此花のアニメ&漫画タイム

今の所、カゲロウプロジェクト・斉木楠雄のΨ難・D.Gray-man HALLOW・ヘタリア world starsの情報や感想などを上げています

美少女がいる、とざわめくPK学園。照橋さんが対象かと思いきや、一年生の梨歩田依舞(りふた・いむ)だった!第4X「梨歩田依舞のΨ難」第1話~5話感想 斉木楠雄のΨ難

此花(このはな)です

今回は斉木楠雄のΨ難の第4X「梨歩田依舞のΨ難他」の感想を書いていきたいと思います

第4X「梨歩田依舞のΨ難」
あらすじ
「美少女がいる」とざわめくPK学園。照橋におっふするいつもの反応かと思いきや、ざわめきの対象は一年生の梨歩田依舞だった。楠雄にも「照橋さんよりはかわいかったな」と言わしめる梨歩田は、かわいさで学校を牛耳ろうとサービスを振りまくが周囲の反応はなんだか納得いかなくて……? 

新たな美少女の登場がちょっと気になる照橋と、照橋をライバル視する梨歩田。今、戦いの幕が静かに切って落とされた!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

依舞さんのキャラは照橋さんより可愛げがある、っていうのは楠雄の意見は分かる気がする
照橋さんに関しては楠雄に対する態度に関して、めっちゃ可愛い(笑)

4月1日の話は海藤がオオカミ少年になったことで、全部嘘になってしまうという面白い展開。
燃堂は素直に信じてくれて、よかったね、海藤

楠雄が花粉症になってしまった話はくしゃみをするたびに無作為に超能力を発動させてしまうという。まさか燃堂が…持ってきてるとは思わなかった。室内なのに何でなのかなと思ってたけど

ゴミ拾い大会は何故に賞金を懸けた?という疑問がわく大会。例え、超能力を使っても不正行為は許さない楠雄。オチはうん、フラグが張られてたんだね…と思った
最後の5話目は幽霊退治、鳥束の通常運転に笑った。あれで家に来るかは分からないけれど


さて、本編の感想へ行きましょうか!
「(あー人生ってほんと簡単だわ。私の人生はイージーモード)」

「ねぇ、君! どこ行くの?」
声をかけてくる男子
「(助けてくれるし)」

「おまたせ! いちご牛乳買ってきたよ!」
違う男子が現れる
「(欲しいものはなんだって、手に入る。世界は私中心に回っている)」

そんな心の声を聴いて、楠雄が振り向いた
「(何故かですって? えへ?それはもちろん)」

「(わたしがスーパー美少女だから、よ)」

「(いや、誰だよ)」
楠雄がつっこむ
「(いつも通り、照橋さんかと思ったら君は誰だよ)」

「(眼鏡もこっち見てるし)」
謎の美少女さんは思う

楠雄のクラスでも話題になっていた
「一年にめっちゃ可愛い子がいるらしいぞ!」
「早速見に行こうぜ」
そんな男子の声は照橋さんの耳にも入っていた
「その子、照橋さんより可愛いのか?」


「ほら、窓際の!」
梨歩田 依舞(りふた いむ)
「わぁ、超絶かわいいじゃん。梨歩田 依舞ちゃんかー」
依舞を覗く男子たち

「お? 何やってんだ。あいつら」
「可愛いって噂の一年の女だろ」
燃堂が言うと、海藤が答える
「(さっきの子か。確かに照橋さんより可愛かったな)」

「(ふふっ、私が学校を牛耳るのも時間の問題かな?)」
依舞は立ち上がって、廊下にいる男子の元へ
「(そのためにはめんどくさいけど、少しくらいサービスしてあげないとね)」

「あの、私に何か御用ですか?」
そう切り出す

「あの、彼氏いるんですか?」
「付き合ってる人、いる?」
「交際してる人はいますか?」

「(質問が重複してるぞ)」
楠雄は思う

「え、えー!? 彼氏!?」

「そんなのいない、ですよ! 
 乙女に向かってなんてこときくんですか!」

ぽこぽこと男子の身体を叩きながら、言う依舞

「ははは……ごめんごめん」
そう謝る男子
「(いいな、俺もどんどんされたい…)」

「でも、もし彼氏を作るなら、
 リードしてくれる年上の人がいいな、なんて」
そう、つぶやく依舞

その言葉にズッキューン来たらしい男子たち
「(あ~ほんとチョロすぎるなぁ…)」
そう思っていた依舞

すると、燃堂の顔が依舞の目の前に
「わっ!(なにこれ、え?)」
驚く依舞
「燃堂!」

「まぁ、確かにかわいいけどよ。照橋さんの方が可愛いじゃねぇか」
燃堂は言う
「(え? 照橋、誰よそれ。いやそれより、今私より可愛いって言った? 
 そんな奴がこんなしょぼい学校にいるわけないじゃん)」

