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鬼と呼ばれる中隊長・ベルトホルトの唯一苦手な食べ物はイカである。イカ漁師の娘と見合いをすることになり、居酒屋のぶは苦手克服に協力することになるが…?第9話「中隊長の弱点」&第10話「招かれざる客」感想 異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~

此花(このはな)です

今回は異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~の第9話「中隊長の弱点」&第10話「招かれざる客」の感想を書いていきたいと思います

第9話「中隊長の弱点」
あらすじ
鬼と呼ばれ恐れられるベルトホルトの唯一苦手な食べ物は、イカである。イカ漁師の娘と見合いをすることになったベルトホルトは、信之に様々な料理を出してもらい、何とか苦手を克服しようとするが、どうしても口に運ぶことができない。

炙ったスルメやイカそうめん、イカ団子にイカリングフライ、イカの塩辛はもちろんダメ。ベルトホルトとイカにはどんな因縁があるのだろう。

公式より
「中隊長の弱点」|異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~公式サイト

ベルトホルトさんのイカ克服話。
その因縁がお爺さんの体験話ってのは怪しかったなぁ…(笑)

後日談として、めちゃくちゃでかいイカが釣れたのは怖いな…。
まぁ、ダイオウイカとか、いるし…大きいイカと言えば


さて、本編の感想へ行きましょうか!
鬼の中隊長と呼ばれるベルトホルトが唯一な苦手なものが”イカ”である
それを何故か、居酒屋のぶで克服しに来ていた。

それをどうして、克服しに来ているかというと
「出るんだ…。お見合いにイカが!」
お見合いと言う単語にざわつく居酒屋のぶ

「お見合い!?」
「ベルトホルトさんが?」

「親戚の娘さんなんだが、
 ヘルミーナと言って気立てがよくて可愛くてな…」
ベルトホルトさんは照れながら言う
「ははーん? ぞっこんですねぇ」

「分かるかい? しのぶちゃん。
 お見合いがうまくいったら、こっちに呼んで、一緒に暮らす予定なんだ。ここにも連れてくるつもりだから、その時はよろしくな!」

「それでどうしてイカが出てくるんですか?」
しのぶはいう
「見合い相手の父親がイカ漁師なんだ」
なるほど…それでか

「あーそれは出ちゃうでしょうね、イカ
「出るだろうな、絶対。
 というか、お見合いどころか、一生の問題になんじゃないか?」
しのぶちゃんも大将もいう

「美味しいイカには困らないかぁ…。羨ましいですけどね」
エーファちゃんはいう
「お前ら楽しんでるだろ。
 だがその通りだ。俺は……イカを克服しないとだめなんだ!」

同じく居酒屋のぶにいたエトヴィンが口を開く
「ほほぅ…鬼の中隊長殿の弱点がイカとはのう……」

”居酒屋のぶは中隊長の苦手克服に協力することに”
”色々作るんで、試してってください”
大将も気合十分である

まずは”イカソーメン”
ねっとり触感と爽やかさの融合。ちゅるんといきましょう

イカソーメン?」
「めんつゆで召し上がってくださいね」
しのぶはいう

イカってこんな色だったか?」
ベルトホルトはいう
「鮮度が違うんですよ」
「鮮度?」

「新鮮なイカは、透明感があるんです。
 さっきまで生きていた奴ですから甘みが違いますよ」
大将はいう
「なるほど……」

「美味しいですよ!麺だと思って、
 がぁ!といっちゃってください」
しのぶだけではなく、エーファも応援する
「頑張ってください、ベルトホルトさん!」

恐る恐るめんつゆにつけ、口に入れようとするが、
ベルトホルトは食べる直前で止まってしまう

「いきなり生はちょっとなぁ……」
そういい訳をするベルトホルトさん
視線の先にエトヴィンが食べているイカが目に入った
助祭、それは?」

「いかの塩辛じゃ。
 ……塩辛と冷酒、これほど罰当たりな組み合わせはないぞ」
塩辛をつまみに冷酒を一杯
苦手な人に珍味系はちょっとダメだろう…(笑)

