ここから消えたいと思っていた幼少期　木戸つぼみ　キド編

こんにちは　此花(このはな)です

メカクシティアクターズ(カゲロウプロジェクト)を知らない方はこちら
目にまつわる力を持つ少年少女達が活躍するお話　メカクシティアクターズ原作ご紹介

今回は原作を知らない人向けのメカクシ講座と題しまして、「能力がついた原因」が副題、第１弾キド編をやりたいと思います。

(この画像は、セカンドアルバムの資料のキドの画像。)

このキドの過去編を分かりやすく説明するため、セカンドアルバムの資料を使います。

本名「木戸つぼみ」
身長１６８ｃｍ　体重４４ｋｇ　
血液型　B型　誕生日　１月２日

裕福な家の次女だったが、父の愛人との子供という身の上の為、家族内でも浮いた存在だった。
幼少期は常に腫れもの扱いをされていた為、「消えてしまいたい」という願望を持ち続ける事になる。

ある日、父の会社が経営不振により倒産。ヤケになった父は家に火を放ち、家族は火に巻かれる事になる。
その際、姉と共に「カゲロウデイズ」に接触。「目を隠す」蛇に取り憑かれ、自身とその周囲一定距離内の事象への、周囲からの認識を極限まで薄くなる能力を手に入れる。

これを見てもらえば、分かるようにキドは、裕福な家庭で育っていたものの、愛人との子供という立場なため、家族内でも浮いた存在でした。キドの能力「目を隠す」蛇はその「消えてしまいたい」という願望に見事に合致しているんです。

能力には、人の自身が適合しないと、能力の蛇は取り憑かないことが分かってきました。いうなら、能力が人を選んでいるということです。キドは、火事の事件があった後、孤児院へと行くことになります。

この時、一番最初に出会ったのは、カノでした。(カノ視点)

紫色をした大きな耳当てをつけ、暖かそうコートに身を包んだ少女は、身につけているこそ立派なように思えたが、短い髪の毛だけがボサボサと所々でハネている。
　一瞬少年と見紛えたが、スカートを履いているところから、少女で見て間違いないだろう。

中略
「ところで名前、なんていうの？」
短髪の少女に訊ねられ、僕は「あっ」と声を出した。
お互いの名前も知らないんじゃ、いくら友達と豪語したところで恰好がつかない。
「それと、いつまで握手してるの」
続けて短髪の少女は気だるそうにそう言った。
余りの恥ずかしさに僕は勢いよく手を引っ込め「あ、あはは、名前ね！名前〜」とごまかした。
「ぼ、僕は修哉。鹿野修哉。」
僕の名前を聞き、短髪の少女は「ふんふん…・・」と小さく頷いた。
「き、君の名前は？」
僕の問いかけに、今度は短髪の少女が答える。
「私はキド……」
「キャアアアアア！！」
短髪の少女が自己紹介をしようとしたその時、正門の方から、つい最近にも聞いたようないやな悲鳴が上がった。
中略
「ねぇ、この人誰?」
　短髪の少女の問いかけに応えることもせず、冷や汗をダラダラとかきながら、僕は必死に打開策を考えていた。
そして即座に、一番画期的で一番酷いやつを思いついた。これしかない。もうこれしかないのだ。
「ちょ、ちょっと思いっきり殴ってくれない！？」
短髪の少女の肩をつかみ、僕は半笑いで懇願(こんがん)した。
「……は？」
短髪の少女は、その表情を出会った当初の険しさにまで巻き戻し、冷たい視線を僕に投げつけた。
　が、そんなこと、この際どうだっていい。今すぐ元の姿に戻らなくては……。
敷地内からは「誰か倒れているぞ！」という声と共に、ものすごい勢いで足跡が近づいていた。
「ね！？ね！？　手加減とかしなくていいから、ね！？　早く殴って！　ねぇ！」
短髪の少女の表情は、もう完全に引きつっていた。そこに先ほどの笑顔の面影は、既に一切残っていない。
それでも構わず肩をガタガタと揺すると、カチンと音が聞こえそうな程に少女の表情は一変。
次の瞬間、少女は殺意を持った眼差しでこちらを睨みつけた。
あぁ、さよなら僕の友達第一号。短い間だったけど、とても素敵な思い出だった・
バヂン！という快音が施設内に響いた。

それが「キド」と名乗った少女に殴られ続けた僕の、記念すべきでもない一発目になったのだった。

カノを殴った最初の一発目のお話でした(笑)
なんでこうなったかというと、カノが　キドに幽霊みたい感じのことを言ったら、本当に泣き出してしまい、慰める為に、カノは自分の能力のことをキドに披露することになります。

最初に化けたのが、カノが少し前に会ったアヤノの姿でした。それを褒められ、「ほかにないの？」とキドに言われるのですが、カノのレパートリーがアヤノと自分の母親しかなかったのです。仕方ないと「自分の母親」に化けるのです。その状態でキドと友達になりました。

カノを預かっていたおばさんが、カノを孤児院に入れたのは、カノが「自分の母親」に化けているのを見てしまったのが原因で、カノは、その状態のままで、キドと話をしていたので、孤児院の人と話に行っていたおばさんが、それを見てしまい、悲鳴をあげたというわけです。

この時、カノが知っている能力解除方法が「痛み」を与えるだったので、キドに殴って！という状況になりました。
まぁ、なんとかなりはしましたけどね。孤児院に入ってから、一か月間はキドは口を聞かなかったみたいですけど。そのため、カノはキドの下の名前を知るのがかなり後になります。

キドは同じ部屋になったセトに対しては、セトは誰に対しても敬語なのが気にくわないらしく、よく怒っていました。
その大きな原因は、かつて住んでいた家の人間に敬語で嫌味を言われたらしく「友達には使われたくない」という気持ちからでした。

その話を聞いたセトは、その敬語ぐせを直そうとやっきになり、変な言葉づかいになってしまったそうです。

キドが初めてアヤノに会ったときは、カノやセトに見せない笑顔で、自己紹介をしていました。本音を言えば、その挿絵が欲しかったですけど。アヤノは初めて年下の兄弟ができるということで、キド達に対して、「お姉ちゃん」呼びを強要するのですが、キドは素直に「お姉ちゃん」と言って、アヤノを喜ばせていました。

セトも同じで、「お姉ちゃん」、カノは戸惑っていたものの、「姉ちゃん」と呼びました。アニメでもカノは「姉ちゃん」呼びでしたね。キドは「姉さん」でしたけど。

キドは幼い頃のようには、感情を出しませんが、怖がりなところは変わっていません。小説版だと、料理姿も見れますしね。しかも、洋服の種類で結構ふりふりのものが好きだったりします。本人は否定していますが(笑)
可愛いところがめっちゃたくさんあるんですよ。

これで、キド編を終わりたいと思います。
ここまで読んでくれてありがとうごさいました。
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