「燃堂、てめぇ何言ってんだ!」
男子たちが反論する
「(そうよ、言ってやんなさいよ!)」

「そんなもん、比べる相手が悪すぎるだろ! 
 天使と人間比べんじゃねぇよ」
言い方(笑)比べるまでもなく、照橋が上だと

「(負けんのかよ…)」
ショックを受ける依舞ちゃん

「この子は普通の子と比べて、頭一つ抜けて可愛いんだ。
 ひざ下まで抜けている人と一緒にすんな!」
「ステージが違うんだよ!」
次元が違うみたいな…(笑)

「(そんなに…!?)」
それまたショックを受ける依舞
「うるせぇ何だよ、よってたかって!」

「いいんですよ。
 私なんか全然かわいくないですし……」
依舞はいう

「そんなことないって! 依舞ちゃんは可愛い」
男子たちは言うが

「でも、その照橋さんって少し興味あるなぁ…」
顔…(笑)
「(うけるんですけど…見せてもらおうじゃん。)」

こうして、依舞は照橋さんがいるクラスへと向かう
「(お、おっふ! 何よあの美しさ。
 あれじゃ天使と言われるのも納得しちゃうわ)」
依舞は思う

「(天使の羽の幻まで見えて……!?いや、違う! あれは後ろの雲だわ! 
 空までもがあの子の味方をするっていうの! この私より可愛いなんて、絶対いや!)」
依舞は思う

「おい見ろよ、あの子!」
男子どもが騒ぎ始める
「(私だって、負けてないもん! ほら見なさい! 
 みんな、揃いも揃って、馬鹿の一つ覚えをかわいいを連呼して…)」

「照橋さんだ!」
一斉にクラスの窓に集まる男子たち
照橋さんの生きている世界…って何(笑)

「(可愛いを軽々こえてきた!? 
 私中心に回ってない世界なんて、そんなの絶対認めないもん)」
依舞はめらめらと燃える

「あの、先輩? 
 私、食堂に行きたいんですけど、迷っちゃって…一緒に行ってくれませんか?」

そう誘う依舞ちゃん

「案内するよ!」
「もちろん!」
二人の男子が同時に声を上げる
依舞をめぐって取り合う男子

「(ふふっ、あの女がとりまく男子を奪ってやるんだから)」
めらめらと燃える依舞

「何の騒ぎかしら? もしかして、ケンカ?」
照橋さんが現れた
「(はっ、近くで見ると顔小っ! 敵をほめてどうすんのよ!)」

「やだなぁ~違うますよ」
「じゃれてただけですよ」
照橋さんの前で言う男子二人

「和解してる!?
 (さっきまでケンカしていた二人が、あの女の登場で怒りを忘れ、笑顔に。
 争いを生む美しさより、上の次元…。まさに、平和の女神!)」

「食堂に行きたいの? なら私が案内してあげる」
照橋さんは言う

「食堂まではこの道とおると、近いんだよ」
食堂にやってきた照橋さん
「(そこらじゅうで聞こえる”おっふ”という謎の言葉は何?)」
あ、やっぱり謎の言葉なんだ…(笑)

「依舞ちゃんでいいんだよね? お人形さんみたいにかわいいね。
 ツインテールもすっごい似合ってる」
依舞の事をほめる照橋さん
「えっ!? ほんと?」

「うん。すごいかわいい」
照橋さんはいう
「(って違う!何喜んでるのよ。これは余裕のあらわれだわ。
 褒めるとは上のものが下のものに行うもの。絶対引かない!)」

「えー先輩の方が全然綺麗です!肌もつるつるだし!」
依舞はいう

「ちょ、まじまじ見ないで。今日はすっぴんなんだから」
照橋さんは言う

「(すっぴん……すっぴん…
 隅々までピンとメイクしてるのがすっぴんってことだよね)」
”毎日1時間かけてメイクしている”
そのすっぴんという言葉の威力たるや…

「天ぷらうどん2つね。
 かわいい新入生さんだね、ほい海老天サービス」
食堂のおじさんは言う
「(やった! ほら見なさい。私くらいの可愛いさとなれば、学食ですらおまけしてもらえる)」

「(ん、だから…!? でかっ!伊勢海老まるごと!? 
 この私が負ける、この世界が私中心に回ってないなんて!!)」

「(そんなのいやー!!)」
食堂から出ていく依舞ちゃん

「(悪かったわね。でも、貴方に分かってほしかったの!
 世界は貴方中心に回ってるんじゃない。私中心に回ってるってね)」
照橋さん…腹黒い

「(ほらな。あの子の方が照橋さんよりまだ可愛げがある)」
食堂で食べていた楠雄は思うのだった
照橋さんより可愛いって言ったのは心の中含めての可愛さだったか、楠雄

第2話「欺け!Ψプリルフール」
あらすじ
4月1日はエイプリルフール。海藤はここぞとばかりに嘘をつきまくって、クラスメイト達を驚かせる。そんな中、楠雄はサイコキネシスを使ったところを海藤にうっかり見られてしまう!

