此花のアニメ&漫画タイム

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「先生が殺されて、僕が疑われていて、この状況が楽しいんです」 第1話「人間椅子(前編)」 感想 乱歩奇譚(らんぽきたん)

此花(このはな)です

今回は乱歩奇譚の第1話「人間椅子(前編)」の感想を書いていきたいと思います。

この乱歩奇譚の1話を見終わって最初に出た感想は早く続き見たい!だったので、今後も見ていきたいです。
前編と書いてあったから、解決すると思ってなかったけど「ゲームスタート」で終わらないで、あぁ!ってなったじゃんか!

さて、本編の感想を行きましょうか!
「うつし世はゆめ、よるの夢こそまこと―」
無退屈に空を見ていたコバヤシ少年はひらりひらりと、蝶々を追いかける。

この言葉、どこかで見たことあるなと思っていたら、xxxholicの侑子さんが描いた言葉だ。これ、元々は乱歩作品で使われていた言葉なのだろうか。

乱歩奇譚のOPがスタートするんですが、凄く独特だなって思いました。でも、この乱歩奇譚の世界観には合ってるんじゃないかとは思ったけど。

OPが終わり、物語がスタート
コバヤシ少年が目覚めると、手には糸のこぎりを持っており、すぐ傍には自分の担任がバラバラ死体で椅子の様に置かれていた。
「その日、初めて退屈じゃなくなった―」

流石に画像で撮るのはためらわれて、とりませんでした。
でも、印象的にはなんかぐろくない。周りには彼岸花(ひがんばな)が咲いていたし。

場面が変わり、警察との会話。
警察の警部さんのカガミさんという人とナカムラという人。
描写的には最初、人物全体が灰色になっていて、おそらくコバヤシくん目線になっているのだろうと思う。

このカガミという人物は殺害現場にいたコバヤシを重要参考人として、協力してほしいとお願いしてくる。容疑者として、逮捕されると思っていたコバヤシはちょっと驚く

そんな時、警察の人しかいないはずの教室に同じクラスのハシバが乗り込んでくる。
「おまえが犯人なわけないだろ!」
そう主張するハシバにコバヤシは

「うん、でも、どうしよう。目が覚めたらこうなってて…」
苦笑いをしながらこう言った。
「おまえ、先生を殺す理由がないだろ!」
警察官に止められながらもそう返すハシバ。

それに対して、それを止める警察官。
庇うなら、君も連行すると止めるが、ハシバはかまわないと言い返した。
ハシバはコバヤシの友達だからというが、刑事のナカムラは納得しない。

すると、ハシバはこうも言った。
「俺はクラス委員で生徒会長です。他の生徒にこの事態を説明する必要があります。これなら理由になるでしょう?」
そんな理由をつけたハシバにナカムラは先生より真面目だねぇ、と評する。

そして、またもう一人この教室にやってくる。
騒がしいなとつぶやきながら、教室の外にいた警察官が止めに入るが、刑事のカガミが止めた。
「あぁ、いいんだ。彼は私が呼んだんだ。
 彼は許可書を持った探偵だよ」

その男は真っ直ぐ殺害現場を進み、バラバラになった遺体を見る。
「教師のバラバラ死体か……派手だな。これはいい…」

「生徒の前で不謹慎だぞ」
その言葉をカガミはとがめる

「アケチくん」
宮内庁公認・特定未成年少年探偵ね…

アケチはくるりと振り返って、コバヤシに声をかける
「少年、災難だな」
その言葉に少し驚いた顔をしたコバヤシだが、ふっと笑って
「いえ、証明すればいいんですよね」

「君が犯人でないと、か?」
アケチはコバヤシの言葉にそう返す
「誰が犯人か、です」

なんだこの二人のやり取り。
コバヤシくんっていうのは頭がキレそうだ。アケチもそうだけど。あんまり動揺してない感じもあきらかに異質なんだけどな、コバヤシ君は

コバヤシは新宿警察庁に連行され、調書をうけていた。
それを待つハシバ。
結局、コバヤシは釈放された。

協力してくれてありがとうとそう言うカガミに
コバヤシは自分の状況を冷静に分析しており、自分が凶器を持っていたんだから、疑われても仕方ないとカガミに言った。

そんなコバヤシに驚いたように、いやに冷静だなとカガミは返す
その言葉に不思議そうにそうですか?とコバヤシは返した。

このコバヤシ君はおそらくいやに冷静というよりもほとんど他人や物に興味がないんだと思うよ。興味を持ったのはこのバラバラ殺人事件なんだろう

一番の容疑者を釈放したことを気にするナカムラにカガミはこれはアケチの指示だという。
なんとなくそんな気がしたわ、うん

学校に帰ってきたコバヤシとハシバ。
学校ではやはり、バラバラ事件の事をウワサされていた。
そんな雰囲気を気にもしないコバヤシだが、ハシバの方は気にする。

クラス委員であるハシバに駆け寄ってきた女の子たち。
一緒に登校してきたコバヤシのことだろうと、ハシバはコバヤシのことは濡れ衣だと断言した。その言葉にハシバくんが言うならと…クラス内は収まる。

