此花のアニメ&漫画タイム

今の所、カゲロウプロジェクト・斉木楠雄のΨ難・D.Gray-man HALLOW・ヘタリア world starsの情報や感想などを上げています

楠雄の家に来るはずが駅で互いに迷子になる祖父母。見かねた楠雄が迎えに行こうと千里眼で見てみると、それぞれに照橋と相トの姿があって…!?第21X「Ψ訪!祖父母放浪記 他」 感想 斉木楠雄のΨ難 第2期

此花(このはな)です

今回は斉木楠雄のΨ難の第21X「Ψ訪!祖父母放浪記 他」の感想を書いていきたいと思います

第21X「Ψ訪!祖父母放浪記」
あらすじ
楠雄の家にやってくるはずだった熊五郎と久美だが、駅でお互いはぐれてしまった。困った熊五郎は楠雄の家に電話をかけるが、楠雄と話すのに照れている間にテレホンカードの残高が切れてしまう。

見かねた楠雄が二人を迎えに行こうと千里眼で視てみると、そこには熊五郎に声をかける照橋と、久美と意気投合する相卜の姿があった! 照橋と相卜に自分の祖父母だと悟られたくなかった楠雄だが、すぐにバレてしまい……!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

祖父母が迷子になる話は結局、楠雄の結婚相手の議論になっちゃったし(笑)
すぐにバレるな、楠雄の祖父母だってことは。

鳥束のお話はせっかく心改めると思ったら、楠雄の馬鹿。さすがにやりすぎた反省した結果、元に戻るとは…(笑)
海藤と夢原さんの話はただ、ただ、甘ずっぱかった…。夢原さん可愛い(笑)

最後の新聞部の話は照橋さんは何をやっても、綺麗な写真が撮れるということ。
またねつ造写真を作ろうとして、楠雄に成敗されるという…(笑)

さて、本編の感想へ行きましょうか!
「ママ~、いつ来るんだっけ?」
父・國春はいう

「えっ、お義父さんたち? どうしたの!?その格好!」
父・國春はきっちりと髪を整え、スーツを着ていた
「お父さんたちが来るって言うから。しかし、何で瞬間移動使わないんだろう?」

「(まったくだな)」
コーヒーを飲みながら、楠雄はいう
「私たちが使わずに来たから、自分たちもって」
「(年よりなんだから、無理をするな)」

「お父さんが来る前にチューしてママ」
と言い出す父・國春
「えっ、何急に」

急に電話が鳴りだす
「何もしてないです!」
ビクッとして、慌てて言う父・國春
「なんだ電話か、はいもしもし」

「何で貴様なんじゃー!」
大声で電話越しに言われる
「はいはーい!お父さん、どうしたの?」

「(祖父からの電話ってことは)」
楠雄は思う
「えっ、迷った!?」
「(面倒な事だろうな)」

「そうじゃ。母さんがはぐれてしまっての。テレホンカードが切れてしまうぞい。
 金?母さんがはぐれたといっておるじゃろが!」
祖父・熊五郎はいう
「じゃ、クーちゃんに変わるから、待ってて。くーちゃん!」

「(えっ、孫で電話。この受話器の向こうに?
 ちょっと待って、無理無理!いきなりすぎるよ、どうしようどうしよう)」
慌てる祖父

「(落ち着け、わし。勇気を出せ、わし。よし)」
話さそうとした瞬間、テレホンカードが切れた
「うぉぉぉぉぉ!」
あーあ(笑)

「切れちゃった…。大丈夫かしら?」
母・久留美はいう
「楠雄、ちょっと迎えに行ってやってくれない?」

「(だから、最初から瞬間移動でよかったんだ…)」
仕方なそうに千里眼を使って、祖父母を探す楠雄
「(見つけた(祖父)
 …やれやれ、近くだし歩きで迎えに行くか)」

”「あの、どうかされましたか?」
テレパシーで祖父に誰かが声をかけている”

「(ん?)」
千里眼で見ると、そこにいたのは”照橋さん”だった
”「何かお困りのようでしたら、力になりますよ」
「おっふ…!」

「(照橋さん!)」
驚く楠雄
「携帯も繋がらないわ…。くーちゃん、おばあさんも探してみてくれない?」

「(やれやれ、千里眼)」
服を見ている祖母の姿が見えた
「(見つけたぞ。ってか、祖母の服装若っ)」

”「なにあのおばちゃん」
「ありえなくねーうける」
他のお客さんに言われていた

「(笑われてるじゃないか。
 ひとまず、こっちを迎えに行くか)」
楠雄は思う

”「あんたらの方が余裕で似合ってないと思うけど?」
祖母・久美の方でまた声が聞こえる

「誰、あんた?」
「なにこいつ」

「通りすがりのギャルですけど!」
相トだった”

「(帰れ!)」
流石に楠雄は驚く
(笑)知り合いに会いすぎな、祖父母

”「ってか、おばさんそのコーデまじやばくね?」
相トはいう
「(相ト、なんでこんな所にお前がいるんだ)」

「ありがとう。あなたもかわいいわね」
祖母・久美が返す
「(っているわ! いやむしろ、祖母が何でいるんだ)」
楠雄のつっこみ(笑)

