此花のアニメ&漫画タイム

今の所、カゲロウプロジェクト・斉木楠雄のΨ難・D.Gray-man HALLOW・ヘタリア world starsの情報や感想などを上げています

照橋の事を好きすぎて違う世界に足を踏み入れてしまう前に梨歩田依夢は楠雄に良い男を紹介してほしいと頼むのだが…?第16X「交Ψ相手をさがすなら…他」 感想 斉木楠雄のΨ難

此花(このはな)です

今回は斉木楠雄のΨ難の第16X「交Ψ相手をさがすなら…他」の感想を書いていきたいと思います

第16X「交Ψ相手をさがすなら…」
あらすじ
照橋のことを好きすぎて違う世界に足を踏み入れてしまう前に、良い男を紹介してほしいと楠雄に頼む梨歩田。しかし紹介されるのは高橋や燃堂といった梨歩田の理想から離れた男たち。

その様子を見ていた恋愛マスター・夢原がクラスメイト達を紹介していくことに。しかし灰呂、才虎、窪谷須を的確に分析していく梨歩田は、夢原の本命は紹介していないことを察知。そんな彼も梨歩田のお眼鏡にはかなわなくって!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

依夢ちゃんやばいよ、探偵能力ありすぎるよ(笑)
危ない世界に行ってしまいそう…って面白すぎる

照橋さんの誕生日プレゼントの話は結局、楠雄のセンスがいい。
鳥束の話はなんていうか、普通の人がイメージする悪霊払いじゃなかった。
サイテク戦士100円マンはお爺ちゃんのやり取りが一番面白かった(笑)

秘密基地作りは楠雄のお陰で完成したけど、オチ(笑)

さて、本編の感想へ行きましょうか!
「斉木先輩、男紹介してください」
急に頼んでくる依夢
「(は?)」

「顔は中の上」
楠雄の答えを聞く前もなくしゃべり続ける依夢
「(何言ってるんだ、付き合ってられんな)」
くるりと向きを変え、その場から去ろうとする楠雄

「斉木先輩の為でもあるんですよ」
依夢は言い出す
「(僕のだと?)」
思わず、足を止める

「もう、ギリギリなんです…
 (心美先輩が美しすぎて、早く男を見つけないと、違う世界に行ってしまいそうです)」

依夢ちゃん(笑)

「(勝手に行けよ)」
ばっさりという楠雄
「そうなったら私と斉木先輩は恋のライバルなんですよ。
 先輩のクズいところ、全部ばらしちゃいますからね」

「(願ってもない申し出だな。というか、そんなクズイ奴に男紹介してもらうか、普通)」
楠雄は思う
「もしかして、何でおれに頼むんだって思ってます? 
 甘いですね、いい男は友達を選ばないですけど、クズは友達を選ぶんですよ。だから必然的にクズの方がいい男を知ってるんです、これ持論です」

「(クズじゃないと思いつかない発想だな)」
楠雄は思う
「というわけで、よろしくお願いしまーす」
依夢を頭下げるが、楠雄がいない
「あれ? 先輩、あれ?」

「あの~斉木に言われてきたんだけど」
声が聞こえる
「(あっ、来た!)」

それは”高橋”で?
「いったいなんの用かな!」

「(あのやろー!)」
依夢は思う

その依夢の横を楠雄は通り過ぎる
「(やれやれ……後輩の頼みを聞くのも楽じゃない)」
すると、楠雄の前に飛びげりで依夢が現れた

「何なんですか! あの唇お化けは!」
抗議をする依夢
「(みんなの人気者、高橋さんだ)」

「じゃあ、もう少し具体的に条件を言うんで、合う人を探してください。
まずは身長が高くて、頼りがいがある、男らしいタイプで、顔がちょっとワイルドで日本人離れした顔で、性格が優しくて小動物に愛される。髪形は長すぎず、短すぎず、ゆるふわパーマで」
楠雄の脳内で燃堂だったのだが、ゆるふわパーマで高橋に変わった

「それ、さっき見た! ってか途中のも全然違いますから!」
それに何故か気づいた依夢
「(なんで僕が想像してるのが見えるんだ?)」
(笑)ほんとだよ

「よかったら私も混ぜてもらえないかしら。
 この私、恋愛マスターこと、夢原先輩をね」

夢原さん登場

「(しくじり先生がきた)」
それは失敗し続けてるという事か、楠雄(笑)
「大丈夫です!ありがとうございます」

「(何故だ? 適役だと思うが)」
楠雄は思う
すると、こそっと依夢はささやく
「いい男をきくのが一番適してないのは自分より可愛くない女子なんですよ。
 なぜなら、いい男はとられてしまうからで」

「(依夢ちゃん、全部聞こえてるわ…)」
(笑)もうちょっと小声で話せばいいのに

「ふっ、そんな器の小さい女と一緒にしないでほしいわ。
 いいから、ついてらっしゃい!」
夢原さんはいう

「うちのクラスの学級委員、灰呂君よ」
クラスのドアの前で夢原さんと依夢が覗いていた
「(灰呂か、確かに条件がおおむね、合ってるな)」

「確かに優しくて、頼りがいがありそうなんですが、それって全員に対してですよね?それじゃあ駄目なんですよ。女の子は自分にだけ、優しい男が好きなんです。それに今、部活やスポーツでそれどころじゃない感じだし。総合評価B⁻ってところですね」

その評価にびっくりする二人
「(なんて的確な分析力!)」
「(よほどの恋愛マスターだな)」
怖えぇよ(笑)

「あっ、じゃあ彼はどうかしら? 才虎くん」
夢原さんがいう

「おそらく相当なお金持ちのぼんぼんですね。察するに日本でも有数の御曹司かしら。
 それ故、プライドは高い俺様タイプね。総合評価はA⁻ですけど」
依夢はいう
「(男を見る目、ありすぎるだろ)」