幸いにも楠雄の仕業だとはバレなかったが、海藤は自分が目にした光景をクラス中に広めようとする。しかし、さんざん嘘をついてきたせいでオオカミ少年となっていた海藤の話は、クラスの誰にも信じてもらえなくて!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

「(さて、僕が超能力者だとばれないよう、今日も頑張る…)」
教室の扉を開け、そう思っていると
「なぁ斉木、超能力者なの?」
登校早々、聞いてくるクラスメイトに驚愕する楠雄

「(開始数秒で大ピンチだと? なぜそんなことに?)」
疑問に思う
「まじなのか。海藤の奴がそう言ってるぞ」
「(海藤が?)」

「あぁ、そうだぜ。斉木は超能力者。
 はははっ!馬鹿め!ひっかかったな!今日はエイプリルフールだぜ!」
海藤はネタばらしをする
あーそういうことか

「(本当の意味で冗談になってない…。
 やれやれ、エイプリルフールか)」
楠雄はあきれる
冗談って…本人にとって冗談でもないって言う(笑)

「おい知ってるか。
 松崎が今日休みらしくて、何でもおたふくかぜで寝込んでいるそうだ」
海藤は言う

「(なんだあいつ。まだやってるのか?
 エイプリルフールもほどほどにしておけよ)」
楠雄は思う

「おいっす!」
燃堂が教室にやってくる
「おう! 燃堂、聞いたかよ朝のニュース、マジびっくりだよな」

「何がだよ」
「東京スカイタワーって先端からビームが出るらしいぜ!」
えー(笑)

「(燃堂相手に大胆すぎる)」
楠雄は思う
「この俺っちをなめてんじゃねーぞ。そりゃあれだろ?」

「(お、燃堂もさすがに知っていたか)」

「エイブリーデイ フールってやつだぜ」
エブリディ―(毎日)フール(馬鹿)
「(それはお前の事だろう)」
間違え方も斜め上すぎる(笑)

「何言ってんだ、今日は3月31日だ。
 エイプリルフールは明日だぞ?」
海藤は言う
さらりと嘘ついた(笑)

「じゃあ、マジでビームが?」
毎日(エブリディ)バカ(フール)
「(エブリディフール…)」

「じゃあ、屋上行ってみてくっぜ!」
燃堂は屋上へ

「馬鹿な奴だ、なぁ斉木」
海藤は言う
「(まったく後で痛い目見ても知らんぞ)」

「おい海藤! 
 デマ流すなって松崎がおめぇの事、探してたぞ」
クラスメイト達は言う
あらら

「おっと!その手は食わねぇぜ。そう言って、ビビらそうとしてるんだろう」
いや、後ろに松崎先生が…(笑)
「この俺様は騙せんぞ」

「貴様か?」
「うわぁぁ!松崎だ!」
騒ぐ海藤

結局、松崎先生に怒られる海藤だった

「(ちっ、しゃれが分からん奴め。まぁ、そろそろやめておくか。
 エイプリルフールは午前中までっていうしな)」
廊下を歩く海藤を見かける楠雄

楠雄は中庭で本を読んでいた。
「(海藤、こっぴどくしかられたようだな。全く馬鹿な奴だ。
 そもそもあいつは今日に限らず、日ごろから嘘つきじゃないか。僕のように常々正直生きなきゃならんぞ、全く)」

そんなタイミングで大きな風がふき、持っていた本が飛んでしまう
「(やれやれ、危ない、アブな…い!?)」
空中で止めた本を海藤に見られてしまう

思わず、超能力を止め、本を地面に落とす楠雄
「(しまった…。つい、反射的に…)」
姿を見られないよう、木の陰に隠れる


「は? 本が空中に浮いてた? なんだそりゃ」
「もういいよ、嘘は」

「いやこれは本当なんだって! 2,3秒完全に空中に静止してたんだ」
そう必死に訴える海藤
「信じられる訳ねぇだろ」「さっき、さんざん嘘ついてたくせによ」

「この魔の封印された右腕にかけて誓う!」
海藤は言う
「(より信用できんわ)」
楠雄は思う

「(やれやれ、仕方ないわずかだが、僕のせいでもあるし。
 慰めに行ってやるか)」
楠雄は思い、中庭に向かう

「本はこの辺に落ちたはず…」
本を探していた
「(残念だが、とっくに回収したぞ)」

「おぉ!何してんだ?」
声が聞こえ、声の主を探す海藤
「上だ、チビ。ここだ、ここ!」

屋上には燃堂の姿が
「てめぇ、そこでなにやってんだ!」
「へへ、スカイタワーをビーム出す姿を狙って、写真撮ろうと思ってよ」

「(あんな嘘、まだ信じてたのかよ。
 俺はこんな真っ直ぐな奴を騙して…こりゃ誰からも信じてもらえなくて当然かもな)」
落ち込む海藤

「けど、買ってきたカメラ、使い方がわかんなくてよ。
 なんだ、このボタン?」
燃堂がボタンを押すと、カメラのレンズが外れ、地面へと落ちていく

「アブねぇ!ちび!」
燃堂が叫ぶ

すると、海藤の顔に落ちてくるカメラが移動して、地面に落ちるのを目撃する
これは仕方なく、使っちゃった感じか
「で、今度は屋上でカメラを落としたら、空中で静止したって?」

