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「残されたバルサをお前が守ってくれ!」ジグロがバルサを守る為、捨てたものとログサムという男。第2回「カンバルの闇」 感想 精霊の守り人最終章

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此花(このはな)です

今回は精霊の守り人最終章の第2回「カンバルの闇」の感想を書いていきたいと思います

第2回「カンバルの闇」
あらすじ
バルサ綾瀬はるか)とチャグム(板垣瑞生)はカンバル国に入り、国王・ログサム(中村獅童)がタルシュ帝国と通じていることを確信する。ジグロ(吉川晃司)の兄・カグロ(渡辺いっけい)との再会の中、バルサは、ジグロと父・カルナ(上地雄輔)の友情と深い悲しみを知る。

そして、ジグロがバルサを連れて逃げた理由、バルサの記憶に潜むカンバル王国の奥深く潜んでいた陰謀がバルサの中で解き明かされる。

公式より
第2回 「カンバルの闇」 | あらすじ | 精霊の守り人 最終章 | NHK大河ファンタジー

2回はほぼ過去編一色。
バルサ目線というよりは一体過去に何があったのかを描写する回となりました。ジグロがバルサを守るために捨てたもの、が描写されていた気がします。

カルナの苦悩とジグロの葛藤が伝わる回だったと思います。
トトの言葉で、ジグロが決意した感じがしました。


さて、本編の感想へ行きましょうか!
「”戦の足音が近づいてきた。巨大国家・タルシュ帝国が海を渡り、わが国・新ヨゴ国に攻め入ろうとしていた。国を守るため、皇太子である私、チャグムは隣国のロタ王国、カンバル王国と同盟を結ぼうと旅に出た。

