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蝶子に命の危機!?と翔一さんの恋の行方!ニヤニヤ展開あり(笑)シノビ四重奏(カルテット)12話感想 ASUKA10月号(2015年8月発売)

此花(このはな)です

今回はASUKA10月号(8月発売)に連載されているシノビ四重奏の12話の感想を書いていきたいと思います

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シノビ四重奏を知らない方はこちら
1話の感想です
konohana19.hatenablog.com
本誌のあらすじ(11話まで)
大企業の跡取り娘・真中蝶子。護衛に囲まれて送った中学生活が嫌で、高校生活は自由に過ごしたいと思っていた。そんな蝶子に課せられた課題は〈これぞという側近の忍びを見つける〉こと。「忍び」という時代錯誤な単語に戸惑う蝶子だったが、力ある忍びを側近に持つことが政財界での評価となるらしい。

高校卒業までに見つけることができたら、蝶子の自由にしていいという。
ただし見つけることができなかったら…一生父親の言うことをきく。その側近の忍びを見つけるために入学した高校・御園尾学園は、大企業や政治家の御曹司達を守るための「忍び」を育成する高校だった。

次々に蝶子の前に現れる側近候補の忍び達。
そんな中、蝶子にお見合い話が持ち上がる。相手は、真中家よりも格式の高い廣瀬(ひろせ)家の御曹司・翔一。廣瀬家の別荘でのお見合いに、蝶子は友達のくるみと椿を連れていくことに(他の忍びもなぜかいる…)。

その別荘地で、くるみが廣瀬家のお庭番の一員だという事実を知る蝶子。翔一を守るために負傷したくるみは、翔一のもとから去ったのだ。その夜、蝶子は翔一とフェリーで話し合うことに。忍びとしてのくるみではなく、一人の女の子としてのくるみを好きだと自覚した翔一。

気恋話に花を咲かせた二人が、別荘に戻ろうとすると、いつの間にかフェリーが潮に流されていた!嵐の中、戸惑う蝶子に大きな波が襲いかかり…!?

今回は表紙なしなので、12話の感想をさっそく始めます。
ニヤニヤ展開は後半ですが、凄くきゅんきゅんしたので楽しみに!


最初は忍び部屋からのシーンから
そわそわする雨情はどこかへ行こうとする
「おい雨情、どこに行くんや?」
同じ部屋の蘇芳が声をかける

「………散歩だ」
そう言うが、蘇芳は言い返す
「嘘付け!蝶子のストーカーやろが…!!」
(笑)バレバレだ!

蘇芳の言葉に茜は反応する
「!? こんな時間に女子の部屋に忍びこむなんて
 破廉恥(はれんち)ですよ!」
茜は怒る
茜さんは純粋そうですね…

「蝶子の護衛の為だ。
 常に側にいて何が悪い!?」

「開き直んな!」
蘇芳は言い返す

「真中さんの同室には高須さんもいるんです。 
 そんな心配する事……」
茜はそう雨情を説得しようとするが、その途中、コンコンとノック音がした
「お取り込み中すみません」

ひょこっと顔をのぞかせたのは”くるみ”だった
「高須…?」
「こちらに翔一様と蝶子さん来ていませんか?」
くるみはそう言ったのだった。

雨情は部屋にいたのか…。
でも、蝶子の部屋に行こうとしてたのは事実だけども(笑)
これで、忍びたちに蝶子達がいないと判明するって訳か


ゴホゴホッと水を吐き出す蝶子
「(近くに島があってよかったわ…。
 廣瀬さんは――…)」

きょろきょろ辺りを見回すと、近くに翔一さんが倒れているのを発見する
「廣瀬さん!」
蝶子は慌てて駆け寄る
「大丈夫ですか!?」

「…っ、蝶子…さん。
 蝶子さんも無事でよかった……」
はぁはぁと息を切らしながらも、翔一は言う

「歩けますか?
 雨を凌げる所まで移動しましょう」
「……あぁ」
蝶子が肩を貸して、動き出す。

よかった…。
二人助かったんだ、ちょっとほっとしたわ

なんとか雨をしのげる場所を見つけて、二人でそこに場所を移す
「はぁ…(そろそろ私達の不在に気付いてる頃かしら?
 さすがにこの雨じゃ雨情達もなかなか見つけられないわよね…)」
蝶子は思う

