ひいおばあ様の過去と意外な贈り物。第73話「雪月・履端。迷夢ノ森ニテ捕ラワレ喰ワレ」感想 桃組プラス戦記 ASUKA11月号(2015年)
此花(このはな)です
今回はASUKAで連載されている「桃組プラス戦記」の第73話の感想を書いていきたいと思います。
第73話「雪月・履端。迷夢の森ニテ捕ラワレ喰ワレ」
前回までのあらすじ
(あらすじが載ってなかったので、前々回のあらすじを採用)
7体中、5鬼目の桜鬼まで攻略に成功した祐喜たち。さらにスーパー福禄獣(=『福を呼び込む力』を持つ者)である羊原君と契約し、新たな仲間を手に入れる。期末テストと「トップ・オブ・愛譚」祭を無事に終え、冬休みに雪代の実家である「雉」の家に行くことになった祐喜たち。
そこで「雉」の現頭首であり、雪代のひいおばあさんである”雉ノ木風代”に出会う。実家(特に風代の前)での雪代は、人形のように生気のない様子。それを心配に思う祐喜は、咲羽と雅彦から、雪代の幼少期の出来事を聞くことになったのだが……!?
さて、本編の感想へ行きましょうか!
今回は咲羽とバクだ。話の内容を考えると、そういう回だなと思う
「これからはキレイな星だけ集めて、
君に笑顔を届けるよ」
これはどういう意味だろう…。
あっ、そっか!ひいおばあ様の…(のち意味がわかりました)
「ただ今…戻りました」
少し不安そうな表情で実家へと帰ってきた雪代
「姐様っ!」
「雪代姐様っ、心配致しました!獣基方はあちらに――」
「雉」の獣基達は心配そうに駆け寄ってくる
「こいつが倒れたのは鍛練不足だ。駄犬め!」
咲羽が雅彦をつつきながらそう言う
「黙れ脳筋…ボクはデリケートなんだ…」
(笑)雅彦
「あの…申し訳ありません!
当主が今すぐお見えになると…」
一人の「雉」の獣基が申し訳なさそうに宣言する
その言葉に雅彦が心配そうに声をかける
「大丈夫ですか?」
「うん、怒られるって決めたから」
雪代ではなく、祐喜が答えた
「雪代…説明なさい…」
怒ったような口調で「風代」は現れた
「何故、迷夢の森へこのような時間に踏み入った?
…よりによって、我が君の御身を危険にさらしたのだぞ!?」
「雉乃木の悲願を潰す気か!?
お前今まで私から何を学んだのだーー」
怒号の言葉に祐喜が言葉を紡ごうとするが
「雪代はっ――」
「!?」
咲羽がいきなり祐喜に攻撃を放ったのだ
「合わせろ」
咲羽が小声で祐喜で指示をする
「へっ!?ちょっ、待っ…この~」
急な咲羽の指示に戸惑う祐喜
「猿のっ――一体何の真似です!?」
ひいおばあ様が状況を理解できない様子で問う
「オレこの3人の「先生」やってまして、
”いつでも”体術の鍛練つけてくれっていう我が君直々のお願いでしてね?」
「雪代が森に入ったのも、
鍛練の為のメニューでして」
にぃーと笑って、そう言った
(笑)咲羽らしいフォローだな、本当に…
「何を馬鹿な――」
ひいおばあ様がそう言うが、咲羽は知らぬ顔だ
「本当だよなー我が君~?」
「え~~と…はい……」
「…でも、雪代は自分で決められます!
森に入るのもオレと…友達になるのも――」
ここの咲羽と雅彦が雪代へのシーンがたまらなく好き!
「雪代は人形じゃないんで」
はっきりとした祐喜の言葉にひいおばあ様は
「………私にとって…一番大切なのは貴方が無事である事です。
我が君の……”私の我が君”の最後の願いは」
『後の桃太郎を頼む』
「そう言って、私の目の前で――」
!……そうか、この人は我が君の願いを守り続けているだけか
「…ですから、私にとって後の桃太郎である、貴方が無事である事が全て。
その為なら子や孫がどうなろうとより強く完璧な獣基を作りお渡しする。
それが…我が君への最後の――」
風代さん…。
「知って……おりました」
目を伏せて雪代は語りだす。
「沢山見た「酉」の獣基達が我が君を失う記憶……
その中にはひいおばあ様の記憶もありましたもの
ずっと…知っておりました」
それ聞いてか、ひいおばあ様は
「…もうお休み」
一言そう言って、自室へと帰って行った。
雪代が反抗やそういうのをしなかったのはこのひいおばあ様の記憶を知っていたからだったのかな
一人廊下を歩く風代(ひいおばあ様)
”風代――”
”風代―ー”
自分の名前を呼ぶ我が君の声
「ここ。またシワ寄せてる。
もう少し肩の力を抜けよ」
そう笑った我が君の表情
そんなひと時を思い出す風代だった
場面が変わって、祐喜達ー
「幼い頃から大事にしている、
お花の付いたバクのヌイグルミがあるんですの」
雪代は語りだす
「あー―あったかも」
これは祐喜と咲羽がどっち言ってんだろう。
やっぱ、祐喜かな
「どうしてご存じですの?」
「んんー!!絶対あるよ~~な気がしただけ!!」
(笑)ばれそうになって焦った
「覚醒夢を初めて見た時、恐くて苦しくって心細くて――
その時、ひいおばあ様を見た気がして……」
「目が覚めたら、そこにはそのヌイグルミが置いてあって…どうしてか、その子を抱きしめているととても安心できた」
「あれはひいおばあ様が
贈ってくださったんだと思いますの」
最初は怖いイメージのあったひいおばあ様だけど、なんか変わった気がする。
ただ、我が君の願いを叶えてあげたかっただけだとわかったから
雪代と別れた後、祐喜は一人の雉獣基から招待状を渡される。
それは”ひいおばあ様”からのお誘いだった。
お茶の席で祐喜はド緊張する
「我が君…おかわりは?」
ひいおばあ様から言葉に
「…はい」
答えるしかない祐喜
それを見守る咲羽・雪代・雅彦
「祐喜殿~ファイ!」
「我が君は本当に…
雪代が完璧な獣基でなくてもよいと…?」
ひいおばあ様が問う
「はい……オレとしては完璧な獣基がほしいとかじゃなくて、
雪代は…自然体の方が一緒にいて楽しいです」
「そうですか」
ひいおばあ様はそう言うと、雪代は驚く
「(ひいおばあ様、笑った?)」
「「申」の血の我が君とはいかがなものかと、
無礼な物言いばかりでした事、今お詫び致します。
ようやくこれをお渡しできる―――」
「この中に文を預かりしております。
貴方のお母様から――」
その言葉に驚いた顔をする祐喜
「え」
思わず、私もえ?ってなった。
そうだよ、祐喜のお母様の事忘れてたよ!
祐喜の過去に必須なはずだ。母というものは
というか…祐喜のお母さんって、咲羽の母の姉妹なんだっけ確か。
だから、猿の家に桃太郎が生まれたという事になるんだろうけど。
母の話って咲羽の実家の時ぐらいしか出てこなかった気がするのだが
すげぇ曖昧な記憶なんだけど!
本棚から引っ張り出してきた。祐喜自身の記憶では一度だけ会った事があるだそう。つまり、死んでるのかな…これは
その母からの手紙って一体?
でも、あんまり仲良くないと言われている猿の獣基から手紙を何故、雉の当主が持っているんだろう…。何か理由があるのだろうか
また色々とありそうだな…
ここまで読んでくれてありがとうございました!
次回へ