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蝶子は白金先輩に”チョコの作り方”を教わるがその帰り道…?16話感想 シノビ四重奏(カルテット)ASUKA3月号(2016年1月発売)

此花(このはな)です

 
今回はASUKAに連載されている”シノビ四重奏”の16話の感想を書いていきたいと思います
 

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シノビ四重奏(カルテット)を知らない方は1話の感想をどうぞ
 本誌のあらすじ(16話まで)

大企業の跡取り娘・真中蝶子。護衛に囲まれて送った中学生活が嫌で、高校生活は自由に過ごしたいと思っていた。そんな蝶子に課せられた課題は〈これぞという側近の忍びを見つける〉こと。

「忍び」という時代錯誤な単語に戸惑う蝶子だったが、力ある忍びを側近に持つことが政財界での評価となるらしい。
 
高校卒業までに見つけることができたら、蝶子の自由にしていいという。
ただし見つけることができなかったら…一生父親の言うことをきく。その側近の忍びを見つけるために入学した高校・御園尾学園は、大企業や政治家の御曹司達を守るための「忍び」を育成する高校だった。

 

次々に蝶子の前に現れる側近候補の忍び達。

忍びと主の理想の関係とは何か…を考えるようになる蝶子。そこに、父親の要が自分の側近である雨紅(雨情の父親)との昔話をしてくれた。

「何を目指し、どういう風に生きていきたいか。それが決まれば、側近も決まる」

そう語って聞かせる要に、蝶子はどうするのか…?

 

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 ”「とろけるような、甘い甘い夢を誰が見せてくれるのかしら?」”
今回の表紙はバレンタインデーVerの蝶子ちゃんと忍び5人です
 
白金先輩の目って、緑だったんだと気づいた。
一番、最初に出た1話でそうだったかは思い出せない…(笑)
 
最初は夢から
「さぁ…」
檻の外でそう語りかける言葉
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 「(いやだ)」
言葉を紡ぐ
「今日も頼みましたよ」
 
「(いやだ…)」
「”白帰様(しらきさま)”」
「(いやだ――…)」
ばっと飛び起きる白金先輩
 
場面が代わり、真中家(朝)
 テレビでは”バレンタインデー特集”をやっていた
「あぁ~もう2月かぁ~。
 パパなんだか無性に甘い物が食べたいなぁ~」
ちらちらと蝶子を見ながら、そう言う要さん
 
蝶子の心中はスルー(笑)
「(そういえばもうすぐバレンタインデーか…。今年は初めてのお友達もできないし。もしかして……もしかして…!!)」
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 「(憧れの「友チョコ」イベントが
 できるんじゃない!?)」
灰色の中学時代って…蝶子ちゃん
 
「(こうしちゃいられない……!)」
ばっと立ち上がる蝶子ちゃん
すると、東郷が”バレンタインデー特集”の本を薦めてくれた
察しがいい(笑)たぶん…要さんの為ではないな…おそらく 
「ありがと! 学校行ってきます」
 
そして、お昼休み
蝶子は中庭で作るチョコについて、読んでいた
「(手作りと言っても、私、お菓子作りしたことないのよねぇ……。
 初めての友チョコだから、皆に内緒で用意して、あっと驚いてもらいたいんだけど……私にも作れるかしら?)」
 
「(生チョコ・ザッハトルテ・マフィン・フォンダンショコラ・ブラウニー・ガトーショコラ…美味しそう…)」
 
お菓子の妄想にふけっていると…
「蝶子ちゃん、何を熱心に見てるの~?」
白金先輩が声をかけてきた
「!」
 
「白金先輩!いま登校して来たんですか!?
 もう昼ですよ!?」
驚く蝶子ちゃん
「うん、研究に没頭してたら寝過ごしちゃった☆」
 
「…あれ? 先輩、顔色悪くないですか?」
「あぁ…」
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 「ちょっと夢見が悪くてね……」
そっと左目を触って、白金先輩は言った
「……?」
 
