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”普通”の生活にどこか、息苦しさを覚える稲葉。そんな時、佐藤さんに出会って…?第5話「ただいまと言える場所」 感想 妖怪アパート幽雅な日常

此花(このはな)です

今回は妖怪アパートの幽雅な日常の第5話「ただいまと言える場所」の感想を書いていきたいと思います

5話は稲葉が妖怪アパートに帰るまでのお話でした。
寮生活は平穏をもたらしたけれど、息苦しさを覚える”普通”の生活だった。

無意識に妖怪を探してしまう稲葉は
”妖怪アパート”の存在自体があいまいなものになってしまったんだろうな…

さて、本編の感想へいきましょうか!
「”冬休みに入った。学校とアルバイト、同じことを繰り返すうちに、あっという間に月日が過ぎていく。あの妖怪アパートは本当に存在したのか?本当に半年そこで暮らしたのか。
 あの思い出がやがて身になるんだと思ってた”」

「”でもそれが信じられない”」
稲葉は思う
すると、龍さんを見た。
思わず、声をかけようとするが、それは別人で?

場面が変わり、学校生活で、英会話クラブでやる劇について、田代に小道具リストを見せる稲葉
田代の適当な返しに
”もっとちゃんと見ろよ、漏れがあったら本番で苦労するのは俺達なんだぜ”
強くいってしまう

「わかってるってば。っていうか、最近変じゃない?稲葉。
 な~んか、無理して頑張ってる感じで」
田代に言われてしまう

「俺は昔から、こうだったよ。リストのチェック頼むぞ」
その際、カーテンが不自然に触れたため、思わず立ち止まってしまう
「”気が付けばつい、探していた。教室の隅の陰、風に揺れる木の枝、もしかしたら妖怪たちがいるんじゃないかって”」見つかるわけないのに…

”「世の中に変わらないものなんてないよ」”
そういって龍さんのことば
「(本当にそれでいいのか)」

寮へと帰り、あまりかかわりを持とうとしない先輩に頑張って話してみようとするが、
反発され拒否されてしまう

「”そして、日々は否応なしに過ぎていく。
喜びも、悲しみも、すべてを容赦なく過去に押し流し、思い出に変えていく”」

「”そして、楽しい思い出ほどあやふやで、手のひらからぽろぽろとこぼれていく。
 これが、俺が望んでた”普通”の生活なのか?”」
稲葉は思う

人々の声を聴きながら、雨宿りをする稲葉。すると、どこか聞き覚えがある声が聞こえた
「でさーあそこの酒がうまくてさー。おいら、惚れこんじゃったのよ」
その声に駆け出す
「ほんとですかー課長」

「もう、絶対おすすめ!バンバン飲んじゃって!」
そこにいたのは”佐藤”さんで?
「さすが課長!」

「佐藤さん!」
大声で叫ぶと、くるりと稲葉の方向を見る佐藤さん

「あ、夕士くん!元気だったかい?
 あたらしい寮はどう?新築で気持ちいいだろ」

いつも通りの様子の佐藤さん

「冬休みはスキーとか行った?アパートのみんなは元気だよ」
その言葉にハッとする稲葉
「夕士くんどうしてるかなぁって、いつも言ってるんだ。夕士くん、全然連絡くれないからさー。
 おいらは心配ないっていってるんだけど」

「やっぱり夢じゃなかったんだ。 
 あのアパートのこと、みんなも」
そんな稲葉のつぶやきに佐藤さんは”飯行こうか?”と誘ってくれる

案内されたのはおでんを出す和食料理店
佐藤さんおすすめの料理屋で、るり子さんの料理に匹敵するという
稲葉も”うまいっす!”と

一緒にいた同僚について、心配する稲葉だが、慕われてるから大丈夫と自信もって言う佐藤さん
勤続20年の佐藤さん
「”佐藤さんは妖怪でありながら、昔から人間として会社勤めをしている。というか、もう何百年も前から人間たちと一緒に暮らしているそうだ”」

「”一つの会社に入って勤め上げ、退社すると、また別の会社に入社する。
 そこそこ努力し、そこそこ青春し、地道に働き、生活を営む。それが佐藤さんの理想の人間だという”」