「こっちのセットアップも悪くね?」
服をとって、見せる相ト
「まぁ!」

「(打ち解けるな! 最悪だ、祖父に照橋さん、祖母には相ト。いや、とりあえず祖父からだ。
 出来れば、どちらとも僕の知り合いだと悟られたくないが)」
楠雄は思う

”「えぇ!? 斉木君のおじい様なんですか?」
驚く照橋さんの声

「(はい、もうバレてる)」
楠雄は思う

「お嬢さん、楠雄の事を知っとるのか?」
「クラスメイトです」
照橋さんはいう

「(まぁ、道案内していれば、
 遅かれ早かれバレていたがな)」
楠雄は思う

道案内をする照橋さん
「(ふふっ、たまたま話しかけた相手が斉木のおじい様だったなんて、
これは完全に運命よ)」

「(単純に君が神に愛されているだけだ)」
楠雄はつっこむ

「(それでおじい様を家に送り届けたら、斉木の好感度おっふ間違いなしね)」
照橋さんは思っていた
「(好感度アップみたいに言うな)」

「(なんじゃ、このめんこいお嬢さんは。
 寂しさのあまりに死んでしまったわしを迎えに来た天使かと思ったわい)」
祖父・熊五郎は思う
「(兎以下の生命力だな)」

「(しかも。楠雄のクラスメイトじゃだったなんて……
 間違いなく楠雄とわしは運命で結ばれておる)」

「(運命以上に家族だろ)」
楠雄は思う
(笑)ある意味、照橋さんのおかげだけど

「お嬢さん、楠雄は学校ではどうですかな?」
祖父・熊五郎は言う
「(斉木の? 暗くて無口で何考えているか分からない、なんて言えないわね)
 とっても真面目ですよ。穏やかな人で自然と人が集まってくるようなそんな人です」

「(流石に褒めすぎかかしら?)」
照橋さんは思う
「そうでしょうな」

「(そうでしょう、なの!? この人、相当斉木に甘いわね)」
照橋さんは思う
「えぇ、そうなんですよ。優しいですからね、斉木君」
「それな」

「(それな?)」
(笑)熊五郎さん

それを見ていた楠雄はー
「(恥ずかしくて見てられないな。あれはどうしようもない。
 祖母の方をなんとかするか)」
祖母の方を千里眼

すると、何故か二人は踊っていた
「(ん? なんだ)」

「まじおばちゃん、やばくねぇ?まじテン上げー!」
「テン上げ―!」

「(マジてん下げ……)」
思わず、引く楠雄
「(何、マブダチになってんだよ。僕の祖母だぞ)」

「えっ、おばさん斉木っつうの?」
「えぇ」

「うちの彼氏ぴっぴと苗字一緒なんだけど、ウケる!」
相トはいう
「そうなの? もしかして孫だったりしてね」

「「楠雄っつうんだけど」」
「「えっ、まじで!?」」

「(やれやれ、やっと気づいたか)」
楠雄は思う

あーすいません。相ト命って言います。
 楠雄君にはいつもお世話になってます」
「どうしたの、急に」

「(何勝手に仲良くなっているんだ)」
楠雄のテレパシーで二人に送る
「「え」」

「楠雄?」
「(大丈夫だ。二人とも知っている)」
楠雄は言う

「えっ、貴方も知ってるの?」
驚く祖母・久美
「まぁ、私と楠雄の仲っすから」

「(誤解を招く言い方をするな)」
楠雄はいう
すると、祖母は口笛を吹き始めて
「(口笛止めろ!)」

「(だめだ、こいつら。
 しかし、祖父遅いな…。もう家についててもいい頃だが)」
楠雄は思う

祖父・熊五郎の様子を見ると、まだ公園にいたー
「楠雄はほんと、心優しい子なんじゃ」
力説していた
「へ、へぇーすごいですね」

「(全然、向かってねぇじゃねぇか。照橋さんも困ってるだろ)」
楠雄は思う
「(いつまで話すのよ。こっちだってひまじゃないのに。
 でも、斉木のおじいさまだしな)」

「(こんな老人の話を熱心に聞いてくれるいい子じゃ。
 うんうん)」
めちゃくちゃいい印象になっている照橋さん

「(このお嬢さんなら……
 楠雄の…嫁にしてやっても…)」

貴方が勝手に決める事じゃない(笑)

「(勝手に決めるんじゃない!)」
楠雄のつっこみ

「(このお嬢さんなら気立てもよく、美男美女でお似合いじゃ)」
祖父・熊五郎は思っていた

「(あんたには僕がどう見えてるんだ)」
えっ、熊五郎フィルターで美男になってるんじゃないの(笑)

「照橋さんと言ったかな。どうか、今後とも楠雄の事」
熊五郎が言いかけて
「お父さん! どこ行ってたのよ!!」

「(やっと見つけたか)」
楠雄は思う

その後の祖父母ー
「楠雄ちゃんにあんなに可愛い子がいたなんて。命ちゃん、大好きになっちゃった!」
祖母・久美はいう
「照橋さんか、楠雄の嫁になるのは彼女しかおらん。うん」

「何言ってるの、命ちゃんよ。可愛いでしょ?」
「なんじゃそいつは。そんな奴認めんぞ!」
(笑)あなた方が決める事じゃないぞ、祖父母たち

「(どっちもない!)」
そう、言い切る楠雄だった

第2話「借りの返Ψ!鳥束断食修行」
あらすじ
以前、石化した燃堂に成り代わって24時間過ごしていた分の借りを返してほしいと言う鳥束。それは、寺で行われる3日間の断食修行中に楠雄の超能力を使って食べ物をこっそり差し入れてほしいというものだった。

しかしその前に、楠雄にはどうしても確認したいことがあった。それは鳥束に対して本当に借りがあるのかということ!? そして修行が始まり、限界に達した鳥束の前に楠雄が現れるが……!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

