”飛べっ!!”飛べなくなった青年の”火”の物語。一の段「若き星」 感想 火色の文楽
此花(このはな)です
今回はコミックゼノンに連載が始まった”火色の文楽”の一の段「若き星」の感想を書いていきたいと思います
「”これは、芸の道という底なし地獄で、人生の全てを懸け、もがき悩み這い上がる、青年たちの”火”の物語。”」
さて、本編の感想へ行きましょうか!
1話のあらすじがこんな感じ
大坂で”バレエの星”と呼ばれ、コンクールで全国2位までとった迫弓矢(さこ・ゆみや)。
だが、ケガで引退を強いられてしまい、入院生活を送っていた。
幼馴染の湊(みなと)に”退院したらいっぺん、文楽観に行かん?”と誘われる
人形劇なら……と見に行く事に
見に行った文楽の内容
”お姫様の恋する男に危機が迫ってる。追いかけて知らせたいけど、湖が凍ってて間に合わない。お姫様が神の使いに祈ると、八百万の白狐の力をさずかって、飛ぶの”
初めて、文楽を見る弓矢は義太夫の声で眠くなってしまい、眠りこけてしまう。ふと目が覚めると、ちょうどお姫様が神の使いに願っているシーンだった。
”つばさがほしい、羽根が欲しい”
という義太夫の声が響く
ケガで飛ぶことが出来なくなった弓矢は人形に自分を重ねる
「(……飛んでくれ……飛べっ!)」
その後、感動している様子の弓矢が嬉しかったのか、湊がおじいちゃんを呼んでくると言い出す。
行ってしまった湊と入れ替わるように”湊の祖父”が現れた。
文楽の舞台裏に案内してくれる湊の祖父とのやりとりで
一番印象に残ったのは主人公・迫弓矢(さこ・ゆみや)が”つばさがほしい”と叫ぶシーン
「……なんで俺やったんや?
12年、上目指して、最後の記憶が床かよ」
「ジャンプかて、生まれつきやない」
「――もっと踊りたかった」「もういちど」
「つばさがほしい」
そんな叫び
「……火のついた弓矢みたいやな。
火祭りで放たれる『火矢』の真っ暗な闇に火が流れて残る」
湊の祖父は弓矢の声をそう評す
その後、迫弓矢 17歳の冬、藤竹潮路(ふじたけ・しおじ)太夫の下に入門。
絵のタッチと雰囲気がとても好きな漫画という印象でした。出来れば買って読んでほしいなって思う。
これからどう運ぶのか、1話なのでまだ分からないけれど、文楽の表現が面白いなぁと思いました。
火色の文楽の書籍化を待って買おうか、次の号も買おうか迷ってます。1話だから、どんな感じで進んでいくかが分からないので、次号も買ってどんな感じか確かめるのもありかなぁと思うんですよね
ここまで読んでくれてありがとうございました!
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