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今の所、カゲロウプロジェクト・斉木楠雄のΨ難・D.Gray-man HALLOW・ヘタリア world starsの情報や感想などを上げています

やたらとしゃべる転校生・明智透真。彼にはある能力があり、亜蓮が元ヤンであることもお見通しで…?第18X「うΨ転校生!明智透真 他」 感想 斉木楠雄のΨ難

此花(このはな)です

今回は斉木楠雄のΨ難の第18X「うΨ転校生!明智透真 他」の感想を書いていきたいと思います

第18X「うΨ転校生!明智透真」
あらすじ
二学期恒例の転校生! 先生から紹介された男子生徒は、夢原が回りくどい道の聞かれかたをした男、明智透真だった! やたらしゃべる明智は早速クラスから孤立してしまう。

同じように転校初日に孤立した経験がある窪谷須は海藤と一緒に昼食を取ろうと明智を誘うが、息をつかせぬ返答に切れる窪谷須! しかし明智にはある能力があり、窪谷須が元ヤンであることもお見通しで……!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

2学期恒例の転校生はめちゃくちゃしゃべる量があって、これは書くのが大変そう(笑)
明智という苗字なだけあって、洞察力が鋭く亜蓮が元やんだと見抜く力をもつ。
しかも、楠雄の小学時代の同級生である事件で超能力者だと疑われている始末。

よくこれ、5分でまとめられたな! 吹き出しが重なりすぎて、もう分からん(笑)
明智くん回は3話分だけど、すっごく長く感じた
サツマイモ掘りはさすがに楠雄のある能力だけは見抜けられなかったか…明智

アンプの話はやけに画風の違う猫が現れて、マスコットキャラクターになろうと頑張るアンプ
画風が違う理由はそういう訳か、オチで納得

最後の才虎はなんか、いい話だった…。
言いたいことがはっきりしてるから、分かりやすい才虎

さて、本編の感想へ行きましょうか!
登校途中の夢原さんは同じ制服の生徒に声をかけられる
「失礼、そこのあなた。ブランドヘアーにリボンのカチューシャをつけた女子学生」
「えっ、私?」

「そうあなたです。突然話しかけて申し訳ない。驚かせてしまいました?
 それとも不審ですか?」
「いや別に、そこまでは…」

「それなら安心してください。PK学園に行きたいんだけど、道はこっち(左)であってる? 
 こっちというのは右、あなたからみると左だ」
「あってるわよ」

「ありがとう、恩に着るよ」
お礼を言われる
「(なんなの…あの人)」
困惑する夢原さん

2年3組の教室では転校生が来ると噂されていた
「転校生が来るんだって」
「へーそうなんだ」
そんなに興味なさそうなクラスメイトたち

「(全員飽きてるじゃないか。
 もう一番上の奴を死なせて、推理ドラマにシフトするのはどうだろうか)」
楠雄はいう

「あれ転校生って…まさかさっきの」
夢原さんはつぶやいていた
「ちよぴっぴ、知ってるの?」
「いや……さっき道を聞かれたんだけど」

「先生遅くね?」
そういうクラスメイトの言葉の後、髪ぼさぼさの先生がやってきた
「ごめんなさい、遅れて。転校生を紹介するわ、さぁ入って」

「いやぁ、なかなか緊張しますね」
そう言いながら、入ってきた転校生
「なんといってもこれから輝かしい青春時代を過ごすクライメイトとのファーストコンタクト。ピアノコンクールに向かう子供のように硬くなるのも仕方ないといえば、それまでですが」

「ちなみにピアノの経験はないです」
「ともあれ、第一印象というのはとても大事で一説によると、会って7秒で印象は決まってしまうそうで。あれ? 10秒でしたっけ?
 一度、印象が決まったらそれが変えるのはなかなか難しい…確か『初頭効果』って心理学では言う」


もうそのすごい勢いで話す転校生
「で、どうです? 僕の印象は決まりましたか」

「いや、吹き出しで顔見えない」
クラスメイトが言う
「おっと無駄話をしてしまいました。私の悪い癖なんです」
という吹き出しを持ち上げて、顔をはっきり見せる

「「「(どかした!?)」」」
「思ってる事をついに口にしてしまう。
 正直者といえば聞こえはいいですが、無神経が空気が読め…」

明智君、無駄話はもういいから、自己紹介して」
先生がしびれを切らして、言う
「あぁ、すいません。少々」

「手短にお願い」
先生に言われる
「手短にですか。
 自己紹介するという事は私という人間をきちんと理解してもらえないという事です。何者かも分からない男が教室にいては僕の隣の席になる方、ひいてはクラス全員が授業に集中出来ないのではないでしょうか?」

「しかし次の授業の時間が差し迫ってるのも事実。
 「郷に入っては郷に従え」…ここは私が折れるとしましょう」

「では手短に自己紹介させてもらいます」
明智君はいう
「「「(前置き長っ!?)」」」

「私の名前は姓は明智、名は透真と申します。ではまず、皆さんが疑問に思っている、なぜこんな時期に転校を、ということに」
「よくあることよ」
先生が話を早く終わらせようと口をはさんでくる

「それと私にはちょっとした特技がありまして、昔から」
言う途中でチャイムが鳴ってしまい、先生が強制的に終わらせる
「はい、みんな仲良くしましょうね。じゃあ、ホームルーム終わります」

「(明智…透真…)」
楠雄はその名に引っかかっていた

時刻がすき、お昼休みの食堂ー
「孤立しちゃってんじゃねぇか、転校生の奴」
「まぁ、第一印象があれだったからな。初頭効果って奴」

「(覚えたての言葉、使うのな)」
楠雄は海藤の言葉に突っ込む

「じゃあ、行ってくっかな」
「ふっ、俺も行ってやるか」
「あぁ、仲間に入れてやろうぜ」

「(上から目線…)」
楠雄は思う

「よぉ、明智。よかったら一緒に飯食わねぇか」
「新入り、力抜けよ」
亜蓮と海藤が明智に声をかける

「あ、ちょうど一人で退屈していたところです!」
明智君は言う
「じゃあちょっと席を」

「君たちは確か、同じクラスの人でしたね。それに転校初日からひとりなんて周りの目が痛くて仕方ありませんでしょう?
 いやぁ、話しかけてくれて嬉しいです。一人で食べる食事というのはとても寂しい。そう思いませんか?」

