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「曇天火は大蛇の器ではなかったのだ」 第9話「後継者、濁り空に立つ」 感想 曇天に笑う

此花(このはな)です。

今回は曇天に笑う、第9話「後継者、濁り空に立つ」の感想を書きたいと思います。

9話は、空丸が天火の処刑から立ち直り、今度は宙太郎のお話でした。
色々な謎が少しずつ分かる中、真実が分かってきます。

さて、本編の感想に行きましょうか!
前回の宙太郎くんのシーンからスタートです。
嘉神と再会した宙太郎。

「こないだぶりじゃねぇ」
嘉神がそう言うと、宙太郎は驚いた
「嘉神…!?」
宙太郎は逃げようとするが、嘉神に手を掴まれてしまう。

「おっと、そんな警戒せんでよ」
宙太郎を落ち着かせようとする嘉神。宙太郎は抵抗する
「離せ! あんた獄門処にいたんじゃないんスか!」

質問を叫ぶが、嘉神はそれを無視し話し続ける
「長男君、死んだらしいね」
その一言に宙太郎は天火には死んでない!と反論する

「天兄はどこかに隠れているだけなんス! 探してるんス! 離せ!」
宙太郎がそう言うと、嘉神はそれを受け入れた
「ほう…そんなら何で現れんじゃろうね」
その言葉に抵抗していた手が止まる。

「弟が心配しとるのに、薄情な兄ちゃんじゃのぅ」
「違う!」
受け入れられない言葉に宙太郎は叫んだ。

「そう、違う。死んだじゃ、ない、殺されたんじゃもんね」
嘉神の言葉に宙太郎はひどく驚いた顔する
「なんじゃ、知らんかったか?」

おいおい、そんな何も知らない宙太郎にそんなこと言ったらどうなるか…。
わざと言ってるでしょ!嘉神さん

「長男君は大蛇だから死刑になったんじゃろ?」
まぁ、確かにそうだけど…。
「大蛇って…白兄も言ってたッス。でも何で天兄が…。大蛇ってなんすか?
 天兄は天兄ッス!」

あーやっぱり、理解はしてなかったか。何で死ぬかも分かってなかった。

「ええか? 大蛇ちゅう悪霊が天兄に取り憑いておったんじゃ。
 それを消すために国は天兄を犠牲にしよおった」

「え…」

「分かるか? 天兄は国に殺されたんじゃ」
過激思想の持ち主にそんなこと聞いちゃいかんだろ…。
「天兄が…殺された?」

その言葉に宙太郎は叫ぶ
あ、これはまずいよ…。何も知らない宙太郎にそんなこと吹き込んだら…
 大変なことになるよ。

場面が代わり、犲の本部

「一体どういうことなの?」
「あれから2週間、琵琶湖は曇ったままだぞ。
 大蛇が死んだら晴れるじゃなかったのか」

紀子さんと鷹峯さんが蒼世にそう聞く。

「考えられる答えはひとつしかない。
 曇天火は大蛇の器ではなかったのだ」

ようやく、2週間経ち、分かった答えは、天火は大蛇の器ではなかったということ。
でも、蒼世さんは見てる、天火にあった大蛇のうろこを。
そのため、まだ天火には何か隠していることがあるってことだ。

「器ではないって…天火は処刑されたのよ!」
紀子さんが言う
「処刑を執行した滋賀県警が何か隠しているのかもしれない」
蒼世はそう返した。
滋賀県警か…」

滋賀県警って比良裏がいる所…そして天火が比良裏に頼んでたな、あとは頼むって。
やっぱ、何かあるな。

場面が変わり、宙太郎
「嫌だ。嫌だよぉ。天兄!天兄!」
宙太郎は嘉神から語られた言葉に泣き叫んでいた。
「天兄には何の罪のないのにのぅ。悔しいじゃろ?」

「悔しい…」
嘉神の問いに応じるように言う宙太郎
「天兄を殺したやつが憎いじゃろ?」
「憎い!」

その言葉に嘉神はにやりと笑う
「殺したいじゃろ?」
「殺したい!」

「じゃ、立ち上がれ。復讐じゃ」


「復讐…」
嘉神の言葉をつぶやく宙太郎。

「やられたらやりかえせ。天兄の無念を晴らせ。
 曇の誇りを取り返せ」

そう言うと、宙太郎の前にしゃがみこんだ。
「人生と引き換えに、復讐といこうか?」
手を差し伸べる

うつろな目で嘉神を見る宙太郎。
これは、どうなるんだ? 宙太郎は復讐者になるのか?

