此花のアニメ&漫画タイム

今の所、カゲロウプロジェクト・斉木楠雄のΨ難・D.Gray-man HALLOW・ヘタリア world starsの情報や感想などを上げています

「私はあんたの用心棒だ」チャグムを追うバルサはヒュウゴと別れた後、わざとカシャルに捕まる。カシャルの頭領であるアハルに会うのだが…?第9回「呼び合う魂」 感想 精霊の守り人Ⅱ悲しき破壊神

此花(このはな)です

今回は精霊の守り人Ⅱ悲しき破壊神の第9回「呼び合う魂」の感想を書いていきたいと思います

第9回「呼び合う魂」
あらすじ
武装集団に襲われたバルサ綾瀬はるか)は相手がロタ王に仕える密偵と気づき、あえて捕まる。密偵の狙いはヒュウゴ(鈴木亮平)で、チャグム(板垣瑞生)を奪われまいと追っていたのだ。

そのチャグムは囚われていた南部領主の屋敷を脱出するが、城を前に追手に囲まれる。その危機を救ったのはシハナ(真木よう子)だった。イーハン(ディーン・フジオカ)に謁見したチャグムは同盟を願い出る。その頃バルサも城を目指していた…!

公式より
第9回「呼びあう魂」|精霊の守り人 悲しき破壊神|NHK大河ファンタジー

9回はシーズンⅡの最終回。
一番びっくりしたのはシハナというキャラです。原作だとはっきりと言いませんが、バルサを憎んでいることが分かるんですが、ドラマだと憎まず感謝していると言ったのに驚きました。

それと、カシャルの村がタルシュに襲われた事です。原作にはないのですが、有り得ない展開ではないと思いました。それプラス、シハナの行動の報いという意味も含まれているのでしょうね。

ヒュウゴとバルサのシーンは原作シーンを凝縮されたようでした。
一番大事なのは伝言、ロタとカンバルの同盟を結ばせろ、ですからね
それ以外の情報はシーズンⅢなのでしょう

チャグムとバルサの再会する所はほんと、テンション上がりますね(笑)
嬉しそうなチャグムの様子が伝わってきました。
それと、バルサをアシストするチャグムも好きです。強くなったなぁ…チャグム

さて、本編の感想へ行きましょうか!
ヒュウゴを殴ったバルサだが、抵抗しないヒュウゴに疑問を投げかける
「何故、反撃しない?」

「あなたと争う理由はない」
ヒュウゴは答える
「チャグムの敵は私の敵だ」

「敵味方をはっきりさせねば、貴方は生きられないのか?」
ヒュウゴに問われるバルサ
「用心棒とはそういうものだ」

「まだ一つだけ聞きたいことがある。
 お前がまたチャグムを探す理由は何だ? タルシュに連れ戻す為か?」
バルサは言う

「私はあの方が外に出て、何をするのかが見たかったのだ。
 結局、父を殺さず、タルシュ帝国と戦う道を選んだようだ」

「ラウル王子は、チャグム王子を生かしたまま、
 二度と新ヨゴ国の土を踏ませやしないだろう」
ヒュウゴは言う
ラウル王子ならば、確かにそういう行動をするだろうなぁ…