それを知ったタルシュ帝国の王子・ラウルに私は命を付け狙われることになった。
 私を守るために一人の用心棒が雇われた。人呼んで短槍遣いのバルサ

私とバルサはようやくカンバル王国に入ったが、王であるログサムはすでにタルシュ帝国と通じていて、私たちは追われる身となった。
そして、聖なる山の奥では…”」

”「山の王の扉が開いた! 儀式の時がやってきたぞ!」”
ログサムの声が響く

場面が変わり、カンバル王国市場
カームを人質に取り、逃げた二人は市場へと来ていた
市場で笛を披露する音を聞くバルサ

「あれほど手を出すなといったはずだ!」
二人に逃げられたカームはカグロに激怒されていた
「いなくなったではすまされぬ!」

「私が余計なことを言ったせいだな……」
カグロはつぶやく

「父上はジグロを殺してはいない、といったんです。
 槍を教えられただけだと、ジグロは父上に殺されたフリをしただけだと、
 あの女がそう言ったんです!」

「そのような嘘に乗せられおって!」
「あの女は誰なんですか。 
 ジグロはなぜ、あの女を育てたんですか?」
カームは問う

カグロとしては嘘だ、と言うしかないよな…。
真実はカグロの立場にとって、危険だから…

場面が戻り、市場にいるバルサとチャグム
バルサ、これからどうする?」
チャグムは問いかける
「チャグムはどうしたい?」

「このまま諦めるわけにはいかない。
 私は何とかして、カンバル王に会わなければならないのだ

チャグムは言う

「それならもっとカンバル王のことを
 知らなければいけないね」
バルサは言う

「だけど、バルサはこのまま、カンバルにいていいのか?」
チャグムは言う

市場の声が響いた
「うま~いロッソだよ~。
 果物、ひき肉、ラガー、なんでも入れちゃうよ~」
ロッソという食べ物を売っている店の声だった

二人はそのロッソという食べ物を買う
チャグムは一口食べて
「うん、おいしい!」

「ロッソというんだ。これにもヤギの乳や肉が入っている」
バルサが説明する
それを聞いて、チャグムはロッソの匂いをかぐ
「その臭さを全く感じないよ…」

バルサも一口食べる
「……懐かしい味だ」

29年前―カンバル王城
「”それは29年前、バルサがまだ幼いころのことだ”」

ナグルの専属医術師であったカルナ
「カルナ、どうなのです?」
ナグル王の妃はナグルの部屋を訪れ、カルナに聞く

「はい、ご心配に及びません。
 お熱も下がりましたし、明日からはしっかりと滋養のつくものをお召し上がりいただければ、ご回復されると存じます」

「それはよかった!」
嬉しそうにするナグル王の妃

「ここに来るな、といっておろう。その大事な体に何かあったらどうする。
 生まれてくる子には私のように弱くあってほしくないのだ」
そう、あきれた様子で言うナグル王

「申し訳ありません」
軽く頭を下げるナグル王の妃

「陛下、そのお気持ちこそ、よい薬かと存じます。
 健やかな子に恵まれますよう」

「まずは陛下が病を振り払うお心を強くされることが肝要です」
そう、カルナが言う
「わかっておる、カルナ」

「妻を病で亡くしたばかりのお前にこれ以上、辛い思いはさせたくないからな…」
ナグル王は言う
そんな気遣いの言葉にカルナは笑う
「陛下……」

「さぁ、早く娘の元へ帰ってやるがいい」
「恐れいります」
そう言って、頭を下げる
「それでは明日の朝、まいります」

場面が変わり、カルナの家では
叔母・ユーカと一緒にバルサ(6歳)はロッソを食べていた
「お父さん、遅いねぇ?」
「うん」
ユーカが笑うと、バルサも笑う

一方、家へ帰るはずのカルナはログサム殿下に呼び出されていた
「お呼びでしょうか、ログサム殿下」
「カルナ、兄上はどうした?」

「はい、もう心配はございません。
 この度は風邪をこじらせただけでございました」
カルナは言う

「心の臓が弱っていたのではなかったのか」
飲み物を注いでいた者を突き飛ばして、ログサムは言う
「その懸念もございましたが、違ったようです」

「子供の頃から兄上はあのように、いつも伏してばかりだ」
ログサムは椅子から立ち上がる
「そんな兄上を、父上は甘やかしてばかりいた。
 そのような国王をお前はどう思う?」

「はい…御父上にも増して、お優しいようでございます」
カルナは言う

「だが、そんな兄上は山の王を動かすことができるか?」
「山の王…?」

「誰よりも強く、気高き武人にしか答えぬ山の王が、
 果たして病弱な兄上に王の座を任せるのか」
ログサムは言う
「……さようなことは医術師の私にはわかりませぬが」

「お前は明日から、この城から出ることを禁ずる」
ログサムの言葉に怪訝そうな顔をするカルナ
「ずっと兄上につきっきりで、病を見るのだ」

「いえ、その必要はございませぬが…」
「いや、必要なのだ」

「いつまででございますか?」
「兄上が死ぬまでだ」

その言葉に顔色が変わるカルナ
「兄上の病は明日から、重くなる。
 お前がそうするのだ」

「何を仰せになりますか」
そう言って、ログサムの部屋から出ようとするが、側にいた者たちに止められてしまう
「すでにこの城の半数以上の者が兄上ではなく、私に従っておる」
「殿下……」