「じゃあ、窪谷須君は?」
夢原さんは言う

「修羅場を何度もくぐってきてるダダ洩れの殺気を隠そうともしない、
 強者の証拠ね」
ぴたりを言い当てる依夢

「(もはや、武道の達人の域だろ。自分が探したほうが早くないか?)」
楠雄は思う
そうだよね、そっちの方が早いような

「う~ん、うちのクラスではこんなとこかな」
夢原さんは言う
「えぇ、ほんとですか?」
「え?」

「夢知予先輩、もしかして先輩の本命の相手をとられないように、
 私に他にいい男をあてがおうとしてるんじゃないかなって」
依夢に言われる

「(君、探偵かなにか始めたら?)」
それを見ていた楠雄は思う

「な、なな何言ってるの! そそそんなわけないじゃない!」
動揺している夢原さん

「やぁ、斉木。ドアの前で何やってるんだ?」
海藤がドアを開け、楠雄に声をかける
その瞬間、夢原さんドアを即座に閉めた

そのせいで、海藤がドアを挟む
「あぁぁぁ!!」
「海藤君大丈夫?」

「(ふぅん、この男が本命って訳ね…ってなんだ、全然大したことがないじゃん。
 がきっぽい。全然タイプじゃないわ、D+ってところね)」
散々な評価だな、海藤(笑)

「(地球上で一番かわいそうだな、お前)」
楠雄にいう

「夢知予先輩、こういうタイプの男は積極的にグイグイいったほうがいいですよ。
 こっちから好き好きオーラを出してあげれば、そのうち向こうから告ってきますよ」
夢原さんにアドバイスをする依夢ちゃん
「は、はい! 頑張ります、師匠!」
師匠になった(笑)

「(立場が逆転した)」
楠雄は思う

「はぁーぁ、先輩もネタ切れですか?」
依夢は楠雄に言う
「(ケツあごのダンディしか残ってないな)」

「あーどっかにいい男いないかなー」
依夢がそう言ってると、隣のクラスの扉が開いた

「今、誰かが僕を呼んだきがしたんだけど」
鳥束がやってきた
「(1ミリも呼んでない)」

「あ、斉木さんじゃないすか! 何してるんすか、そんなところで」
初めて楠雄に気づいた共に依夢にも気づく
「(で! あれは1年で超可愛い女の子がいるって、この子か!
 あぁー!一流のイケメン霊を憑依!)」

「あれぇ、楠雄にこんな可愛い妹さんいたっけ?」
憑依状態の鳥束
「(誰だお前は)」

「ちょっといいじゃないですか。紹介してくださいよ」
こそっと依夢ちゃんは言う
憑依状態だけある(笑)

「(君は馬鹿か)」
「いいタマ持ってんじゃないですか」

「(今までで一番の地雷だぞ、こいつ)」
ここで、楠雄は気づく
「(あぁ、そうか。今憑依中なのか、だから性格と中身がはかれないのだな)」

「一緒にどう?」
「はい、行きます!」

「(やれやれ…)」
無言で鳥束に一発入れる楠雄
「うぎゃ!」
その威力で霊を追い出した

「どうかしましたか?」
不思議そうに振り向く依夢
「(いや別に。
 …憑依は使うな。僕が紹介する形になってしまった以上、面倒はごめんだからな)」
楠雄は鳥束に言う

「(まぁ大丈夫。さっきの感じをまねてみれば…)
 わりぃわりぃ、おまたせ」
鳥束は依夢の前に立つ
すると、無言で楠雄の元へ行く

「すいません。ただの人間ごみでした。チェンジで」
流石、見る目あるだけあるわー(笑)
「(おかえり、目が覚めたようだな)」

そしてー
「ってことがあったんですよ」
照橋さんにそう話す依夢
「なんだか、楽しそう。私も見たかったなー」

「(ってか私、斉木と仲良くなってるの)
 心美先輩が男だったらよかったなー」
依夢はいう
「なにそれ、ふふふ」

「おーい、心美!」
声が聞こえる
「やだちょっと…」
「誰ですか、先輩?」

「えっと、内緒なんだけど、私のお兄ちゃん」
照橋さんはいう
「一緒に帰ろ!」

照橋の兄・信はちらりと依夢を見ると、軽く挨拶する
「あぁ、どうも」
「帰りに何か食べてこうか?ねぇねぇ」

その瞬間、依夢の中で照橋さんが男だったらこうなるという事を想像する
「私、梨歩田依夢って言います!」
「どうも」

それを見かけた楠雄は
「(やっぱ、見る目無いな)」
そう思うのだった…。
お兄ちゃんは変態だぞ、照橋さん限定の

第2話「Ψ愛の妹にΨ高のプレゼントを」
あらすじ
照橋の兄・六神通は悩んでいた。それは8月6日に誕生日を迎える照橋へのプレゼント。何をあげたら喜んでくれるかわからず、指輪や下着、自分の等身大フィギュアなどをチョイスしていく!? 