ぶるっと震える
「(寒い…)」
服もびしょ濡れで風も吹いているから、寒いわけだ
「すみません…」
翔一さんが謝ってきた。

「え?」
「まさかこんな事になるなんて。
 蝶子さんを巻き込んでしまって申し訳ない!」
翔一さんが頭を下げる

「いえ、私こそ……。
 くるみちゃんが夜から天気が崩れるって言ってくれてたのに」
謝り合う二人

「「は――……」」
同時にため息を吐いた

「怒られるね…」
「大目玉ですよ」

(笑)確かに…これはかなりの大目玉…

数秒の沈黙の後、二人はぷっと吹き出した。
「さっきね、海に落ちた時、もしかしたら死ぬかも!って思ったんだ。
 そうしたら、くるみにまだ想いを伝えてない事がすごく心残りで」

「俺、ここから無事に帰ったら、
 くるみに気持ちを伝えるよ!」

(笑)え、それフラグにしか聞こえない
「ちょっとそれ、死亡フラグっぽいのでやめて下さい」

「そういえば、
 蝶子さんは誰か側にいて欲しい人いないの?」

唐突に翔一さんは聞く
「…え? あー…私はずっと真中を継ぐ事に一杯いっぱいで……
 実はまだ恋した事ないんです」

正直に打ち明ける蝶子
「…そっか。
 ずっと側にいたい、そんな人に出会えるといいね」
「……出会えますかね?」

「『求めよ。さらば、与えられん』だよ。キミが望めば、いつか出会える。
 気づいていないだけでもう出会っているかもしれない。俺みたいにね」
そうだね…。蝶子が求めれば、出会えるかも、いや出会っているかもしれないね

「ふふ…。出会えると…いいなぁ……」
蝶子はつぶやく
「? 蝶子さん?」
その反応に疑問に思った翔一が声をかける

「どうしたの?顔色悪いけど、大丈夫?」
心配そうにそう言う
「…すみません。実はさっきから背中が熱くて……」

蝶子がそう言うと、翔一は蝶子の背中を見る
「…?背中…?」

「!! 蝶子さん!?怪我を…!!」
そこには血だらけの背中があった
「多分……海に落ちた時に木材か何かで怪我を……」
荒々しく息を吐きながら、蝶子は言ったが、ぐらっと倒れてしまう

「しっかりして!蝶子さん!!」
慌てて支えるが、反応がない
「(あぁ……これはちょっとヤバいかも……。
 私ここで死ぬのかしら?いや死ぬ気はないんだけど……体が動かない)」

薄れる意識の中で蝶子は考える
「(私が死んだら、父様とかすごく面倒くさそう……。
 他の皆もなんだかんだで優しいから、きっと悲しんでくれるよね……)」

「(あと…あとは……雨情……)」
蝶子は雨情の事を考え始める
「(あいつはいつもバカみたいに私を呼んで……バカみたいに真っ直ぐ見てて――…。
 ……だから私がいなくなったら……雨情は……。
…雨情?)」
ふと、幼い頃の雨情が泣いている姿が浮かぶ

「蝶子っ…!!」
危機迫った顔で雨情が蝶子の名前を呼んでいた
「(雨…情…?)」
蝶子は意識を取り戻す

「蝶子!蝶子っ!!」
必死に名前を呼ぶ
「…っまずいね。体温が低い。出血もかなりある。
 早く止血しないと…」
慌てたように白金先輩は蝶子の手当を始める

「蝶子!嫌だ!蝶子!!」
駆け寄ろうとする雨情を蘇芳が慌てて止めにかかる。
「離れろ!ボケ!!
 そんなんひっついとったら処置でけへんやろ!」
雨情!我慢しないと、蝶子が助からないぞ!

