此花のアニメ&漫画タイム

今の所、カゲロウプロジェクト・斉木楠雄のΨ難・D.Gray-man HALLOW・ヘタリア world starsの情報や感想などを上げています

「私はジグロの娘です」チャグムと共にカンバルへと帰ってきたバルサ。カンバル王と話す為、王の槍を探すことにするが…?第1話「バルサ、故郷へ」 感想 精霊の守り人最終章(実写ドラマ)

スポンサーリンク

此花(このはな)です

今回は精霊の守り人最終章の第1話「バルサ、故郷へ」の感想を書いていきたいと思います

第1話「バルサ、故郷へ」
あらすじ
巨大な勢力を持つタルシュ帝国の第二王子・ラウル(高良健吾)は、今にも海を渡り新ヨゴ国に攻め入ろうとしていた。短槍使いの女用心棒・バルサ綾瀬はるか)は、祖国である新ヨゴ国を守るために、隣国のカンバル王国、そしてロタ王国と同盟を結ぶべく動くチャグム皇太子(板垣瑞生)と共にカンバル王の元へ向かう。

バルサにとってそのことは、封印された過去の秘密の扉を開ける旅でもあった。

公式より
第1回 「バルサ、故郷へ」 | あらすじ | 精霊の守り人 最終章 | NHK大河ファンタジー

待ちに待った最終章の1話。最初から魅了された回でした。
ユグロという存在が消え、カグロがその役割を担ったドラマ版。ログサムが生きているという原作にはない状況から、ログサムとユグロの存在が似ている、という点のため、無くしたという話でした。

その話に関しては原作者である上橋さんが説明されています
天と地のはざまで ――最終章に寄せて―― 原作者 上橋菜穂子 | インタビュー | 精霊の守り人 最終章 | NHK大河ファンタジー
上橋菜穂子 公式ブログ

さて、本編の感想へ行きましょうか!
最初はカンバル王国のある場所で、山の王への扉が開かれた!
とログサム王が宣言するシーンからでした。

山の王への入り口が開かれたということは秘密の儀式が開かれる、という事を意味します。
それは山の王からルイシャという高価な宝石を贈られる為の儀式です。
ジグロも参加したことがある儀式。それは決して口外してはいけない儀式で、バルサにもジグロは言っていませんでした

「”戦の足音が近づいてきた。巨大国家・タルシュ帝国が海を渡り、わが国・新ヨゴ国に攻め入ろうとしていた。国を守るため、皇太子である私、チャグムは隣国のロタ王国、カンバル王国と同盟を結ぼうと旅に出た。

それを知ったタルシュ帝国の王子・ラウルに私は命を付け狙われることになった。
 私を守るために一人の用心棒が雇われた。かつて、幼い私を異界の魔物から救ってくれた大恩人・人呼んで短槍遣いのバルサだ。

 バルサと私は同盟を結ぶため、カンバル王の元へと向かった”」

OPが最終章バージョンに代わってて、気になるシーンがいっぱい.聖導師と帝のシーンとか、帝が水をかぶるシーンとか、おぉあのシーンかというものもありながら、これはドラマオリジナルシーンかな?と思うシーンも。

カンバル国の国境近くで槍を持ち、馬に乗る3人組が通り過ぎる。
「あの人たちは商人には見えなかったが」
チャグムはバルサにそう聞く
「ロタに出稼ぎに行くカンバル人だろう。タルシュの刺客ではないさ。
 もうじき、雪が深くなるからね、その前に一家を支える男たちがロタや新ヨゴ国に出稼ぎに行くのさ」

「”私とバルサはカンバル王国の国境に近づいていた”」

その後のバルサとチャグムの槍の鍛錬は見ていて、うれしかったなぁ。
楽しそうにやるんだもの

カンバル王国の国境の近くでたき火を囲むバルサとチャグム
「無事にカンバルに入れたとしても、王に会うことなんてできるだろうか」
チャグムの問いにバルサ
「王の槍になら、会えるかもしれない」
と答える