「勝手に空中に止まったんだ!」
「チビの言う通りだぜ!」
海藤と燃堂はクラスメイトにそう主張する
「まだやってるんだよ、もういって」

「(なんつうか、すまん……)」
楠雄は少し反省していた
「(放っといたら、怪我ですまなかったし…僕は悪くないな)」

「こう落ちてきて、ピタッ、すぅー、すとん、だ!」
必死に言う海藤
「ありえるか?」

「いや、知らねぇよ」
「じゃあ、もう一回カメラ屋上から落としてみろよ。
 それでピタ、すー、すとん、なら信じてやるよ」

「いや、これ俺のじゃねぇし…」
海藤はいう
「おう、上等じゃねぇか。やってやろうぜ、ちび」
持ち主である燃堂が言った為、実践することに

「俺達の、ピタッ、すぅー、すとん、を見せてやるぜ!」
気合を入れる海藤
しかし、屋上から落としたカメラはバラバラになるのだった
流石にそれには楠雄、助けないよねぇ…

「みせてもらったわ、完璧までのガーシャンを」
と言われてしまう

「これで俺は完全に信用を失った」
「ほんとだよ、どうしてくれるんだよ、
 高ぇんだぞカメラって」

「俺だけのせいじゃねぇだろ、貴様だって見ただろ!」
海藤は言うが、燃堂は否定する
「いや、みてねぇよ。こっからじゃ、普通に落ちたようにしか見えなかったっつうの」

「はぁ? お前、ぴた、すー、すとん、見てねぇのかよ。
 じゃあ、なんでこんな真似…」

「おめぇがそう言ったじゃねぇか。なったんだろう? 
 がーすぴーずばって。おっ、まさかてめぇ、嘘だったんじゃねぇだろうな」
燃堂は言う
「…嘘じゃねぇよ(もうつかねぇよ、てめぇにはな)」

「っていうか、まだでねぇのか? スカイタワーからビーム」
燃堂の姿に海藤は
「あれはだな」

「うぉ! 出たービーム!」
燃堂は言う
「えっ!?」

その正体はやはり、楠雄だった
「(やれやれ、これで借りは返したぞ)」
楠雄が原因の騒ぎだったから、借りってことかな?

第3話「春のΨ終兵器」
あらすじ
花粉症で苦しむ楠雄の両親。國春にいたっては穴という穴から体液が流れ出る始末。つらそうにする2人を他人事のように見ていた楠雄だったが、今年は楠雄まで花粉症を発症。しかも、くしゃみをするたびに無意識に超能力が発動して、物を爆破してしまう! 

斉木は薬を飲んで、なんとかくしゃみを抑えながら学校へと行くが、教室で再度薬を飲もうとすると燃堂が絡んできて……。楠雄はくしゃみを止められるのか!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

「へっ、くっしゅん。はぁー」
くしゃみをする母・久留美
「(花粉症がつらそうだな)」

「くーちゃん、おはよう。
 そうなのよ、ちょっとゴミ捨ていっただけでこんなに……」
母・久留美はいう
「辛いなんてもんじゃないよ」

「(父さんもか)」

「(うわっ、汚っ。穴という穴から体液が出てるじゃないか)」
うわぁぁ…

「花粉症で死ぬ。楠雄! なんとかしてくれ、楠雄。
 僕の体に触れてくれ!」
「(おっさんの体液はNGなんだ)」

「くっそー! 
 余裕ぶってるが、お前だってなる可能性があるんだぞ!」
父・國春はいう

「(この僕が花粉症? そんなことあるわけな……あ)」
楠雄はある異変を感じる
「どうした、楠雄?」

「(いや、これは…)」

楠雄はくしゃみをしてしまう

「(花粉症かもしれない…)」
くしゃみだけで椅子を破壊(笑)

「今のくしゃみ?」
「風邪一つ引かないくーちゃんが……」
驚く両親

「(いや、厳密に言えば、風邪もひくが、すぐ治せるのだ。
 パイロキネシスで体温を上げて、ウィルスを一気に殺せばいい)」

「(しかし、花粉症は目や鼻の面膜に花粉を付着することで発症する。
 さすがの僕も花粉だけ取り除いて、呼吸することはできない。このままじゃ、本当に花粉で人が死ぬぞ)」