「…真中さん……」
ぼう然と立っている茜に蘇芳が叫ぶ
「茜!ボサッとしとらんでこのボケ押さえとけ!!」

「(皆……来てくれたの…?)」
蝶子は声を聴いて、思う
「蝶子お姉ちゃん!」
椿が心配そうに言う

「(こんな嵐の中、見つけてくれたんだーー…
 嬉しいなぁ……)」
蝶子はそう思って、笑った。
その笑顔は流石に…縁起が悪いよ!蝶子

「ひぅ…!」
その笑顔に雨情の表情がこわばる
「蝶子!蝶子っ!!!」
必死に蝶子の名を呼ぶ

「(なんて声出してるの。大丈夫…大丈夫だから……。
 あぁ…、でもなんだか眠くなってきちゃったーー。
 すぐ起きるから……ごめん、ちょっとだけ――……)」
蝶子は目を閉じる

場面が変わり、病院…
蝶子はふと目を覚ます
「(…ここは…)」

ゆっくりと辺りを見回すと、ベットの端で雨情が寝ていることに気付いた。
「…雨情?」
ぽつりと蝶子が声を出すと、びくりと雨情が反応した
「! 蝶子!」

ばっと起き上がり
「目が覚めたのか? 
 どこか!どこか…苦しくないか…?痛くないか…?」
蝶子を質問攻めにする

「……ちょっと頭がボーっとするけど
 ……へいき…」
「……そう…か…」
蝶子が答えると、雨情は安心したのか、うつむく
「そうか……」

急に顔を伏せた雨情に蝶子は不思議そうにする
「…雨情?」

そこにあったのはぽたり、ぽたりと涙がおちる雨情の姿だった。
「よかった……。………よかった…」
心から安心したような声

「(真っ直ぐな目――まるで目を離したら
 私が消えてしまうとでもいうような……)」
本当に…本当に…蝶子の事が大切なんだな…雨情は

「……雨情……。
 何を……そんなに泣いているの…?」
そう聞くと、ぎゅっと蝶子の両手を握ってこう言った。
「……蝶子、お前が死んだらどうしようかと……
 ずっと…ずっと考えていた――…」

ぎゅっと握った雨情の両手は震えていた
「(……震えてる?)」
蝶子は感じる

「蝶子…俺は言ったな? 蝶子なしでは生きていけない。
 蝶子がいないと、俺の世界は死んでしまう。
 お前はいない世界は暗くて……怖い――…」
…雨情

「(……怖い? 雨情が?)」
少し驚いたような思いを持つ
「蝶子……お願いだ。
 俺を置いていかないでくれ……!」

雨情は訴える

その言葉を聞き、蝶子はふと雨情に向かって、手を伸ばす
「……うん、ごめん……」
「(なんだろう……)」
蝶子の手は雨情の頬に沿えた
「ごめんね」

「(いつもあんなに偉そうに、圧倒的な強さを見せる
 雨情がこんなに泣いて、震えて……)」
蝶子はあることを思い出す
”「ずっと側にいたい人、そんなに出会えるといいね」”
翔一さんの言葉

「(心が…震える。そうか……)」

「(……この人は私がいないとダメなのか――…)」
ぎゅっと雨情を抱きしめる
「ちょう…こ…?」

「(だったら仕方ないなぁ……)」
すぅっと蝶子は眠ってしまう
翔一さんの言葉で気づいたことが雨情のことか…

「ちょ…蝶子…?」
慌ててる雨情(笑)急に抱きしめられて、寝ちゃったんだもんね

場面が変わって、他の忍び候補達がやってきた。
「蝶子お姉ちゃん!」
「真中さん…!」
椿と茜は言う

「皆」
あ、と蝶子は気づく
「目が覚めてよかったー!」
椿がぎゅっと蝶子を抱きしめる
それを見て、雨情は怒りだす
(笑)いつもの風景になりつつある

「本当に…真中さんが血塗れで倒れてるのを見た時は
 血の気が引きました」
「珍しく白金センパイも焦っとったしな」
茜と蘇芳は言う

「あのねー…私も一応人間だよー?」
それはそうだけど…(笑)イメージだよね
「大切な主が死にかけてたらそれはびっくりするよー」
あ、白金先輩まで言うようになった(笑)

「主じゃないし…」
呆れながら蝶子は言う
隣の雨情が犬みたいに唸ってる(笑)

