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稲葉がやっている宅配のバイトに新しくバイトが入ってきた!そのバイトは寡黙な人たちで…?第18話「身体の底から出る言葉」 感想 妖怪アパートの幽雅な日常

此花(このはな)です

今回は妖怪アパートの幽雅な日常の第18話「身体の底から出る言葉」の感想を書いていきたいと思います

18話は3連休のバイトのお話でした。
新しくバイト二人と稲葉の話だったのですが、なんとかコミュニケーション取ろうとするやり取りと題名の話もありました、身体の底から出る言葉…か。


さて、本編の感想に行きましょうか!
最初は三連休に稲葉がバイト尽くしな事に田代達が遊ばないの?と言われる
稲葉としては大家さんに怒られる事がトラウマになっており、絶対にお金を稼がないとと思っていた

そして三連休の初日、新しく入ったバイト二人を紹介される

こっちの金髪が佐々木で、眼鏡が川島。二人とも大学生だという
年的には稲葉が年下だが、このバイトでは先輩なので、二人の教育係をやってほしい、と。

先輩に言われて、戸惑いながら二人の教育係になる稲葉
「じゃあ、よろしくお願いします」
明るく言うものの、二人して目をそらされる
「(すっげぇ不安……)」

「(ヤマさんムチャぶりだよなぁ……。
 俺の話ちゃんと聞いてるのか、いまいちわからないし…こんなんで大丈夫なのか…?)」
不安に思う稲葉

だが、そんな態度でもちゃんと仕事をやる二人
「(ちゃんと仕事出来てる。俺の話聞いててくれたんだな)」
それを見て、ほっとする稲葉

川島さんが荷物を手で運ぶのを見て、稲葉は
「川島さん、台車使ってください。腰痛めますよ」
そう声かける

「台車使っていいんだ…」
川島さんのつぶやき
「え、いやいや、共同のだからいつでも使っていいんすよ」

「そう」
「そうっす。遠慮しないでください。
 じゃあ、運んどきますね」
稲葉は言う
「あぁ、うん……」

「(なんかずれてるんだよな…)」
そう思いながら、荷物を運んでいるとフールが現れる
「勤労に励むご主人様、素敵です!」
「呼んでねぇぞ」

「呼ばれなくても主を助けるそれが一流のしもべでございまーす」
フールは言う
「誰が一流のしもべだって?」

「先程から何やら肉体労働されている様子。こういう時こそ、我らプチヒエロゾイコンの出番です!!
 例えば、そう!石造りの魔人形ゴイレネスであれば、どんな重い荷物も軽々運びますよー!」
フールはいう

稲葉の想像ではゴイレネスが荷物をつぶす映像が浮かび上がる
「なんかこうなる気がする」
あんまり信用されてはいない、プチたち

「あーでは! 万能の精霊ジンがいきましょう!
 あっという間にすみますぞー!」
フールが続けて言う

「500円分しか働けないからなぁ……」
確かに……それは使えない

「でしたら、審判のブロンディズの力で、荷物を吹き飛ばしましょう!」
えぇ!?それ、ダメだろ!
「荷物を何だと思ってるんだよ!」

稲葉は魔導書をロッカーに押し込める
「ちょ、ちょ、ご主人様。こんな所に置いていかないでくださいましよ!」
フールはいう
「悪いなフール。うちは仕事中の携帯と魔導書は禁止なんだよ」
「え? そうなんですか」

「んなわけねぇーだろ」
そう言って、ロッカーを閉めた
(笑)流石に仕事中はうるさいのはだめよ、フール…

仕事は午前のものが終わり、昼食タイム
佐々木さんと川島は一歩離れたところにいた
「(こういう時に打ち解けたほうがいいと思うんだが……この距離感って…)」
稲葉は思う

思い浮かぶのは”山本小夏”の姿
「(ちょっと似てるかもな……)」

少し経ち―
「おーい!午後の分来たぞー!」
先輩の声に返事をする稲葉
「うっす!」

すると、離れたところにどうしたらいいかわからない様子の佐々木さんと川島さん
「二人とも食い終わりました?」
稲葉は駆け寄って、そう聞く
うなづいたり、返事をする二人

