此花のアニメ&漫画タイム

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人間とはちょっとだけ違う性質をもつ”亜人”に学生時代から興味を持っていた高校教師・高橋鉄男は新学期が始まった早々、一度も会った事がなかった様々な亜人たちに出会って…?第1話「高橋鉄男は語りたい」 感想 亜人(デミ)ちゃんは語りたい

此花(このはな)です

今回は亜人ちゃんは語りたい、の第1話「高橋鉄男は語りたい」の感想を書いていきたいと思います

第1話「高橋鉄男は語りたい」
あらすじ
柴崎高校に勤務する生物教師・高橋鉄男は、人間とはちょっとだけ違う性質をもつ「亜人」に学生時代から興味を抱いていた。「亜人と語りたい」と語る鉄男だったが、絶対数の少ない亜人にはまだ一度も出会ったことがないのだった。しかしある日、サキュバス亜人・佐藤早紀絵が数学教師として赴任してきて――

公式より
TVアニメ「亜人ちゃんは語りたい」公式サイト

「女子高生とか若い人の間ではね、亜人(デミ)っていうの」
亜人と書き、デミと読む
BS11枠だと、前回アニメ・亜人やってたから、なんか面白い(笑)
亜人つながりかって(まぁ、30分ずれてるんだけどね)

サキュバス亜人・佐藤先生からは最初、すげぇ警戒されてるんだよなぁ…
まぁ、そういう性質を持ってるからしょうがないことなんだろうけどね
吸血鬼・小鳥遊ひかりちゃんは表情コロコロ変わって、可愛いな

さて、本編の感想へ行きましょうか
今回は小鳥遊ひかりの回って感じだった。
最初なんで、高橋先生の話でもあったんだけど…

夜の学校の校門で一人たつ小鳥遊ひかり
そこに高橋先生が声をかける、から最初始まります
ここが、今回出会いの最初

朝の職員会議
「そういや、高橋先生って…」

「以前、亜人の研究してたって言ってましたよね?」
同僚の先生から、会議中こっそり聞かれる高橋先生

「大学の卒論のテーマにしようとしただけですよ。
 でも、亜人の扱いはデリケートですから、一階の学生じゃ許可が下りず、結局今まで一度も亜人にはお目にかかった事はありませんよ」

亜人の絶対数は少ないですからねぇ…
 どうして亜人をテーマに?」
同僚は聞く

「俺は……
 亜人と語りたいんです」
へにゃっと笑顔で言うと、同僚の先生がちょっと引く

「どうしてそんな話を?」
高橋先生の素朴な疑問に同僚の先生が言いかけると……
「あぁ…いや実はですね…」

慌てた様子で新任の先生が職員室に入って来た
「遅れて申し訳ありません!」
「あぁ、つきましたか…どうぞ、前に来て挨拶を」

「本当にすみませんでした。ええっと…電車が車両点検で遅れてしまって……
 乗ろうとした電車が混んでたんです!」
 
「あぁ、なるほど。事情は分かりました…
 挨拶お願いできますか」
校長先生がいう
「はい!」

「遅れたなら分かるけど…混んでたって理由になるのか?」
高橋先生の疑問に同僚の先生がいう
「まぁ、しょうがないんじゃないですか」

そんな言葉に不思議そうする高橋先生
「…ですから、彼女が…」

「佐藤早紀絵と申します。担当は数学です。
 あと、亜人です。サキュバスです」

「会えた……」
高橋先生はつぶやく
気の抜けた驚き方(笑)

「”この世界には亜人と呼ばれる性質を持った人間がある。サキュバス・ヴァンパイア・デュラハン。神話やおとぎ話のモチーフになった亜人。かつては迫害の歴史もあった。
 しかし、近年では不当な差別も見られなくなり、日常生活に不利な点を持つ亜人に対する生活保障制度も存在する。今や亜人は一つの個性として認められていた”」

