此花のアニメ&漫画タイム

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ちょっとした冒険心で町は高橋先生にいたずらしようとするのだが…?後半、相馬さん登場回(笑)第10話「デュラハンは時空を超えて」 感想 亜人(デミ)ちゃんは語りたい

此花(このはな)です

今回は亜人(デミ)ちゃんは語りたい、の第10話「デュラハンは時空を超えて」の感想を書いていきたいと思います

10話は町さんのお話がまとめられていた話でした。
前半と後半の載っている話の巻数が違うので、その間が補強されてました。
上手いつなぎ方だなぁと

相馬さん、なんというか本当に独特の間で、
リズムが狂いそう(笑)

さて、本編の感想へ行きましょうか!
最初はひかりが”キス”をしたという話からスタート
その相手が高橋先生、という話にざわつく町や雪、佐藤先生
ぽっぺにチューだった為、一同ほっとする

キスした理由が
センセがヴァンパイアの事を根掘り葉掘り聞くからイタズラしたのだという
その後、佐藤先生がトイレの中で一人になって

「いいなぁぁ!」
思わず、笑っちゃった、佐藤先生(笑)

場面が変わり、町の家―
親に頼まれ、町の身体はお風呂の水位を見に行くが、町自身(頭)は恋愛ドラマに夢中だ。
便利な体だなぁ…でも、身体だけで移動できる町もすごい

「(ひかりちゃんは高橋先生を困らせたくて、いたずらでキスしたって言ってたし……。
 先生もきっと、冗談として受け止めたんだろうなぁ…)」
町が見ているドラマでも”キスシーン”が始まる

「(じゃあ、私もキスしてもいいんじゃないかな……)」
町は顔を赤く染めながら、思うのだった

場面が変わり、学校―
高橋先生は教頭先生に頼まれ、重い荷物を運んでいた。
あっ、教頭先生…たぶん、次回の布石?

「ほんと、よく頑張ってくれてますねぇ」
校長先生が教頭先生に言う
「えぇ」

亜人の生徒たちのカウンセリング役も率先してやってくださって、
 親御さんの評判もいいですし」
「確かにそうですが…」
教頭先生はいう

「どうされました?」
校長先生は教頭の言いよどみ方に気づいて、きく
「いえ……」

そんな話を教頭先生と校長先生がしている時、高橋先生は愚痴っていた。
「全く……教頭のヤロー重い荷物ばっか運ばせやがって……。
 ガタイがいいのも考えもんだな…」

「高橋先生!」
町が声をかける
「おっ、町……」

「お手伝いしましょうか?」
町はいうが、”大丈夫だよ、ありがと”とそう言われる

”いたずら”がしたい町はなんとなく高橋先生のあとをついていく
「何だ…? 用事……か」

「うわぁ!?」
町の頭が町の身体の顔あたりにあり、びっくりする高橋先生
「どうかしたか?」
「い、いえ……別に」

再び、歩き出す高橋先生の後をついて行く
「(顔の高さを揃えるのが、
 デュラハンの間で流行っているんだろうか…)」
高橋先生は思う
それは流行るというのか…(笑)

「(いや、デュラハンは日本に町一人だしなぁ……。
 何か特別に意図が…)」

そう思って、振り返ると、町が唇を尖らせていた
「た、高橋先生…」

「おおぅ、なんだ?
 今、重いもの運んでて危ないからな、さきに運んでからにしよう」
「何かはしゃぎたい理由でもあるんだろうが……
 そんな不安定に頭を抱えてるのは危な…」