「塩辛はイカの切り身と内臓を塩で漬け込んでるんです。
 お酒だけじゃなくて、ご飯にも最高ですよ」
しのぶが説明する
「な、内臓って……」

「お前さんも少しどうじゃ」
エトヴィンさんは塩辛の小皿を差し出す
「ほれ」

勇気を出して、イカの塩辛を食べようとするが、
ベルトホルトさんはやっぱり無理らしい

「無理しなくてもいいんですよ、ベルトホルトさん」
「大将、次よ次」

イカの生姜煮ならどうです?」
大将はホカホカのイカの生姜煮を差し出す

「大将の生姜煮は臭みなんて全然感じないんですよ」
しのぶはいう
「そう言われてもなぁ、イカなんだよなぁ…」

「これもないか…。それなら…」
大将は違ったものを作り出す
「これは…?」

イカのすり身を揚げたイカ団子とイカリングフライです。
 揚げ物好きのベルトホルトさんなら、気に入る事間違いなしです」

「考えおったな、それなら見た目も匂いもイカも感じさせん」
エトヴィンさんは言う
しのぶは生ビールを持ってくる
「生にもぴったりですよ」


「確かに……サクサクの揚げ物に冷え冷えのトリアエズナマ。
 こいつが合わないわけ…」
ゴクリとつばを飲み込み、イカリングを手に取る

しかし、揚げ物&生ビールがあっても、
「すまない!タイショー!」
食べられないベルトホルトさん
「誠に遺憾だが、俺の腕ではいかんともしがたい」

「(大将が燃え尽きてしまっている…!こうなれば、いかなる手段も…)
 いかぬならいかせてみせよう。以下省略」
「北風と太陽、大作戦よ!」

しのぶが考えたのは
イカリングをベルトホルトさんの目の前でエーファちゃんに食べさせる作戦

「サクサクともちもちでとっても美味しいです!」
その美味しそうな響きにベルトホルトさんが反応する
「(行ける…! いいえ、いかせてみせる!)」

「次はイカ団子よ」
エーファちゃんにイカ団子
「甘くフワフワッ! イカ団子も最高ですー!」
「いかがかしら? この笑顔を見たら、食べたくならないわけがない…」

「エーファちゃんの笑顔には癒されるなぁ…。俺も早く子供が欲しいよ…」
しのぶの狙いとは裏腹に癒されていた
「はぁ……(話がそれてる…)」


「あの、私の勝手な想像なんですけど、
 ベルトホルトさんって、昔何かイカで悪い事でもあったんじゃないですか?」
エーファちゃんの問い

「あぁ、実はそうなんだ。俺のひい爺さんが大型捕鯨商船の船乗りだったんだ。海の男は見な、恐れ知らずのつわものぞろい。だが、そんな奴らでも恐れるものがある。
 船を飲み込むほどの魔物、それがイカだ!」
その言葉にしのぶは不思議そうにする

「そいつに出会い、生き残った者は一人としていないという」
続いてしのぶだけではなく、大将も不思議そうにする
「ほ、本当ですか?」
怖がっているのはエーファちゃんぐらいだ

「あぁ、ひい爺さんの体験談だ。間違いない」
ベルトホルトさんはいう
「で、でも……海に行かなければ大丈夫ですよね」

「いや、この傷もイカのせいだからな」
ベルトホルトさんの腕の傷
「あれは霧雨が降る戦場でのことだった。あの日俺は、気づかずにイカを一口食べてしまったんだ」

「たった一口かじっただけなのに、
 奴は戦場にイカ兜の傭兵を送り込んできた!」
「そ、そんな…!」

「干し物を一口でこれだ。イカ料理なんて食ったら、呪われるに決まってる!みんな、すまない!おれは巨大イカの恐怖をぬぐう事は出来ない!
 俺の人生はすでに、イカに呪われているんだ!」
ベルトホルトさんの言葉にエドウィンさんも不思議そうにする
「え、えっと……」