「王の槍? 」
「カンバルは武人の国だ。
 王の槍と呼ばれる最強の武人たちが王の力を支えている」

バルサはその武人に育てられたんだね」
チャグムがそう言うと、フッと笑みを見せるバルサ
「……あぁ」

「ジグロは王の槍でありながら、私を守るためにカンバルを捨てたんだ。
 そのジグロが死ぬ2年前だった。一人の武人が現れた」
その名はカグロ

「それまでにジグロは追手となった8人の王の槍と戦い、殺してきた。
 それがどんなに辛い事だったか……。ジグロはずっとかつての友を殺す苦しみに耐えてきた」

「だから私にはジグロが最後にきた
 その武人に殺されようとしてるんじゃないかって、そう思えたんだ」
バルサはいう
「二人はその日は決着をつけなかった」

”「どうして、戦いはもう終わったんじゃなかったのか。
 8人いる王の槍は皆、去年倒したはずだ。さっきの武人は誰なんだ!」
バルサはジグロに問いかける

「王の槍は全部で9人いる。殺した8人とこの私だ。
 一つの氏族から王の槍は一人ずつ選ばれることになっている。私がこれまで殺してきたのは私とは違う氏族の王の槍たちだ」

「それじゃ…」
「あの武人がカグロ。
 ……私の兄だ」

ジグロは答えた

「だから…殺さないのか。
 ……カンバル王はどこまで卑劣なんだ!」
そう吐き捨てるバルサ

「それからジグロは来る日も来る日も森に行き、無言のまま兄と槍を交わした。
 そして、あの夜……」

カグロとジグロとの闘い
「私は生まれて初めて、あんな戦いを見た」

「ジグロの槍が相手の槍にのりうつり、やがて一つの心が二つの槍をつかさどり、
 やがて二人は舞を舞うかのように戦い続けていた」
あれが槍の舞の片りんなのかもしれない……

”「……ジグロ」

「何も言わないでくれ。何も話せないことはよくわかっている。
 ……兄上はもう、立派な王の槍です」
ジグロは言う

カグロに近づき、ジグロは膝をおり、あるものを差し出す
「これを持って行ってください。
 そして、カンバル王に私を殺したと告げてください」
戸惑うカグロだが、ジグロが強く差し出すと、ようやく受け取った

カグロの前には見守っていたバルサが立っていたのだった”

「ジグロが言ったとおりになっていれば、ジグロの兄であるカグロが王の槍となって、
 今はカンバル王の近くにいるはずだ」
そう、チャグムに言うバルサ

「その人に会いに行くんだね。その人はバルサの事を知っているの? 
 ……今のカンバル王がバルサの父親を殺したことを」
「……さぁ、会ってみなければわからない」

「さぁ、今日中にカンバルに入れるだろう」
そう言って立ち上がるバルサ

国境の砦にて、
バルサとチャグムは警備隊長であるカームと会うことになる
バルサが持っていた槍を確認するカーム

「この短槍はお前のものか?」
「そうです」
「なぜ、こんなものを持っている?」

「私は護衛士です。
 ……この若者も護衛士の見習いをしています」
バルサはいう
「女の護衛士、しかも短槍使いか」

「私は護衛士の養父に育てられました。
 私を育てた父もカンバルの生まれです」

「カンバルで武術を学んだものが落ちぶれて、
 異国で護衛士や盗賊になるものもいるというからな」
そう、納得した様子のカーム
「そこの若者はどこの生まれだ?」

「新ヨゴ国です。
 もっとも捨て子だったようですが」
バルサはいう

「……わかった。気をつけていけ」
カームはそっとバルサに短槍を返してくれる
国境を通してくれた

バルサのいう事を信じてくれたのかな」
チャグムは言う
「ほとんど嘘はついていないからね」
確かにあながち間違ってない…(笑)