あの夢の描写的に白金先輩の過去なんだろうけど…あんまりよくないものなんだろうな
「あ、バレンタインデー特集?」
蝶子ちゃんを持ってる本に気が付いたのか、白金先輩は言う
「! あの!コレは……」
 
「…あの、皆には内緒にしていて下さいね?」
恥ずかしいそうに言う
ザッハトルテか…蝶子ちゃんが作るの?」
 
「いえ、それが…私、お菓子を作った事がなくて…
 どうしようかなって…」
「ふーん、
 蝶子ちゃんは手作りチョコを誰にあげるつもりなのかなぁ~?」
 
ちょっとわくわく顔みたいな、からかおうとしてる白金先輩
「あ…それは父様と東郷とくるみちゃんと花蓮と
 あとは……」
 
想像するのは自分の誕生日の時の雨情のこと
「…お世話になってる四色の姓の皆さんにも……」
白金先輩は蝶子の顔に驚く
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 顔を赤くした表情だったからだ
「(おやおやこれはまた――…もしかして、
 蝶子ちゃんは無自覚なのかなぁ?)」
前も…心臓のドキドキを不整脈と言ってたほどだからなぁ…(笑)
 
「(四色の姓…ね。
 なんだか面白くないなぁ…)」
白金先輩はそう思うのか
 
「誰か教えてくれるアテはあるの~?」
「いえ、それが全く…」
「だったら私が教えてあげようか?」
 
「え?」
「私、お料理得意だよ?」
「ええ!?」
 
「私、これでも器用なんだよ?ひどいなー。
 今まで研究費稼ぐために色々なバイトしてきたし」
はっ、そうだった…。忘れてた(笑)
 
蝶子ちゃんもはっとしてたから、忘れてたんだろうね
「それに料理ってさ、実験みたいで楽しいよね♡」
ニコっと笑って白金先輩は言った
ごめん、そう言われると頼んでいいものか?って思っちゃうから!
 
「(なんだろう…。白金先輩にそう言われるとすごく説得力があるのに、とんでもない物が出来る気がして怖い――)」
蝶子ちゃんの気持ちよく分かります(笑)
 
こうして、翌土曜日に白金先輩の家でお菓子作りすることに!
こっそりと家から抜け出し、外に出てきた蝶子ちゃん
「蝶子ちゃん、お待たせ」
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 「乗って」
バイクで現れた
「白金先輩!?」
驚く蝶子ちゃん
 
「先輩バイク乗るんですね!
 私、バイク初めてです」
「そう? それは光栄だなぁ~」
バイク乗る趣味があったとは…一応、移動手段かな?
 
白金先輩の住んでいる所はマンションの一室で、一人暮らしだそう
「先輩って一人暮らしなんですか?」
「うん、研究室に泊まり込む事も多いしね」
 
「……蝶子ちゃん」
唐突に呼ばれ、振り返る
「はい?」
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 ドンッ!と壁に手を置かれた
「先…輩…?」
壁ドンだってことを今更気づいた(笑)
「一人暮らしの男の部屋に女の子が一人でのこのこやって来るなんて、不用心過ぎじゃない?」
 
「それともそういう事を期待して来たの?」
そんな白金先輩の言葉に蝶子は…
「……先輩、演技下手ですね」
 
「…………。
 …どういう意味?」
「だって先輩の目、すごく冷静ですもん。
 恋してる相手を見る目じゃない。私の事、試してる目です」
 
「恋してる相手じゃなくても、
 手を出す事はできるんだよ?」
そういっても蝶子は動揺しない
 
「白金先輩、今日はなんだか先輩らしくない。
 イジワルです」
まぁ、白金先輩はからかうっていう感じしない人だよね。真顔で嘘言ったりはしそうだけど…どっちか分かんないんだよな。本当かウソかなんて
 
「………、今日は…って言うか……この前中庭で会った時から?
 ずっとピリピリしてるって言うか…」
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 「先輩?何かありましたか?」
そっと頬に手を当てて、蝶子は言った
「!」
その行為に白金先輩は驚く
 