その話に泣き出してしまったエーファちゃん
「どうしたの、エーファちゃん?」
「私、いっぱい食べちゃいました。ベルトホルトさんの力になりたかっただけなのに。私、イカに呪われちゃうんですか!」

流石のベルトホルトさんもエーファちゃんが泣くのは堪えるようで。
「そ、それは…!」

「あーあ、こんな小さな子を泣かせて」
しのぶは言い出し
「いや、それは…!」

「エーファちゃんがかわいそうだー」
「そうじゃそうじゃ」
棒読み感がある大将の言葉に同調するエトヴィンさん
「どうしてくれるんですか?ベルトホルトさん」

「君一人に……君一人に……」
ベルトホルトさんがイカリングを手に取る
「君一人に……させな……」

思い切って、イカリングを口に入れたー!

「の、呪いが……巨大なイカの、呪いが…!口の中に広がって…」
そうつぶやくベルトホルトさんだが、味わう内に
「いかなーい!さくさくもっちりでうまいじゃないか!」

「うまい……なんてうまいんだ…。こんなうまかったなんて…」
逆の意味で
「大将、調理前のイカを見せてあげて」

「ベルトホルトさん、これがイカです」
調理前のイカを見せる
「知ってるよ。イカの子供だろ?
 これくらいな奴なら俺だって、平気だ。もっともっとでかくなるんだろう?」

「これで大人なんです」
しのぶはいう
「な、なんだと…?」

「おっきくならないんですか?」
エーファちゃんはいう
「そうよ」

「からかわれたんじゃよ、ひい爺さんに。
 だいたい、全員死んだはずなのに体験談だってのも変じゃろ」
エトヴィンさんにも言われる
「よかったですね、ベルトホルトさん!」

「何なんだったんだ、俺の今までの人生は……。
 この怒り、どうしてくれよう!」

「大将! イカ尽くしジャンジャン出してくれ!
 今までの分も全部食ってやる!」

「はいよ」

イカソーメン、イカの生姜煮、イカリングイカ団子、イカのおきづけ、イカのゲソ焼きと
イカメニューを堪能するベルトホルトさんだった

後日、お見合いで、相手の父親が釣ってきたのは大きなクラーケンだったのはまた別の話。

第10話「招かれざる客」
あらすじ
美食家で知られる〈気取り屋〉ブランターノ男爵とその従者たちが居酒屋「のぶ」に押しかけてきた。用心棒を使って強引に店を貸し切った従者のダミアンは、信之たちに「アンカケユドーフ」を出せと迫る。

しかし冬限定メニューのため、出せないと断ると、今度は「シュニッツェル」を出せと言ってくる。信之が作り方を訊きに出ている間、しのぶとエーファはまかないようのサンドイッチを作り始めるが……。

公式より
「招かれざる客」|異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~公式サイト


のぶにやってくる不穏なお客さん
従者らしき人物が昼間に突然やってくる。
”亭主に伝えておけ。この酒場を今晩、貸し切る、とな”

来て早々、そう言い放たれたしのぶは
「え、お客様。急にそのようにおっしゃいましても、お受けいたしかねます」
「娘、商売人として少々、頭が足りていないのではないかな?」
そう言って、金貨を渡そうする
「金のある客には言葉を選べと言ってるのだよ」

「申し訳ありません。
 例え、どなたであろうと、店を独り占めする料理もお酒も当店にはございません」
はっきりと断った

「その言葉、侮辱と受け取っておこう。
 あとでほえ面をかかないことだな!」
そう言い捨てて、その客は帰っていった

しかしその日の夜、
誤ってエーファちゃんがその客と男爵、用心棒を入れてしまう

そこへゲーアノートは久しぶりに居酒屋のぶを訪れようとしていたが、男爵・ブランターノ達がいる事でやめる

今日、男爵・ブランターノがここに来た理由は以前、居酒屋のぶが出した”餡かけ湯豆腐”という料理のせいだった。

とある結婚式で花嫁が出した料理が
”臭くなくて辛くなくて酸っぱくなくて苦くなくて硬くなくてパンでも芋でもお粥でも卵でもシチューでもない、おいしいもの、餡かけ湯豆腐!”
と答えたらしい。