「楠雄、考えたんだが、
 お前のその症状・花粉超というのはどうだ?」
それ、今決める事か

「(まじめにやってくれ)」
楠雄は言う
「さっき、僕を見捨てたくせに自分で考えろ!」
はぁ…とため息をつく楠雄

「そんなことより、ママ!
 見れこれ、編集長にもらったんだ」
ゴルフバックを見せる

「(あんな奴に頼るより、自分で何とかしな)」
楠雄はくしゃみをする
その瞬間、持っていたゴルフバックが破壊された

「ああぁ!? 僕のゴルフクラブがー!」
ショックを受ける父・國春

「(体が力むことによって、サイコキネシスが無差別に発動してしまうのだ)」
楠雄は言う
「本当に無差別なんだろうな?」
「(無差別…)」

「くそ…やばいな。大切なものは避難させておこう」
父・國春はいう

すると、また楠雄がくしゃみをする
持っていた大切なものが爆発した

「絶対、無差別じゃない! パソコンとゲームが……」
涙ぐむ父・國春
「(うるさい。後で全部元に戻してやる。それどころじゃないんだ…)」

「(このくしゃみ止めないと、学校にでも行けないぞ)」
楠雄は思っていると、あることに気づく
「(ん? くしゃみ止まってないか?)」

「あぁ、薬飲んだからな」
父・國春はいう
「(常人が飲んでるその、あれか? こんな小さい錠剤でくしゃみが収まるなんて、信じられない。医学はここまで進歩したのか)」
感心する楠雄。飲んだことなかったのか

再び、くしゃみをする楠雄
破壊の対象になったのは父・國春の携帯で
「無差別どころか、ピンポイントだよ!」

「(早く飲まないと…)」
楠雄は思う

マスクをして、学校に登校する楠雄
「(ふぅ、やれやれ薬が効いたようだ。
 これからはマスクの着用と薬の服用を気を付けないと)」

「俺っちも花粉症でよ」
「(くしゃみが止まらなくなったら、大惨事になりかねない。
 おっと、薬の効果が切れるころだ)」
楠雄が薬を取り出すと

楠雄の右手を掴み、燃堂は薬を取り上げた。
「俺がくしゃみするところをちゃんと見ろよ」
「(なぜ?)」
なぜ…?

「(お前のくしゃみなんて、どうでもいいんだよ。
 早く薬を返せ!)」
楠雄は思う

しかし、燃堂はくしゃみをしないまま終わる。
「おさまっちまった」
「(今の何の時間なんだよ、早く薬を)」

「おぉ、またでそうだ。あ、今度は間違いねぇ。じゃあ、見てろ」
燃堂は言い始める
「(早くしろよ)」

「……やっぱでねぇわ」
燃堂はまた言う
「(いい加減にしろ。早く薬を飲まない…)」
マスクを下に下げ、薬を飲もうとする楠雄

「(うっ、まずい。で、…)」
また楠雄はくしゃみをしてしまう

「(くっ、やってしまった…。
 何が爆発した? どうか燃堂の頭であってくれ)」
そう願うものの

「(ん? は?)」
爆発したのは薬の方だった
「(ピンポイントでこれ!? なんということだ。とりあえず、マスクだけしておこう)」

「(おや? そういえば、マスクは…
 爆風であんな所に!)」
燃堂の足の下にあったマスク

「(おまえのせいで大丈夫じゃないんだよ! 足どけろ! 
 もう無理だ!)」
そう思い、教室の扉を開ける楠雄
「(早退する!)」

廊下を一直線に走る楠雄
「(人気のない所で瞬間移動しよう)」
ちらりと後ろには燃堂が
「待てよ、相棒―!」

「(燃堂、何故ついて来るんだ! お前が居たら、瞬間移動できないんだよ。
 ちっ、やむおえん。悪く思うなよ)」
消火栓をなげ、燃堂を追い払おうとする楠雄

「(よし、まいたぞ。
 また……耐えろ…耐えろ…)」
耐えきれず、楠雄はくしゃみしてしまう
消火栓が爆発した

その爆風で楠雄の前にやってくる燃堂
「(お、おい、大丈夫か?)」
流石に心配する楠雄
「いてて……どこ行くんだ。これからくしゃみが出そう時に…」

「(だから、何故! くしゃみを見せることに何の意味があるんだ。どうでも……あ、 
 ……危なかった。しかし、室内なのになぜ、こんなに出るんだ?)」
楠雄は言う
どうして、見せようとするんだ…(笑)

「(こんなんじゃ、外に出た一瞬で爆中死だぞ)」
楠雄は思う

「しゃあね、奥の手使うっきゃねぇか」
取り出したのは”花粉”がついた枝
えぇぇ!? 何で持ってるの

「(それが原因か! )」
楠雄は思う
「待ってろ、今出すから」

直ぐに道を変え、燃堂から逃げる楠雄
「どこいくんだ、相棒!」
「(一刻も早く、この場から離れないと…)」

「何でかわかんねぇけど、この木振ると、くしゃみが出るんだ」
くしゃみ出るのに、もってきてどうするんだ(笑)

「(っていうか、その生物兵器をおけ。
 花粉が飛び散りまくってるんだよ、早急に瞬間移動しないと、仕方ない!)」
走る楠雄に追いかける燃堂

楠雄は燃堂の首元に手刀をいれ、気絶させる
「(悪く思うなよ、お前が悪いんだ。とにかくこれで目撃者はいない。
 今すぐ瞬……瞬間)くしゅん!」
その前にくしゃみをしてしまう

