此花のアニメ&漫画タイム

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申公豹の副作用(気持ち悪かった…)と黄将軍との出会い!第三話感想 封神しない演義 月刊ASUKA12月号(2015年10月発売)

此花(このはな)です

 
今回はASUKAに連載されている「封神しない演義」の第3話の感想を書いていきたいと思います
 
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 今回の表紙は「申公豹(しんこうひょう)さん」です。
「ねぇ、楽しませてよ。俺が飽きるまで」
申公豹らしい物言いだ(笑)
 
第1話の感想はこちら(よければ、どうぞ)

konohana19.hatenablog.com

 

 前回のあらすじ

中国の神怪小説「封神演義」が大好きな母親に女一つで育てられた、大和さき。普通の女子高生だけど何故か人並み外れた怪力の持ち主で、それが原因(?)で初恋すら未経験のちょっぴり悩めるお年頃(母親譲りの貧乳も悩みのひとつ)。
 
ある日、物置で探し物をしていたさきは、母親の封神コレクションとおぼしき古い巻物を見つける。固い紐を解いた途端、どういうわけか水の中にワープ!意識を失ったさきが目覚めた時、添い寝(?)していたのは、さきを助けた(というか、釣り上げた)謎のイケメンだった。
 
話をしていくなかで、そのイケメンが「太公望(姜子牙)」でお供の騎獣は「四不像」だと知る。信じたくない状況だが、さきがワープした先は古代中国の「殷王朝」、母親が大好きな「封神演義」の世界だった…!!
 
「現代日本に帰りたい」と姜子牙に告げるさきだが、姜子牙は面倒くさがって協力したがらない。それどころか、姜子牙は「太公望」の名が嫌いで、そんな面倒なお役目は無理だと言い切るほどのダメ人間だった。しかし、「元の世界に帰る手がかりがない訳でもない」という姜子牙の言葉に期待するさき。
 
その手がかりを聞こうとした瞬間、戸が破られて様子のおかしい人物(易者)と兵士が現れた。「殷王朝を滅亡させる太公望がここにいる」と言う易者が「貴様が太公望だな!」と指したのはまさかのさきだった――!
 
囚われの身になった二人(と一匹)は何故かさっきの易者に襲われる。明らかに常軌を逸脱した様子に「宝貝(パオペエ)の副作用か」と訝しむ姜子牙。本来、仙人の持つ道具でさえ副作用を起こす程に強大な力を持っている。普通の人間(易者)が手にしたため、精神異常を起こし姜子牙たちを襲ってきたのだ。
 
縄で縛られた状態の姜子牙とさきには、ひたすら逃げ回る事しか出来ず大ピンチ!すると突然、姜子牙がさきの耳にキスを…!?
姜子牙のキスに驚いたさきの怪力で、縛られていた縄を切る事に成功!ドヤ顔で「女性に触れると、このような姿になる」という姜子牙だが、特に変化した様子はない。
 
不思議に思う姜子牙と四不像だが、動揺が止まらないさきは易者の宝貝を破壊し、一気に事態は好転する。易者が気を失っている間に逃げ出そうすると姜子牙たちだが、そこにこれまた言動がおかしな仙人・申公豹(しんこうひょう)が現れた。
 
姜子牙の弟弟子だという申公豹は、暇つぶしの為に易者に宝貝を渡し、姜子牙たちのピンチを面白がっていた。関わり合いたくない危険人物だが、申公豹はさきに興味を持ったらしく…?
 