亜人福祉課とか、警察の亜人課とかなんか新鮮だ…

体育館の式の準備中、
先生たちはそれぞれ、生徒たちと一緒に準備していた
「ほらそこ、サボってないで運べよー」
高橋先生はいう
「「はーい」」

一方、佐藤先生は入学式の式次第を張り付けていたが、首をひねる
「んー曲がってないよね?」
「佐藤先生」

「はい!?」
高橋先生に声をかけられ、びくっと驚く佐藤先生
「な、なんでしょう?」
後ろにめっちゃ下がって、言う
驚きすぎじゃ…

「私、生物担当の高橋です」
自己紹介する
「高橋先生…」

「はい、よろしくお願いします」
高橋先生が握手をしようと、手を出す
そんな行動に困った表情の佐藤先生

「こちらこそ……お願いします」
横にずれながら、佐藤先生は言うが、脚立を足に引っ掛け、転びかける
「いたっ!? えぇ、待って待ってあぁー!?」

「あの、大丈夫ですか?」
心配する
「はい……あの、今朝も言いましたが、自分がサキュバスです」

「はい。ですから…」
高橋先生が一歩近づこうとすると、慌てて佐藤先生がいう

「ですから! 性を想起させない身なり振る舞いをして!
 他の人との接触をできるだけ、避けてるんです!」

「すいません!気が回らなくて…」
そう謝る高橋先生
「そんなに珍しいですか? 」

「え? 」
「私、気づいてました。
 先生がその…ずっと遠くから私を見てたこと」
あら…気づかれてた(笑)

「あぁ、いや……それは…」
「興味本位で近づかれると、困るんです。
 では失礼します」

「佐藤先生、誤解です!俺は…」
なんとか和解しようとするが…そのまま佐藤先生が行ってしまい?
「……まずったな」

数日後―
再び、高橋先生は佐藤先生と鉢合わせる
おもわず、”あ”と声を出してしまう高橋先生
「佐藤先生、先日は…」

「あ、いえ……こちらこそ失礼してしまいまして、すいませんでした。
 私は大丈夫ですので、お気になさらず」
頭を下げされ、逃げられてしまう

そんな状況にため息を吐く
「これじゃ…語るどころじゃ…」

「あっいた! 先生!」
生徒に声をかけられる

その生徒に見覚えがあった。
少し前、夜に出会った金髪の少女だったのだ

回想―
「でっか!」
高橋先生を見て、そう叫ぶ少女
「こんな時間にどうした? 忘れ物でもしたのか」

「あーあ!あはははは……
 そういう訳じゃ、さよなら!」
出会って早々、逃げられていた
回想終了―

「新入生だったのか」
「うん、そうだよー。そっちも先生だったんだね」

「まっ、そういうことだ。
 ってか、入学前にあそこで何やってたんだ?」
高橋先生は言う

「いやぁ、家で制服合わせてたら、なんかテンション上がっちゃって…
 よし!このまま学校に行っちゃうか!ってノリで」
ノリ…ね(笑)

「あんま全力で逃げなくていいだろ…」
高橋先生が言うと、
「知らない変なおじさんに声かけられたら、ふつー逃げるでしょ」
変なおじさん(笑)

「ところで、何か用事があったのか?」
色々語って、高橋先生が切り出すと、あっ忘れてた!みたいな顔で反応する
「あぁ、そうだ。あたしの話はどうでもいいの。ええっと…あの、
 クラスメイトが具合悪そうなの!保健室に運ぶの、手伝って!」

その言葉にさっそく高橋先生は向かうことに
「わかった。すぐ行く。えっと……」
「一年B組、小鳥遊ひかりです!」

「…そうか。
 知らせてくれてありがとうな、小鳥遊」
高橋先生は言う

「とはいえ、俺が見てなんとかなったらいいんだが…」
その言葉にひかりちゃんは疑問に思ったらしく
「あれ? 先生の担当・保健?」

「いや、生物だが、伊達に何年もやってないからな。
 生徒の具合くらい、顔見りゃわかるさ」

と言ったが、その具合の悪い生徒は……

「顔がないんだが」
思わず、笑っちゃった。デュラハンって言うのも珍しいが

「見りゃわかるよ。
 だからこの子、要するにあれでしょ?デュラハン
ひかりちゃんはいう

「頭と胴体が分離した亜人か」
結構、マニアックなところだよね、デュラハン
「頭は保健室に運んだんだけど…身体が重くって」

「なるほど…(まさかの亜人、二人目…)
 この火は触れても平気なのか?」
高橋先生は言うが、ひかりは”さぁ?”と返す

「担架通るぞー!」
声が聞こえ

「大丈夫だから、冷やせば大丈夫だから…大丈夫…私、雪女だから…雪女だから…」
保健室に運び込まれる雪女がいた

「へー雪女ちゃんもいるんだー」
感心そうにいうひかり
「ほら、先生。私達も行こう? 保健室」

「3人目…こんな簡単に…」
軽くショックを受けていた
まぁ、会えないと思っていた人が何人も現れればね…(笑)