すると、バルサとヒュウゴがいる部屋の中に煙のようなものが中に入って来る
「こっちだ」
すぐに出口へと向かう二人

煙に包まれている中、外へと出る二人だが、あらぬ方向から矢が飛んでくる
一矢がヒュウゴの太ももへと突き刺さった

バルサは小舟を見つけると、ヒュウゴを呼び、乗り込む
一隻の小舟は葦が茂る場所までつくと、バルサたちは顔を出し、岸辺に小舟を止める

「これで、足の付け根をしばれ」
バルサは自分が持つ皮ひもをヒュウゴに渡す
「……すまない。
 さっきの奴ら、領主スーアンが放った兵でないな」

「あれはカシャルだ」
バルサは言った
「カシャル?」

「カシャルというのはロタ王に仕える陰の呪術師たちだ」
「そういう話は聞いた事がある。
 だとすれば、ロタ王も動き出したということか」
ヒュウゴは言う

バルサはヒュウゴが足の付け根を縛った事を確認すると、
ヒュウゴに刺さっていた矢を抜いた

「狙いはタルシュの密偵だろう。
 私の隠れ家を突き止めて襲ってきたんだ」
ヒュウゴは言う

「チャグムの事と関わりなくか?」
バルサは問う
「それは分からん……」

何か足音がし、バルサが短槍を持って警戒すると一匹の犬が歩いてきた。
犬が通り過ぎた時、バルサは言う
「……見つかったかもしれない」

「カシャルは獣を使って、物を見ることが出来る」
バルサの話を聞き、ヒュウゴは
「そうか」

「立てるか?」
バルサは聞く
「あんたの足かせになるつもりはない。行くなら一人で行ってくれ」

そうか……と腰を落ち着けるバルサ
「行かないのか?」

「本当にカシャルなら、話を聞いてみたい。 
 チャグムを救い出す手立てが分かるかもしれない」
バルサは言った

「カシャルに知り合いでもいるのか?」
ヒュウゴは聞く
「いないこともない」

それを聞くと、ふっと笑うヒュウゴ
「少し休め」
そう言って、目をつむるバルサ

「…………チャグム殿下に会ったら、伝えてほしい事がある」
ヒュウゴの言葉にバルサのまぶたが開く
「この北の大陸で同盟を結ぶつもりなら、急いでカンバル王国へ向かえと言え」

その言葉に訝しげな顔するバルサ
「カンバル王国にロタ王国に同盟を結ぶように促せ、そうチャグム殿下に伝えてほしいんだ」

「カンバルにロタと?」
バルサはつぶやく
「ロタとカンバルが手を結べば、かなり大きな壁ができる。新ヨゴ国を落とせてもその壁を崩すには時も、兵も金も膨大にかかる。

 そうなれば、この北の大陸を落とすのに、戦以外の方法を考えざる負えなくなる」
ヒュウゴは言う

「そんな損得勘定だけの戦に意味などあるのか?」
バルサは言う
「戦には元々意味などない。だから、この世から無くなることもない。
 なくすことが出来ないなら、どこかで歯止めをかけるしかない」

原作を読んでると、タルシュ帝国の国取りを批判してるんだなって分かる。だからこそ、手に入りそうな獲物である北の大陸の国々をなんとかして、攻めにくい国に変えなければならない。

「……きた」
バルサはカシャルの気配に気づく
「行ってくれ」

「あの海賊の若い女はあんたの仲間か?」
バルサは言う
「あぁ」

「あんたにはタルシュよりお似合いだよ」
そういうバルサ
「俺もそう思う」
ヒュウゴは笑って返す

ほんと、ヒュウゴは憎めない奴だ。
ヒュウゴの行動は全部、国の為であり、自分の祖国であるヨゴ国の為であるんだよね。今、タルシュを潰しても本当に祖国のためにならないから

ヒュウゴと別れたバルサはカシャルから放たれる矢を防ぎながら、走っていた。ある程度まで走ると、立ち止まり口を開く
「私はバルサという者だ! 貴方がたはカシャルだろう?」
大声で言う

「短槍使いのバルサか?」
カシャルから返答が来る
「そうだ」

すると、木の陰からカシャルが出てきた
「あんたの話なら聴いている。
 俺たちはタルシュの密偵を追ってここまできた」

「そいつなら逃げた。私はある人を探してここに来た。もっと詳しく聞きたければ、私は抵抗しないから。
 あんたらの頭領の所へ連れていっておくれ」
バルサは言う
抵抗しない証にバルサは短槍の刃を地面にさし、両手をあげた。

カシャルはバルサに目隠しをし、両手をひもで縛ってだが、
頭領がいる場所へ連れて行ってくれるようだ。

村までつくと、カシャルが口を開いた
「目隠しを取って良いぞ」
そう言って、バルサの目隠しを外された

すこし歩き、ある家の前でカシャルは止まる
「頭領の家だ。槍も中にある」
カシャルは言って、両手を縛っていた紐を外す

中に入ると、赤ん坊の泣き声が聞こえた
その中にいたのはある女の人
「貴方が短槍使いのバルサさんね。頭領のアハルです。
 あなたの事はね、私たちの間で有名なのよ。カシャルの頭と娘を追放した人ですもの」