その話に大将もしのぶもあるお客さんを思い出す。
ヨハン=グスタフと、姪っ子ヒルデガルドのことである

「この私は三国の美味、珍味を食べつくした美食家である。
 故にこの国に私の知らない美味などあってはならない」

「さぁ、給仕の君。
 私にその餡かけ湯豆腐を持ってきてくれたまえ」

ブランターノはそう言う

大将と顔を見合わせ、しのぶは頭を下げた
「申し訳ございません。湯豆腐は冬限定のメニューなんです」
「なんだと?」

「もったいぶるな。言われたとおりだせ!」
昼間にやってきた従者ダミアンがそう言う

「湯豆腐は周りの寒さを含めて味わっていただく温かい料理です。
 今は美味しい状態でお客様にお出しすることが出来ないんです」

「知るか。貴様は黙ってろ」
従者ダミアンがそう言いかけ、男爵・ブランターノが止めた
「ダミアン。…わかった。餡かけ湯豆腐については認めよう。季節に合わないものを出させたと噂になれば、私の名に傷をつけかねない」

「ありがとうございます」
しのぶはいう
「だが、私は空腹だ。代わりに別のものを注文しよう。シュニッツェルだ」


「シュニッツェルですか…」
「どうだ、料理人。用意できるかな?」
男爵・ブランターノの言葉に大将と顔を見合わせるしのぶ
「それとも、異国の君達には無理なのだろうか?」

「わかりました。
 ただ、当店では提供していない料理ですから、少し準備にお時間を頂きます」

大将は言う
「結構」

「だ、大丈夫なの?大将。シュニッツェル、知ってるの?」
しのぶは小声で言う
「いや、だが、どんなものかさえ分れば、作れる自信はある。
 しのぶちゃん、衛兵の隊舎に聞いて来てくれないか」

「大将が行って、その方が確実でしょう」
「だけど……」
ちらりと見るのは店の扉の前の用心棒

「ここで出て行くのは負けみたいな気がして嫌なの。
 大丈夫、いざとなったら…」
木の丸棒をもってしのぶはいう
「しのぶちゃん、暴力はだめだよ」

「すぐ戻る」
のれんをくぐり、大将は外へ

「ここの料理人は狩りにでも行くのかね?」
ダミアンにおちょくられる
「いえ、直ぐに帰ってきます」

「では待たせてもらおう」
男爵・ブランターノはいう

待つ間、男爵・ブランターノたちはカードゲームを始めた

「しのぶさん、お店大丈夫なんでしょうか?」
エーファちゃんはいう
「心配ないよ。まかないでも作ろう」
「はい!」

「昨日の祭りで残った煮抜き、もったいないから全部使っちゃおう」
しのぶとエーファは賄を作り始める

からしをいれるんですか?」
「えぇ、からしマヨネーズよ。これが入るとすっごくおいしくなるの」
からしマヨネーズをパンに塗るしのぶ

その上にレタス、トマト、きゅうりを載せる。
すると、その行動に気づいた男爵・ブランターノが気づいて
「娘、先程から何をやっておるのだ?」
「この子のまかないを作っているんです」

「すき腹をかかえた客を放っておいて、大した店もあったもんだな。
 私達にも持ってきたまえ」

ブランターノはいう
「まかないですが、よろしいのですか?」

「男爵である私が構わないと言っているのだ。
 二度も言わせるな」

そう言われて、出したのは
生野菜のサンドイッチとたまごのサンドイッチ

「なんだ、これは? パンに具を挟んだだけではないか」
「はい。サンドイッチといいます」

「聞かん名だな。
 まぁいい。ではナイフとフォークを」
男爵・ブランターノはいう
「使いません。サンドイッチは手づかみで食べるものなんです」
「手づかみ…?」

「はい。カードを楽しみながら召し上がれますよ」
しのぶはいう
そう言われて、ブランターノはたまごのサンドイッチを手づかみする
「…なるほど。庶民らしい食べ方だな」