ハシバはコヤバシにも声をかけ、気にするな、皆も不安なだけだからとフォローする。

コヤバシはありがとうとお礼を言った後、気にしてないよとそう返した。真犯人を見つければ、皆の不安もなく気にもされなくなると笑顔で言う。

そんな時に来た担任の先生は妙に明るくハナビシと名乗った。
だが、コバヤシの中ではここで起きたバラバラ殺人事件のことで頭がいっぱいだった。

「”犯人がわざわざ遺体を目立つ形をしたのは先生に殺される理由があると伝えたいから”」
「(気が付いたら朝だった。僕は教室で眠っていて、いや眠らされていたんだ)」

「”それはそうだね。こんな所で一夜明かす理由はないもの。犯人は僕に濡れ衣をきせることができる人。そうだね…僕か先生の知り合い…”」
そう頭の中で考えていると、ハシバが声をかけてきた。

コバヤシ君が急に推理モードに入ったから、ちょっとびっくりした。確かにあんなに派手な殺し方をするということは、それを見たものに伝えたいものがあるからだよな

はっと気が付き、現実に戻る
面白い先生だねとそういうハシバに、少し目を伏せて”そうだね”と返した。
絶対に聞いてなかったよ…コバヤシ君

学校が終わり、帰りの準備をしていると、担任の先生が声をかけてくる
信じているからね!とコバヤシの両手をつかむハナビシ先生。

そこには洋服の袖の下にリストカットした跡が見えた。
「ありがとう、ございますハナビシ先生」
そう言うと、その跡を見られたことに気付いたハナビシ先生が苦笑いする。

また変な人きた。
あれはリストカットの跡だな…。
いろいろとありそうなこの先生。

話題を変更し、コバヤシ君が女の子みたいという話をしてくる。
それにクラスの女の子が便乗してきた。昔からコバヤシは女の子に間違われていた、と。

その話にハナビシ先生がコバヤシに頬をすり寄せた。
そんな行動に慌てて、ハシバがハナビシ先生を離れさせる。
ハナビシ先生は初めて担任を持つそうで、とても緊張していたそうだ。

無理に明るくしていたんだ、ハナビシ先生
あの跡が気になる。うーむ

コバヤシはハシバと一緒に”アケチ”のもとへ向かうことを決心していた。ハシバはそれを知らないままだったが
一軒の廃墟ビルの、その屋上に探偵事務所はあった。

興味を持って、事務所のドアを叩くコバヤシに驚くハシバ。
コバヤシがこんな積極的なの初めて見た…”
少しの間、叩いていたが反応がない様子にハシバは帰るか?と声をかける。

が、その少し後に扉が開いた。
アケチはコバヤシの顔をみて、少し嫌そうに来るなよ…とつぶやく
それに対して、来ました!とコバヤシは返したのだった。

「なぜ、ここが分かった?」
そう問うアケチにコバヤシは淡々と答える
「警察に呼ばれた時、刑事さんの携帯の着信ナンバーを見ました。あの電話番号だったら、このあたりです」

絶対この人、興味あるから観察していたな…。
「調べてみたら、随分前に閉店しているお店だったんですねぇ。でも、不動産に聞いたらここに事務所が入ってるって」
コバヤシ君すげぇ…

「それで特定したのか」
「ほとんど勘です。でもきっとここだって感じたんです」
そう言うと、「勘か…」とつぶやきながらも中に入れてくれた。

「俺が携帯電話だったら、分からなかったな。
 …おい、靴脱げ」
アケチはそう指示をする
「あの日、一度も携帯電話を手に取らなかったから、持ってない人だと思いました」
確かに電話出してなかった。