「とりあえず、ここに座って…」
亜蓮が席につこうとするが、マシンガントークが止まらない
「ほら一時期、話題になったアレ…ほらなんて言ったかな…「トイレご飯」?」

「そう「便所飯」だ! いやぁやろうか迷いました」
「うん、とりあえずいったん…」
口に挟もうとしても、全然しゃべりを止めてくれない明智
入り込めない…(笑)

「まぁ今回は選んだメニューがカレーだったのでやめておきました」

「やっぱおれら…」
海藤は言う
「(座るの躊躇してるじゃないか)」
楠雄は思う

「ちょっと待て。一回、座るから!」
亜蓮がなんとか入り込むと
「あぁ、失礼。どうぞ、座ってください」

「ったく、明智お前、ほんとよくしゃべるな」
亜蓮は言う
「えぇそうなんです。今日は初日ということで、無口でやってますが」

「それで!?」
海藤は驚く
えー(笑)あんなにしゃべってるのに

「人と会話が成立しているうちはまだ静かな方です。温まってきたら…」
明智は止まらない
「(うるさい)」
楠雄は思う。明智の真後ろでご飯を食べていた

「よしお前、いったんしゃべるのやめろ。
 それじゃ会話になんねぇから俺らが質問するまで、しゃべるな」

亜蓮は言う
「わかりました。黙ります。あ、咳払いとかはセーフ?で、ご飯に食べるのにもお口開ける」

「お口チャック! 瞬、質問してやれ」
その言葉に口をふさぐ明智
「えっ、俺が?!貴様、死についてどう思う?」

「(転校生に最初にする質問じゃないな)」
楠雄は思う
何でそんな質問(笑)

「うーんそれは難しい質問ですね。それは私が死に持つ心象や死生観の話?印象としてはやっぱり怖いですね。はい、死にたくないです勿論。
 でも生物として生まれた以上避けられないものだし受け入れてるつもりでありますよ」
「そうか、わかった…」

「まぁ、その時になってみないとわからないですが。
 ところで「死は平等に訪れる」って言うけれど、アレよくわからないです。平等なら皆ちょうど80歳で死なないとおかしいですしそれは」

「もういいわ!」
海藤の突っ込みで言葉のマシンガンが止まった
「え、まだ全然応えられてない」

「今のは質問を間違えた。
 おい瞬、もっとスパッとこたえられる奴にしろよ」
「おう悪い、趣味はなんだ?」
海藤はいう

「趣味というのも定義が難しいです。だって趣味って自由時間に好んで習慣的におこなう行為の事でしょう? 
 そんなモノ数えたらキリがありませんし。例えば私はお風呂に入るとつい、おしっこをしてしまうんだけど、これもある意味趣味と呼べるのでしょうか?」

「あっでも排泄行為は自由時間の中には含まれないから違いますか? 
 じゃあ別の」

「結局、長ぇじゃねぇか!」
流石に亜蓮はキレ、明智の襟をつかむ
「いい加減にしやがれ! 
 あと、さらっと風呂でおしっこするのをカミングアウトしてんじゃねぇ!」

「亜蓮、おいっ!」
慌てて止めに入る海藤

「元ヤンの君を怒らせるつもりはありません」
「うっせぇ別に怒ってねぇ」
そう言いかけて、あることに気づく亜蓮
「お前、なんで俺が元ヤンだって」

「見たら分かるとしか。たとえば度が入ってない眼鏡にきちっと分けられた髪形、襟元までしっかり止められたネクタイ。自分が真面目な人間だという意図的にアピール。
 その一方、荒い言葉使い、まくった袖から推察される筋肉量。目つきや拳ですぐに気づきましたけど」

「まじかよ。普通、そこまでわかんねぇよ」
亜蓮はいう
「あぁ、そうですね。私にとっては普通なんですが、皆さん結構驚いてくださいます。
 以前の学校では超能力者なんて呼ばれたこともあります」

”「わーすごい!どうやったの、もう一回やってもっかい!」
子供の声
「すっごい。超能力者みたいだ」
あすみとかかれた名前札をかけた子供が言う”

「(なんだ今の映像は)」
楠雄は思う

「落とし物を見つけたり、人の嘘を見破るのが得意でして」
明智君は言う
「へーそれで超能力者ねぇ」
「もちろん、わたしは超能力者ではありませんが」

「わかってるっつうの。超能力なんて信じちゃいねぇよ」
亜蓮はいう
「おや、ありますよ超能力は。私は見た事がありますから」

「なっ、詳しく聴かせろ」
海藤が食いつく
「食いつくなよ、瞬」

「長くなるので、今は止めておきましょう」
明智君は言う
「「そこは話さねぇのかよ!!」」
(笑)確かに、そこ今までの中で一番知りたいところ

「それに小学生の頃の話ですから。ただその日、超能力でしか説明がつかないような出来事があったのは確かなんです。先程教室に入って、大変驚きました。まさか、またお会いできるとは」

「お久しぶりです、楠雄君。
 貴方は覚えていませんか、あの日のこと」

明智君はいう
「え、斉木?」

「あれ、私の事お忘れですかね。
 明智は母親の旧姓なので、当時はあすみ透真という名前でした」
明智はいう

”「ねぇ、君って超能力が使えるんでしょ? 
 すごいね、楠雄君」

そう言われたことを思い出す楠雄”

「またお会いできて本当にうれしいです。ずっと気になっていたことをついに聞けるんですから。
 あなたは超能力者ですよね?」
直球だな!