「私は捨て子か…。
 確かに、嘘をついたとは言えないかもしれない」
そう言うチャグム

「もし、あの警備兵の中にタルシュの手先になっているものがいたとしたら、
 私に気づいたらだろうか?」

「もしそうなら……すぐにわかる」
バルサがそう言うと、すぐに矢が飛んできた
「伏せろ!」

盗賊か、それともタルシュの密偵
分からない中で、バルサとチャグムは戦いへと挑むことになる
倒した身体を見ると、タルシュの属国の証であるあの首輪がそこにあった

印象的だったのはチャグムが襲ってくる者たちを殺すことを躊躇したこと。
バルサが助けたからよかったものの、バルサに言われてたし
「こんなことは言いたくないけど、戦うなら殺す気で戦え」
「わかっている……」

そんなところへ警備隊長・カームがやってくる
「……一体何があった? 盗賊に襲われたのか」
「あんたにはこれが盗賊に見えるのか?」

「カンバルでは不況が続いて、旅人の荷物を襲う輩が多い。
 このあたりも物騒になったものだ。警備を強化しなくては」

「お前の家族はカンバルのどこに住んでいる?」
カームは言う
「知り合いに会いに行くだけだ」

「知り合いとは?」
「カグロという王の槍だ」
バルサが答えると、反応を示すカーム

「……知っているか?」
「カンバルの武人でその名を知らぬ者はおらぬ。
 お前のようなものがどこで知り合ったというのだ」

「それは言えない」
バルサが言うと
「わかった。
 ……それなら一緒に来い。私が取り継ごう」

「嘘をつくな。あんたに取り継げるのか?」
「大丈夫だ。私はその息子だ」
カームは言うのだった

王城の谷ーカンバル王国ー
「カーム、その女はカンバル生まれの護衛士に育てられたといったのだな?」
カームは父であるカグロに本当にとり継いでいた

「そうです。
 食い詰めた武人が家族を連れて、異国に逃れたのでしょう」
カームは実直な人だからな、バルサのいう事を信じたのだろう

「女の名は?」
カグロは言う
バルサ、とか言いました」

バルサ……」
そう言うと、何か考え込んだ様子
「本当に知り合いなんですか?」

「いや……」
知り合いというには一度会っただけだもんな…バルサとは

場面が変わり、バルサとチャグムがいる所にカームが戻ってくる
「喜べ。父上が会うそうだ」
バルサとチャグムが動き出すが、チャグムは止められる
「女だけだ」

「いや、私も一緒に会う」
チャグムは言うが、カームはこう答える
「…それを決めるのはお前ではない」

バルサはチャグムと目くばせをした。
私が行くから、大丈夫だ、と言ったような目配せ

カームと共にカグロがいる部屋と入るバルサ
「カーム、お前は出ていろ」
カグロは言う
「え…」

「私が話を聞く」
「しかし…」

「いいから出ていろ」
カグロに言われ、しぶしぶ出ていくカーム
「わかりました」

カームが出ていくと、カグロは口を開く
「ジグロはどうしている?」
あ、やっぱりバルサの事覚えてるんだ…

「死にました。
 貴方に去ってから2年前に病にかかって」
バルサは言う
「そうか…」

「最後にあなたに
 槍を教えられたことを喜んでいました」

「お前はジグロに育てられたのか」
「…そうです。バルサです」
そう言って、カグロに近づくバルサ

「私が誰だかわかりますか?」
「あの時、ジグロに一緒にいた…」
カグロは答えた

「ジグロがしたことも、今のカンバル王がしたことも、
 貴方は知らないのですか?」
バルサは問いかける

「ジグロは、ある日突然、我々の前から姿を消したのだ。
 ……ジグロは王の槍でありながら、王を裏切った。知っているのはそれだけだ」
カグロは言う
……知らないんだな、ジグロが逃げた本当の理由を