「最初に見つけたのが先生で良かったよー。
 その子、結構大きいから…」
普段通りなひかり

「小鳥遊。
 お前、随分落ち着いてるけど、珍しくないのか?亜人

「えーそりゃ珍しいとは思うけど…驚きはしないかな。
 んーだってさ、私も亜人だし。ヴァンパイアだし」
4人目登場(笑)

デュラハンの生徒を保健室に届け終わり、ひかりが保健室からでてくる

「雪女の子は体育で軽い熱中症デュラハンの子はただの風邪だって」
ひかりはいう
「どうしたの? 先生…」

「いやぁ、亜人って意外に会えるんだなって。
 ショックというか、なんというか…」
会いたかった人が急にたくさん現れたら、そりゃなるか…

「先生……亜人嫌いなの?」
ひかりがいうと、少し慌てた様子で高橋先生は言う
「あぁ、いやぁ違う。誤解する言い方して悪かった。
 むしろ、亜人は大好きだ」

「え、あぁそう…えへへ」
少し驚いた様子のひかりちゃん
「今まで亜人に会おうと色々やって、うまくいかなかったもんだからな。
 嬉しさよりも先に色々考えてしまった。…すまん」

「ふーん」
高橋先生の目線に合わせてしゃがむ
亜人に会えて嬉しいって事でしょう?」
「そうだな」

「凄くうれしい?」
前に手を出すひかりちゃん
「嬉しい嬉しい」

「えへへ~」
へにゃっと笑う
「あはは……なに」

「よし、とりあえず、ありがとな小鳥遊。
 これからよろしく」
「うん。あっ、そうそう。先生、私達みたいな亜人って呼ぶでしょう?」

「私も先生に合わせてたけどさ、
 そもそもその言い方は古い!」
指をさしていう
「古い…?」

「あ・じ・んって響き、可愛くないでしょう?」
「可愛くない…?」

「教科書っぽい言葉だし…」
「それは…」

「だから、女子高生とか若い子の間ではね」

亜人(デミ)っていうの」

「”高橋鉄男は語りたい”」
「デミ……」
つぶやく高橋先生

「”亜人(デミ)ちゃんと語りたい”」
ナレーションが「は」から「と」に…

後日―
高橋先生はひかりと同じような容姿の生徒がひかりに怒っている姿を目撃する
「だから、朝聞いたじゃない。忘れものしてないって。
 何、あたり前のように忘れてるのよ!」

「そうやって、ぷんぷんしてても何とかしてくれるひまりのことがぁ~」

「お姉ちゃん大好き!」
抱きつこうとしてるのをふせぐ
「調子ばっかりいいんだから、お姉ちゃんは!」

「お姉ちゃん…?」
高橋先生がつぶやくと、ひかり共々先生に気づいたらしい
「あ、先生!あぁ、紹介するね、妹のひまり」

「C組の小鳥遊ひまりです」
頭を下げるひまり
高橋先生の視線は両方の容姿を見て、つぶやく
「双子?」

「うん、そう」
コクリとうなづくひかり
「じゃ、これ」

教科書を渡し
「ありがとー」
「また、落書きしたら承知しないからね」
「うぃーす」

「では失礼します」
また頭を下げて、戻っていった

「ひかりとひまりか。誰かさんより全然しっかりしてるな」
「自慢の妹です」
誇らしそうに言うひかり

「あの子は亜人……ゴホン、
 亜人(デミ)じゃないのか?」
高橋先生は言う
「じゃないよ」

「あーそういえば」
「何?」

「あ、いや……小鳥遊が嫌じゃなかったらなんだが…」
言いにくそうに高橋先生は言う
「ヴァンパイアの事、教えてほしいとか?」

「うん、もちろん。
 無理にとは言わん。できればいいんだが…」
「いいよ!」
軽い(笑)