それでもプレゼントは足りないので、たまたま居合わせた楠雄をプレゼント選びに協力させるのだった。ショッピングセンターでまたもや見当違いなプレゼントを選んでいく六神。プレゼントの案を求められて楠雄が選んだものとは……!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

六神通としての照橋信はドラマ撮影現場でセリフミスを連発していた
”照橋心美の兄で俳優 六神通(本名 照橋信)”

「(くそっ、あと1か月しかないんだ。心美の誕生日まで!)」
8月6日生まれの照橋さん。
!? 私と誕生日一緒じゃん…。

場面が変わり、学校帰りの楠雄
「うわぁ、変質者」
「やばい」

「(ん? あれは…)」
楠雄はマスクとサングラスと帽子をする人物がいた
「変態じゃない?」

「(いや大丈夫だ。変態じゃない。特殊な変態だ)」
楠雄は言う
特殊、照橋さん限定の変態

「(照橋兄、こんなところで何をしているんだ?)」
様子をうかがう楠雄

「(心美の誕生日プレゼントをなんとか今日中に決めないと…)」
信はそう思っていた
「(そうか、照橋さんもうすぐ、誕生日なのか)」
納得する楠雄

「(くっ、悩む…。定番の指輪)」
「(兄としてプレゼントしてはあまり定番ではない気がするが)」

「(あとは服とか下着)」
「(絶対にやめておけ)」
楠雄はいう
絶対に嫌われる奴、それ(笑)

「(そして、俺がいなくても寂しくないよう俺の等身大のフィギュア)」
「(発想、うちの両親と一緒だな。どれもやめておいた方がいいな)」
楠雄は思う

「(とりあえず、その3つは決定として、あとは何を上げる?)」
決定なの、えぇぇ絶対、引かれるし嫌われそう
「(決定した奴だった)」


「(こういう時は自分が好きなものをあげるといいっていうよな。
 よしっ、逆に考えてみるか)」
信は想像するが
”「お兄ちゃん、お誕生日おめでとう。プレゼントあるんだ、はいダンゴムシの死骸だよ」”

「(ダメだー!! 
 心美からもらったものなら何度もうれしい―!)」
あーですよね(笑)

「(大分重症だな)」
楠雄は思う

「(違う!これじゃダメだ。
一番だ、心美からもらって一番うれしいものを考えるんだ。一番、一番…)」

一番だと嫌な予感…

”「お兄ちゃん、プレゼントがあるの。
 私だよ! ふつつかな妹だけどよろしくね」

照橋さんのウェディングドレス姿”
そんな予感はしてた(笑)でも、それ逆だと照橋さん喜ばない

「(これだー!ってことはプレゼントは俺)」
信は考える
「(流石の照橋さんもグーで殴るだろう)」

「あ」
「(あ)」

バレた楠雄

「よぉ、クソ眼鏡。ここで何してんだよ」
怖い顔で追及する
「(やれやれ……まさか見つかるとはな)」

「職業柄人の視線には敏感なんだよ」
信はいう
「(なるほど、それでか)」

「で、何してんだ? こんな街中でよ」
「(学校帰りだ)」

「一人で用もなくふらふらと何してんだよ」
「(学校帰りだ)」

「くくくっ、見え見えなんだよ。心美へのプレゼントを買いに来たんだろ!?
 それで、俺のプレゼントが何か探りに入れにきやがったんだろうが!」

どんな勘違い(笑)

「(妄想激しすぎるぞ)」
楠雄は思う
「プレゼント渡すなら、俺を通せ!粉々にしてやるから」
「(通らないじゃないか)」

「じゃあ本当に心美にプレゼント渡さないんだな。
 よぉし!それなら俺のプレゼント選ぶのに協力しろ!」

「(なんでだよ)」
つっこむ楠雄
嫌ってるはずの人によく選ばせるな(笑)

「もっともお前に協力してもらったことを一切伝えないがな!
 さぁ、行くぞ!」
いや、それは別にいいでしょ、楠雄にとっては

プレゼント選びに協力することになる楠雄
さっそく、デパートにやってきた二人

「ところでメガネ、心美が一番好きな動物はしってるか?」
突然、言い出す信
「(確か、猫を飼っているらしいが、好きな動物は知らないな)」

「ふふっ、まぁそうだろうな」
「(なんか、イラっとするな)」

「答えはな、犬だ。
 じゃあ、第2問、心美の趣味はな~んだ?」
続いて質問する
「(それも知らんな)」

「おいおいマジかお前、にわかにもほどがあるぞ。答えは料理だよ。
 心美がつくる料理は一流シェフも目がないんだぜ。でだ、心美が絶対喜ぶプレゼントを見つけたぜ」

そこにあったのは犬型のはかり。デジタルクッキングとかかれている
「デジタルクッキング、スケールだ」
めちゃくちゃリアルな犬型のはかり
「(絶対に喜ばないと思う)」

「でもスケールは持ってるんだよなぁ…。
 この犬のプリントされたエプロンと迷ってるんだよ」
信は言う
「(おっ、そっちの方がいいじゃないか)」

しかし、そのエプロンの犬はリアルすぎで?
「このエプロンなんだが」
「(思ってたのと違う…
 というか、さっきから犬がリアルすぎるぞ)」
楠雄は思う

「あと、これもいいんだよな」
そこにあったのは2,980円の可愛い犬型もの
「(おっ、これはちゃんと可愛い奴じゃないか。これなら…)」

その犬型に空いている穴に入れるのは”包丁”だった
「これ、包丁を収納できるんだ」
え、それいらない
「(これ、作った奴絶対、犬好きじゃないだろう)」
楠雄は思う

「かぁ!迷うなぁ…。いっそ、全部買っちまうかぁ」
楽しそうな信お兄ちゃん
「(シンプルにアドバイスしてやる。全部買うな)」
楠雄は言う

「おい、お前も案を出せよ、協力するんだろ?」
「(するなんて、一言も言ってないが。
 やれやれ…面倒だし、この犬の描いてあるマグカップでいいか)」
可愛らしい犬柄のマグカップ