そう言い終わり、あっと声を上げる
「これ、恨み言じゃないからね、安心してね。
 ちょっと座って座って、どうぞどうぞ」
アハルさんはいう

「タルシュの密偵を襲ったのはロタ王の命ですか?」
バルサは単刀直入に言う
「そういうことは、答えられない。もうちょっと打ち解けてからでないと」

「貴方が一緒にいたタルシュの密偵は一体何を探っていたの?」
アハルはバルサに聞く
「ある人を探していました。その人の事を私も探してきたのです。
 タルシュの密偵はその人がスーアン大領主の城にいるらしいと私に教えてくれました」

「その人っていうのは?」
アハルは言う
「新ヨゴ国の皇太子です」

それを聞くと、アハルは笑って
「嘘はついてない様ね。ずっと何も食べてないんでしょう?
 腹ごしらえするといいわー」
そう言った

一方、チャグムはいまだにスーアンの城に閉じ込められていた
その部屋にある人物が訪れる
寝ている様子のチャグムにそっと近寄った

チャグムが起き上がると、その子は驚く
「わっ驚いた。死んだのかと思ったわ」
「……誰?」

「私はユラリー。
 オゴンの娘、スーアン大領主の孫よ」

その子はそう名乗った
「孫!? スーアン大領主に会わせてくれないか?」

「それは出来ない。
 私がここに来た事を知ったら、ほんと怒られるわ」
ユラリーは言う

「でも、侍女から貴方の事を聞いて、
 どうしてもお会いしてみたくなったの」
「私を世話する侍女からか?」

「そうよ。とても素敵な人だって言ってたわ。
 あなたに気があるのかも」
「でも、貴方と侍女では釣り合わないわよね。
 だってあなた、新ヨゴ国の皇太子なのでしょう?」

