此花のアニメ&漫画タイム

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”あ、この顔知ってる。湊や” この日の稽古で弓矢は掴みたい感覚があった。四の段「手の心」 感想 火色の文楽

此花(このはな)です

 

今回は火色の文楽の四の段「手の心」の感想を書いていきたいと思います

 

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 「”バレエへの未練と決別した弓矢、

 稽古で試したいことが…!?”」

潮路師匠の稽古にやってきた弓矢の一面

 

前号まで

潮路師匠からの課題”同級生との自撮り”に悩む弓矢は、同じ学校へ通うひとつ年下の三味線弾き・柳川弘治と出会う。弘治の言葉にハッとさせられた弓矢はバレエ との別れを受け入れ、新たな一歩を踏み出すのであった

 

前回は弓矢が”バレエの別れ”をしに行く話でしたが、今回は”手の心”が題名。

今回も弓矢が気づかされるシーンがありました。弓矢は湊のこと、何も知らないんですね。なんというか……鈍感にもほどがある

 

 さて、本編の感想へいきましょうか!

潮路師匠との稽古が始まり、弓矢はじぃぃと師匠を見る

「”バレエのレッスンではひたすら見続けた。

 そばにいた「天才」の視線、重心、回転。やきつづけたらイメージする”」

 

「”バレエは身体から身体へ。浄瑠璃は耳から声へ。

 扉を変えるんや”」

「”ここは低く、テンポよく、ステップとターンみたいに”」

 

「”空中でプリゼ(弾かせる)”」

「”バランセ(流れるように)”」

 

「”義太夫節の語り方は強弱や速さや間が決まっている”」

「”音楽の楽譜のようなのだ。

 バレエの動きになぞられたら、俺にも掴まえられるはずや”」

 

”「プロムナード(ゆっくり回る)」”

弓矢は師匠の語りをバレエになぞらえながら、語っていく

 

弓矢の語り方が変わったことに潮路師匠は気づく

「(……ふむ)バタ足泳ぎではなくなったな。

 何があった?」

 

「隠してなくそうとしてたんです、バレエのこと。

 でも別れ言いに行ったら、切り離せん感覚が見えてきた。語りを動きでとらえた掴みやすいって初めて気づいて」

 

「隠すんやなくて、

 思いっきり使ったろう思いました」

弓矢は言う

隠すのではなく、使って自分の身にするってことか

 

「(未練ごと、武器にするつもりか…。

 いや、納得したらあかん!)」

いったん納得する師匠だが、机をたたいて思い直す

 「まだ一通りなぞっただけやないか。なんやそのやりきった物言いはぁ」

 

そんな声を潮路師匠の妻(湊のおばあちゃん)は聞いて、大学の受験勉強をしている湊へ

「若い子の浄瑠璃のお稽古はええもんやねぇ。

 湊も大学受かったらまた始めたらええのに」

「もう辞めたんやって、私は」

湊は浄瑠璃をやっていたんだ…

 

場面が変わり、劇場に向かう柳川さんとそれの後に続く弓矢

「こないだお前にさ、向こうに片足つっこんだまま語るなって言われたけど、

 やっぱ俺、片足に残ったもんは連れてくわ」

 弓矢はそう宣言する

 

「なんでついて来るんですか」

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 「劇場までの道一緒やん。頭にカナブン付いとるで」

また(笑)この人、前も蚊柱立ってたよな…

「付けてるんです」

「テキトーにゆうな」

 

「そや、柳川……」

弓矢は携帯を取り出すが、湊の一件を思い出す

「”友達との自撮りってさぁ、頼み込んだり構えて撮ったりするもんちゃうよ?

 「あーこの子と撮りたいなー」って思ったら、手が自然に動くねん。

 カシャって”」

 

弓矢は自然に後ろ姿の柳川と”カシャ”と自撮りをする

「(こういうことなんかなぁ、湊)」

これは自撮りという事になるんだろうか…(笑)師匠によるか

 

場面が変わり、師匠の家で草むしりをする弓矢。語りの練習をしながら。

「もう「喧嘩の段」までいったんや」

そう声をかけたのは湊

「全然手探りやけどな、前よりは掴めるようになったかも。

 もっと上手くなりたいわ」

 

そんな弓矢の言葉に湊は自分が浄瑠璃を習っていたころを思い出す

”「湊の浄瑠璃はのびやかで気持ちがええなぁ。筋がええからもっと続けたらええ」

湊の祖父・藤竹潮路師匠

「えーじゃあさーおとなになったらミナもおじいちゃんのお盆に乗れる?」

 

「…それは無理やなぁ、湊」

そういわれてしまったこと”

 

「お手本なぞって様になっても、心の内まで理解して語らんかったら、

 美味いカラオケみたいになるよ。「上手」に満足したらあかんで」

 そう、湊は弓矢にアドバイス。そういって出かけていく

 

