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”自分にはこの子を「普通」に育てる事しか出来ない。それが全て―でもいつか…”犬の当主の願いと「普通」の救い。第107話「月正、約束ノ地ココニ。」感想 桃組プラス戦記

此花(このはな)です

今回は桃組プラス戦記の第107話「月正、約束ノ地ココニ。」の感想を書いていきたいと思います

第107話「月正、約束ノ地ココニ。」を読むなら、こちらにリンクがありますので、そちらにどうぞ
(次回が更新されたら、読めなくなると思います)
桃組プラス戦記 第一〇七話 月正、約束ノ地ココニ。|コミックNewtype

表紙は小さい頃の咲羽・雪代・雅彦と雅彦の母。
裏切りの後での描写は辛いぞ…

今回はなんか、”普通”の温かい家庭がどれだけいいものなのか分かる話だった。
咲羽や雪代の家が”普通”ではないから。犬の当主から見る視点での咲羽がなぁ…。正獣基の戦いの話って、やっぱ咲羽が一番怖い。申も雉もどこかゆがんでいて、普通であるお飾りの当主の犬。

だからこそ、”普通”にこの子を育てたかった。
それが誰かの救いになるように、と。

さて、本編の感想へ行きましょうか!

雅彦の家で一夜を過ごす裕喜たち
ふと、朝方に裕喜が目を覚ますところからはじまります
寮とは違う天井に自分が雅彦の家の客間で寝ていることを思い出した裕喜

「(水飲も……)」
客間から出て、キッチンへと向かう
夜までトランプで遊んでいたことを思い出して、裕喜は笑みを浮かべる

ペットボトルからコップに水を入れて、口をつけた
ふと、カーテンから覗く光が気になって、窓に近づく裕喜
ガラッと窓を開け、ベランダに出た

「うわっ寒っ!」
ぶるっと震えると、後ろから上着をかけられて
「風邪を引かれますよ、我が君」
そこにいたのは雅彦の父

「おっ、おはようございます」
「はい、おはようございます」

「すいません、起こしちゃいましたか?」
「いやいや~あの後の記憶がないので、今の今までぐっすりでした」
(笑)キャパオーバーした後、ずっとか…

「ここ……来た時は暗くて気付かなかったけど、
 愛譚が一望できてすごいな~って」
「良い眺めでしょう?」

「犬飼の家は別にあったのですが、雅彦の愛譚学園への入学が決まった時、家族でここに移りました。 
 申や雉の家のように子供を一人で寮に入れたくなくて…
過保護な家だと思われるかもしれませんが」

「そんな事ありません!!」

「雅彦の家はっ ここは凄いです!
 明るくて仲が良くてそれが自然だからっ見てるだけでフワフワしてあったかくて…」
裏切りの後のこの家庭はほんと、癒されるだろうなぁ…

「何ていうか――その~っ…」
なんて言っていいかわからない
「……」

「ドックヒーリング!」
その例え、言い得て妙だ(笑)
「あっ!そんな感じです!」

「…………すいません! 人のご家庭にそんな例え…失礼すぎで…」
「いい」
裕喜が謝る前に雅彦の父はそう切る

「そうですか…!よかった…」
ひどくほっとしたような、嬉しそうな顔をする
「光栄です!」

「申の獣基…咲羽君の事は聞きました。
 大変でしたね…」

「私が「申」の家に行った事があるのは10年程前に一度だけ…。
「申の正獣基」を決める儀式の時でした」
申の正獣基…!

「ご存知かと思いますが…申の家に生まれる子はそのほとんどに獣基の血が現れ、「桃太郎」に仕える資格を持ちます。ですから――
その代で最も優秀な獣基を決める儀式とはもちろん、「戦う事」でした」

「見届け人として、「戌」と「酉」それぞれの家の当主が招待され、
「申」の家の上層部の者も揃っていました」
犬飼当主・犬飼雅俊。雉乃木当主・雉乃木風代。高猿寺当主・高猿寺松穂。高園寺竹乃。高苑寺梅子。

回想にて―
「時に松穂姉様…咲羽の姿が見えぬようですが?」
「少し外しておるが、すぐ来やる」

「松穂姉様は正獣基でもない咲羽をすでに愛譚の地に送り込んでいるとか?
 「酉」と「戌」は一基ずつしか獣基がおりませぬが、「申」には私に4人…竹乃姉様に5人の孫が。他にも有力な正獣基の候補がたくさんおるのですよ」