そのタイミングで町の頭を持っていた手がすべった
その姿に慌てて、重い荷物を放りだし、高橋先生は手を伸ばす

「だ、大丈夫ですか?」
町の頭はひっくり返っていたが、自分の手でキャッチしていた
「けがはないか…?」

「あっ、はい。大丈夫です。たまにあるんです、こういうこと。
 でも、簡単にキャッチできるんですよ? 
 だから、安心してくだ……」
町は言う

「安心してみていられるわけないだろう! 
 そういった慢心がいつか取り返しのつかない事故につながるんだ!」

大声でしかる高橋先生

その声と言葉にビクリと肩を揺らす町
「気を付けろ!」
そう言ってから、町の表情を見て、はっとする高橋先生

「……あ、あの…すいま…せん、私……」
途切れ途切れになる町
「あ、いや……な?」

「私……私…、私のせいで、散らかせてしまって…それで……」
そう言いながら、ぶちまけてしまった箱の荷物を片付ける町
泣き始める町になんとか言葉を紡ぐ高橋先生
「町……」

「すいません……ごめんなさい!」
そう言うと、その場から町は逃げ出す
イタズラしたい、という気持ちでやろうとしたんだから、怒られればそりゃ…

「頭を抱えながらじゃ、
 上手く整理は出来ないよな……」
高橋先生はつぶやく

町が落ち込んで階段裏でうずくまっていると、
異変を察したひかりや雪が心配そうに声をかけて来る
「……まっちー?」
「どうしたの?」

町はひかりと雪に訳を話す
「そっか、高橋先生に怒られちゃったんだ……」
雪は言う
「うん…」

「まっちーは怒られるのは嫌?」
ひかりはいう
「う、うん。でも……それ以上に高橋先生は、すごく優しい人。
 なのに、そんな人を怒らせてしまった自分が、情けなくて……」
そっか……

「そっか……そうだね」
ひかりはぎゅっと町の頭を抱きしめる

「はい!」
すると、ひかりは町の頭を差し出した
雪が受け取ると、”ちょっと待ってて!”とひかりは何処へ行ってしまう
「ひかりちゃん?」

「京子の気持ち、分かるよ。
 高橋先生は本当に優しいもんね」
今度は雪が切り出す

「少し前さ、皆でアイス食べたこと覚えてる?」
雪は言う
「? うん」

「私、自分の性質に不安があって、
 その話をしたら先生が私にあえて性質が出るようなことをさせてね、正直あれは辛かったなぁ…」

「どうしてあんな辛いことを私にさせるんだろう?って」

「でも、そのおかげで誤解も解けて、こうしてひかりと京子と友達になれたんだから。
 今は凄く感謝してる」

「だからね、ただ甘やかすのが優しさじゃないと思う。
 先生は京子の事を本当に思ってくれて、本気で心配したから叱ってくれたんだよ」
雪は言う
いい友達だなぁ…雪もひかりも

「こらっ!どこに連れて行くんだ」
高橋先生の声がした
その声にびっくりする町

「いいからいいから」
ひかりが連れてきたらしい
「せっ、先生……」
ばっちりと目が合う二人

「じゃ、もう一回。ちゃんとセンセと話そう!」
町を高橋先生の目の前に持って来るひかり
「ふっ、頭だけじゃ逃げられないぞ、マッチー」

「あ……その、何だ」
少し言いよどんだ後、高橋先生は頭を下げた
「町、さっきはすまなかった!…ごめん」

その言葉に驚く町
「叱るという行為は教育上、必要なことだ。ただ、さっきのお前には必要がなかった。
 俺はただ感情的に怒鳴りつけてしまっただけだ」

「そもそもあの時、俺にも非があった。
一回、落ち着いて話すべきだったよ、仲直りしてほしい。本当にごめんな」
高橋先生は自分にも非があったと謝った

「そ、そんな……高橋先生が謝ることじゃ、ないんです」
町は涙を浮かべて言う
すると、ひかりが町を高橋先生の前に差し出す

「私も、本当にごめんなさい……」
町はつぶやく

ちゃんと仲直りが出来た時、ひかりはにやりと笑う
「ど、どうした?町」
急に笑いをこらえる顔になった町に高橋先生は言う

「ひかりちゃんが……」
町がそう言うと、高橋先生はひかりの方へむく
そこにあったのは町の身体にイタズラするひかりの姿だった

「何やってるんだ、おまえは!?」
高橋先生は叫ぶ
ほんと、何やってるんだろう…ひかりちゃん(笑)