そんな椿と雨情のやりとりに蘇芳は
「(―――ホンマに)」

「(雨情のやつ……蝶子の意識がない時は手負いの獣みたいにずっと威嚇しまくって、
 誰も蝶子に近付けへんかった…。ホンマ大変やったんやでー…)」

本当に雨情は蝶子の事が大切で、蝶子だけに懐いているんだね

蘇芳さんは制御の役目をし、知恵を与える存在なっているなー
だんだん好きなキャラになってきてる

そんな時、廣瀬さんとくるみちゃんがやってきた
「…蝶子さん」
「廣瀬さん、くるみちゃん」
蝶子は嬉しそうにする
「廣瀬さんも無事でよかったです」

「……本当に申し訳なかった。
 俺がもっと早く蝶子さんの傷に気付いていれば…」
申し訳なさそうにする翔一さん

「いえ、私もあの時はそんなにひどい傷だと思わなくて……
 逆にびっくりさせてしまってすみませんでした」
蝶子も謝る

「いやでも、あの時は
 やっぱり俺がもっとしっかりしていれば…」
どっちも譲らないな…二人とも
「廣瀬さん
 じゃあ、また今度晴れた日に改めて遊びに連れて行ってくれますか?
 廣瀬さんのおごりで!」
にっこりと蝶子は言った。

その言葉にきょとんとなる翔一さんだが、
「……わかったよ」
うなづいた。
その二人のやり取りに雨情が二人の顔を見比べているのに笑う。
知らない所で仲良くなってるからね(笑)

「蝶子さん……」
声を出したのは”くるみ”だ
「くるみちゃんもありがとう。あの時、くるみちゃんも私達を
 一生懸命探してくれたんでしょ?
 夜なのに無理して鳥達を飛ばしてくれたって聞いた」

「いえ…そんな事は……」
くるみちゃんは否定する
「蝶子さん」
「ん?」

「翔一様はちょっと押しが弱い所もありますが、優しく誠実で本当に良い方です。蝶子さんの結婚相手としても申し分ない方です。どうか翔一様を………
 よろしくお願いいたします」
くるみちゃんは頭を下げる
えー!?あ…いやその…翔一さんは

「(え!?)」
蝶子は内心驚きを隠せない

「(まだ言ってないの!?)」」
ばっと翔一さんを見る
「(蝶子さんが回復してから…と思ってたんだ)」
(笑)あー翔一さん…

ここから翔一さんの告白劇のスタートです(笑)
「くるみ…聞いてくれ」
さっとくるみに向き直る翔一さん
「翔一様?」

「俺にはずっと昔から心に決めた女の子がいる。小さい頃からずっと俺の側近になる為に頑張ってて、俺の為に怪我までして。
 そして俺の幸せが何かを一番に考えてくれる優しい女の子だ」

「翔一…様…?」
「俺がずっと側にいて欲しいと思っているのは
 くるみ……お前だ」

そうはっきり告げるが…?

「あの…でも、私は側近としてはもう……」
あぁ!!違うよ。そう言う意味じゃなくて…
「あぁっ…!?そうじゃなくて……」
真っ赤な顔を手で覆って、言う翔一さん
(笑)やばい…超可愛い…

「回りくどかったか…?
 もう一度か?もう一度言うのか??」
小声で言う翔一さん
可愛いっ!!

意を決して翔一さんは
「くるみ!」
名前を呼ぶ
「はい!」

「くるみが好きだ! 忍びとしてじゃない。
 一人の女の子として、一人の人間として、ずっと俺の側にいて欲しい…」

くるみの両手を握って、そう叫ぶ

「……でも、蝶子さんは…?蝶子さんと二人で……
 船の上でお見合いを……」
少し不安そうにくるみは言う

「私は船の上でずっとくるみちゃんとの
 恋愛相談を受けてただけだよ」
にこりと笑いながら、蝶子は説明する
「…え…でもっあの……」

「反対する者も多いだろう。多分辛い事もたくさんあると思う。
 それでももし、くるみが俺を選んでくれるなら、今度は俺が全力でお前を守る。
 俺に付いて来てくれるだろうか…?」

「…翔一様」

「くるみは、あなたの側にいられない事より
 辛い事はありません」

にこりと笑ってそう告げた
ふふっ、よかった

その言葉に嬉しそうに翔一さんに笑って
「……ありがとう」
とくるみちゃんを抱きしめ、そう言った。

蝶子も嬉しそうにそれを見つめている。
隣の雨情が俺も!俺も!って(笑)やるわけないでしょ


「すごい! ロマンティック!!」
それを聞いて、うっとりとする花蓮ちゃん
「それで?それで!?くるみはどうしたの!?」
きゃっきゃしながら花蓮は言った。
(笑)そんなにテンション高くなる気持ちは分からないでもない