「斉木さん、借り返してくださいっス」
鳥束に言われる楠雄
「(借り? 分からんが、とりあえず返しておくか)」
「そうっす!」

そう言うと、鳥束に技をかける楠雄
「いてて」
借りって、負債の方の意味だったか(笑)

「そういう借りの返し方じゃないっすよ! 
 燃堂たちが石化した時に助けてあげたじゃないすか!」
鳥束はいう
「(そんなことあったか? 全然記憶にないな)」

「だから、あの時っすよ。
 前回は俺とちゃんねーで協力してあげたじゃないすか!」
「(何言ってるんだ、お前は)」

「原作で言えば、21巻の収録の」
そんなメタ発言しなくても(笑)

「(どうせ、女がらみの頼み事だろ?)」
楠雄はいう
「今回はマジでやばいんすよ。俺の生死にかかわる重大な問題っす」

無言で技をかける力を強める楠雄
「無言で関節絞めるのやめてください!」

下校中―
「(断食修行?)」
「そうっす。3日間水以外、とらない寺の修行っす。しかも携帯やテレビ、あらゆる娯楽を取り上げられて、外出も禁止。部屋にこもってひたすら写経って最悪っすよ」

その内容に思わず、笑みがこぼれる楠雄
「何笑ってんすか、斉木さん!
 笑い事じゃないっすよ。これから3日間、水しか飲めないんすよ。エロ本だって、3日読めないっすよ」

「(ずっと読むな、高校生。
 お前がそれだけのことをしたから、こうなったんだろ、どうせ)」
楠雄はいう

「別に何もしてないっすよ。
 ちょっと除夜の鐘で金をとったり、仏像の中をエロ本の隠し場所にしてたくらいっすよ」
(笑)十分してるわ!馬鹿お前は

「(3年籠ってろ)」
楠雄はいう

「っつうわけで、これから俺、軟禁されるんで。そこに食糧を届けてください。
 斉木さんなら余裕っしょ。バレないよう、食糧を差し入れてくださいっス!あと、エロ本とかもできれば」

無言で歩く速さを早める楠雄
「あれ? 斉木さーん。おーい!」
微妙な反応

「やっぱ、逃げちまおうっかな…」
こっそりにげようとする鳥束
「逃げたければ、止めんぞ零太!」

「その代わり、二度と戻ってくることは許さんぞ!」
「やだなぁ、冗談っすよ和尚さん」
梵嚢寺住職 神野和尚
「お前の親父さんから厳しくしてくれと言われとる!」

「(くっやるしかないのか。
 大丈夫、斉木さんはきっと助けてくれる)」
鳥束は思っていた

「お前には今からあの小屋に入ってもらう。
 水は中にある。こまめに飲むように!」

「わかってますよ。じゃあさっさとはじめましょう」
鳥束はいう
「待て。その前に!」
体チェックが行われる。
どれだけ信用されてないんだ…(笑)

「出てました。
 お菓子三箱とスマートフォン、充電器。エロ本3年分」
良く隠してたな、こんな量(笑)
「やっちまったー!」

「ではこれより、断食修行を始める!」
小屋に軟禁される鳥束
「しっかり見張っておるからな。外に出た瞬間、この寺に居場所がないと思え」

「(信じてるぜ、斉木さん)」
鳥束は思っていたのだが、二日間、全く来ず

二日後―
「(来ないー。
 斉木さん、今だって聞いてるはずなのに気配すらねぇよ…)」

「(それに女もすっかり見てねぇ。幽霊も男しかいねぇし。
 動悸と血圧の上昇と下腹の発熱、もう限界だー)」

「(あの扉から、めっちゃきれいな女とか入ってこないかな…。
 それで、おっぱいが肉まんとかできてて、生肉のパンティー履いてて。フフフ)」
枯渇過ぎて、おかしくなってる

「(そいつ、気持ち悪すぎるだろ)」
楠雄の声がした。
「さ、斉木さん!」
「(まだまだ元気そうじゃないか)」

小屋の外でも声は聞こえていたが、
鳥束は霊に話していることが多いので、いつも通りだと思われていた

「何買ってきました?」
飛びつく鳥束
「(待て。おすわりだ)」

「(二日も待たせて悪かったな。
 来る前にどうしても一つ確認しときたくてな)」
楠雄は思う

「(お前が本当に借りがあるのか。お前の登場回から、斉木楠雄のΨ難を読み返していたんだ。その結果、お前に助けられていたことはあるにはあったが、どう考えても僕が助けてやった事の方が多かった)」