場面が変わり、曇の家。
「宙太郎、結局帰ってこなかったな」

「ひょっこり帰ってきてくれるといいけど」
白子さんがそう話す。
やっぱり、帰ってこなかったか。大丈夫かな、宙太郎

そんな時、曇の玄関が空いた

「改まって、どうしたんです?
  何かあったんですか?」

不思議そうに空丸が訪ねる
「その…今、森で見たんです。嘉神直人を」

その言葉に二人は騒然とする
「嘉神って…囚人の!?」
「獄門処から脱獄したってことか」

「逃げ足の速いやつで、追ったんですけど、すぐ見失ってしまって
 …ただ、一人じゃなかったんです」

「え?」

「宙太郎さんと一緒でした」
その言葉に空丸が立ち上がる
「宙太郎と!?」

「待て、空丸」
空丸を止める
「けど、宙太郎が!」

「宙太郎は俺が連れ戻す」
白子がそう言うと、空丸は言った
「俺も行きます!」

「天火がいない今、この神社はお前だけが頼りだ! 
 分かるな?空丸」

「お前のやるべきことがある。宙太郎は俺に任せろ」
白子にそう言われ、しぶしぶ空丸は宙太郎のことを白子に託すことにした。

ところ変わり、芦屋睦月の部屋。
「これはこれは珍しいこと。
 どうかされましたか? 隊長」


「見事なものだな。大陰陽師家、芦屋の血をひくものだ」
蒼世がそう言うと、芦屋はこう言った
「あなたも安倍の血をひいてますよ」

安倍家と芦屋家ってめっちゃ仲悪かった気がするんだけど
先祖の因縁で。

「私は剣をとった。ここまでの術は扱えない」
まぁ、今は仲良いんだね。芦屋と
「それで? 俺に何か御用です?」

式神を飛ばしてほしい」
蒼世が手短に言うと、芦屋はどちらへと聞く

「獄門処だ」
蒼世の答えに芦屋は復唱する
「最近、様子がおかしい。曇の次男から脱獄囚が出た、と報告があったが、
 獄門処に問い合わせたら否定された。それ以降、連絡がとれない」

「それでさぐりを?」
芦屋は言う
「アヘンの件もあるしな」
「わかりました。至急、式を飛ばしましょう」
「たのむ」

「その報告者、空丸と言いましたか。
 彼は知らないんですよね。大蛇のこと」

そう言う芦屋に蒼世は言う
「何がいいたい?」

「曇天火はとんだ無駄死にだったってことです」
うわっ、はっきり言うな。この人
「犲以外には他言無用だ」
ま、そうだね、そんなこと言ったら、もっと落ち込むじゃんか。空丸達が

「芦屋にも伝わっているだろう? 
 その昔、大蛇を封印する術が存在したと」

蒼世さんは話を変え、芦屋に問う
「記述でしか見たことないですがね」

「安倍の陰陽師が総出で呼び寄せた特殊な式神がいたってのは知ってますよ。
 その式が唯一大蛇が封じることが出来る方法だった」

それが、牡丹さん。

「300年前の大蛇復活の時に力を無くしたそうだがな」
え? 300年前!? ってことはつまり牡丹さんはその時にも存在したってことか。
しかも、力を無くしているって…。
「なんだ。とんだ役立たずじゃないですか」