「センセ! 
 感情的に怒鳴るのはよくないと思います」
ひかりはそういってみせる

「お前は何べん言っても叱られる事ばっかするじゃないか!」
確かに(笑)その通りだ
その言葉に”うっ”となるひかりちゃん

「で、結局、俺に何をしたかったんだ?」
高橋先生に聞かれて困る町
「うっ、それは……
 (ひかりちゃんのまねをしようとしたと言ったら、ひかりちゃんが責任感じちゃうかな…)」
うーん、それはどうなのだろう…(笑)むしろ、楽しそうな顔をしそう

「えへへ……」
笑うしかない町だった
それにつられて、笑い合う3人に不思議そうする高橋先生

その後、高橋先生に迷惑をかけてしまったと責任を感じ、
町は”おわび”をしたいと考える

色々と2人からアイディアが出るが、
お詫びの品というよりは高橋先生に喜んでもらえることがいい、と町が言うと、ひかりがある案を出す

そして、町はその案を実行することに
ある日の生物準備室にて
「高橋先生は私の身体のこと、知りたいと思いますか?」
「あぁ、すごく知りたい」
即答する高橋先生

「だがしかし、頭と身体が分離していて、
 かつ生命活動を維持してるなんて、常識から逸脱しすぎていてなぁ……」
高橋先生は言う
まぁ、確かに…(笑)

「そうですね。
 ただ、亜人について詳しい先生に出会えたのは改めて自分の体について知る、いい機会だと思って……」
町は言う

「別の人間の意見を聞いてみるか?」
高橋先生は言う
「へ?」

「俺の専攻は生物学だった。俺の言う常識はそこからきている。
 だから、別の常識の中で生きる人間に聞いてみるのはどうだろう?」
そんな提案をされ、町は行ってみる事にする

武蔵野理科大学と書かれた門をくぐり、高橋先生と共に歩く町
「大学って高校と随分違いますね。凄く広くて迷いそう……」
「ははっ、最初はそう感じるかもな。
 入ると、意外と慣れるもんだ」

「今日、お会いするのはご学友の方で?」
町は聞く
「ご学友って……いや、あってるんだが、
 まぁそいつは卒業後も大学に残って、研究している訳だ。ちょっと変わり者でなぁ……」

「変わり者……?」
「あぁ、ああいうのを天才肌って言うのかな」
高橋先生は言う

高橋先生の学友がいる部屋に入る二人。だが、その人が動かない
「相馬! よう」
高橋先生がそう声をかける

「ははっ、テツ久しぶりだな!」
妙な間があった後、そう言う相馬さん
「ははっ、表情が一種類しかないなーお前は」

「今の間は何だろう……」
町はつぶやく
(笑)独特の間だなぁ

「そして、君が町君だね! 
 僕は相馬だ。専攻は物理学だよ、よろしく」

自己紹介される町

「あ、はい。町京子です。
 本日はよろしくお願いします」
町も自己紹介する

「あんまりかしこまらなくていいぞ? 
 こいつ変なんだからな」
高橋先生は言う
「ははっ、辛辣―!」

町と高橋先生が椅子に座ると、相馬さんが感慨ぶかそうにつぶやく
「いや、しかし本物のデュラハンにお目にかかれて、光栄だね」
「恐れ入ります……」

「物理学に身を置くものとして、
 デュラハンという存在はロマンそのものだからねぇ」

相馬は言う
「ロマン……?」

「うむ、町君がおまんじゅうを食べるとしよう」
急にたとえ話をしだす相馬
「「おまんじゅう?」」

「そのおまんじゅうは町君が口に入れ、そして飲み込むその刹那!
 瞬間的に分離した体の方に移動するわけだ」

「つまり、これは時空を超えた物質の移動が
 可能であることの証明に他ならない!」
パソコンを使って、説明する相馬

「町君の頭と身体は高次元空間のトンネル、
 つまりワームホールでつながっているのだろう」

ワームホール? あぁ、あれか。
 映画とかで宇宙船がワープする時に通るよく分からん空間の事か」
高橋先生は言う
なるほど、分かりやすい!