目の前の壁を破壊
「(しまった!)」

「なんだ、今の音」
「あっちから聞こえたぞ?」「行ってみようぜ!」

「(早く瞬間移動を…その前に壁を復元しないと…)」
復元しようとした矢先、花粉によって、生徒たちの視界が奪われていた
「(まさか花粉に足元救われるなんて)」

壁を復元する楠雄
「(花粉に救われた…)」
どんなおちだ…(笑)

第4話「リΨクル!ゴミ拾い大会」
あらすじ
燃堂、海藤、灰呂に誘われて左脇腹町ゴミ拾い大会に参加することになった楠雄。この大会、ただのボランティア活動かと思いきや、100万円もの賞金がかけられていた。純粋にゴミ拾いをしに来た者、賞金目当ての前回優勝者、さらには裏取引を持ちかける奴まで現れて……。

頭脳と根性を駆使してゴミ拾いをする楠雄達は、賞金をゲット……いや、左脇腹町をきれいにすることができるのか!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

「(すごい人だな。
 ゴミ拾いにこんなに人が集まるのか?)」
楠雄は思う

「なんだ、本当に知らないのかい?」
灰呂はいう
「(中学まで、別の地域に住んでいたからな)」

「ゴミ拾い大会っていうのはこの町の名物イベントなんだ。制限時間内にどれだけのゴミを集められるか競うんだ。ゴミは種類によって、ポイントが違う」

「(ツチノコの亡骸すごい)」
9億Pって…

「皆競い合うことで、ゴミがなくなる。素晴らしいイベントさ!」
灰呂はいう

「このゴミ拾い大会、優勝チームにはなんと、賞金100万円だ!」
海藤は言い切る
え…賞金出るの?

「(その体で業者雇ったほうが早くない?)」
楠雄は思う
確かに…
「確かに賞金はあるけど、みんなの目的は街の綺麗にすることであって…」

「全員金目てに決まってるだろ、馬鹿め!」
海藤は言う
「(ゴミがいるぞ。ピンポイントだ)」

「そんなことないぞ!」
灰呂は反論する

「どうしたんだい?」
声をかけられた
「あ、あなたは! 
 ゴミ拾い大会、前回の優勝者、五味寛(ごみ ひろし)さん!」

「(名前は安直だな)」
楠雄は思う
「おぉ、私の事を知っているのかね?」

「もちろんです! 前回残り五分で捨てられた軽トラ引きずってきた
 奇跡の逆転劇は今も語り継がれてますよ!」
灰呂はいう
「(それありなんだ)」

「はは! そんなこともあったねぇ。そうそう、そこの君」
五味さんに言われ、ギクっとする海藤
「確かに賞金目当ての人もいるが、この町を愛し、ボランティアで集まっているものもいる。一緒に頑張ろう。百万拾いたい…ゴホン! ゴミ拾い大会!」

「(今、百万拾い大会って言いそうになったな)」
楠雄はつっこむ
おそらくこの人も金目当てかなぁ…

ゴミ拾い大会の始まりの時間となる
「(やれやれ、やるしかないのか…)」

”なお、今回の大会により、
 粗大ごみや車などは10キロ以上でも25ポイントまでになります”

その言葉に五味さんがショックを受けた様子
「(そりゃそうだろうな)」

”それでは第31回ゴミ拾い大会スタート!”
クラッカーが鳴る
「(クラッカーから大量のごみが…)」

「よし、今鳴ったクラッカーのごみを拾いに行こうぜ」
燃堂は言う
「待て燃堂」
「なんだよ」

「紙テープや紙吹雪は拾いにくいうえ、軽くて効率が悪いんだ。目の前にあるゴミをただ拾えばいいってわけじゃない。これは頭脳戦だ!」
海藤は言う
「(ゴミ拾いだろ)」

「じゃあ、これ(竹ほうき)の出番だな!」
灰呂はいう
「それは竹ほうき!」

「(何そのポーズ)」
楠雄は思う

「半分正解だな」
知らない人が現れる
「誰だお前は」

「竹ほうきを用意してきたのは正解だ。使い方は不正解だな」
知らない人はいう
「どういう意味だ」

「この大会は拾うものによって、えられるポイントは違う。
 つまり、これ(吸い殻)だよ」
知らない人はいう
「タバコの吸い殻!」

「たしかに吸い殻は1グラムで10ポイント。
 燃えるごみの十倍!」
灰呂はいう

「そう、竹ぼうきで集めるブルーム(ほうき)使いは
 吸い殻を狙うのが定石だ」

「(ブルーム使い?)」
いや、なんでブルームって言い方にするの(笑)

「ポイントの低い燃えるゴミは無視が鉄則だ」
知らない人はいう
「(これ、ゴミ拾いだよね)」
うん、ゴミ拾い大会

「私と組まないか? 君たちが集めた吸い殻を私たちと渡して、賞金を山分け。
 つまり、この町の吸い殻を独占する」
知らない人はいう
「(真剣な顔して、何を言ってるんだ)」
ほんとだよ(笑)