「あまり先を急いた行動は控えられた方が恥をかかずに済むというもの」
そんな「申」の家の会話に”うわー”と思う戌の当主・雅俊

「何…杞憂には及ばぬ」
申の当主・松穂は答えた

すると、ズル…ズル…ズル…と何かを引きずる音がした
悲鳴が聞こえる
「何だ あれは」
”そこにあったのは”

”血にまみれた髪と面”
「これが狙いか」

”同じく血のしたたる手と爪”
「ばあさん――」
”それが掴んでいる”

面をかぶった咲羽がもったものを投げた
”人間―”

「いいぜ、乗ってやる」
そう吐き捨てた
「”迷いも恐れも、何もない冷たい目だった”」

これが正獣基になれなかった子たちが言ってた、戦い。
咲羽が怖い……

「酉の…もうお帰りですか?」
声をかける
「戌の…。あの申の考えそうなつまらぬ余興でした。最後までいるだけ時間の無駄というもの」

”3代前…我が君を得ながら守り切れなかった酉の獣基と
2代前…正獣基でありながらお守りする我が君が生まれず、
プライドと執着の塊になってしまった申の獣基”

「”我が君もなく、獣基ですらない戌の…お飾りの当主。
 考えが相入れない事は分かっていました”」
なんともまぁ…つながっているのは我が君を守る事だけ、か

「あの…雪代殿は我が家で愛譚までお連れしても? 
 雅彦と共に結果が気になっているでしょうから」

「……ではお任せいたします」
軽く頭を下げられる


そわそわしながら待っている雅彦とうつら、うつらしている雪代
「お父さん! 誰に決まりました!? 咲羽ですよね!?」
帰ってきた途端、そう聞く雅彦
「ああ…咲羽君だったよ」

色が反転してるのが、あれを見てるか見てないかの差だよな…

「よしっ!雪代っ!咲羽がやりましたよ!」
眠そうな雪代の肩を叩く
「う――ん…おいしいですわ」
「そうです!おいしいです!」

「これでボク達3人、正式にわがきみにおつかえできるんですよ!」
笑顔の雅彦
「ねっ!お父さー」
言い終わる前に雅彦を抱きしめた

「”自分にはこの子を「普通」に育てる事しか出来ない。
 それが全て―」

「でもいつか…」
「それが誰かの救いになりますように――”」

はぁ…一番普通なのが雅彦。でも、それが裕喜にとっても、雪代にとっても、咲羽にとっても、救いになっているといいなぁ
あの3人の関係性って、精神的には雅彦が中心なのかもね。二人の家は普通ではないから

「…我が君にお渡しできなら、本望です」
それが我が君、裕喜の救いになるのなら、そりゃ本望でしょう

場面が変わり、妖怪の街―お店にて―
「いや~~~危なかったねェェ。
 オレがいなかったら、空間に閉じ込められてたと思うから、ココおごってくれてもいいヨ!」
羊原君はいう
能力でここまで来たのか。

「そーいや、高猿寺くんさぁ~桃園君が向かってきた時、ノーモーションだったけどさぁ。
 もしかして殺されたかったの?」

「…まぁ、そうなっても仕方ねぇだろ。
 「鬼」なんだからよ」
そうだけど…でも、咲羽は猿でもあるじゃないか

「でも桃園君には鬼判定されなかったねェェ~」
羊原君はいう

「……あいつが、裕喜が鬼を殺せるようになった、
 それだけで」
「ガキの頃からつるんでた仲間も血を分けた一族も裏切った、その元は十分取れた」

「次は、必ず黒鬼の首を取ってもらう」

「あの日、そう決めた」
あの日って、正獣基の戦いではなく、撫子戦の時かな

「あ~いいねェ。オレもソレ賛成~」
軽く言われてる気分だ
「そーゆーワカルワカル~!みてーなの一番腹立つんですけど~」
ちっ、と舌打ちをする咲羽

「ホントに分かりますぅ~!
 だって――」
「オレと君だけがこの手で桃園君を殺しかけた事があるんだからねェェ」

あ……そうか。羊原君も契約した時に

「ん? んん~?」
何かを観察していた目玉が反応を示す
「何か始まったみたい!」
咲羽に目玉を渡す羊原君

そこには会長が白霓が入っていた水晶のような塊を壊し、白霓の身体を受け止めたシーンが映っていた
「さぁ、仕切り直しだ」
そう言葉を言って


ど、どういうこと?
白霓の精神が裕喜の中にあり、体は今や会長のところへ
仕切り直しって、どうやって…?

黒鬼の精神は死んでないよね?
たぶん、会長動かしてるのは鬼の元、奴だと思うけど

20巻が12月10日発売に決まって、さてさて表紙は一体誰?
話の内容的に咲羽と羊原君?
ここまで読んでくれてありがとうございました!
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