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生徒に好評な青木先生の正体。善意としての悪意とは?第17話「地獄への道は善意で舗装されている」 感想 妖怪アパートの幽雅な日常

此花(このはな)です

今回は妖怪アパートの幽雅な日常の第17話「地獄の道は善意で舗装されている」の感想を書いていきたいと思います

17話は青木先生の正体がわかる話でした。
あれは”はぁ?”ってなるわ…
色んな意味で面倒くさい相手

さて、本編の感想へ行きましょうか!
最初はクリが前回のお月見団子を真似して、泥団子を作っている姿を稲葉と秋音さんは見かける

キラーンとするクリが可愛い

一緒になって遊ぼうとするまり子さん
学校なのに、遊ぼうとする稲葉と秋音さん

まり子さんは起きてきた深瀬さんに泥団子をぶつける
ストライク! って(笑)
そこから泥団子合戦になる

そのせいで学校に遅刻ギリギリとなってしまう稲葉
「お前が遅刻寸前って珍しいな、稲葉」
千晶先生に言われる

「朝っぱらから泥仕合に巻き込まれちまって…」
本当の泥仕合(笑)
不思議そうにする千晶先生

遅刻の生徒を待ってあげ、感謝するくらいなら早起きしろよ、と頭をくしゃくしゃする
遅刻って言っても、ほんとちょっとの差の生徒は大目に見てあげてる感じだもんなぁ…

「(千晶と青木、やっぱ対照的な二人だよな。千晶はヤンチャ系男子に青木はまじめ系女子は人気があるんだ。同性にモテるってことは特別な魅力があるってことで。
 まっなんにせよ、人気があるのは良いことだよな)」

稲葉が廊下を歩いていると、山本小夏を見かける
やはり、一人きりで本を読んでいた
やっぱり、友達いないんだな…

そんな小夏に声をかけようとした矢先、青木先生に声をかけられる
「お~い、稲葉君、ちょっといいかしら」
「あ、はい……」

人があまりいない所で稲葉の境遇について話す青木先生
「稲葉君、ご両親を中学の時にお亡くなりになったそうですね。
 とても苦労されてきたのでしょう?」
「はぁ……」

「稲葉君は本当に頑張ってます。ご両親も喜んでいらっしゃいますわ」
笑顔で言う青木先生に戸惑う稲葉
「(なんなんだ? 外野のあんたがそんなことを言うんだ?)」

「私はあなたの担任ではないけれど、英語の教科担任だし」
ぐいっと稲葉に近づいてそう言う
思わず、後ずさる稲葉
「何かあった時は遠慮なく相談してね、いつでもお話聞きます」

「はぁ……ありがとう、ございます……」

「苦労してるのは稲葉君だけじゃないわ。不幸に負けず頑張っている人は大勢います。
 君を決して孤独じゃないのよ」
青木先生は稲葉の手を掴み
「一緒に頑張っていきましょうね」
そう言って、その場を去っていった

「(オレ別に苦労してるって思っていないんだけど……何だろう。
 イラっと来る)」
何にも知らないのに、そういわれるとムカつくのは分かる
そんな波動を感じてか、フールが”ご主人様?”と顔を出す

休み時間中、怒っている様子の田代に話を聞いて、と言われる。
なんでも青木先生に注意されたそうなのだが…
千晶先生と腕組んで遊んでいたところ、田代ではなく千晶先生が怒られたそうで。

田代は千晶と呼び捨てにするのではなく、千晶先生と呼ぶこと。
千晶先生自身も意味もなく女子生徒に触れることを注意される。

慌てて自分(田代)が悪いだという田代だが
「あなたは悪くないわ、田代さん。腕を組むのを拒ばなかった千晶先生が悪いんです」
「え…」

「生徒を大切に思うならきっぱりと断るのが教師です。
 そうですよね?」
「ご高説痛み入ります」
千晶先生はいう
態度的にたぶん、聞く耳は持ってなさそう…だな(笑)

「でも……」

「いいのよ。何も知らないのだから、それを教えるのは私たち、教師です」

「それからね、男子のクラスメイトは君付けじゃなく、さん付けで呼びましょう。呼び捨てなんてもってのほかですよ。それが社会の常識です。
 社会に出たとき困るから、今から習慣づけておきましょう」
「はい……」

そんな話を聞いた稲葉はさっきの出来事を思い出す
「いい先生だよねぇ、青木先生って。たー子の子と思って色々いってくれたんだろうねぇ」
桜子がそういう
「さくら、あんたそれ、本気で言ってんの?私はすげぇムカついたんだけど!」
「なんで?」

