此花のアニメ&漫画タイム

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鬼(おかん)に自宅から追い出され、公園へと練習場所を移す弓矢。ある人物に出会って…?五の段「託す仲間」 感想 火色の文楽

此花(このはな)です 

 

今回はコミックゼノンに連載されている”火色の文楽”の五の段「託す仲間」の感想を書いていきたいと思います

 

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「夜中にヒーハー騒ぐんやない…!!」

鬼(?)の鉄槌……

自宅で朝8時に浄瑠璃を練習していたら、ロンドンから帰国したての母がキレた

 

前号まで
文楽の千秋楽公演。弓矢は”人形遣いの神様”蓮本光臣師匠の芸を目の当たりにし、その”心を生み出す芸”の奥深さに心打たれる。そして湊から「若手公演」の事を知らされ、心を入れて浄瑠璃を語ることを誓うのだったー
 
前回は湊の話もあったんだよね。
浄瑠璃をやっていたこと、弓矢知らないんだもん

 

 さて、本編の感想へ行きましょうか

 自宅で朝8時に練習していたら、弓矢の母(おかん)がキレたので、仕方なく弓矢は公園で練習することにする。柳川さんも呼んで。

「迫さん、やっぱ、公園で稽古はきついっすわ…」

柳川さんはいう

がやがやする中でやるのはきついか…

 

「鬼(おかん)は帰国する。研修室は閉まってる。カラオケは金かかる。

 公園が最後の聖地なんや……」

弓矢(笑)

 

「あんまり焦らんほうがいいですよ。

 若手会ゆうても数年先の世界やし。今みたいに自分ひとりがつんのめったら、

 すぐひび割れる」

「床の音を受け止めんのは人形やから」

 

「……うん。それはそうとう、分かってきた。

 すごいもんな、あの人らの手ーー」

ベンチに座る弓矢は左手をベンチに置く

すると、誰かの手を触った

 

「あ、すみません」

慌てて謝る弓矢

「いんや」

 

何かに気づき、もう一回その人を見る

「光臣師匠!?」

「えっ、おはようございます!」

弓矢の声に柳川も気づいて、あいさつする

”神様”言われてる人なのに、気づかなかったのか…(笑)

 

「ア~~バレエのお星さんと…三味線の大木くんか? 

 元気があってよろしいのぉ~」

ポワポワ~~した感じで光臣師匠はいう

「(人形遣いの神様やのに、全然気づかんかった……)

 きょっ、今日はお散歩ですか?」

 

「……ああ」

光臣師匠はV字で飛ぶ渡り鳥を見ていたという

「あれはなんでV字で飛ぶか知っとるか? 

 先頭の鳥が気流を作って、後ろの鳥たちがその流れに乗るらしい。先頭の鳥は体力もあるが、力尽きたら後ろの鳥に託して下がる」

 

「ひとりで飛ぶのは自由やろうが、すぐくたばってしまうんやろな」

光臣師匠はいう

すると、”師匠ーっ。クワガタ見つけましたぁ!”と上から声が聞こえた

「お~でかした。はよ、降りてこい」

 

「ちょうど君らに紹介できるわ。大楠柑太(おおくす かんた)。

 小田原から来た人形遣い志望の新人や」

光臣師匠はいう

 

「これが話してたふたりやぞ、柑太。太夫の弓矢に三味線の弦治。

 十代が三人も揃うなんて珍しいのぉ」

 

「………っ!!」

それを聞いた柑太はぱぁぁっとうれしそうな顔する

「やーーっと会えたぁ! ゆみやくんにげんじくん!」

パン、パンと二人の手をたたく

 

光臣師匠はひ孫に柑太が採ったクワガタを見せに行く、そうで、

3人で交友深めておいで、と言われる。

「はいっ! 失礼しまーす!」

がっちり、弓矢と柳川の手を握って、柑太は頭を下げる

「ぼくねぇ、大阪来たら、行きたいとこあるんだ!」

すごい元気な新キャラ出てきたなぁ…

 

こうして、連れてこられたのはお好み焼き店だった

嬉しそうに食べる柑太くん

「迫さん、青のり使います?」

 

お好み焼きを食べて、ショックを受けた表情をする弓矢

「お好み焼きって何年ぶりに食ったやろ…。こんなうまかったんか…??」

え!? 大阪出身だよね、弓矢(笑)

そんな反応に柳川弦治さん思わず、ツッコむ

「ほんまに大阪在住ですか、あんた」

 

「身体づくり優先で高タンパク質と低糖質のもん、メインに食うてきたんや。

 糖質も脂質もうんめぇ~~!!」

ドハマりしなきゃいいけど…

「ねーこっち見て!」

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 柑太の声にそっちのほうを向くと、カシャと音がする

「んで、各SNSにドバーッと!」

ポンと投稿する柑太くん

て、手慣れてるなぁ…(笑)

 

「出会って20分で「#最高の仲間」とは?」

柑太のスマホを見て弦治さんはいう

「これからなるんだヨーー!!」

戸惑いを隠せない弓矢

簡単に自撮りしやがったことに驚いたのかな(笑)

 

” おキツネくんとも撮っとこー”

人形らしき狐とも写真を撮る柑太くん

 

「あのーそれってもしかして、文楽のお人形さんですか?」

女の店員さんが話しかけてくる

「あ、すいません。うち、親が文楽好きで」

 

店員さんとの会話から柑太くんがなぜ、文楽を好きになったのかが明かされる。

”中学の時に地元のホールで公演観たんです。今の師匠がお姫様遣ってて。

 生きてるみたいなお姫様にひとめぼれした!”