第2話「まだまだうΨ!転校生」
あらすじ
転校生の明智は楠雄の小学生のころの同級生だった! そして、10年前の“ある事件”を楠雄が超能力で起こしたと考えていた。楠雄が超能力者である証拠を探すため、学校内で楠雄と近しい人達に聞き込みを始める明智

焦った楠雄だが、明智の脳内は二つの思考が重なっているためテレパシーで考えを読み取りづらい。そしてボロを出しそうな鳥束に事前に指示を出すが、それが逆にあだとなってしまう!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

「あなたが転校してから10年、ずっと聞きたかったんです。
 あなたは超能力者ですか?」
明智はド直球な問いをする

「(やれやれ……この力はあまり使いたくなったのだが、仕方ない。見せてやろう……
 このおとぼけ顔をな)」
楠雄はおとぼけ顔をする

「その顔、懐かしいですね。覚えています、小学一年生の頃でした。私が今と同じ質問したとき、今と同じ顔をしていましたね」
(笑)うわー覚えてるのか

「(なんだか恥ずかしい)」
楠雄は思う

「はっ、つーかどういうこと?」
「超能力者というか、えっ、それよりこいつと知り合いなのか、斉木」
亜蓮と海藤は言う

「えぇ、楠雄君は第三十一小学校で同級生。楠雄が途中で転校しまったので、わずか二年の間でしたが、楠雄君との最初の出会いは小学校の入学式。私、緊張と不安からおしっこをもらしてしまいまして、そのとき隣にいた楠雄君が」

「お前には聞いてねぇ」
亜蓮は言う
「斉木、そうなのか?」

「(こいつの言っていることは事実だ。
 だが、小二の記憶だし。おとぼけ顔続行だ)」
(笑)続行するんだ、あんまり覚えてないわけでもなさそうだけど

「全然覚えてなさそうだ」
それを見て、海藤は言う
「えぇ、ショックです!」

「超能力者は流石にねぇよ。だって、俺らも見た事ねぇもん」
「まぁ、仮にそんな力があるなら、俺達に黙ってるわけないしな」
亜蓮と海藤は言う

「(やれやれ……今度、対策を考えないとまずいな)」
楠雄は考えていた

「ほう、無人島!」
海藤があの無人島のはなしを明智にしていた
「海から食糧と人数分ののこぎりが流れてこなかったらやばかったな」
「ほー」

「(よし、その話はとりあえずやめておこうか)」
楠雄はいう
(笑)あれは無理やりだったもんな…

すると、チャイムが鳴った
「やべっ、全然食ってなかった!」
慌てる海藤

「(ふーチャイムに救われたか)」
食堂から帰ろうとすると
「楠雄君、私はあの事件99%、楠雄君の仕業だと思っています。貴方が超能力者だという証拠を掴めば、あなたのしわざで間違いない。必ず、尻尾を掴んで見せますよ。この明智透真が」

「(長い)」
扉を閉める楠雄

「(やれやれ……まさか小二の頃のことを未だに覚えていた奴がいたとはな。しっかり消しておくべきだった、まったく)」

”「おまえもいじめるぞ」
そういう子供”

「(ちっ、思い出したくもない過去だ)」
楠雄は思う
ということはいじめに助けに入ったのか…?


「「えっ」斉木君?」
夢原さんと目良さんに声をかけた明智
「えぇ、実は小学校で斉木楠雄君と同じクラスでお友達だったんですよ。まぁ、小ニまでですか。
 とにかく彼が今、どんな人に成長しているのか。2,3、質問させていただきたいと思いまして。
 お時間は取らせません」

「全く信用できないわね。
 貴方のせいで遅刻するところだったんだから」
夢原さんは言う

「おや失礼。どこかで?」
「学校までの道を私に訪ねてきたでしょう」
「あれはあなたでしたか」

「小二のことは覚えていて、今朝の事の覚えてないの?」
夢原さんは言われる

「(明智透真。
 さっそく嗅ぎまわりはじめたか、やっかいだな)」

そんな様子を楠雄は見ていた
「(無人島のメンバーや比較的僕に近い人物をめざとく見つけたようだ)」

「(さらに厄介なのは明智は頭の回転がとても速いうえ、常にしゃべっている。
 そして、しゃべりながら別の事を考えられるのだ。その為、2つの思考が重なり、聞き取るのは難しい)」

「(向こうが同じ小学校と気づいていたのに僕が気づけなかったのはそういう理由だ)」
楠雄は言う
なるほど、だから思考が聞こえないのか

「では楠雄君と出会ってから、
 貴方の身の回りで何か変だなとか、変わった事が起こってませんか?」

明智君は言う
「えぇ、どうかな?」

「(大丈夫だ。ボロは出していないはず)」
楠雄は思う

「身の回りで変だと思うことなら」
「私もあります」
二人は言う
「それは?」

「いくらダイエットしても全然痩せないの!
 それと気になっている人がいるんだけど、関係が一向に進展しないんだけど、これってもしかして」
夢原さんはいう
「(ひとのせいにするな)」


「私の家もいくら働いても一向に貧乏のままなのは変なの。それと私、常にお腹が減ってて、いくら食べても満腹にならない。これはもしかして…」
「(答え、出てるだろ)」
楠雄は突っ込む
お腹減ってるのは貧乏だから、いくら働いても貧乏なのは食費が大変だからじゃ…

「得られずか…」
2人からそういう情報がなかった明智君は廊下で
灰呂と燃堂に出会う

「えっ、斉木君の元同級生?」
灰呂は驚く
「(次はこいつらか…。こいつらの前でもボロは出していないはず、たぶん)」

「斉木君の印象か。
 そうだねぇ、彼は何か力を隠しているような、どこか本気じゃないと感じることがあるよ」

灰呂はいう
「それについて、もう少し詳しく!具体的にお聞きしても?」

「(何のことだ? 柔道の時か?テニス部の合宿か?)」
考える楠雄

「彼が体育の授業で血反吐を吐いてるところを見た事がないんだ。
 普通、本気でやっていれば、血反吐吐いたり、脱水症状で倒れたりするはずなんだが」
え、それ普通じゃない(笑)