「ねぇ佐藤さん」「ん?」
「佐藤さんは何で、人間として暮らしてるんですか?」
稲葉は言う

「おいらね、人間に生まれたかったんだ」
佐藤さんの言葉に驚く稲葉
「人間って寿命が限られてるじゃない?その中で精いっぱい生きてる姿がとてもきれいでさ。
 あこがれちゃうのよ。いつか、おいらに寿命がくるじゃない?」

「その時はさ、人間として暮らしてくれる女を探して、結婚をして、子供を作って、老いていく、ってなことをしたいなって思ってるわけ。
 人間っていいよな、夕士くん」
佐藤さんは言う

そんな言葉に
「そんないいもんじゃないっすよ……人間なんて。
 佐藤さんが思ってくれるほど、もったいないっすよ」
「何かあったのかい?」

「いやなことが続いて……どうしようもなくて……」
涙がこぼれる
「佐藤さんにそんなこと言ってもらえるような人間じゃないっす……。竹中も助けられなかったし…。加賀さんとも仲良くできないし……」

「だったら変わっていけばいいじゃない」
「変わる…?」

「おいらだって変わってきてるさ。会社でやってらんない。
 おいらたち妖怪はながーく生きてるから、知ってるよ。確かに、今は悪い時代かもしれないけど、いい時期が必ず来る」

「そして、次の時代をつくるのは君たちのような若い子だ」

「いやな部分もひっくるめて人間だ。悪い部分を切り離すなんてできない。
 変えていく事はできるはずだよ。君は未来を見るんだ」
「未来を……」

「そう!夢を見るんだ。限られて時間の中に無限の可能性がある!
 夢を見たらまっすぐ突き進んでいく。そのためには多少欲深くなってもしょうがない。だってそれが、人間の特権じゃないか」
「それと同じこと、前に龍さんに言われたっス…」

その稲葉の言葉にえぇぇー!?と佐藤さんは言う
「なんだよ、決めたのに……。
 あいつ人間のくせに長生きだからなぁ…」

「あの、ところで龍さんっていくつなんですか?」
稲葉は言う
ちっちっちっと佐藤さんは笑い、教えてくれなかった
ちょっと興味あるなぁ…

場面が変わり、長谷家ーー
姉が”最近、稲葉君来ないね?”という言葉から、長谷は
「あいつも、高校入って忙しいんだよ」

「(あいつの両親が死んでから、絶対に隙を見せなくなった。いつも何かを我慢してるような、まっすぐでこうだと決めたら融通が利かない)
 でも、少しくらいこっちを頼ってもくれても…」
長谷君のつぶやき

「見守ってやるのも愛情だぞ」
現れたのは長谷の親父さん
「おやじ!」

「夕士も今、岐路に立たされて自分の居場所を探しているんだろう。
 今は信じて待て」
「……あぁ」
長谷はうなづく

「なんでもない。こっちの話だ」
誰かと会話していた様子の親父さん
「水樹の奴が遊びに来てほしいってなぁ、泣いててな。
 ……そうなんだよ」

「誰と話してるんだ?」
その会話の内容から、長谷はいう
「夕士くん!」
えぇ!? 先に言ってほしかった(笑)

長谷は親父の携帯を借りた後、稲葉に会いに行くことに。
「よぉ」
そういって、笑う稲葉にホッとする長谷

稲葉は英会話クラブの話を長谷にする
「思ったより元気そうだな」
そんな印象を言う長谷

「人生の大先輩と話をして、すっきりしたっていうか…
 お前とも久しぶりに話したかったしな」
稲葉は言う
「やっぱ人とちゃんと会って、話すって大事だよな…」

「そうだな。一人で考えたって答えなんて出ないさ。
 価値観が違うからって、他人との議論を打ち切ってしまうやつがいるけど、それって自分の同じ考え以外は聞きたくないって意味だよな。でもそれじゃ、だめだ」