「(こないだ、しらばっくれてたのはどこ行ったんだ)」
「(しかし、大事なのは回数じゃないよな)」
楠雄は思う
「そうっすよ!」

「(そう、回数じゃない。お前は色々やってくれた)」
肉まんを差し出す楠雄だが
「(本当に色々と、全て悪い意味でな)」
楠雄が肉まんを食べた

「何してんだ、あんた―!」
(笑)日ごろの行い…

「(お前は貸し借り以前、人として問題が多すぎる。3日飯を抜いたくらいじゃ生ぬるい。
 今からこれを全部、お前の目の前で食う)」

「あんたの根性もだいぶ、腐ってるっすよ!」
(笑)楠雄も酷い

「(ぱくぱく、うんうまいな)」
これ、まさか食べるフリ…?
「いやだー!」

「(これも美味だぞ。むしゃむしゃ)」
肉まんだけ本物かな

「よっしゃ、俺も行くぜー!」
クリームパンを掴む鳥束

「残念、それは私のお稲荷さんだ」
突然、クリームパンが男性の股間
「(男!?)うわぁぁ!」
思わず、逃げる鳥束

「幽霊か!?」
「幽霊じゃないよ。それは私の稲荷さんだ」
鳥束の後ろには筋肉ムキムキの男性がいた
(笑)酷い

「(幻覚。実体のないものを相手に見せる能力)」
楠雄の仕業か、鳥束にとってきついな

「やめろ…来るなー!」
鳥束の周りには筋肉ムキムキの男性がいっぱいいた

「(この試練を乗り越えて、生まれ変わるんだな)」
楠雄はいう

そして、断食修行の終わりの時間ー
「よし、時間だ」
「未熟な私をお付き合いくださり、ありがとうございました」
髪が抜け、全くの別人になっていた

「お前、そんなになるまで
 そうか、何か食べたいものはあるか?」
和尚さんは言う

「ではいっぱいの粥と白湯をいただけますか」

「おぉ、完全に生まれ変わりおった!」
「いや、まだ分かりませんよ!」
一人の修行僧がエロ本を鳥束に見せる
「ほら見ろ。お前のエロ本だぞ」

「全然見ない!?」
別人になっている鳥束

「(うまくいったようだな。あんなに髪が抜けるほどストレスだったとは。
 ちょっとやりすぎたか。まぁ、会心してよかった。あの辛さを忘れなければもう大丈夫だろう)」
楠雄は思う

すると、鳥束は階段から滑り落ち、怪我をしてしまう
「大丈夫か!?」

「(やれやれ、仕方ないな。これはサービスで治してやるよ)」
怪我を治す楠雄だが、途中であることに気づく
「(あっ、しまった!)」

「これしきのケガ、これまでの修行に比べたら痛くも
 あれ、本当に痛くない!?」
鳥束は叫ぶ

「大丈夫か、零太!?」
和尚が戻ってくると、鳥束はエロ本を見ていた
「あ」

「(修行の辛さまでリセットされたか)」
楠雄は思う
あーあ、楠雄がミスった

第3話「すれ違い男女交Ψ(前編)」
あらすじ
2月14日、海藤に手作りのチョコを渡そうとしてなかなか渡せずにいた夢原は、とある作戦を使って海藤にチョコとラブレターを渡すことを思いつく。夢原が考えた作戦が気になった楠雄は放課後、手紙を手にした海藤の後ろを付ける。

夢原の作戦とは、匿名の手紙で海藤を誘導するというものだった。夢原の思惑通り、簡単な暗号で書かれたラブレターを見つける海藤。しかし、一緒に置いてあるはずのチョコは燃堂が食べていて!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

2月14日ー
「(ついにこの日がきたわ。今日こそ、このチョコを海藤君に渡す!)」
下駄箱の前で決意する夢原さん

「(昨日、頑張って手作りした。早起きして、一番に学校についた。
 後はこれを海藤君の下駄箱に入れるだけ)」
「(よぉし、行けー!)」

海藤の下駄箱に入れようとするが、勇気が出ない
「(いやー!やっぱ無理―!)」

「(いいの? 本当に渡して。バレンタインにこれを渡すってことは実質告白よ!
 そうなったら、今の関係も終わり!もう友達に戻れないのよ)」

「(あー!やっぱ、買ってるチョコにすればよかった。手作りなんて、本命丸出しじゃない。
 いや、ただの手作りの方が良かった!がっつりハート形だからね、私。そして、ラブの文字が入ってる。ギリだなんて、いい訳が立たないレベルのガチガチの大本命だよ~)」

「(いや、ダメよ知予。弱気になっちゃ。よーし、入れる!
 やっぱり机の方がいいかなぁ?)」
うんうんと悩んでいると

「本当に忘れてただっていってんだろ」
海藤の声がした。もうすぐこちらにくる
「まじかよ、おめぇ。どっちが多くもらえるか勝負しねぇか?」

「(海藤、お前は貰えるかもしれないぞ)」
楠雄は思う

「おう、下駄箱に入ってやがったぜ」
「うえぇぇ!?」
「上履きが」
冗談言うなよ、燃堂

「(失敗した、失敗した。失敗した、失敗した。失敗した、失敗した。私は失敗した。
 私がもたもたしてたからよ。何してるのよ、もう私の意気地なし!)」
「(あの努力は何だったの。あの血のにじむような努力を)」

