イドの怪物にとり憑かれた三浦先生の結末は?第12話「俺は未来へ行く」 感想 妖怪アパートの幽雅な日常
此花(このはな)です
今回は妖怪アパートの幽雅な日常の第12話「俺は未来へ行く」の感想を書いていきたいと思います
第12話「俺は未来へ行く」
あらすじ
学校の怪談の解決編。前回はイドの怪物にとりつかれた三浦先生。田代を襲って、殺そうとするという終わり方でした。なんというか、これでよかったんだろうかという気持ちになりました。まぁ、本来の姿を変えることはできないんだな…と。本人の意思がなければ
さて、本編の感想へ行きましょうか!
イドの怪物に取り込まれて、三浦は田代を殺そうとする
稲葉は”今こそ”という声がプチヒエロゾイコンから聞こえ、ブローティを呼び出す
すると、自転車が飛び、地面が揺れた
恐ろしい破壊力だな…やっぱり
「やっぱり……三浦だ…」
確認すると、やっぱり三浦先生だった
今は警察につかまえさせるわけにはいかない……。
三浦を音にびっくりしていた通行人風に格好を整える稲葉
”三浦を犯人にしても、何の解決にもならねぇ”
稲葉は気を失った田代の状態を確認する
「田代、おい田代!」
「いたーい~。あれ? 稲葉……」
田代は目を覚ました
「大丈夫か?」
「いきなり頭がガーン!となって…そしたら転んで、すっごい音がして!」
「(よかった…。三浦の顔は見てねぇんだな)」
ほっとする
「なんなの!?何があったの?」
「ガス爆発かもな、すぐに警察が来るさ」
稲葉はいう
ガス爆発という言い訳。うまい稲葉
田代を家まで送り、フールを二人きりとなる稲葉
「お見事でございました。あぁもとっさにプチを使われるとは」
フールに言われる
「お前だろ。今こそって言ったじゃねぇか」
「いいえ、あれはご主人様の心のエコーでございます」
フールはいう
「心のエコー?」
「さようさよう。
ご主人様がこうしたいと願ったことに我々が共鳴したのでございますよ」
「よくわかんねぇな」
「いずれはっきり感じられるようになりましょう」
フールはいう
「そんなことわかったって、何の得にもならねぇよ」
「さようでございますか? とても便利なのでございますよ」
「例えば、アパートにとても強い霊気の持ち主が帰ってきたでございますぞ」
フールの言葉に稲葉が反応する
急いでアパートに戻ると、そこには秋音さんがいた。
秋音さんに”イドの怪物”のことを話す稲葉
「そっかぁ~大変だったんだね」
「イドの怪物がとうとう三浦先生を操り始めたんだね。
いやぁ~酷い話だ」
一色さんは言う
「でも偉いわ、夕士くん。
とっさの判断で三浦先生をかばってあげるなんて…とりつかれた彼が悪いわけじゃないものね」
秋音さんはいう
「そうっす。だからなんとか元に戻せないかなって。実際俺じゃ何もできないんすけど…でも、ただの偶然とは思えなくて……だから」
「たまたま城東高の小部屋に女を恨み念がたまっていたこと」
秋音さんの言葉に驚く稲葉
「たまたま、城東高に赴任してきたこと。そして、たまたま三浦先生が女によって、心を空っぽにされていたこと。偶然しては出来すぎのように思える」
「そうね。アレは三浦先生を待っていた運命なのかもしれないね」
「運命……」
「だとしたら、その三浦先生を助けるのも私たちの運命かもね」
秋音さんはいう
「秋音さん」
「でも、夕士くんはなぜ田代ちゃんが狙われているって思ったの?」
秋音さんに聞かれる
「それは……たまたま二人でいるところを三浦に見つかったせいもあるけど、何より田代が女として目立つんだと思う。客観的に見て、田代は女として魅力的だと思う」
「明るいし、男相手でも人懐っこいし、どこにでも人気でもなれるだろうし」
稲葉はいう。その言葉はうんとうなづく秋音さん
「そうね。でも、そうじゃない人間からすれば、まぶしくってうらやましくって、もっともうっとしいと感じるでしょうね」
「ましてや、女を恨んでいる人間から見れば、
男に媚び売りやがって…メスのくせに!ぐらいのこととは考えるでしょうね」
秋音の声色が変わるのは妙に本物っぽい
「あ、秋音さん…」
「いうねぇ~秋音ちゃん」
「あはは、びっくりした? でもいるのよ、そういうやつって」
秋音さんはいう
「(長谷みたいなシビアさだぜ……)」
稲葉は思う
突然やるものだから、びっくりした…秋音ちゃん
「で、そういう気持ちがイドの怪物と三浦先生を結びつけたのよ。だからそいつは田代ちゃんを第一の犠牲者に決めている。記念すべき最初の獲物にね」