「やっぱりそうだよな…っいいの!?」
やっぱりだめかと思って、良いの!?って(笑)
「うん。
 あっ、話するから、生物準備室に遊びに行ってもいい?」

「お、おう。いつでも来ていいぞ」
高橋先生は答える
「やった! 今度、行くね!」

場面が変わり、デュラハンの町さんはクラスメイトたちと話していた
「へー、じゃあ町さん、中学私の所の隣だったんだ」

「この学校に近所の人がいるとは思わなかったよ」
「ふふっ、私も」

「じゃあ、町さんもバスで通学してるの?」
そう聞かれる
「ううん、徒歩だよ」

その言葉に驚くクラスメイト
「えぇーあそこから歩きって遠くない?」

「通学時間のバスは混むから、危ないんだよね。
 ほら、私こういう体質だから」
そう言ってみせると、少し困った様子のクラスメイト女子二人

「ぅ…」
どう返していいかわからない様子
「あーあっ!そういえば、昨日面白い動画見つけたんだ」

「へ、へぇーどんなの?
 あっ、町さんって動画見るの」
お…話題をそらした…

「うん、ときどき」
少しトーンを落として言う
「この猫、超かわいいの」

「見せて見せて」
クラスメイトは動画を見せる
「なにこれ、やばくなーい」
そんな様子を少し悲しそうに見る町さん

ー生物準備室―
「(そもそも亜人(デミ)は遺伝よりも突然変異によって、生じることが多い。あれだけ亜人(デミ)の双子というのも当然ありうる。

そんな姉妹の関係をはじめ、そもそも亜人として生きている者たちが、どう生き、他人とどう接し、何を思うのか。そう言ったことはまだわからない)」
パソコンに打ち込む高橋先生
「(ただ、一つ分かった事があるとすれば……)」

「この部屋、薄暗くて涼しくていいよねー」
イスで遊ぶひかりの姿であった
「(ヴァンパイアは暑がりだ…)」

「極楽極楽―」
「確かにいつでも来ていい、と言ったがなぁ…」
ちょっと呆れた様子な高橋先生

「だって、教室の日差し強いんだもん。
 クラスの皆に合わせてもらうのも悪いしー」
ひかりはいう

「まぁ、ここにはあまり日に当てちゃよくないもの、
 たくさんあるからな」

「それに先生! 亜人(デミ)と語りたいんでしょ。
 場所代、場所代」
ひかりがそう言うと、仕方ないなと言った様子で許可を出す

「伝承で伝わってる、ヴァンパイアの性質ってどうなんだ?」
ヴァンパイアの本を差し出す高橋先生

「うーん、ニンニクとか好きだしなぁ…。十字架? 
 ぷっ、ははっ、十字架ファッションは中学までだよねー」
ひかりはぶつぶつ感想を述べる
「(ファッション…)」
ファッションなんだ…(笑)