「(本気のハードルの高さ)」
楠雄は思う

「それ、本気というか、常識的に考えて、体育の授業で血反吐なんて吐きませんし。仮に吐いた場合、救急車を呼び、救命処置を速やかに行うべきです。水分をとらないで運動するのもとても危険です。あんなのは旧時代の根性論であります」
「(長っ)」

「うわぁぁ!そんなつもりじゃぁぁぁ!」
そう叫びながら、灰呂はどこかへ行ってしまった

「あなたの方はどうですか?」
明智君は燃堂に声をかける
「お?」

「楠雄君の事で何か気になる事はありませんか?
 例えば、スプーンを曲げたとか、近くに置いてあったコップが急に割れたとか。紛失したものをすぐ見つけたとか、手を使わずに鼻をかんでたとか、力が暴走するとか言って、右手を抑えていたとか」

「えー一回死んだのに次の日、ケロっと学校に来たとか。犬にやたら吠えられるとか、誰も抜けない伝説の剣を抜いたとか、ノートに名前を書いたら心臓まひで死んだとか、
 えっと……何か思い出したことがあれば、話を遮って貰っても大丈夫ですよ」

「(ネタ切れしてんじゃない)」
楠雄はつっこむ
「おう、悪い。聞いてなかったもう一回言ってくれよ」

「(お前は鬼か)」
楠雄はいう
(笑)情報量が多すぎて、聞いてなかったのか

「楠雄君について、教えてください」
シンプルな質問
「(シンプルな質問)」
(笑)流石にあの量をもう一回は無理か

「あいつはよ、とにかくすげぇんだぜ」
燃堂にはいう
「すげぇ奴? 
 (僕の勘が言ってる。彼がこの学校で最も楠雄君と親しい人物だ)」

「すげぇいい奴!」
シンプルに返された
「ありがとうございました」

「(時間の無駄だったな)」
楠雄は思う

「(周りの人間関係が多彩すぎる。良くも悪くも…まぁ主に悪くも個性が強い者が多い。
 普通周りには似た者同士が集まるものなのにそう見えないのはやはりくすお君も普通ではないからに他ならないのでは?)」

「(心の声も文字多い)」
楠雄は思う
(笑)漫画もすごい事になってそう

「(ん? あれは……無人島で遭難したメンバーの一人…)
 失礼ちょっといいですか?」

「はい。あら、あなた転校してきた」
照橋さんに声をかけた

「おっふ!」
「(思考が吹き飛んだ)」
(笑)照橋さんはやっぱりすごい

明智君だよね?」
「(なんだこの女性は…。私の記憶する中でもっとも整った容姿をしている。
 楠雄君はこんな人とも知り合いなのか。いよいよ本格的に怪しい!)」

第3話「さつまいも掘りのΨ難」
あらすじ
超能力でなんでもできる楠雄の唯一にして最大の弱点、それは虫。思考が読めない虫は気持ちが悪いのだ。そんな楠雄にとって、課外授業のさつまいも掘りを行う畑は恐怖スポットそのもの。

さつまいもを掘ったフリをしてやり過ごそうと考えていたが、明智にマークされてしまう。虫が近づくと思わず超能力が暴発してしまう楠雄は、明智にバレないようにさつまいもを掘ることができるのか!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

「(明智と照橋さんは合わせるのは危険かもしれない。いや、奴は窪谷須が元ヤンだと一瞬で見抜く洞察力を持っている。照橋さんと会ったら、彼は僕に好意を持っていることに気づく。そうなれば、こういう結論になっても不自然ではない)」

”「脳操作だ!」”

「(ここみんずでも何でもいいから、止めてくれ)」
楠雄はおもう

「えっと失礼。あーんーそのー」
明智は言葉が出てこない
「(喋れよ)」

「こらーお前、誰に」
「(ここみんずがきたか)」
楠雄は思う

「自由に挨拶する気だ」
登場したのは”鳥束”だった
「(さらに会わせちゃまずい奴だった)」

「(…やばいな。奴は口も人間も軽い。一瞬でバレる。
 テレパシーで口止めしておこう)」
楠雄は考える

「(鳥束、よく聞け。こいつは僕を超能力者だと嗅ぎまわっている男だ。
 会話を辞めてすぐ離れろ)」

「あーなるほど。
 了解っす、斉木さん」
最後の部分を普通にいっちゃう鳥束
「(はい、死刑)」
(笑)あーあ

「もしかして斉木さんとおっしゃいました? 言いましたよね?」
明智に指摘される鳥束
思わず、無言で逃げる

「おや、どこに行かれるんですか? あなたも楠雄君のお知り合いなんですか? クラスも違いますよね。見たところ、あまり真面目そうではないあなたがなぜ、何か弱みでもあるんですか?何故ですか、答えられませんか? YESととらえますよ」
「うぇぇぇー」

「(あの馬鹿……)」
頭を抱える楠雄
(笑)バカすぎる

「(この男、完全に何か知っている。しかも隠し事は下手だ。この質問ですべてがわかる)
 楠雄君は超能力者ですか?」

「は、何言ってんだお前」
全く動じない鳥束
「!?(これまで動揺が嘘のようにおさまった)」

「てっきり斉木さんに頼まれた俺の借金取り立てに来たのかと。
 ったく……」
そう捨て台詞を吐く鳥束

「(借金? だから、敬語なのか全くもう…紛らわしい!
 決してあきらめないぞ。あの事件の謎は必ず私が)」
明智は思う

「天才詐欺師の霊を憑依させたっス! 
 どうすか、この機転の利きようぷり!何か言うことないすか」
どやっとしている鳥束
「(もともとお前のミスだろ)」

場面が変わり、サツマイモ掘り
「(サツマイモ掘り)」

「これからサツマイモ掘りを行う」
松崎先生は言う
「(毎年10月に行われるうちの学校の恒例行事だ。全く面倒だな。
 小学生があるまいし、こんな行事で盛り上がる奴は)」