「兄上の病を重くしろ。薬を使えば、造作もないことだ」
ログサムは言う
「王の槍は? 王の槍たちはこのことを!」

「王の槍たちはお前と私との話を知ることはない、
 永久にだ」
ログサムは言う

「今日の所は娘の元へ帰ってやるがよい。名を、バルサと言ったか。
 次に王が立ち上がるときはお前の娘が眠るときだと思え」
ナグル王を殺さなければ、バルサを殺すと

カルナは急いで家へと帰るが、背後には見張り役がついていた
「おかえりなさい!」
父の帰りにバルサは喜ぶ
「兄さん、遅かったわね。もう先に食べてたわよ」

「お父さん、ロッソがあるのよ。
 ユーカ叔母さんと買ってきたの」
そう言って、バルサはロッソを父に見せる
バルサ…」

「どうしたの? 顔色がよくないけど…」
ユーカは言う
「カンバル王の病が思ったより、重いのだ…。
 それで、明日から城にこもって陛下の様子を見ることにした」

「そういうことなら、
 わたしがもうしばらくここにいいわよ」

「いや、お前は里に帰れ。
 ここにいて、どうする」
必死の様子に不思議そうにするユーカ
「どうしたの?」

「…里にある診療所はどうするのだ。
 様子を見に来てくれるのはありがたいが、医術師として、自分の患者をいつまでも放っておくな」
カルナはそう言葉をつむいだ
「だけど……」

カルナは自宅の窓を閉める
「大丈夫だ。バルサの事は心配するな」
バルサの元へと行き、笑いかける父
バルサ……」

場面が変わり、次の日の朝・ジグロ
朝ご飯を買い、立ち上がると、そこにはユーカがいた
「どうした?」

「カルナが弱っている?」
ユーカの話を聞くジグロ

「そうなのよ。あの兄さんの様子だと、
 カンバル王の具合は相当よくないのかもしれない」
「そんな話は聞いていないが」

「医術師として、無力を感じても仕方ないわ。
 もし何かあれば、ジグロ、貴方が兄さんを支えてあげて」
「……あぁ」

「兄さんには貴方しか頼れる人、居ないから」
ユーカは言う
「君はヨンサ氏族の里に戻るのか」

「えぇ。いつまでも診療所を放っておけないもの。
 いつか来てね、私のお城にも」

「……あぁ、わかった」

「わかったぁ? 」
「必ず行く」

「本当に?」
念を押すユーカ
「なぜ、疑う?」

「疑っているわけじゃないけど、本当?」
ジグロの目の前まで来て、ユーカは言う
「本当だ。ユーカの生まれた里を見ておきたい」

ユーカはジグロの視線に合わせる
「…約束する」
そう聞くと、ユーカは言う
「じゃあ、待ってるから」
「う、うん」

なんだろう、こんなシーン新鮮だ
原作だとユーカがジグロに思いを寄せてた、みたいな話は出てたような気がした…
(曖昧過ぎて覚えてない)
ただ、ジグロの気持ちはどうだったかは書かれてなかった気がする

場面が変わり、カンバル王城
カルナが薬を持つ手が震えていたことにナグル王が気づく
「どうした? 震えておるぞ」
「申し訳ございません」

「まさか、お前に風邪をうつしたか?」
「いえ、さような事は……」

思い出すのは王の医術師になることが決まった日の事-6年前―
「その若さですごい事だからな、王の主治医になるなんて」
ジグロは赤ん坊のバルサを抱きながら、言う
「父親になったばかりでじつにめでたい」