「あっこれ!」

「心臓に杭を打たれると、死ぬ!たぶん」
いや、ひかりちゃん…(笑)
「それは俺も死ぬ」
(笑)そうだよね、普通死ぬ

少し経ち
「ヴァンパイアって、
 やっぱり血を飲まないと生きていけないのか?」

高橋先生が質問する

「ううん、そんな事ないと思う」
ひかりは否定する
「え? 」

「先生、貧血になったりする? 
 血がたりないぃ感じとか分かる?」
ひかりはいう
「うーん、たまに。なんとなくは」

「あれが頻発する感じ。日に当たりたくないのも同じ理由。
 だから、食べ物に気を付ければ、わりとなんとかなるよ」
そう、説明するひかりちゃん

「食べ物……?」
「レバー!レバーとか大好き!
 あと、トマトジュース、血飲んでる感あるし!」

ひかりはうっとりしながら言う

「血を飲んでる感って事はやっぱり、
 血を飲みたい欲求ってあるのか?」
高橋先生の質問にうーんと言った様子のひかり

「うん、そうかもしれない。ヴァンパイアって、国から血が支給されるの。
 月1でパックで」
へー、そうなんだ

「あぁ、それは知ってる」
高橋先生は言う
「私が食べ物で気を付けるくらいですんでるのはそれ飲んでるからかも」

「……なるほど。
 そして、その血に頼らずに生きてるヴァンパイアもいるっと」
「そうそう!」

「そういう人たちの事をどう思う?」

「どうって…すげぇなぁって」
(笑)そ、そうか…

「じゃ、この辺で…」
くるりとパソコンに向き直る姿に慌てるひかりちゃん
「チャンスを……何とぞ、チャンスを…後生ですから!」

チャンスをもらったらしい
「えっと……うーん、ベジタリアンっているじゃない?」
ひかりはいう
「あぁ、うん」

「肉食べないで生きてるんだって、
 どう思う?」
ひかりは高橋先生に聞く
「どうって……すげぇなぁって」

「そう!それ! その感覚!」
ひかりちゃんは力説する

「あーなんか、凄い分かった」
理解してくれた様子
ただ、感嘆しただけって感じなのかなぁ…

「なるほどねぇ。
 そういえば、直接人から吸いたいと思うのか?」
高橋先生は質問する
「え?」

「血を吸った相手もヴァンパイアになるとか、眷属にできるとかはおとぎ話だが、
 その牙はその為のものだろう? 牙で刺して吸いたいと思う?」

「うん、思う思う!吸いたい」
うなづくひかりちゃん
「ほほう」

「最近なら、ほら!隣のクラスに雪女の子がいるじゃない」
「おう」

「あの子、雪女だけあって、身体冷たいの。私、暑いのダメだから、よくくっついたりするんだけど…。そういう時、すぅっと首筋とか見えたりすると…」

「あぁ、この子は冷たいんだけど、血はあったかいんだろうなぁとか。
 血を吸ったら気持ちいんだろうなとか。牙を突き立てた時の、嫌がったり痛がったりする顔見たいなとか」

「そういうことは思うよ。
 嫌われちゃうから、やらないけどねぇ」
ひかりはいう

「へぇ、なんだかえっちっぽいな」
そんな高橋先生の言葉に固まるひかり
「え、そ、そう?今ので?」

「うん(なんと自覚なし)」
(笑)吸血の表現自体、ちょっとそういうのあるからなぁ…

「異性に対しても吸いたいって思ったりするのか?」
続けて質問する
「思わない」
「へぇ、女の子の血がいいのか? 」

「いや、そうじゃなくって……」
困ったような、顔を赤らめるひかり
「それはきっと…私が恋をしたことがないからかなって」

「血を吸う行為はある程度、性を想起させる表現で、
 同姓で妄想するのは冗談で済ませるけど、異性に対してはまだ引け目があるということか」
凄い的確な指摘(笑)
だけど…これ指摘した方がひかりちゃんは恥ずかしい気が

「そうよ…察し良すぎるでしょ。まぁ、まだ分かんないけど!
 血を吸うって、Sっぽいじゃない?私、頼りがいのある人がタイプだから。
 そういうの、想像しにくいだけかも!だし…」

「っ何よ……」
ちょっと気まずいそうにしてるひかりちゃん可愛い
「いやぁ、別に何も」

「嘘! 若いっていいなぁとか、青春してるなぁとか、
 おっさん目線で思ってたんでしょ!」

(笑)ひかりちゃんの方も察しが良い

「察しが良いじゃないか」
そう言うと、睨まれる高橋先生
「はははっ
 (あぁ、そうだ。ヴァンパイアちゃんはお年頃なのだ)」

「とやかく聞くのがヤボだったな…」
そうだね、流石に女の子に聞くのは
「何でも聞いてって言ったの、私だし。ふんっ!」

「色々と話聞けて、楽しかったよ。ありがとな」
もう終わりの言葉にえぇ!?と驚くひかり
「もうおしまい!?」

「馬鹿いえ、次授業だ。俺もお前も」
高橋先生は言う

すると、始業のチャイムが鳴る
「ほら、予鈴だ。教室戻れ、きょうしつー」

手玉を盗られた気分でいるひかりはむぅっとむくれる
「はぁーい」
ちらりと、高橋先生の首筋を見つめ

「カプ」
高橋先生が慌てて振り向く

「ねぇねぇー驚いた? 驚いた?」
シャープペン2本でやったのかな(笑)全く…

はぁ…とため息を吐く高橋先生
「間違っても歯を立てるなよ…」
「あぁ!今の、なんかエッチっぽい!いひひ、あはは!」
イタズラ心が働いたんだろうなぁ…(笑)