「なんでって…それはよくわかんないけどさ…」
田代は言う
「私たちのこと考えて言ってくれてるのは確かだけどね」

「でも、それは本当にお前たちのことを分かっていってるかは別だがな」
稲葉はいう
「ん、どういうこと?」

「つまり、お前らは俺の事を稲葉って呼び捨てにするけど、
 クラブの先輩やバイト先の店長を呼び捨てしないだろう?」
「当たり前じゃん。私だって、それくらい…」

「それくらいができない、って思われたんじゃねぇか、青木に」
稲葉はいう
「そっか。それで……私」

「あくまで青木はお前たちの事を思って言ってる。
 でも青木はお前たちの一面を見てるだけなんだよ」
「一面…」

「一面しか見てないのに、すべてそうだと決めてかかってる。
 だからお前はムカついたんだ」

(そして俺も……両親がいないと言うことは孤独で、苦労している。それは確かにそうだろう。だけど俺はそれで人生を嘆いているわけじゃない)

「(なのに青木は俺と何も話さない、何も見ないまま、
 最初から自分の価値観を当てはめて決めつけてくる。それが俺は許せなかったんだ…)」
稲葉は思う
「ったく、大きなお世話だっての」

そんなつぶやきに私たちも注意されたら、そう言おうって言いあう田代達
すると、急に後ろに青木先生が現れる
び、びっくりした…。

「稲葉君にこれをと思って」
笑って、そういった手元に英英辞典が
「俺に?」

「私が使っているものだけど、
 稲葉君の英会話の勉強に役立ててもらおうと思って」
青木先生はいう
「いや、俺は…」

稲葉は辞書を返そうとするが
「いいのよ。ふつうの参考書と違って、
 こういうの回す余裕がないでしょうから、遠慮なく受け取ってね」
うわぁぁ…そんな善意いらない!!

「みんな、これをえこひいきだって思わないでね。稲葉君が特別だってこと、みんなもわかってくれてるわよね。ハンデのない皆は稲葉君を応援しましょう。
 みんながいるから稲葉君だって頑張れるわよね」

「それじゃ、勉強頑張って」
そう言って、青木先生は去っていく
何だこれ、こんなのやだ…

「先生、俺は特別でもねぇし、何のハンデも感じてないんだけど」
そういった、が

「その意気よ、頑張れ」
意に返さない
えぇぇー

「い、稲葉…?」
心配する田代
稲葉はもらった辞書を強く置いて
「ふざけんな!!」
叫ぶのだった

妖怪アパートに戻ってきても、その怒りは晴れずフールに落ち着くよう言われる始末
すると、一匹の子妖怪がはがきをもってくる
「なんか届いてたよ」

「なんだこれ?」
差出人を見ると、長谷から
「”よぉ、稲葉。元気でやってるか? 
 俺は今、ドイツのリヒテンシュタイン城でこのはがきで書いている。世界の風に触れると、自分がいかに小さいかがよくわかる。お前も一度、世界を回ってみると良いぞ”」

「”もうすぐお土産もって、そっちに行くから、楽しみしてろよ 長谷より”」
そう、はがきに書かれていた
「ちぇっ、お気楽でいいよな、お前は」

「フフフ、ようやく落ち着きましたでございますねぇ
 はて? かぐわしきにおいは」
食堂に行くと、ちゃんちゃん焼きといくら丼が並べられていた。

食べながら、青木先生の話をする稲葉
「ふぅん、学校でね。
 青春してるなぁ…聞いているだけで残業帰りのサラリーマンは若返っちゃうよ」
佐藤さんは言う

「佐藤さん、次は学生やれば? 」
「いいね! そういや、高校生やったことはないなぁ…」

「じゃあうちきます? 
 もれなくエキセントリックな新入生と教師が付いてきますよ」
稲葉は言う
「相当疲れてるねぇ、夕士くん」

「それも青春ゆえの苦労さ。いまだ熟さず青い果実の、
 そして!まだ熟していない果実といえば!」
「「「青木先生!!」」」
もう飲んでるな、3人…佐藤さん・一色さん・古本屋さん

