此花のアニメ&漫画タイム

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「母さん、どこまでも不幸な息子でごめんな」 第9話「潮わく谷」(うしおわくたに) 感想 蟲師 続章

こんにちは 此花(このはな)です

今回は蟲師 続章第9話の感想を書いていきたいと思います。

第9話は親が命をかけて育てた子供の選択の話でしたね。

詳しい話の内容をいきましょう



雪が降る里。
一人の男は、雪が降る中、眠っているギンコを見つける。

ギンコが起きると、子供たちが見つめていた。
家にいた男の妻は、ギンコが運んできた男は今、畑を耕しているという。
ギンコは足をケガをしている上に、凍傷になりかけていたところを男に助けられたらしい。

男の子供は、ギンコが起きたことを知らせた後、引き戸を開け、外へ出る。
一瞬だが、この冬の季節だと思えないような、緑の稲が見えた。
見間違いだと思うギンコ。

その日の夜更け、未だにクワの音がする。
まだやってるのか?と驚くギンコ。

朝、食事を食べるのだが、ギンコを助けた男はまだいない。
妻に聞くと、明け方戻ってきたけど、また農事に出てしまったという。
ギンコは、昨日の緑の稲を確かめるために、障子を開ける。

すると、見間違いではなく、本当に雪の山が立ち並ぶ中、この谷だけ緑の稲が茂っていた。
畑にいた男、亭主にギンコは聞く。
そうすると、「ひたすら手をかけてきただけだよ。」亭主は言う。

ギンコはその亭主から甘い匂いがするのに気付いた。
光酒(こうき)がらみか?と思うギンコだが、少し違うかと思い直す。
「これは何だったか……」

亭主の父方にギンコは訊ねにいく。
亭主の母親が、亭主を生んだ後、一年後に見たことがない死に方をしなかったか、と。
そのギンコの言葉に驚く亭主の父方。

ギンコは亭主が蟲の影響をうけていると、父方に伝える。
もうご亭主の身体は限界を迎えている、と。
次は、亭主の妻が危ない。

「恩を仇で返すなら、出てってくれ」
そう言って、その場から去ってしまった。
そのギンコの言葉に父方は自分の妻の言葉を思い出す

「この子には決して言わないでおくれ」

ギンコは亭主に会いにいく。
亭主に少し休んだほうがいいというが、自分は大丈夫だと仕事を続ける。
蟲のせいで、眠れなくなっているというと、亭主は、この谷について話し始める。

ここは昔、何もない谷だった。
だからこそ、もっと豊かになりたかった。
家族に苦労させたくない。

そう言った亭主にギンコは
「それが、母親の死の上で成り立っているとしてもか?」
そう問いかける。

そんな時、亭主の父方が声をかける。
ギンコの話はそれで途切れてしまう。
「この谷のことに首を突っ込まないでくれ」

家に入る亭主に、父親はさっきのギンコの言葉を気にしているか?とそう聞く。
母さんのことだろう? 俺を生んだ後に亡くなったって。
「母さんを奪ったのはおれだ。」

その日の夜、ギンコは、亭主の父親を訪ねる。
「出すぎたマネをしました。」
ギンコは父親に「蟲くだし」を渡す。

驚く父親にギンコは
「俺には、あの豊かさを奪う権利はない」
と、飲むかどうかは自分で判断してください。

一方、夜に畑を耕していた亭主は、意識を失い、倒れる。
発見したのは明け方だった。
亭主の名前は豊一といった。

心配する父親に豊一は、起き上がり仕事に出ようとする。
そんな豊一の様子を見て、父親は決断する。
「話がある。そこに座れ」

豊一が生まれた時、貧しい生活をしており、母親の乳が出なかった。
途方に暮れていた所、甘い匂いがする白い池が見つける。
母親がなめてみると、甘い味、まるで乳のようなだった。

豊一が泣きだしたので、飲ませてみると、ごくごくと飲む。
それからというもの、母親の乳がよく出るようになり、父はあの白い池が薬となったかもしれんと喜んだ。
しかし、豊一が大きくなるつれ、母親が弱っていった。

ある時、母親が指を切った。しかし、その血はあの白い池のようだった。
母親を蝕んだ病はどこの医者に行っても、分からなかった。
豊一が乳離れをした頃、母親は涙を流して亡くなったのだという。

「むごいことだったが、お前の母さんはお前の幸福を願っていた。」
その話を聞いた後、豊一は外にいた。

ギンコによると、豊一に憑いている蟲はちちおという。
母親の体液を乳にする力がある。
宿主が成長すると、それに取り憑かれたものは甘い匂いがし、その匂いは発育を促すものである。

そして寝る間もおしんで、養分をとり、宿主が死ぬまで働かせるのだという。
それを聞いた、豊一は、蟲のおかげで出来たんだなとぼやく。
ギンコは、ここまでしてきたのはおまえさんの力だ。

その力を捨てたいのなら、親父さんに言うといい。蟲くだしを持っているからな。
「それでも、この力を手放すことは出来んよ。もう守られてるだけの赤子じゃない。守られなきゃいけないものがある。たとえ、母さんを殺したものの力を使っても。」

「母さん、どこまでも不幸な息子でごめんな」

父親は、稲穂が揺れる風景を見て、
「千代。あいつもうんと立派な人の親だ。」

数年後、その谷には厳しい冬が訪れるようになったという。
けど今もその谷には、にぎやかな声が木霊しているという。



豊一は、結局蟲くだしを飲んだのかな?
厳しい冬が訪れるようになったってことは、そういうことなのかな。

命をかけて育てた子供は、親となり、家族のために力を使う。
第3者が口出すことなんて、出来ないよね。
それが、家族の為であり、豊かになった理由なら。

ギンコが口を出したおかげで、父親が、豊一に話すことに背中を押す結果となったような気がする。
あそこで父親に忠告してからこそ、豊一が倒れた時に動揺したようなもんだから。

雪が降っているお話が続くね。蟲師 続章。
雪の描写って大変そうなのに。

声優さん載せておきます
豊一:松下哲
豊一の嫁:きっかわ佳代

豊一の父:竹本和正
豊一の父(25歳):佐賀孔生
千代:辻良江

ここまで読んでくれてありがとうございました。
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