場面が変わり、デュラハンの町さん
「町さん、バイバイ
クラスメイトが手を振る
「うん、バイバイっ」

「ねぇ、まちー!」
ひかりがやってくる
「町?」

「あれ? なんか元気ない?」
ひかりが指摘すると、少し慌てた様子で否定するまちさん
「ううん、全然そんなことないけど」

「まちって大変だよねぇ」
ぽつりと言う
「ん?」

「だって、いつでもどこでも頭持って、
 あちこちいかなきゃいけないでしょう?」

その言葉に町やクラスメイトが反応する
「え?」

「登下校とかもっと大変そうだもんなぁ…。
 鞄持っちゃうと片手塞がっちゃうから危なそうだし。
 ……どうしたの?」
素直な言葉にまちは

「ううん、私慣れてるから」
そう、笑っていった
さっきの時違って、心配してくれるのがうれしいんだよね。
さっきの、ちょっと距離があったからなぁ…

「まぁ、そりゃそうか。でも、不便じゃない?」
ひかりはいう
「ちょっとね」

「ほら、私もヴァンパイアでしょう?
 だから、そういう苦労ってすっごい分かる!」

力説するひかりちゃん

「そうなんだ…」
目を丸くするまちさん
「うん、私の場合、日差しの強いのが全然ダメでさ」

「へぇぇ…」
「夏でも半そでとか、絶対無理! 
 なのに、ヴァンパイアは暑いのも苦手と来たもんだ」

「わーそれ、大変そう」
まちさんはいう
「でしょ!? もうね、身体中冷却シート貼っておきたいくらい」
「あはは」

そんな笑い声にクラスメイトが声をかける
「ねぇ、何の話?」
「世の中の不条理について」
ひかりは言う
「なにそれー」

少し時がたち、クラスメイトが帰った後
「ねぇ、小鳥遊さん」
まちさんがいうと、ひかりが
「ひかりでいいよ」
言ってくれる

「ひかりちゃんって、
 休み時間見ないけど、どこか行ってるの?」

町さんの質問にニヤリと笑うひかりちゃん

「それはねぇ………にひひ」
そんな様子に不思議そうにする町さん

場面が変わり、生物準備室―
コンコンとノックがして、どうぞー!と高橋先生は言う
デュラハンの生徒に驚く
「うわぁ!?」

「えっと、町京子、だよな? 1-Bの。
 って身体に言ってもダメか…」

すると、町の身体は手紙を差し出す
「ん?」
高橋先生へ、と書かれていた

「緊張する―」
「大丈夫だよ。私を信じて」
すぐ廊下に町さんの頭とひかりがいたことに気づく高橋先生

手紙を手にとり、その内容を読む
「”高橋先生、先日は風邪で倒れた所を保険室まで運んでいただき、
 ありがとうございました。ひかりちゃんから先生の話を聞いて、私も亜人(デミ)の話をできたらいいなと思いました。

 先日のお礼も直接したいので、今度お話しに行っても良いですか?”」

「あっでも、身体だけじゃ返事きけなくない?」
廊下に隠れていたひかりは町にいう
「あっ」
あっ、そうだね(笑)

そのタイミングで高橋先生が町の身体に手紙を持たせる
「返事書いたぞー。落とさず持っていけよー」
高橋先生は言った

すると、町の身体は廊下へ出て、頭を下げてから、生物準備室の扉を閉めた
「ひかりちゃん、やったよ。返事貰ったよ!」
「おぉ、やったね! 
 じゃなくて、逃げろー!」
町さんの声とひかりの声が聞こえ、笑みを見せる高橋先生

一方、逃げたひかりたちはー
「あー焦ったー」
ひかりはほっと息を吐く
「びっくりしたね」

「どう?どう?」
ひかりがせかすと、高橋先生の返事は
「”いつでも遠慮なく来て良いぞ”」
かかれていた

「おぉー!やったね!」
「うん」

「じゃあ、よーしお祝いしよう。帰りどっか寄ろう!
 お茶しよう、お茶!」
ひかりはいう
「うん、いいね」

「やった! 何飲む?
 まっちーって何が好きなの?」

次回は「デュハランちゃんは甘えたい」
町さんのお話

ここまで読んでくれてありがとうございました!
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