今回の話は申公豹さん…って感じだった。
この人、好きになれない…(笑)
 
「この雷公鞭(らいこうべん)は強力な宝貝だからね。
 力技だけじゃこの鎖は切れないよ♡」
鎖のようなものに手を取られたさき。申公豹にそういわれる
 
「くっ(かたい…っ)」
「さっ、どう苛めてあげようか?
 縛り首?火刑?水攻め?」
 
「(どれも死ぬ!!)」
(笑)殺す気できてる
 
「子牙はどうして欲しい?」
申公豹はにこっとしていう
「あっ、私は熟睡死でお願いします」
 
「そんな処刑方法ないでしょっ!」
怒ったようにさきが言い返すと
「ありますよ」
「あるの!?」
熟睡死っていうものがあるのか…(笑)
 
「って、いやいやそうじゃない!
 子牙もこのサド男をなんとかしてよっ!兄弟子なんでしょ!」
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 「えー―」
「(どんだけめんどいのっ!!)」
 子牙の顔(笑)
 
「はぁ…申公豹は五感の内の『触覚』を失っているので、
 どんな攻撃も感じないんですよねぇ」
ため息をついて、姜子牙は言う
それだったら手段がないな…どうするんだろう
 
「そっ、なーんにも感じないよ♪」
同意するように本人が言った
「なにそのチート!」
驚くさき
 
「仙人ってそんな能力があるの!?」
興味深々という様子でさきが聞いた
「能力っていうか宝貝の『副作用』だけどね~」
申公豹は言う
 
「副作用って…さっきの易者さんみたいな…?」
おかしくなっていた易者を思い出すさき
 
「それで精神まで汚染されちゃったのね…!!」
 はっとして、言うが、姜子牙に否定される
「申公豹は元からこうですよ。
 人間と違って精神汚染はありませんから」
 
元からこうなのか…。もっと好きになれない…(笑)
「まだ視覚と聴覚は残ってるけど、
 触覚・味覚・嗅覚はもうないよ♡」
 
「自分の体でも散々試してみたけど、
 首をはねても痛くもかゆくもなかったね」
それは…
 
「それって…(とても辛いことなんじゃ…)」
そう思った瞬間
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 「今少しでも同情したね?」
恐ろしい顔でそういわれる
「…っ」
その顔に息をのむさき
 
「他人の痛みを感じのは良い事だ。痛みっていうのは一種の快楽だよ。でもそれが俺には全然足りてない。
 だから俺の代わりにみんなを刺激でいっぱいにしてあげるのさ♪」
 
「…だからって、誰かに迷惑かけていいわけ」
さきは申公豹の手を持ち
「ないでしょ!!」
投げ飛ばした
 
「へぶあっ」
顔面から地面にダイブ!
 
「顔面からいったな」
四不像が言う
「ちょっと失敗しちゃった。
 でもやっと取れたわ」
 
さきの手から雷公鞭が外れる
「……っ」
顔をぶつけて、痛そうにする申公豹
 
「……痛…い………!?」
痛みを感じ、申公豹は驚きを隠せない
「(えっ!?)」
どういうこと…!?
 
「(どうして!?痛みは感じないはずじゃ…)」
状況をつかめないさきちゃん
「…あぁ♡何十年ぶりだろうか。
 このジクジクと痛む感覚♡」
物凄く嫌な予感…
 
「(ん?)」
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 「もっと♡ 俺を嬲って(なぶ)ってくれ♡」
ニコリとさきに言う申公豹
「(真性のマゾだったーっ!!)」
思わず、ゾクリと鳥肌立った
 
「きっ気持ち悪いっ!」
さきは無意識に申公豹に往復ビンタをしてしまう
「へぶしっ!いいっ♡もっとだ!」
マジでこの人、気持ち悪い
 
「さっき子牙が変身しなかった事と言い、
 なんでさきが相手だと宝貝の副作用が発動しないんだ!?」
四不像は驚いたように言う
 
「………」
はっとする姜子牙
「つまり、私の副作用が発動しなかったのは
 「さきが男の娘だから」ではないと……!?」
まだ気にしてたのか(笑)
 
「いや今の問題、そこじゃねーから。
 つーかまだ男の娘だと思ってたのかよ」
四不像からツッコミが入る
 
「俺をハニーの傀儡人形(おもちゃ)にしてくれ♡」
息をはぁはぁしながら、いうものだから後ずさるさき
「い、いやっこっち来ないで…」
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 「逃げないでハニー♡
 この首もプレゼントするから♡」
申公豹は自分の首をとって、さきに渡そうとする
ひぃぃぃー
 