チャグムがベットから降りる
「それがどうしてもこんな所に居るの?」
ユラリーの問いにチャグムは
「私もそれが知りたいんだ。スーアン大領主殿に聞いてみたい」

「お爺様に会わせてあげられないけど、
 何か欲しい物があれば何でも持ってきてあげるわ、内緒で」
ユラリーはチャグムのお願いにそう言ってみせる

「だったら、外に出たい」
「それはダメ……」
ユラリーは困った顔をする

「お庭を散歩するだけでも?」
チャグムは言う
「素敵な庭で、君とゆっくり話がしたいんだ。それでもダメかな?」
そんなチャグムの言葉にうなづくユラリーだった

(笑)チャグムも悪いなー
原作でもチャグムはイケメン設定だから、あんなお願いをユラリーは聞くんだよな。

一方、バルサはカシャルの頭領の家で食事をする
「うん、美味しい」
バルサはつぶやく
「よかった。今夜はここでゆっくり休んでいくといいわ」

「いえ、これを頂いたらすぐに行きます」
バルサは言う
「どこへ? スーアンの城に行って暴れる気?」
アハルに言われる

場面が戻り、チャグムはユラリーと共に庭を散歩する
「あたし、夜の庭を散歩するのは初めてよ」
ユラリーは言う

庭のある程度まで来ると、チャグムはユラリーに言う
「目をつぶって」
「え」
そう言われ、期待の目をしながら目をつむるユラリー

すると、チャグムはすぐに庭からどうにかして外に出ようとそばを離れる
数分して、異変に気がついたユラリーは大声をあげた
「誰かー誰かー!誰か来て―!」

その叫びにまだ外に出てないチャグムは焦る
「こっちよ」
侍女がそうチャグムに言った。

その侍女はある場所をさした
「こっから出られる。さぁ早く」
騒ぎになる寸前に潜り込んだチャグム

穴の先には外となっており、一頭の馬がいた
「あなたの馬よ」
侍女は言う
「貴方は誰なんだ?」

「今にわかる」
侍女はチャグムに布を被せた
「さぁ、すぐに追手が来る」

チャグムを馬に乗せる侍女
「都はどっちだ?」
「馬に聞けば分かる」
侍女はそう答えた

場面が変わり、チャグムがいなくなったスーアンの城
「侍女を付け、客人扱いしたのが間違いでしたね」
オゴンは言う
「侍女が手引きしたというのか?」

「姿を消しました」
「カシャルだ……。
 もし、イーハンの手に皇太子が渡れば、我々は終わりだぞ!」
スーアンは言う

「隠していたことがタルシュに分かれば、我々の絆が断たれる。
 すぐに追手を放ち、王都に付く前、必ず皇太子を殺せ。
 殺すのだー!!」

最初、どういう意味かな?って思ったけど、チャグムが乗る馬がアハルさんがあやつる馬だったとは思わなかった。だから、馬に聞けば分かるって言ったのか

一方、バルサは自分が眠っていたことに気づいて、目が覚める
すぐそばにはアハルさんがいた
「昨夜の料理に何を入れた?」

「貴方に少しだけ休んでもらいたかっただけ。
 殿下は無事にスーアンの城から抜け出したわ」
アハルは言い、バルサに短槍を返す

「いつだ?」
「夕べ」

「何故、私に後を追わせないようにした?」
バルサは問う
「殿下は我らカシャルがイーハン王の元へ届けるわ」

「今度はイーハン王が利用するためにか?」
アハルに槍を向け、バルサは言う
「タルシュの手に渡さない為によ。シハナがそれを指示したの」

「シハナが?」
「シハナはね、今もイーハン王の為に動いているのよ」
アハルは言う
「シハナは、チャグムをどうするつもりだ?」

一方、チャグムはある街でひとやすみしようとしていた。
馬を気遣い、進んでいく

バルサは一直線に馬で王都へと向かいながら、
シハナがかつて言い放った言葉を思い出していた
”「私はまだ終わるわけにはいかない。カシャルとして、終わるわけにはいかない」”

チャグムはある宿で眠りにつく
すると、扉が開き、チャグムはその姿をバルサと見間違える
バルサ?」

「いたぞ」
そこにいたのは3人の武人だった
突然、ピーと猿の鳴き声が響く

「たった一人の少年に3人がかり。
 流石、タルシュの首輪がついた南部の武人。違うねぇ~」
そこに現れたのは”シハナ”だった
ここでシハナ登場

シハナはその武人3人をあっという間に制圧してしまう
ちらりとチャグムを見ると、猿を肩に乗せた後、ドンと壁を叩く
「さて、何から話そうか? 
 キミは幼い頃、精霊の卵を宿したって言うあの皇子だよね?」

シハナは言った

「何故その事を?」
チャグムは言う
「私は呪術師」

その言葉にえっ?と驚くチャグム
「あたしの父さんはトロガイとも親しいんだよ」
シハナは言う
「トロガイを知っているのか?」

「私の名はシハナ。カシャルとしてロタ王に仕えてる」
シハナの”ロタ王”という言葉に反応するチャグム
「君を南部の城から逃がしたのも私たちの仲間だよ」

「では、ロタ王に命じられて私を?」
チャグムは言うが、シハナは否定する
「ううん、それは私の意思」

「だったら、ロタ王に会わせてくれないか?」
チャグムは言う
その言葉にシハナはチャグムを見る
「もうじき、我が国で戦が始まる

場面が変わり、新ヨゴ王宮
「タルシュ帝国の兵の数は?」
帝が問う

「計り知れません。
 されど、初戦で攻めて来るのはさほど多くはないでしょう。我が軍に太刀打ちできぬ数ではありません」
ラドウ陸軍大将軍が報告する
「砦を築き、最前線には民から集めた兵を置きます」

「農民や商人に砦を作らせるだけではなく、
 剣の持ち方まで教えるつもりか?」

聖導師が問いかける

「先手を取らずして、勝機を得る事は出来ません!」
ラドウ将軍は言った
「その先は? その先には何が待つというのだ?」
厳しい表情で問い掛け続ける聖導師

「聖導師、もうよい」
制するように帝が言う

「恐れながら申し上げます!」
シュガが口を開いた
「今、天に現れている天ノ相について、申し上げたき事がございます」

「おい、天ノ相については評定で申し上げる事ではない。
 ましてはそれを人々に伝えるかどうかは陛下がご判断をくださるのだ」
ガガイがシュガの行動を止めるために言う

「恐れながら、この評定について、陛下のご判断を仰ぐ前にこのガガイから、 天ノ相のお伝えがなされておれば、私もこの場で申し上げる必要もございませんでした」
シュガは言う
「何を言うか!」