「医術師として才を見込んできた俺も、誇らしい限りだ」
ジグロはいう

「何を言うか!
 その若さで王の槍を務めるお前が、しかもこの国最強だ」
酒を飲みながら、カルナは言う

「そのお前とこうして、酒を飲めることが
 俺にとって本当にどれほど誇らしいことか!」
二人で乾杯をする

「どうして男同士って
 そうやってたたえ合うのが好きかしらねぇ」
ユーカは言う
回想終了ー

カルナは部屋に向かう途中、ジグロと再会する
「カルナ」「ジグロ……」
王の槍であるジグロが登場したことで、見張り役の者がいなくなった
「陛下に何か…?」

「少しご様子が気になってな」
「心配いらない、と言いたいところだが……」
カルナはいう
「重いのか…?」

「ジグロ…」
カルナが何か言おうとした矢先、誰かが声をかけた
「ジグロではないか!」
そこにいたのはログサムで

「いかがした?」
「陛下のご様子をうかがいに」
ジグロは答える

「私も心配になって、やってきたのだが、
 どうだカルナ」
ログサムは言う

「死力を尽くします」
カルナは答えた
「頼むぞ、カルナ」
「はい……」

嫌なタイミングでログサムが来た。
というか、それを狙ってきたとか?
話すとしたら、親友であるジグロぐらいだとふんだ、とか

「それよりどうだ、ジグロ。
 久々に手合わせを願えないか」
ログサムは言う
その言葉にジグロは笑みを浮かべ、了承の意の形を取った

ログサムとジグロは手合わせ
「どうだ、ジグロ」
「さらに腕をあげてございます」

「そうか。
 ジグロがいないときも鍛えておるからな」
ログサムは言う

しかし、ジグロの方が腕が上なのは変わらない
ログサムをよろけさせるジグロ
「いつ、山の王への扉が開いてもいいように」
「儀式の為にですか?」

「そうだ、ジグロ」
二人は手合わせを続ける

「兄上はあの通り、病弱の身だ。
 兄に代わって私が強くあらねばならぬ」

「それは立派な心掛けで存じます。
 しかし、武力の強さと心の強さは違うのです」
ジグロは言う

「……わかっておる。頼むぞ、ジグロ
 私をもっと鍛えろ!」

一方、カルナは毒の成分が入るものを薬に混ぜ込んでいた
バルサの命を守る為に
来る日も来る日も

「どうして……?もう心配ないといったのに…。
 どうして、よくならないの?」
ナグル王の妃は言う

「申し訳ございません。私の見立てが間違っておりました。
 心の臓がかなり弱くなられて」

「その心配がないといったのに!! カルナ、陛下を助けなさい!」
そう、カルナに詰め寄るナグル王の妃
「陛下を救いなさい!」

「お妃! お身体に触ります…」
侍女が必死に止める
「陛下……陛下……」

指に残る毒が入った植物の粉
カルナは見張りの隙をついて、ジグロの家へと向かう

雨が降る中、びしょ濡れのカルナが玄関にいるのを見て、驚くジグロ
「カルナ……どうしたのだ」
青白い顔にジグロはカルナの目線に合わせて、かがむ
「まさか、陛下の御身に何かあったのか?」

すると、カルナは指に残る毒が入った植物の粉をジグロに見せた
「殺した…」
「え…?」

カルナはジグロの両肩を掴み
「もうじき、陛下はお亡くなりになるだろう!
 私が殺したのだ!」

その言葉にジグロはカルナを家の中に引き込む
「どういうことだ?」
「ログサム殿下に命じられて、私は少しずつ毒を盛った。
 誰にもその事には気づかぬであろう。
 ログサム殿下はすでに反乱を起こしていた」

「陛下を病で葬り去る算段だ!」
カルナはいう
「カルナ……お前がそれを」

バルサを救うためだ!!」
カルナは叫ぶ
「…バルサの命と引き換えに王を暗殺してしまった。
 もはや、俺はどうなろうとかまわない…」

「心配なのは…バルサの事だ。
 バルサの元へ帰れば、バルサも殺されるであろう」
カルナはジグロを見つめ、いう
「だから、その前に俺は命を絶つ」

「待て!」
「残されたバルサをお前が守ってくれ!」
カルナはそうジグロに訴える
「頼む!!」

そう言って、ジグロの家を出ようとするカルナをジグロは止める
「カルナ! 死ぬな、死んではならん! 
 俺に考えさせてくれ…」
「すまん……ジグロ。お前を巻き込んで……」
泣き崩れるカルナ

「巻き込まれているのはこの国の全ての人々だ。
 そうであろう」
ジグロは言う

呆然としたまま、カルナはナグル王の部屋へと戻る
「カルナ! どこ行っていたのです!」
ナグル王の妃は叫ぶ
そこにはログサム殿下もいた

「にげてはならぬ。悪夢から目を背けてはならぬ」
その言葉にゆっくりとナグルが眠るベットへと向かうカルナ
「兄上は幼き頃から病と精一杯戦ってきたのだ。
 医術師のお前が逃げるな」