「それだけ…」
「それからは同じ王の槍が何人も放たれたが、誰一人返ってはこなかった。
 私に言えるのはそれだけだ」

「ジグロに何も聞かなかったのは”耳なし口なしの誓い”があったからですか。
 カンバルでは王に命じられて人を殺しに行くときには”耳なし口なしの誓い”をたてるとジグロから聞きました。相手の言葉に耳を貸さず、口をきいてはならないと」

「ジグロは貴方や氏族を裏切るようなことを何もしていません」
バルサは言う
「お前は、何を知っているというのだ」

「私は今のカンバル王に……」
「カンバル王に…どうした?」

「カンバル王に……お会いしたいのです」
「お前が? 何のために…」

「タルシュ帝国について、お話したいのです。
 タルシュ帝国を信じてはなりません、この先何があっても」
ここでは”ジグロの真実”は言わないんだな…バルサ

「そのことをお伝えしたいのです」
「そのことを、お前が?」
カグロは疑わしそうに言う
「お取次ぎ願えないでしょうか?」

「お前はいったい、何者なのだ?」
カグロは問いかける
「私は、ジグロの娘です。心からそう思っています」

その言葉にカグロは
「そうか……。ジグロがお前に槍を教えたのか」
つぶやく
チャグムがいる部屋へ戻る道で思い出すのはジグロと出会った時の事、ジグロとの旅路

「ジグロがここへ導いてくれたと、そう信じたいけどね」
チャグムがいる部屋で短槍を見つめるバルサ
バルサの事を思うと心苦しいけど、今はカンバル王を味方につけるしか
 新ヨゴ国が生き残る道がないのだ」

「カンバル王を味方につけるなら、
 新ヨゴ国ではなく、ロタ王国と手を結ばせるんだ」

バルサは言う
「え…?」

二人は椅子へと座って、向かい合う
「ロタ王国とカンバル王国が手を結べば、この北の大陸に大きな壁ができる。タルシュ帝国はそう簡単に手を出せない。
 ロタとカンバルを落とすのが難しいと分かれば、新ヨゴ国から手を引くかもしれない」

「……なるほど」
うんうんとうなづきながら、チャグムは言う
「タルシュの密偵をしていたヒュウゴがチャグムにそう伝えろ、と私に言ったんだ」

「ヒュウゴに会ったのか!? どこで会ったんだ」
とてもうれしそうな表情でいうチャグム
「ロタのツーラム港だ」

”「戦にはもう元々意味などない。だから、この世から無くなることもない。
 無くすことができないなら、どこかで歯止めをかけるしかない」
ヒュウゴの重い言葉”

「ヒュウゴが生きていたのか!」
「チャグムが生きていることを確信していたよ」
バルサは言う

チャグムはうなづきながら、立ち上がる
「私はヒュウゴを見殺しにしたと思っていた。
 ……よかった!」

ヒュウゴが仕組んだ事なのは言わない方がいいよね…チャグムに。
結局、ヒュウゴの作戦は失敗したし…

一方、南の大陸・タルシュ帝国ではーラハーンー
「やはり、チャグムは生きていたか」
「はい…」

「私を裏切り、生きる道を選んだか。
 お前の策略もあの男には通用しなかったというわけだ」
ラウルは言う

「申し訳ございません。北の大陸にいるわが手の者達によって、
 必ずやその命は消されるものと存じます」
そう、ヒュウゴは頭を下げて、言った

「後は力づくで新ヨゴ国を攻め落とすのみ。
 それは殺戮というもっとも退屈な戦で」
ラウルはそう言い、飲み物を飲む

「もし、このままチャグムが生きていたとしたら、
 我々の脅威になると思うか?」

ヒュウゴに問いかける

「……新ヨゴ国にも内通者がおります。
 もはや敵ではありません」

「しかし、あの者には不思議な力がある、
 そう言ったのはお前だぞヒュウゴ」
ラウルは言う
ヒュウゴは沈黙のまま

「できれば見てみたいものだ。その力というやつを」
飲み物のグラスを捨て、玉座へと座るラウル
「少しは退屈もまぎれよう」
乾いた笑みを一瞬見せたヒュウゴだった

あれは同意ではない笑みだよな…ヒュウゴ
ラウルは一直線に突き進む悍馬(かんば)のようだ、と例えてたよな…。それは太陽宰相が言ってたんだっけ
悍馬(かんば):気が荒く、制御しにくい馬。あばれうま。 あらうま

