此花のアニメ&漫画タイム

今の所、カゲロウプロジェクト・斉木楠雄のΨ難・D.Gray-man HALLOW・ヘタリア world starsの情報や感想などを上げています

野球部の助っ人を頼まれた燃堂。あの”佐藤くん”がいる野球部の為、楠雄も海藤たちと共に見学することに。第15X「野球部をΨ建せよ!(前編)他」 感想 斉木楠雄のΨ難

此花(このはな)です

今回は斉木楠雄のΨ難の第15X「野球部をΨ建せよ!(前編)」の感想を書いていきたいと思います

第15X「野球部をΨ建せよ!(前編)」
あらすじ
野球部の助っ人を頼まれたという燃堂の様子を見に行くことにした海藤と窪谷須。そして最初は興味がなかった楠雄も、野球部には佐藤がいると気づいて見学することに。佐藤がいる部活ということで『普通』を期待する楠雄だったが、部員はどれも個性的……。

しかし、彼らはスポーツ漫画にありがちなベタベタなキャラだった! そして地区予選に勝てなければ廃部というベタな展開に楠雄まで巻き込まれてしまう!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

野球部のベタ展開はめっちゃ面白かった。楠雄がベタ展開に必死に戻そうするのは笑う
燃堂、強すぎだろ

焼肉編ってテニスの王子様の展開をベタ展開って言ってんのかな…。楠雄はそれを夢中になりすぎて、食事を忘れる始末。
父・國春の再就職は空助の手のひらの上で転がってた気がする(笑)結局、協力したの、会社再建の為だったんじゃ

目良さんの異常までの催促に笑う。
物じゃなくて、食べ物が欲しい圧力すごすぎ(笑)

今回から”画像なし”でお送りします


さて、本編の感想へ行きましょうか!
怖そうな顔でバットを持つ燃堂に亜蓮が止めに入る
「おい、これはケンカの道具じゃないぞ」

「おう! ちょっと野球部に顔出そうと思ってよ!」
燃堂はいう
「へっ、へー!そうなんだ」

「(紛らわしい顔やめろ)」
楠雄は思う
めちゃくちゃケンカしそうな顔だったもんな…(笑)

「お前、野球部入ったのか?」
「野球部の助っ人だ。あした、試合があんだよ」
燃堂はいう

「なんだ、ラブレター(笑)
 をくれたマネージャーに惹かれて入部したのかと思ったぞ」
海藤はいう
「あぁ、ラブレター(仮)な」

「ラブレター(泣)のことはいうんじゃねぇ」
燃堂は(泣)なんだ
「(ラブレター(偽)の話はアニメ第2期の第11Xを参照だ)」
あれは楠雄も驚いてたよね

「覗きに行くか?」
「ラブレター(爆)の女も見てみたいし。
 燃堂が野球部に迷惑かけねぇよう、見張ってやらねぇとな」
亜蓮は言う

「(野球部といえば、佐藤広だ)」
普通神。斉木が師と崇める人物
「(あの普通男子、燃堂を近づけたらやばい。佐藤君を守らないと)」
楠雄も行く事を決意するのだった

その日の放課後ー
「おう! お前ら見に来たのか」
燃堂が歓迎してくれる
「おっ、3人!」

「よく来たなきみたち!さぁ、この入部届に名前を!」
来て早々、キャプテンに言われる
「怖い怖い!怖い!」

「いやぁ、すまんすまん。入部希望者と思ってね。好きに見てくれ!
 そして、入部してくれ!」
キャプテン(3年)菅原

「(しねぇけど)」
亜蓮は思う
「(佐藤君と同じ部活にしてはキャラ濃いな)」

「部員足りてねぇんすか?」
亜蓮の質問にうなづくキャプテン菅原
「あぁ、燃堂を入れてぴったり9人しかいない。だがいいチームだぞ」

「例えば、あいつ1年の吾川うちのエースだ」
吾川(1年・ピッチャー)
中学MVP先週にも選ばれ、名門王帝高校にもスカウトされていたが、色々あってウチに来た。

「あいつはうちの俊足王センター・田代」
田代(2年・センター)
守備は苦手だが、足の速さなら全国レベルだ。「背が高い」は禁句

「そして、3年サード・高宮」
高宮(3年・サード)
IQ180の天才で相手のデータを徹底的に調べ上げる運動能力は平凡だが努力家

「キャッチャー・福徳」
福徳(3年・キャッチャー)
一発当てれば大きいウチのホームランバッター心優しいチームのムードメーカーだ

「ほかにも、川下、佐藤、松谷とどいつも一癖ある最高のチームだ」
キャプテン菅原は言う
「(唯一、知っている奴はしょられた)」
佐藤君目立たないなぁ…(笑)

「あとはあいつがいれば、完璧なんだがな…」
キャプテンがぼやく
「あいつ…?」

「いやなんでもない!
 じゃあ、自由に見学してってくれ!」
キャプテン・菅原はいう

「また勧誘されそうだし、逃げようぜ」
「そうだな。おい斉木…」」
海藤が楠雄に声をかけようとしたとき、

楠雄はめちゃくちゃ嬉しそうな顔だった
「どうした斉木!?」

「(そうか、これでいいんだ。そう、こいつら、ベタだ。
 スポーツ漫画にべたべたなキャラなのだ)」

「(もしかして佐藤君は周りにベタを引き寄せる能力者なのか?)」
楠雄は思う
普通に集まったにしてはベタすぎるキャラ達

「どうやら9人集まったようだね」
そこに現れたのは校長先生
「校長先生!」

「例の約束は覚えているね」
校長先生はいう

「なんだ、例の約束って?」
田代がそういう
「明日から始める地区予選もし一度も勝てなかったら、野球部は廃部だ」

「(展開までベタだ!)」
楠雄は思う
確かに(笑)