最初の獲物……
「三浦はこの先どうなるのかな…?」
稲葉はつぶやく
「そうね……三浦先生として意識はだんだん浸食されていくでしょうね。外からは精神疾患に見えるわ。だけど、警察や病院に本当の原因を理解されることはない」
「俺……何とかしたいっス! 三浦がそうなる前に……俺はたまたま運命に導かれて、妖怪アパートにたどり着いて、そしてプチにも出会ってしまった。三浦もたまたま赴任先の学校で、イドの怪物に乗っ取られてしまった」
「これが運命だっていうなら、この俺と三浦の出会いも運命だと思うから」
稲葉の訴えに秋音は笑みを見せた
「(そうだ。まだ間に合う。三浦がどこか、知らない所に行ってしまう前に)」
「(これ以上、誰も傷ついてほしくない)」
そう決意のもと、三浦が入院する病院へと向かった。
”生徒代表で見舞いに来た”とそう言って
稲葉が来たことを喜んでくれる三浦先生
「稲葉-!」
田代が登場する
「田代……」
「屋上で電話してくるー。ここじゃダメなんでしょ?」
田代は言う
「あぁ…」
三浦先生が田代を見る表情はやはり、異様なもので
「稲葉、ナースセンターから花瓶借りてきてくれるか」
三浦先生はいう
だが、稲葉が取りにいった後、持ってきた花を床に落として、屋上へと向かう三浦先生
「女め……」
田代に襲い掛かり
「女め―!!殺してやる!殺してやる!」
田代の首を絞める
「何様と思ってやがる!メス、豚が!」
あわてて追いかけてきた稲葉
「女はみんな…死ね」
その瞬間、田代の顔が変わる。
イドの怪物を吸い込んでいく
「これが式神の術…」
稲葉はつぶやく
その式神を踏みつける秋音
「秋音さん!」
「オン、アラビラ、ウンケンソワカ」
封じた風を感じる稲葉
「踏むと言うことはね、魔封じの方法の一つなの。
これであいつはここから出られないわ」
秋音はいう
「なるほどなるほど。より大きな器に吸い込まれてしまったのですな」
フールは言う
これで悪さができないならよかった
「そういうこと。藤之さんに処分してもらうだけよ」
「(どこからどう見たって、生きた田代だった。
霊能力者ってすげぇ)」
稲葉は思う
「……っ。……ここは俺、一体?」
三浦先生が目を覚ました
「ぜーんぶ終わりました、三浦先生。色々と混乱していると思いますが、
もう全部忘れていいんです。早く元気になって、仕事に復帰してください」
そう、優しく語り掛ける
「良かったな、先生。さぁ、病室に戻ろうぜ」
そういう稲葉の手を振り払った。雨が降り出す
「なんだよ…何が全部忘れてだよ…。簡単に言うなよ……。
俺がどんな思いをしたか、知らないくせに。俺はあんな目にあうために勉強してきたんじゃない。俺は……俺は……」
三浦の回想では演劇部の女子たちに”セクハラだの、変態だの”言いがかりをつけられていたらしい
「あの餓鬼どもが”キモイ。セクハラ。変態教師だと!?”ふざけるな!!」
「俺は悪くない!!先生は悪くないんだ!」
三浦の叫ぶ
「先生……」
「みんな黙って、俺の言うことを聞いていればいいんだ!!
それをあいつら…女のくせに、女のくせに…くそぉぉ!!」
そんな言葉にこぶしに力を入れる稲葉
「あんた!」
そう言ったとき、”夕士くん”と秋音さんが止めた
「さぁ、帰るわよ」
うーん、心の傷は深いねぇ…。理不尽ないじめはここまで
その後ーー学校にて―
「(俺は勘違いをしていた。イドの怪物が抜けたからといって、三浦がいい人になるわけじゃない。元の三浦に戻っただけなんだ。
甘ったれで、自覚のないダメな大人でも、あれが三浦なんだ。それを否定するわけにいかないよな)」
稲葉は思う
「(終わったんだよな…これでいつもの日常に戻ったんだ)」
そう思って自分の席に座ると、”昼休み、美術室まで来い”という手紙が入っていた。
言われたとおり、美術室に来た稲葉
だが、誰もいない。
「(いたずらか? 大方あの不良どもかと思ったけど…)」
突然、誰かが刃物を持って襲い掛かってきた。
避ける稲葉だが、刃物を持っていたのは
そこにいたのは”三浦先生”だった
「何を考えてやがる!」
「あははは、わかってるよ。わかってる……でも、もうどうしようもないんだ…。
こうでもしないと気が収まらないんだよ!!」
えぇ…
「このまま何もかもぶち壊してしまったほうがいい気がするんだ。
な? お前もそう思うだろ?」
三浦先生……
「馬鹿か、てめぇ! そりゃ逃げてるだけだろうが!
