此花のアニメ&漫画タイム

今の所、カゲロウプロジェクト・斉木楠雄のΨ難・D.Gray-man HALLOW・ヘタリア world starsの情報や感想などを上げています

転校生・相ト命は運命の相手・S.K探しするが、楠雄の方が一枚上手で…?第9X「超能力者にはΨ心の注意を(前編)」感想 斉木楠雄のΨ難

此花(このはな)です

今回は斉木楠雄のΨ難の第9X「超能力者にはΨ心の注意を(前編)他」の感想を書いていきたいと思います

第9X「超能力者にはΨ心の注意を(前編)」
あらすじ
PK学園では相卜によるSK狩りが行われていた。それはイニシャルがS・Kの男を一人ずつ呼び出して何かをするという怪しげな行為だが、オーラを封じられた中で運命の相手を捜しているのだった。

そばにいればオーラを視られる心配がない楠雄だったが、夢原の考察からヒントを得た相卜は夢原とともに運命の相手捜し作戦を行う。しかし、楠雄のほうが一枚上手で……!? 

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

相ト命による運命の相手探しはS.kの男を一人ずつ呼び出して何かをするという怪しげな行為。楠雄はバレないように相ト命のそばにいたものの、夢原さんの死相のせいでバレる。やっぱり、オチはそういう結末なのねって(笑)

蝶野さんのお話は楠雄が代役になったことで、ある意味ピエロが観客にとって、凄い人に…(笑)
照橋さんが風邪になると、学校がすごいことになるんだなぁ。海藤のせいだ、あんなネガティブな方向にクラス内を導くな(笑)

さて、本編の感想へ行きましょうか!
最初はなぜか、沢北の思考からスタート
「(俺の名前は沢北。普通の男だ。もしここが漫画の世界なら、俺は背景にひっそりいる脇役さ。平凡な自分を受け入れていた。そんな時だった)」

「沢北くんー!あんさ、話があるんだが…」
命がそういう

「(その言葉で僕のモノクロの世界は一瞬で色づいた!
 転校生の相ト、可愛さで言えば照橋さんだけど、彼女の不思議な魅力にひかれていた)」
沢北は思う
ここみんずのリーダーか

「お待たせ―!相トさん」
屋上の扉を開けると、何故かヨガをしている命がいた
「あ、来たし―。おっと悪いね突然呼び出しかましちゃって。沢北だっけ?」

「(だっけ?)」
沢北は思う
「手貸して」

「手?」
「いいから、ほら」
沢北の手を取る命

「(まさか、あてがうのか。あてがうのか!)」
そう期待してしまう沢北
だが、消しゴムを手のひらでこする命
「なにすんの!?」

「うわっ、ガン萎え。ごめん、もう行っていいよ」
「え」
疑問が晴れないまま、帰る沢北

「(やっぱ、あいつも違ったか。
 私の運命の相手、いるはずだっつうの、この中に…)」
次の名前が斉木楠雄だったぞ

「S.K狩り?なにそれ」
「相トがS.Kの男を呼び出して、なんかやってんだって」
噂する男子たち
「エロいことしてんのか」

「胸で顔面を挟まれたり、した奴もいたらしいけどな」
「改名してぇ!」

「(S.K狩りか。やれやれ全く、やっかいだな。超能力者というやつは。
 相トは占いを駆使した優れた能力者だ)」
楠雄は思いながら、教室を出ていく

「うぃっす。斉木楠雄って誰?」
楠雄のクラスに命がやってくる
「あぁ、斉木ならそこの席に……あれ?」

「うっそ!がびーん」
残念がる命

「(また対策を練らないとな)」
廊下を歩きながら思う楠雄

屋上にてー
「オーラ見れれば安定なんだけどなぁ」
命はつぶやく
「みこちん、帰ろ!」
夢原さんがやってくる

「ちよぴっぴ、全然いねぇよ。運命の相手」
「候補あと何人いるの?」

「18人」
「えっ、S.Kそんなにいるの~?」
夢原さんはいう
「うん、それ+K.Sも入ってっから。ほら、イニシャルって逆に読むこともあるじゃん?」

その言葉に夢原さんの顔が一変する
「それ、海藤瞬も入ってる?」
(笑)そこ大事なんだね

「いや、あれはオーラ見たから、外した」
命はいう
「海藤君は別にきっと運命な人がいるから違うよー」

「(ちよぴっぴでもねぇと思うけど)」
命は思う
「つーか、なんで学校だとオーラ見えねぇのかなぁ。はぁ、この学校呪いでもあんのかな」

その元凶である楠雄の屋上の建物の上で寝ていた
「(呪いではない。僕が近くにいるから、見えないのだ。前回を見ればわかるが、僕のオーラが学校全体を覆うほど巨大なため、僕以外のオーラは見えないのだ)」

