切ない。イーハンの苦悩はイーハンが優しい証拠なんだよな……

場面が変わり、トウノたちの布買いでバルサたちは
ロタの遊牧民の野営地へやってきた。

アスラが着ている服はマーサさんが織った服か…
嬉しそうに匂いをかぐのでわかる

「アスラ、ここにいるのはタル人ではないが、誰にも縛られていない
 気のいい奴らだよ」
トウノがアスラに言う
まだまだロタ人に対しては苦手なアスラにそっと抱きしめるバルサ

ここでも羊が病気になって、羊が少なくなってしまった話が。
遊牧民にとって、羊などの家畜たちは大事なもの
なんとかトウノさんたちが要望した量は確保できたらしい

バルサ、今日はここに泊まっていけよ」
トウノはいう
「いや、休んだらすぐに出発します」

「建国ノ儀までまだ数日ある。
 早く出たって泊まるのは同じだろ?」

「しかし、まだ油断はできません。以前も遊牧民の野営地で襲われました。
 アスラを守る為には、他の人はいない方が良いんです」
バルサはトウノにいう

「アスラはそうじゃないみたいだ……」
二人の視線の先には羊を追いかけるアスラの姿があった
「少しは他の人にも慣れた方が良い」

「……わかりました。じゃあ、天幕を貸してください。
 あそこでアスラと二人で寝ます」
野営地のはずれにある天幕を指すバルサ

「あそこで? ……わかった」
ちょっと戸惑った様子だったトウノだが、懐から袋を取り出した
「それから、護衛の報酬だ」

「いえ、それはいただけません。ここまで連れて来てもらえただけで、
 こっちが助かったんですから」
バルサは受け取ろうとしない。

「雇ったのはこっちだ。他人行儀なのは良いが、貸し借りはなしにしようぜ、バルサ
そんなトウノの言葉にふっと笑うバルサ
「立派な商人になったな」

「だろ?」
トウノはそう返す。バルサは護衛の報酬を受け取った
すると、急に左手でトウノの腹をつつく

「お袋も言ってたけどさ、いつでも戻って来いよ。
 俺たちはいつだってバルサの、味方だ」

トウノはそう言った
バルサに恋してる設定があるんだっけ(笑)ちょっと笑っちゃった


場面が変わり、サンガル海賊船内にてー
傷をおったチャグムは船内で寝込んでいた
「……バルサ
うなされながら、その名をつぶやくチャグム

その傍に一人の男が現れる
バルサというのは、よほど君の大切な人らしいな。
 モリを抜くときもその名を呼んでいた」
知らない顔に驚くチャグム

チャグムのおでこに手をやる男
「お前は誰だ!?」
起き上がろうとするチャグムに男は

「無理をなさらんように。私はヒュウゴと申します。
 タルシュ帝国の軍人です」

ヒュウゴと名乗った男は言う

「私は……タルシュ帝国に捕まったのか」
その事実にショックを受けるチャグム
「いいえ、タルシュ帝国に救われたのですよ、殿下」

殿下という言葉に自分の身分を知っている事に気づく
「シュガは……タガルとオルは無事か!?」
チャグムはその行方を尋ねる

「一緒に逃げた者たちですか? 殿下を船にお乗せした後、島に送り返しました。 処罰されることはありません。ご安心を」
ヒュウゴはいう

「………そうか、無事か……」
無事を確認すると、チャグムはすぅっと何かを決意した目だった
「水をくれ……」

「少々お待ちを」
