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声を取り戻すも、脚を奪われてしまった百鬼丸。傷を癒したのち、再度鬼神に挑みに出るが…?第6話「守り子唄の巻・下」 感想 どろろ

此花(このはな)です

今回はどろろの第6話「守り子唄の巻・下」の感想を書いていきたいと思います

第6話「守り子唄の巻・下」
あらすじ
鬼神から声を取り戻すも、脚を奪われてしまった百鬼丸
荒れ寺に戻り傷を癒やしたのち、再度鬼神に挑みに出る。
一方、ミオ達が待つ荒れ寺では…。

公式より
TVアニメ「どろろ」公式サイト

名前を言う”声”を初めて聞けたのに、こんな結末なんてないよ…
分かってた、両陣で仕事する事の意味は。

どろろは優しい子だ。ミオとの会話が好きだ
百鬼丸とミオとの会話もなんだかほっこりした。


さて、本編の感想へ行きましょうか!
「”百鬼丸は慣れない音の為に手傷を負い、ミオという少女の世話になる。ミオは戦で行き場をなくした子供たちと暮らしを立てていた。
 だが、百鬼丸が鬼神との戦いに出かけたその夜……”」

どろろが見たのはミオが仕事をしているところで、いわゆる夜の仕事である
「あんなのって……あんなのってねぇよ……」
歩くどろろ

歩く道に血の跡を見つけ、辿って行くと、琵琶丸さんに背負われる百鬼丸の姿があった。
右足を失っているのをみて、驚くどろろ

百鬼丸のうめく声に
「兄貴、いてぇのか? あれ、今の声」
琵琶丸が”声”を取り戻したことを伝える
「あぁ、声は取り戻したらしい」
「兄貴の…声」

声が聞けた。けど…痛みの声か

荒れ寺に帰ってきたミオは傷だらけだった。
タケ坊には転んでけがした、と言ったが…
たぶん、違うんだろうな…

荒れ寺に落ちていた血の跡を見つけたミオ
たけ坊はその理由を話す

百鬼丸が怪我をしたと聞いて、慌ててミオは百鬼丸の元へ
”命には別条ないよ”
と琵琶丸さんから聞き、ほっとする


「ミオ姉、こんなこと良いから、早く寝ろって」
と言われる
「でも、私の方が慣れてるから、あんたは皆の食事を」
着物の袖をあげると、どろろはミオの二の腕にアザがあるのが見えた
その視線に気づくと、すぐに着物を隠すミオ

どろろは自分の中の衝動を抑えようとするかのように外を飛び出す
…夜の事、思い出しちゃったんだね。でも、それが生きていく仕事だから、ミオを責める事なんてできない。それをしなきゃいけない状況への怒り、かな
慣れてる、って言葉もなんていうか複雑…

一方、どろろは大きな石を持ち上げて、投げていた。
「どうしたんだよ、急に。兄貴のそばについてなくていいのか?」
それを不思議に思ったたけ坊が声をかけてくる
「あぁ」
「まぁ、ミオ姉が安心だけどな。全く、ミオ姉の世話好きにも困ったもんだよ。
 一晩じゅうはたらいて疲れてるって言うのに」

「たけ、おまえ、姉ちゃんが働いている所見た事あるのか?」
どろろが問いかける
「俺はいつも留守番だ。チビ達だけ残しとけねぇからな」
「…そうか」

「しょうがねぇよ。今はミオ姉の稼ぎがなきゃ、皆飢え死にするしかねぇんだ」
「別に責めちゃいねぇよ」

「俺達、約束してるんだよ。俺達の田んぼを持つって」
タケ坊が言い出す
「田んぼ?」

「あぁ、夏は一面、だぁぁぁっと青くて、秋には黄金色になる田んぼだ。
 黄金色だぞ?それで米を食いきれないほど取れるんだ」

「俺達は戦でまる焼けか、日照りでカラカラの田んぼしか見た事ねぇけど、
 ミオ姉の子供の頃はそうだったって」
”「いつか、私達の田んぼを持とうね。青くて、黄金色で、私達だけの」”