「(ふふっ、この事に気づかない限り、僕の正体にはたどり着けないぞ)」

「う~ん、もしかしてさ、
 みこちんの運命の相手のオーラが超でかくて、見えなくしてるんじゃないの?」
ピンポイントな説明過ぎて、笑う
「あっ、それだわ!」

「(はい、たどり着きました)」
楠雄の対策、終わったー

「うわっ、そうだ。もしそうなら、オーラやばすぎじゃね?
 激ヤバぷんぷん丸じゃね?」
「(まだ使うんだ)」

「いや、それどころじゃねぇわ。鬼バーニングヒルズだわ」
「それ、初めて聞いた」

「ってことはまだここにいるんじゃね?」
命は言う
「(夢原、余計な事を……)」

「ここで、校門見張ろうよ。
 誰かがあそこを通って、オーラが見えるようになったら、そいつが犯人って事でしょう?」

「はっ、まじ頭いいし!ちよぴっぴサイコー!まじ、尊敬だわー」
ぎゅっと抱き着く命
「う、うん(おっぱいぷにぷにぼてぃヒルズ)」

「あっ、さっそく誰か来たよ」
夢原さんはいう
「うわっ、髪ピンクじゃん。バイブス上がってきたー!」
「あっ、斉木君だ」

「あぁ、斉木?リストに入ってるあいつか」
「行ったよ。どう?オーラ、見える?」

「あぁ、ダメだ」
「斉木君には心美がいるもんね」
夢原さんはいう
「ん?誰って」

「(よし、これで僕は候補から外れた)」
再び、屋上の建物の上に戻ってきた楠雄
「(オーラが届くぎりぎりまで、行って、瞬間移動で帰ってきた。
 あとは適当なタイミングで帰るだけだ)」

夕方から夜へと変わりー
「オーラまだ見えない?」
「全く見えねぇ」

「あぁごめん。さっきの推理間違いだったみたい」
「はぁ?謝るとか意味わかんないし、
 むしろ付き合わせちゃってまじメンゴだわ」

「帰ろっか」
夢原さんはいう

「(どうやら、完璧にごまかせたみたいだな。
 二人が帰る前に僕も行くとするか)」
楠雄は思う

「さぁ、飯でも…」
命が言いかけて、オーラが見えることに気づく
「見えるようになったー!?」
「は!?」

「そうだ!
 せっかくだから、ちよぴっぴのオーラみてやんよ」
命はいう
「ほんと?見て見て!」

「えっと、ちよ…」
「え、どうかした? えっ?」

「いや、あんた死相が出てるんすけど」
死相の表現、死なの(笑)

「えっ、怖いこと言わないでよ」
「ガチガチ、超やばーい!やべって、死相がっつり出てるから!」
慌てた様子で命は言う

「もしかして、激ヤバぷんぷん丸」
夢原さんの後ろの柵がピキッと音がする
「えっ?」

柵が壊れ、夢原さんは屋上から落ちていった
「ちよぴっぴ!!」

なんとか、命が夢原さんの足を捕まえる
「まじやばいよ!ちよぴっぴ。やばいよ、起きてガチで!
 (やべっつうの!マジ最悪の極みだわ。くそっオーラが見えれば、もっと早く気づけたのに)」

「(いや、くそやばい、まじで。なんとかひっぱりあげて)」
命は思うが、一人じゃ夢原さんの身体が上がらず、夢原さんが地面へと落ちていく
「(そんな!未来が予知できるのに、こんな時に私はダチ一人、救えねぇのかよ!)」

「(いや、救える)」

楠雄が夢原さんを受け止めた
楠雄、かっこいい!
「(僕は間に合った。ふぅー過去最高に危なかったぞ)」

「(夢原さんが落ちた事は千里眼ですぐに気づいたが、瞬間移動の直後だ。
 瞬間移動は一度使用すると、3分インターバルを要する。相トが掴んでいなければ、絶対に間に合わなかった)」

「(本当にギリギリだった。ごまかす余裕もないほどに
 ……どうしたものか)」
夢原さん、助かってよかった…

第2話「超能力者にはΨ心の注意を(後編)」
あらすじ
とっさのことで誤魔化す間もなく相卜に超能力を見られてしまった楠雄。開き直って超能力を説明し、このことは他言無用だと念を押すが、相卜は代わりに頼みがあるという。それは死相の出た夢原を死相が消えるまで護りきること。

二人の超能力者による強力な防御態勢が整えられたが、ガッツリと死相の出ている夢原は次から次へと死に至るような不運に見舞われて……!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