「どういうことだよ、キャプテン!聞いてねぇぞ!」
田代がキャプテンにつかみかかる
「すまない」

「当然だろ、あんな事件を起こしたんだ。
 本来ならとっくに廃部でもおかしくないんだぞ」
校長先生はいう
「(校長、こんなキャラだったか…?)」

「明日の試合を楽しみにしてる」
そう言い残し、校長先生は去っていく

「おいおい大丈夫かよ」
「事件って何があったんだ?」
亜蓮と海藤は言う

「この野球部にはもう一人部員がいたんだ。名前は阿部、うちのエースだった男だ。そいつは去年、他校と暴力事件を起こしてね、野球部は半年間の大会出場停止を余儀なくされたんだ」
キャプテン・菅原はいう
「なっ!」

「(ベタな事件だ)」
楠雄は思う
「あいつはそんなことする男じゃないと、俺は信じている」

「(手垢のベタベタの展開。これ、試合の大事な場面で戻ってくる奴)」
楠雄は思う
「大丈夫! 一回戦を勝てばいいんだ」

「部長ー!」
マネージャーが合流する
「マネージャー!」

「大変です、一回戦の相手が」
トーナメント表を持ってくる
「あっ、大本命の優勝候補の王帝高校!?」

「(ベタな組み合わせ!)」
楠雄は思う

「ふっ、むしろ好都合だぜ」
吾川が言い出す
「吾川、てめぇ何言ってやがる!」

「どうせ、王帝との戦いは避けられねぇんだ。俺たちの目標は一回戦を突破する事じゃねぇ。
 優勝だろうが!」

吾川がいう

「ちっ、ほんと生意気なルーキーだぜ」
田代がそう返す
「(ベタな返し)」

「王帝が勝利する確率99.9%」
高宮はいう
「(でた)」

「可能性はゼロじゃない!」
部長・菅原はいう
「皆、頑張ろうよ!」

「(普通!)」
佐藤君の時だけ、普通(笑)

「あの夕日に向かって、ダッシュはじめ!」
キャプテンはいう
「(ベタというか、古典的だ)」

「男って、ほんとバカだよな」
「おいおい、試合前にオーバーワークするんじゃねぇぞ!」
ちゃっかり海藤と亜蓮まで参加している

「(お前らもかよ。 
 巻き込まれる前に消えるとするか。これは僕が求める普通と違う)」
楠雄は帰ろうとする

その時、ボールがキャプテンの頭に当たるのだった

「頭に直撃したぞ」
「救急車!」

「(そんなベタな)」
楠雄は思う

「(ベタな効果音)」
救急車の音か(笑)

「検査の結果、菅原君は色々とやばいです。
 明日の試合は無理でしょう」

医者から言われてしまう
色々とやばいって、詳細を説明してほしい(笑)

「(ベタな展開)」
楠雄は思う

「どうするんだよ、明日!」
「野球部は廃部だ…」
野球部員たちは落ちこんでいた

「まだ諦めるのははえぇぜ」
燃堂が言い出した
「「「!?」」」

「(おい、まさかやめろ)」
楠雄は言う
「何言ってんだ、8人しかいねぇんだ」

「いるじゃねぇか。9人目」
燃堂は楠雄を指した
「相棒、おめぇが出ればいいんだ!」

「何!? その手があったか!」
「(ベタに巻き込まれてしまった…)」
楠雄は思う
主人公だもんね、仕方あるまい…

「”そして、試合当日”」
「さぁ、行くぜ。戦いのときはきた」
何故か、海藤がユニフォームを着ていた。

「何でてめぇがユニフォーム着てんだ?」
センター・田代が言う
「決まってるだろ、おれが出るからだ」

「は? ふざけんな、よりによってこいつなんだ!」
「事情があって、代わりに俺が出てやる。喜べ」
海藤が言い終わる前に田代がしゃべり始める

「おい斉木!
 てめぇ、出るって話だろうがどうなってんだよ! おい!」

「それが昨日の夜、右手の突き指してしまったらしくてな」
亜蓮が説明する
「まじか」
「しかも、5本ともいったらしい」

「何があったんだよ! じゃあ、お前出ねぇか?」
田代は亜蓮に言う
「俺が? 」

ヤンキー時代にバットを使った思い出
「俺にはそれを持つ資格はねぇんだ」
亜蓮は言う
あーなるほど(笑)
「何があったんだよ!」

「ふんっ、やはり俺様の力が必要か」
海藤は言う
「(相手は強豪校、どうせ負けるんだし。海藤でも大丈夫だろう)」

普通に球で遊んでいた海藤は何もしてないのに顔に球をぶつける
「(大丈夫じゃないな、これ)」
そして、球で転び、股間に球をぶつけた

「(こりゃ駄目だな)」
楠雄は思う
海藤瞬―再起不能(リタイア)