「(全然、にじまないだろ)」
楠雄が突っ込みを入れる

「(もう終わりよ)」
夢原さんは心の中でぶつぶつ言う
「(なんだ、もう諦めるのか。
 海藤が見てない時に机に入れればいいじゃないか)」

「(机は海藤君が見てなくても他の目がある。
 誰かに見られたら恥ずかしい)」
夢原さんはいう

「(なら、家のポストでも入れればいい)」
楠雄は思う

「(家のポストは海藤君以外の人が見る可能性があるし。
 そしたら、海藤君に迷惑がかけちゃうから)」
夢原さんはいう

「(聞こえてるのか、これ。話かみ合いすぎだろう)」
楠雄は思う
「(やれやれ、これはだめだな)」

「(もう、あの手で行くしかない!)」
夢原さんはいう
「(あんのかよ)」

放課後―
「結局、一個ももらえなかったな」
「んだよ、亜蓮まで。興味ねぇよ」
海藤が靴箱を開けると、手紙が入っていた

”2―☆のとなりの空いている教室の奥から3列め、前から2番めの机の中をのぞいてみて下さい”
「5組の隣…?」
「なんだよこれ、意図が見えねぇな」

「(なるほど。こういう手だったか。
 下駄箱に場所を記したメモを残し、チョコは別の場所に置く。海藤にとっては中々いい手だ。なぜなら……)」
楠雄は思う

「わりぃ、亜蓮。先に帰ってくれ」
「行くのか?」

「差出人はおそらくダークリニオンだ!」
「(アホだからな)」
楠雄(笑)まぁ、夢原さんの手はまちがってなかったから

「待てよ!果たし状の可能性も!」
亜蓮はいう
「(どっちもねぇよ)」


「(誰もつけられてないな、よし!)」
空いている教室へ入る海藤
「(つけられてるんだがな。
 これでチョコは海藤に渡ったわけだ、さてどうでるかな)」

「(何が入ってやがんだ?)」
机をのぞく海藤
「ん?別に何もないぞ」

「(そんなはずは……)」
楠雄は思う
「なにしてんだ、相棒?」

「(燃堂、今お前に構っている暇は…)」
何故か、夢原のチョコを燃堂が食べていた
「なにしてんだ、相棒。うめぇこれ」

「(おまえ、それ!!)」
(笑)なんで食べてんだ!!海藤に送った奴だぞ!

「(海藤君、今頃私のチョコ見つけたかな。
 あとはあれに気づくかどうかね)」
下校途中の夢原さんは思う

「いやさっき、廊下歩いてたら、あめぇ匂いがしてよ。たどってみたら、これがあった」
「(どんな嗅覚してんだ)」
楠雄は思う

「残りはやるよ。あんま腹減ってねぇから」
じゃあ、何で食べたんだよ…もう!
「(腹減ってねぇなら食うな)」

「(これは面倒なことになったぞ。このチョコの時間を戻して、元通りにするのは無理だ。
 今戻せば、ただの材料にまで戻ってしまう。
 しかし、入っていたのはこれ全部か?)」

「奥に何か入ってるぞ」
海藤のつぶやきが聞こえる
「いや、手紙か…?」

「(海藤君、気づくかな。結局、勇気が出なくて。手紙だけ机の奥底に入れちゃった)」
夢原さんは思う

”海藤君へ
面と向かって、
言うのを考えただけで
指先までドキドキ…
うーん、やっぱりだめ。
ニコニコ笑って言える自信ない。

私こう見えて臆病だから
手紙にするね。

勇気がなくてゴメン…
めちゃくちゃ
恥ずかしいんだけど。
笑わないで聞いて欲しいな……。

好きです
この席に座るものより”

「(す、好き!? 
 ぼ、ぼ、ぼ、僕の事が!?えっー!)」
動揺する海藤

「(チョコと別にしてたのが、結果的に功を奏した)」
楠雄は思う

「(読まれたらどうしよう! 
 いや念の為、保険をかけたし。大丈夫かなぁ?)」
不安がる夢原さん

「ん? (この席に座るものより)」
海藤は差出人の名前に注目する

「(そう、その席は3組の私の席。気づくかな、海藤君)」
夢原さんは思う
「(どれだけ回りくどいんだ、君は)」

「(だが、考えれば分からない話じゃないぞ。気づけ)」
楠雄は思う
「(3組なら、夢原さんの席か)」

「(おっ、気づくか?)」
楠雄は思う

「だが、6組は分からんな。職員室は聞いてくるか」
海藤はいう
「(分かるわけがないな。あほだもんな、こいつ。
 これ以上、見るまでもない、帰るか)」

「(夢原さん、
 残念だが、君の声は届かなかったようだ)」

楠雄は言う

次の日ー
「”しかし、予想外の出来事が起きた”」

「(いやぁ、チョコ受け取ってくれたと思うけど。手紙までは見てないはず。
 いや、見たとしても差出人が私だと気づいてないはずよね、ね?)」
夢原さんは思う

「(まず、チョコを受け取ってないんだが)」
楠雄は思う

「よぉ、夢原。これ書いたのは貴様だな?」
海藤にド直球に言われた
「うわぁ!?」
思わず、海藤から手紙を奪い取る夢原さん

「出しちゃまずかったか?」
「当たり前でしょ。何考えてるのよ、もう!」
夢原さんはいう

「嬉しくてついな」
その言葉に反応する夢原さん
「嬉しいって…?」

「あんな手の込んだもの作ってくれるなんて、
 」

えぇぇぇ(笑)まじで

「(OKしたのか)」
楠雄も驚く
「(落ち着け。絶対におかしい。あんたも少し落ち着け)」
夢原さんの顔はすごい事に…(笑)嬉しいのは分かるけど、どうやって?

「(昨日、何があったんだ?少々借りるぞ。
 サイコメトリ!)」
手紙をサイコメトリ
「(見せてもらうぞ、昨日の続きを)」

”「女であったが、3年前に卒業。わたぬき…わたぬき。
 そうか、これは暗号だ!」
職員室までいって、その席の人を調べた海藤

「まず、文章をひらがなにして、
 そしてわたの文字を抜いてこれを縦読みすると…」

「めいゆうにして、ゆめはら。盟友にして、夢原!」
盟友:かたく誓い合った友人、同志
「そうかあいつ、この俺と盟友になりたかったのか。
 確かに相手は女子だから、微妙に距離をとってたかもな」

”「俺も夢原の事、好きだぜ(盟友として)
 これからもよろしくな!(盟友として)」”

どんな言い方だ(笑)

「(次回、修羅場不可避)」

第4話「すれ違い男女交Ψ(後編)」
あらすじ
チョコは燃堂に食べられてしまったものの、ラブレターは海藤の元に届いていた。夢原と海藤の会話を見守る楠雄だったが、じつは二人は勘違いをしていて……!? いちばん被害の少ない打開策として夢原だけが真実に気づくという方法はあるけれど、会話がうまい具合に噛み合ってしまいなかなか気づかない。

楠雄がさりげなく夢原に気づかせるが、そこに海藤から夢原の心にとどめを刺しかねないひと言が飛び出して……!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

「”俺も夢原の事、好きだぜ”」
という海藤の言葉が頭を回っている夢原さん

「知予、借りてた小説、持ってきたよ」
照橋さんがやってくる。
嬉しすぎて、凄い顔になっている夢原さん

「知予、どうしたの?その顔!」
「えっ、別に何でもないよ」
「ならいいんだけど…」

「(あとで心美にも教えてあげないとな。
 海藤君と私が付き合うことになったって)」
絶対言わない方が…あとで困るぞ!