「えっ」
夢原さんが助かって、思わず、目をこする命
「今の斉木楠雄? えっ、ちょいまちちょいまち。
 えっ、いねぇし!」
いつのまにかいなくなっていた

「どういうこと?」
「(ここだ)」
命の後ろから登場の楠雄

「で、出たー!」
思わず、叫ぶ命
「(人を幽霊みたいにいうな)」

「あんた、いったいなにしたの?」
「(別に、落ちてきたから受け止めただけだ)」
楠雄はいう

「(いや、無理くね?)ってか、あんた。さっき、帰らなかった?
 なんで、ここにいるんだよ」

「(別に瞬間移動して、戻って来ただけだ)」
楠雄は答える
「瞬間移動って何!?)ってか、さっきからあんたの声が頭に直接響いている気がするんだけど」

「(別に、テレパシーで直接脳内に話しかけているだけだ)」
淡々と言う
「いや、あんた何もんだよ!」

「(別に、ただの直能力者の高校生だ)」
楠雄は言う
「超能力? 中二病かよ」

「(お前も似たような力あるだろ)」
楠雄は夢原さんを建物によそりかける
「じゃあ、証拠見せなさいよ!」

「(別に信じないなら、それでいいんだがな。やれやれ、仕方ない)」
スプーンを取り出す楠雄
「はぁ?スプーン曲げ? そんな手品…」

「スプーンを結んだ!? 曲げるなんてレベルじゃねぇ」
凄いサイコキネシス

「(しかも、一度も手を触れることもなく、やりやがった!
 プーンがひとりでにうねうね動いて、めちゃくちゃキモかったけど)」
命は思う
「(これで信じてもらえたかな?)」

すると、命はそれを写真に撮る
「(ん? 何をしている)」
「いや、これすげぇから、ネットに載せようと思って」

「(いや、やめろ!この事にも誰にもいうんじゃないぞ)」
必死になって言う
だから、あまり言いたくないんだよな、楠雄

「この件はしょないにしとくわ。
まぁいいや。その代わりにっつかちょっち頼みがあるんだけど」
「(頼み?)」


「はっ、私死んだ! あれ、生きてる」
夢原さんが目を覚ました
「おう、おめざ!」

「私、確か、屋上の柵が外れて、下に落ちたような…」
夢原さんは言う
「何言ってんの。夢じゃね? 柵も壊れてないし…」

「あっ、あれ?」
夢原さんは言う
「(まさか柵まで治しちゃうとはやべーなあいつ。まぁそれより今はこっちを何とかしないと…)」
一日だけ遡る能力だっけ

「びっくりした。屋上から落ちる夢見ちゃってさ、完全に死んだと思った」
夢原さんは言う
「えぇー!(ごめんね、ちよぴっぴ)」

「夢でよかったー」
夢原さんは言う
「(残念だけど、悪夢はまだ続くんだわ。
とりま、あのサイキックに協力してもらうことになったけど、うちら二人で防ぎきれっかどうか…)」

「突然、寝ちゃってごめんね」
夢原さんと帰る命
「(しっかし、運命の相手なのかな?
初見はぼっちの陰険そのものって感じでぽいけーピーナッツだったけど、あぁ見えてSっぽいし、無きにしも非ずねぇ)」

「何考えてるの?」
夢原さんに言われ、慌てる命
「えっ、えっと!ハンバークの事とか!」

「(くいしん坊キャラなの…?)」
夢原さんはおもう
「(それにしてもあいつ、ちゃんと見てんのかな。オーラが混線しないよう、離れたところで見てるって言ってたけど、まさか離れた場所で会話ができるとか?
いや、そんなわけねぇか。そんな出来たら、ただの神だわ~)」

「(こちら神だが、異常はないか?)」
楠雄からテレパシーが飛んでくる
「うわっ、きもっ」

「わぁ、こんどはどうしたの?」
夢原さんはいう
「(はしゃぐな)」

「(こんな距離の心の声を聞けんの?それはちょっときもいわ)」
命は思う
「(聞こえるといった傍から、いい度胸だな)」

「(つうことはさっきの声聞かれてんの? うわぁ、きつー)」
気づいてなかったから、そんなことを思ってたのか

「みこちん、せっかくから寄り道してかない?」
夢原さんは言う

「ダメよ、ダメダメ!寄り道なんて、外暗いし、校則違反だし!」
その格好で言っちゃ説得力ない(笑)
「(委員長キャラなの?)」

「(おい、得意の占いで夢原さんの死因見れないのか?)」
楠雄に言われる
「(それができんなら、やってるつうの)」

「(死相っつのは簡単に言えば、死ぬほど運が悪い状態。
仮に車に轢かれる事を予知して、回避しても、回避した先で爆弾魔に遭遇するだけ)」
「(どんな状況だよ)」

「(つまり、安全な場所で死相が消えるのを待つしかないんだよ)」
命は説明する
消えるの待つしかないのか

「(やれやれ、役に立たない相棒だな)」
楠雄は思う
「(はぁ?あんたこそ、運気を急激に上げる超能力とかねぇのかよ)」

「(あったらの僕はこんな所にはいない)」
「(だったら、余計ないこと…
ん?今の奴…)」
命は何か感じる人を見かける

「(おい、何よそ見している)」
楠雄の声にはっとして、命は夢原さんを見る
すると、何故か夢原さんは倒れていた

「(夢原さんが急に倒れたぞ!)」
楠雄は言う
「ちよぴっぴ! どったの?だれにやられたの?」

「お腹が……」
「お腹痛いの?なんかへんなもん食った?」
命がきくと

「わ、わからない。お昼に千里っちからもらった魚にあたったのかも」
目良さんがもってたのトラフグ…じゃ…
「(完全にそれだろ)」

「ちょっとまってて。今、救急車を呼ぶから」
「なんていうかその……体がしびれる」

「(おそらく魚の毒にあったんだろう)」
楠雄は夢原さんの所へ戻ってきていた
「毒!? やべーじゃん!救急車呼ばないと」

「(大丈夫だ、そんなことする必要ない)」
楠雄は言う
「何が大丈夫なんだよ。死相が出てるんだから、命に係わるんだよ。それとあんたがなおせるっつのかよ、そんな都合のいい力があるわけ……」