第2話「野球部をΨ建せよ!(後編)」
あらすじ
過去にエースが暴力事件を起こしたため半年間大会の出場を停止していた野球部。地区予選で一度も勝てなかったら廃部……そんなベタな状況の中で優勝候補・王帝高校との試合が始まった。

キャプテンは不在、相手チームは2軍選手というベタベタな展開だけれど、ベタじゃない燃堂の一言のせいで試合展開がおかしくなり……? ベタな流れに戻そうと画策する楠雄だったが、果たしてそれは無事成功するのか!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

「(窪谷須になってよかった)」
ほっとする楠雄
「この試合、嵐が起きそうだぜ」

「(お前、帰れ)」
楠雄は言う
海藤…ダメージでかすぎたもんな

「おっ来たぜ、王帝高校のお出ましだ!」
しかし、王帝高校は
「あいつら全員、2軍だ!!」

「(またベタが始まった。
 佐藤君の普通パワーはチームの外へでも影響を与えるのか)」
楠雄は思う

「面白れぇじゃねぇか。やってやろうぜ」
エース・吾川がいう
「(出たぞ、ベタなセリフが)」

「俺たちの力で奴らを本気させて」
吾川が言いかけて、燃堂が入ってくる
「じゃあ、2軍といい勝負してるフリして
 1軍を出さねぇでカタつけんべ!」

「(作戦セコッ)」
楠雄は思う
そんな器用なことできるんだろうか

「いや違ぇだろ!早々に引きずりだしてやろうって!」
吾川が言うが
「燃堂の言う通りかもな」
「負けたら終わりだしな」

「(べたじゃ、無い…? どうなってるんだ)」
驚く楠雄

「おめぇにしちゃ賢いじゃねぇか」
亜蓮は言う
「だろ?」

「(そうか、燃堂と窪谷須が入ったことで、ベタな流れが崩れたんだ。普通とは程遠いあの二人が、佐藤君の影響を受けないのだ。
 よかった…危うく試合がベタベタな野球ドラマが見せられるところだった)」

「(ああいうのはキャラ一人にドラマがあるから、
 熱いのであって、こんな薄っぺらな奴がやっても何一つ面白くないからな)」
楠雄は思う

「プレイボール!」
「(本当に良かった…のか? 
しまった!この試合こいつらは絶対に勝てない。なぜならベタなルートから外れてしまったからだ)」

「(ピッチャー吾川は王帝がスカウトに来たほどの奴だと聞いた
 2軍の王帝にここまでやられるはずないのだ)」

吾川は打たれて動揺していた
「(だが、接戦を演じるなんて非ベタな行為のせいでリズムを崩してしまった。
 っていうか、メンタル弱っ)」
「(このままいけば、順風に負ける)」

「”非ベタ展開:強豪校が2軍を出してくる。
 接戦を演じてギリギリ勝利を狙う。順当な敗北”」

「(ん? エースの不在、キャプテンのケガ、
 もしこのままベタ通りに進んでいたら)」

「”ベタ展開:強豪校が2軍を出してくる。2軍に大差をつけ圧倒する。1軍登場しあっというまに逆転される。ピッチャーのケガなど絶対絶命の場面で元エースのアイツが戻ってくる。
 ツーアウト満塁で3点差の場面でキャプテンが帰ってくる。奇跡の逆転勝利!”」

「(こいつら、勝ってたんじゃね? 
 いやまさかな)」
楠雄は考える

「(一応、何故ベタが途切れたのか考えてみるか。燃堂が助っ人に入った時か。
 いや助っ人自体はベタだし違うだろう。キャプテンの事故で僕が代わりに入ったからか?いや事故もベタ展開だったし、その穴を埋めるのも僕が一番ベタだろう。主人公だし)」

「(そいつが当時、指5本全部突き指して、代わりの奴を入れる。
 全然ベタじゃない)」

楠雄は思う
「(ということはこれはまさか、僕のせい…?)」

「(いやいや、あくまで仮定の話だ。僕には関係はない。
 そうだ、キャプテンの様子を見てみよう)」
千里眼をする楠雄

”「無理よ! 試合なんて!」
「離してくれ!キャプテンの俺が行かないと…!」
必死に行こうとするキャプテン・菅原の姿があった”