「だが、大蛇のことを一番よく知っている」
うん、蒼世さんの言うとおりだけど、今存在しているよね。牡丹さん
「呼び寄せろと?」

「出来るか?」
簡単に聞くね。特別な式神なのに、一人で呼べるのか?
「うーん、相手は安倍総出の式ですからね」

「まぁ、しかし…この芦屋睦月、
 家の名にかけて見つけてみせましょう」

隊長の命ならちゃんとやるんだ。
「期待している」

「あんな約束して大丈夫だったんですか?」
2人の式神が語りだす。

「相手は私たちと違って、最上級の式神ですよ?」
な、何だこの人たち…。式神なのは分かるけどさ。
「まぁ、隊長の言うことは絶対ですから」

「器を壊す事しか考えてなかった隊長が
 封印の方法を気にしだすなんて、何か考えがあるんでしょう」

確かに…そうだね。空丸と交流して、何か変化したのかな?

「昔はあんなに安倍を敵視してた芦屋が、丸くなるものですね」
あ、やっぱりそうなんだ。そりゃ先祖が因縁の関係だったのもあるんだろうね。
安倍晴明芦屋道満の子孫たちだし。

「昔は昔、今は今ですから。俺はただの傍観者ですよ。
 さっ、お前達、行ってくれますか?」

「喜んで」
なんか…式神のイメージと違う…。

場面が変わり、獄門処

「嘉神直人が脱獄に成功しました。
 後はこちらが合図を送るだけです」

? どういうこと…。というか、何であの囚人に言ってるの?

血だらけの床と剣…。
これは…獄門処が支配された?

場面が変わり、空丸

「(最近、ずっと目覚めが悪いんだよな…。
 頭痛いし、身体だるいし、やっぱ風邪かな)」

空丸、体調悪そうなんだ。

「あの人にうつしたら大変だよなぁ…。
 あまり近づかないように言っておかないと…」

急になんかほんわかした。
「あの人、ほっとくと色々とがんばりすぎるみたいでさ、少し心配なんだよな…」

「今日だって…気付いたら泡だらけで常識に
 うといんだよな…あの人」

なんだこれ、誰に言ってるんだ?

そしたら、武田さんに殴られそうになった(笑)
「あぶねぇ! 何すんだ武田!」
「朝からあの人、あの人って! のろけてんじゃねぇぞ!」
えぇ…武田さん。ただのやっかみだよ?

「どーせ、俺は彼女いない歴年齢だよ! 文句あるか!」
自分から言わなくても…変な人に見られるよ?

「どこか悪いのか?」
きょとんとした感じで言われ、武田さんは怒る
「その目、やめろ。おれが痛い子みたいになるだろ」
じゃ、言わなきゃよかったじゃん。

「何でおれの走り込みについてくるんだよ!」
そもそも武田さん何でいるの?
「鷹峯さんが忙しいんだよ! 
 何でか教えてくれなかったけど」

ってことは、鷹峯さんは滋賀県警の調査にでも行ってるのかな?
なるほどね、調査しているから忙しいってわけか。

「お前、見放されたんじゃないの・・・?」
空丸言い方酷い(笑)
「違う! 鷹峯さんはそんな人じゃない!」

「俺は鷹峯さんを尊敬してる。
 あの隊長が力を認め、右腕においている男だぞ」

うーん、鷹峯さん達って小さい頃から一緒に訓練してる感じだったから、
まぁ実力もあるんだろうけど、信頼してるってことだよね。


「俺の師匠はその隊長だけどな」
ガクッと肩を落とす武田さん。
自分のことじゃなくて、師匠を使って張り合わなくてもいいのに…。

「そんなこと言ってられるのは今のうちだからな!
 短足!」

「うっせぇ!そばかす!」
お互いに張り合ってるし!