「あーかすかす、かすだわ」
と言われる
「(お前に言われたくない)」
あのセンスを見るとな…

「さっきの問題の続きだ。心美の一番好きな色は、答えは青だ。
 そのマグカップは城だ。それじゃねぇんだよ」
信はいう

「心美が欲しいマグカップはこれしかねぇだろ!」
信が持ったのはトーテムポールみたいなマグカップだった
「(確かに青いけど!)」
デザインがだめだろ(笑)

「はははっ!まだまだ心美のことを分かってねぇな!」
そう笑う照橋さんの兄・信
「(色しかあってないじゃないか
 こんな見た目が気持ち悪いデザインより、僕の奴の方がいいだろう)」

「(やれやれ……どうなっても知らないぞ。何なんだ、あいつは。
 絶対あのマグカップよりましだろう、在庫あまりまくってるじゃないか)」
楠雄は思う

「(ん?)」
そのデザインが気持ち悪いマグカップ
犬のマグカップの値段が同じと言うことに気づく楠雄

数日後―
「心美! 誕生日おめでとう!プレゼントあげるぞ」
大きな袋持って、現れるお兄ちゃん
「えっいや、私の誕生日来週だけど…」

「そうなんだけどさ、喜ぶ顔が視たくて、我慢できなくてさ。
 たくさん買ったんだ!」
袋をあさる

「じゃーん、心美って料理するだろ?」
デジタルクッキングの犬のはかりを披露すると、ひどく引いた顔で
「いらないません」

「えっ。このエプロンはどうだ? 心美の大好きな犬だぞ」
犬柄のエプロンを取り出す
「大丈夫よ」

「あ、あと下着とかあるんだ」
「殴るよ」
流石に言われた(笑)

「もう行っていいかしら?」
「まっ、待ってくれ! まだお洒落なマグカップが…」
急いで探すお兄ちゃん
「あれ? どこいった」

「あれ? これ、可愛い」
それは楠雄が選んだマグカップで。
アポートしたのかな、楠雄

「あっ!(あ、あれ? あのくそ眼鏡が選んだ奴。なぜ、こんな所に)
 い、いや!それは間違え」
慌てて言おうとするが、その前に照橋さんが
「わぁ素敵。ありがとうお兄ちゃん、大切に使うね」

「あーそうそう。絶対気に入ると思ったんだ!」
嘘をつくお兄ちゃん

「(ほらな、だから言っただろう。
 さてと、これどうしたものか)」
気持ち悪いマグカップを人差し指で持ちながら思う楠雄だった

第3話「霊能力者Ψデビュー」
あらすじ
最近話題の心霊スポットの情報をかぎつけた鳥束は、オカルト部の皆で霊の正体を突き止めに行こうと提案する。それは“頼れる霊能力者”という実績をつけてモテモテになりたいという鳥束の計画だった! しかし廃ビルに行っても、普通は5~6人くらいいるはずの霊が1人もいない!? 

どうやら悪霊を怖がって普通の霊すら近寄らないみたいで……? 廃ビルが抱えた悪霊問題をオカルト部は解決することはできるのか!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

女子たちが血まみれのお化けが出るという廃ビルに3人で行こうという話題になっていた。
「じゃあ、ナイトが一緒ならどうかな? 君たち」
鳥束が入ってくる
「「「(何聞いてるの、この人…)」」」

オカルト部にてー
「つぅわけで! 全員でその廃ビルに行きましょう!
 オカルト部、復活の時っす!」

突如、部室で言い出す鳥束

「いやあんたが来てないだけで、ずっと活動してたけど。
 ってか鳥束君久しぶりに来て、何勝手に話進めてんの?」
不満そうな夢原さん
「ほんとですよ、全く」

「廃ビル、ふんっそんな行くわけ」
夢原さんが言いかけたとき
「ふんっ、霊の出る廃ビルか。興味深いな」
海藤が言い出して

「興味あるわよ、絶対行く!」
正反対の意見を言う夢原さん
「先輩…」

「(やれやれ……こんな事なら来るんじゃなかったな。
 だがな、ほっとくわけにもいかないか)」
楠雄は思う

「俺達で街の平和を取り戻すっすよ!
 (へへっ、証人が必要だし、協力してもらうっすよ。ここらでいっちょ、頼れる霊能力者の実績を作って)」
内心はそう思っている鳥束

「(幽霊よりも恐ろしい人間をな)」
楠雄は思う

さわやか通りにある廃ビルに集まった5人
「あっ来た来た」
「ごめんお待たせ!」

しかし、ありすちゃんは髪をおでこにおろしていた。
「あれ、ありすちゃん。髪戻してない?」
鳥束は言う
「こういう時はこっちの方が雰囲気出ると思って」

「キャラ付けだったんだ…」
イメージに合うようにおろしてたって事か(笑)

「しかし、この辺真っ暗で薄気味悪いわね」
夢原さんはいう

「闇をおそれるなら、
 闇に生きる俺にとって、安らぎすら感じるぜ」

海藤は言っているが
「(ごつい懐中電灯で抱えながらだと、説得力無いな)」
(笑)怖がりだもんね

「あっ、斉木さん遅いっすよ」
楠雄がやってくる
「(これから廃ビルへ行くときの下見をしてきた)」
早速してきたのか
「行っちゃったんすか!」

「(もし不良がたむろしてたら面倒だから一応な。
 ホームレスが一人住み着いてたから追い払ったが)」
楠雄はいう

「覗いてたやつそいつじゃない!? 
 解決しちゃったら、行く意味ないじゃないっすか!」
訴える鳥束

「(いや、それがそうでもなくてな。
 不思議な感覚があった。本当に何かあるかもな)」

楠雄はいう
「えぇー」

「早くいこうよ!」
夢原さんから言われる

こうして、やってきた廃ビル
「確かにすげぇ不気味っすね」
「行っちゃ駄目。遊び半分で立ち入っちゃいけない場所。
 行ってはダメ、入り口からおびただしいの霊がこっち見てる」
ありすが言う
「(それ、言いたいだけだろう)」