場面が変わり、新ヨゴ国青霧山脈にて
南の大陸から北の大陸へと向かう水の民を見るトロガイとシュガ
「見えるか、あれが流れている、水の民・ヨナロガイの群れが青霧山脈の向こう、カンバルの方へ流れていく」

「北のナユグに春がやってきたんだ。
 見えるか、シュガよ。見えているのか」
トロガイはいう

「……何も見えません」
「なんだい。気のない返事だねぇ。
 呪術を学ぶ気がないのなら、ここにいたってしょうがないだろう!」
シュガの目が死んでるよ……やっぱ、ショックだったんだね聖導師様の事

「なんと、聖導師がタルシュ帝国と通じておるだと?」
驚くトロガイ
「はい…」

「う~ん、で? それをどうするんだ?」
トロガイはいう
「どうすればよいのでしょう? 」

「そんなこと、私に聞くな」
トロガイはそう返す
「聖導師様は私にも協力を求めてきたのです」
「何のために」

「戦を避けるためにです。
 そのためにはタルシュ帝国には降伏するほかないのです」
シュガは言う

「だけど、チャグムはそれを拒んで、
 異国に手を結びに行ったんだろう?」

「もちろん、私だってそう信じたい。このまま、チャグム殿下を信じてそれを待ちたい。
 しかし、実際にタルシュ帝国が攻めてきたとしたら?」
シュガはそう言い、酒を飲む

「早く戦を終わらせなければ、
 多くの民が死にこの国は滅ぶかもしれません」
「そのためには帝を……」

「え…?」
「この国の神を消さなくてはなりません」
シュガの言う通りなんだもんな……帝は殺されない限り神であり続けようとするんだ

”「その頃、私の父・新ヨゴ国の帝の元に
 タルシュ帝国から知らせが届いていた」”

新ヨゴ国王宮ー
「すでにタルシュ軍は南方の海に向かうサンガル王国の島々に集結しており、これより10日以内に降伏の意が示されなければ、直ちに侵攻するのことです」
聖導師は帝に対して、そう報告する

「聖導師、何故そのような穢れた事を私に聴かせる? 
 ラドウ大将軍に告げればよい事ではないのか」

「陛下のほかにこの戦を止められるものなどおりません」
聖導師はいう
「タルシュ軍が上陸すれば、この地は人の流す多くの血で穢れましょう。
 それを止める為にはもはや、降伏するほかには」