「もうすこしすりゃ、俺も働きに行けるし。
 そしたら、ミオ姉に楽させてやるよ」
そう、タケ坊が言う
子供たちに呼ばれ、タケ坊が戻っていく

”「大丈夫。戦でたくさん無くした分、戦から取り戻すだけ」”
そう言っていたミオの言葉が重く感じるどろろ

醍醐の国では日照りが続いていた。
最近ではそういう時に恵みの雨が降ることが続いていたため、人々はまた降るだろうと思っている

醍醐の国領主・景光の宅では多宝丸が戦に出たい!と訴え出ていた。
「あのような小国、すぐにでも攻め落として見せましょう!」
「戦を侮るな! 
 そのような気構えでまだまだ初陣は早い。鍛錬に励め」
父・景光に言われてしまう

多宝丸と呼ぶ声。母・縫の方
「私を戦に出していただけるよう、母上からも父上にお口添え下さい」
「父上がならぬ、とおっしゃったのでしょう。
 ならば、私が言うのも同じ事です」

「父上は分かっておられぬのです。
 出陣さえお許しいただければ、きっと母上にもお喜び頂けるような武勲をあげてみせます!」
多宝丸がそう言っても、浮かぬ顔する縫の方
「武勲など…」

「私の武勲などいりませぬか」
多宝丸がつぶやく
「そうではありません!」
「いえ、母上はいつもそうです。
 狩りでどれほどの獲物をしとめようと武術の腕を上げようと、母上はお喜びにならない」

「わたくしはただ……戦にまつわるものは好まぬのです」
視線を下げ、縫の方はいう
「戦ではなく、私でしょう?」

「それは…。
 多宝丸!我が子を厭う母がどこにおりましょうや!」
強く言う縫の方
その表情に顔を背ける

兵吾、陸奥、馬を引け!と馬に乗り出る多宝丸
「若!」
「言いたい事は分かっておる!少し子供じみていたな」
「少し?」

「御方様はお優しい。若にもいつも……いつも…」
そういうのに
「一度言えばわかる!」
多宝丸は強く馬を走らせる

「(母上は私に冷たかったことなど一度もない。
 しかし……)」

それは多宝丸が小さかった頃、巨木にのぼった記憶
乳母に止められても、登っていたのをお付きの一人が登っていく

頂上に上った多宝丸が見たのは頭が折れた菩薩に必死に祈っている母上
それを見て、声をかけることをやめたのだった

「(母上には何よりも強く思うものがある。決して、口に出されぬが、何かを隠しておられる。
 …いや、母上だけではない、父上も)」

”「国ごと小さな礎の一つの上にのっていることをお忘れなきようにと」”
そう言った母上の言葉。

「(いったい、お二人には何が…)」
そう思う多宝丸だった

もし、百鬼丸の事を知ったら、多宝丸は…

場面が変わり、右足を奪われたことを思い返し、刀を使って立ち上がろうとする百鬼丸
大きくこけた音に慌てて、ミオは駆け寄る

「言ったらだめよ。悔しいのは分かるけど、死んでしまったら元も子もない。
 私もね、少し焦って無理しちゃって馬鹿だね。稼ぐのは簡単じゃないってわかってたのにね」
涙が浮かべ、ミオは言う
「ダメダメ。二度と侍なんかの為に泣かないって決めたんだから、泣いたら負け」

すると、百鬼丸は起き上がる
百鬼丸もね、無理して死んじゃったらまけよ。それより声が出るようになったんでしょう?すごいじゃない。ちょっと喋ってみて」

ミオが言うが、百鬼丸はフルフルと首を振って、耳をふさぐ
「うるさいってこと?自分の声が」
「そんな…」
少し驚いて笑うミオ。こっそりとどろろが覗く

「すぐに慣れるわよ。
 どろろが言ってたよ、今のままじゃ、穴倉にこもった獣みたいだって」
それでも百鬼丸は首を振る

「そうだ。歌は? 百鬼丸、好きでしょう?」
”「赤い花、つんで」”