「まぁまぁせっかく来たんだし、少しくらいね」
夢原さんが扉を開ける
「どうなっても知りませんよ」

「うわっ暗いっすねぇ」
「ほとんど見えないわ」
鳥束と夢原さんは言う

「かっ、懐中電灯をつけないと…。
 怖い訳じゃないが、足元とか危ないからな」
海藤は言う

「海藤君は用意良いなぁ…」
ヌルっと感触が夢原さんの背中に走る
「きゃー!!」

「どどどど、どうした!?」
「分からないけど、何かに身体がさらわれた!」
夢原さんは主張する

「そ、そんなまさか本当に…!」
「やっぱり危険だわ」

「おっ、おのれ幽霊め!」
鼻の下を長くした鳥束がいた
懐中電灯でぶん殴った夢原さん

「あぁぁ!?懐中電灯ぅぅ!!」
海藤の悲鳴
「ごめんなさい! ついかっとなっちゃって」
夢原さんは慌てて謝る

「こ、この暗闇の中進むのは怖っ、危険だ!引き返すぞ!」
海藤は言う
「(闇夜に安らぎを感じるんじゃなかったのか)」
(笑)怖がりだもんな…海藤君

「(それよりどうだ?)」
楠雄は言う
「う~ん、やっぱり変っすね。このビルよく見たら、霊が一人もいないんす」

「(別に普通じゃないのか?)」
疑問に思う楠雄
「いや、異常っすよ。幽霊が一人も見当たらないなんて。
 なんか怖くなってきたっす」

「(珍しい人だな)」
楠雄は思う
逆に見てるからこそ、怖いってことか

「じゃあもう用はないな、帰ろう!」
海藤は必死に言う
「このくらいのビルだと、5、6人いるはずなんすよ。外にはあんなにたくさんいるのに…何故?」
さりげなく恐ろしい事いってる(笑)

「えぇぇ、外にもいたのか!?」
驚く海藤
「えぇ、さっきの待ち合わせの時なんか、周りに20人はいましたよ」

「きゃー!!」
叫ぶ海藤くん
「(お前だけ、ハチ公の前気分だったんだな)」

「はっ、そうか! わかったっすよ、悪霊がいるんすよ。
 まずは幽霊って言うのは本来、悪くも怖くもないんすよ。生前の記憶がないんで、未練とか恨みとかないし。欲がないから、路肩の花を一日中眺めている奴らばっかっすから」

「そんなほのぼのしてるの?」
夢原さんはいう
「だが、ごくまれに徐々に悪の心が芽生える奴がいます。それが悪霊です。
 まずは他の幽霊を無視したり、時には特定の幽霊の悪口を言ったり、最悪暴力をふるったりすることもあるっす」

「「「「(わりとしょぼい…)」」」」
4人は思う

「って人間には何をしてくるんだ?」
海藤の質問に鳥束は
「はっ? 人間には害がないっすよ」

「じゃあ別にどうでもよくね?」
海藤の言葉に怒る鳥束
「はぁ? 幽霊は人間なんかより心優しい奴らなんスよ。放っとけないっすよ!」
そう言って、どこかへと行ってしまう

「ちょっと待っ!」
「なんなのあいつ」
「さぁ?」

「(やれやれ……何に熱くなっているのやら)」
楠雄は思う

鳥束は悪霊を探し当てる
「いた!」
「(おぉ、あれが悪霊か)」
サイコメトリをして、鳥束が見ている風景を見る楠雄

「斉木さん、来たんすか。
 ……おい、悪霊!」

「あぁ?なんだよ」
悪霊はいう
「(悪霊弱そうっ)」

「他の幽霊をここから追い出したのはお前の仕業か?」
鳥束はいう
「しっ、知らねぇし。あいつらが勝手に出て行っただけだし」

「だめでしょ!そんないじわるしたら!」
なんだその怒り方(笑)
「うるせぇな、関係ねぇだろ!」

「関係あるよ! ちゃんと謝りなさい!」
鳥束は言う
「(祓い方がただの母親の説教しかみえない)」
(笑)じわじわくる

「ちょっと冗談のつもりでたたいたら、皆離れていっちゃって…」
泣きながら悪霊はいう
「もっと皆と仲良くしたいんすよね?」
「うん」

「じゃあ、謝りいかないっとすね」
「うん」

「(そして、そのまま解決した)」
解決したんだ(笑)
 
「(お前が損得勘定抜きで人の為に何かするとは珍しいな)」
楠雄はいう
「何言ってんすか。めちゃくちゃありますよ、幽霊が悪人だらけになったら困りますよ」

「何してんだ?あいつら」
そんな様子をのぞく3人
「さぁ? 1人で話してたみたいだけど」

「もう大丈夫っすよ!悪霊は追い払ってんで」
鳥束は言う
「じゃあ、もう幽霊はいないんだな?」

「いや、幽霊は戻ってきたんで、10人くらいいるっすけど」
逆に増える
「増えてるの!?」

「つぅわけで俺が悪霊を祓ったって、皆に伝えておいてくださいっす!
(よぉし、これで実績が広まり、人気者に返り咲きっすよ!)」
そう簡単に行くのか…?