「知予! 目が落ちちゃう!」
顔の作画が嬉しすぎて、崩壊してる(笑)
「(夢原さんと照橋さんが騒がしいな。何話してるんだろう)」

「(……やれやれ、
 チョコと手紙が一緒だったら、こうならなかったんだろうな)」
本当に…(笑)

「(夢原の奴、俺と盟友になりたかっただなんてな。
 これからは盟友として、友好関係を築いていくぞ。まずは手始めに)」
海藤は思う

「(海藤君、これで二人は恋人同士なのね。はぁーん、どうしよう。海藤君とあんなことやこんなことを……。で、待て待て落ち着いて。まず最初は)」

「「(一緒に帰るところから始めてみよう)」」
何故、一緒の思考に(笑)

「(一体、どうしたものか…)」
楠雄は考える

そして放課後―
「夢原、悪いな遅くなって」
「ううん(あー海藤君と二人きり下校、夢みたいー)」

「あとは亜蓮だけだな」
海藤はいう
「えっ、窪谷須君もくるの?」

「あぁ」
すると、海藤の携帯電話が震えた
「ん、亜蓮からだ。先に帰れ、あれ?」

「(窪谷須も空気を察したか…)」
「(やれやれ……放っておいてもいいのだが、怒涛の修羅場になるのはいたたまれないしな。
 ここから打開するには、夢原さんだけ勘違いに気づくことだ)」
楠雄はあとをついていく

「(夢原さんはショックだろうが、
 ある意味距離は縮まったと考えれば、まぁいいかとなるだろう)」

「(海藤君、一応付き合ってるか確認しておこうかな)」
夢原さんは思っていた。
「(しかし、それは危険だぞ)」

「海藤君、私たちって」
夢原さんが言いかけたとき
「よせよ。俺達はもう、ただの友達じゃねぇんだ。
瞬でいいぜ」

思わず、私もキュンとしちゃったじゃないか!

「(瞬!?)」

「(確認するまでもなかったわ)
 うん、もちろんいいよ瞬」
夢原さんはいう

「(今のでまた一つ、こんがらがったな。
 おっ)」
楠雄は思う

「奴も俺の大事な盟友だからよ。
 夢は…知予のこと、ちゃんと紹介したくてな」
海藤はいう
「(瞬ー!)」

彼女と書いて「わたし」と読んだ夢原さん
「(親友に私の事を!?)」
(笑)うまくかみ合いすぎて、笑う

「(また、こんがらがった。
 まずいな、すぐ気づくかと思いきや、どうもうまい具合にかみ合うな)」
楠雄は思う

「そういえば、昨日のアレどうだった?」
夢原さんは言う

「(夢原さんはチョコレートの話をしているのだが)」
楠雄は思う
「(あ、あの暗号文の事か)」

「アレ、よくできてたぜ。知予がつくったんだろう?」
「うん。一晩かかっちゃった」

「そんなにかかったのか。でも確かに巧かったぜ(暗号文が)」
「旨い(チョコが)ほんと!?」

「あ、中々解けなかったぜ(暗号文が)」
「溶けない(チョコが) 冬だからね」

「(見ていて、こっちがはらはらするな)」
楠雄は思う

「でも嬉しいな。ちゃんと食べてくれて」
夢原さんはいう
「え、食べる?」

「(これはまずいんじゃないか)」
楠雄は思うが
「あぁ、なかなか上質な味だったぞ。まだまだ食い足りないぐらいだ」
中二病がここで仇に(笑)
「(ネウロか)」

夢原さんは思い切って、海藤の手をつなぐ
「(えっ、何? これはいくら盟友でもちょっと近いんじゃないか?
 まずいだろ、恋人同士に誤解されちゃうよ)」

「(誤解してんだよ)」
楠雄はつっこむ

「(恋人っぽく見えるから、やめろって言ったら、俺が変に意識してるみてぇじゃねぇか。やっぱ、手をつなぐのはおかしいだろ。いやでも拒絶したら傷つけちまうんじゃねぇか。
 やっぱ、ダメだ!)」
手をつなぐのではなく、肩を組みだす海藤

「(肩を組もう! その方が自然なはずだ!)」
海藤は思う
「(さらにこじれる)」
(笑)肩を組む方が近いわ!

