どうしてアヤノはシンタローと仲良くなろうと思ったのか？daze/days CD 初回限定盤B　短編小説(アヤノ視点)　感想　メカクシティアクターズ

こんにちは　此花(このはな)です

メカクシティアクターズ(カゲロウプロジェクト)を知らない方はこちら
目にまつわる力を持つ少年少女達が活躍するお話　メカクシティアクターズ原作ご紹介

今回は、「daze/days」CDが発売されたということで、本体についていた時系列表より先に特典の短編小説の感想を描いていきたいと思います。
初回限定盤Bの中身はこんな感じです。

短編小説「my little daze」　アヤノ視点

題名の意味を調べていたんですが、「私の小さな当惑」を訳されていました。
当惑の意味は、事の解決を困り、途方に暮れること、どうしたらよいか戸惑うこと、だそうです。

さて、それを踏まえたうえで、本編に入っていきましょうか。

このアヤノ視点の時期は、中学２年生の終業式から始まります。
アヤノは春のせいなのか、ぼーっと考え事をしていました。
もう中学２年生なんだと、アヤノが思う中学２年のイメージが「もっとお姉さんのイメージ」だったらしく、
なんか思っていたのと違うと考えていました。
他の女の子たちが、すごく大人っぽく見えるので、何処かで「大人っぽい女の子になれる倶楽部」みたいなのがないかなぁと考え事が発展していき、その倶楽部が悪の結社で、秘密裏に女の子を大量生産していて、
そのことがアヤノに伝わると、何がまずいことがあったりするになっていき、そこからヒーローの必殺技の方に考え事がいってしまいます。
そんな時、終業式の礼のタイミングだったらしく、あわてて頭を下げるアヤノ。
しかしそんな中で、ななめ前の席が空いていることに気付きます。お休みかな？と思うアヤノですが、礼のタイミングがずれてしまったせいで、座るタイミングを間違えてしまい、一人立っている状態になってしまいます。
その後、職員室に呼ばれ、先生に問い詰められ、正直に理由を話すアヤノ。
先生は最初は厳しい顔でアヤノを見ていたものの、アヤノの「自分が思っていたような中学２年生になれていない」話に、ぷっと笑い出してしまいます。戸惑うアヤノですが、
先生は「無理やり理由を聞いてすまない。大したことがない悩みだと言っていたものだから」と、嬉しそうに話します。もっと怒られると思っていたアヤノはびっくりします。先生が言うには、礼儀を守らないのは注意すべきだが、アヤノが反省してるようなので、そのことに関してこれ以上とにかく言うつもりはないとそう言います。
「だからな、忘れないでほしいんだ。……お前達は一番の仕事は、自分のことを未来のことを、考える事だ。それを手伝う為に、先生達みたいな大人がいる。お前は今、とても、正しく生きているんだよ。だから、安心して色々なことを考えろ。沢山妄想して、沢山悩め。焦らさなくても、お前はちゃんと大人になるから、大丈夫だ。」
先生とアヤノの会話が一区切りついた時、ふいに電話が鳴ります。
大人しく待っているアヤノですが、休んでいた人からの電話かな？と、考え事をして待ちます。
先生の電話が終わり、先生は休んでいた子の親から、改めて連絡が来たのだという。
「初日から、体調不良なんて…なんかちょっと可哀想ですね、その子」
すると、先生が苦笑いをして、「いやどうかな。どうも体調不良って言うのも、休むための口実だったらしい。」
「口実って……嘘ってことですか？」
アヤノの質問に先生は気まずそうに答える。
アヤノは、そんなこともあるだろうと考えますが、でも、普通なら堂々と嘘だと言わないはずなのになぜだろう？と思うのです。先生はその生徒の名をアヤノが知っているか？と聞きます。
それは「如月(きらさぎ)」という生徒。アヤノは一年の時、違うクラスだったものの、下駄箱で珍しい名字な「如月」を見つけており、どんな生徒なんだろうと思っていたらしく、名前だけは知っていた。
先生はその生徒のことをアヤノとは正反対だというのです。
「お前らの年でもう達観してしまっているというか、何事に対してもスパッと答えを出してしまうというか…」
言いよどむ先生にアヤノは不思議そうな表情で見ます。
アヤノと違う所、分かりやすく言うと、勉強の面のことでした。
「あいつ、去年一年間の全ての試験、全部学年一位だったんだ。それも全部１００点」
驚くアヤノですが、先生はちょっと浮かない表情で。
「先生は、何でも完璧に出来れば良いって訳でもないと思っているんだ」と話します。
「人は間違うし、その度に傷ついたりもする。それは一見、無駄で辛いことのように思えるかもしれないけど、間違った分だけ人は誰かの間違いを許してあげられるようになるんだ」
「許してあげられる…・・・」
「そうだ。だから間違いっていうのは、生きていくうえでとても大事なものなんだよ。……しかし、あいつは完璧すぎて、間違う人間をなかなか認めてあげられない。自分に近づく人間を、自分より頭が悪いっていうだけで跳ね除けてしまう。『馬鹿なやつとは関わりたくない！』っていう具合にな」
そんな先生の話に、アヤノは「如月」という生徒はもしかして、友達がいないんじゃないかと思い始めます。
先生が見る限りでは、友達がいないらしい「如月」さん。しかも、一年の最後に先生に言ったらしいんです。
「『こんな馬鹿な奴らと一緒にいて、意味なんかあるんですか』って。あいつが今日休んだのも、きっと学校や友達に意味を感じていないからなんだと思う」
そんな先生から聞いた「如月さん」にアヤノは興味を持ちます。
「私の席、如月さんの隣にしてもらえませんか？」
先生に言います。
驚く先生でしたが、強いアヤノの要望に了承してくれた先生。
しかし、先生はアヤノのある勘違いを指摘します。
「お前、さっきから「如月さん」と呼んでいるが……如月は男子生徒だぞ？」
それから一週間後ほどたった頃、アヤノは２年になって早々実力テストでやらかしてしまい、放課後学校に居残りをしていた。だが、３時間経っても、課題が終わらない。
先生に、進みの悪さに呆れられるも、明日までに終わればいいと言われる。
「ところで…如月とはどうだ。上手くやれてるか」
その質問で、アヤノはさらに落ち込んでしまう。
アヤノは如月さんと仲良くなろうと、声をかけたりしたものの、無視されてしまい、途方にくれていた。
それを先生に話すと、
「そうか。……まぁ、あまり無理はするな。お前が気負うことじゃない」
アヤノを励まします。
教室から先生が去り、一人になる。
自分が不甲斐なくて、泣きだすアヤノ。
自分がシンタローくんと仲良くなろうとしたのが、自分が変わるためだと気付く
そのままアヤノは眠ってしまい、起きた時には夜だった。
課題も終わってないし、どうしよう…。
とりあえず家に帰ろうと立ち上がり、教室を出ようとした時、間違って大きな音を出してしまい、びっくりするアヤノ。
自分を落ち着かせて、教室のドアを開くと、大きな叫び声が聞こえた。
それにびっくりして、アヤノも大な声を出す。
叫び声の正体は、あの「如月シンタローくん」だった
アヤノは「シンタローくんだよね？」と自己紹介をする。
シンタローは動揺してたものの、アヤノが自己紹介すると、落ち着いてきたらしく、
「楯山…・・？　あぁ！　あのいっつも赤点ばっか取ってる」
「わ、私の印象それだけ！？」
予想外の印象にびっくりするアヤノ。
シンタローになぜこんな夜遅くに教室いるのか？を聞かれ、アヤノは正直に理由を話すことになる。
アヤノの理由に、シンタローは呆れ顔。
シンタローは早く帰りたそうに廊下をチラチラと見ていたのを気づいていたアヤノは、友達になれるチャンスを逃すわけにいかず、シンタローにあるお願いをする。
勉強をおしえてくれないかな？と、それを聞いたシンタローは驚いた顔をするが、アヤノの強い要望に
「あああ……もう！　わかったよ！今日だけだからな！」
了承してくれた。
その言葉にじわじわと喜びをかみしめるアヤノ。
「ほ、本当に…・？」
「教えてやるっつってんだろ？ほら、さっさと終わらせて帰るぞ」
シンタローくんはぶっきらぼうにそう言うと、私の横を通り過ぎて、教室に入っていった。
嬉しさのあまり、その後ろ姿に飛びついてしまいそうになったが、さすがにマズイ、と踏みとどまる。
今日、私たちはちゃんと、友達になれるだろうか。
まだ高鳴っている胸は、このあと耐えられるだろうか。

