此花のアニメ&漫画タイム

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「…弓矢はほんまは、誰に逢いたいん?」湊に問われ、弓矢はある人のことを思い出していた。八の段「感情のフタ」感想 火色の文楽

此花(このはな)です

 

今回は火色の文楽の八の段「感情のフタ」の感想を書いていきたいと思います

 

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「”太夫、三味線、人形遣いの若き”三業”。

 それぞれの芸道を磨く日々――。”」 

 

前号まで

三味線・松永珠市師匠に課題を出された迫弓矢。それは物語の登場人物の”心から逢いたい”と言う気持ちを掴んでくることだった。そんな折、花火大会に出かけたい弓矢たち。柑太の考えで、湊とふたりきりにさせられた弓矢は、湊に向け、浄瑠璃を語ったのだが――。

 

前回、急に浄瑠璃を語りだしたからびっくりしたんだよな…

湊に何も言わず、急にだったから戸惑ってたし

 

 さて、本編の感想へ行きましょうか!

最初はさっそく、柑太と弦治の企みが湊に即バレしまった

「…だからはっきり言ってって! 

 今日の花火大会でなんか企んでたよね!?」

 

「ぼくが企むわけないじゃーん。人形に恋するピュアボーイなのに~」

全然かわいくない柑太くん(笑)

「柑太くん」

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 「さっき弓矢にこんなウィンクしてたの見たで!」

怖ぇぇ顔

「湊ちゃん顔!」

 

「答えられへんなら、お師匠さんたちにバラそっかなー」

脅し文句(笑)

「うちの師匠の課題やってん」

あっさり、白状する弦治

「汚ねえぞ、ファッショニスタ」

 

「弓さん、珠市師匠に「逢いたい心掴んで来こい」言われて…」

「弓矢くんて、バレエばっかでそんなのわかんない子じゃん」

二人はそう言う

 

「湊ちゃんとふたりでいれば、

 なんか掴めるかなって思って…」

柑太も湊にたいして、そう説明する

 

場面が変わり、学校

「なー湊ぉーパックのかき氷食う?」

弓矢はかき氷を持っていう

「こんなん好きなんやろ、よう知らんけど」

 

「(…よう知らんばっかり…)」

「甘いの食べたかったん、あの時だけだし。きのうみたいなんもう勘弁やわ」

弓矢に後ろを向いて、湊はいう

 

「…体さわるんとか、そっちは慣れてても、私はバレエのノリ知らへんもん。

 心掴むためとか、こっちは浄瑠璃の道具とちゃうし」

 

「道具とかそんなん…」

湊の言葉に弓矢は言うが

 

「私じゃないやろ? 

 弓矢が逢いたいのって私じゃないやん」

湊は言うのだ。

 

「私、弓矢に助けてもらったことあるねん、小4のとき」

「転校したての弓矢って笑ったり騒いだりせんし

 たまにキツいこと言うから、距離置かれてた」

 

「木の上で遊んでた時、足ふみはずして、

 とっさに弓矢が助けてくれてん」

 

”「迫くん、大丈夫!?」

慌てて弓矢に言う湊”

 

「額から血出てたのに、平気な顔して」

”「なんともないわ」”

 

「その頃から思ってた。

 弓矢の中にはいろんな感情があるけど、

 それに思いっきりフタして、フタしたことも忘れてるんちゃうかって」

 

「…弓矢はほんまは誰に逢いたいん?」

湊は問いかける

「心にフタした人って、誰なん?」

 

その問いかけに何も言えない弓矢

その日も弓矢は国立文楽劇場浄瑠璃を聞いていた。

”「夏休み文楽特別公演 夏祭浪花鑑」”

 

”「俺を騙しやがつたか。この口で騙しやがつたか」

「コリヤ、親ぢやぞ、親ぢやぞよ。」

 

「もうこれ程になされたら、御存分でござりませふ」

「親父様。」

 

「親父様」「親父様」

「親父様……」”

 

場面が変わり、湊の家ー

「なんやぐでーっとしとるなぁ、湊。

 昼寝するんやったら、テレビ消すぞ」

 湊の祖父である潮路師匠がソファに寝ている湊にいう

「観てるんやから、ほっといてよー」

 

”「…そしてこちらがロシア・バレエ団に入団したときの映像です」

テレビから流れる音”

 

「これ、井上会長のお嬢さんにもろたん食べるか? 

 なんやふわっと甘い最近の…「まかろん」ゆうたかの~。

 今の子はようわからんもん喜ぶなぁ」

「剣先するめ」

 

「は?」

急に言われ、驚く

「ふわっと甘いのん嫌い。

剣先するめの方が好き」

 

”「…まさに羽根が生えたような跳躍ですね! 