サンドイッチを一口。
その触感と味に無言で食べ始めるブランターノ
「ブランターノ様…?」

「この雪のようなフワフワとしたパン。ほのかなマスタードのアクセント。
 そして何だ、このクリームの様にまろやかな卵は!」
美味しそうな表現に他のダミアン以外の者達もサンドイッチを手に取る

たまごのサンドイッチと生野菜のサンドイッチ
「卵のプリプリとした食感がたまりませんねぇ」
「シャキシャキとした歯ごたえの野菜も負けてはいないぞ!」
好評の様子

「男爵様の番ですよ」
ダミアンは言う
「あぁ……」
サンドイッチを食べながら、カードを見る

用心棒の皆様にもサンドイッチを用意して、
渡すしのぶとエーファ

カードで悩みながら食べるうちにいつの間にか、
サンドイッチが無くなってしまったことに気づくブランターノさん

「娘、新しいサンドイッチを作ってくれたまえ」
そうお願いをする
「構いませんが、シュニッツェルはいいのですか?」

「あれはまた別だ。
 次はもっと腹にどっしりたまる奴がいいな。なるべく早く頼むぞ」
「わかりました」

男爵・ブランターノの注文にしのぶは店の裏側で悩む
「おなかにたまるものか…。そうだ!」
しのぶは冷蔵庫を開ける
「特別に仕入れた豚ひれ、
 こんな上物勿体ないけど、お客はお客。しょうがないよね」

しのぶは豚のひれ肉を切って、
小麦粉、卵、パン粉をつけて、揚げ始める
とんかつで、カツサンド

何かが揚がる音がする
「次は男爵様の番ですよ」
ダミアンはいうが、シィィと静かにするように言われる

その揚げたとんかつをからしマヨネーズを塗ったパンの上に載せた
その上にソースをかけて、またパンで挟む

「さぁ、できました。ヒレカツサンドです」
しのぶ特性ヒレカツサンドである
「どうぞ、めしあがってください」
ヒレカツサンド……」

ゴクリのつばを飲む従者たち
すぐさま、カツサンドを手に取る。ダミアン以外

「「(これは…!」」」
「濃厚なソース!」「贅沢な厚切り肉」

「そしてそれを包み込む柔らかなパンが
 肉とソースのうまみを全て受け止めている!」

「うまい。このサンドウィッチという料理は実にうまいな」
堪能する
「ありがとうございます」

「君も食べたらどうだ」
「……私は結構です!」
意地でも食べないダミアン

「今日の代金だ」
お金袋を差し出される
「えっ? シュニッツェルはよろしいんですか?」

「可愛い顔をして、飛んだ皮肉屋だな」
男爵・ブランターノはいう
「……いい食事だった。ありがとう、フローライン。
 世界にはまだまだ私の知らない美味があるのだな」

その後ー
「出て行け、チンピラども!」
「俺達が相手に…」
衛兵たちと大将がやってくるのだが、もうお客さんはいない
「って、あれ?」

「しのぶちゃん、男爵さんたちは?」
大将はいう
「それがもう帰っちゃいました」

「だ、男爵!?」
「チンピラ連れた客って、男爵様だったのか!」
ハンスとニコラウスは驚く
「あぁ」

その言葉にホッとする衛兵たち
「危なかった……」
「もう少しで古都にいられなくなるところだったよ…」

「聞いてないよ、大将」
「すまん……言うの忘れてた」
大将はいう

「この後どうする?」
「緊張したら、のどが渇いたな」
「一杯やってくか」

「皆、色々悪かったね。一杯目は俺がおごるよ」
大将はいう
衛兵たちは酒盛りを始めた

「ところで大将、シュニッツェルってどんな料理だったんですか?」
しのぶはいう
「あぁ、パン粉をつけた豚肉を揚げ焼きする、いわゆるカツレツのことだったよ」

その言葉にしのぶは男爵・ブランターノが言った意味がようやく分かったのだった。
「はっ、そんな偶然……」

シュニッツェルって、とんかつの元って言われている料理じゃ…。
ヒレカツからきてるんだよね、とんかつ

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