「くっ首!?」
驚愕する
 
「いっや―――っ!!」
さきは申公豹の首をぶん投げた
「ああん♡ いけずっ――」
首がどこかに飛んで行ってしまう
 
「あっ…しまった」
思わず投げてしまったようで、はっとして飛ばしたことに気付くさき
置き去りにされた体がうろうろしている
「「「(気持ち悪っ!!)」」」
 
「何をやってるんだ、あの馬鹿者は」
「仕方ない。我らが迎えに行かねば…」
「失礼つかまつる!」
新たなる声が聞こえた
 
「とっ虎!?しかも頭が二つ!!?」
その虎の姿に驚くさき
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 「我は黒点虎。我は白額虎。
 我らはあの申公豹(ばか)の騎獣だ。すまぬな主が迷惑かけた」
虎が謝った。礼儀正しい騎獣…
 
「き、騎獣……」
その黒点虎と白額虎は申公豹の置き去りされた身体をぱくりとくわえる
「(食べっ…!?)」
 
「我らは頭を追わねばならぬ。
 この礼はまた…」
そう言って、去って行った
 
「な…なんて礼儀正しい虎さん達…
 一瞬、食べるのかと思ったわ…」
ほっと息を吐くさき
 
「はぁー。…あの申公豹をこうもアッサリ撃退するなんて、
 さきが初めてですよ」
姜子牙は言う
 
「褒められても全然嬉しくないわ」
うん、それは思うわ…さきちゃん
 
「?何やってんだ、お前」
四不像は倒れている人たちを起こそうするさきに不思議に思う
「何って、人がいる所まで運ぶのよ」
さきはひょいと兵士と易者さんを担ぎ上げた
 
「そいつら、俺らを捕まえた奴らだぞ?」
四不像はそういうが、さきちゃんはそう思わないようで
「でもこんな所に放って置くわけにもいかないでしょ。
 そもそも申公豹が元凶だったみたいだし」
 
「お前変な所真面目だなー。
 しょうがねーから俺も一寸だけ手伝ってやるよ」
「大丈夫よ。あと2、3人いけるわ」
「まじか…」
相変わらずのさきちゃんの力持ち
 
そんな様子を見て、姜子牙はふっと笑う
「あっそうだ!子牙は私が元の世界に帰える手掛かりを
 知っているんでしょう?どうすればいいの?」
 
「…いいえ、さき。私の心は決まりました」
ん?
「心?」
子牙の言葉に不思議に思うさき
 
「私の代わりに「太公望」になってください!」
…(笑)
「絶っっっ対いや!!」
即刻拒否する
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 「それでわざわざ気絶した二人を連れて来たのか。随分と律儀な「太公望」だな」
それを聞いた黄将軍大笑い
 
「父上!笑う所ではありません!
 こやつは殷王朝の反逆者ですよ!」
隣にいた子供がそう怒ったように言う
 
「しかもあの怪力…何か秘術を操るのかも知れません!」
あーそう思われるのか…
「この怪力は生まれつきです!
 っていつまで笑ってるんですか!」
さきは言う
 
「すまんすまん。こんな馬鹿正直者は久々でな。
 先程の二人は治療中だから、安心するといい」
「――っと自己紹介がまだだったな」
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 「俺は黄飛虎(こうひこ)。殷の武官をやっている。これは末の息子の黄天祥(こうてんしょう)だ」
 
封神演義のキャラクターは分からんな…
「…と言う事は貴方が兵士さんの言っていた「黄将軍」…?
 (あれ?(黄飛虎って確か『封神演義』では「太公望」の味方だったような…?)」
 
そうなのか。だったら信用してもよさそう…?
「噂の「太公望」を捕まえたと連絡があったから来てみれば、
 まさかこんな子供だったとはな」
黄将軍は言う
 
「私は「太公望」じゃありません!
 「太公望」はあっちです!」
ばっと姜子牙を指すが、太公望は寝ていた
 
「…あれか?」
「船こいでるっ……!!」
その姿に駆け寄るさき
 
「う~ん、色々あって疲れちゃったんですよ~」
姜子牙(笑)
「子牙は何もやってないでしょ!」
「もう三日分くらい働きましたよ」
 
「普段どんだけ動いてないのよ!」
「心ゆくまで目いっぱい♡」
何なんだこのコントみたいな会話のやり取りは…(笑)
 