「私ね、泣きそうになったら唄うの。泣く代わりにね」
”「赤い花、つんで」”

みていたどろろは後ろを向くと、しぃぃと後ろにいた琵琶丸に動作される
”「あの人にあげよう。あの人の髪に」”

琵琶丸は荒れ寺から出て行くらしい。
「行くのかい?」
「あぁ、あの姉さんの言う通り、焦らずに行くとするよ。鬼神のいる道を迂回すりゃいいことさ。
 どうせ急ぐ旅じゃない。ただ、いくら百鬼丸にそれを解いたって無駄だろうね」
「どうして?」

「赤ん坊でおもちゃを盗られたら、怒って取り返すだろ?それと同じなのさ。
 その上で、とられたもんが自分の体とあっちゃねぇ」
「あの唄を聴いている時は鎮まるんだねぇ」
「鎮まるって…?」

「赤ん坊の時からある鬼神の炎さ。
 身体を奪われた時の残り火みたいなもんかもしれないがね」

「穴倉から出てきたのが鬼だったってことにならねぇようにしなよ」
琵琶丸はそう忠告して、行ってしまった

鬼か…人か…。公式サイトでもあるキャッチコピー

赤い花白い花を唄っていると、じぃぃと百鬼丸に見つめられる
「そんなにみられると」
袂をきつく締める
百鬼丸って、人の魂が見えるんでしょう、魂の色が。
 私のはあんまり見ないで。きっとすごく汚れてる、すごく」

すると、百鬼丸はそっとミオの両頬を包んだ。
「…不思議。この手は嫌じゃない」

場面が変わり、醍醐の国の陣―
手紙には叱責と兵糧は送る、という二つの事が書かれていた。
つまり、早くかたをつけろ、という意味かな?

夕方―荒れ寺の入口でどろろはミオとすれ違う
「仕事かい?」
そう声をかける
「そっか。私の仕事……」
その言葉で感づいてしまったらしい

「わざと覗いたわけじゃ…」
あわてて言うどろろ
「いいの。私は恥ずかしいと思ってないから、生きていくためだもの。でも、あんたが近寄りたくないのも分かる。汚れ仕事だものね」
ミオの言葉に首を振るどろろ

「それにしても、あんたくらいの年でよく私の仕事が分かったね」
「おいら、おっかっちゃんと旅してて、
 色々…そんとき、どんなに腹が減ってもおっかちゃんが絶対やらなかった仕事だから」

「そう……」
「えらいおっかちゃんね」

「だけど、そうやって…
 おっかちゃんは死んじまった」

そっか……

「おっかちゃんはえらいけど、生きてる姉ちゃんも同じくらいえれぇよ」
そういって、ぽつりと涙が地面に落ちた
「えれぇぇ!」
顔を上に向けて、涙を拭くどろろ
良い子だ、ほんと。

「戦で失っても、戦で取り返してやるんだろ!
 どんどん、分捕ってやれ、田んぼも畑もぜーんぶ!」

「うん、ありがとね」
そう言って、笑顔を見せるミオ
涙を浮かべながらも、笑うどろろ

どろろが戻ってくると、百鬼丸は刀で木を削っていた。
飯を持ってきて、どろろ百鬼丸にご飯を食べさせる
「さぁ、どんどん食べて精をつけなよ。片足盗られたくらいなんだよ。声取り戻したんだから、黙ってねぇで喋んなよ。食べなきゃええ声でねぇからな」