「うむ、そうだ。
 SFだと亜空間と呼ばれたりするなぁ」

「実際の中はどうなってるんだ?」
高橋先生は言う
「高次元空間は我々の生きる空間とまるで別物だからな、何とも言えん」

「ただ、町君の頭と身体を繋ぐワームホールはしっかり整備されたトンネルのようだ。
 何せ、神経系やら血管やらを全て繋がっていて、首の役割をしっかり果たしているのだからな!」
相馬はそう言う
確かにな……口から食べているし

「首の役割……そりゃ果たせるだろうな」
うなづく高橋先生
「そうですね」

「というと?」
その理由を問う相馬さん
「町のな、この部分、首?
 お前が言うワームホールの部分だが、実はちゃんと存在しているんだ。存在して、頭と身体を繋いでいる」

「どこに!?」
身を乗り出して、相馬さんが町の首のあたりを覗き込もうとする
「よく分からんが、首の部分だけ別の空間?にあって、
 首自体がワームホールになっている」

「ふむ、疑うわけじゃないが、
 首が存在する根拠を聞いてもいいか?」
相馬は言った

「俺は町が喋るって事は首があるんだろうなって思った。
 声帯が無きゃ人はしゃべれない。 それで町に聞いてみたんだ」
高橋先生はいう

「昔、胃カメラで見てみたら、首の部分がちゃんとあって」
町は言う
それは明確な証拠だな、胃カメラかぁ

「ふむ、どうやら首はあるようだ。
 つまり、胃カメラ等で見る限り、町くんは普通の人間となんら変わりない訳だ」
相馬は言う

「あ、はい。
 お医者さんもそうおっしゃっていました」
町は言う
「しかし、ワームホールも随分こじんまりしてきたなぁ」

「ははっ!むしろ、町君のワームホールの方は
 高度に制御されてるいえるかもしれないぞ!」

相馬がそう言いだす

大きな画面モニターの前に立つ相馬
「少しまとめてみても?」
「あ、あぁ…」

「町君は基本的に普通の人間と変わりないが、首の部分だけ別の空間に存在し、
 頭と身体が繋ぐワームホールになっていると」

「別の空間というのはすなわち、高次元空間。理論的にはタイムトラベルすら実現できる。
 どのような物なのか……ぜひこの目で直接見てみたいものだが」
相馬はぶつぶつという

「今更ながら恐縮だが、
 その首の結合部分というのはどうなっているんだい?」
相馬は町に聞く
「あ、どちらも皮膚で覆われています」

「皮膚!」
反応をしめす相馬

「不思議だよな。
 口を通ると体にたどり着くが、外から見ると道は塞がれている」
高橋先生はつぶやく
「帰り道を隠そうとしているんですかね……」

「お? 誰だ~?
 そのいたずら好きは? ひかりか?」
高橋先生が言ってみる

そんな話を聞いて、考える相馬
「(隠そうとしている、とは言いえて妙だ。高次元空間は確かに存在している。
 隠蔽されていると思うほどにそれを観測することはできない)」

「(口を通れば、普通の人間と変わりないし。外から見れば、蓋をされている。
 何故、観測できないのか。誰かの意志だろうか。
 意志、観測……)」

「相馬先生……?」「相馬先生、考え中ですか」
黙ってしまった相馬先生に町はつぶやく
「あぁ、表情変わらないから、ほんと時間止まったみたいだろう?」
町の言葉にうなづく高橋先生