「俺は強くなる!」
武田さんが言い出し…
「俺はもっと強くなる!」
2人は互いを見る。

「「お前には絶対負けねぇ!」」
(笑)今日の話で一番和んだわ。
ずっとシリアスシーンばっかだったしさ。

場面が変わり、鷹峯さんターン

「やはり滋賀県警に探りを入れるしかねぇか…」
陽が落ちかけてきたころ、曇神社近くの森に来ていた。


「なんだ? こんな山ん中に…」
そこには山の中に屋敷が立っていた。
ゆっくりと屋敷に近づいていく鷹峯さん、すると、比良裏さんと司法省の大木さんが歩いてきた。

「岩倉の容体が悪いらしいな」
岩倉さんの?あの犲の上司の人か
「はい。犲のシーというやつをつけて、
 面会を謝絶していると聞きました」

シー様か…。

「十分注意してくれよ。
 曇天火が人工大蛇などと知れたら、大変なことになるからな」

「はい」
!? はい? 人工大蛇だって!うわ…蒼世の言うことは合ってたんだ。
そして、あの大蛇の鱗の正体も…。

「人工大蛇…?」
衝撃の言葉に驚く鷹峯さん

その事実を知らせるために、鷹峯さんは隊長の下へ急ぐ
「(隊長に知らせないと…)」
しかし、何者かの気配を感じ、足を止める。

「誰だ…!」
刀を構える鷹峯さん
「県警の手先か?」

見えたのは、鱗に覆われた足。
これは…一体?

その鱗のやつは飛び上がり、鷹峯さんの左肩を切った。
なんとかして、うろこをもったものを抑え込んだ鷹峯さん

その人物を見た瞬間、鷹峯さんは叫ぶ
「おまえ!?」
あれは一体誰だ。鷹峯さんが驚いたってことは知り合いだよな…。

結局、負けてしまったのか。
鷹峯さん…。

そこからうろこの持った者の視点が始まる。
それは森から抜け、曇神社の鳥居をくぐり、曇の家と入った。


空丸が目が覚めると、錦の首を絞めていた。

待て待て待て!ってことはつまりだ。
本当の大蛇の器は「空丸?」

「突然どうされたのですか?」
少し苦しそうに錦は聞く
「分からない…何でオレ…」
動揺する空丸

「物音がしたので、お声をかけたら、突然…
 悪い夢でも見られたのではないですか?」

錦は心配そうに空丸を見る
「悪い夢…?」

「宙太郎様のことでお疲れなのですよ。
 少しお休みになられたらいかがですか?」

大丈夫かな…?空丸

すると、玄関が開く音がした
「邪魔をする」
蒼世さん!

「師匠! どうしたんです?こんな朝早くに」
珍しいね、蒼世さんがくるなんて
慌てて玄関に来る空丸

「いつも道場で稽古しているのでな。
 抜き打ちで出向いてやろうと…」


「そんな・・・わざわざ!」
じーんと感動している空丸。
(笑)なんか面白い。なにかしらの目的があって、来たのだと思うけど。

「こら!侵入者とかじゃねぇから!
 俺の師匠だ!敵じゃない!」

(笑)錦ちゃん、面白いね。慌てて言う空丸にも笑える

そんな空丸達のやり取りを見ながら、蒼世さんは芦屋さんに言われたことを思い出していた。
「彼は知らないんですよね? 大蛇のこと」

「曇天火はとんだ無駄死にだったってことです」
一応、結構気にしてたんだな、蒼世さん。
ということは大蛇のこと言うのかな?