「サツマイモ掘るぞー!!」
「「「「おー!!」」」
「(たくさんいる)」
灰呂共にクラスメイト達は盛り上がっている

「(まぁそれも仕方ない。頭が小学生だからな)」
楠雄は思う
「地下に隠れようと無駄だ! 俺の右目のスイートポテトレーダーから」
「(だっせぇレーダー…)」

「ここに黄金色のお宝が眠ってるのね…早く掘らなきゃ」
目良さん
「(君はしょうがない)」
楠雄に言われた(笑)

「(みんなそれなりに楽しみな行事だったようだ。だが、僕は全く好きじゃない。
 大嫌いである。そう、害虫だ。虫嫌いにとって畑とは恐怖の場所でしかないのだ)」

「各自持ち場について」
「(はぁ…やりたくないな。
 掘ったふりして、上手くやり過ごそう)」

楠雄は思う

「こんにちわ、楠雄君。いいですか、ご一緒しても」
明智がやってきた
「(明智透真。こいつは僕が超能力者じゃないかと疑っている)」

「小二の10月3日です。ほら私がバスの中でおもらしした例の
 (くすお君…今日は一日中、マークさせてもらいますよ。本当に一挙手一投足逃さず、観察させてもらうつもりです。あれからというものずっと疑いを持ち続けたのです)」
「その節は大変ご迷惑を」

「(やれやれ……)」
「楽しいですね。自然と笑みがこぼれますよ」
「(せいぜい、尿はこぼさないようにしてくれ)」

「おっと楠雄君、足元に気を付けてください」
そこには幼虫が
「踏んでしまいますよ」

「(うぉ!?)」
慌てて後ろに下がる楠雄
「どうかしましたか?」

「(ふぅ……なんとか耐えたぞ。危なかった。
 もう少しでこうなるところだった)」
サツマイモと生徒たちが飛んでいる映像(笑)

「(こいつの前でそんなことをしたら、全てが終わる)」
楠雄が思っていると、明智の後ろでサツマイモが浮いていた
「顔色が悪いですよ? さらに」

「(入ってろ)」
サツマイモを元に戻す楠雄
その音のタイミングで向こうでも音がする

「おや?」
「見ろよ、めっちゃ大量だぜ」
燃堂が大きいサツマイモを抜いていた
「これは立派なサツマイモですね」

「でも、チビはもっとすげぇぞ。おう、見せてやれ」
燃堂は言うと、海藤は嫌がりながらも見せた
「うるせぇな。ほら」

めちゃくちゃ細いサツマイモたちだった
「(細っ)」
(笑)ある意味、すごい

「ははははっ、サイコーだぜちび! 細ぇ超細ぇ!」
「うるせぇ!大事なのは見た目じゃない。味だ!」

「(いや、味も絶対まずいだろ)」
楠雄は思う
あれだけ細いとな

「突然ですが、サツマイモの紫色はポリフェノールの一種である
 アントシアニンによるものだとご存知ですか?」
突然、言い始める明智
「突然、どうした!」

「私、凄いしゃべるって言うキャラ設定じゃないですか。だからここでそろそろしゃべらないと。設定を忘れ去られてしまう」
「(しゃべりすぎだな)」

「(よし、明智が見てない今のうちに掘ってしまう。
 しかし、どうしたものか。虫はやだ)」
楠雄は思っていると、目良さんと目が合う

楠雄の人差し指から光が放たれる
すると、3つほどサツマイモを落とした目良さん
「(強く生きろよ。
  ふぅ、これで明智にバレることも虫にやられることなく、芋ほりをクリアしたぞ)」

「楠雄君、いつの間に芋ほりしたんですか?」
明智がもどってきた
「(お前がベータアミラーゼについて、熱く語ってる間だ)」

「おや、軍手がほとんど汚れてないじゃないですか。
 誰かに手伝ってもらったんですね。駄目ですよ、自分だけ何もしないのは。やはりましょう、楠雄君」
「(こいつ…)」

「まず、ツタ狩ってしまうので、くすお君持っててもらえますか」
明智からサツマイモのつたを渡される楠雄
そこにはやはり、幼虫が

「そうだ、うんこいもくれてやろうか?」
燃堂は言う
「いらねぇよ」

そういった瞬間、芋が爆発した
「爆発した―!」
「何か起こったようですね」

「(こいつ、まさか……)」
「さぁ、続けましょう」
明智はいう

「(僕の虫嫌いに気づいたか! だとしたらやばいぞ)」
楠雄はおもう

楠雄は芋畑から離れる
「おや、トイレですか? このまま手を止めて待ってます」
「(進めてろよ)」

「(確信しました。楠雄君は虫が苦手だ。
 恐怖と驚きのあまり、無意識に超能力を使ってしまうほど)」
明智は思う
この人、ほんと厄介だ

「おや、早かったですね。では続きをやりましょう」
明智は言うと、楠雄に虫の付いたサツマイモのツルを持たせる
「(さぁ、超能力を)」

「(全く動揺しないだと!?)」
驚く明智

サツマイモを掘り上げる二人
「これで全部のようですね」
楠雄の顔にまで虫がついている
「(意に返さないほどがあるぞ!)」
あれは本当に楠雄か…?

「えっ、手伝いのお礼ですか。えぇ、どうぞ」
明智が言うと、楠雄が笑った
あ…これ楠雄じゃない

「(私の思い過ごしだったのか?)」
明智は思う

場所を変えー
「ありがとう、斉木君!」
目良さんは嬉しそうにサツマイモにすり寄る
「(ご苦労様、目良さん)」

「言われた通り、黙って手伝ったらお芋貰えた!」
「(催眠で目良さんを僕の姿に見えるようにした。
 これからは超能力を使って、超能力を隠してやる)」


「(ん?)」
目良さんの顔に虫がいた
その瞬間、パァーンと音が
「あー!お芋が爆発したー!」
あーあ(笑)