 

「それから夜行バスで何度も大阪通いました。その頃は師匠も文楽も遠くでぼぉっと光ってて、月みたいに届かない気がしてたな」

「やっと入門できて、まだふわふわしてます」

そっか……

 

「ずっと願ってたから近づけたんやね、

 お月さんにも…」

女の店員さんは言う

 

店員さんは柑太くんに”れもんのあめ”を差し出して

「これからがんばってくださいね」

と言ってくれた

 

そんな行動に感動した柑太くんは名前を聞く

「ありがとございますっ、お名前はっ!?」

「初音です」

「また来ますね!」

 

お好み焼き店を出た後、初音さんからもらったレモンのあめを”お月さまみたい~”と評す柑太くん

「あんなきれーな人いる大阪って天国かな~。願えば恋も叶うのかな…??」

もう恋しっちゃったのか…(笑)

 

そんな様子の柑太くんに

「花火みたいっすね、柑太くんって」

弦治さんが言う

 

「なんか楽しそうにやれてんなぁ」

弓矢がぽつり。

 

「俺とか昔からひとつにギチギチで、自分追い込んでやってきたから、

 ムイミに楽しく過ごすってなんちゅーか、股間から背中がスーッとなる…」

 

「…そっかぁ。弓矢くんが自分で選んだんだね。

 「ギチギチ」のほうがいいって」

柑太くんはいう

 

「ぼくは「たのしい」ほうが選んだから、毎日たのしい! 

 それに師匠が言ってたよ、

 ”今見てる現代の景色も、みんな舞台の手がかりになるんや”って」

「だからみたい。今、生きているものぜんぶ」

 

そんな言葉に弓矢は今見ている風景が急に人形の舞台に見え始め

三味線の音が聞こえる

「おかーさん、どこー?」

泣いている子供の声が”『……かかさま』”にすり替わる

『かかさま、どこに いかしゃった…』

 

「だから、おかあさん、まだ仕事なんやって!」

兄らしき子供が妹を慰めようとしていた

「どうしたの?」

柑太くんがそう聞くと、古い網に鳥が引っ掛かっているのだという

 

「ぼくがジャンプして、ギリ届くぐらいかな…」

うーんとうなる

「あ、そうだ。弓矢くんて、ダンスかなんかで有名だったんでしょ?

  本気出してバーンって飛んでみてよ!」

それは……

 

「……ムリ? これも「ムイミ」?」

柑太くんがいう

そういうことじゃないんだよな…柑太くん

 

弓矢の視線に渡り鳥の軍団が見えた

「(あ)」

「”力尽きたら後ろの鳥に託すんや”」

「”人形となら、いつまでも飛べるぞ”」

光臣師匠、潮路師匠の言葉が浮かんだ

 

「…俺は足壊したから、飛ばれへんねん。

バレエ辞めた後に文楽の飛ぶ人形見て、俺の分も飛んでくれーと願ってた。

 人形遣いがいてくれたら無敵や思てん」

 

「俺は床から語るから、舞台でめっちゃ動いて欲しい」

弓矢は言う

「お兄ちゃんたち、もうええよ。あの鳥もう死んでるねん。

 妹は分かってへんけど……死んだら終わりなんやろ?」

 

そんな兄弟の兄の言葉に柑太くんは

「――終わりじゃないよ! このお狐様は神様の使い。

 鳥さんを月にまで飛ばせるんだ。きみたちがお月様に願えば、言葉を合図に動き出す…」

 

「…早く、ぼくら人形遣いも床の音がないと動けない。

 詞と音ください!」

ぼそりと柑太くんが言う

 

「…たとへ狐は渡らずとも、夫を思ふ念力に神の力の加はる兜」

「「かたじけなや、ありがたや」と」

弓矢が語り、弦治が音を鳴らす

「兜を取つて 頭にかづけば」

 

「(ふしぎな声だな。

 「本朝廿四李(ほんちょうにじゅうしこう)」の八重姫が飛ぶ場面…)」

柑太は思う

 

「たちまち姿 狐火の」

「(狐がいちばん高く飛ぶところ!)」

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 「燃え立ち かしこにも~~~」

弓矢の声と共に

柑太は飛ぶ!

 

 見事、鳥を掴み、狐の口に入れる柑太

 子供たちに駆け寄られて、二人に柑太はVサインを出す

「また寄り道してる!」

声がした

 

そこにいたのはさっきの店員さん”初音さん”だった。

「もー、いつまで遊んでんのあんたらは」

「え、初音さん?」

「…あ~~~「「おかあさ~ん!!」」

あ…(笑)子持ちでしたか…

 

弓矢たちと別れた後、兄妹はお母さんに言う

「ねーおかあさん、おとーさんお月さんまでいったんかなぁ」

「え?」

 

「終わりじゃないんやろ? 

 「死んだら終わり」じゃないんやろ?」

そんな言葉に

「今日は大人みたいなこと言うねぇ、二人して……」

初音さんはそういうのだった

なるほどね、お父さん亡くなってるのか。だから、あんなこと言ったのか

 

一方、弓矢たちは死んでしまったとりのはかの近くで”初音さん”の話をする

「子供ふたりもいてたんですねぇ、あの店員さん」

「一瞬で惚れて、もう失恋したんか?生きざま光速やな」

弦治さんや弓矢に言われる柑太くん

 

ゴオっと風が強く吹く。台風が来るらしい、と柑太はいう

すると、弦治さん以外の二人は弦治さんを壁にするように縮こまる

「なに隠れてんすか」

「えーやんか、くたばる前に後ろに託すんや」

 

ただの風よけやないですか、

と突っ込まれる弓矢だった

ふふ(笑) 

 

 ここまで読んでくれてありがとうございました!

前回

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