すると、帝は右手を水の中に浸し、すくいあげる
「人の血など、天の水が清めてくれよう。されど、心にそそぐ雨はない。
 穢れを抱く者に天罰が下るのみだ」

「聖導師、神が人に降伏することなどありえまい」
「はっ」
……残る手段は帝を殺すことのみ、か

場面が変わり、誰かが森を走り抜ける音がする
それに気づいて、起き上がるタンダ
バルサ…?」

バルサ!」
家を飛び出し、辺りを見回す
「タンダさん?」

後ろから声が聞こえ、振り向くタンダだが、足が滑って
少し下の地面に落ちてしまう
慌てて駆け寄るチキサとそれを見守るアスラ

「チキサ、アスラ……ありがとう。
 どうしたんだ…こんな夜明けに。まさか、マーサさんのところにいられなくなったのか?」
タンダは言う

「違います。ご主人のトウノさんのお伴で都に来たんです。
 タンダさんの所に行きたいからって、アスラも一緒に」
チキサは説明する

「そっか。
 あー分かったと思うけど、バルサは此処にいないんだ」

「いいんです。
 俺たち、タンダさんに会いたくてきたんです」
チキサは言う
「俺に? それはうれしいな!」

「ア~スラ」
そう、アスラに呼びかける。アスラは話そうとするものの、声が出ない
「まだ、話せないのか」
そっとアスラの頬をなでるタンダ

「タンダさん! これ」
チキサが持ってきた包みの中から出てきたのは
「都で買ったんです。働いたお金で少したまったから」

「おっ、ほうろに漬け込んだ肉か。
 こりゃいい!ありがとう」
笑顔を見せるタンダ

チキサとアスラを家に上げる
「取れたての山菜鍋だ。うまいか?」
山菜鍋を御馳走するタンダ
「うまい」
「よかった」

すると、アスラがチキサに何か伝えたそうにする
「ん? 」
アスラはタンダの手のひらに文字を書き、チキサに訳してもらって、タンダに伝えようとする

「ノユークの水の中」
「ノユーク……ナユグのことだな」

「何かが、遠くから、泳いでくる。
 神様とは違う、とても怖い…」

タンダの手のひらを自分の頬にあてるアスラ

「アスラがどうしたらいいか、教えて欲しいって」
そっと落ち着かせるように頬をなでるタンダ

「驚いたねぇ。
 その子にはナユグのことがはっきりと見えてるんだねぇ」
トロガイが現れた
「師匠」

「あぁ、あんたたちかい。バルサが助けた子たちは」
トロガイはいう
二人はタンダの方へと向き
「トロガイさん?」

「この人が俺の師匠だ」
タンダは言う
「おいタンダ。何をやってるんだ、せっかくの肉が焦げちまうよ」

「あっ、まずい!」
そう言われて、初めて気づいたらしい
「全く昔から、二つの事がいっぺんに考えられない弟子だが、バルサが居たら、バルサのこと。バルサが居なければ、バルサのこと」

バルサの事ばっかりじゃないですか」
(笑)まぁ…否定できない

「一途なのか、バカなのか。いまだに分からん」
トロガイはいう
「ひどいなぁ」

「で、お前はいったい何が怖いんだ?」
トロガイはアスラにそう聞く
「今は師匠が怖いんじゃないですか」
タンダは言う

「わからないけど、
 アスラは新ヨゴ国の都に行くと聞いた時にとても怖がったんです」
チキサはいう

「都が怖いのかい?」
「それが何か、ナユグの春が来たことと何か関わりがあるのでしょうか」

「おそらくそうだろうねぇ。
 都に災いが起こるという事だ」
トロガイはいう
あのナナイ大聖導師の言葉と同じ…

すると、”タンダ”と呼ぶ声が外からし
「どこにいるかい?」
そんな声に外へ顔を出す
「兄さん…? ノシル兄さん」

「久しぶりだな。……どうしたの?」
訝しげにタンダは言う
「タンダ、お前に頼みがある」

そっと何かを差し出すノシル
「家族全員の頼みだ」
「何?」

「弟のカイザが村でくじ引いて、兵に当たってしまった」
「カイザは戦に駆り出されるのか?」

「うん、カイザは去年、嫁を貰って春には可愛い娘が生まれたばかりだ。
 俺達にも妻や子がいる」
「タンダ、すまないが、カイザの代わりにお前が行ってくれないか? 頼む」
頭を下げて頼み込む

まじでふざけるなって思う。
これが家族への仕打ちかよ
それでもタンダは断れないんだよなぁ…優しい人だから

王城の谷-カンバル王国ー
「”私とバルサはカンバル王との面会をひたすら待っていた”」
二人はカンバル料理を食べていた

チャグムはカンバル料理であるラルーが苦手で、食べない意思を示す
「どうしてこんなにおいしいもんが嫌いなのかね」
バルサは言う

「羊やヤギの乳はどうも臭くて、ほら子供のころ、青霧山脈の狩穴でこもっていた時、タンダにこのラルーを作ってもらったことがあっただろう。
 あの時はおいしいと思ったんだけどなぁ…」