ヒュウゴが水を汲みへと外の方に出た
チャグムは一筋の涙を流し、意を決して舌を噛む

それに気づいたヒュウゴはチャグムのアゴをつかみ、口の中に手を入れた
「どうしました?」
セナが声をかけて来る

「自分の舌を噛もうとした! 大丈夫だ。
 私の指で良ければ、いくらでもお噛み下さい殿下。
 ……死んでも何も得られませんよ、殿下」

「実はあなたと同じ、ヨゴ人なのです」
そのヒュウゴの言葉にチャグムの力が抜けた
「ヨゴ人? 新ヨゴ国ではないだろう」

「南の大陸にある、旧ヨゴです。
 かつてタルシュ帝国に侵略され、今は属国になっております」
軍靴の音……ラウルが様になってるなぁ

「我がヨゴ国が敗戦した時、私はまだ子供でした。
 親兄弟を戦火で焼かれ、タルシュ帝国を恨むことしか出来ませんでした」
ヒュウゴは語る

「だが、敗戦でヨゴ人は貧しくなった? いいえ豊かになりました。タルシュ人の奴隷になったか、いいえ人々はむしろ、解放された気になっていきました」

「そして、全てのヨゴ人が思うようになったのです。
 親兄弟を失ったのは戦火を避けられなかった帝のせいではないかと」

「殿下には、民を戦火から救う道が残されています。
 その為にはタルシュを知るべきでしょう。その為にお連れするのです」

ヒュウゴの語り全てが、ヒュウゴ自身の本音ではない。それは分かる。
チャグムには民を戦火から救う道が残されているのです、は本当の事だろう。
それがどういう策だったとしても。

なんかドラマ版のヒュウゴ、原作よりももっとミステリアスで読めないキャラになってるんだけど……。蒼路の旅人だと、チャグムの会話以外のシーンもあるから、もっとヒュウゴのキャラが分かる

場面が変わり、タンダとチキサが囚われた壺牢の中に
音もなく、スファルさんがあらわれる
「スファルさん、音もなく現れたら、チキサが驚くでしょう」
タンダが言う

「タンダ、一緒に来てくれ」
スファルは焦ったように言う
「貴方は自由の身になったんですか?」

「娘の邪魔はしないと約束した」
スファルは言う
「あなたの娘は一体何をする気ですか」

「話は後だ。さぁ、早く」
急かすスファルだが、タンダは動こうとしない
「チキサが先です」

「チキサはここに置いていく」
「それなら私も行きません」
タンダは言う

「チキサはここにいれば、安全だ。シハナはチキサを大切に扱うだろう。
 絶対に殺さない。
 だが、お前とバルサは確実に殺される」
スファルはそう、タンダを説得する

バルサとアスラは今、どこにいるんですか?」
タンダはスファルに聞く
「娘は、ある場所におびき出した」

悩んでいる様子のタンダにチキサは言う
「行ってください、タンダさん。
俺は平気です」

そんな言葉にタンダはチキサを抱きしめる
「チキサ……必ずアスラに会わせるよ」
「……お願いします」
チキサとタンダの絆がここにあるな……

場面が変わり、バルサとアスラが寝ている天幕
アスラはバルサが動く音と狼の鳴き声
「狼? 」
「そうかもしれないね」

「怖い!」
「アスラは狼が怖いのか」
バルサは言う

「だって私のお父さん、狼にかみ殺されたのよ」
アスラはバルサの手に縋りつきながら言う
「大丈夫。冬の間におなかをすかせた狼が羊を狙いに来ただけだ。
 ここにいれば、安心だから」