ガガイが抗議の声を上げるものの、帝は
「申してみよ」
シュガの発言を許可する
「はい……」

シュガは帝の前で巻物を広げた
「今の天ノ相はあきらかに、生成変転ノ相を示しております」

「生成変転ノ相とは二つの未来を相反するものと古来より考えられております。ひとつは古き者が滅び去る凶兆であり、もうひとつは新たなものが生まれ出る吉兆を示すものであります」

シュガは巻物をしまい、ひざをおる
「民の血が聖なるこの大地にしみ込み、哀しみの声がこの地に満ちる未来はそうか、我々にお与えになりませぬよう……。
 私は、陛下が吉兆をお導きなられることを信じております」

「……そなたは戦を避け、降伏せよとそう申しておるのか?」
帝はそう問いかける
「いえ、私はただ、この天ノ相を……」

「そなたは、死が恐ろしいか?」
帝は言う。

すると、帝が立ち上がり、シュガはガガイの隣に下がった
「我が先祖は、獣のように互いを食い合う南の国々の穢れを嫌い、はるばる北の地へやってきた」
ゆっくりと玉座から降りる帝

「他国と争うことなく、天の神が教え、導いて下さるままに清い国を築いてきた。
 ここは、天上の理のままに地上に降りてきた、玉のごとき清き国ぞ」

「天の神は必ずや、我らをお救い下さる」
帝は言う
「そなたらはそれよりも死が恐ろしいか?
 そのために天ノ相を読み解くか?」

「天の神に従い、最後の一兵まで戦うのはそれほどいやか?
 己の命を惜しんで、穢れた強欲な者に跪き、そなたらの生まれ育ったこの国を、かけがえのないこの国を、その穢れた手に差し出すか?」

「いえ!」
ガガイがそう言い、跪く
「我々はこの国を、天の神と帝が守るこの国を、心より愛しております!」
そう叫んだ

その声に一斉に跪く周りの者たち。だが、シュガだけが遅れて跪いた
「死を恐れて、国を差し出す
 腑抜け者はここには、おりません!」
ガガイは宣言する

この帝という人を良く表しているシーンだよね。
国が滅びたとしても、この人は帝であり続ける

帝はそれを聞くと、玉座への階段を上がって言う
「我はもっとも清き未来をもたらす。
 一身に我を信じよ」

帝は言った
その言葉に再び、頭を下げる周りの者たち

評定が終わり、シュガは聖導師に呼ばれた
「話とは何でありますか」
シュガはそう切り出す

「お前はいつ、その天ノ相を読み解いたのだ?」
聖導師が言ったのはさっき、シュガが言った天ノ相だ
「これ、ですか……」

「古き者が滅びるのを受け入れる事で、新たなる吉を呼ぶことが出来る。
 お前はそう、読み解いたのだな?」
聖導師はいう
「その古き者とは”帝”のことであろう」

「聖導師様……この天ノ相を否定なさいますか?」
シュガは問い掛ける
「いや、それを民に広める事はできるか?」

聖導師の言葉にシュガは黙ってしまう
「……これは、嘘です」
そう、口に出したのは否定の言葉だった
「嘘?」

「戦を避けるための進言をすれば、誰かがこの天ノ相に同意してくれるだろうと思ったのです。
 その人はおそらくタルシュ帝国と内通している者であろうと
やっぱり、シュガが進言したのは内通者を探すための罠か

「そういう者がいると、私はチャグム殿下から聞いておりました。
 そうなのですか?
 聖導師さまがタルシュ帝国と通じていたのですか?」

「……そうだ」
聖導師はうなづいた
まさか、ドラマだと聖導師がそういう役割になるとは……確かにこの人は国の未来を案じていたけれど…

その事にショックを受けるシュガ
「戦を避ける為には、
 私は……帝をこの手にかけても良いと思っておる」

「帝を手にかけ、タルシュ帝国に降伏するのですか?」
シュガはそう、聖導師に問いかける
「それしか、この国の民が生き残る道はない」

「お待ちください! チャグム殿下はどうなるのです」
シュガは叫び、聖導師に詰め寄った
「チャグム殿下は今、
 タルシュと戦う為に他国と手を結ぼうと必死に動いているのです!」