「(もう治った)」
楠雄は言う
「あれ、治った」

「あるのかよ!(なんなのこいつ、神かよ)」
命は思う
すぐに楠雄は元の場所に戻る

「(それより死相が消えたかどうか確認しろ)」
楠雄に言われる
「(今ので、死相が消えて…)」

しかし、夢原さんの死相が消えておらず
「ごめんね、急に倒れて」
「(消えてねぇー!!)」

と思ったら、歩道に乗り上げてトラックが迫ってきた
「そして、次の悲劇がきたー!」

「ちよぴっぴ、後ろ後ろ!」
命は叫ぶ
「なーに?」

「(どこ走ってんだ、おっさん!? あれはさっき、すれ違ったおっさん。
なんてこったやばい、あのおっさんにも死相が見えたんだ。やっぱ、あいつに伝えとくべきだった!)」

「(大丈夫だ。その必要はない。僕が乗っている)」
楠雄はいう
えっ! いつの間に

「なんーで!?」
驚く命
「(おまえがこのおっさんを見たところは、僕も見ていたからな。念のため、瞬間移動先はこのおっさんにしておいて、よかった)」
用心深さのお陰で助かった

「いやぁ、びっくりしたね。みこちん」
夢原さんはいう
「(二人の死相が消えた。あれが私の運命の相手、斉木楠雄。
すげぇ男だ、つーか完全にガチ恋だわ!)」

「(こうなるから、いやなんだよ)」
楠雄は思うのだった
(笑)どんどん、楠雄が好きな人が増えていく…

第3話「夢のΨキックサーカス(前編)」
あらすじ
蝶野が出演するサーカスを観に来た楠雄、燃堂、海藤の三人。燃堂の母であり元妻・緑が観に来ると聞いて気合いを入れる蝶野だったが、不幸にも開演前に負傷。手品の師匠である楠雄に代役を託す。しかし団員達は練習もしていない子供に任せるのは無理だろうと困惑顔。

参加したくない楠雄はホッとするが、イケさんの鶴の一声で参加が決まってしまった! 幸いピエロ姿なので知り合いにバレる可能性は低いが、不穏な予知が見えてしまって!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

「本当に入って大丈夫なのか?」
海藤は言う
「へへっ、まかせろって。話はつけてっからよ」

「あっリキ君、こっちこっち!やぁ、よく来たね。お友達も一緒かい?」
蝶野は声をかける
「お?」

「あぁ、ほら!」
誰だ?という顔の燃堂に蝶野は赤い鼻を外す
「おぉ、あんちゃん!」

「(人を識別する機能、死んでるのか?)」
楠雄がつっこむ
分からなさすぎる燃堂

「いやぁ、きてくれて嬉しいよ。お友達も…えっ?」
楠雄を見て、びっくりする蝶野
「あれ」

「し、しゃも」
蝶野に楠雄はものをぶつける
知り合いだとばれないようにか(笑)

「(ややこしくなるから、黙ってろ)」
シィーというしぐさをする楠雄
「ししゃも?」

「とにかく、楽しんでってよ」
蝶野はいう

「けど、あんちゃんがサーカスやってるなんて、知らなかったぜ。
手品、もう辞めちまったのか?」
燃堂は言う
「まさか!本業は今もイリュージョニストさ。ちょっと芸の幅を広げたくて」