そう言って、外に見に行こうとしたバルサにアスラは
「どこにいくの、バルサ!」
必死に止める
「大丈夫だ、私が追い払ってやる」

「お父さんだって、そう言ったわ。 
 ……だけど殺された!」
アスラはいう
そりゃ怖いよね……アスラ

「他の人が起きてきたら、すぐに戻って来るから」
そう、優しくバルサが言う
アスラの頭をなでると、バルサは外へ

ここからバルサVS狼たちの対決が始まる
火を持ちながら、狼たちを観察するバルサ
そこには狼の群れが周りを囲んでいた

多勢に無勢か、次第にバルサは追い詰められていく
そんなバルサの危機にアスラは
”タルハマヤ”を降臨させた

「はははっ!はははっ!」
バルサが見たそれはまがまがしく笑うアスラの姿だった
アスラ、怖い…恐怖を感じる

朝になり、トウノがアスラとバルサを探すが、そこには誰もいない
狼の死骸だけがそこにあったのだった
二人の遺体がないということは二人は生きているという事か

バルサは気を失ったアスラを連れ、街へと入り宿へと来ていた
「お母さん……いやっ……殺さないで、お母さんを殺さないで…
 お母さん!」
うなされるアスラ

アスラが目を覚ます
バルサ……いたでしょ、バルサ。カミサマ、いたでしょう? 
 バルサも見たでしょう」

その言葉にバルサはアスラから離れ、
静かに涙をこぼし始めた

回想―
”それはある護衛の任の際、ジグロとバルサは盗賊と戦っていた
バルサは闇雲に敵を殺しにかかる
まさしくそれはアスラの笑いのように、バルサは笑みを浮かべていたのだ

バルサ!」
ジグロが止める声をむなしく、敵を容赦なく殺すバルサ

アスラはバルサの様子がおかしいことに気づく
バルサ……?」
不思議そうな様子

”敵と戦い終わったバルサにジグロは
「……楽しいか?」
問いかけた
「えっ……?」

「笑っていたぞ」
「笑ってなどいない!」
バルサは言う

「気づいていないのか……」
ジグロはそうつぶやくと、バルサの槍を自分の方に向けさせる

「人に槍を向けた時、お前は自分の魂にも槍を向けているのだ。
 自分の魂を殺しているのだ。
自分の魂をどう守るか、お前が自分で考えろ。俺にも、それは教えられん」

「……わかった」
うなづくバルサ
ジグロは言い終わると、どこか悲しそうな表情で歩き出した”

バルサ……?」
不思議そうなアスラだが、バルサが泣いていることに気づいた
バルサバルサ…?どうしたの? 
 ねぇ、どうしたの?泣かないで」

バルサがジグロと同じような立場になった時、初めてジグロの気持ちが分かったんだね。あの時何故、ジグロは自分を置いていったのか。”俺の気持ちを分かってほしくない”と言ったのか。

笑いながら殺すバルサを見た時、ジグロはどんな想いで見ていたのか。
自分がどんなことをしていたのか…
ようやく分かった

闇の守り人の前のバルサだから、泣いちゃったのかもしれない。
ジグロとの話はまだきりがついていないから

そんな二人を
窓からこっそりイアヌが見てたの、ちょっと怖いんだけど…

場面が変わり、ロタ王城
一人たたずむイーハン王弟

「シハナか」
気配もなく現れたのはシハナ
「音もたてずに近づくな」

「申し訳ございません」
シハナはそう謝る
「どうかしたか?」

「トリーシア様の娘を見つけました」
シハナは言った。その言葉に驚いた顔をするイーハン
「……お会いになりますか?」

「わかった。会う事にしよう」
イーハンは言う
「承知しました。
 ……どうかなさったんですか」

イーハンの様子がおかしいこと気づいたシハナは聞く
「お前ならいいか…。
 兄上が……死んだ」

「この事は建国ノ儀まで、秘さねばならぬ、
 ……わかったな?」
「……承知しました」
シハナでも動揺した

王が死んだ悲しみがありながら、好機が来たというシハナの表情
イーハンの一筋の涙はそういう事だったのか……
ヨーサム王が亡くなるなんて、びっくりだ

原作ではヨーサム王はサンガルへ外交に向かうんだけど、このドラマ版ではサンガルはすでにタルシュの手に落ちてる。その為の調整をどうするのかなって思ったけれど、まさか亡くなるなんて…

天と地の守り人でもほぼヨーサム王出てこない。
出るのは名前くらいだ。だから……なんだろうけど、結構ショックだ

次回が「聖なる場所へ」
イアヌ、顔が怖い。めっちゃ怖い。
吊り橋がようやくきた。チャグムは本当にヨゴ国へといけるのか、ちょっと疑ってる。原作だとその前に……

ここまで読んでくれてありがとうございました!
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