コバヤシの言葉に少し感心すると、確かに携帯は嫌いだとアケチは言った。
携帯はあるが、パソコンがある状況にハシバが質問すると、シムシティが遊べないからと答える

!?シムシティ(笑)
ゲームか…そっかゲーム好きなのかな

事務所は乱雑に資料やら本などが置かれていて、アケチは動かすなと注意をする。
その後、コバヤシとハシバに缶コーヒーをそれぞれ渡して、飲み物はそれしかないという

確かこの人、ずっとコーヒーばっか飲んでる人だっけ。
だから、缶コーヒーしかないのか

別の物が飲みたかったら、持参しろ、というアケチにもうすでに用意していたのか、コバヤシは飲み物を取り出した。
コバヤシくん、本当に謎の子だ

コバヤシと同じようにハシバもアケチのことを調べていたらしい。
アケチという人物は歌舞伎町高校入試でオール100点をとったが、入学以来ずっと学校に来ていないのにもかかわらず、退学になっていない。
都市伝説になっているという。

そのハシバの話にアケチは
宮内庁公認・特定未成年不登校許可」
そう言うと、あるパスを出した。

「俺が学校に行かないのは政府から許可されているからだ
ふーん、なるほど。あらすじを読む限りではその探偵としての頭脳をかってるって感じだったけど。

そんな話にハシバは、病気とか…心の病気とか聞くが、アケチはそれを否定する
「俺は政府に才能を提供することで特別な待遇を受けている」
その言葉にハシバはふしぎそうにするが、コヤバシは探偵としての頭脳とつぶやく

「そう。一般人で知ってる奴は少ないが、この国には戦前から様々な特別許可、秘密結社が存在する。もちろん公にはしない。
 たとえ、ばれてても、はっきりとえこひいきで憲法違反だからな。でも実在する。

そうしないと、才能や能力のある人間を埋もれされてしまうことになるからな。ま、そういう人間を都合よく抱え込んで利用したい、方便だな」
はっきりと言うなぁ、まぁ確かにそうだけど

その言葉に「非常識だ」とハシバはつぶやく
「常識なんて、いくらでも恣意的に操作することが出来るんだ」
アケチは何かの薬を潰しながら言った
「なぁ? ハシバ坊ちゃん」
えっ、この人坊ちゃん?

まるで仕返しと言うようにハシバの家の話をし出すアケチさん
「ダイコングリマリットハシバ財団の御曹司、ハシバソウジ。
 君だって、家を継げばいずれ、社会のしくみを教えられるだろうさ。いやでもね」

「…継ぎますよ。
 でも俺は…そんな後ろ暗いものには関わりません」
ハシバの言葉に納得したのか、なるほどと思ったのか分からないが、”そうかい”とアケチは返した。

「で、用があるのはそっちなんだろう?」
アケチはコバヤシに対して、声をかける。

「何しにきた?」
アケチに声をかけられ、コバヤシはアケチの前へとやってきた
「アケチさん、僕を助手に…」
そう言う前に「助手は募集してない」とアケチに拒否される

その言葉にハシバが驚く
「お金はいりません」
コバヤシは食い下がるが、アケチは気にしない様子だった
「ボランティアも募集していない。
 わかったら、帰れ」

そんなやり取りをした後、コバヤシは自分のことを語り始める
「初めて…面白いなって思ったんです。いくら推理ゲームをしたり、本を読んでも満たされない。何をやっても退屈だ…。空虚だ。
 だけど…先生が殺されて、僕が疑われていて、この状況が」

「楽しいんです!」

コバヤシくんはやっぱり、変な人だ
「……楽しい? 可愛いこというじゃないか。
 でもな、好奇心に殺されるぞ」
そう注意を促す

「今のまま生きてても仕方ないですよ」
そう話すコバヤシに
ぼう然とハシバが「何言ってんだよ…」とつぶやく

そう言ったコバヤシを少し間見つめると、アケチはふっと笑い、椅子から立ち上がってどこかへと向かう。それはレコードを演奏する機械。アケチはナンバーを押した
「(どんなに薬を飲んでも、痛みが消えない…)」

…?どういう意味だろう…。
この人にも何かあったのだろうか

アケチの頭にある人物の言葉が思い出される

「”生きてても仕方なかった…”」
そう話す人。

アケチはふっとまた笑うと、このバラバラ殺人事件の推理を話し始めた
「コバヤシ少年、君は依然疑われている」
「でもあなたは僕が犯人だと思っていないのでしょう?」

「そうだな。あれから一週間、そろそろ犯人がしびれをきらして、
 アピールを始める頃だろう」
ってことはこの学校以外には事件は知られていない…?