第4話「マスコットキャラの体Ψを整えよう」
あらすじ
自身が本作のマスコットキャラクターであると主張する猫のアンプ。そんなある日、目の前にあざとさ全開のかわいらしい猫が現れた。國春も一瞬でメロメロになるほどの可愛さ、さらに本作を象徴するロゴマークが身体にガッツリ入っている完璧な姿に太刀打ちできないと感じたアンプは、プライドを捨て、カワイイアピールを追求していく。

しかし、斉木家は久留美が猫アレルギーのため猫を飼うことはできなくて……!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

「”僕は猫である。お前はアンプだとか、ぬーんだとかいろいろあるが、ただの野良猫。この町の王様にゃ。皆も知っての通り、この世界は猫が支配している、と言っても過言でもない。
 この先も人気は僕の力で成り立っているといっても過言でも”」

「きゃー!! この猫可愛い―」
女の子の声が聞こえる
「”やれやれ、さっそく人間どもが群がってきたにゃ。
 まぁ、腹がすいてたし。餌によって相手してやっても”」

アンプが振り返ると、女の子たちが見ていたのは別の猫だった
「こっち向いた!めっちゃ可愛いだけど」
「超やばい。人懐っこい!」

「”ちっ、同業者か。まぁいいにゃ。
 僕も飛び入り参加して、餌にありつくにゃ”」
アンプは思う
「にゃー”こっちにもかわいらしい猫がいるにゃ”」

「こっちにも違う猫居るよ」
「知ってる」

「”知ってたのかよ。どういうことにゃ、この扱いの差は一体。 
 あいつどんな猫”」
アンプは注目された猫を見ると

まるで画風が違うアニメのような可愛い猫だった
「可愛いよ、この猫ー」
「漫画とかのキャラクターみたい!」

その違いにショックを受けるアンプ
「”猫ってか……画風が違うにゃ!”」
確かに画風が違う(笑)

場所が変わり、斉木家ー
「(それで、お前より可愛い猫がいて、餌がもらえなかったと)」
楠雄は言う

「”違うにゃ。そうっちゃそうなんだけど、そうじゃなくて画風が違うだなんて…。
 まずはここを開けるにゃ!」
締め切っている窓を開けるように窓を叩くアンプ

「(母さんが猫アレルギーだから駄目だ。
 やれやれ、画風が違うとか、猫は猫だろ。全く)」
楠雄は言う

「(ん?)」
さっきの画風が違う猫が現れる
「(あ、画風が違う)」

「”お前はさっきの”」
アンプはいう
「(これは驚いたな、こいつは。
 猫ではあるだろうが、なんていうか世界観的にちょっと違うような気がするな)」

「(可愛いさは比べようがないが、うん。
 画風が違う、としか言いようがないな)」
楠雄は思う
(笑)なんていうか、リアル差が違うというか…

「”にゃんだお前。にゃんか言えにゃ!”」
アンプはいう
「にゃ、にゃーにゃ?」

「”(うわぁー泣き方あざと…)”」
楠雄とアンプの声がシンクロした(笑)

「”お前、さてはあれだにゃ。このさいのマスコットキャラクターを狙ってんじゃろ。にゃははは、残念。このさいのマスコットは僕がもういるにゃ”」

「(お疲れ)」
楠雄はアンプの肩に手を置いて言う
「”なんで僕に言うんだにゃ! そ、そうにゃ!だいたいお前は普通すぎるにゃ!
 見ろ、この頭の模様、このさいを主張をする文字がさりげなく入ってるんにゃな!”」

「”マスコットはそういうポイントがないとだめにゃ!
 だったらさっさと消えるにゃ!”」
アンプが言うが、その猫は後ろにΨが入っていた

「(はい、がっつり入っていました)」
楠雄はいう

「アンプちゃん、遊びに来たのかニャン?」
楠雄の後ろから父・國春が現れる
「”おう奴隷。ちょうどよかった。飯くれにゃ”」

「ご飯かな?よぉし、ちょっと待っててな」
父・國春はあの可愛い猫に気づいた
「ん? わわっ!」

「(気持ち悪い声出すな、おっさん)」
楠雄は思う
父・國春は這いつくばって、その猫の元へ
「(這いつくばんな、悲しくなる)」

父・國春の頬に両足をのせて
「にゃー」
と鳴いて、ぺろっと舐めた

「うわぁぁ! 
 今、顔ペロっとした!顔ぺろって、反則過ぎるでしょ!」
悶絶する父・國春
「(うるせぇぞ、おっさん)」

「おいで~!ご飯食べさせてやろう」
父・國春は言い、窓を閉める
締め出されたのはアンプだった
「”お~い、僕のは?”」

「”閉められた…。
 あんなになついてた僕の奴隷がこうもあっさり、ほだされるにゃんて”」
ショックを受けるアンプ
「”僕の時代はもう終わりにゃ……”」

「(お前の時代なんて、一度も来てないがな。これでアンプが来ることがなさそうだ。
 それはまだいいんだが、次はアレをなんとかしたいとな)」
楠雄は思う

「鼻がないー不思議ー」
父・國春はいう
「(鼻がないのを不思議ですますな)」

猫のえさを買いに行く羽目になる楠雄
「(やれやれ……自分で買いに行けまったく。
 こんなに買ってもどうせ、食わないだろうに)」
ちゃっかり、コーヒーゼリーを買ってる(笑)

「にゃー」
猫の声が聞こえる
「(ん? この声は…)」

「”違うにゃ。こんなんじゃだめにゃ”」
アンプが何かをしていた
「(なんだアンプ。まだいたのか。何してんだ、あいつ)」

「”よぉし、もう一回行くにゃ!”」
ペロっと舌を出すアンプ
思わず、引く楠雄

「”にゃ、違うにゃ。もっと媚びる”」
「(うわっ、必死。かわいそうだな、こいつ)」
楠雄は思う

「”お、お前何故ここに!?”」

猫缶を開け、食べさせてやる楠雄
「”力不足なのは分かってるにゃ。猫という身分に甘え、人間を奴隷としか見てなかったし。猫の中では下の上だし。この僕がこのさいのマスコットなんて務まるわけなかったんだにゃ”」