「(順調にいけば、9回最後の攻撃をしている頃だな。
 いや待てよ、あいつもどこかにいるはず…)」
楠雄はあたりを見回す

「(何してんだ吾川!)」
声がした
「(いた!)」

「(てめぇの実力はこんなものじゃねぇだろ。
 くそっ、あんな事件さえなければ)」
元エースの阿部は思っていた

「(昨日、キャプテンが話してた暴力事件を起こした元エース。
 ベタな展開ならこいつが絶対出てくると思っていた)」
楠雄は思う

「(俺たちの夏をこんなところで終わらせられるか!)」
阿部はそう思っていた
「(登場すれば、ベタな展開に戻れるかもしれない)」
楠雄は思う

「(俺たちの夏はここで終わりかよ)」
そう思いながら、球場を離れていく元エース・阿部

「(あきらめるな! 待て)」
阿部を追いかけていく
「あれ、どこ行くんだ斉木」

「(ここまでお前がベタの流れに戻さないと。完全に終わりなんだ)」
阿部を追いかけていくのだが、
「(また?)」
ボールが阿部に直撃する

「うちの部潰れちゃうよ
 (こんな時に阿部先輩がいてくれたら…)」
マネージャーが心配そうに見つめていた

「はっ、嘘でしょ」
後ろを振り返ると、阿部先輩がそこにいた
何故か、頭から血が流れてる

「(こいつの身体を借りて、
 断ち切ってしまったベタの流れを元に戻してやる)」
阿部の中身は”楠雄”である

「阿部さん、戻ってきてくれたんですね!」
「阿部さーん!」
「待っていたぞ、阿部」

「ピッチャー交代だ!」
ベタ① ピンチの場面で元エースが帰ってくる
「(これは中々のベタ展開になったな)」

阿部(斉木)IN窪谷須OUT
「(まぁ、もう少し終盤で登場したかったが、仕方ない。
 早くに不安要素を一人消しただけ良しとするか)」
楠雄は思っていた

「(僕の目的は勝つことじゃない。いかにベタに行動するかだ。相手は2軍だ。
 この場面で打たれる展開はない!)」
楠雄はストライクを選択する

「(高校野球ならこんなもんだろ)」
135㎞/hを出した

タイムをとり、キャッチャーの福徳がやってくる
「どうしたの? 阿部くん。こんなストレート投げられたっけ?」
と言われてしまう
「阿部くんって球種技巧派だったのに一度も変化球投げないし」

「(しまった。そっちタイプだったか)」
楠雄は思う
「それに投球フォームもその気持ち悪い奴じゃなくなってるし」
どうやって投げてんだ…あの本来のフォーム

「(それは予想つかなかった)」
予想付くか、そんなの(笑)
「変だよ」

「(まさかバレたか?)」
楠雄は思う

「秘密の特訓をしてたんだ!」
納得された
ベタ②帰ってきた仲間がパワーアップしてる

「(よかった、ベタになった。
 だがこれからはもう少し慎重に行かないとな)」

一番バッター田代
「よっしゃ!逆転っすぞ!」

ピッチャーの目の前にボールが落ちるが、
俊足王と言われるだけあって、いつの間にか1塁に行っていた
ベタ③ 一番バッターが俊足ぶりを見せつける

「(ナイスベタ)」
楠雄は思う

2番バッター高宮
「このストレートが来る確率89.4%」
打つ高宮

「借りを返すぜ!」
吾川も打つ
「吾川も打ったー!」

「ノーアウト満塁だ!」
ベタ④やたらと満塁でチャンスが回ってくる

「(よし、良い感じにベタって来たな)」
楠雄は思う
「PK学園高校4番・燃堂君」

「よしっ、やっぞおらぁ!」
一番予測不能な相手、燃堂
「(貴様か)」

第3話「野Ψも食べよう! 焼肉回」
あらすじ
ベタな野球試合が繰り広げられ、必勝ルートに入ったかと思われた。しかし非ベタ代表の燃堂がどのような行動に出るのか予測できず不安に思う楠雄。案の定、驚異的な運動神経でエキセントリックな行動を見せる燃堂……野球部の運命はどうなってしまうのか!? 

そして夜、打ち上げで焼肉店を訪れた野球部には、試合じゃなくてもベタな展開の数々が待ち受けていて……!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

「(この大事な場面で不安要素が。大丈夫か?)」
心配する楠雄
「(だが、こいつは能力値が運動に全振りしている奴だ。 
 何事もなければ、ホームラン程度打てると思うが)」

「そうだ」
燃堂はある一本のバットと自分のバットを変える
「へへっ、キャプテンのバットを使わしてもらうぜ」
ベタ⑤ 試合に出られなかった仲間の道具を借りる

「(ベタだ。なんだあいつ、意外と出来てるじゃないか)」
楠雄は感心する

「あれ、俺のバットなんだけど…」
亜蓮が言った
「(できてなかった…)」

「よぉし、こいや!」
燃堂は言う
「(くそっあのバカ、いいベタ無駄にしやがって。
 って1回裏でそのベタ、早いんだよ!)」
ベタ⑥満塁での予告ホームラン

「(確かにベタだが)」
楠雄は思う

「あー俺が持ってきたバットなんすよ。
 その、あのけん、違う用途に使ってたんで、結構ぼろいんすよ」
亜蓮はいう

「(釘バットを再利用するな)」
楠雄は突っ込む
「もしかしたら折れっかもしれねぇな」

「(それはまずい。待て燃堂、ふるな!)」
楠雄の声もむなしくバットを振る燃堂
「もらったー!」

予告通り、バットが折れてしまう
「お?」
「バットが折れたー!」

「なんてこった、ボールはどこに!?」
「”入った”」

「(入るんかい)」
えぇ(笑)入るのかよ
「(ホームランだが、あまりに出来すぎてるだろう)」

「”その後、つづく福徳も2ベースヒット。ホームに帰り1点追加し、逆転。さらに2,3回も追加点を重ねる。一方、王帝はエース阿部のピッチングに苦戦。
 そして4回の裏が終わり、13対4。ついに王帝高校が動いた”」

「”2軍の選手を下げ、一軍投入”」
ベタ7 一軍へフルメンバーチェンジ

「(ようやく出てきたか。さぁ、ここからが本番だ。
 ベタに行くなら、ここから敵の逆襲パートに突入する。王帝1軍が次か、その次くらいに再び逆転。そして、ピッチャーである僕の疲労)」