「瞬、嬉しいけどちょっと恥ずかしいよ」
夢原さんはいう
「え(手をつなぐのは恥ずかしくないのか?)」

「ちょっとそこの公園で話さない?」
夢原さんはいう
「あぁ、いいけど」

「あぁ、驚いちゃったな。
 まさか、瞬がOKしてくれるとは思わなかったよ」
夢原さんはいう

「いや、俺もまさか知予がそう思ってたとは知らなかったぜ。
 もともと友達だと思ってたけど、それ以上の関係になりたいって言ってくれ、素直に嬉しかったぞ」

「(もう、このまま気づかないで、結婚すればいいのに)」
楠雄(笑)

「ちょっと頂戴」
海藤の飲み物をちょうだいする
「え、あ、いや……」

「知予のも飲んでいいよ」
夢原さんはいう
「えっいやいや、いいよ俺は。甘いの苦手だし」

「えっ昨日のチョコは?」
夢原さんはいう
「えっチョコ? あーバレンタインか。
 なんだよ、嫌みかよ食ってねぇよ。昨日貰ったのなんて、知予の手紙くらいだよ」

「(手紙とチョコでしょう?)」
驚く夢原さん
「でも、良く作ったよな」

海藤は暗号文の回答書を見せてくれる
「(めいゆうにして、ゆめ……夢原!?)
 ちょっと、それ見せて」

「(やれやれ……全部気づかせてやるか)」
夢原さんに楠雄は知らせてあげる

「うわぁぁぁ!!
(そうか。わたしったら、とんでもない勘違いをしてたんだわ!)」
「大丈夫か、知予」

「えっいや、なんでもないの。こっちの話
 (あぶなー確かにうまくいきすぎてると思ったんだよな。まぁでもいいか、友達から盟友。ランクアップできたし。これで結果オーライかな。あはは……)」
しかし、夢原さんの気持ちは悲しい気持ちでいっぱいで

「(うん、結果オーライだよ)」
涙がぽたぽた落ちる

「(何故、泣く?)」
それを見た楠雄は思う

「ごめん、用事があって、先帰るね」
夢原さんは立ち上がって、言う
「じゃあね、盟友」

「あ、うん…。
 あのさ、やっぱり盟友になるのやめにしないか?」
海藤はいいだす
「どうして?」

「夢原さんがわるいんじゃないんだけど、ただ俺が意識しちゃうんだ。夢原がその、女子だって事。だからどうも、遠慮しちまうっつうか。
 男友達と同じように接することが出来なくてさ。だから、ごめん」

「俺は夢原と盟友になれない」

「(はぁ……)」
楠雄はため息をつく

「うん、わかった」
そう言って、海藤の方を振り返る
「じゃあ、前の関係に戻ろう?」

「えっ、いいのか?」

笑顔の夢原さんに驚く楠雄
「(落ち込んでない…?)」

「ううん、平気だよ」
夢原さんは言っていた。
「やっぱり一緒に帰ろう、海藤君」

「(恋愛は、分からんな)」
楠雄は思うのだった

女の子として、意識してくれたのが嬉しかったのかな。
それに前に関係の方がほっとする

第5話「特ダネを掲Ψせよ!」
あらすじ
PK学園では新聞部による学園内の特ダネを扱う記事・PK砲が炸裂していた。そんな新聞部がつぎなるスクープの対象として選んだのは、以前スクープを捏造しようとして失敗した相手・完璧美少女の照橋心美! 

入念な計画の元、照橋を陥れようと考える新聞部だったが、目に余る行為についに楠雄が立ち上がる!! しかし楠雄のフォローがなくても、照橋を被写体にした写真はどれも神秘的なものになっていて……!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

新聞部の特ダネで松崎先生&島先生の密会が特集されていた
「最近の新聞部すげぇよなー」
「次々と特ダネスッパ抜いてるよなー」
「次のPK砲が楽しみだぜ」

新聞部ではー
「って言われてましたよ。廊下で」
新聞部副部長 亀今小蔵(高3)
「新聞部の株、うなぎのぼりっすね!」

「ウフフ、この調子でガンガン特ダネあげるわよ」
新聞部 部長 浄天真子(高3)
「えっ、俺の街で見かけた特ダネフォルダ放出します?」

「それは一生使わないわ。消しておきなさい。今は新聞部がさらに上のステージに上がる大事な時、ターゲットはこいつしかいないわ。照橋心美よ」
またやるんだ…(笑)

「新聞部の値を地に落とした元凶よ。
 校内注目度断トツでナンバーワン、今日からこの女を張るわよ」

教室にて―
「廊下の新聞見たか? まっつんのやつも隅に置けねぇぜ」
亜蓮は言う
「まぁ、まだ付き合ってるかどうかは分からんがな」

「(僕を挟んで会話するのをやめろ)」
楠雄は言う
「(新聞部の下らんゴシップに踊らされてるぞ)」

「しかし、そのサングラスどうしたんだ瞬」
亜蓮は言う
「あぁ、これか。パパラッチ対策だ」

「(誰もお前なんか追わないぞ。追われるとしたら、せいぜい…)」
楠雄は言うと
後ろから照橋さんがやってくる
「おはよう、何の話?」

「「おっふ、照橋さん」」
「いや、今日の新聞部のニュースについて話してました!」
海藤はいう

「新聞部?」
「見てないっすか? 最近、特ダネをバンバン飛ばしてて」
亜蓮は言う

「照橋さんも気を付けた方がいいよ。
 新聞部に撮られないよう」
「私なんか、撮っても何もないよぉ」

「(もっと何もない奴がサングラスかけてるんだから。
 そんなこと言うな)」
楠雄は言う

「(それに海藤の言う通り、がっつりマークされてるぞ)」
ガラスに張り付いて、新聞部はいた
あれじゃ、バレるぞ(笑)

「対象はどんな様子?」
「なんかぱっとしない男たちと話してますね」
亀天副部長はいう

「か~~陰気な男子でも気さくにしゃべっちゃう私ってか。
 相変わらず、嫌な女!」
浄天さんはいらつきながらいう
「部長の性格もたいがいですよ」
うん、確かに(笑)