「それこそ夢のまた夢だ。
 チャグム殿下はもう亡き者と考える」
その言葉にショックを受けるシュガ。聖導師の部屋から出て行くのだった

場面が変わり、ロタ王城
イーハン王は各地の領主たちの手紙を読んでいた
そんなイーハン王の前にシハナが現れる

「シハナ、何をしに来たのだ?」
強い口調でイーハンは言う
「その者は?」

シハナの隣にいたのは”チャグム”
「新ヨゴ国の皇太子です」
シハナは言った

「……なんと」
驚くイーハン
「チャグムと申します」
名乗りを上げるチャグム

「どういうことだ、シハナ?」
イーハンはシハナに問いかける
「チャグム殿下は、タルシュ帝国に追われています。その為、南部のスーアン領主に囚われていたのです」

「もし、新ヨゴ国の皇太子の身が殿下の元にあるとなれば、南部はタルシュに対して、窮地に立たされることになります」
淡々と説明するシハナ

「私に、その皇太子を利用しろというのか? 
 アスラの時のように」
イーハンは言う

「お前はまだ、そんな勝手な事をやっているのか!」
口調を強めるイーハン王にチャグムが声を上げる

「勝手に連れてこられたのではありません。
 私が、心からそれを望んだのです」
「シハナはそれを叶えてくれたにすぎません」
チャグムはしっかりとイーハンの目を見て言う

「陛下、私の話を聞いてください。
 タルシュ帝国は今、我が国に迫ろうとしてます。我が国が敗れれば、次はロタ王国に矛先が向かうのが明確です。
 南部の領主たちが信じているタルシュ帝国の同盟など、まかやしにすぎません」

「分かっておる。そなたの事も兄上から聞いた」
イーハンは言う
「では……」
チャグムが立ち上がるが……

「だからといって、新ヨゴ国の同盟は結べぬ。
 兄上もそう申したはずだ」
イーハン王は言った
「第一に、そなたの帝はそれを望んでおるまい」

「ですから、戦は避けられないでしょう。
 それでも、その父上を助けていただきたいのです」
チャグム……

断られるとは思ってた。だって、南部との対立が深まる中、兵なんて出せるわけないんだもんね。でも、チャグムの気持ちは伝わったはずだ。

一方のバルサはロタ王がいる城へとたどりついていた
城の入口で警備兵に止められる
「私はバルサと申す。
 ロタ王に伝えられよ、バルサがお目通り願っていると」

すんなりとロタ王・イーハンにお目通りがかなうバルサ
「お目通りに感謝いたします」
「アスラとチキサは一緒ではないのか?」

「チャグム皇太子の事でお目通り願いました。新ヨゴ国のチャグム皇太子が来ませんでしたか」
バルサは言った
「……何故、そなたが?」

「私はもともと、チャグム皇太子の用心棒なのです」
バルサがそう言うと、イーハン王は
「用心棒……精霊の話か。シハナから聞いておる」

「そのシハナが、チャグム皇太子を連れてきたのですね。
 チャグム皇太子は今、どこにおります?」
バルサがきくと、意外な答えが返ってきた

「すでに城から去った。
 殿下の気持ちは痛いほどわかった。よくよく覚悟で、このロタ王国へ来たのであろう」
イーハンはそう思っていた。けれど、この国の現状を考えると…無理だろうな