「集めた吸い殻を渡すだって?」
海藤は言う
「そんなの、不正行為じゃないか!」

「君らは集めたごみを捨てればいいんだ。僕らはそのごみを拾うだけ。
 なにもおかしくないだろう?」
知らない人はいう

「確かにそれなら……」
海藤は言いかけるが
「お断りします! 私たちはゴミを捨てに来たんじゃない。拾いに来たんだ!」

「ちっ、後で後悔するぞ」
そう言い残し、去っていく

「ちょ、灰呂なんで断るんだよ」
海藤はいう
「僕はゴミ拾いをしたいんだ!」

「(胸を張れないゴミ拾いは普通、ないんだがな)」
楠雄は思う

「”それから灰呂達は一心不乱に目の前のごみを拾い続けた。しかし、ポイント効率の悪い、ゴミを見過ごせない灰呂。大幅に時間をロス。さらにチームメイトの足の引っ張りも重なり、ポイントは伸び悩んだ。残り時間は10分を切った”


海藤は体力がなく、めちゃくちゃゆっくり歩いていた
「(コンビニ帰りか、それ)」
楠雄はいう

「結構、きちぃな」
「1位との差はだいたい、300ポイント。
 しかし、ここにあるごみは500ポイント以上ある。これを回収場までもっていけば、僕たちの勝利だ」

「はははっ、それはどうかな? 」
さっきの竹ぼうきの人が現れた。
「さっきの! 何の用だ。さっきも言ったように貴様らの仲間にはならんぞ!」
海藤はいう

「(お前は言ってない)」
言ってたのは、灰呂

「仲間? あぁ、それならもう必要ない。もういるからな」
知らない人はいう

「そ、そんな…なんで五味さんが」
現れたのは”五味寛”さんだった
「やめられないんだよ、ギャンブルが…」
目が血走ってる…(笑)

「(参加者、ゴミばっかか)」
楠雄はつっこむ

「そんなことより、これがなんだかわかるかな?」
五味さんが持っていたタバコの吸い殻
「まさか…」

「そう、その袋の中はすべて吸い殻だ。
 1キログラムの吸い殻(ダイヤモンド)だ!」

「(ついに吸い殻をダイヤモンドと呼ぶようになった)」
楠雄は思う

「吸い殻は10グラムで10ポイント。
 つまり、2キロって2000ポイントだ」
五味さんはいう
「そんな…」

「無駄な努力だったな!」
笑う五味さんたち

「(そうか、袋には大量に吸い殻が入ってるのか。
 それなら…ひとつくらい火のついたままのタバコもあるかもな)」
楠雄が言うと、二人のごみ袋は燃え始める
楠雄がやったのか

「おー勝手に自滅しやがったぞ」
「(やれやれ、優勝して目立つのは嫌だったんだが、
 不正行為を見逃すわけにはいかないからな)」

「優勝は、9億23ポイントの谷口さん。なんと谷口さん、ツチノコの死骸を発見しました。谷口さん一家には100万円が贈られます!」

まさかのツチノコ発見者で負けるオチ(笑)

第5話「静寂切りΨた音楽室の幽霊」
あらすじ
PK学園に音楽室の幽霊の噂が広まった。幽霊を除霊して女子の気を引こうと考えた鳥束に協力を頼まれた楠雄は、幽霊騒ぎで学校が注目されると困るので、鳥束と共に幽霊退治に乗り出す。

楠雄達が夜の学校にやってくると、誰もいないはずの音楽室からピアノの音が聞こえてくる……。当初の目的どおり、除霊のために音楽室に乗り込む鳥束と楠雄。そこには超絶かわいい女の子の幽霊がいて!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