「変わった人、ですね」
「あぁ」

亜人(デミ)とか
 関係なく変わっている人は変わってるんですね」
「そうだな」
二人が話をしていると、急に相馬さんが町の前に来た

「現象には原因がある。
 かつて物理学では観測という行為は現象の原因では足りえないと考えていた」
相馬は言う
「観測…?」

「つまり、人間が観測しようがしまいが……もっと言えば、人間がこの宇宙に存在してなかったとしても、現象の結果には変わりはない、ということだ」
それは確かにそうだけど……

「それが当たり前のように思えますが……」
町は言う
それが当たり前、だよね

「ところがどっこい!
 人間が観測することによって、状態が変化するものがあるのだ!」
相馬は勢いよく言う
「それは一体?」

「電子一粒がドーム一つ、という世界における量子と呼ばれるものだ。
 観測される前の量子は波の空間的な広がりを持っている。しかし、観測されることで一点に収縮し、粒となるのだ」

あれ……この説明、本で読んだ。
あ、超弦理論の本で、量子は波でもあり、粒でもあるっていう。つまり、人間が次元(視点)を変えることで量子は波にもなり、粒にも見えるのだと。

「波……」「粒……」
二人がそうつぶやいて、分からない表情をする
「よく分からん」「そう、なんですか?」

「ははっ、いいリアクションはまたの機会に取っておくとして!
 用は、観測という行為は特別な意味がありそうだ、と言いたかった」
相馬さんは言う
言いたいことは分かった(笑)

「先ほどの現象の話で言えば、人間が観測することで現象の結果は変わるという事だ。
 この宇宙に人間がいる必然性が感じないだろうか」
この相馬の言葉におぉっと反応する二人

「おぉ!」
「それは凄いです」
変な人だと言われても、一般の人に説明する力はあるんだなぁ…。大学に残っているという事は助教授にでもなったのかなぁ…

「そして、観測とは何か……行為だ! 
 行為の裏には人間の意志がある。
 つまり、人間の意志は現象に影響を及ぼす!」
相馬は言う

「おぉ……!」「超能力みたい…!」
高橋先生と町がつぶやく
確かに、超能力みたいだ…

「と!いうようなことを町君と話していて思った」
相馬は言う

「(なるほど。その理屈で言えば、雪女もネガティブな感情によって
 物質を冷やすサイキックという見方も出来るわけか)」
相馬の考えに高橋先生は思う

「町君の首の接合部分についてだが……」
相馬が町の首の接合部分を覗き込もうとすると、高橋先生は止めに入る
「恥ずかしがるから覗き込むのはなし。触るのも辛いみたいだからダメ」

「はっ!事務所NG」
相馬は言う
その表現面白い(笑)

「その部分は本来、我々が生きる時空の理とは異なる何かが観測されてしかるべきだが、見ると皮膚で覆われている。何かを隠すのは誰か。
 その答えはおそらく我々だ」

「何かを観測しようとすると、
 観測しようとする意志が何かの状態に変化を与え、蓋をしてしまうのだ」

「さっきの量子の話と似てるな」
高橋先生はいう
「というより、それを真似ただけだ。
 そして最後にその炎!」
相馬の語尾を強める声にびっくりする町

「それは炎というより、空間の揺らぎのようなものだと思う。
 我々が観測できる唯一の別空間らしさだ。
そして、人間が触れると拒否反応が出たり、見る所、感情が変化すると形状が変化したりするらしいね」