「これこそ、絶対正義って金の鎧で完全武装してるからねぇ。
 されながら、オルレアンの聖女のごとし」

「色々厄介だねぇ。あははは」
笑う古本屋さん
「要は不器用なんだよ。
 真面目だけにほかの価値観を見つけることができなかったんじゃないのかな、青木先生はさ」

「え?」
稲葉は言う
「うちの部署の辞めた同僚ってのもそれでね。
 優しい奴でさ、例えば新人を必要以上に構うわけ、新人が覚えなきゃいけない仕事まで取り上げて、何もさせない言わせない。結果、その新人はその仕事を任せてもらえず、成長を妨げされてしまったんだ」
あーそういう人っているんだ…

「さすがにそんな新人をとがめようとしても、こいつが出て言ってかばうんだ。
 まだ新人だから無理ですって。最初っからこいつには無理だって決めつけてね」

「優しくかまうこともいい事じゃないよね。問題はその優しさがどんな結果をもたらすかだ。
 厳しくすることも何もしないことも優しさだったりするだろう?」
佐藤さんは言う

「そうか……青木と龍さんの違いってコレなのか…」
稲葉はつぶやく
突然、立ち上がった稲葉に不思議そうにする3人

「前にフールが青木と龍さんの波動が似てるって言ってたんですよ」
「青木先生と龍さんが」

「さようでございます! 
 お二人ともいろんな感情に惑わされず、波動をお持ちで信念の人と申しましょうか」
フールが出てくる

「でも! 違うんス絶対に。
 俺がプチという魔を背負ったとき、龍さんはいくらでも手を貸すって言ってくれた。でも、何もしなかった。俺が修行で四苦八苦した時も何のアドバイスも手助けもしなかった。でも側にいてくれた。俺の事信じて見守ってくれて、それが龍さんのやさしさなんだ」

「でも、青木のやさしさってその真逆なんだ」
稲葉は言う
「一番たちが悪いのは本人に自覚がない事だろうね。周りに善意を押し付けているって」

「善処女に乾杯~!」
3人はまた飲み始める
「楽しそうっすねぇ」

「そうそう、知ってるかい夕士くん
 地獄への道は善意で舗装されている、んだよ」
怖えぇぇぇ、まぁ、青木先生にピッタリか

場面が変わり、英会話クラブ
交流会の準備をしていると、久しぶりに山本小夏がやってくる
一人でまた本を読む小夏

「ちょっと山本さん? 
 クラブに来たのなら、部員らしい態度を取りなさい」
流石の部長もそう注意する
「部員らしい態度ってどういう態度なんですか?」

「あのね、今は外国人クラブとの出し物の準備をしているの」
「それって強制なんですか? 私、やりたくないんですけど」

「はぁ? じゃああんた、なんでここに来たわけ? 
 本が読みたかったら、図書館へ行けば」
言ってる通りだよな、やっぱり何かありそうだけど

それに憤慨したのか、立ち上がる
涙をためる小夏だが、意に返さない部員方

「山本、追いついて」
稲葉がそう言いかける前に立ち上がり、部室を出ようとする
「山本さん、準備がしたくないならそれでいいわ。
 だったら、交流会が終わるまで、クラブに顔出さないで。一人だけ知らんぷりで本を読まれちゃ、目障りよ」