「(やれやれ…やはりそれが狙いか)」
楠雄は思う

「鳥束の奴、マジっぽかったよな」
「演技にしてはクサすぎるし」
「冗談だと思ってたけど、まさか本当に…」
3人は言う

「いやないな」
「うん、そうね」
思われていた

「(これは日頃の行いだな…)」
3人の反応を見て、楠雄は思うのだった

第4話「Ψテク戦士100円マン!」
あらすじ
テレビショッピングで紹介していたゼリーメーカーイクシオンが欲しい楠雄。しかしお金が足りない! そんなとき、楠雄は100円マンになるのだった! どんな願い事も100円で叶えてくれる100円マンは、お醤油を買いに行ったり國春の部屋の模様替えを手伝ったり……。

しかし目標の10,000円は遠く、斉木家内のお願いを叶え尽くしてしまった楠雄、いや100円マンが向かった先とは!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

楠雄はテレビショッピングである商品が紹介されていたのに食いつく
「以前、ご好評いただいた新コーヒーメーカーの新機種ゼリーメーカーイクシオン!
 新機種はクラッシュゼリーモード搭載。なんとプリンまで作れちゃうんだ!」
「まぁそんな、信じられない!」

「驚くのもまだはやいよ。こんなものまで」
キャスターついているコーヒーメーカー
「あらやだ、うそでしょ!?」

「お値段は変わらず、29800円!」
「えぇ、いやありえない!」

下取り価格1万円
「旧型をお持ちの方は1万円で下取りさせていただきます!」
そんなテレビショッピングの声に思わず、スプーンを落とす楠雄
「ご注文のお電話、お待ちしております!」

早速、電話をかけようとするが、楠雄はあることを気づく
「(いや、ちょっと待った)」
8722円なり。
「(お金が足りない。今月はラーメン屋ばっかやたら誘ってきたから、金がないんだった)」

「(やれやれ、仕方がない。いつものアレでいくか)」
楠雄は思う
あれ…ってなんだろう

「あらやだ、お醤油切れちゃったわ~」
母・久留美はつぶやく
「ただいま、いやぁ~まいったよ」

「おかえりなさい、どうしたの?」
スマートフォン落として、画面がバキバキだよ」
父・國春が重点的に画面バキバキである
「はっ、パパが重点的に!」

「あーあ、こんな時にあいつがいてくれたら…」
父・國春がつぶやいていると、ある人物が現れる
「なんだ? 楠雄か。いや違う!楠雄じゃない!」

「うそ、来てくれたの!」
「100円マンだ!」
「100円マン来てくれたのね!」

100円マンって何(笑)100円型の眼鏡と100円とかかれた紙、楠雄だけど!

「”説明しよう! 100円マンとは100円を払えば、何でも願いをかなえてくれるヒーロー。
 楠雄が金欠になった時にだけ行われる。斉木家、定番の茶番である。
 その正体に触れるものがいない”」

「100円マンさん、お醤油切れちゃったの。
 これで買ってきてもらえないかしら?」
100円を持って、母・久留美はいう

瞬間移動でしょうゆを買ってくる楠雄
「まぁ、早い! 一体、何者なの!」
「”本当の正体を知らないものはママだけだ”」
あー純粋な人だから(笑)

「100円マン、僕のスマホを治してくれ。修理に出したら、1万円くらいかかるからな」
父・國春がいうと、100円マンは値段を300円に引き上げる
「おいっ!ちょっと値上げしてるの!」

「”100円マンといえど、とることはしっかりとるのだ”」
(笑)まぁ、200円上がっても安いものは安い

「(はぁ、これで1200円か。道は険しいな)」
集まった小銭を見て、考える楠雄

「楠雄、部屋の模様替え手伝ってくれないか、
 楠…あっ!」
父・國春が声をかけると、何も言わない楠雄

「あっ、100円マン」
名前を改めると、楠雄は反応する
”「100円マンは、100円マンの呼び方以外の呼びかけに絶対に答えないぞ」”
(笑)そうですか

「何か欲しい物でもあるのか? 
 別のこんなことしなくても、超能力で簡単に手に入るだろうが」
模様替えを手伝っている途中、父・國春に言われる

「(僕は自分の目的の為に力を使ったりしない。
 欲しいものは超能力を使わずに手に入れる)」
でも、ある意味間接的に超能力つかって、金稼ぎしてないのか…(笑)聞いたの時思った

「(ここでいいか)」
楠雄は聞く
「あぁ、いいね」

コンセントが抜けていることに気づいた
「あっ、コンセントが隠れちゃったよ。
 悪い、もうちょい左に置いといてくれる?」

すると、楠雄は100円の紙を指さす
「それも金とんの? ちょっと5㎝ずらすだけじゃん!」
「(じゃあ、自分でやるんだな。本を重いぞ)」

「せこいな。じゃあ、やっぱ、あっち置いて。
 ……よぉし、いいぞ。降ろせ」
父・國春はいう

「ちょっと待て待て。カーペットがきれいにしけてない。
 ちょっと一回浮かして」
すると、再び、100円の紙を指す楠雄

「わかったよ、もう!
 ったく細かいしせこいし、誰に似たんだ、全く」
いや、あんたでしょってツッコみを入れたくなった(笑)
「よぉし、もういいぞ」

また100円の紙を指さす楠雄
「降ろすのも金とんの、おかしくない!?」
「(浮かせろと言っただろう。
 ……400円か、全然たまらないな。もっとどかっと稼がないととても買えないぞ)」

「あぁー!?」
父・國春が自分でフィギュアを壊してしまう
「さっきの、取り消す! このフィギュアなおしてください」

すると、100円マンから1000円マンになっていた
「しれっと、千円マンになってる!?」

「”説明しよう! 
 千円マンとは金額が十倍になった100円マンのことだ。することが一緒だ”」
結局、100円マンのことなんだね(笑)

「(やるのか?)」
まぁ、フィギュア高いし…。千円でも安い
「お願いします」

「(この人形の上半身を直せばいいんだな?)」
楠雄はいう
「はい、そう。
って違うよ! 危ねぇ、全部だよ!下半身も」
罠にかけられなかった…(笑)