「ねぇきいた? 音楽室の幽霊の話」
「なにそれ?」
「誰もいないはずの夜の学校でピアノの音が聞こえるんだって」

「えーありがちすぎない?」
「でもマジっぽいよ?」
「へー不思議だね」「すごい不気味よ」
女子トイレで話す女子たち

女子が出てくると
「話は聞かせてもらった。ゆうれいならお任せっす」
それを鳥束が聞いていた
「変態だわ!」


「音楽室からボーンと。
 扉を開けると、ピアノの鍵盤にべったりと血の跡が!」
海藤が怪談話をするが、全く反応しない二人
「反応薄過ぎるぞ、貴様ら…」

「血の跡を拭けばいいじゃん」
燃堂が身の蓋もない事を言う
「そんな話じゃねぇんだよ!」

「(音楽室の幽霊か。幽霊といえば、
 誰かいた気がするが、全く思い出せないな)」
楠雄は思う

「斉木さ~ん」

「助けてくれ~」
怖っ!
「ひぃぃ!?出たぁぁ」

「これは女子トイレに聞き耳立ててたのがバレて、殴られただけなんで。
 全然大丈夫っす」
それ、大丈夫じゃない(笑)
「(余計に怖い)」

「斉木さんにちょっと話があるんスけど…」
鳥束は言う
「(やれやれ、めんどくさい…)」

男子トイレに集まる二人
「一生のお願いっす! 
 今夜、俺と音楽室の幽霊を退治しに行きましょう!」
鳥束はいう
「(お前の一生は何回あるんだ)」

「解決するって色んな子に約束しちゃったんっすよ!」
鳥束はいう
「(まぁ幽霊騒ぎで学校が注目されるのは困るな。やれやれ…)」

仕方ないので、鳥束の誘いをのることにする
「なんか、夜の学校ってわくわくします」
「(意外だな。ビビりのお前なら怖がるかと思ったのに)」

「なに言ってるんすか、
 幽霊もうじゃうじゃいるし、全然怖くないっすよ」
鳥束はいう
「(それが普通、怖いんだろ)」

ジャン!
「ピアノの音っすよ! 斉木さん」
鳥束はいう
「(さぁ、誰の仕業か。千里眼!)」

「(誰もいない…? ということはやはり
 よし!音楽室に行くぞ!)」
楠雄は言う
「はいっす!」

「そこまでっすよ!」
音楽室の扉を開ける
「(やはり、いないか…。だが、お前の目から見たら、どうだ?)」

「かぁ!?」
「(何がいるんだ?)」

「斉木さん、サイコメトリで見てください」
鳥束は言う
「(いったいなんだ? やばいのか?)」
鳥束に触れる楠雄

そこにはピアノを弾く女の子

「超絶かわいい」
「(どうでもいい)」

女の子の幽霊に訳を話す二人
「…そうですか。私のピアノの音が皆さんを怖がらせていたんですね」

「(一部の変人を除いて、
 君の姿は見えないからな)」
楠雄は言う

「迷惑をかけるつもりはないんです。ただ、このピアノに触れることに最近気づいて、
 このピアノを弾いてると何故か、とても落ち着くから」
女の子の幽霊は言う

「(生前の持ち物や思い入れのあるものには触れることが出来る、か。
 全く残酷な仕様だな)」
楠雄は思う

「好きなだけ弾いたらいいさ。
 僕に情熱のバラードを聞かせておくれ」
鳥束(笑)

「えっ、いいんですか?」
「(よくないだろ。
 気の毒だが、このまま放っておくわけいかないだろう)」
楠雄は言う
「確かに…」

「お姉さん、すいませんっす。
 人に迷惑をかける幽霊を霊能力者として、見過ごせないんす」
「な、なにを…」

「さぁ、退散してください。
 お願いします!みんな怖がってるんすよ! 退散してもらえませんか?
 俺の顔に免じてね」
鳥束はただ、お願いするだけ
「えっ…いや」

「(説得するだけかよ。
 そういえば、あいつ、霊に触ることもできないんだもんな)」
楠雄は思う

「そうだ、俺んちおいでよ! お願い、ほんのちょっと少しでいいからさ!
 おいでよ、何もしないから!」
そう言う言い方が一番信用できねぇよ(笑)

「(目的変わってんじゃねぇよ)」
楠雄もつっこむ

「…わかりました」
「えっ? うち来てくれんの?」
そういうことじゃないでしょうが(笑)

「それは、死んでもいやです」
「(幽霊ジョーク)」

「ピアノは諦めます。
 今までご迷惑おかけしました。さようなら」

そう言って、消えてしまった

「あぁ!? ほんの少しでいいから……
 はぁ、なんか悪い事しちゃったっすね…」
鳥束はいう

「(まぁ、仕方ないだろう。
 見えないものに気を配る余裕などない)」

次の日の朝ー
音楽室のピアノがどこかへ運ばれていくところを目撃する鳥束
「なにやってんですか!」
「処分するんだって。妙な噂もあったしね」

「ピアノの音っすか? それは昨日俺が…」
「昨日はピアノの音だけじゃなかったらしいんだ。
 声も聞こえたって。悲しみの入り混じった声で”おいで~おいで~”って」

「何それ、怖っ」
鳥束は言う
「(お前のことだろう)」

「斉木さん!」
「(幽霊関係なく、古いピアノだったしな。どうせ、こうなったんだ。
 余計な罪悪感を感じずに済むだろう)」
楠雄は言う

「斉木さん! 一生のお願いがあるんすけど…」
昨日と打って変わって、真剣な顔で言う鳥束

場面が変わって、職員室―
「あのピアノはうしみつさん、のご両親が寄贈してくれたんだよ。もう20年近く前になるかなぁ、凄くピアノが上手な子だったんだが、病気で亡くなってしまってね。その子が使ってた、ピアノなんだよ」
「そうだったんですか…」

「ん? ピアノがない」
松崎先生は気づく

その頃、楠雄は鳥束家にいたー
「(あいつにしてはまぁいいことしたな。 
 しかし、そこまでして、家に呼びたいかね)」
楠雄は思う

鳥束の部屋にドカンとピアノが置いてあった
「せまっ……」
ピアノが置ける場所、ないのか…(笑)

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