そういわれると、勢いよく出ていく小夏
「さすが部長……」
「ねぇどうしたの?」
聞き覚えのある声が聞こえる

「今の子、泣いてたわよ」
思わず、ゲッといった顔をする稲葉と田代
「「(青木~!)」」

「あっえっとっこれは……」
流石の部長も言いよどむ
「いじめはよくないわ」

「「「(ハァ!?)」」」
部員全員、は?である

「大勢で女の子を一人取り囲んで泣かせて、
 高校生にもなってこんなの……はぁ…悲しいな」
勘違いしてるのどっちだよ…ほんともう

「(アイタタタ…)」
稲葉は思う
「いえ、あのですね先生」

「仲良くしましょう? 
 他人をいじめたら傷つくのは相手だけじゃないわ、あなたたちも傷つくのよ」
呆然とした様子の部員たち
「完全にから回ってるぜ」

「そうだわ、あの子何年何組かしら。
 今から担任の先生に相談してみたら? あたしも協力しますから」

「大丈夫です、先生。ご心配なく」
部長は言う
「え?」

「私たちで解決しますので。きっと仲直りします」
ひきつった顔で部長は言う
「そう」

「(ナイス。部長!)」
稲葉は思う
「よかった。うれしいわ、わかってもらえて」
青木先生はそう言って出ていく

「もう!なんなのあれ! 自分が何言ってるのか、自覚ないのかしら!」
部長は憤慨した様子
「あははは……」

”「地獄への道は善意で舗装されている、んだよ」”
という一色さんの言葉を思い出す

場面が変わり、学校の中庭
「地獄への道は善意で…か。こえぇっすよ、一色さん」
稲葉はつぶやく
「何が怖いって?」

後ろから聞こえ、びくっとする
「千晶!? 何してんだ、こんな所で」
驚く稲葉
すると、千晶は手招きをする

軽くおでこを殴られる
「いてっ!」
「千晶先生は休憩中だ」

千晶先生にも青木先生のことを話す稲葉
「ほう、青木先生がな。まぁ、あの手に人種にはな、こっちが工夫するしかないんだ。
 お前んとこ部長がやったみたいにな」
そうだよな、何言っても聞く耳持たなそうだし

「納得いかねぇな……やっぱ話し合ってもダメかな」
稲葉はいう
「ダメじゃねぇさ」
煙草の煙をふぅっと吐いて
「ただ、言語が違うからな。とてつもない時間と労力がかかる」

げぇぇ…といった表情の稲葉
「千晶先生」
聞き覚えのある声にびくっとする稲葉
「(また……)」

「そんなところにいらしたんですか。もうすぐ職員会議が」
青木先生再び現れる
稲葉と一緒にいるのを見て、言葉が止まった

「あら、稲葉君」
軽く頭を下げる稲葉
「いやぁ、ついつい稲葉と話し込んでしまったもので…」
稲葉と肩を組んで言う

「まぁ稲葉君、何か相談があったの? 
 あたしに言ってくれればよかったのに…」

「いや、別に何も……」
必死に否定する稲葉
「本当に? 我慢はよくないわ」

「青木先生、そんなに心配しなくてもこいつなら大丈夫ですよ」
千晶先生は言う
「いいえ、稲葉君は両親もいなくてアパートで一人っきりなんです。
 いくら心配して下りません!」
絶対、一人きりではない。妖怪アパートの中では

「(一人きりじゃねぇよ。いすぎるくらいだっての!)」
皆の顔が…(笑)

「それにこういう年頃の男の子だし。不安やイライラを抱え込んでいるはずです。
 物事を悪い方向へ考えたり、行動したりするかも…」
それ、本人の前で言っていいのか…?

「(また、勝手に決め込んで……)」
不満そうにする稲葉
すると、千晶先生が立ち上がって

「だから、青木先生。馬鹿をやる連中ってのはね、まずは日常が荒れるんです。
 こいつを見てください」
稲葉を引っ張る

「シャツの襟首が汚れてない。シャツを選択し、交換し、体も清潔してるってことだ。耳もきれい、ピアスの穴もない。髪も染めてない。筋肉がしっかりついていて、肌がつやがいいのは飯を食って、寝ている証拠」

「こういう基本がなっている奴はね、ほっといて大丈夫なんですよ」
千晶先生は言う
凄いよくみてるなぁ…

その言葉に依然やられた謎の行動がその確認だったことに気づく稲葉
「(……そういうことだったのか)」

「それでも、一人であることには変わりないでしょう? 
 体の具合が悪いときや学校の休みの時は寂しいでしょう。だからって、繁華街をうろうろしてはだめよ。その時は私に言ってね」
恐ろしいほど自分の意見を曲げねぇな、この人

「(またそんなことを……)」
こぶしに力を入れる
だが、この人に何を言っても無駄なのだと悟り、稲葉は
「あ、ありがとうございます。そうします」
もうそう言うしかない…(笑)

「嬉しいわ、稲葉君。約束よ」
嬉しそうである
「では、千晶先生。職員会議、急いでくださいね。
 それから、おタバコおやめになったほうがよろしいですわ」

「大きなお世話です」
千晶先生は言うのだった

青木先生が去った後、
「言語が違う前に人の話、聞いてねぇじゃねぇか! 
 大丈夫だって言ってるだろうが!」

「逆らって無駄だ。
 言えば言うほど、やっぱり寂しいのってなるだけだぜ」
煙草をエチケット袋に入れながら言う千晶先生
「けどよ……」

「2年C組は手のかからない生徒ばかりだから助かってるぜ」
こぶしを稲葉の胸元に置く千晶先生
「安心して放っておける」

「千晶……」
「千晶先生だ」
頭をかきむしりながら、言う

「(誰かが見守ってくれる。自分の事を信じてくれている。
 それって、やっぱりうれしいよ)」
稲葉は思うのだった

青木先生は出合いたくない人だ…
色々とめんどくさい

ここまで読んでくれてありがとうございました!
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