「いいから撮っておいて。何かつかうかもしれないから」
「はい、あ」
写真を撮る副部長

「何? 何か撮れたの?
 半目の不細工写真!?鼻ほじ?」
期待する部長さん

「むしろ、逆でめっちゃ良い絵が撮れました」
風で髪がなびく照橋さん、美しい…
「引き延ばして、部屋に飾ろう」

「目的忘れてんじゃねぇ、こらぁ!」
怒る部長を思わず、撮ってしまう副部長
「あー突然、大声出すから。あ」

「どうかした?」
そこには恐ろしく、気持ち悪い部長の顔が写った写真
「いや、何でもないです」
「ボロ出しそうにないわね。放課後追いましょう」

「疲れてた時に見るフォルダに入れとくか」
あれで、何かを得るの(笑)

そして、放課後―
「ターゲットが学校を出たわ。見られてるとは知らずに馬鹿な女。
 さぁ、思う存分、ボロを出しなさい」
浄天部長が狙っていた

そして、様子を見に来た楠雄
「(やれやれ、そのセリフ、そっくりそのままお前に返すとするか。
 別に照橋さんを助けようと思ってつけてきたんじゃないぞ。最近の新聞部の行動は目に余るから、監視しているだけだ)」

「(そもそも僕が助ける
までもなく)」
楠雄は思う
「(やっぱり……つけられてる)」

「(照橋さんは気づいてるしな)」
あんなに目立つ人が一番、人の気配に敏感なはずだよな

「(おそらく二人組。歩幅から呼吸のリズムから見て、ひとりは男でもう一人は女。
 年齢はまだ若い。ラインとして、少し上くらいかしら)」

「(気づきだろ。達人か!)」
楠雄は思う

「(いや、待って。
 ちょっと距離を置いたところにもう一人いるわね。3人か)」
恐ろしい気づきっぷり

「(僕にまで気づくのかよ。
 ……やれやれ、もう少し気配を消すか)」
楠雄は思う

「(あれ、奥の人の気配が消えた。気のせいだったのかしら……
 だけど、二人は確実ね。おそらく新聞部の連中でしょ?)」

「(大方、私のぼろを出す所を隠し撮りしようとしてるんでしょうけど、全く持って滑稽ね。
 私が今までのどれほどの数の人間に尾行されてきたと思ってるの)」

「(そんなおそまつな尾行でこの私を欺けると思っていたら、
 笑止千万。片腹痛いし)」
(笑)なんでそんな口調

「(なんで口調もちょっと達人風なんだよ)」
楠雄は思う

「全然いつも通りですね」
「あの女がそう簡単にぼろを出さないのは想定済み。手を打ってあるわ!
 あの女の歩く先に水たまりを仕込んだ」

「えっ」

「まず、あの女が水たまりの真横歩く、それと同時に仕込みの車が水たまりにあたる。水たまりどっちゃんからの泥まみれで怒り狂う顔!これを激写!
 名付けて、泥水ぶっかけどちゃくそ作戦よ!」

「ネーミング考える回路死滅してますね」
副部長はいう

「これであの女も終わりね。さぁ、車がきたわ!
 今よ、撮って!」

「きゃー!」
見事に水かかる照橋さん
「よっしゃ、行ったー!
 さぁ、泥まみれの顔を白日の下にさら…」

「もうやだぁ。すごい水撥ねたぁ」
顔は全くぬれずに服だけ濡れていた

「顔を一滴もかかってないですって!」
衝撃を受ける部長
(笑)流石、神に愛された女子

「泥まみれのだっせー姿を見せなさい!」
部長は言うが、
照橋さんの濡れた服も芸術になっていた

「洗濯で綺麗になるかなぁ…」
照橋さんはつぶやく

「ちょっとおしゃれな模様なみたいになってる!
 そうだ、写真は!?」
部長はいう

「撮れました。今年のフォト画、これで行きます!」
副部長はいう
ある意味、降臨してる感じに(笑)

無言の圧力を感じる副部長
「(やれやれ……やはり照橋さんは恐ろしいな。
 言っとくが、今までの一連、僕は何もしてないぞ)」

「(これなら僕がくだすまでもなく、懲りただろう。
 帰るか)」
楠雄は思う

「このままじゃ終わらないわよ! 
 照橋心美の特ダネは絶対、手に入れる!」

「パソコンを貸しなさい。
 貴方が撮った写真で一番変な顔してるのはどれ」

副部長はいう
「いいのがありますよ」

「あら、そうそうこういうの。
 ってこれあたしじゃないの!」
だって、さっきの顔、酷かったもん(笑)

「まぁいいわ、これで」
「それでどうするんですか?」

「これを顔だけ、トリミングして。
 見出しを照橋心美、ハプニングの瞬間を衝撃の変顔公開!ってところかしらね」
合成したら、めちゃくちゃ酷い(笑)

「すごい不細工になった!」
副部長はいう

「ネタとしては、少し弱いけど、
 あの女の注目度の高さを考えれば、十分スクープよ」
地面に座り込んで、浄天部長はいう
「あら、こんな所に水たまりなんて、あったかしら?」

「(さて、帰るか)」
楠雄は言う
楠雄が乗っているバイクで通り過ぎた

水たまりの水がパソコンにかかる
「あぁ!カメラとパソコンがぁ!」

「(バイクだな)」
結局、楠雄に成敗された(笑)
ねつ造写真なんて、作ろうとするからだ

あっ、そういえば楠雄、バイク免許取ったんだ。

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