その後ー
「(はぁ、これで2600円か。狩場を変えるか)」
楠雄は考える

場面が変わり、祖父母の家ー
「(結局、こんかった…。孫たちは正月に帰って来んかった…。
 神様お願いじゃ、もう一度孫に会わしておくれ)」
お願いをしていたお爺ちゃん

「(なんと!幻覚まで見えてきおったぞ…。
 おぃ、孫よ! 幻でもあえてうれしいぞ!)」
楠雄に駆け寄る祖父・熊五郎

しかし、その楠雄本物だった
「ぎゃー!!本物じゃー!」
その驚きで気を失う祖父・熊五郎
「(やれやれ、これは無料で治してやるか)」

目が覚めた祖父に訳を説明する楠雄
「なるほど、欲しいものがあるから手伝いで小遣いをもらいに来たと言う訳か。
 ふんっ、手伝いなどいらないわい!金ならくれてやる。お年玉をやっとらんしな」

「(なっ、いいのか!)」
目が輝く楠雄
「(わぁ、めっちゃ喜んでおる。
 この笑顔が見られるくらいならいくらでも出してやろう!)」
相変わらず、じいちゃん可愛い

「さぁ、受け取れ」
金を出そうとする爺ちゃん
「(ふっ、内心その期待もしてたんだが)」

「ほれ、無駄遣いをするなよ」
お年玉を渡してくれる
「(いや、これを渡したら孫はすぐ帰ってしまうな。100円で何でもするとな?それって何でもよいのか?
 ……やばくね?)」
(笑)言い方

「(あんなこともこんなことも…可能じゃという事か!)」
肩たたき、お散歩、キャッチボール、耳かき&ひざまくら、添い寝、を想像する
「(いかん、やはりこれを渡してまずい)」

すぐにお年玉を引っ込める祖父・熊五郎
「(早っ!)」
「若者は働け!」

楠雄は100円から1000円マンへと切り替えた
「(ならば、これでいくぞ)」
「望むところじゃ」
千円の束を持つ祖父・熊五郎

「(全然引かない)」
少し困惑する楠雄
それほど孫を遊びたかったんだね…(笑)

「よし、さっそく働いてもらうぞ。
 まず、わしの肩……部屋の掃除じゃ!」

その後ー
「(やれやれ、やっと終わった。
 なんとかひざまくらと添い寝は免れたが、何かいけない事をして手に入れた気分だな)」
楠雄は思う

「あら、楠雄ちゃん来てたんですか」
祖母が熊五郎を見ると
「あな、あなたどうしたの!?」

祖父・熊五郎はめちゃくちゃ若返っていた
「(一回、1万円でも安いくらいじゃったわい…)」
(笑)爺ちゃん

数日後―
「(すごい! キャスターもこんなに滑らかに動くなんて!
 さぁ、さっそく調理開始だ!)」
とどいたエクシオンを嬉しそうに動かす楠雄

「続いての商品はこちら! 
 ゼリーメーカーの最新モデル・ゼリーメーカーアルティメットハイパー!」
同じく、値段は29800円

「(さて、いくか)」
100円マンの眼鏡をかける楠雄だった
また、買う気だった(笑)

第5話「シークレット・ベース・インΨド」
あらすじ
ある日、楠雄の元に“✝招待状✝Χ”と書かれた怪しげな手紙が届いた。それは海藤からの招待状で、燃堂と楠雄は秘密基地に招かれた。しかし特にやることはなく、あるのはぬるいサイダーと先週のジャンプ、そしてルールがよくわからないゲームだけ。

帰ってVRゲームをしようとする燃堂だが、窪谷須が現れ未完成の秘密基地を作る手伝いをすることになり……!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

「”招待状✝Χ 斉木楠雄様。時は満ちた。日々、世界を侵食するダークリユニオンの対策をこうじるべく、わが秘密基地にて協議会を執り行うことをここに宣言する。
 なお、秘密基地の場所はひとまず駅前にて、その地へと案内する”」

「”この手紙は万一を考えて、読み終えたらすぐ焼却処分してほしい”」
そう書かれていた手紙はゴミ箱の中に捨てられたのだった

「あ、まだつかねぇのか?」
燃堂は言う
「もう少しで我が秘密基地に到着だ! ついたら、サイダーを用意してある」

「(なぜ、僕がこんな所に。待ち合わせに行かなかったのに、わざわざ家まで来るとな。
 母さんもいたから、居留守を使えず、行かざる負えなくなってしまった)」
楠雄は説明する

「虫取りしようぜ!」
燃堂は言い出す
「虫取りなんて、がきじゃあるまいし!時代は秘密基地だぜ!」

「(どっちもどっちです)」
楠雄は思う
秘密基地も少年の遊びだよね(笑)

「あれだ!」
海藤は秘密基地を指す
「お! すごいじゃねぇか」
「(これは)」
「まぁな」

燃堂の足の前にロープが張ってあった
「へへっ、なんだこれは」
「おっとそいつに触れるなよ!それは追手の用のトラップさ!
 足を引っかけると、ひもの先にある空き缶が鳴って、中にいる奴に知らせる仕組みだ」

「(今、中に誰もいないし。紐丸見えだし、そもそも折ってはいない。
 つまり、トリプルで意味ないな)」
楠雄は思う

「さぁ、入るがいい。我がアジトへ!」
テーブルや色々なものが置いてある
「机やソファなんて、どうやって持ってきたんだよ!」
「ふんっ、この辺は不法投棄が多くてな」