「えっ?マジシャンとサーカスじゃ、使う技術全然違いそうだけどな」
海藤は言う

「ほら、あんなのマジシャンやらないじゃないですか」

「ふふっ、そんなことないよ。
この人は元々はマジシャンのアシスタントだったしね」
蝶野はいう

「(あれ、イケさんだったんかい)」
楠雄は思う
イケさん、才能あるなぁ

「それより、力君、その…緑は…」
蝶野はいう
「母ちゃんも来るって言ってたぜ」

「ほんとかい? よかった」
嬉しそうにする蝶野
それを見て、海藤は
「あの二人、どういう関係なんだ?」

「(考えるな、具合悪くなるぞ)」
回想だと、意味わからなかったしな…人物像が

「じゃあ俺っちはそろそろ行くわ、楽しみにしてるぜ!」
「本番、頑張ってください」
燃堂と海藤は言う

「(そうか、緑もくるのか。これは失敗できないな。
いや、絶対成功させてやる!)」
蝶野は思う

「危ない!」
後ろにライオンが襲い掛かる

少し遠くに歩いていた楠雄はその異変に気づく
「楽しみだな、サーカス」
「あぁ、楽しみだ。なぁ、あいぼ…」

「お? 相棒どこ行った?」
楠雄はもういない

「(あいつのことだから、何かやらかすと思ったが、まさか本番前にやらかすとは)」
慌てた様子で楠雄が扉を開けると
「蝶野が負傷したぞ!」

「(倒れ方に緊張感ないな。何があったんだ、一体)」
楠雄は思う

「猛獣使いのライオンが突然暴れだして…」
「襲われたのか?」

「いえ、ライオンが鎖につながれたので、問題ないんですが、
それにびっくりした蝶野は玉乗り用の玉にぶつかって、頭から…」

「(しぬほどカッコ悪い事故だな)」
楠雄は思う
すごいかっこ悪い
「(……治すか?みんなが見ている前で急に治る怪我じゃないな)」
楠雄は思う
「(残念だが、中止だな)」

「僕に考えが……」
蝶野はいう
「蝶野、だからあんたは無理だ」

「僕じゃない。
代わりの人を見つけたんだ、彼なら…」
楠雄を指す蝶野

「(僕?)」
驚く楠雄
「この子供が?」

「お願いします、師匠。このステージにすべてをかけてきたんです。
僕の代わりにどうか……」
「(断る)」

「どうか、ステージを…」
ガクっと意識を失う蝶野
「(遺言みたいに頼んでも断る)」

「どうする?あの子が代役
「そんなの出来るわけないだろ」
サーカス団の人々はいう

そんな反応に楠雄はほっとするが
「(ふっ、そりゃそうだ。じゃあ僕は帰るかな)」

「大丈夫じゃ。そのだんなを良く知っとるが、ただものじゃない男じゃ。
何度もわしらのピンチを救ってくださった。今回もきっとなんとかしてくださるぞ」
イケさんはいう

「(余計な事を言うな、じじい)」
楠雄はいう
「まぁ、イケさんがそこまで言うなら…」
「イケさんがそこまで」
「イケさんがいうなら、大丈夫だな」
何故にイケさんに絶大の信頼を(笑)

「(イケさんの信頼感ハンパない)」
楠雄は思う

「よっしゃ!彼が蝶野の代役だ!」
「よろしくな!君」

「(勝手に話を進めるんじゃない!)」
楠雄は思うが、逆らうことのできず

「”長らくお待たせしました!まもなくバタフライサーカス開園いたしまーす”」
サーカス開場!

「斉木、どこへ行ったんだ? もう始まるぞ?」
「迷子じゃねぇか?」
観客席の海藤と燃堂は楠雄がいないことを気にする

「”レディース、エンド、ジェントルマン!”」
「あれ、もしかしてあんちゃんじゃねぇか?」
燃堂は言う

「服同じだから、あれだぜ!」
「しかし、斉木どこ行ったんだ?」

「(ここだ。まぁ、ここまで来たらやるしかないか)」

「”じゃあ、じゅんびはいいですかな?旦那。
 今、会場に流れとる声はしゃべっとるていで、声に合わせて動いてくれ!”」
イヤホンの中からイケさんの声が聞こえる

「僕はピエロのバタフライボーイ」
「(なるほど、合わせればいいんだな)」

「なになに? 僕の顔が変?
おいおい、何言ってんだい、道化師だけにどうかしてるってねぇ、なんてね」
ダジャレを言うが、全く受けない

「(ぼくがすべったみたいになった)」
(笑)蝶野さん、こういう人だからなぁ…

「さて、会場もあったまったことだし。僕の特技を見せようかな。
 僕はジャグリングが得意なんだ!いくよ」
「(ここだ!)」

「それっ!ははっ、どうだい、うまいだろう?」
ジャグリングを開始する楠雄
(やれやれ、なんとかなったな)

「違う。最初は玉から降りてやるんじゃ」
イケさんの声が聞こえる
「(何!?)」

「おっと、こんなもので驚いてちゃいけないよ。
ここからもっと」
「(そうか。ここで初めて玉に乗って、ジャグリングするのか)」
最初から間違っていたことに気づく楠雄

「(もう見せるものがないぞ。どうする?こうなったら、
 仕方ない浮く!)」

「どうだい、驚いただろう?」
蝶野さんの声が響く

「これから僕よりすごい人たちが登場するから、
 楽しみにしててー」
楠雄の演技をみて、プレッシャーを感じるサーカスの団員達

「あの兄ちゃんすげぇんだな!」
「あたりめぇよ!」
海藤と燃堂は言う

「さすが旦那じゃ」
イケさんはいう
「(やれやれ終わったが、あいつらのしりぬぐいを付き合わせられるのはもううんざりだ。
 疲れたり、このまま帰るとする)」

瞬間、頭痛がする
「”次のニュースです。左脇腹町で行われたサーカス開場で大規模な事故が起こりました。負傷者は意識不明の重体を含め、24人。原因は…”」
というニュース映像を予知する

「(今のは予知。
やれやれ、まだステージを降りられないようだな)」

「”果たして斉木はこの事故を阻止する事が出来るのか”」

第4話「夢のΨキックサーカス(後編)」
あらすじ
サーカス会場で大事故が起きる予知を視てしまい、原因が判明するまでステージから離れられなくなってしまった楠雄。テレパシーを駆使して原因を探ると、大事故に繋がりそうな声がどんどん聞こえてきて……!? 