「(残りは一年の新エース・吾川にたくす。
 うむ、素晴らしい)」
楠雄の計画

「(というわけでこっから先は打たれまくる)」
打ちやすいように投げる阿部(楠雄)
「打ったーサード反応できない!」

「(反撃の始まりだ)」
と思うのだが、燃堂が普通に取ってしまう

「(やめろ、馬鹿。いまはこっちが活躍する場面じゃないんだよ。
 勝ちたいなら邪魔するんじゃない)」
楠雄は思う

「また打ったー!」
「これは大きい…入るか?」

しかし、再び燃堂が取ってしまう
「(お前、ショートだろ)」
(笑)どんだけ走ったの

「(ベタで行かなきゃ、このチームは勝てないんだよ)」
阿部(楠雄)が投げるが、打ったボールが楠雄のグローブに吸い込まれる

場面が変わり、球場にやってきたキャプテン・菅原
「頼むから間に合ってくれよ…」
「あれ、キャプテン。病院は?」
海藤と出会う

「おぉ君は、そうだ、試合は?」
菅原は聞く
「あぁ、もう終わりましたよ」

「(僕が試合に出る必要なかったな)」
楠雄は思っていた

「5回で10点差ついて、コールド勝ちです」
海藤はいう
えぇぇ…

王帝 4-14 PK
「(ベタを崩そうが、
 燃堂がいたら、どのみち勝っただろうよ)」
楠雄は思う

PK学園野球部は焼肉へと来ていた。
こっそり、楠雄も両親と来ている

「(まだベタベタが続くのか)」
楠雄は店内で思う

「おい佐藤。とりあえず、適当に頼めよ」
「えーどうしよう。じゃあ、黄金カルビとタン塩、あとはこのやみつきハラミ」
佐藤君は言う
後ろの人気メニューランキングで見事なワンツースリーの品名である

「(普通! いいぞ、佐藤君)」
楠雄はいう

肉が来て、さっそく焼き始めようとする部員たち
「おい、そこ! 一番に置くな、網の温度が下がるだろ!」
焼肉のベタ① いつもは温和な先輩がやたら焼き方に厳しい。焼肉奉行になる

「吾川お前、食べてねぇじゃん」
部員に言われる吾川
「7時以降、食事をとらないようにしてますから」
焼肉のベタ②まるで空気を読もうとしないストイックなキャラ

「ストイックなのは感心だが、肉は食べた方がいいぞ。
 焼肉は脂質の取りすぎに気をつけさえすれば、運動にいい食事だぞ」
焼肉のベタ③ やたら医学的な知識で説明してくれる眼鏡キャラ

焼肉のベタ④ただひたすらに食うだけのデブキャラ
福徳君か

「一理あるかもな」
吾川が肉をとろうとすると、誰かに盗られる
「それもらい! 俺は盗塁王・田代」
焼肉のベタ⑤ 全く関係なのに自分のプレイスタイルに例えて上手いこと言うやつ

「(相変わらず、ベタだ。どうでもいいのに、つい気になって見てしまうな)」
楠雄は思う
しかし、後ろで”肉真っ黒だぞ”と父・國春に言われているのに気づかない

「(これであとは、アレが起きたら…)」
楠雄は思っていた

「うるせったらありゃしない」
声が聞こえた
「「あ?」」

「「あ」」
青陵高野野球部(初登場)
「青陵高なんでここに…」
焼肉のベタ⑥ 敵対するチームと偶然鉢合わせる展開

「カルビ10人前追加だー!」
何故か、食べる対決になってしまう
「こちらには20人前を」

「「「「えぇぇぇぇ!!」」」」
焼肉のベタ⑦
大食い対決で前哨戦。スポ根マンガの焼肉回ではお約束だよ

あーなるほど。そういうことか

「あれをやるしかねぇ、鬼脚・雷閃光(サンダーフラッシュ)!!」
田代が焼き始める
焼肉のベタ⑧ 本編で出てきた必殺技を焼き肉屋で応用する

「(でも、本編見てないから、その技知らない)」
楠雄は言う
(笑)そりゃそうだ

「俺達を苦しめたニ超拳獣(ダブルアームズ)!!」
敵チームの誰かがものすごい勢いで肉を食べていた
「(これにいたっては技どころか、やってる奴も知らない)」
ほんと誰だよ

「俺に任せておけ」
吾川が肉の塊を持つ
「お前、まさかそれを」

「あぁそのまさかだ!」
吾川はその肉ボールを投げた
「(投げるのかよ)」

「地区大会3回戦で吾川が見せた」
「紅蓮の弾丸(ファイア・ボール)!」
火がついた

「(物理法則を完全に無視)」
楠雄はつっこむ

「だが、この後どうする!?」
「ボールを受け止めるのは」
福徳だった

「食べたー!!」
打威尊(サイクロン)!!
「(けっきょく、お前が食うのかよ)」

そして……
「すいません。お肉が品切れになりました」
お店側で言われる
「結果は…」

「18皿と18皿」
「「「イーブンだ!!」」」
引き分け

「もう少しで逆転だったのによ」
「やれやれ、この勝負の結局は次の試合まで持ち越しですね」
「だな」
両者のキャプテン、握手

「(出たな、掛け合い)」
楠雄は思う
「お会計、13万9千6百円です」
大きい金額に驚く一同

「(そして、ベタな落ちと。ようやく終わったか。
 さて、食事に戻るか)」
皿を見ると、真っ黒に焦げたものが

「(ん? なんだこのダークマターは)」
楠雄は思う
「それ、お前が焼いてた肉だよ。他のは全部食べちゃったぞ」
「あー美味しかったわねー」

「(こっちもベタなおちだ)」
楠雄は思うのだった

第4話「父さんのΨ就職!?」
あらすじ
週刊少年ジャンプで『こちら葛飾区亀有公園前派出所』が最終回を迎えたその日、國春の仕事も最終回を迎えた。家のローンを抱えているので再就職先を探すけれど、不況ゆえにいいところが見つからなくって……? 