「”だからって、ぼっと出の奴なんか…こうなったらプライドも恥もどぶに捨てて、
 卑しく汚く醜く人間どもにあざとく媚びへつらい、マスコットキャラの座を死守するにゃ!”」

「(そんなガッツにあるマスコットキャラはいやだ)」
楠雄は言う

「”次はごろごろ転がってあざとく可愛いアピールにゃ!”」
猛練習をするアンプ
「(勝手にしろ)」

場面が戻り、斉木家ー
ピンポーンとインターフォンがなった
「まずい、ママが帰ってきた! 連れ出さないと。楠雄、部屋の掃除頼む」
「(どっちも大丈夫だ)」

「おかえりママ。なんでもないよ! ってあれ?」
父・國春は足元にアンプがいることに気づく
「(特訓の成果は出たか? 見せてもらうぞ、アンプ)」

と思ったら、その可愛い猫の仮面を被ったアンプがいた
「(そこまでプライドを捨てたか)」
(笑)そうきたか

「アンプか。どうしたんだ、それお面」
父・國春は言う
その仮面をしたまま、ごろごろするアンプ

「”どうだ人間ども。これで僕もあいつと同じ顔だにゃ。あんなポっと出に実力勝負で俺に負けるわけにゃい”」
「(身体のバランスが悪くて、ちょっと気持ち悪い。
 だけど一体、なんでこんなお面が)」

「どうしたの?」
母・久留美が帰ってきていた
「やばい! ママ」

「何を騒いで…」
母・久留美も猫に気づいた
「あら、猫? 困った、私猫アレルギーなのに」

「”はははっ、そうにゃ! この女は貴様の天敵・猫アレルギーなのだにゃ!この家に猫の居場所はないのだ! 主人公の家にいやしない動物がマスコットキャラになるなんてありえないんだにゃ!”」

「(よってお前も無理だな)」
楠雄は言う
確かに、アンプも無理である

その可愛い猫は母に近づき始める
「あら、なぁに?」
「こら! ママにちづいちゃ駄目だ。離れなさい!」

「大丈夫よ。少しくらい」
母・久留美はいう
「ダメだよ。楠雄、母さんの身体を一日前に戻してやってくれ」

「(だから、大丈夫だって何回も言ってるだろ)」
楠雄は言う
「(それとお前、いい加減出てきたらどうだ?)」

「心配しなくても大丈夫だよ。それ、猫じゃないから」
空助が現れた
「アレルギーはでないよ。楠雄はもう、知ってると思うけどね」
ってことは…

「くーくん」
「空助! お前、一体どういうことだ?」

「実はこれ、僕がつくったロボット猫なんだ」
あーなるほど。だから、画風が違うのか
「はー!?」

「猫の動きを完全再現して、AIも搭載してる」
空助は説明する
「(僕がとっくに気づいていたがな)」
「なんでそんなものを?」

「何でって、二人の為だよ。
 ょっとすぎちゃったけど、11月22日は結婚記念日でしょ」

「えっ」

「猫飼えなくてかわいそうだから、少しでも代わりになればと思って」
空助の言葉に両親は泣き出してしまう
「「あひゅー」」

「ありがとう、くーくん。大切にするわ」
母・久留美はいう

「”おい、何の話…。いや、だから……一体何が…”」
状況が分からないまま、アンプの前に餌が置かれ、扉が閉まった

第5話「Ψ虎芽斗吏の退屈な日常」
あらすじ
お金持ちの才虎はすべてのことが自分の思い通りになっていた。しかし私立PK学園に転校してきてからは思い通りにならない人物ばかり。そんな学校生活に退屈した才虎は退学届けを提出する。そのことを燃堂に告げると、なぜか号泣されてしまう。

一緒にラーメンを食べたり、家で遊んだり、無人島に行った才虎は友達だと燃堂は言うが、才虎はそれが何よりも許せなくて……!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

「あー朝さみーなぁ」
「もうすっかり冬だぜ」
亜蓮と海藤は言う
「右腕が封印されていなければ、俺のレッドインフェルノの力で炎が召喚できたんだがな」

「(それは残念だ、頭が)」
楠雄は思う

すると、才虎の車が現れる
「才虎!」
「ふははは!」
車の窓を開けるが
「よぉ、貧乏人ど……おい寒いな、閉めろ」
窓を閉め、学校に向かっていった

「お前、何の真似だ!」
「何か言う前に閉めんじゃねぇ!」
亜蓮と海藤は怒る
(笑)途中で辞められると、怒り切れない

「あのくそ野郎、なめやがって」
「むかつくぜ」

「窓が開いたとき、
 ちょっと温かいと思っちまった自分が情けねぇ」

登校途中でも、才虎での評判は悪かった。
「(毎日毎日、良いご身分だよな、ほんと)」
「(なんで学校来てるんだろ、あの人)」

「(やれやれ……)」
そんな心の声を聞いて楠雄は思う

「おはようございます、才虎様」
「カバンをお預かりします」

高橋達3人は才虎を荷台載せ、教室まで運んでいく

「今日のスケジュールですが、
 一限目から現国、数学、三限目は体育となっています」
「体育はキャンセルしておけ」

カバン持ちが他の生徒にぶつかる
「いてーどこ見てんだ、こら!才虎様のお通りだぞ」

「そんなんだから、あんないたずらされるんだよ」
ぶつかった生徒を見ていた他の生徒はつぶやく
そこには机に”金の亡者、守銭奴、才虎のアホ”などが落書きされていた

「おい、誰だこれ書いたの!」
「知らねぇよ…」
クラスメイト達は知らない様子

「すいません、直ぐ消します」
エタノールを持ってくる
「いや、いい」

「才虎様、何を…」
高橋は言う

執事に電話をかける才虎
「はい、おぼっちゃま」
「俺だ。すぐにここに鑑識を呼べ」

「「「鑑識?!」」
「誰だか知らんが、謝るなら今のうちだぞ。
 犯人はすぐにわかる」

才虎は言う

すると、すぐに高橋達3人が机の落書きを消し始める
「お前らかよ…」
クラスメイト達から突っ込みが入った

「そうだ。犯人捜しなんて無意味だ
 皆、少なからずお前のことをそう思ってるからな」
亜蓮が言い出す
「おい、亜蓮!」

「おめぇが来るまで、誰も消さなかったのがその証拠じゃねぇか」
「カス貧乏人どもが」
才虎はいう

「才虎様!?」
「ついてくるな」
高橋達の言葉に才虎は拒否して、教室からでて行った

「なんだよ、自分は先に消そうとしたくせに」
「いいんだよ」
亜蓮はいう
あ、そうなんだ…(笑)