「アピール?」
「この事件の犯人には承認欲求がある」
認めてほしいとか、知ってほしいとか、か

「教師をあんな風にしたのは見せしめの為だ。制裁のつもりなんだろう。
 だが、その後騒がれる様子もない。犯人にしてみれば、面白くないだろうさ。何故、騒ぎになっていないのか?」

アケチの言葉に納得したようにハシバが口を開く
報道規制したんですか?」
「徹底してな。手を回して一切報道させないようにした。
 学校もすでに通常運転になっただろう?」
凄いことしたな、すべては犯人を出てこさせるためか

「特例の許可って奴ですか…
 コバヤシを学校に戻したのもそうなんですね?」
ハシバがつぶやく

「OK…話が早い。あとな、誰かが煽りでもしない限り、意外と騒がないもんなんだよ、日本人ってのはな。自分に関係のないことは視野に入らない。
 知覚してないのだから、そもそも興味も持たない」
そうはっきりと日本人っていうと思わなかった。まぁ…うーんどうなんだろうな

「…冷たいですね」
ハシバがつぶやくと、そんなハシバみたいな人の方が珍しいのだとアケチは言う
「君みたいに熱いタイプの方が特別だ」

アケチはそう言って、椅子に座る
「俺も事件の事情なんてどうでもいい。俺が探偵なんてやっている理由はひとつ。異常犯罪のリアル謎解き。これ以上に面白いゲームはない」
「…最低だ…」
その話を聞き、ハシバはつぶやく

「ありがと…」
(笑)褒め言葉なのね…。まぁ、自覚はしてるっぽいしなぁ
ハシバの方を見て、言うと、アケチはコバヤシを見て驚いた表情をする。
それは、明らかに興味を持っている様子だったからだ。

「…壊れるぞ」
そう一言
「…壊れたいです」
その言葉にハシバが驚く

「よし、君を試すゲームをしよう。本当に真犯人がいるのだとしたら、解決して見せろ。そしたら君の勝ちでいい。もし、それが出来たら俺が許可しなくても

 君が知らない非常識な世界からお呼びがかかって、少しはそのもやもやした退屈のかせから逃れられるかもな」
まぁ、そう言う風になるだろうな。
 少なくともコバヤシ君が解決したらだ

アケチの言葉にハシバは「非常識だ…」とつぶやくと、
「こんな所二度と来ちゃダメだ! 失礼しました!」
コバヤシの腕をつかんで、帰ろうとする。

「あぁ、言い忘れていたが、コバヤシ君。
 君、改めて逮捕状が出ているぞ」
そのアケチの言葉に反応を示す二人
え、何の容疑で?

「君らの先生な、どうも殺人鬼だったらしい」
え!?
「コバヤシ少年、君は共犯者として疑われている」
ということは何か証拠でもあるって事か。逮捕状が出るくらいだもんな

すると、アケチ事務所の扉を叩く音がした。
警察の姿にハシバは「通報したんですか!」アケチにそう問う
「さっきメールでな。容疑者が訪ねてきたんだ、当然だろ」
…こういう人だよね、アケチさん

「コバヤシくん…残念だ」
刑事のカガミはコバヤシにそう言った
「カガミさん…」

「君の指紋が付いた凶器が被害者の実家から大量に発見されてねぇ」
ナカムラさんがそう話し始める
「被害者の実家…先生のですか?」

アケチさんがパソコンから見せてくれる。
なんだこれ…!

「殺された担任教師の実家からねぇ」
「そのガレージから新たに大量の死体と凶器が発見された」
…なるほど。まさに”人間椅子”か

「君たちの元担任は、被害者以前に加害者だったんだ」
うわぁ……
「自宅で日曜大工に励む大量殺人者だったわけだ」
恨まれる理由がそこにあるってか

「コバヤシくん、信じたくないが見過ごすことが出来ない」
そう言って、手錠を取り出すカガミさん
慌ててハシバが止めに入ろうとするが、ナカムラさんが止めに入る
「そのこと知っていて、僕らを足止めしていたんですか!」

そう訴えると、アケチはこう言った
「足止めとは聞き捨てならないな。俺は帰れと言った。
 でも、食い下がってここに残ったのは君らの方だろう?」
その言葉に悔しそうに唇を噛みしめるハシバ

「それに、ゲームは難易度が高ければ
 高いほど、楽しいだろう?」
アケチはコバヤシに向かって言う

「そうですね…楽しいです」
この二人にとって、現実の異常犯罪の謎解きがゲームって訳か。
「何言ってるんだ…」
コバヤシの言葉に驚くハシバ

そして、コバヤシの手首に手錠がかけられた
「ゲーム…」
「スタートだ」
二人は言い合う

これで1話が終わった。
謎解きのお話見たいという欲求が即増したよ
面白かった…

次回は後編、犯人の正体が分かるから楽しみにしてます!
ここまで読んでくれてありがとうございました!

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