「価値観ってのは別の価値観と比べて初めて、価値観たりうるんだ。
 だから、色んな人と出会って、色んな意見を聞かなきゃな」
そう、長谷は言う

「(そういえば、妖怪アパートじゃいろいろすぎるくらいの連中が集まってたっけ)
 長谷、やっぱお前頭いいな」

「当然だ」
長谷は言う
「お前、高校でも裏番張ってるのか?」

「当たり前だ!」
机をたたいて、長谷は言う
「人生で最後に物言うのは人脈だぞ」

「そ、そっか……」
苦笑いをする稲葉

「見てろよ。いつか、親父を超えてやる」

「いや、それよりまずは姉貴をぎゃふんといわせないとな」
長谷って…(笑)
「使えるやつを俺のそばに置かないと……で、人望があるやつが隣の高校にいてさ、まずはそいつを落とそうと思っている」

それを聞いて、稲葉ははははっと笑う
「相変わらずだな」

別れ際、長谷は”もっと手紙書けよ。待ってるんだぜ”と稲葉に伝える
手紙が来なくなって、寂しかったんだよな…たぶん

「(長谷は変わらないな…いつも自分で考え、自分の足で歩いている。
 自分が思い描く未来に向かって)」

寮に帰ってきて、骨董屋さんからもらったお守りを見つめて思う
「(じゃあ、おれはどうなんだ?)」
そう考えていると、稲葉にお客さんが来てるといわれる

そこにいたのは”えりこ”だった

「えりちゃん!? どうしたの急に…」
驚く稲葉
「あんたったら、お盆もお正月も一度も顔出さなくて、このまま帰ってこないつもり?」

「帰ってこないって……お盆には墓参りに行ったけど」
稲葉の言葉に恵理子は少し惑ったような顔を見せた

「ちょっと太った?」
「バイトばっかりやってるから、たくましくなったって言ってほしいな」
そう、笑って稲葉は言う

場所を変え、河川敷へと稲葉はえりこと共にやってくる
「(なんだろ……何か怒らせることしたっけ)」
そう考えながら、恵理子の言葉をまっている

「これ。あんたからはがき」
はがきを一枚見せる
「出て行って最初に来たやつ。
 ”俺は元気にやってます。アパートの人たちはみんな面白い人たちばかりです。まかないさんは料理ものすごく上手で、幸せです。学校も楽しいです。英会話クラブに入りました”

良い文章だね、これ」
えりこはいう
「そう、かな……」

「私ね、これ読んだとき、はじめて思ったんだ。
 あぁ、夕士も楽しそうにすることがあるんだなって」
えりこはいう

「私、知ってた。あんたがずっと我慢してたこと。あたしたちに遠慮してたこと。
 でも、だから何なのって思ってた。私だっていやの我慢してるんだからって」
「うん」

「別にあんたが嫌いだったわけじゃなかった。
 ただ、一緒に暮らすのが嫌だけだったの」
「うん」

「あんたが出て行って、すごく楽しそうで、よっぽどうちにいたときはつらかったんだろうなぁって。もう夏休みも、お正月も、二度と……」
ぽろぽろと涙をこぼす
「うちには帰ってこないんだなって思ったら……思ったら、私」

「ごめん!ごめん、ごめんね夕士くん」
そう、素直に謝ってくれた
「(心が、洗われる気がする。長いわだかまりは嘘のように溶けていく。
 ……けれど、以前の俺だったら、こうして素直に謝るえりこを受け入れることができただろうか……)」

良かった、わだかまりが解けて……。

「(もっと見つめたい。人間として自分を。
 もっと磨きたい、自分とのいう人間を)」
稲葉はいう
「(もう一度…)」

稲葉は寮から出ていく日、加賀さんの前で
「お世話になりました!」
笑顔で出ていく

「”鷹ノ台東駅から歩いて10分。二条のいたもと、
 6畳の和室。トイレ、フロは共同だけど、まかないつき。
 アパートの名前は寿荘。また妖怪アパート”」

妖怪アパートに入った瞬間、いつも声が聞こえていた花子さんの姿が現れる
クラッカーが鳴り、
「「「おかえりなさい!」」」
「ただいま!」

妖怪アパートに戻る決断をした稲葉だった

ここまで読んでくれてありがとうございました!
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