「じゃあ、佐々木さんはボックス持ってきてください。
 川島さんは荷物流すのでお願いします」
稲葉が言うと、二人はちょっと戸惑った顔を見せる
「どうしました?」

二人は顔を見合わせ”ゴミ、どうしよう?”とつぶやく
「ゴミ箱はあっち! 急いで」
指示をすると慌てた様子で動き出す
「やっぱり、かみ合わねぇ…!」

何とか午後の分を終わらせる稲葉と佐々木さん&川島さん
「お、終わった……」
バイトの後輩の指導と自分の仕事でいつもより疲れた様子な稲葉

すると、社長がやってきて…
「お疲れ、さん。ほれっ」
稲葉に缶コーヒーを投げた
「冷てぇ」

佐々木さんと川島にも缶コーヒーを渡す社長
「俺のおごりだ。また明日も頼むぞ」
「ありがとうございます!」
二人もお礼を言う

「ぬるんじまうぞ、早くのめのめ」
社長はいう
「はい!」

「うめぇ!」
それにつれられて、二人も飲む

「うめぇな」「ほんと」
笑みを見せた

そんな話を妖怪アパートですると、一色さんと佐藤さんが
「「かんぱーい! いい話だねぇ」」
ビールを飲みながら、言う
「そうっすか?」

「そうだよ。
 若者が汗だくになって働いた後、もらったコーヒーのおいしさに顔をほころぶ」
「「青春だねぇ」」
「青春っすか……」

「その二人は身体でコミュニ―ケーションの仕方を学んだんだよ。
 ありがとうって言葉をね」
佐藤さんは言った
「そうそう。言葉は身をもって学ばないとダメだよねぇ」
「おっしゃる通りです!」

「言葉を身体で学ぶ……ですか」
稲葉はつぶやく
そのタイミングでるり子さんがビールのお代わりを持ってきた
「あ、どうもるり子さん」「いただきます」

「今の時代、生まれたときから情報があふれているよね。
 でも、だからこそ肝心の情報の学び方を覚えないんだよ」
「情報の学び方?」

「本来、情報ってのは与えられるものじゃない。
 自分が興味を持って、実際に行動して得られる対価なんだよ。もちろん、行動したからと言って、必ず得られるわけじゃない」

「想像と違って、がっかりだってこともしょっちゅうさ。
 だけど、そんな苦労とセットだからこそ、身につく経験になるんだ」

「佐々木君と川島君は苦労した対価にコーヒーをもらってうれしかった。
 二人の口から出たありがとうはまさに、身体から出た言葉だったんだね。
 今日飲んだコーヒーの味はきっと忘れないと思うよ」
そんな一色さんの言葉

場面が変わり、就寝時間
「身体から出た言葉、か……」
一色さんの言葉を考える稲葉
その視線の先に泣いているフールの姿があった

「あっ! あっ…やべー完全に忘れてた…」
稲葉はつぶやく
あ…(笑)ゴメン、フール

その日の夜はフールを慰める羽目になる稲葉だった

次の日ー
佐々木さんと川島さんに挨拶する稲葉
「(一応、あいさつ返してくれるんだよな)」
「それじゃ今日の作業ですけど……」


「(二人とも一人の仕事でこなせる作業に割り振ってみたけど、
 どうだろうなぁ)」
そう思いながら、自分の仕事をこなしていると、川島さんに声をかけられる
「終わりました」
「え、もう? 」
「はい」

「じゃあ、そのあたりで散らばってるの、
 片づけてもらってもいですか?」
稲葉は言う
「うん…」

「こっちも終わったけど…」
「佐々木さんも? 
 じゃあ、川島さんと一緒に片づけをお願いします」
稲葉は言う
「わかった」

「(昨日よりずっと効率がいい。
 一人の方が仕事がしやすいんだ)」
稲葉は思う

そして、昼食タイム
稲葉はお弁当を二人に配ると、佐々木さんが
「あのさ、飲み物なんか買ってくるけど、いる?」
聞いてきた
「え、あぁ……じゃあお茶お願いします」
「わかった…」