湊の言葉にバレエの事を思い出す弓矢

”「指先にまで気持ち込めてって言うたやろ、弓矢」

「…つながらへん。

 手と”ここ”がちゃんとつながらへんねん」

幼い弓矢”

 

雨が降る中、弓矢は桜の植木鉢を見る

「あ…」

 

場面が変わり、柳川さんと共に文楽劇場にやってきた弓矢

「迫さんは千秋楽初めてですよね。出番終えた方には「おめでとうございます」言うてください。

 …なんか顔赤ないですか?」

「そうか? ……昨日な」

 

「バレエの頃、思い出しててん。

 感情込めた演技が下手で、追いかけてた奴の真似しかできへんかったって」

 

「…浄瑠璃でもそんなんじゃやってけんよな。

 義太夫は何人もの気持ち語らなあかんのに。湊に言われてん、心のこと」

弓矢は言う

 

「湊(みな)ちゃんは小さい頃、浄瑠璃やってたし、思うところもあるやろな…。

 今はもうやってないみたいですけど」

 柳川さんの言葉に…?…の状態の弓矢

 

「もしかして知らんかったんですか? 

 そんなんでこの先、人妻の嘆きとか語れます?」

柳川さんの言う通りだなぁ(笑)弓矢ってば知らなかったのか

 

それに太夫の語りも大事やけど、こっちも見てください!

柳川さんが指した先には”文楽人形”が。

人形遣いが三人で人形を遣った瞬間に人形に命が宿るんです」

 

今日の公演は”夫を亡くした妻の八重がどう悲しむ”んか。

心の動きまで見えてくるはずやから

と柳川さん

 

そんな言葉に弓矢は人形にそっと手を伸ばす。弓矢のカバンからひらりと花びらが

「…迫さん、なんかこぼれてます?」

「わっ」

 

「挿し木にした桜。もうクタッとしてきてんねん」

桜はかなり慎重に移さないと、弱い植物だからなぁ…

「こいつ、俺のショボい浄瑠璃しか聞いてないやん?

 やっぱ、聞かすなら師匠の語りやろぉ」

 

弓矢の言葉を師匠は聞いていた

すぐに部屋に戻るが、藤竹巴太夫に”師匠、今の一瞬でお花見行かれました…?”と言われてしまう

さっきの花びら付いちゃったのか…(笑)

 

「おお、ここにまでついてきたか。

 「師匠の語り聞かせたい」か。

 (昔にもそんな話聞いたな…)」

潮路師匠は思う

 

春の公演「菅原伝授手習鑑」も千秋楽を迎えた

舞台裏で師匠の語りを聞く弓矢と柳川さん

「潮路師匠もやけど、光臣師匠の八重もとてつもないな」

「有名な人なんやろ?」

 

「有名どころか、神様ですよ」

柳川さんはいう

人形遣い:蓮本光臣

 

「”あ この顔知ってる”」

弓矢は思う

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 「”湊や”」

”「弓矢…!」

涙をこぼした湊の姿”

「(ケガした直後の病室。覚えてたんは足の痛みだけ)」

 

「(湊の手、めっちゃ熱かった)」

「(なんで忘れてたんやろ。だから俺は

 心が掴めんのや…)」

ぐらりと弓矢は後ろに倒れた。

 

「(人形遣いの人たちはあの手から、心を生むんやな。

 重なりたいなぁ……)」

 

「―…ゆみや。弓矢!」

湊の声が聞こえる

「……?」

 

戸惑いを隠せない弓矢だが、湊が”熱出して倒れたんよ”と説明してくれる

「うめきながら腕掴むのやめてくれる?」

湊の腕掴んでたのか

「まだしんどい?」

 

「…何十年後かわからんけど、床の上では心入れて語る。

 そんときは聞きに来て……ほしい」

弓矢は言う

「まだ空っぽやったらはっ倒してくれ」

 

「…じゃあ、数年後の若手会が勝負やな」

湊はいう

「ワカテカイ?」

 

舞台に立つ自体は何十年もかからないという。

若い人にも研究生発表会とか若手会とか、機会がある。

「弓矢もそのうち舞台に出られるんやで?」

それを聞くと、布団へ倒れこむ

「弓矢…?」

 

そんなところへ柳川さんが弓矢を訪ねてくる

ちょうど部屋から出た湊は

「迫さん、熱下がった?」

「気分よう、寝てるわ」

 

この鉢返しといて、と桜の鉢を持っていた柳川さん

「あの人、心がどうとか悩んでたけど、挿し木した桜に浄瑠璃聞かせたいなんて、

 情がジワジワ育ってきてるんちゃうかな」

「これ直接、言うたった方がええ?」

 

「…そんなん」

湊は障子をあけ

「こっちが言い聞かせんでもあの子は、自分で掴んできてしまうやろ?」

そういうのだった

 

情についての話……挿し桜に浄瑠璃を聞かせたいって言いだす弓矢。

手の心、はバレエの回想シーンの事っぽい

 

ここまで読んでくれてありがとうございました!

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