 この卓越した表現力でロシア・バレエ団のソリストとなり、ボリショイ劇場の観客を魅了していきましたー」”

テレビの音

 

「なんや、弓矢のことみたいやな」

潮路師匠はつぶやく

「…弓矢ってさ、小4でこっちで転校してきてん。

 親が離婚して母子家庭やって言ってた」

 

「お父さんのことは絶対に話さんかったけど、

 海外にいるバレエダンサーって噂で聞いた」

 

”「では今の新たな目標は、

 ジュニアダンサーを世界に羽ばたかせることでしょうか?」”

テレビで取材するアナウンサーの声が聞こえる

 

「…この人よね?」

湊は言う

”「そうですね、

 教え子たちはみな、我が子のように愛おしいです」

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 「貴重なお話ありがとうございました。

 本日のゲストはバレエダンサーの五社文矢さんでした!」”

 

 「おんなじや…。あの子の目と」

湊はつぶやく

確かに目元がそっくり

 

すると、湊のおばあちゃんからある報告が入る

「物置にこもってるて…弓矢がか?」

潮路師匠はいう

 

「暗くて静かに大声出せるとこありますか」言うから、

 うちやと、暑い物置ぐらいよって言うたら」

 

”「そこがいいです。ひとりでお稽古させてください」”

「って…」

 

場所は物置ー

「(師匠が言ってた”床本にはすべてが書いてある”)」

 

「その間 遅しと駈け入るお染」

「逢いたかった」と」

 

「”新版歌祭文のお染と久松は、身分違いの許されない恋仲だった。

 ある事件は久松とお染は離ればなれになり”」

 

「久松にすがりつけば」

「ア、これ、声が高ふござります」

「”残されたお染は久松を必死に追いかける”」

 

場所は戻り、湊の家ー

「何時間こもる気やろ、あの子…。

 ちょっと呼んでこよかしら」

心配そうに言う湊のおばあちゃん

「納得するまでやらせたれ」

 

場面は戻るー物置―

 汗びっしょりになりながら、浄瑠璃を語る弓矢

「そなたは思ひ切る気でも、わしやなんぼでも得切らぬ。」

 

 ”「極限までいけば、他のものが見えなくなるだろ? 

 そこにいくまで、何度も繰り返せ」

そう言う父

「千回目にはお前は、ローザンヌへ行ける」”

 

「”自分の世界を作った人だった。

 憧れて焼き付けて追いかけた」”

 

「”震えと涙は”」

小さい弓矢は涙をふく

”「弓矢」”

 

「”フタをしてねじ伏せた”」

”「演技以外の感情は舞台に持ち込むな」

父にそう言われたこと”

 

”十歳のとき”

「正式に離婚することになったから。

 あの人はロシアに行くらしいわ」

母にそう報告された。

 

ぎゅっとこぶしに力を入れ

「…おいてくんやったら、こっちから越えたるわ」

そう吐き捨てたこと”

 

「(そうや、あの怒りは)」

「(俺にも)」

 

「(もうひとつの心は)」

「(久松”おとうさん”)」

 

「(なんで”なんで”)」

「(おいていったん?)」

お染との感情と自分の心が重なる

 

”逢いたかった”

「……あ……」

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 「……逢いたかった……」

 

場所・学校の下校道にてー

「湊」

弓矢は湊にあるものを渡す

「こっちのが好きなんやな、剣先するめ」

 

「逢いたいとか、殺したいとか、自分の中、見な

 わからんかったわ」

「…俺、勝手に湊利用してた、ごめん」

そう、湊に謝る弓矢

 

「じゃあ、普通に「これからもよろしく」してきてよ」

湊は言って、”はい”と手を差し出した

 

すると、変な間がありながら、カチコチ動きで湊の手を握った

一瞬で手を離した

「なんなんそれ!?」

思わず、ツッコむ湊

不自然すぎる(笑)

 

「…あかん」

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浄瑠璃とか、バレエとかないと、

 あかんねん…!」

顔を赤らめながら、そう言った

(笑)普通にできないってことか…それ。

 

そんな弓矢の珍しい一面に湊は自分の手をグーにして、

弓矢の手のひらにとんっと叩いた。

 

弓矢は驚いて、電柱に倒れかかる

「…ふっ、ははっ」

その顔に湊は笑った

「弓矢に勝ってもた」

 

「発表会では負けんなよー!」

湊に言われる

「”そしてこの日が、素浄瑠璃の発表会だった”」

 

逢いたい思いを掴むのは湊ではなく、離婚してロシアに行ってしまった父に対して思ったことだったのか、弓矢にとって。どうなるかな、素浄瑠璃の発表会

 

ここまで読んでくれてありがとうございました!

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