「そうだ師匠! 
 ついでに朝飯食べていきませんか?」

空丸の言葉に考え事に気をとられ、反応に一瞬遅れる蒼世さん

「あぁ、もらおう」
素直にもらうんだな、蒼世さんって。


「やれやれまた来客ですか。
 どちらさまで?」

そう声をかけると、そこには牡丹さんがいた。
「初めまして、芦屋睦月様」

お、これで芦屋さんと牡丹さんが出会うのか。

「大蛇のことだがな。前例では
 器の自覚があったものもいれば、なかったものがいるらしい」

唐突の話に少し疑問を返す
「どういうことですか?」

「大蛇は負の感情に棲む。記憶を失い、自我を失い、人を食らう。
 器は大蛇に乗っ取られていく。お前の兄はそうなる前に自ら処刑を選んだ」

なるほどね。それは確かに怖いものだ。でも、今の所…ここらへん分からなくなってきてる。

「兄貴…」
ぐっと暗い表情をする空丸を錦が心配そうに見る
「お前も器に心当たりがあるのなら、進言しろ」
! 空丸に言う気なのかな?天火のこと。

「大蛇は死んだんじゃないんですか?」
その言葉に空丸は聞く

その時、玄関の扉がまた開いた
「隊長!」

「武田!」
あ、まさか…
「隊長!どうしよう…俺…」
動揺している様子の武田さんに蒼世さんは落ち着くように言う
「落ち着け。何があった?」

「襲われたって…鷹峯さんが!」

「ついさっき、発見されて、病院に。
 意識が戻るか分からないって…」

! 意識がか…。これは…

「犯人は捕まったのか?」
蒼世さんがそう聞くと、武田さんは否定した。
「近くには町人も倒れていて」

武田さんの話の中で、記憶にない記憶が空丸の中で甦る。

「その人はもう・・・」
亡くなっていたのか。

「鷹峯さんはこの家の近くで襲われた。何してたんだよ! 争う音とか聞こえなかったのか!何が曇天三兄弟だ!お前ひとりじゃ、誰も守れないじゃないか!」
武田さん、言いすぎだよ。そもそも音とか聞こえてたら、錦ちゃんだって気づくだろうし…。

「静かにしろ。武田」
蒼世さんがそう言うと、空丸に突っかかっていた手を止め、素直に従う

「ほかの隊員には知らせたのか? 」
蒼世さんの問いに武田さんはいえ・・・と首を振る
「まず隊長にしらせなくてはと思って…」

「至急全員に知らせろ。鷹峯ほどの男が重傷を負ったんだ。
 早急に犯人を捜す必要がある」

「はい…」
蒼世さんは立ち去る時に一瞬、空丸を見た。

というか、鷹峯さんは空丸にやられてたんじゃ・・・。
あれは完璧に大蛇に乗っ取られてた感じだったから、記憶がない。

「どこぞのネズミのおかげじゃの」

「獄門処でなまった身体が鍛えられたし、
 試し切りが出来ていい感じじゃ」

一瞬、嘉神がやったんじゃないかと思ったけど、どうなんだろうな。
「あの、試し切りをした人・・・」

「三途の川を渡っちょるじゃねぇの」
宙太郎が言いにくそうに言いかけると、聞かれると思った事を答える嘉神
嘉神は、宙太郎に刀を渡す

「君のじゃ。準備しとけ」
嘉神にそう言われ、一瞬怯えたように宙太郎の様子がなると嘉神は―
「なんじゃ? 怖なったか? また泣きわめいてもいいんじゃよ。 
 誰かが助けにきてくれるかもしれんしよ」

宙太郎はまだ戻れるもんね。
何もしてないんだから。

「良く見つけましたね。
 300年前の書物にも書かれてなかったことを」


「独自の情報で調べました。
 まだ不確定ですが…」

牡丹さんが調べた事か。興味ある。

「大蛇は式術を使って封じられていました。しかし、300年前の封印の時、
 大蛇が術を飲み込んでしまった。術は大蛇に奪われ、それ以来使えなくなりました」


「ただ、その時、術と一緒にあるものを
 飲み込んだ」


「それが曇家の宝刀ということですね」
なるほど。空丸が持っている宝刀。
「あなたの術で確かめていただきたいのです。
 お力をお貸しください。芦屋様」

「伝説の式神にそのように言われるとは幸せですね」
芦屋さん、なんかふわっとしてるよね、この人。
「どうかこのことは内密に」

「うちの隊長にも?」
「後日、私から伺います」

天火が託したあの宝刀がキーワードかぁ…。

「あなたと安倍の間に何があったか知りませんが、
 あくまで俺が仕えるべきは安倍蒼世だということをお忘れなく」

そうなんだよな…。どうして一人でいるのか謎だし…。
「まぁ、隊長は今、獄門処のことで忙しいでしょうが」

「獄門処?」
「最近、不穏とのことでしてね」

その情報、普通に言っちゃっていいのか…。
「式を飛ばしたんですが…。反応が無いんですよ」

「おそらく…。何かあったんでしょう」
うわ、式神がやられるってことは術とかの対処も出来る人が中に入るってことだ。
「あなたもくれぐれもお気をつけください」
芦屋さんは牡丹さんの手を取り、頭を下げる。

「失礼」
あ、白子さん!