「あ、はい……」
町はうなづく
「それこそが人間の意志が現象に影響及ぼす操作なのかもしれない!」

デュラハンは時空を超えた物質の移動を実現し、かつ物理的意味を指している。
 デュラハンは物理的可能性そのものだ!」

高らかに言う相馬さん

「…終わり」
急に終わるんだ…
言いたい事言わせてあげれば、この人が自分で納得するって事なんだろうか…

「お疲れ~楽しかった楽しかった」
高橋先生はいう
慣れてるなぁ…対応が

「町はどうだ? 楽しかったか」

「凄く面白かったです」
町は言う
まさか、高次元空間の話をされると思わなかったけど……

場面が変わり、相馬の部屋から出て、3人でベンチに座る
「お二人はどう知り合ったんですか?」
町は二人に聞く
「共通の講義で席が隣でな」
「うむ」

「こいつは昔から変わらん。ロマンチストだ。
 サイエンスフィクションからフィクションを取りたいんだ」
高橋先生はいう
なるほど、現実化させたいわけね

「ははっ!面白い表現だ」
相馬は言う
「そういうテツは変わったよ」
「そうか?」

「会うたびにムキムキになっていくじゃないか」
相馬は言う
(笑)そういう事か…
「ふっ、見た目かよ!」

すると、町の携帯が鳴り、ベンチから離れる事に
「すいません。ちょっと失礼します」
「おう」


「今日はありがとな、相馬」
そう、お礼を言う高橋先生
「僕も興味深い研究をさせてもらった」

「本当は町に起こっている事をもっと調べたいんじゃないか?」
高橋先生はいう
「まぁ、それはそうだ。
 だが、亜人を対象とした難しさはテツが良く知っているだろ」

その言葉に複雑そうな顔をする高橋先生
「ふんっ、倫理が何だ。
 当事者がそれでOKならそれでいいじゃないか」
ちょっぴり不満そうに言う

「はっ、学生の頃みたいになってるぞ~?
 まっ、僕はこれくらい保守的な世の中でいいと思うがね」
相馬はつぶやく

一方、ベンチから離れた町はーー
「(デュラハンであることを漫然と受け入れるのはよくないとお話を伺ったけれど、相馬先生を見て、勉強も漫然とやっているだけではダメなんだなと思った)」

「(私にとって勉強はクイズのようなもの。問題があって答える。
 それで満足していた。でも違うんだ。その先があるんだ。
世の中を変えるような何かがその一つがデュラハンの秘密で、私はそれを知りたい)」

「(他の人がデュラハンを研究するのは倫理的に難しいなのだとすれば)
 私自身が研究者になって、デュラハンの研究するのはありかな、なんちゃって」
町はつぶやく
確かに一番文句やらなんやらが出なさそう

「聞いたか?」
その町の言葉を聞いたらしい二人
「あぁ、未来を見据える学生の姿はかくも美しい。
 ところで」
相馬がとりだしたのは大学のパンプレット

「ここに本校のパンプレットがあってだな……」
入学させたいんですか(笑)まぁ、確かに身近の生徒になれば…得られる情報は大きいですけど

「関わる気満々じゃねぇか」
そんな相馬の行動に笑って、言う高橋先生
「……わかったわかった! よろしく言っておくよ」
そのパンフレット受け取る

「まっ、デュラハンという存在に
 お前が躍起になるだけの理由があることはよく分かる」
高橋先生はつぶやく
その理由はよくわかったからなぁ…

「当然だ!
 高次元空間の振る舞いを掌握できれば、ワープやタイムトラベルが可能になるかもしれない」
相馬は力説する
「意志が現象を及ぼすと分かれば、超能力も夢じゃない!!」
「そうね」

「そもそもデュラハンの秘密が分かるということは
 町君が普通の人間になることも可能かもしれない」
その言葉に反応する高橋先生
「そうか……そういう事もありうるか」

もしも、町が普通の人間になったら……
そう想像する高橋先生

「(はぁ、なんだろうなぁ。
 これが普通の姿なんだろうが、もう違和感を覚えてしまうな。あいつらは相変わらずそうだ。ただ、町が先輩みたいだ)」

だが、町の頭を抱くのが町自身を抱きしめる、に
なった事で思う所があったらしい

「……倫理観って大事だな」
そこに行きつく高橋先生だった
(笑)確かに人目が怖い…
「おっ、社会人のテツだ!」

戻ってきて、不思議そうにする町だった

次回は教頭との話だっけ。
今回でなんかフラグたってたし

ここまで読んでくれてありがとうございました!
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