大人だったらちゃんと向き合えよ!」
稲葉は訴えるが。
「俺、逃げてなんかいないよ…。
どうしてそんなこと言うんだ…」
「(くそ…ダメだ、こいつ)」
稲葉は思う
刃物を持って襲い掛かろうとする三浦先生に稲葉は
「馬鹿野郎が!ブローティ!!」
三浦先生を攻撃する
だが、そのせいで美術室は壊れ、稲葉は絵の下敷きになってしまう
「くそっ、左肩が」
「大丈夫ですか? ご主人様。こういう時はゴイレネスを呼びましょう」
「ゴイレネス? 力、ゴイレネス!」
現れたのは石造りの魔人形
「ゴイレネス! 石造りの魔人形でございます」
ゴイレネスのお陰で下敷きから解放される稲葉
「助かった……
(三浦、あんたはちゃんとした病気だ。病院で直してもらって来いよ)」
「(誰だって色んな失敗や挫折するんだよ。でも、そこで投げ出してどうするんだ。過去は変えられねぇ。だったら、同じ失敗をしないように考えるしかねぇじゃねぇか。
でも、これで本当に終わりだな)」
左手や色んな所にけがをして、手当されてから妖怪アパートに帰ってきた稲葉
「にしても、フールよ。あのブロンディズ、何とかならねぇかな」
「なんとかとは?」
「もっとこう、効果的というか……収束させてというか……
使うたびにこれじゃあな」
稲葉は言う
「それはもう~ご主人様にそのように力をコントロールするすべを身に着けて頂くしか、私どもにはいかんともはい!」
「はぁ!?」
「夕士くん」
声が聞こえて、振り向くとそこには龍さんがいた
「どうしたんだ? そのケガ。大丈夫かい?」
妖怪アパートの皆に今日あったことを話す稲葉
「そっか。災難だったねぇ」
一色さんは言う
「いえ、自分からかかわったことっすから。けど、俺三浦を助けられたのかって」
「救えないもんもあるさ」
深瀬さんは言う
「どんなに大きな手で水を救っても、隙間から零れ落ちる。水かきが付いているというお釈迦様の手でも水はこぼれてしまうだろうね」
「一色さん…」
「私たちにできるのは手の中に残った水の事を考える事。
でもそれは、こぼれた水がどうでもいいってことじゃない。あきらめろって意味でもない。この世には隣にいても手が届かないこともある」
「全く関係のない所から、手を差し伸べられたりする。
それが縁ってやつだね」
一色さんはいう
「縁……か」
「すぐに答えが出ないこともあるさ」
龍さんはいう
「(そうだ。龍さんほどの力を持った人でも、200人の集団自殺を防げなかったこともあった。救出された人質たちは龍さんに縁がある人。200人がこぼれた水。どちらも救いたかったはずだ。でも、救えないものもある)」
「(それが現実。俺たちが向かい合い、乗り越えなければならない現実なんだ)」
稲葉は思う
「ったく、辛気臭ぇんだよ。夕士、こいつでも食って元気出せ」
深瀬さんが指しだしたのはウニ
何でウニ!?
うに丼をつくってもらう妖怪アパートの皆さん
本当においしい新鮮なウニ
「とれたてをもらってきたんだ。新鮮な奴は味が違うだろ?」
深瀬さんはいう
「俺、ウニって苦手だったのに。いくらにでもいけるっす」
すると、聞き覚えのあるバイクの音がする
「なんで長谷が?」
「あっ、さっき電話があったからつい…しゃべっちゃった。三浦先生の事」
え……それ結構まずいんじゃ…
「稲葉!」
「よ、よぉ…」
困った顔で出迎える稲葉
「どういうことだ。巻き込まれるなって言っただろうが!」
パチンパチンと稲葉の頬をたたき、長谷は言う
「秋音さん、ビシバシ鍛えて、この馬鹿をレベルアップしてください!」
長谷は秋音さんに言う
「この馬鹿って……」
(笑)それ覚悟で、三浦先生と関わろうと思ったんだよな稲葉も
「痛い愛情だねぇ」
一色は言う
クリにそっくりだと小鳥さんがいい、
クリが稲葉の真似をしてるのは可愛かった
「”そして、一か月。俺のけがもすっかりよくなり”」
不良に絡まれていた
稲葉に眼をつけられたと因縁をつける不良ども
「”日常に戻った”」
これは日常なのか…(笑)
「いかがいたします? ご主人様」
フールがこそっと言う
「ブロンディズをお使いになりますか? それともヒポグリフとか」
「う~ん……よしフール。ずらかるぜ!」
結局、にげたほうがいいよねー
「”俺が壊した美術室は修理に何百万もかかるらしい。
申し訳ない。ちびちび寄付して返したいと思います、はいそれはもう”」
妖怪アパートの幽雅な日常は2クール決まったし。
まだまだ続く
ここまで読んでくれてありがとうございました!
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