回想―
「どうか、私と新ヨゴ国をお助け下さい!」
チャグムは言い、イーハン王に跪く
「お願い申し上げます!」

「情けで戦をする訳にはいかぬ」
イーハン王は言う
ひと間の沈黙が流れる

「それならば、もし、カンバル王国と同盟を結べたなら、
 それに同意していただけますか?」

チャグムは切り出す

「カンバルと?」
「はい……」

「先にカンバル王が、
 我らと同盟すれば、陛下も同意していただけますでしょうか」
チャグムの提案にイーハン王は

「もし、そのようなことが出来るのであれば、その時は考えよう」
可能性の話に検討を述べた

その言葉に泣きそうな表情を見せるチャグム
「本当ですね……
 それで、3つの国が手を結べるんですね」

チャグムは立ち上がり
「……わかりました。
 私は先にカンバル王を説き伏せます!」

そう言った
「必ず、手を結んでみせます!」
回想終了―

「チャグムが、泣きながらそう言ったのですか」
バルサはつぶやく
「万に一つに適わぬ望みであろう。カンバル王とて、帝が望んでおらん同盟を聞きいれる事はあるまい。
 ただ、追い返すことも出来ずに、帰って酷い約束をしたのかもしれん」

「チャグムは、タルシュ帝国に父上を殺せと言われて、逃げたのです。決死の覚悟でたった一人。船から暗い海に飛び込んだのです。
 どんなことでも成し遂げる覚悟でしょう」
バルサは頭を下げ、イーハン王の前から去って行った
チャグムを守る為にチャグムを追う

場面が変わり、シハナとチャグム
「このままカンバルの国境を超えるのは無理だ。
 私の村で体を休め、山越えの支度をしよう」
そう、シハナが言う

「そなたにはもう、私を助ける理由はなくなったはずだ。
 放っておいても私はカンバルに行くか、殺されるだけだ。ロタ王の損に得にもなるまい」
チャグムは言う

すると、シハナが馬を止め、チャグムに向き直る
「私の望みはバルサに絶たれた」
その言葉に驚くチャグム
「今、なんと言った」

「短槍使いのバルサだ。だけど今は、その望みが断たれてよかったと思っている。神の力を信じ過ぎて、自ら滅びの道に突き進む所だった。
 私はバルサに救われたんだ」

「だから、借りを返さなくちゃいけない」
シハナはそう語った。
まさか、バルサに感謝しているとは…シハナ。でも、そう思ってくれてよかった

そんな言葉にチャグムは……
「私は、そのバルサを裏切りに行くのだ」
「えっ?」

「カンバル王と同盟を結ぶなどとバルサが知ったら、どれほど失望するか。
 しかし、バルサを裏切らなければ、私は祖国の民を見殺しにすることになるのだ」
チャグムは言う
…失望か。今のバルサなら、向き合おうとするんだろうな…カンバル王に

シハナの目である猿から、恐ろしい光景が見えた
人々が殺されていく映像だ

シハナの異変にチャグムは気づく
「どうしたのだ?」

シハナの村に異変が起きている
すぐにシハナが動き始める
「シハナ!?」
慌ててついていくチャグム

シハナの村にあったのは惨殺された人々の死体だった
シハナは自分の父であるスファルが吊るされているのを見つける
「父さん!? 父さん!!」

「シハナ……逃げろ…」
スファルがそうつぶやく
「逃げろー!」

その瞬間、頭上から何者かが襲い掛かる
シハナはそれに瞬間的に対処
だが、それ以外にも多くの者たちが控えていた

「貴様ら……タルシュの密偵どもか!」
低い声でシハナは言う
あの衣と首輪、タルシュの属国出身の密偵か

すると、スファルが術を唱えて、霧を発生させはじめる
その隙にシハナはチャグムを連れて、逃げた
シハナが行った後、スファルに矢が刺さる

タルシュの密偵たちはシハナとチャグムを執拗に追いかける
二人は木の陰に隠れ、身を潜めた

一人のタルシュの密偵がゆっくりと二人の所に近づいてくる
わざとチャグムが目の前を通り過ぎ、シハナがタルシュの密偵に対処
二人は二手に分かれてしまう

チャグムはなんとか逃げようとするが、タルシュの密偵に追いつかれてしまい、
チャグムもタルシュの密偵たちと戦闘をすることになる
チャグムVSタルシュの密偵たち

人数で圧倒的不利なチャグムは次第に押されていく
一発の蹴りがチャグムの腹に入り、森の中の坂を転がり落ちる

呻くチャグムにタルシュの刃が迫ろうとした時、
バルサが現れ、そのタルシュ密偵を倒してしまった
呆然とするチャグム

「いいかい? 私から離れるんじゃないよ」
バルサの言葉にチャグムは小さい頃に言われた同じ言葉を反芻する
”「いいかい? 私の背中から離れるんじゃないよ」”