蝶子ちゃん…(笑)壁ドンされてても、冷静に分析して白金先輩を心配するって、本当に面白いなぁ
 
「(まさかこの状況で私の状態を分析した上に心配までするとか…
 本当にこの子は――…)」
「(まだ完敗かぁー…)」
白金先輩は蝶子から離れる
 
「あーあ、失敗!蝶子ちゃんがワタワタ焦る姿が
 見たかったんだけど、ざ~んねん☆」
おどけてみせる
 
「なんですかそれ!もう!
 人がせっかく心配してるのに!!」
蝶子は不満そうに言う
 
「ほらバカな事してないで、ちゃっちゃと始めちゃいましょう!
 時間ないので!!」
「はいは~い」
 
ただし、蝶子ちゃんの心境はー
「(うわぁ~~!!びっくりした!
 びっくりしたっ!!)」
動揺しまくっていた
そりゃ動揺するよね(笑)
 
 「(そっか…いくら側近候補って言っても一人で会うとか不用心だよね!今度から気をつけよ!)」
ぱんぱんと頬を叩く蝶子
「気合入ってるね~」
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お菓子作りを習い、上手にできました!
マンションの駐輪所へ降りてくる二人
 
家まで送るよとヘルメットを差し出す白金先輩
「今日は本当にありがとうございました」
「うん、最初は危なっかしかったけど、蝶子ちゃん器用だから。
 初めてにしては上出来だと思うよ」
 
「白金先輩の教え方が上手かったから」
蝶子は言った後にあっ!と気が付く
「マフラー、先輩の部屋に…忘れました」
 
そう言った蝶子に白金先輩は自分が取りに行ってくると
その場から離れた
 
数分後、白金先輩が戻ってくると――
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 「(蝶子ちゃんを狙った待ち伏せか――…。
 でも、私相手にこの人数だけとは…舐められたものだねぇ――)」
白金先輩は思う
 
「蝶子ちゃん、大丈夫。すぐ助ける」
そう言った
「おっと、動かないでください」
もう一人現れた
 
「(もう一人いたか――…)」
「そんな怖い顔しないで下さい。私たちはあなたに危害を加える気はありませんよ。
 ねぇ”白帰様(しらきさま)”」
 
「!」
その言葉に驚愕する白金先輩
「…?」
不思議に思う蝶子
 
「……何故、その名を知っている?」
顔をうつむかせながら、白金先輩は問う
「昔、あなたにお世話になっていた者です。
 もう一度、”白帰様”の力をお借りしたくて」
 
それを聞いて、ため息を吐く
「……その名を知っている者は」
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 「残らず始末したと思ったんだけどなぁ……」
ぞくりとするような表情で蝶子はぞわっとする
 
「蝶子ちゃん…
 すぐ済むからちょっと目を閉じててくれる?」
後ろからクナイを取り出す白金先輩
「(先輩…?)」
 
「動かないで下さい、と申し上げたはずですよ?」
男はある写真を取り出す
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 「もし私に何かあった時は……」
 目隠しされている老婆?
「この老婆がどうなっても知りませんがね」
 
そう言うと、白金先輩は持っていたクナイを投げ捨てた
大事な人なんだろうな…最初の夢の描写でもこの婆ちゃんはいたし
 
すると、その男はパチパチと拍手をする
「さすが”白帰様”理解が早くて助かります」
 
そんな行動に何が起こっているか分からない蝶子
「白金先輩…?」
「……蝶子ちゃん……ごめん」
 
一方、真中家では雨紅が部屋を訪問し、一向に応答しなかったため
蝶子が部屋にいない事に気付いた
おっ、これで真中側が気付いた。どうなるだろう…
 
場面が戻り、某所ー
「居心地はどうです?”白帰様”」
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 「ゆっくりとくつろいで頂けるように、あの頃と同じような内装、ご衣裳を用意したんですよ。
懐かしいでしょう?」
嫌味でやってるだろう?むかつくな
 