一方、軽傷で済んだ蝶野はサーカス会場に戻ってきていたが、楠雄に代役をやってもらったことに対して無駄だったと言い放つ。そんなとき、会場から大きな悲鳴が聞こえてきて……!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

「(僕の予知が外れることはない。このままだと大事故は間違いなくおきる)」
「旦那、助かったわい。帰って構わんぞ」
イケさんから言われる

「(帰りたいのは山々なんだが……)」
そわそわしている楠雄に
「あぁそうか、すまんすまん。こういうことじゃな、支配人も掛け合って…」
イケさんはお金を渡そうとする

「(違う。僕はお前らを心配してやってるというのに)」
楠雄はいう
「これじゃ、足らんのか?おぉ、旦那。見ものですぞ」

「(なんだ?)」
「一輪車に乗って、ロープを渡るんじゃ。大技じゃぞ」

「(一輪車で綱渡りだと!?)」
楠雄は思う

「(よぉし、無事わたり切ったら、彼女にプロポーズするぞ)」
綱渡りの団員はそう思っていた
「(ほら!今、失敗するフラグが立った。おそらく奴が原因だ。
 止める方法は…)」

「(僕がやるしかない!)」
楠雄は途中で、一輪車で一回転する

「ナイス、プレイ」
複雑そうな様子の団員
「(悪かったな…)」

「わかった、今のもちゃんと支配人に伝えておこう」
何か、勘違いしているイケさん
「(ギャラの交渉しているわけじゃない。やれやれ…やっと帰れる)」

「さて、いよいよ最難関の演目じゃな」
イケさんのつぶやきに反応する楠雄
「なんじゃ? 次は空中ブランコじゃ。空中曲芸の花形じゃ。二人乗った状態から、下の人間が飛び移るやつじゃ」

「(馬鹿な…。僕なら両手が骨折してでも出来るが、
 常人には不可能だ)」
え、いやでもサーカス演目だと結構ある…ぞ?

「(いて、テーブルにぶつけたひじが少し痛むな。まぁこれくらいなら大丈夫か)」
空中ブランコの団員が思っていた
「(こいつっぽい。なんとかしないと…)」

空中ブランコが始まり、団員がブランコに飛び移る
「(よし、今だ!)」

「(だれだ、こいつ!?)」
相手が楠雄だった
観客たちの反応も好評の様子

空中ブランコの演目を終え
「(ふぅ、今度こそ事故を防いだだろう)」
楠雄は思う

「旦那、あんた一体いくら欲しいんじゃ。はっきりと額を言ってくれ」
イケさんがいう
「(だから、違う。もう帰るから安心しろ)」

「さぁ、お待ちかね!ライオンのミケによる」
「(今度はこれか)」
楠雄は演目を見守ることに

「ミケが人を襲うかじゃって? ほほっ、調教してあるんで絶対安全じゃぞ」
イケさんはいう
「(ならいいんだが…)」
不安を感じる楠雄

「肉が見たい…。人間どもの泣き叫ぶ声が聴きたい」
ライオンのミケからの声
「(殺る気満々だな。全然調教できてないじゃないか)」
声からだと、何か事故起こりそうなんだけど…

「ミケはしっかり調教された子なので、大丈夫です」

「(あんたもがっつりイカレてるじゃないか)」
引っかかれた傷が顔にある時点で、凄い不安だ!

ミケは檻から出ようと立ち上がる
「人間食べたい! 人間を!」

楠雄から放たれる恐ろしいオーラにミケは……
「(服従しろ。さもなくば……)」

「おーい、ミケ。今からエサをやるからな」
調教師が言った後に

「おい!ミケ!?なんだその顔は! 
全部毛抜けたような顔になってるぞ!?」

すっかりかわいくなって…(笑)

「まぁいい。ミケ、ジャンプだ」
言うことを聴いて、ジャンプをするミケ
「(調教とはこうやるんだよ)」

「おぉ…」
「珍しいな、いつもなら最初にえさやらないと、芸なんかしないのにのぅ」
不思議そうにするイケさん
「それどころか、人に襲い掛かりそうな雰囲気だもんね」

「(何!? いつも通りだったのか。ってことは原因はあれでもない。
 …って蝶野!?お前)」
何故か、蝶野さんがいた

「幸い、怪我は大したことなかったんで、すぐ戻れました。
 師匠、代役ありがとうございました」
蝶野さんはいう

「(本当だ全く。お前のせいでとんだ災難に…)」
「いやぁ、実はさっき病院から帰ってきた時にロビーで緑にばったり会っちゃったんですよ。ステージに出てるのは僕じゃないとバレてしまって。まぁ」