ナグルをじっと見つめ
「無念です…」
カルナの言葉に妃が泣き叫ぶ
そう言ったカルナの顔はゆがむ

そして、次の朝、
ナグル王の妃は高いところから落ちて、亡くなった

それを見たものらはあとを追われた、騒いだが、カルナは違った。
ジグロに対して
「お妃が自ら御命を絶たれたのではない! 
 おそらくはログサムに殺されたのだ!」

「陛下のお子を殺したのだ。俺の子もログサムが生かしておかない…! 
 ジグロ…」
カルナはジグロにすがりつく

ジグロはログサムの部屋へと訪れた
「ジグロ…兄上の事、聞いたか?」
「すべて、聞きました」

人払いをするログサム
「カルナに聞いたのか? 裏切り者め」
ログサムはいう

「殿下…何故、さような事を」
ジグロはいう
「なぜ? なぜというならば、何故弟というだけで王にはなれん? 
 力のあるものが王にならなければ、この国は変えられぬ」

「この国を変える?」
ジグロはいう

「そうだ。この国は貧しすぎる。穀物がほとんどとれず、武人でさえ、多くの者が他国に出稼ぎに行かなくては生きてはいけない。
 その一番の元凶は”山の王”に頼りすぎたのだ」

ログサムは立ち上がり、ルイシャという宝石を見せた
「まさか、山の王と戦うつもりか?」
「そうだ」

「山の王がたとえ神であろうと、魔物であろうとかまわぬ。
 宝石のルイシャ、これがこの国の財だ。この財を手に入れることが出来なければ、真のカンバル王といえまい」

「何という事を…殿下!」
「殿下ではない! これからは陛下だ」
ログサムはいう

「その考えは危うい。この国を滅ぼします」
ジグロは言う
「そうか…。
 ならば、私を殺すか? ジグロ」

「私を殺すか、私に従うか、二つに一つだ」
ログサムは槍を持ち、鞘をはずす
「お前の覚悟を見せて見よ!」

「さぁ、カルナのように裏切るのか?」
槍を構え、ログサムはいう
「カルナと娘に手を出すな」

「それはお前次第だ」
ログサムの言葉にひと払い、槍をふるうジグロ

「ジグロ…私を助けてくれ。
 この国の者を救えるものは私とお前しかおらぬ」

こんなやつでも国を思う気持ちは同じ…。それは山の王を知る者と知らない者の選択
ジグロはその言葉に一呼吸を置くと、部屋から去っていった

牧童たちがいる場所へとやってきたジグロ
不思議な歌が響く場所
「珍しいなぁ…お前がこんな所に来るなんて」
そこにはトトという牧童がいた

「トト、聞きたいことがあってきた」
ジグロはいう
「聞きたいこと?」
トト役の米良さん、ほんとぴったりだなぁ…(笑)