「タンダは薬草を入れて、臭みを消していたからね」
バルサは言う
「そういえば、私も子供の頃は新ヨゴ国の食べ物には中々なじめなかったよ」

バルサにはこのカンバルの味が懐かしいんだな」
チャグムは言うが、バルサは否定する
「いや、私が懐かしいのはタンダの味だけだ」

タンダとバルサ、ほんとは相愛っぽいのにねぇ。OPとか出てきたあのシーンはやっぱ、例のシーンだろうか

場面が変わり、カンバル王国ーカグロとカーム―
「父上! あの二人はどうするんです?」
「これから城に向かう」

「王に知らせるんですか? タルシュ帝国が追っている者達だと」
「隠すわけにはいかん」
カグロは言う
「我々で始末すればいいだけではないんですか?」

「よいか、私が戻るまで絶対に手を出すな」
カグロに言われる
「父上はあのバルサという者を本当は知っているのではないですか?
 ……父上が教えてくれないなら、あの女から聞き出します」

カームがそう言って、向かおうとすると、カグロは口を開いた
「あの女は! ジグロから槍を教わったものだ。
 お前のかなう相手ではない。手を出すな」
そう言って、カグロは城へと向かった

一方、バルサとチャグムはー
”オォー”と外から声が聞こえた
「あれは…」

「山の上でヤギを追いたてる牧童たちの声だ。
 カンバルでは神に近い者たちとも呼ばれている」
バルサは説明する
あの声…トト役(米良さん)の声かな

突然、カームが部屋に入ってきたのだ
「なんです? 」
「お前は護衛士だといったな? 」

「それが何か?」
「いつから、その若者を護衛している?」

「この者は私の下で見習いをしてるだけだ」
バルサは言う
「嘘をつくな! その者はただのごろつきには見えない」

「だったら、何に見えるというのです?」
バルサは問いかける
「一国の皇太子」

「あなたは、タルシュの手先か?」
バルサは言う

「父上は今、カンバル王に知らせている所だ。
 お前たちは間もなく、タルシュに引き渡されるか、処刑されよう」
…この時点でもうカンバルは落ちていたのか…
「カンバル王もタルシュに通じていたのか…」

カンバル王城ーカグロとログサム王・その息子・ラダールー
ログサム王とラダールが談笑していると、カグロがやってくる
「何事だ、カグロ」
「はっ」

「皇太子がいても構わぬ、申せ」
ログサムはいう
「はっ、ロタとの国境で我が息子のカームが怪しい女と若者をとらえてございます」
「怪しいとは?」

「その若者がチャグム皇太子ではないかと」
カグロは言う。
その言葉に笑みを浮かべるログサム
「よくぞとらえた。すぐにここに連れてまいれ」

「それが向こうから、
 その若者と一緒にいる女が陛下にお目通りを願ってございます」
「女が? 何者だ」

バルサ、と申しております」
バルサ……」

「このカンバルで生まれ、
 短槍使いの護衛士をしている流れ者の女です」
カグロは言う

バルサ……。
 おぉ、あのカルナの娘か」

すぐに名が出るあたり、ログサムは覚えているんだな

「父上、カルナと言うのは…」
ラダールが口を開こうとすると
「お前は口をはさむな。……なんでもない。お前は外せ」

「父上」
「いいから、外せ」

「はい……」
ラダールさんの性格は知っているけれど、やっぱ気弱そう…

ラダールが席を外すと、ログサムが口を開く
「その女はジグロに育てられたんだな」
「そう、申しておりました」
何か考えた様子のログサム

飲み物を飲んでから、椅子に再び座る
「ジグロに育てた娘はやはり生きていたのか…」
バルサに傷つけられた傷跡触りながら、言う
じゃあ、気づいてたのか…あの時の娘がカルナの娘だと