”あんたがあんなこと出来る訳ない”
「って元々気づいてたみたいですけど」

「(はぁ?)」
「なんじゃ、それは意味がなかったの」
「意味がなかったとはいえ、大盛り上がりだったみたいなんで、そこは感謝してます」

「(意味がなかっただと? もう一度病院に戻してやろうか)」
怒り度MAXの楠雄

すると、大きな音がした
「なんだ!? 今の音は」
「天井が落ちてきたんだ」

「(天井が落ちるだと!? さすがに予想外だった。
 あまりにも突然で、17人しか救えなかった)」
かなり救ってるよ、楠雄

海藤も瓦礫の隙間に丁度収まり助かっていた。
「(くっ、事前に知っていたのに、全員助けられなかった)」
悔しそうにする楠雄

「おい、全員無事か!」
燃堂は言う
「あぁ、軽傷者はいるが、全員無事みたいだ」

「あんなもの落ちてきてたのに奇跡じゃのう」
イケさんはいう

「うわぁぁー」
怪我をした子供が泣いていた
「こら、泣くなこれくらいで」

「ほらよーく見て。手には何も持ってないだろう?でも、こうしてこうすると…」

「わっ、ライオンだ」
子供を泣き止ませる蝶野さん

「あれ? 蝶野さんなんで…」
海藤のつぶやき
「さっきのピエロは誰だったんだ?」

「(ふぅ、危ない危ない。
 メイクをしてたって近く見られればバレかねないからな。しかし、さんざんな結果だったな。サーカスもこの事故で失敗か。蝶野の言う通り、何の意味も…)」

燃堂の母・緑の横を通り過ぎる楠雄
「(ふっ、本当に意味なんてなかったな。
 僕がなんとかしなくても、結局うまくいったじゃないか。全くとんだピエロだ)」
緑の視線の先には子供を喜ばせる蝶野の姿があったのだった

”サーカス劇場の事故ですが、数名の軽症者で…”

「あのピエロ凄かったよな!」
「相棒、どこ行ってたんだ?」
燃堂は言う

「(別に…腹がいたくてトイレにいたんだよ)」
「お? その鼻の奴なんだ?」

「(鼻がどうけしたか?)」
最後、ダジャレでしめるんかい(笑)

第5話「無病息Ψお祈り致します!!」
あらすじ
照橋が風邪で学校を休んだことによって、クラスメイト達は絶望の淵に立たされていた。照橋の顔を拝めないことで次第にマイナス思考になり、風邪が長引いて明日も休んでしまうのではないかなどの悪い想像ばかりが浮かぶ。

そんな中、最悪の事態を想像した海藤のひと言でクラス中がパニックに陥る! 穏やかな日常生活が送りたい楠雄は事態を収束しようとするが、ネガティブな思考は次第にエスカレートしていってしまい……!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

「照橋さん、休みらしいぞ…」
「聞いたよ、風邪だろ」
クラスメイト達は沈んでいた
「大丈夫かな?」

「テンション上がんねぇな」
「照橋さんの顔を見ないとやる気しねぇよ…」
「俺も…心に穴が開いたみたいだ…」

「照橋さんが風邪で苦しんでいるときに俺達は何もできない」
「俺達は…」

「(流石に大げさすぎないか? 一人欠席するだけでここまでテンション下がる? 
 照橋さんだって、風邪を引くこともあるだろう)」
楠雄は思う

「あーなんかつまんねぇなー」
「まるでヒロインのいない映画のように味気ないな」
燃堂や海藤まで沈んでいた

「(お前らまで何してるんだ)」
楠雄は思う

「一限目自習か……」
「(もういい。放っておいて、自習でもするか)」
楠雄は思う

「はぁ、心美は明日はちゃんと来るかな」
夢原さんはつぶやく
「はぁ!? 何言ってんだ!来るに決まってるだろう!」

「でも、風邪なら分からないじゃない。長引いたら明日だって…」
夢原さんは言う

「いや、そもそも本当に風邪なのか?」
海藤が言い出す
「風邪だろ?」

「休み=風邪だと誰かが流した話じゃないのか!」
海藤…(笑)

「そういえば、誰に聞いたんだっけ!」
「俺も聞いただけだ!」

「(いや、風邪だ。千里眼で)」

「(さっき確認したからな)」
楠雄はいう
”「大丈夫だぞ!兄ちゃんがついてるからな!座薬入れるか?手伝うぞ!」

「あっち行って…」
小さく照橋さんが言う
風邪なら、座薬は必要ないでしょう”

「(この分だと、明日に治るか微妙だな)」
楠雄は思う

「そうか。風邪じゃないかもしれねぇんだ」
「そうだぜ。俺も休みだから風邪だと思い込んでた」
クラスメイト達は明るくなっていた
「親戚の用事とか」

「いい方に考えれば、だがな。だが、風邪じゃないとしたら……
 風邪以上の病気の可能性もあるということだ!」
「(なぜ、かき乱す)」
ほんとにだよ(笑)