「もし、山からルイシャをうばおうとすればどうなる? 
 山の王に戦いを挑めばどうなる?」

「そんなことは無理だ。
 おまえさんが一番よーくわかっている事だろう?」
トトはいう

「山の王は、人が倒せる相手ではない」
自分たちが住む家へとトトは入る
「山の王の怒りを買えば、人は生きてこの闇から出られん」

「人が支配できるのはせいぜい、人の心ぐらいのものだ」
そう言いながら、光が入る穴をふさぐ
「この闇を支配することなど、できやせん」

「山の中では謙虚でならねば、光が得る事は出来ん」
家の中を真っ暗にするトト
ピィー!と音を鳴らすと、石が光った

「これは闇の奥を照らす宝石。
 緑白石だ」
トトはその石の一部を採り、ジグロに渡す

「もし、新しい王に光を与えたくなければ……簡単な事だよ。
 お前さんがいなければいい」

「この国で最強の槍の使い手であるお前さんがいなければ、
 闇の奥で眠っているもっとも光り輝くルイシャをその王は手に入れる事は出来まい」
トトは言う

「しかしそれでは、
 このカンバルの人々を貧しさで苦しめることになる」
ジグロは言う

「いずれにせよ、人々は苦しむ」
「山の王はそのカンバル王を決して認めないはしないだろう。
 お前さんがいなければ、王は闇に飲み込まれて死ぬだけだ」

「それとも、お前さんがその王の為に光を求めて戦うか、
 山の王と」
トトを見つめるジグロ

ジグロはヨンサ氏族の里・ユーカの診療所へ
ユーカはジグロが来たことにひどく驚いた様子だった
「どうしたの?」

「ユーカの里を見に来た」
「本当に…? 来てくれたの…」

「…中に入って」
そう言うユーカだが、ジグロは
「王が死んだ」
「え?」

「ログサムが王位を継ぐことになる」
「そんな時に、こんな所へ来ていいの?」
ユーカは問いかける

「君にこれを渡したくて」
ジグロが差し出したのは緑白石
「ジグロ…もしかして」

「ユーカ、私の気持ちはその石のように変わることはない」
その言葉に
「はい、わかりました。もちろん、私の気持ちも…」

「もう行かねば」
「ジグロ…」

「ありがとう。兄さんとバルサをお願いね」
笑みを見せるユーカ
その石を大事そうに持つ

悲しい…ものすごく悲しい…。
これが最後の別れか…

ジグロが館へと帰ると、兄であるカグロがいた
「ジグロ」
「兄上、もうついたのですか」

「まさかこんなに早く、王の葬儀で都に来ることになろうとはなぁ」
食事をしながら、カグロは言う
「カームは、大きくなりましたか」

「うん。やっと言葉を話せるようになったよ」
嬉しそうにそう話すカグロ
「そうですか…」

「まだ何を言ってるか、分からんがな。
 あはは!」
「会いたいです…」

「いつでも会いに来てくれ。できれば、武術を教えてやってほしい。
 お前のような武人に育てたいのだ」
カグロはいう
「俺はムサ氏族の長として、お前にお願いする」

「まぁそれより、お前も早くいい妻を迎えねばな。
 この国一番の王の槍がいつまでも子孫を残さず、一人でいてはこのカンバルの行く末が危ぶまれる」

「兄上、お許しください」
「ん? 何をだ」

「カームは、兄上の手で強い武人に育ててください」
ジグロの言葉に笑みを浮かべ、酒をそそぐカグロ

そして、ジグロは幼いバルサを連れ、カンバルを出た

「ムサ氏族のジグロがこの私を裏切った。
 ジグロは正当な理由もなく、私の王位継承を異を唱え、即位式に必要な金の輪をもって逃げたのだ」

「これは王の槍であるお前たちを貶め、このカンバル王国を愚弄するものである。
 残されたムサ氏族は領地を追われて、滅ぶであろう」

「お前たちは必ず、ジグロをしとめるのだ。
 己の氏族のために戦え」
「「「はっ!」」」

「耳なし口なしの誓いを立てよ!」
ログサムはいう

一方、カルナは家の外に落とされた人形を拾い、
ジグロが助けてくれたことを知る

「見ろバルサ。ここが新ヨゴ国だ。お前の王や神はもうどこにもいない。
 王や神だというものを信じるな」
ジグロはそう、幼いバルサに言う

バルサを鍛えながら、追手を倒し、15年
カンバル王城――
ログサムの部屋にはやせこけ、ボロボロのカグロがいた
「ムサ氏族のカグロ。ずいぶん苦労したようだな。
 あれから15年、8人の王の槍を差し向けたが、お前の弟をしとめ、戻ってきた者は一人もおらん」