「すげぇじゃんねぇか、まるで家だな!」
土足で中に入る燃堂
「そのまま行くな、靴を脱げ!」

「ここ、土禁か。汚くね?」
燃堂はいう
「汚くねぇよ! 汚れてる部分は段ボール敷いてるし!」
「まっ、いっか」

燃堂が通ったところは汚れていた
「おめぇの足の方が汚いじゃないか!」
(笑)靴はいたほう良かったんじゃ…

「しっかし、おめぇ一人で作ったんか?」
燃堂はいう
「いや、俺と亜蓮でな」

「(よかった。
 一人だけだったら、なんて声かけていいか分からなかったぞ)」
楠雄は思う

「あっ、ジャンプあんじゃん。
 あっ、これ先週のか」
残念そうに言う燃堂

「う~ん、そろそろいくか」
飽きたらしく、燃堂はいう
「なんでだよ! 今きたばっかだろう!」
「だって、ここいてもやることないねぇじゃん」

「あるだろう! 漫画読んだり、外は熱いしな。
 たまには室内でゆっくり過ごすのも、あーほら」
海藤はいう
「俺んちでよくね? コーラあるし」

「(燃堂に論破された)」
楠雄は思う
(笑)秘密基地らしいものがないと

「あっ、サイダー飲まないか!」
海藤はサイダーを取り出す
「おっ、あんのか」

「いただきまーす」
さっそく3人はサイダーを飲む
「「「(ぬるい…)」」」

燃堂と楠雄は秘密基地の外へと出ようとする
「やっぱ、家行くべ」
「ちょっと待てって! ゲームしないか?」

「おっ、ゲームあんのか?」
「当たり前だろ、秘密基地だぜ」
海藤はいう
「やんべやんべ!」

「えっとまずは、トランプでもやるか」
トランプを取り出したので、二人は
「帰るわ」

「待て待て! 他にもあるから落ち着け!」
慌てて言う海藤
「ほらこれ! よく洋画とかでおじいちゃんと孫がよくやってる奴!」

「(見た事あるけど、ルール知らない奴)」
楠雄は思う
「じゃあ、もう行こうぜ」

「待てって言ってんだろ!作るの何日かかったと思ってんだ!
 つか、貴様の家にもそんなゲームあんのか? どうせ、野球盤とか」
海藤はいう

「おっ、おうそうだな…。確かVRゲームくらいしかねぇけど」
燃堂は言う
「ほら、どうせそれくらいしか……えっ、VR?」

「やりにくるか?」
最新ゲームじゃないか(笑)
「えっいいのか!」

「(完全に興味津々じゃないか)」
楠雄は思う
「仕方ないな、今日のところは…」

言いかけたとき、空き缶が鳴った
「今の音は外か! 亜蓮!」
「よう、遅くなって悪かったな」

「おい亜蓮。全然わかってないんだ、秘密基地のすばらしさを!
 家でテレビゲームやってる方がいいって言うんだぜ!」
海藤は主張する
「(そいつ、VRに心奪われてたぞ)」

「かぁーロマンがねぇな、おめぇらは」
亜蓮は言う
「といいてぇところだが、こいつらの言うとおりだぜ」
えっ(笑)

「うぇ!?」
驚く海藤
「はたからみりゃ、ゴミで出来た家だぜ。汚ねぇし、熱いし、電気もねぇし、普通の家と比べんのもおこがましい。つーか、いい年して、何が秘密基地だ全く。
 瞬の趣味には困ったもんだと思ったよ」

「作り始めるまではな」
それ、前置きだったの(笑)
「ゴミ山から拾ってきて、家つくんのは大変だけど楽しくてよ。昔、廃車で単車を組み立てた事を思い出したりしてな」

「で、気づいたんだ。秘密基地っつうのは作る過程がねぇと駄目なんだ。作った本人たちにしか分かんねぇもんだんだよ。
 つーわけで、てめぇらも手伝えや秘密基地!」

「おっ?」
「(は?)」

「実はまだ未完成でよ、ほらはしごかかってけど、上に何もねぇだろ。秘密基地を上にもう一つ、作りたくてな。
だから、あそこを……こんな感じにしたくてな」
めちゃくちゃしっかりしたガラス窓がついた綺麗な家が想像されていた

「(素人の仕業じゃない)」
楠雄は思う
「(やれやれ、そんなあほなことに付き合ってられないな)」

楠雄が帰ろうとするとき、燃堂が
「へへっ、やることあんじゃねぇか」
やる気を出した
「(やるのかよ)」

「よっしゃ、作るぞー!」
「「おおー!!」」

木を集め、秘密基地(ツリーハウス)を作り始める海藤たち
「”それから、全員が心ひとつにして、秘密基地作りに没頭した。
 そして……”」

「すげぇ、一日で出来ちゃったよ!」
海藤は喜ぶ
「(やれやれ、こんなものが一日で作れるわけないだろ。
 いくらなんでも素人じゃ、数日はかかる)」

「(つまり、僕の超能力で支えているのだ。別に協力したわけじゃないぞ。
 明日も明後日も付き合うのはごめんだからな)」
楠雄が思う

「たしかにチビの言うとおりだな。へへっ、自分で作ったほうがすげぇいいよな」
燃堂はつぶやく
「よっしゃ、さっそく入ろうぜ!」

「(やれやれ、本当……ん?)」
楠雄は何かに気づく
「どうした、燃堂?」

「おかしいなぁ、ポケットに入れといたのに、クワガタ」
燃堂が入った瞬間、楠雄は自分の頬にクワガタがついていることに気づいた
「おっ、そこにいたか!」

そのショックでぶっ倒れる楠雄
「どうした、相棒ー!」
そして、楠雄が支えていた秘密基地はぶっ壊れるのだった
(笑)その二段落ちかよ

ここまで読んでくれてありがとうございました!
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