此花のアニメ&漫画タイム

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若手会クライマックス。弓矢の渾身の語りに湊は――?最終段「絶えない火」 感想 火色の文楽

此花(このはな)です

 

今回はコミックゼノンに連載している”火色の文楽”の最終段「絶えない火」の感想を書いていきたいと思います

 

前号まで

人に不器用だった弓矢は、積極的に人と関わろうとして、少しずつ、しかし確実に変化をみせていいった。そして、弦治、柑太と共に迎える若手会の本番当日。弓矢の”火矢の語り”は…、それぞれが紡ぐ”心の灯火”は――

 

正直、最終段とかかれて、すごいびっくりした。

普段買ってるの雑誌の連載が同時に終わるのと重なって、凄くしんみりしてしまう

 

今回、弓矢よりも湊に驚かされて…心を動かされた。

 

さて、本編の感想へ行きましょうか!

 「”あそこに黒い建物あるやろ。いつか、あの舞台に立つぞ”」

「”そや、弓矢くん。「ブンラク」の「タユー」になるんやもんな!」”

 

「あいつとめまする太夫―藤竹弓太夫――」

「三味線松永珠春――」

*弦治の芸名

 

「”「道行恋苧環(みちゆきこいのおだまき)」に続き、「姫戻りの段」

 ここでは太夫がひとりですべてを語る”」

 

「てこそ~~~入りにける~~」

「(真隣で聴くとようわかる。

 弓さんの、息が変わった)」

弦治は思う

 

「(昔は音程を追いかけて、かえって音がぐらついた。

 今は太い息を強く押しだして、音を押さえつけ、息の上に浮かせる。音を操れるようになったんや)」

 

「”姫戻りの段は橘姫と求馬の再会が描かれる。

 求馬は隠していた素性を知られ、橘姫を殺めようとするが、橘姫の自分への想いを知った求馬は」

 

「「ある使命を果たしたら夫婦になろう」

 と橘姫に誓う…”」

 

「(子供の頃に観たときは橘姫が不思議やった。

 なんでここまで一途に求馬のことを…)」

湊は思う

 

「…庭へ引かれ来る 主は床(ゆか)しの」

「ヤァ 求馬様か……」

 

「ハッ、ハァ…」

「お手にかかるがせめての本望。かう言ふ内もお姿や」

「お顔を見れば、輪廻が残る……」

 

「(そうや)」

「”弓さんは出会ったときから、真っ先に体が動いた”」

 

それは弓矢と初めて会った時ー

”「なんやこれ、俺この音」

「好きや」”

 

「(体の奥から)」

「サァァ、殺して下さんせ……」

橘姫はいう

 

「(熱が立ちのぼるからや)」

 

「(なら俺はこの弦から 火の弓を

 飛ばす!)」

三味線から”火の弓”を飛ばす弦治

 

 「二ぁーつーの――道に絡まれ――」

「これが この世の お顔の見納め」

 

「たとへ…死んでも、」

「たとへ死んでも 夫婦ぢゃと仰って下さりませ。」

橘姫(弓太夫)はいう

 

「(弓矢は、遠くにいても見失わん)」

「”体の奥の火を数百年前の恋心を、先人からつないだ灯りを、

 こっちに渡してくるから”」

 

「(…私は? ずっと)」

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「(何が欲しかったん?)」

涙をこぼし、湊は思う

 

「尽未来際(じんみらいざい)変わらぬ夫婦。

 エ、忝(かたじけな)い」

「嬉しや……」

三味線の音が響く

 

「(俺は、浄瑠璃が好きや)」

弓矢は思う

 

若手会が終わった後、弓矢の姿を見に来ていたつばさくんと千鳥兄さん

つばさくんのポケットから何か落ちる

「…君、なんか落ちたよ」

「あれ? ありがとうございます!」

 

千鳥兄さんが拾ったのは

「折り紙の花?」

「若手会に出た友達のお祝いです。花束買えんかったから…」

「へぇかわいいやん」

 

「あ、いっぱいあるからもらってください!」

たくさんの折り紙の花

「藤色も好きやけど、…青やな」

 

一つの色を選ぼうとすると

「えー?」

ふふっとつばさくんは笑う

「好きなんやったら、どっちも選んだらええのに」

 

その言葉にはっとする千鳥兄さん

意図は違うけれど、これは蕗さんとの関係の事ではっとしたんだろうな

 

場面が変わり、木下総合病院にて

「ねぇカンカーン。やっぱりピンクより白の方がよくなかったー?