「ジグロはこの国を苦しめ続けている。
 ジグロが不吉をもたらしたせいか、あれから山の王の扉は開くこともない。
 この国の為、私のそばで働かぬか? カグロ」

そのログサム王の言葉にログサムを見るカグロ
「お前にすべてを話そう。ジグロはカルナの娘を連れて、逃げたのだ。
 カルナは私に命じられて、兄上を暗殺した医術師」

「それを聞いて、私を蔑むか。ジグロとカルナは私を蔑み、裏切った。
 私は二人に裏切られて、とても悲しかった。
 だから、お前たちムサ氏族を苦しめた」

「どうだ? 
 すべてを知って、お前も私を裏切るか?」

ログサムは問いかける

「ならば、この場で私に歯向かえ! 
 その機を与えてやろう」
ログサムは槍をカグロに差し出す
「さぁ」

「私は……陛下を裏切る事は致しません」
カグロがやったのは従属の意
「それならムサ氏族の誇りにかけて、裏切り者を討ち果たすのだ、
 お前がこの国の英雄になる」

カグロはジグロを倒すため、旅に出る
大変な旅だったんだな、カグロさん
バルサが誰か、ジグロが逃げた理由も全て知ったうえでカンバル王に仕えている

そうしてたどり着いたジグロの家ー
「お前は手を出すな」
そう、ジグロはバルサに言う

バルサ、あれは誰だ?」
タンダはいう
「わからない。かつての友は全員倒したはずだ」

その日の夜ー
「どうして、戦いは終わったんじゃないのか? 
 8人の王の槍は去年、倒したはずだ。さっきの武人は誰なんだ?」
バルサは問いかける

「あの武人はカグロ。私の兄だ」
ジグロは言う

「その兄を最後に追手として最後に放った。それがどういう意味か、分かるか?
 王の槍は必ず、誰かが継がなければならない。私が死んで、兄が王の槍を継げば、氏族は滅びないという事だ」

「だから殺さないのか。……氏族の為に殺せないのか。
 カンバル王はどこまで卑劣なんだ!」
そう、吐き捨てるバルサ

舞のような戦いが終わった後
「兄上はもう、立派な王の槍です」
そう言って、ジグロは金の輪を差し出す

「これを持って行ってください。
 して、カンバル王に私を殺したと告げてください」
強く金の輪を押し出すと、カグロはそれを受け取った

場面は現代へと戻り、バルサとチャグム
「ジグロは自ら、兄を王の槍にした」

「ジグロもチャグムと同じだ。
 故国を思うチャグムと同じように、ジグロもこのカンバルの事を思い続けていたんだ。それだけは確かだ」
バルサは言う
「私も、このまま逃げるわけにはいかない」

バルサは立ち上がり、ロッソを売っていたカンバル人に聞く
「すまないが、ヨンサ氏族の里へいくにはどうしたらいい」
「ヨンサなら、あの山を越えればいいんだ。
 俺はヨンサの生まれだ」

「私もヨンサ氏族だ」
「え?」

「カンバルにいたのは幼い頃だけだけど…」
バルサが言うと、少し嬉しそうに挨拶する
「ちょっと尋ねるが、ユーカという女の医術師は知らないかね?」

「ユーカ? おぉ、知っているよ。
 里で診療所をやってる」
そう答えた

「生きてる…?
 まだヨンサ氏族の里にいるんですか」
バルサは言う
「いると思うよ。何年前だけど、俺の女房が診てもらったんだ。
 そんとき、金はなかったけど、このロッソでいいってわれたよ」

それを聞いて、バルサ
「…行こう、チャグム」
「…それは誰?」

「私の叔母だ。
 今はその人に会うしかない」
バルサは言う

バルサはあの時のジグロと同じように、馬をかけ、
ユーカの診療所へと向かうのだった

まさか過去編を一話だけで構成するとは思わなかった。
びっくりしたけど、ジグロの事を知れてよかった、次はどこまで行くのかなぁ…?
ユーカさんに会うんだ…。そして、ジグロの真実を語るのかな

ここまで読んでくれてありがとうございました!
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