就職先がないのなら作ればいい、と始めたのはまさかの“靴舐め屋”!? そんな父の姿を見ていた空助はあることを思いついて、靴舐め事業をプロデュースしていくが……!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

「”ずっとあるのが当たり前だと思っていた。空気は水と同じように生まれる前からそこにあったもの。しかしどんなものにでも終わりがある。そんな当たり前を失って気づく”」

「(こち亀が終わった…!?)」
衝撃の事実

「”2016年9月17日。その日発売された週刊少年ジャンプ、2016年42号で衝撃的な出来事が起こった。そう、秋本治先生のこちら葛飾区亀有公園前派出所が最終回を迎えたのである。
 その出来事は日本中を駆け巡り、老若男女問わず、世間を驚かせた”」

「(そ、そんな馬鹿な…! 嘘だろ…)」
衝撃を受けている楠雄

「えぇぇぇl!?」
という声が1階から聞こえる
「(どうやら、母さんも知ったようだな)」

「”ずっとあるのが当たり前だと思っていた”」
「クーちゃん、パパから話があるからこっち来て」
母・久留美から言われる

「”しかしどんなものにでも終わりがくる”」

「父さんの会社な、倒産するんだ。父さん、無職になっちゃった」
父・國春はいった
「(へーそう)」
全く興味ゼロな楠雄

「全然驚かないのかよ!」
つっこむ父・國春
(笑)そっちより驚きが先にあった

「(そんなことより知ってるか、こち亀が終わったぞ)」
ジャンプを持って、楠雄は言う
「そんなことより!? はぁ…家のローンなんて80年も残ってるのに…」

「(それは仕事としてたとしてもどうする気だったんだ?)」
楠雄は言う
「いやぁ、そこはほらお前と空助が」
それ駄目じゃない(笑)

「(だいたい、なんでこんなでかい家に住んでるんだ、全く)」
楠雄は言う
「何でって知ってるだろ。空助がくれたんじゃないか、この家」
え、くれたの!?

”「あげるよ!」”
「でも、もらう訳にもいかないから、僕が買い取ったんだよ。
 あーやっぱ貰っとけばよかった…」
後悔する父・國春
「(やれやれ…全くはた迷惑な野郎だな)」

「そもそも家が必要になったのは誰のせいかな? 
 楠雄が前の高校でへましたからでしょ。結局、3回だっけ?転校」
空助が登場する

「空助! お前、帰ってきてくれたのか!」
嬉しそうな両親
「うん、ニュース見て、びっくりしたよ。まさかこち亀が最終回なんてね」
空助(笑)

「もういいよ!」
「なんてね! 倒産したんだって、どんまい」
「軽いなぁ」
 
「ハロワ行ったら?」
空助は言う

「昨日行ったんだけどさ。今って不況だろ?いい所がなくてさー」
父・國春はいう
「(でしょうね)」

「父さんから靴なめ取ったら、何も残らないのに」
空助はいう
「それな」

「(それな、じゃねぇだろ)」
楠雄がつっこむ

「就職先がないのなら自分で作るまでさ」
父・國春はいいだす
「?」

次の日ー
「靴舐め屋でーす! いかがっすか!」
えぇ(笑)

「僕たちはとんでもない人を父に持ってしまったね」
少し離れたところで空助は言う
「(そうだな)」
兄弟の意見一致(笑)

「あぁ、お前たち!」
楠雄と空助は父・國春の靴舐め屋を訪れる
「やぁ!父さん」

「靴をなめるなんて、衛生的に大丈夫なの?」
「え! 本当に舐める訳ないだろ。あくまでフリだよ、フリ」
父・國春はいう

「すいません。お願いします」
お客さんがやってくる

父・國春が仕事しているのを見て
「……あれが父の仕事だよ、楠雄」
「(何もいうな)」
兄弟の会話

「あー終わった、終わった。まぁだいたいこんな感じかな」
楠雄達の所へやってくる父・國春
「なめたフリと言ってたけど、すっごい舐めてたね」

「素人には分からないだろうね。
 一件舐めてたように見えるが、舌は靴に全く触れていないんだ。靴舐めフェイクさ」
秘技 靴舐めフェイク

「なめてると見せかけて、後頭部で視界を遮り、実際の靴の汚れは左手に隠し待った布だよ。
 これが、15年の社会人生活で身につけた唯一の技術さ」

誇らしそうに言うけど、なんだろこの尊敬できないこの気持ち

「(15年間、一体何をしてきたんだろう)」
楠雄は思う
「さぁ! これでどんどん稼ぐぞ!」

「すいません、この両足コースをお願いしたいんですけど」
一人のお客が声をかけてくる
「はい、両足…えっ! 白神先生」

「えっ、斉木さん!?」
驚く白神先生

「誰?」
「(漫画家だ。出版社に勤めてた時、先生の担当だった)」
楠雄は説明する

「そうだ。あの先生にちょっと話があるから僕も行くよ」
空助は言い出す
「え?」

「”その後、靴舐め屋に転機が訪れた。靴舐め屋がちまたに広がり、大ブーム。その原因は空助が白神筆吉に描かせた漫画「靴舐め王なめきち」によるものだった。
 家族の為に靴をなめるという実話を基にしたストーリーが感動を呼び、大ヒット”」
えぇぇ(笑)