花蓮の食いつきっぷりに蝶子は驚く
「花蓮はいつの間に、
 くるみちゃんとそんなに仲良くなったの?」

「蝶子が入院してる間よ。心配したんだからね!
 蝶子の様子を聞いたり話したりしている内に?」
花蓮は説明する。
仲良くなって良かった

「くるみってば、高須の一族って事で、
 今まで怖いイメージあったんだもの」
「……怖い?」
不思議そうにする蝶子

「蝶子に嫌がらせする子を
 尽く(ことごと)叩き潰してるって噂あったし」
「え!?」
私もえ?ってなった

蝶子もちらりとくるみを見る。
すると、にっこりと笑った
「(……え?)」
その笑顔が恐いです、くるみちゃん

「まさかくるみがそんなに素敵な恋愛してるなんて!
 これは今度の為に色々聞いておく必要があるわ!
 で?今は!?廣瀬さんと上手くいってるの?」
嬉しそうに花蓮ちゃんは聞く

「まだ廣瀬家の承諾は撮れていないので、頻繁には会えないんですけど、
 最近は毎日電話もくれますし、以前と比べたらずっと翔一様と……。
 いえ、翔一さんとの距離が近いです
その言葉にきゃああ!!っと叫ぶ花蓮ちゃん
(笑)…花蓮ちゃん

「それにもし、阻まれたとしても…」
くるみはピィと指笛を吹き、鳥を呼んだ
その鳥はくるみちゃんの指にとまる
「私にはこの子達がいますから、この子達に手紙を運んでもらいます」

「恋心を翼に乗せるって
 秘密の恋って感じしませんか?」

くるみちゃんったら(笑)
「くるみちゃん…」
蝶子もぷっと吹き出す

「この状況、楽しんでるでしょ?」
蝶子がそう言うと、くるみちゃんは
「恋は女を強くしますから」
そう言う

「うん…でも、それだけじゃなくて」

「なんだかキラキラして、キレイ……」
恋は女を綺麗にする、か

場面が変わり、下校時間
「(くるみちゃん、幸せそうでよかった……。
 恋か――…。恋ってすごいな)」
蝶子はそう思いながら、校内を歩く

そんな時、天気が変わり始める
「(夕立ね……。迎えの人達に傘持って来てもらわなきゃ……)」
電話をかけようとすると、
「蝶子!!」
雨情の声がする

「(雨情?)」
上を見上げると、雨情がいた
「蝶子そこで待ってろ!今日は俺が家まで送る!」

「(今日は…っていうか、最近毎日でしょ?)」
呆れる蝶子
(笑)蝶子に命の危機があったから、余計にかな?
「(面倒くさいから先に帰っちゃおう)」
くるりと向きを変えて、帰ろうとする

「あっ!」
雨情は叫ぶ
その時、蝶子の足が雨で滑った
「ひゃっ!」

「蝶子!!」
慌てて雨情が飛び出す

いつものように雨情に助けられる
「(……びっくりした)
 ごめん。ありが……」


蝶子は一瞬息をのむ
「蝶子、無事か…?」
無事を尋ねる雨情

その瞬間、蝶子はバンッ、と雨情を突き飛ばしてしまった。
「ぎゃんっ!」
雨情は水たまりにつっこみ、泥だらけに…。
「……??」

「蝶子?」
不思議そうにしていると、はっと気が付いたようで
「あ、ごめん! 
 なんでもない……。なんでもないっ!!」

雨情に謝りながら、その場から逃げ出してしまった
「蝶子!?」

「(なんだろう…?急に私………変だ)」
心臓の音が早くなる
「(――もしかして、
 これって……心臓の病気かしら!?)」

アオリがフラグ立っちゃった!?って(笑)
これは素直にたつなんて、思えないけどなー

「……蝶子」
しゅんと蝶子を見つめる雨情
本当に犬みたい(笑)

「なんやお前、水たまりで水泳でもやってたんか?」
そこを通りがかった蘇芳が声をかけるのだった。

本当にフラグが立つのかわからないけど、
シノビ四重奏はラブコメだったことに今さら気づく私だった。

ここまで読んでくれてありがとうございました!
次回へ
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