前の日よりも近い距離で佐々木さんや川島さんと弁当を食べる稲葉
先輩たちの話に笑ったりするのを見て
「(やっぱり、人と話すのが嫌なわけじゃないんだな…)」
稲葉は思う

「(相手の顔が見えなければしゃべれるってことなのかな? 
 それってどうなんだ?)」
そう思う稲葉だが、自分自身の経験を思い出す

「(俺だって、思ったことを口に出して、誤解されたことがあった…。
 直接顔を合わせても、言いたいことを言えないこともあった。何も伝えられなかったことも。直接思いを口しても理解してもらうことは難しいよな)」

「(でも、それ以上に楽しいことも俺は知ってる。
 ……それは誰も教えてくれない。実践で体験して少しずつ積み重ねていくしかない。そうする事で自分が作られていく)」

「(俺と話をしたくないわけじゃないよな……)」
そう思い、佐々木さんと川島さんの弁当を
「食べ終わりました? 戻してきますよ」

「あっうん、ありがとう」
素直に弁当を渡してくれる
「(あとはタイミングだけだ)」

そして、就業時間の終わり頃
「もうちょっとで上がりっす。がんばりましょう」
稲葉はそう声をかける
「あっ、うん」

だが、大量の荷物と共に申し訳ない顔をして社長が現れた
「申し訳ない! 至急300個配送だ」
「300個?」

「得意先に頼まれてな、任せたぞ」
社長は言う
「しゃーねぇ、やるか。お前ら、気合入れろ」
「はい!」「「はい!」」

「関東方面はこっちがやる。
 稲葉は西、佐々木と川島は四国を集めろ」
ヤマさんはいう

至急の仕事をなんとかして、終わらせる稲葉たち
全員くたくたに
「疲れた…もう動けない…」

「でも……ちょっと楽しかった、かも」
「それ、分かる」

佐々木さんと川島さんが笑う
「俺も、楽しかったっス」

次の日の出勤日ー社長から通達ー
「みんな、揃ってるな」
「社長、どうしたんすか」
ヤマさんはいう

「あぁ、急ぎでやってもらった荷物なんだが。
 問題があった」
「配達が間に合わなかったっすか?」

「天地無用の荷物が逆さになってた」
社長の一言に稲葉とヤマさんがえっ?となる
「四国方面の荷だったそうだ」

「四国……佐々木、川島。お前らに振った奴だよな? 
 どうなんだ?」
ヤマさんから言われる

「あの」「えっと……」
「どうなんだ? 逆さにしたのか!」

「あの」「天地無用って何ですか?」
そもそもの質問をする二人
あ、私も知らないその用語

「「「「はぁ?!」」」」
その場にいた全員が驚く
「そうか、知らなかったか……」
視線が佐々木と川島の方に向き、二人がびくりとする

「この」
社長が怒り始めようとした矢先
「申し訳ありませんでした!!」
ヤマさんが真っ先に頭を下げたのだ
「ヤマさん……」

「こいつらに天地無用の意味、教えてなかった俺の責任です。
 お客様と会社にご迷惑をおかけして、本当に申し訳ありませんでした!」

「俺も教育係頼まれてたのに気づきませんでした。
 申し訳ありません!」
稲葉も頭を下げる
二人もつられて、頭を下げる

「逆さになってた荷物は一つだけで損害も少なかったのが不幸中の幸いだ。
 次からこんなことないようにしてくれや。頼むぜ」
そう言って、社長は出て行った

ほっと息を吐くヤマさんと稲葉
「あの…」「俺ら……」

「天地無用ってのはな、荷物の上下をさかさまにしてはいかん、ってサインなのさ。
 こういう赤いシール張ってあったろう」

その言葉に反応を示す二人
「わからんことがあったら、遠慮なく聞いてくれ。
 俺でも、稲葉でもいいからさ」
「うっす…」

「はい……」
