此花のアニメ&漫画タイム

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空っぽで空腹な僕たちに望み(ばけもの)を。人の渇望をえぐる”ソレ”と僕(佐)の奇妙な高校生日記。何モナイ君タチヘ 1巻 感想

此花(このはな)です

今回はAsukaに連載されている”何モナイ君タチヘ”の1巻の感想を書いていきたいと思います

何モナイ君タチヘ 第1巻 (あすかコミックスDX)

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”何モナイ君タチヘ”は1話からASUKAで読んでいた作品です
最初の印象が不思議なお話だなぁという感じでした。主人公・真崎佐(まさき・たすく)と謎の存在”ソレ”の日常。

第1話正しすぎる漆原くん

5月某日、俺、真崎佐(まさき・たすく)から化け物が生まれる。
ソレは俺の”渇望”だと言う


同じ頃、同級生の漆原からもソレが誕生し、マナーを守らない奴らに制裁開始!
それがお前の渇望?

1話は謎の存在”ソレ”との出逢いと漆原君の渇望”ソレ”との話。
人と接するのを物凄く避けている主人公・真崎佐。謎の存在”ソレ”は佐の携帯で漆原ばかり撮りはじめ、漆原から”ソレ”が誕生するのを目の前で見てしまう。

最後は佐の”ソレ”が食べて終わっちゃう。
佐の”ソレ”の行動原理がいまいちわからないんだよなぁ

第2話美しすぎる篠原さん

6月某日、美人女優を母親に持つ、同級生・篠原の「美しくなりたい」という渇望からソレが誕生。
美少女に変身したんだが……。

2話は美人女優を母に持つからこそ、自分(篠原)が美人じゃないことを悩む篠原さん。美少女に変身したは良いものの、勝手に”ソレ”に顔を変えられたため、学校に行けなくなる。佐の”ソレ”は篠原さんばかり撮っていた写真を佐に見せる。

佐はソレに導かれ、美人になった篠原さんに出会う。同じソレを持ったことで、篠原さんは佐の”ソレ”をみえるようになり、佐は事情を説明することになってしまう

学校内でも篠原さん(美少女)がネットで大きく話題になっており、
整形したんじゃないか!?と疑われていた。

勝手に変えられた篠原さんだが、欲しかった自分への反応がとてもうれしかった。
美少女だとしても、アンチでも存在していたが。
「でも、何を言われようともういいの! 
 だってこんな美人になったんだもの!いっそこの顔で人生楽しんでやるわよ!」
「ずっとずっと願ってきたことだもの……私は満足だわ!」

その”マンゾク”という言葉に彼女の”ソレ”は反応し
「じゃあ、”お返し”チョウダイ」
篠原の目を奪ってしまう

そんな姿に佐は恐怖を抱く。
すると、佐の”ソレ”が反応し、篠原の”ソレ”を食べてしまった
結局、篠原の顔は元に戻り、普通の日常生活に戻るのだった

ほんと、佐の”ソレ”は何の渇望なんだろうなぁ…。ソレを食べちゃったし…

第3話帰りたすぎる須藤先生

「小学生時代に帰りたい」という渇望を持つ須藤先生からソレが誕生。
漆原、篠原と違ってソレを弱愛してるみたいだ。

3話は先生になったものの、輝いている生徒たちを見ると、何故か胸が苦しくなってしまう須藤先生のお話。小学生時代は輝いていた自分と今の何もない自分。小学生の時はよかった…とそう思う先生の前に現れた”ソレ”をレイと名付ける。

レイを弱愛するばかりに生徒たちの間で噂になってしまい、教頭先生に説教されてしまう
”ソレ”つながりで佐の”ソレ”を先生に見られてしまい、佐は再び事情を話すことになる。

篠原との一件を須藤先生は見かけたらしく、佐の”ソレ”が食べたという話に”レイを食べないで!”と先生は怖がる始末。
篠原と違い、害のなさそうな”レイと名付けられたソレ”

「君はいつか……先生から「お返し」もらうの?」
佐の問いにニタァと笑うレイ
その顔に恐怖を覚える佐。すると、佐の”ソレ”はレイを食べようとする

慌てて止めようとする佐
「やめてくれ!レイも消えたら俺も死ぬ!」
そう先生が叫ぶと、すぐに”ソレ”は食べるのをやめてしまった

謎の行動原理に不思議に思う佐。家に帰った後、日記にその事を書き留める
ソレは佐の為に”たすくおにいちゃん”と書かれたオムライスをもってきた
その行動に佐は絶句した。

このシーンは何故、佐が固まったのか分からなかった。おにいちゃんということは弟がいたのか…?ということぐらい。でも、次の話で何で固まった理由は分かった。

第4話違いすぎる広瀬くん

6月某日、スクールカースト最上位のイケメン・広瀬からソレが誕生。
広瀬自身も気づいていなかったその渇望に、俺もビックリ…。

4話は最後のページで思わず、固まってしまった話。最初、最後のページから見てしまった事が原因なんだけどね(笑)
広瀬は幼馴染・藍田唯奈と付き合い始め、順風満帆の生活を送っていた。しかし、広瀬の心は何かが違うとそう訴えていた

4話は広瀬の妹と母親が8年前のバス事故で佐に助けられたという話が登場する。バス事故前の佐は、クラスのムードメーカー。明るくてよく喋って良く笑っていた。しかし、バス事故が起きて、学校に戻ってきた、佐は大きく変わってしまった。それは”佐の家族が亡くなっていた”からだった。