場面が戻り、カームとバルサ
「お前はジグロに育てられたそうだな。
 その名を出して、父上に近づくとはなんという穢れわしい了見だ」

「ジグロが憎いのか、あんたの叔父だろう」
バルサは言う
「叔父なものか。一族の恥だ!」

「一族だと思ったことは一度もない。
 その名を口にしただけで心が穢れる」
バルサの表情は動かない

「その者が王を裏切ってから、我ら同族のものは領地を追われ、流民同然に生きてきたんだ!追手となった王の槍がいなくなるたびにその氏族の者からも恨まれ、次々と行き場をなくし」

「私の母親は私に食べ物を与えるため、
 自分の食べ物を食べずに人々に蔑まれながら死んでいったんだ!」

「父上がようやく裏切り者の弟を討ち果たし、我らはようやく領地を取り戻した。弟を殺してくれた父親にわたしは心から感謝している。
 その父親にその名を出して情けをこうなど恥を知れ!」

情けなどこうて、いないんだけどな…。
根はまじめな人なんだけど、カームは

「潔く死を待つがいい」
カームはそう言って、部屋から出ようとするのをチャグムが止める
「待ってくれ! 情けなどこうつもりはない。
 ただ、タルシュの恐ろしさを知らせたいだけなのだ」

「タルシュは敵ではない。それに、我らは今はそれどころではない。
 他の王と戦をせねばならぬ時に」
カームは言う
やはり、山の王を倒しに行く気なんだ、ログサムは

「ほかの王…?」
事情を知らぬ者にはわからぬ言葉だよね…

「あんたの父上はジグロを討ち果たしてなどいない」
突然、バルサが言ったので、私もびっくりした

「果たせなかったんだ。所詮、ジグロの相手ではなかった。
 槍では全くジグロに歯が立たなかったんだ」
バルサの挑発

バルサ…!」
チャグムも驚く

「ジグロはその兄を憐れんで、槍を教えてやったのさ。
 そして、殺されたフリをしてやったんだ。あんたの父上ではこの私すらかなわなかっただろうからね」
言い方きつい…

「ジグロが、王の槍にしてやったのさ!」
本当の事だけど、言い方きついよ、バルサ

「貴様ぁぁ!!」
その言葉に激高したカームはテーブルを突き飛ばし、バルサに襲い掛かる

その音と声に仲間が集まってくるが
「手を出すな! 誰も手を出すな……
 俺が殺す」
カームは言う

外へ場所を変えるカームとバルサ
二人の対決はカグロの言ったとおり、カームはバルサにはかなわなかった

バルサはカームを人質に取り、馬を持ってこさせるように仲間に言う
馬へと乗り、チャグムと共に逃げる中、
バルサはジグロの旅とカグロの言葉を反芻させる

「”一族だと思ったことは一度もない”」
王の槍を殺した時のジグロの表情
(ダグル、許せ……)
「”その名を口にしただけで心が穢れる”」

初めてバルサが人を殺した時、側にいてくれたジグロ
「お前と旅をして、楽しかった…
 お前の成長がうれしかった」
「”恥を知れ!”」

”「バルサと私はカンバル王国の秘密の扉を開こうとしていた」”

カームがジグロを侮辱した事は怒っていたんだと思う。あの描写でバルサが怒っていたのは分かる。しかし、バルサなら怒っている中、理性が一瞬でも失ってはいない人なんだ。
やはりこのバルサの挑発はもうすでにカンバルがタルシュに落ちている事を知ったうえで、ここから逃げ出すためにやったんではなかろうか

ただ、次回の最初で本当に怒ってて、理性を失ってたと分かる話になるかもしれない。
次回予告
”あれは弔いの儀式だ”ってセリフはある意味、ネタバレな気がするけどね
まぁ、知らないと分からないけど

ここまで読んでくれてありがとうございました!
次回へ
konohana19.hatenablog.com
前回へ
konohana19.hatenablog.com
関連記事
konohana19.hatenablog.com
konohana19.hatenablog.com
konohana19.hatenablog.com