「ぶぶっ。わかったわかった。どちらが「太公望」でも良い。
 とにかくお前達からも事情を聞きたい。今夜は俺の所で休むといい」
「父上!?」
 
「ふむ…夕食をご馳走して頂けるのでしたら」
姜子牙ってば(笑)
「ってホイホイ着いて行っていいの!?私達は…」
 
そのタイミングでぐぎゅるるるとお腹がなった
「はうぅ!!
 (そういえば朝ご飯すら食べてなかった…)」
そうだったっけ
 
そんな音を聞いて、笑い出す黄将軍
「安心しろ、俺の妻の料理は格別だぞ」
 
黄将軍の奥さんの料理を食べながら、事情を話すさきたち
「――…なるほどな。では姜子牙殿が仙人界で修業した道士「太公望」で、大和さき殿が異世界から飛ばされて来た人間――
 『じょしこうせい』って訳なんだな」
 
「父上!このような戯言を信じるのですか!?」
椅子から立ち上がり、天祥が言う
「天祥、お行儀が悪いですよ」
「しかし母上…」
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 「皆様、お食事はお口にあいましたか?」
【賈氏(かし)】黄飛虎の妻
「はい、とっても美味しいです!(綺麗な人だなぁ)」
もきゅもきゅと肉まんを食べるさき
 
「そうだろうそうだろう!俺の妻は才色兼備で飯も美味い!
 子供達も妻似て可愛いしな!」
 
そんな黄将軍に息子・天祥が
「父上、声でかい…」
赤面する
 
「もうっ、あなたは何を召し上がっても
 うまいうまい!と仰って…」
呆れたように奥さんが言う
 
「お前が作った物なら白湯でさえも
 極上の甘露だからな♡」
 
「では今夜のお酒は終わりにして、
 お茶を差し上げますわ」
「ああっ、そんなご無体なっ」
(笑)仲良いな
 
「(ラブラブだぁ~)」
そんな様子を見て、さきは思う
 
「まっ、俺がさき殿達を信じる理由はちゃんとあるぞ。
 先程、気絶していた二人の証言が取れた。
 
 あの易者は旅の途中で突如現れた奇妙な仙人によく当たるという筮竹(ぜいちく)を与えられ、そこから先は「太公望を捕まえる」と言う意思のみ支配され、正気を失っていったそうだ」
 
「兵士を気絶させた事も白状している。
 その上、筮竹…仙人界では宝貝と言ったか。宝貝から解放してくれたさき殿に大層感謝していたぞ」
申公豹さんのせいなのは明白か…まったく
 
「私は何も…色々破壊しちゃっただけですし…」
さきは言う
 でも破壊したのは…宝貝ぐらいじゃ?
 
「そうですよ、父上!直ちにこの者達を捕らえ、
 朝歌(殷の首都)へと差し出すべきです」
天祥が言う
 
「罪がない者をどうこうする権利はない」
黄将軍は言った
「しかし「太公望捕縛」のお触れ書が出回っていると聞いております」
 
「だが、天祥よ。
 もしそのお触れ書が疑わしいとしたら?」
「え!?」
天祥はおどろく
 
「「太公望」を捕らえよと言っているのは一部の官吏とそれに順する者。そしてそれらの噂を信じている者だけだ。
 どっかの馬鹿が懸賞金をかけているという噂も聞くな」
…なるほどね
 
「その口ぶりでは黄飛虎殿は「太公望」を
 捕まえる気は無いようですね」
姜子牙は言う
 
「あぁ。俺はその一部の官吏達が私腹を肥やす為に「太公望」の伝説を利用していると踏んでいる。
 この噂が何処まで浸透しているのかを調べる為に俺はこの西域までやってきたんだ」
 