「最悪の場合ももう学校に来ない場合だってある!」
海藤の一言に食いつくクラスメイト
「「「なんだって!!」」」

「縁起でもない事を言うんじゃねぇ!」
「照橋さんに限ってそんな!」

「”だが、この時この場にいる全員の心にある四字熟語が浮かんだ”」
”美人薄命”
美しい人は、病気や不思議な運命で、短命な者が多いという事

「(いや、あのな……おまえら、風邪であってるぞ)」
楠雄は思う

「あー!!」
突然、クラスメイトが大声を出す
「びっくりした。なんだよ、突然」
「叫びやがって」

「だって、想像しちまったんだ。海藤が言っていることを」
「(「想像…)」」

「そうだよ、考えてみろよ。もし照橋さんが不治の病だとしたら…」

想像ー
「ゴホッ、ゴホッ、わたしもう長くないの。わかるんだ、自分の身体だから」
想像上の照橋さんはいう

「怖いよ、死にたくないよ」
泣きながら言う照橋さん

「忘れないで、くれる…? 私の事」
想像が…(笑)

「「「うわぁぁ!!」」」
泣きながら、叫ぶ男子たち
「(うるさい)」

「な、なんて悲しいんだ…」
「涙が止まらねぇ…」
「(落ち着け。風邪だぞ)」
全然収まる気配がない妄想力

「若いのに、何でだよチクショー。こんなの、残酷すぎる」
高橋まで泣き出す始末
「(風邪だからな?)」

すると、突然灰呂が教室から出て行った
雨の校庭で
「聞こえてるか―神!
 照橋さんを連れてくなら、代わりに僕を連れてけ!」

かっこいいけど…風邪だぞ

「(かっこいいなら、だが風邪だ)」
楠雄は思う

「いや、あくまで最悪の事態の場合の話なんだが…」
海藤はいう
もうその弁明は遅いって(笑)

「(お前のせいだぞ)」
楠雄は言う

「照橋さん、明日も来ないらしい」
「あぁ、重い病気らしい…」
なんか想像が恐ろしい事に…

「終わりだ…」
「明日、手術するんだって」
「(もはや、収拾がつかなくなってきたな)」

照橋さんが突然の休みから
「(噂が尾ひれをつけて、どんどん広まっているな。
 しかも、不安な気持ちからネガティブな方向に…)」

「(たった一日欠席しただけでここまで騒ぎになるとはな)」
楠雄は思う

「斉木! お前、照橋さんと同じクラスだよな!」
別のクラスの人から声をかけられる
「照橋さんが亡くなったってマジかよ」
え…?

「(ついに行くところまでいったな)」
そう思った楠雄は屋上へ

「(やれやれ、ここまで来たら黙っているわけいかないな。一応、これは外したほうがいいな)」
制御装置を外す楠雄
「(全員に送るのは少々、骨が折れるが、よし…)」

「(照橋さんは……風邪だ!)」
テレパシーを送る

「風邪なのか」
「風邪じゃなかったってさっき」

「風邪と決まったわけじゃね?」
なんとかこの騒ぎは収まったのだ
「なんだよ、早とちりしちゃったじゃん」

「(よし、今日一日くらいはこれで収まるだろう。
 だが、明日も来なかったら、流石に止められないな)」
楠雄は思う
「(よし、あとはあれか)」

照橋家ー
「しっかりしろ心美!大丈夫だぞ、俺がついてるからな!
 な!な!な!」

「してほしいことがあったら、何でもいえよ!
 座薬でもなんでも入れてやるか」
兄・信の首に手刀を入れる楠雄

「(うるせーから、出てけ。
 ……やれやれ、心配なのはわかるが、逆効果だ。風邪は安静にしているのは一番なんだよ。早く治してもらわないと、困るんだ。うちの学校がな)」

「(はぁ……ようやく静かになった)」
照橋さんがうっすら目を開ける

「(あれ、斉木くん…? ふっ、そんなわけないか)」
そう思う照橋さんだった

そして、次の日ー

「おはよう、皆!」
なんかオーラが虹色に

「照橋さん! 昨日、どうしたの?」
「ごめんなさい、ちょっと風邪ひいちゃって」
照橋さんはいう
「さみしかったよ、心美」

「照橋さんがいると、明るいな!」
「(今度は少し、明るすぎるがな)」
楠雄は言う
「(まぁこれでいつも通り普通の日常に…)」

「授業なんてやってる場合じゃねぇよ!」
「おう、祭りだ祭り!」

「よぉし、今日は授業をさぼって、照橋さん復活祭だ!」
と言い出す始末

「(結局、変わらないな…)」
昨日とか。

看病をしていた兄・信はうつった
「心美ー!いないのかー!座薬入れてくれー!」
うつったけど、あのうるさじゃ、看病してくれないだろうな…(笑)

ここまで読んでくれてありがとうございました!
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