チャグムは自分も剣を持って、バルサの後ろに控えた
バルサは多くのタルシュ密偵に対処していく

チャグムも一人のタルシュ密偵を戦う事になるが、剣を敵に飛ばされてしまい、敵が持っていた槍を何とか両手で受け止める。
それを見たバルサが自分の短槍をそのタルシュ密偵に投げてチャグムを助けてくれた。

だが、バルサはそのせいで自分の短槍を失ってしまう
それに気づいたチャグムはバルサの短槍でバルサの前の敵を薙ぎ払う

バルサはチャグムが持つ自分の短槍を奪い取り、
タルシュ密偵に向かって行った。
全てのタルシュ密偵を倒し、バルサが崩れ落ちるのをチャグムが支えた
バルサ!!」

バルサ……」
チャグムはバルサの顔を見つめる
「……大きくなったね、チャグム」
そう、バルサは言った

バルサ……どうして……」
泣きそうな顔でチャグムは言う
「忘れたのかい? 私はあんたの用心棒だ」

その言葉に泣き笑いをするチャグム
そんなチャグムの頭をなでるバルサだった

場面が変わり、川に一本の紐に黄色い花をつけたものを流すシハナ
そんな所へチャグムとバルサがやってくる
「この花が、一つ一つほどけて、ひとつ残らず流れたら、死者の魂は川の神に帰った印。
 それまでは、自分の事を思ってくれていると思い、家族や仲間のいる、この里にとどまっているんだ」
あぁ……弔いだ。


「だから私は、
この花が全て流れるまではここを離れることが出来ない」
そう、シハナは言った

「私のせいで、すまないシハナ」
チャグムはそう謝る
「君のせいじゃない。タルシュを敵に回せばこうなるんだ。
 どんなに小さな村も、大きな国も」

シハナは立ち上がり、チャグムを見る
「君は、君が守るべきものを守れ」
シハナは言う

そう言うと、バルサが少し前に出る
「……シハナ、ありがとう」
お礼を言った

「あんたに礼を言われる覚えはない」
シハナはそういう
シハナってば。

「ここからは私がお供する」
バルサはシハナに言う
チャグムは深く頭を下げると、バルサと共に行ってしまった

猿が弔いの花を持ってるのが可愛いな……
黄色い花が弔いのお花かぁ…。確か、原作にも黄色の描写があった

共にカンバルへ旅をする前にチャグムにはバルサに言わなきゃいけないことがあった
バルサ、わたしはこれからカンバル王国に向かうのだ。
 バルサの敵と手を結びに行くのだ」

「今の私の敵は、あんたの敵だけだ。
 今の私の望みはあんたの望みがかなう事だ。
 その為にならどんなことだってするよ、チャグム」
バルサはそう言った
バルサ……」

「ひとつだけ、あんたを殿下と呼ばなくてもいいか」
バルサはチャグムにそうきく
「あぁ、言わなくてもいい」
二人は笑い合う


バルサ、わたしをカンバルへ連れてってくれ」
チャグムは言う
「あぁ、行こう」

ついにシーズンⅡが終わったー!
次の最終章(シーズンⅢ)は11月からかぁ……
前よりは長くないけど、半年も十分に長いや

シーズンⅢの予告、なんか映画みたいだね
たぶん、初戦のシーンなのかなぁ? 
槍舞いもやるし、楽しみだ!(まぁ、まず闇の守り人からだろうけど)

気になるのは闇の守り人と天と地の守り人~第二部・カンバル王国編~をどうやって融合するか、だし。
ログサムはいつ、どうやって死ぬのかも楽しみにしてます。生きている意味があるそうですから

「精霊の守り人 最終章」 出演者発表! | お知らせ | NHKドラマ
シーズンⅢのキャストはもう発表されているので、リンクをつけておきます

ここまで読んでくれてありがとうございました!
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