「白子殿。
 宙太郎くんを探していると聞きましたが…」

芦屋を通り過ぎ、白子に話しかける。
「宙太郎は…見つかった」
! そっか、よかった。

「そうですか…」
白子の言葉にほっとした様子の牡丹さん
「ただ・・・一人では難しい。協力願いたい」
うーん、まぁ…嘉神だもんな、相手。
「曇のためならなんなりと」

「邪魔して悪かったな。犲君」
やっぱり、さっきの行為口説いてたわけじゃないよね?芦屋さん
「芦屋様。明日、出直してもよろしいでしょうか」
「かまいませんよ」
結局、明日に持ち越しか。

「時間が惜しい」
「はい」

2人は嘉神の下へ

場面が変わり、曇の家

一人洗い物をする錦は、空丸のことを思い出していた。
心配そうに空丸のいる部屋を見る。

「なんだよ…これ」
血塗られた寝巻を見て、動揺する空丸。

それを見て、何かの記憶がフラッシュバックした。
「なんだ今の…」
口元を抑え、鷹峯さんの傷ついた姿、そして誰かを切った記憶を思い出す

蒼世さんが言った言葉を脳裏に響いていた。
「器の自覚があったもののいれば、なかったものもいたらしい」

自身の記憶に信じられない様子の空丸
「嘘だ!」

「大蛇は負の感情に棲む。記憶を失い、自我を失い、」

「人を食らう。器は大蛇に乗っ取られていく」
ひぃー!全部思い出した。空丸!

そして、空丸の手にうろこが浸食されていた。
それを見て、衝撃を受ける空丸。

うっわ、決定的。
本当の大蛇の器は「空丸」だ。

EDが終わった後のCパート。
白子と牡丹は宙太郎を助けるため、走っていた。

「天火様の最後の頼み、
 何があっても守られば」


「大蛇の実験に身を落とした挙句、
 処刑なんて…最後まで人を振り回す男だったな」

ん? ちょっとまて白子さん。大蛇の実験?まさか知ってたのか!
大蛇が人工大蛇だったこと。じゃ、何で…

「天火様の為にも、なんとしても大蛇復活を阻止しなければ・・」
あれ? 牡丹さんも天火が大蛇の器じゃないって知ってたのか。
どういうことだ?

「阻止?」
「見つけたのです。器を護る方法を。曇家の宝刀です。
 あの宝刀は器を切り離す事が出来るかもしれません」


「どういうことだ?」
「あの刀は300年前に術と共に大蛇に飲み込まれ、大蛇が消えた後に取り出されました。その時、大蛇の中で術と融合したのではないかと」
なるほどね。可能性があるってことか。
「術を宿した刀ということか」

ふと白子さんが足を止めた。
「白子殿?」

「すごいな。正直見くびっていたが」
牡丹さんを褒めた。
「少しは見直していただけましたか?」

ぐさりと心臓に刺した白子
「やはり早めに処分しておくべきだったな」
うわぁ…。
「困るんだよ。今、そんなことをされては、

「邪魔はさせない。大蛇様の復活は絶対だ」
600年前に言っていた「大蛇様を崇拝するもの」たちは風魔一族だったってことか。
少し気になっていたんだ。曇は14代。風魔は10代。

忍び言われるものは恐らく戦国時代からだから、その頃に一族としてなったのかな。
そして、大蛇を乗っ取られた空丸の髪色が白だった。
わざと白髪にするのは理由があるはずだと思っていたけど…崇拝してたためかも

牡丹さんがもたらした情報はものすごくマズイ気がするのだが…。
白子さん達が敵だった場合、狙われるのは宝刀だよね…。
錦ちゃんが何も知らないのは、ある意味半端者だったというのが大きいのだろう。

ここまで読んでくれてありがとうございました。
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