此花のアニメ&漫画タイム

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5年の時を経て、迎えた春。弓矢は弓太夫として、舞台に上がっていた。十の段「蜃気楼の背中」 感想 火色の文楽

此花(このはな)です

 

今回はコミックゼノンに連載されている”火色の文楽”の十の段「蜃気楼の背中」の感想を書いていきたいと思います

 

「”妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)。

 道行恋苧環(みちゆきこいのおだまき)”」

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「”あいつとめまする太夫は、藤竹弓太夫”」

 

前号まで

自分の”本当の感情”と向き合い、素浄瑠璃の会に出演した弓矢。感情がのった弓矢の語りは、聴衆の奥に響き渡るのだった。そして5年の時を経て、迎えた春。スポットライトが当たる舞台上には、プロの技芸員として床に上がる弓矢の姿が―。

 

今回は5年の時を経て、弓矢たちのお話。

辞めたと言われていた”千鳥太夫”が戻ってきた(いつ、戻ってきたか不明)

物語的には序章っぽい?

 さて、本編の感想へ行きましょうか!

 

プロの技芸員として、床に上がる弓太夫

「”義太夫は基本、ひとりで物語を語るが、

 5人がそろって掛け合いをする場面もある”」

 

「”長老級から若手までが一斉に並ぶのだ”」

 

「”今この声を空に放ったら、

 俺は模様も描けずにまっさきに消えていく”」

 

「”高校生の頃はろくにわからんまま、無謀なところに飛び込んでいって、

 そのたびに一段登った気でいった”」

 

「”今は登るごとに 

 えぐるような崖が見える”」

 

「”それでも、

 それでも…”」

 

「もしもし、湊?」

「今やってる「妹背山」で聞きたいことあるんやけど、

 今週どっかで会えん?」

 

「…あーごめん。今週いっぱい研修あって帰るの遅くて……」

電話の向こう側で声が聞こえる

「あ、そっか。ごめんな、急に(……声、疲れてんな……)」

 

「あ、でも大丈夫。

 日曜の午後やったら、時間あるから」

「”時が経って、見る景色も変わっていく”」

 

一方、人形遣いの柑太はちゃんりなとワックに来ていた。

人形の話をする柑太だが、ちゃんりなは

「たまにあっても舞台の話ばっかだし。

 あと心の病的なアレかと思って、言えなかったんだけど」

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 「いまだに学生服着てくんの。

 怖いんスけど……」

 (笑)まだ着てたの、学生服

 

「えっ、「カンカンは制服姿が一番かわいー♡」って

 ちゃんりな☆が何度もリプしてくれたじゃん?」

「18の頃の話だわ。真っ黒な瞳で言うな!」

 

 「18の頃はさー大阪行って入門するとかスゲー!って思ってたよ。

 でも最近、実際の距離以上に距離感じてなんか」

 

「てかニンギョーツカイって、メイン?はれるの何十年も先なんでしょ。

 何十年も足とか手動かすのってなんか、想像つかないし…。応援したいけどなんか……う~~~ん」

悩んでいる様子

 

「よし、今日は解散して、来月海行こ!」

「え?」

 

「カンカンなに急に…」

驚くりな

「ぼくのやってること、無理してわかってくれなくていいよ。

 わかりにくいもんなー実際」

 

「でもちょっとでも知りたくなったら、

 舞台見に来て!」

柑太は言うのだった

 

三味線の柳川は師匠と歩いているとき、同級生に声をかけられる

「あー”ファッションセンターやながわ”!!」

そんな声に振り返る弦治

「やっぱ、柳川くんや――」

「……?……」

 

分からない様子の柳川さん

「覚えてろや。同級生の顔くらい!」

「…ああ…」

「柳川くんて、今も三味線?やってるんやっけ?」

 

「それってー高田三兄弟みたいにデビューする?」

「いやデビューは一生しない…」

「したら教えてなー曲DLするから!」

 

「うちらこれからビアガーデン行くねんけど、終電2時間安いトコ。

 柳川も行かん?」

誘われる

「せっかくやけど、また今度…。師匠待たせてねん」

 

「お待たせました、師匠!」

「…すぐ、戻ってきよって。

 たまにお前もああいう子らに混じって、「最高」やら「ヤバイ」やら騒いできたらええねん」

 

「今持ちたいんは、

 ビールジョッキより撥(バチ)です」

弦治はいう

 

「高校出て、やっと一日中三味線弾けるようになったんです。

 ずっと弾いてても誰も振り返らんし、笑わへん」

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 「今、最高。マジで、ヤバい…」

楽しそうに言う

 

”「終電までビアガーデン」

「思い立って急に海」

「就活生に人気の企業トップ100」”

 

”「みんなのあたりまえ」から少しずつ離れてく。

「ここしかない」と、きのうより強く思う”

 

弓矢は日曜日の午後、湊と待ち合わせをする

「で、「妹背山」がどうしたって?」

湊はいう

 

「久我之助と雛鳥のカップルいるやん。

 この久我之助の真意がまだ分かりづらくて」

 

「あ――…コガノスケ…コガノスケって何の誰やっけ…。

 古典から離れてるとぱっと思い出せんわ…」

湊はいう

 

「なんか最近疲れてんな?」

「…うん、私な…」

そう言いかけたとき、紙ひこうきが飛んできた

 

それと共に子供の”すげー”という声が聞こえる

不思議そうに理由をきく子供たち

「紙ひこうきの先端を折れば、重心が前に寄る。

 翼を上向きにしたらムダに回転しなくなる。きれいに飛ぶもんには仕組みと技があって、そこに魔法はひとつもないねん」

 

その人に二人は気づく

「…あ、あの人…」

「おはようございます! 