話しかけにくくなった佐に母親と妹を助けてくれたお礼を言う為に小さい頃の広瀬は話しかける
「あのっ、母さんが佐の事”ヒーロー”だって言ってた。
 佐のおかげで俺の母さんと妹が助かったんだ。ありがとう!」
「お、俺にとっても佐はヒーローだよ!」

「違うよ。俺は”ヒーロー”なんかじゃないよ」
佐にそう言われ、”……ごめん”と返すしかなかった広瀬
”――その時、ひどく胸が苦しくなって、それ以上、何も言えなかった”

それ以来、真崎佐とは話さなくなり、
先日の河川敷でレイの罠に引っかかった広瀬に久しぶりに手を差し出してくれた佐に”優しいのはそのままなんだと…”そう思う広瀬。

一方、佐は見た目が綺麗なのに、味はまずいソレの料理の解明を進めていた。
レシピを見ながら作るソレ。際限なく調味料をぶっかけるソレに慌てて止めに入る佐
そんな作り方してるのに、なぜ見た目が綺麗なんだと疑問を感じえない

ここからはまぁ…漫画読んでください。
改めて読んでたら、広瀬君が可愛くて、私ASUKAに載ってた時、ちゃんと読んでなかったなぁと反省した。最初に最後のページを読んだせいでどうなるんだ、と不安を隠せなかったのもある

次の話でちゃんとおさまったのでほっとしたけど。むしろ、面白くなってきたと思うようになった。
第5話気づきすぎる藍田さん

広瀬の彼女、藍田からもソレが誕生。彼女の渇望は…独占欲? 「本当の自分」に気づいてしまった二人が選んだ道は……。

5話は佐の反応が気になった回だったのですが、藍田さんと広瀬の関係性がわかる回でもありました。元々広瀬は目立ちたがり屋でもなく、人見知りだったことが判明します。顔はいいのに、と幼馴染であった藍田さんがプロデュースして、今の地位になったと。

でも、彼女が出来るたび、何故か彼女にフラれてしまう理由を藍田さんは知っていた。
念願だった幼馴染である広瀬と付き合うことが出来て、藍田さんはうれしかった。

一方、広瀬は渇望のソレの言葉に核心をつかれ、いつも付き合っていた友達と距離を置くようになる。その広瀬の異変を敏感に感じ取る藍田さん。
異変の原因が真崎にあるんじゃないか?と直接問いかけた。

佐は佐で、”広瀬に直接聞いたら?”と返す。
そんな冷たい反応に怒りをぶちまけるが、すぐに藍田さんは佐に謝る
そんな時、佐の”ソレ”が藍田さんから”ソレ”を引っ張り出した。

そのせいで広瀬の異変の原因も、全て話す羽目になる佐。
広瀬の本音を知った藍田さんは広瀬と別れる決意する。
(藍田さん自身、薄々感づいていた)
それを友達に話すのだが…広瀬最低!と反応する。

家に帰ってきて、
友達の後押しもあってやっと告白できたのに、なんでこうなるのかなぁ…とそう思っていると、藍田さんの”ソレ”が急に喋り出す
「”優太は私の”物”ダッタノニ”」
「え?」

「”優太のこと、一番分カッテルノハ私。優太を守ってキタノモ私。
 あの馬鹿何デ、マズ私に相談シナいの。
 私がイナイと何も出来ナカッタクセニ!優太ハ私トいた方が幸せナノヨ!”」

「何よ…これ。やめて……」

「”優太ハ私の言うことダケ聞イテレバ良いのニ!!”」
独善的独占欲で”ソレ”は喋り続ける
「”私ガ、どれだけ!私ガ優太を!!”」
「やめて!」

「”私ガ、私ガ、私ガ”」
「そんなこと思ってないわよ!」
必死に否定する藍田さん

「”アァ……優越感が欲シイ”」
その言葉に藍田さんは自覚する
「(――こんなの……「愛情」じゃなくてただの「独占欲」じゃないか……)」

”私は私の”エゴ”で理想の幼なじみを作ろうとしただけ。
 最低なのは私の方だ……”
そう自分の気持ちを自覚する藍田さんだが、友達からメールがくる

それは広瀬と藍田さんが別れたことを学校裏サイトで話しており、広瀬の事をめちゃくちゃ叩かれていた。

それを知った、藍田さんは慌てて広瀬の家に行くが……広瀬は布団にくるまっていた。
裏サイトを見てしまったらしい

当分学校休む……という広瀬だが、藍田の隣に真崎佐がいるのに気づく
動揺する広瀬。
佐がいる中で藍田さんは自分の本当の気持ちを広瀬に話した。

自分も広瀬の事が好きではなかった……と。
そして今後の関係はこのまま”恋人関係”を続けようと提案する

そうじゃないと、学校裏サイトで叩かれたり、変に疑われたりするからと。
自分が好きな人が出来たら、すぐに別れると条件を付けて。

佐を連れてきたのは”私たちの嘘”を知ってほしかったから、
藍田さんは言った

すると、突然佐の”ソレ”が動き出し、二人の”ソレ”を食べてしまった
意表のつく食べ方に呆れる佐

その後――
「俺含め他の人の「渇望」の行動って……『自分のため』って感じだけど、真崎の『渇望(ソレ)』の行動基準は『誰かのため』だよね。
 それって、ヒーローみたいだよな」
「……違いますよ」

須藤先生の佐の”ソレ”に関しての指摘になるほどなと思った。
確かに全て他人の為に動いている佐の”ソレ”。

そして、1巻に載ってない第6話はASUKA6月号(4月24日発売)ですでに読んでいるのですが、佐の過去というよりは佐の母親のお話。
そこで佐の”ソレ”の手掛かりが出た。まだ謎がいっぱいです

ここまで読んでくれてありがとうございました!