いや、きっと大丈夫。「高鳴る胸は正義の証だ」ってお父さんも言ってたし、たぶん大丈夫。
　真っ暗な教室にシンタローくんの大きなため息が響く中、私はこっそり涙をぬぐったあと、パチン、と教室の電気をつけた。

とりあえず、本編のおおかまな流れを書いてみました。
買っていない方もいらっしゃると思うので、結構細かく書いてしまった気がする。

短編小説の内容は、アヤノ視点でシンタローとの出会い話でした。
中学２年生の時にシンタローと同じクラスになったんですね。
しかも、シンタローは初日にずる休みとは、あの頃はやっぱり学校へ行く意味が解らなかったんでしょう。

結構、担任の先生にシンタロー、ひどいこと言っていますね。
両方買った身としては、ドラマCDの時期と状況がわかる内容になっていました。
シンタローくんは昔から、強く言われると従うタイプなんですね(笑)

最初の出会いのきっかけが、勉強を教えてもらうとは、アヤノって本当に頭が悪い(笑)
これで友達になったのか、よく分からないですけど。

アヤノの特撮ものが大好きなのは、すごくよく分かりました。
考え方が最終的にヒーローの必殺技にいくって(笑)
その影響が「ヒーローごっこ」だったんでしょうけど。

あの「高鳴った胸」がシンタローくんに恋に落ちた音だったんですかね。
とりあえずまだよく分からないですけど。
結果的にはこの二人は仲良くなるんですから、きっかけは何でもいいか。

小説よりもドラマCDの方が好みなのは、声があるからなんでしょうかね。
ドラマCDだと、この小説の後の勉強シーンが入っているので、ここのシーンが好きでたまらなくて(笑)
小説からドラマCDにいったので、初勉強を教えてもらう状況がきゅんきゅんしてました。

小説の感想なのに、ドラマCDの話をしてしまった。
小説も面白いんですけど、ドラマCDも笑うシーンが多くて、シンタローくんの怖がり方が面白い(笑)

これで、特典B　短編小説の感想を終わりたいと思います。
ここまで読んでくれてありがとうごさいました。
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