「なるほど。良かったですね「太公望(さき)」。
 お咎め無しですよ♡」
にこっと姜子牙が言う
「だから「太公望」は貴方でしょ!私はただの女子高生!」
もう(笑)姜子牙は…
 
「父上にその様なお考えがあったとは…」
天祥は納得したようにつぶやく
 
「だがしかし! 『じょしこうせい』とか言う官職がなんか知らないが、我が父は『武成王(ぶせいおう)』という偉い立場なんだからな!付け上がるなよ!」
ばしっとさきに指をさして、天祥は言った
 
さきは『武成王』という言葉に不思議そうにする
「武成…王?
 え!?黄飛虎さんって王様なんですか?」
 
「俺が王?わっはっはっ」
それを聞いて、黄さんは笑いだす
「あなた、さき殿はこちらの事情に不慣れな様子。
 笑っては失礼ですわ」
奥さんは口をはさむ
 
「あぁ、すまんすまん」
「『武成王』とは各地の諸侯達を纏め上げる将軍という意味で、
 旦那様に贈られた称号の事ですよ」
奥さんが説明してくれる
 
「あぁっ、へぇ~そんな称号が…」
大きく納得していると…
「あら? さき殿、左手に怪我を…」
奥さんに指摘する
 
「あれ?本当だ
 (きっと申公豹に捕まった時だな…)」
あーあの時か
 
「手当てが先ですね、旦那様」
奥さんがそう言い
「ああ、頼む。話の続きは明日にしよう」
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 「この屋敷は黄家が宿として借りている物だ。
 自由に使ってくれてかまわない。今日は色々あって疲れただろう?ゆっくり休め」
ぽんぽんと頭を撫でられて、ちょっと驚くさき
 
「(なっ、撫でられちゃった…。  
 大きな手…お父さんってこんな感じなのかな…)」
さきちゃん、お父さんいないもんね…
 
さきは奥さんに手当てをしてもらう
「さぁ、これで大丈夫ですよ」
「ありがとうございます!」
 
ちらりと奥さんの胸を見て、自身の胸を見る
ずーんと落ち込むさきちゃん
あ(笑)どんまい
 
「他にまだ痛い所でも……?」
そんな姿を不思議そうにする奥さん
「…ちょっと胸が…痛い…」
「え?」
 
「あっ、いえ!なんだか夫婦っていいですね。
 さっきも全てを話さなくても阿吽の呼吸で伝わりあってる感じがしました」
そういうと、ふふっと奥さんは笑った
 
「長年連れ添っていますからね。此度の視察も民衆の噂を知るには
 女手が必要という事で私も同行したのですよ」
なるほどねぇ…
 
「あっ、主婦の情報網を侮るなかれって
 私のお母さんも言ってました!!」
さきはいう
 
「…異世界におられるさき殿のご両親も
 さぞ心配されているでしょうね」
「…家は父がいないので向こうにお母さん一人にしてしまいました…」
 
(お母さん…すごく心配しているだろうな。
 一人で寂しい想いしてるんだろうな…)
さきは思う
 
「お母さんボンヤリしてるから…ホント私がいないと何も出来なくて…
 こっちに飛ばされて色々ありえない事だらけで、いっぱいいっぱいだったけど…」
 
”『さきちゃん』”
母の顔を思い出す
「(…帰りたい。帰りたい…!)」
強く思う
 
そんなさきを黄の奥さんは抱きしめる
「さき殿は頑張り屋さんですね。黄家(ここ)では我慢しなくて良いのですよ。帰る方法もきっと…見つかります」
「――…っ」
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「…たい…。…帰りたい。
 お母さんに…会いたいよぉ」
ボロボロと涙をこぼしながら、本音をこぼす
 
「きっと…きっと帰れますよ」
そう安心させるように奥さんは言った
 
そんな姿を姜子牙は聞いてたのだった
さきの胸の内を聞いた子牙は…!?
というアオリがあったので…何か行動するのかな?
 
普段の様子からとてもそうは思えないのだけど…(笑)
ここまで読んでくれてありがとうございました!
次回へ
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