「”靴舐め王舐吉はドラマ化、アニメ化と、次々と展開した”」
声優神谷浩史って…おい(笑)
「”國春の店は大繁盛になった”」

「ふぅ、繁盛するのは嬉しいが、アゴがもう…」
あごをさする父・國春

「父さんこれ、つかってよ」
空助は言う
「ん?」

「靴ペロ君。全自動靴舐めマシーンさ。
 靴に足を入れると、ベロが回って靴を綺麗にしてくれるんだ」
空助は機械をくれる
「それ、売れるかも!」

「”靴ペロ君は爆発的に売れた。
 来日したハリウッドセレブたちもお土産に買っていったり、デパートやホテルなどにも設置されるようになった”」

「”靴ペロ君はもはや、一家に一台の時代になっていった”」
「(なんだ、このどこか見た事ある展開は…)」
楠雄は思っていた
まさか…両津勘吉では

「儲かりすぎて、笑いが止まりまへんな!」
なんか眉毛繋がっているし(笑)
「(そして、どこかで見た事ある眉毛になってる)」

「そういえば父さん、最近靴舐め屋やってないけどいいの?」
空助は言う
「はぁ、何言ってんだ。もう一生遊んで暮らせるだけの金があるんだぞ。
 昨日、前の会社の編集長が訪ねて来てさ、何でも倒産免れたからまたやらないかって誘われたんだ」

「綺麗に追い返してやったよ。
 なんたって僕には靴ペロ君があるんだからな!」

父・國春はいう

「何言ってるの? 
 靴ペロ君は僕の会社の商品だから、父さんには一円も入らないよ」
空助は言う
あ…(笑)

「それに会社もたたんで、売り上げも全部別の会社に投資して使い切ったし」
「投資した会社って」

「とある出版社だけど」
あ、だから空助が協力したのかな…父・國春の為に

「お願いします! もう一度ここで働かせてください!」
編集長に頼む父・國春だった
「何だお前、靴舐めるの下手になったな」

「まるく収まってよかったね」
空助はいう
「(どこが丸いんだか…)」
楠雄は思うのだった

第5話「Ψ促!誕生日プレゼント」
あらすじ
4月15日は目良千里の誕生日。その日、目良は大きな箱を持って学校中を練り歩くのだった。あの手この手でプレゼントという名の食べ物をねだる目良に不満の声が上がるが、自身の誕生日にどんぐりのお守りをもらっていたために直接文句は言えなくて……?

 しかし、目良が夢原、灰呂、照橋からのプレゼントに明らかにガッカリした様子を見せたためクラスメイト達の不満も爆発! そんな時に事件が起こる!?

公式より
ストーリー|TVアニメ「斉木楠雄のΨ難」公式サイト

「”4月15日、それは大抵な人にとっては普通の一日。
 だが、ある人にとっては大事な一日だった”」

「目良さん、今日誕生日だよね。あの良かったら…」
一人のクラスメイトがたべものを渡す
「えぇ!いいの!ありがとう、わぁびっくり!なんで私の誕生日知ってるの?」

「いやだって…」
目良はのぼりと大きな箱を持って、練り歩いていた。

「(今日は目良さんの誕生日である)」
楠雄は言う

教室内―
「なぁ、もうあげた?」
クラスメイトたちがこそこそと話す
「あげてねぇよ。そこまで親しくないし」

「私がどうかした?」
目良さんはいう
「え……あーいや、目良さんって今日誕生日なの?」

「そうなの。今日が誕生日なの」
目良がいうと、クラスメイトは苦笑する
「そうなんだ、おめでとう」

「プレゼントくれるの?ありがとう! まさか武田君たちに祝ってもらえるなんて」
ご、強引(笑)
「それで何何? 何があるの?」
仕方なさそうに食べ物をくれたクラスメイト
「ありがとう!」

「(酷い恐喝を見た…。
 やれやれ、目良さんの家庭は食うに困るほど貧乏だが、いったい何人にもらう気だ?)」
楠雄は思う

「えっと、武田君と松下君と…」
ちゃんと名簿を作っている始末
「(こいつ、全クラス行く気だ)」
えげつねぇ…

「俺の誕生日の時は何もくれてねぇだろ」
「いやそれさ、微妙に心当たりがあるんだよね。もう一度自分の誕生日を思い返してみて」
クラスメイトの言葉にあっ!と思い出した様子

「(そうなのだ。僕も心当たりがある。あれは去年8月16日、僕の誕生日。
 夏休みだというのに、わざわざ僕の家を訪れ、誕生日プレゼントを渡しにきたのだ)」
楠雄は語る