その言葉に白金先輩はー
「あぁ…本当に吐き気がする位、悪趣味だね。でも、おかげで思い出したよ…。あなた西崎の…あいつの息子か」
 
「えぇ、海外にいたのであなたの粛清を逃れられました。
 あの粛清のおかげで商売敵が大幅に減って、大分仕事がしやすくなりましたよ」
 
「――ですが、困った事に最近またちょっと邪魔な人物が増えてきまして、ぜひ”白帰様”のお力をお貸し頂きたく、こうしてご招待しました」
招待と言うより、脅しと拉致じゃないか
 
「こんな楽しくない招待は御免こうむりたいね。
 ……用があるのは私だけだろ?」
白金先輩は言う
「彼女は関係ない。解放してくれ」
 
目の前の座敷牢にいるのが”蝶子”だ
「関係ないなんて、とんでもない。
 聞いていますよ~?真中蝶子さん」
 
「まさかこんな所でお会いできるとは思っていませんでしたが、
 あの”白帰様”が主にと望んだ方でしょう?」
 
そんな男の言葉に蝶子はー
「(――この人…)」
思う
 
「…そこまで知っているなら分かるだろう?私はこれでも”忍び”なんだ。
 主の足かせになるくらいなら私は死を選ぶ」
白金先輩…
 
「白金先輩!(先輩と私はまだ……)」
蝶子は否定しようと檻をつかむが、白金先輩の表情に息をのむ
「(黙ってて!)」
そういう表情をしていたからだ
 
そんな言葉に男はうーんと悩んだ様子
「ふーむ…あなたに死なれたら日本に帰ってきた意味がない。
 それは困りましたね」
 
あぁ!じゃあこうしましょう!と男は提案する
「私の依頼を五人分受けて頂けたら
 そちらのお嬢さんは解放しましょう」
 
「……本当だね?」
「もちろん、私は約束を守る男ですよ」
男の言葉に”……分かった”という白金先輩
 
「ありがとうございます。それでは早速ですが、
 まずはこちらの人物の「予言」をお願いします」
一枚の写真を差し出した
 
「(予言…?)」
予言と言う言葉に疑問を感じる蝶子
 
白金先輩はその写真を受け取った後、眼帯をはずす
写真の人物を眼帯をしていた眼で見つめる
 
そして、勢いよく紙に書き始めた
それを見た蝶子は
「(……?)」
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 「(一体先輩に何をさせているの…?)」
蝶子には何しているのか分からない
すると、ペンのはしる音が止まった
 
「おや、もう終わりましたか」
バッとその紙を差し出した
 
その行為を終えた白金先輩は息を切らしており、
ゴフッと血を吐いた
「!? 白金先輩!!」
大きく声を上げる蝶子
 
血を吐くほどの疲労と消耗…瞳の秘密
「あは!素晴らしい!」
白金先輩の様子も気にせず、嬉しそうにする男
「さすが”白帰様”迅速なお仕事ですね!」
 
「…でも”白帰様”
 この予言にもし間違いがあれば――…」
ちらっと蝶子を見る
びくりと反応する蝶子
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 「…うるさい。これ以上、
 その不愉快な顔を見せるな!」
 
「おお、怖い怖い。それでは”白帰様”
 明日もまたよろしくお願いします」
そう言って、男は部屋?から出て行った
 
「(……なに?
 何が起こってるの――?)」
蝶子は状況をつかみきれないでいた
 
なんか久しぶりにわくわくしてる。
”予言”と言う言葉と男との関係性はまだつかめないけど、小さい頃白金先輩が囚われていたのは間違いない。ただ、どうしてそうなっていたのかは分からない。
 
気になるのは白金先輩の親の描写がないこと、そしてあの老婆のこと。
反応を見る限り、白金先輩にとって大切な人なんだろう
 
縛られるのを嫌がる理由として、この件が大きく関わっていそうな気がする。”好きなことだけして生きていたい”の重みが違ってくる。
蝶子ちゃんが聞いてくるのか?楽しみだ
 
ここまで読んでくれてありがとうございました!
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