 光臣師匠のお花って」

 

「どっちも喜ぶよ、師匠は」

そう言って笑う柑太

「えー神様だったら、申し訳ないと聞くとか渋いほうがさー」

「それ、仏様ですわ」

 

「もう夏も終わっちゃうなぁ、ごめんね海行けなくて」

セミの鳴き声を聞きながら、柑太はいう

「海、もいいけど、秋に舞台観たいな」

 

「カンカンの人形、お酒飲む時のお父さんに似ててさ。なんかスゲーほっとしたの。

 こういう人知ってる、遠くないじゃん!って」

そんな風に言ってくれるりなちゃんの言葉は嬉しいだろうな

 

「…あれ。あの人、文楽太夫さん?」

りなちゃんがそういうと

「あ、千鳥兄さんだ」

千鳥兄さんは女の人(蕗)さんと一緒にいた

 

「お見舞いかな。おはようございまーす。千鳥兄さ…」

柑太が言いかけた時、慌ててりなちゃんが止める

「だめカンカン!」

「え、なんで?」

 

「だってなんか、なんかさ…」

言いよどむりなちゃん

 

そこには穏やかな顔をした蕗さんの姿があったから

二人は手をつないでいた

…そっか、またより戻したんだ…。よかった

 

「”9月、浄瑠璃の本を返してくれと湊が劇場に来た”」
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「”働きながら、女流義太夫を目指すと決めたからだ”」

「ありがとう、お稽古でまた使うわ」

着物姿の湊

最初見た時、びっくりしすぎて固まった(笑)

 

「…なんかよぉ、あれやな。目ぇ覚めた!って顔してんな」

弓矢が言う

「…そうかも。

 弓矢を羨ましがってた昔とか、先輩に引っ張ってもらってただけの頃とか、心は眠ってるみたいやった」

 

「それって、私が動いてへんかったからやね」

湊はいう

「ほな、もう行くわ」

 

「わりと量あるぞ、それ。車まで運んだるで」

弓矢はいう

「えーの。自分の本やもん」

「(私のもんは私が取り返さなあかんねん)」

 

「あれ、湊(みな)ちゃんもう帰ったんですか?」

弦治は弓矢に言う

「えらい勢いで行ってもうた…。

 本気出さな追いつけんわ…!」

くしゃっと笑う弓矢

 

「…そんなん一緒に追いかけたろか」

弦治はそんなことを言い出す

 

「なんや優しいこと言うな」

「湊ちゃん、心配やん」

「湊だけかーい」

(笑)照れ隠し?

 

 場面が変わり、つばさくんと一緒に観た同級生たち

「なっ、迫力あったやろ、生の文楽!」

つばさくんはいう

「左端におった若い太夫の人が…「友達のユミヤくん」やろ?」

「そー昔っから憧れててん!」

 

「高校出たらぼくな、

 文楽太夫になりたいんや!」

つばさくんまで、いいだすとはびっくり

 

「えっ、それマジで言うてたんつばさ!?」

義太夫ってやっぱ、わかんにくかったわ。どっちかゆーたら、俺は三味線にグイグイきたな。バチーッと鳴らしてるんめっちゃ渋いやん」

 

「えーーぼく、人形遣う人らばっか見てたわぁ。

 あんなん実際、動かしてみたない?」

 

「あ―実際にな。ちょっと思うな」

「気になるなぁ…」

二人の同級生がつぶやく

「「…ん…?」」

 

「ほら、3つともかっこええやろ?」

そう言って、紙ひこうきを飛ばすつばさだった

 

そしてまた、新たなる世代にも灯火は繋がれていく――

 

最終巻は10月20日発売だって出てたから、ちゃんと買おうっと。

ここまで読んでくれてありがとうございました!

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