”「今日、誕生日だよね。その…全然たいしたものじゃないけど、これどんぐり」
どんぐりを渡す目良さん
「幸運を念じといたから、よかったらお守りにして」

「(本当にたいしたものじゃなかった…)」”

「(そう、目良さんは去年種を植えていたのだ)」
したたかな…(笑)
「(今日、この瞬間収穫するために)」

「(どんぐり一つでこんなに返ってくるなんてね。
 あと3組は知予と灰呂くんとか、仲のいい人たちだけだし。想定以上だわ)」
目良さんはいう

「千里っち、誕生日おめでとう! はいこれ、プレゼント」
夢原さんがプレゼントを渡すと、すぐさまは包装を破く目良さん
「え、なになにー!」

「すごい勢いでラッピングをはがすのね…」
苦笑いする夢原さん

そこには綺麗なものが並んでいた
「あーマカロンだー!ありがとう、知予。大好きなんだ」
そういう目良さんだが、夢原さんは
「あ、ごめん。入浴剤なんだ。いい匂いすら使ってみて」

「あーうん、どもあざっす」
あきらかにテンションが下がった様子の目良さん
「(露骨にがっかりするな)」

「あ、あれ? もしかして嬉しくなかった?」
夢原さんはいう
「ううん、嬉しいよ! うち、お風呂がないけど機会があったら使うね」
あ…それはだめだ(笑)

「(駄目よ、私。せっかくくれたプレゼントに文句言うなんて…)」
反省している目良さん
「(まぁ、こういうこともある。次は)」

「目良さん! 誕生日おめでとう!確か、今日だよね!」
灰呂がやってくる
「そうなの、今日なの!」

「前にドングリを頂いたから、僕もプレゼントをもってきたんだ」
灰呂はいう
「と言っても、そんなに大したものじゃないんだけど、目良さんは家庭の事情が大変だろうし。
 身体が資本だからね、これで力をつけてもらいたくて」

「(これは食べ物の予感…)」
きたいする目良さん

ダンベルだ! 思う存分、力をつけてくれ!」
灰呂はダンベルをもってきた
「ちっ」
「(舌打ちは止めろ)」

「おや、気に入らなかったかい?」
「あぁ、そんなことはないよ? 
 一円にもならないのに重いもの持ち上げて何が楽しいのかよくわからないけど、ありがとう!」
おい(笑)本音駄々洩れだぞ!

「(もう少しで言いそうになっちゃった)」
目良さんは思っているが
「(ほとんどはっきり言ってたけどな)」

「(あとこのクラスでもらってないのは…)」
名簿をチェックする目良さん

「目良さん、誕生日おめでとう!
 あの、ちょっとしたプレゼント持ってきたんだけど…」

照橋さんがやってくる

「でも喜んでもらえるか分からなくて、
 食べ物関係がいいなというのはすぐ決まったけど」
「(はっ、くれる!)」

「目良さん、食べてるイメージがあるから。目良さん、カニ好き?」
照橋さんは言う
「好き! 朝起きたらカニになってないかなぁって思うくらい好き」

「そうよかった。これ、カニをとるスプーン。
 カニはさみのセットなんだけど」
おーまぁ、普通カニはないよね(笑)

「とる方!」
思わず、叫んでしまう目良さん
「ごめん、気に入らなかった?」

「ごめんなさい。カニなんて、この先食べられるか分からないなって。
 それにカニは結構、からごといっちゃうほうだし…」
目良さんはいう

「いい加減にしろよ! もらったプレゼントに文句ばっかつけんなよ」
流石のクラスメイト達もいう
「それは流石にひくよ、千里」

「やっぱさっきの返せ」
「そういう態度の奴に」
どんどんプレゼント箱からとられていく

「パンの耳!」
「もやし!」

「(どれも返してもらうほどのものか?)」
楠雄は思う

「(自業自得だな。人の善意を食い物にした結果だ。
 同情ができないぞ)」

楠雄は言う

「(馬鹿だ、皆の善意に甘えて酷いことしちゃった。でも、今日くらい食べさせてあげたかった。
 あの子たちや両親に私の誕生日の時くらい、貧乏忘れて笑って過ごしてほしかった…)」
目良さんは思っていた
「(でも、こんな私に祝われる資格なんてないよね…)」
目良さん…

「ったく目良さんには参るなぁ…」
一人の生徒が大きい機械らしいのを抱えていた
「なにそれ?」

チーズフォンデュ機」
「えっ、そんなすごいのあげようとしたの?」

「うん、一回使ったんだけど、あんま使わないし…」
そう言いながら、足をカバンに引っ掛けてしまう

「おい、大丈夫か!?」
ふと気づくと、無傷の生徒
「あれ、痛くない!? 
 あっ、ポケットに入れてた目良さんのドングリのお守りが割れてる!?」

持ってたのかよ(笑)

「身代わりになってくれたって事?」
「すげぇ、これ効果あったんだ!」

「やっぱり、これあげる!」
目良さんはプレゼントを再び、もらう
「俺も俺も!」

「え…?」
驚く目良さん
「誕生日おめでとう!」

「えっ、みんなありがとう~」
嬉しそうに笑みを浮かべるのだった

「(さてと、僕も何か買ってこないとな)」
楠雄は言うのだった
あれ、たぶん楠雄のおかげだよね。さりげなく助けるのは好きだねぇ

ここまで読んでくれてありがとうございました!
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