一方、トイレでは落ち込んだ様子の才虎の姿があった
「って、なんて顔してやがんだ、この俺が。ち、違う
 これはクラスの貧乏人どもにあきれかえっての顔であって」

「(いや、違うな。つまらねぇんだ、この学校が。
 金をつんでも思い通りに動かない奴にイライラしてるんだ)」
才虎は思う

「(おい、寄り掛かるな。僕が出られないだろ)」
楠雄は才虎に寄り掛かったトイレの扉の中にいた
「(…やれやれ、面倒くさそうだから、教室から避難したのに。わざわざこっちに来るんじゃない、まったく)」

「(思えば俺様が生まれたときからすべてが)」
才虎が話し始め
「(長そうな回想に入ろうとするんじゃない)」
楠雄はつっこむ


「(親や執事や使用人はもちろん、幼馴染や同じ幼稚園の奴ら、小学校の奴らに教師に校長にPTA会長、理事長、さらに店員に店長、さらに老人から乳飲み子に至るまですべて)」
「(至りすぎだろ)」
(笑)ほんと、広すぎないか

「(それだけじゃねぇ。マスコミも含めて、コメンテーターもジャーナリストも)」
「(まだ続くのかよ)」
楠雄はつっこむ

「(いや、この回想いる? ようは)」
「(すべての人間だ)」
才虎はいう

「(だろ?)」
たしかにまとめると、そうだ

「(だが、この学校には思い通りにならねぇ奴が多すぎる。
 それがたまらなくムカついてつまらないのだ。
くだらねぇ、明日転校するか)」
才虎は思う

「(これは逃げじゃねぇ。頭の悪い貧乏人どもの相手に飽きただけだ。
 親父も分かってくれるだろう)」

「(思い通りにならない奴らか。確かにムカつくことは認めるが、
 僕は思い通りの方がよほどつまらなくて、退屈だがな)」
楠雄は思っていた

一方、教室ではー
「水性ペンで書いといてよかったぜ」
「こんなくだらないまねは二度とするんじゃないぞ」
灰呂に怒られる高橋達
「わかったか、こらぁ!」
「わかったよ!」

「でも、何でこんなことしたんだい?」
灰呂はいう
「そうだぜ。むしろ、おめぇら仲間だろ」

「へっ、才虎の方がそう思ってねぇよ」
「確かに最初は金目当てだった。今はそうじゃねぇんだ」

「あいつすげぇ嫌な奴だけど、言いたいことははっきり言うから。俺らぶっちゃっけ子分気質だからよ、なんだから居心地悪くねぇっつうかよ」

「いつも最後に絶対、金を渡してくるんだ。
 俺らもいらねぇ言うんだけど、無理やり受け取らされてよ」

「それがなんだかムカついちまってさ。
 ずっと金目当てだと思われてるみてぇでよ」

「あいつは友情を金で買えると思っている。
 悲しい奴じゃねぇかな」

高橋は言う
高橋がいいこと言った

夕方ー放課後―
「(退学届出すのにあそこまで時間がかかるとは…)」
才虎は思う。
校長に止められたのか…

「おう、もう帰んのか?」
燃堂が話しかけてくる
「うんこか? 便所なら中にあんぜ」

「お前こそ、こんな所で何をしている?」
才虎は言う
「なんか相棒が来いっつうからよ。つーわけで相棒探してくっからまた明日な」

「明日はない。今、学校をやめた。
 全く酷い貧乏学校だったが、これでせいせいしたぜ」
(わざわざ言う必要もないのに、なぜ言った?)

「おい、ちょっと待て!おめぇ」 
大泣きの燃堂の姿があった
「(なんで泣いてんだこいつ…)」

「なんでダチの俺っちに行ってくんねぇだよぅ」
燃堂は泣きながらいう
「(ダチ!?)はぁ? ふざけるな。
 この俺様とお前がダチだと?しかも休み休み言え、このあご貧乏が!」

「そりゃどうだべ。一緒に飯食い行ったり、一緒に帰ってよ。おめぇに遊びに行ったし。
 泊まりで無人島も行ったし。これがダチじゃなかったらなんだっつうんだ、おぉ?」
燃堂はいう

「そうか……あはは」
乾いた笑いをする才虎
「何が面白れぇんだ」

「お前が俺のダチか。確かにお前の言う通り、俺はいつの間にか、金で買えねぇ大切なものを手に入れてたんだなって。
 なるわけねぇだろうが、くそ貧乏が!」
あ、ですよねー(笑)

「才虎君が学校辞めただって―!」
灰呂達は才虎の元へ向かっていた
「何、考えてんだ、あのやろー!」


「この高貴な俺様とお前みたいな剃り込み貧乏が対等である訳ねぇだろ。いくらほしいんだ!言ってみろ!」
才虎はいう

「ダチ同士で金とかどうでもいいべ。
 こないだもラーメンおごってやったけど、気にしてねぇし」
燃堂はいう

灰呂たちは才虎と燃堂の状況をつかめない
「どういう状況だ? これ」
「分からないけど、大丈夫そうだね」

「つか、初めて見たぜ。
 才虎もあんな顔すんだ…」
高橋は言うのだった


「えっ、やめるのをやめる? うん、OKOK!
 じゃあ、今後ともあれね。寄付的なアレね」
ほっとする校長だった
校長の方が金目的なの(笑)

ここまで読んでくれてありがとうございました!
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