百鬼丸はのどを詰まらせて、ゴホゴホとせきをする
水、水と慌ててどろろは水を飲ませる
「わりぃわりぃ」

「なぁ兄貴。鬼神なんかに負けねぇよな……。
 兄貴が鬼神なんかに、なるわけねぇよな?」
不安そうにそう問いかける

百鬼丸は再び、刀で木を削り出す
「兄貴、そんなことより食べてくれよ」
いつもの様子のどろろに戻る

場面が変わり、夕方――
「あたしは仕事行ってくるけど、百鬼丸を行かせちゃだめよ。
 まだ戦いなんて無理だから」
「わかってるって」

百鬼丸は自分で完成させた木を足に使って、鍛錬をしていた。
両手に刀を忍ばせた体に子供たちは集まる

たけ坊が百鬼丸の刀を見て、この荒れ寺にもとっておきがあるらしい。
戦場で集めた刀で、錆刀や刃が欠けた刀などがあったが、
一本だけ綺麗な刀があった。

ミオが仕事場へ向かう途中、何かの気配を感じる

皆が眠っている夜、一人目を覚ましたどろろ
百鬼丸がいない、事に気づく

百鬼丸は再度、鬼神に戦いを挑んでいたのだった。
醍醐の国の上空に雨雲が現れる。

ミオは朝、荒れ寺に帰ってくる。
「ミオ姉大変だ!百鬼丸が鬼神退治に行っちまった!」
たけ坊の叫びに慌てて階段を駆け上がった

しかし、その背後で兜をきた奴らが来ることを知らなかった。
醍醐の国に久しぶりの雨が降り始める

一方、百鬼丸は鬼神と戦っていた。
木で作った足を食われ、そこから忍び刀が現れる
それの刀を使って、鬼神にとどめを刺した

なんていうか、奪われた足がきっかけでとどめを刺されるって皮肉なもんだなぁ…
でも、そのせいで雨がやんでしまった…。

勝手に行った事をどろろは怒っていた。姉ちゃんも心配していると。
でも、右足が元に戻った。

しかし、荒れ寺は燃え上がっていた。
残党はいないか、と襲撃の大将はいう
炎が上がった寺に衝撃を受けるどろろ
「どういう事だよ…」
「何だお前? こいつらの仲間か!」

そこには倒れたミオと子供たちが。
”この女は全般、我が陣にいかがわしい商売をしに来たが、堺の陣に入るのを目撃された。密偵の疑いありとして、早急に処分されたのだ”
間者として疑われてしまったか…

「姉ちゃん、タケ!」
駆け寄ろうとしたが、兵に捕まってしまう
「なんで…!」

「その取り乱しよう、やはり仲間か!」
どろろが殺されそうになった時、百鬼丸が現れた。
どろろはミオの元へ。

どろろは姉ちゃん!と声を上げるが
「あかい、花、つんで、あの人」
とぎれとぎれに言うミオの声

ドクンと百鬼丸の心臓が鳴る
それはミオとの記憶がよみがえる
どろろの叫び声と共に

「ヴぁぁぁぁぁ!」
百鬼丸の咆哮
周りにいた武士たちを斬っていく

鬼神のようなその姿にどろろは……
「兄貴……」

”「穴倉から出てきたのが鬼だったってことにならねぇようにしなよ」”
そう言った琵琶丸の言葉
ミオの手に何かあることを気がつくどろろ

一人の手負いの武士は命乞いをする
それでも、切ろうとする百鬼丸を止めにはいるどろろ
「やめろ、兄貴! やめてくれ!」

どろろの声もきかず、切ろうとするのを必死に止める
「鬼なっちゃだめだ! 頼むよ、頼むよ兄貴!」

「兄貴、姉ちゃんが持ってたんだ」
どろろが差し出したもの、百鬼丸の目には光り輝いていた
「種もみだ。
 ちゃんと侍から取り戻したんだ。田んぼを作る為に…」

「姉ちゃんは負けてねぇ。兄貴も負けないでくれよ」
泣きながら、どろろは懇願する

燃え盛る寺の中、息を引き取ったミオを抱き上げる百鬼丸
「ミ…オ……」
抱きしめる

二人の墓を作った後、二人は旅へと戻る
種もみを新たな布に包んで、どろろ百鬼丸に渡す

あの、初めて名前を呼ぶのが、亡くなった後なんて…悲しすぎる。
未来の種…か。

EDの叫ぶようなイラストがこの百鬼丸なのかと思ってしまった。
改めて見たら、少し違うなぁ…。もうちょっと冷静な感じがする
咆哮なのは間違いないけれど…

ここまで読んでくれてありがとうございました!
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