二人して、落ち込んだ様子

その日の仕事中―
「あのさ、損害が出たっていうけど」
佐々木さんはいう
「あんまり気にしないほうがいいっすよ、誰だって失敗はありますから」

稲葉が言うが、佐々木さんが言ってることはそう言うことじゃなく
「いや、損害って俺たちが払わなきゃいけないのかな?」
「(そこかよ!?)」

「俺も気になってた」
「(お前もかよ!?)」
心の中で突っ込みを入れる稲葉

「そんなみみっちいこと、あの社長がするわけないっしょ。
 心配しなくていいっすよ」
稲葉は言う

「そっか」
佐々木さんは言い、川島さんがほっとしたような顔をする
「(この様子だと、ヤマさんが頭を下げてくれた意味も分かってないよな…。
 …!)」

そうだ、とあることを話し始める稲葉
「俺が小学生の時のことなんすけど、
 掃除の時間でふざけるやつって必ずいるじゃないですか」
「うん」

「そいつ、班長が注意しても聞かなくてとうとう窓ガラス割っちまったんす。
 当然、先生が来て怒るっしょ」

「そしたら、班長が
 ”僕の責任です。僕が止められなかったんです”」

”「あ…うん。ちゃんと片付けておけよ」”
「ってな、感じで、さきに謝られたから先生が怒るに怒れなくなったんす。
 班長はもちろん、自分の責任と言うこともあるけど、ガラスを割った奴が怒られないように庇ったんすよね」
稲葉の話に二人はさっきの出来事を思い出したらしい

「ヤマさんに…お礼言ったほうがいいよな…」
「社長にもちゃんと謝らないと……」
自分でヤマさんと社長にお礼と謝罪をしにいこうとするように

「早いほうがいいっすよ」
稲葉はいう

ヤマさんへお礼を言いに行く二人を見ながら
「”失敗も、バカも、不安も、
 いらだちも、いつかいい思い出にできればいいな…”」

そう思う稲葉


「三連休よく働いたー!」
稲葉は会社の前で伸びをする
帰り道、フールは稲葉が話した小学生の時の話を話題に出す
「ご主人様、先程のお話、このフール感心誠に致しました」

「あー掃除の話か」
「他人の非にもかかわらず、率先して謝るなど、凡人には出来ません。見事な自己犠牲、見事な献身的誠意…」

フールがそう言うと、稲葉は複雑そうな顔をする
「あーあの話には続きがあってな……。
 あの時庇った班長って、長谷なんだ」
あー長谷か…なるほど

”「すげぇな、長谷。俺にはとっさにあんな事出来ねぇよ」
稲葉もその時、フールと同じような事を言ったのだが
「何言ってんだよ。これであのバカに恩をうれたんだぜ」

「え?」
「あいつ、いつも掃除しねぇからムカついてたんだよな。これで当分、黙らせるな」
長谷は言う
「あ、うん……」”
(笑)あーちゃんと意図があったわけか……長谷らしい

それを聞いたフールは
「佐々木様と川島様には内緒ですな」
「いえるわけねぇだろ、
 あいつ昔から抜け目ねぇんだよなぁ…」

妖怪アパートに帰ってくると、話していた長谷がいた
いつものようにお土産をたくさん持ってきたらしい
「よぉ、稲葉」
「ヨーロッパ旅行から帰ってきたのか…」

「今日な。おう、お前の分の土産」
長谷は何かを稲葉に投げた
”I ♡ PARIS”と書かれたTシャツ
「お、おう……」

「ご主人様がおっしゃる通り、
 長谷様は本当に抜け目のない方のようで……」
フールは言う
「だろ」

最後のオチが長谷が抜け目のない人だっていう話。
何だか複雑な気分にさせられたお話でした(笑)

ここまで読んでくれてありがとうございました!
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