兄・白霓を葬った者は何者か。涅人の前に現れたのは…？第九十五話「月正、約束ノ地ココニ。【黒鬼の回想録 後編】」 感想 桃組プラス戦記

此花（このはな）です

今回は桃組プラス戦記の第九十五話「月正、約束ノ地ノココニ。【黒鬼の回想録　後編】」の感想を書いていきたいと思います

第九十五話「月正、約束ノ地ノココニ。【黒鬼の回想録　後編】」を読むなら、こちらにリンクがありますので、そちらにどうぞ
（おそらく1か月限定配信だと思われます。次回が更新されたら、読めなくなると思います）
https://comic.webnewtype.com/contents/momogumi/95/

前回では白霓の役割、そしてその上には誰かがいる事が分かりました。
鬼側も呪いに縛られている感じがすごくしました。前回は前編だったんですね、書いてなかったから気づかなかった。

今回は上にいる人物が誰か明かされます…あれは
まるで桃太郎と鬼達の戦いを上から支配しているようだった…。
絶対に終わらない戦いをやろうとしてるんじゃ…と思う
さて、本編の感想へ行きましょうか！

複数の刃に貫かれた兄・白霓
それを見て、涅人は絶句する
「に……さ……」

そんな涅人を死の間際で見た白霓
白霓の足元から水晶のようなもので固められていく白霓
「兄さんっ、兄さん！」
涅人はドンッドンッとその水晶を叩く

「どう……して！！」
「役目を……頼む…」
そう言い残して、完全に水晶の中に飲み込まれてしまった

「”転じるのは、昼と夜。表と裏。生と死”」
入れ替わる
涅人の髪がだんたんと白くなっていく
「”白と黒”」

呆然としていた涅人は
「……誰？　誰かいるの？」
何かの気配を感じる

「教えてよ！　
　兄さんはどうして、こんな事になったの！？」
そう叫ぶ涅人

すると、パキッと音がした
「”そいつはだめだったんだよ。駄目だったから、そうした”」
声が聞こえた
「（この声は兄さんが話していた相手なのか…？）」

「…そうした…って、じゃあお前が…お前が兄さんをー！！」
そう叫んで、御簾を押し中に入る
そこにあったのは”割れた鬼の仮面”だった
「面……だけ…？」

「酷いよなぁ？　ずーっと使ってたお気に入りの依り代だったのに」
頭の中から声が聞こえる
「（この声……頭から響いて――）」

「割られる先にあいつが死んで、黒鬼が白鬼に入れ替わったおかげで」
「え」
「お前の中に逃げ込めたけどな――」

「あなたは、誰なの？」
震えながら、涅人はいう
「そうだなぁ、お前達」

「すべての『鬼』を作った存在……かなぁ」
作った…存在

「そもそも白の鬼はどの物語の鬼でもない。
　一族を束ね、小鬼を導き、歴史に誕生する新しい絵巻をただ見届けて、記するが役目」

「お前の兄は役目を履き違えた。だから、ああなった」
その言葉にこぶしに力を入れる涅人
「お前は役目を違えず、オレに従え」

「特等席で見せてやる！　
　呪え！その血と魂の業を！　謳え！悠久の宴が始まるーオレの美しい箱庭で」

「お前の最初の仕事だ。小鬼共の記憶を消して、学園を放り込め」
それを聞いた悔しいような、憤りを隠せない表情をする涅人
　時期が来れば、そこで「桃太郎」とご対面だ」

でも、兄がいった最後の言葉を思い出す
兄が残したバラのアクセサリーを拾い
「……はい」

その後ー
「こんな時間に何なのよ～」
眠そうな小鬼たち（宵藍、撫子、桔梗、裏葉、紅）
「みんな、こんな時間にゴメンね」

「涅人お兄さま？」
眠りこけていた撫子はパチッと目を開ける
「その髪……どうしたの？」
その髪は真っ白だった

「涅人お兄さまだけ？　白霓お兄さま…どこ」
撫子の問いに涅人は撫子の頭を撫で
「もういないよ」
「え」

その瞬間、小鬼達がいた足元が光り始める
「でも、大丈夫。
　……ここにいるからね」

一斉に小鬼達は倒れた
すると、涅人の手の甲にあざが浮かび上がる

それを見て、涅人は
「ここにいるよ」

手の甲に縋りつくように
「ずっと……」
すすり泣いた

あのあざ、あれ白鬼を受け継いだ証という事なのか…。
悲しい……
あのすべての鬼を作った存在といったあいつはむかつく野郎だ。

つまり、涅人の裏にいるのが鬼の仮面ってことか？
でも、何故をそれを獣基たちに知らせようとした？

涅人さんが言っていた”今しかないんだ…”。
あいつに知らせないように、ってことなのかな…

役目を履き違えた、という意味が桃太郎の中にいた”白霓”と何かかかわりがあるのか…
分からない…いよいよ最終章って感じなんだろうか

ここまで読んでくれてありがとうございました！
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