 千鳥兄さん」

 

「…ああ、弓。おはようさーん」

千鳥兄さんは紙ひこうきを弓矢にぶつけてくる。

しかも、目の上のまぶたにあたった

「眼球狙わんといてくださいよ!」

(笑)怖っ

 

 湊は就職したばかり

「門出のお祝い。ツルみたいに飛んでいけたらええね」

千鳥兄さんは鶴を折ってくれる

「わ~なんか高尚なアートに見える…!」

「ただの折り紙やないか」

 

「ほな、またね。

 ああそれと、「妹背山」の久我之助はおまえによう似てんで、弓」

そう言って、千鳥兄さんは行ってしまった

 

 湊のために折った折り紙が背中に花が乗っているように作っていたことに気づく湊。

「”俺が入門したころ、文楽の世界から離れてて、その後ふたたび戻ってきた別問の兄弟子。菊元(きくもと)千鳥太夫

 「祖父は故・菊元雁(かり)太夫。父は菊元鳳(おおとり)太夫

 

「幼い頃から太夫の道を歩み、将来を最も有望視されている若手太夫

 千鳥兄さんが隣に座ると、鑑賞授業で来た学生たちのぼうっとした視線が動く”」

 

”「(あんな若い人もいるんや。綺麗な顔やな…)」”

「”思わず、注目した女の子の耳に、兄さんの声がまっすぐ響くのがみえる。

 響くことに魔法はなくすべて理由がある」

 

「0.5の間」「イキを高く」「泣き分け」「人物の理解」

「驚くほど、細やかな設計図と長年の鍛錬。全部が重なり合って”」

”「(なんかすごい…!)」”

 

「”若い太夫は脇役の人物のセリフを受け持つことも多い。

 この日の役は「妹背山婦女庭訓(いもせやまおんなていきん)の雛鳥に仕える腰元たち”」

 

「コレ桔梗殿、こちらの床几(しょうぎ)でひと休み。(千鳥太夫)」

「オオ小菊殿、よう気がついた。(弓太夫)」

 

「”雛鳥と久我之助の恋を後押ししようと腰元たちは、

 久我之助から借りた吹矢筒を雛鳥に渡してこう言う”」

 

「マア この筒をちょつと握つてご覧じませ。

 どのやうな所でも心よう届きそうな」

「長ァい物でござります。(千鳥太夫)」

 

「アラ、これってもしかして…」

「下ネタやんね」

観客たちが笑う

 

「”声が正確に届くだけやない。

 千鳥兄さんの内側から、艶や華がにじみ出て、鶴が花を落としていくような…”」

「「腰元どもは気をきかし…」」(千鳥太夫と弓太夫

 

「”師匠の凄さは月くらい高いけど、千鳥兄さんは同じ地平にいるのに近づけん。

 まるで、蜃気楼や”」

 

仕事を終え、帰るとき、ある人に声をかけられる

「…あっ、弓矢くん! ぼくのこと覚えてる? 

 入院中に同じ病室やってんけど…」

あ、一番最初の男の子…

 

「…あーえっと、つばさ…か――!?」

驚く弓矢

「へへー中学の授業で観にきてん! 

 ほんまに「タユー」になれたんやな。やっぱ弓矢くんはすごいわ!」

 

「入院中に弓矢くん、紙ひこうき教えてくれたやろ? 

 ぼく、今でも迷った時に飛ばしてるんやで。なんか気持ちがス――ってなるねん!」

 

「…俺は普通の折り方しか知らんし、それじゃ大して飛ばんやろ。太夫になったゆうても、

 まだ「なった」だけや…」

そう言う弓矢につばさは

 

「何ゆうてんの? 

 普通は2回も飛ぼうとせんんし、飛ばれへん!」

 

「何回倒されても、絶対に立ち上がる。

 ぼくの中で弓矢くんはふくつのゾンビや」

そう言って、紙ひこうきを飛ばすつばさ

「…ああっ、ほら――!」

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同じように紙ひこうきを飛ばす弓矢
そんな弓矢の姿を見かける千鳥兄さん

場面が変わり、潮路師匠
「若い太夫の間でええ感じに火花が散っとるな」
「弓と千鳥が…ですか? 弓がひとりでギラギラしてる感じですけどね」

「弓だけやない。千鳥もや」

師匠は言う

「火種は一本で燃やすより二本で張り合った方がよう燃える」

 

「あいつらのこの先が

 ますます楽しみになってきたで…」

 潮路師匠はいうのだった

 

さぁて、これで弓矢はどうするのかな

千鳥兄さんのキャラもまだよくわからないし

 

ここまで読んでくれてありがとうございました!

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