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古都ではラガーが御禁制!のぶのトリアエズナマがラガーではないかと嫌疑をかけられ…?第21話「トリアエズナマの秘密(後編)」&第22話「老人と魚」 感想 異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~

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此花(このはな)です

今回は異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~の第21話「トリアエズナマの秘密(後編)」&第22話「老人と魚」の感想を書いていきたいと思います

第21話「トリアエズナマの秘密(後編)」
あらすじ
信之としのぶの運命の日がやってきた。トリアエズナマが御禁制のラガーではないかという嫌疑について、調査担当のゲーアノートは、持ち前の能力を遺憾なく発揮して調べ上げた。確かに違法な手段で持ち出されたラガーの樽があるらしい。 店に集まった全員の前で、その内容を公表するゲーアノート。それにより、驚くべき事実が明らかになる。

公式より
「トリアエズナマの秘密 後編」|異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~公式サイト

ラガー嫌疑の決着回。ゲーアノートさん活躍回でもあります。
違法ラガーの樽の行方。
ナポリタンのおかげな気がする


さて、本編の感想へ行きましょうか!
運命の日ー
「エトヴィンさんが罪状は書いてないって言ってたな」
「そこが不思議と言えば、不思議ね」

「逃走防止かな?」
「そうかも。罪状を読み上げられて、そのまま捕まるのかな」
しのぶはいう

「ニコラウスさんの話だと、ラガー密輸で死刑になるときは火やぶりらしいよ!」
「あぶるのはベーコンだけにしてほしいねぇ…」
そんな話をしていると、馬車が一台止まる

「ほっほー逃げずに待っているとは殊勝じゃないか」
馬車から降りてきたダミアンが言う
その後ろにはバッケスホーフとゲーアノートがいる

「店の前と言うのはなんですから…」
大将は店の中へと案内する

ダミアン以外が席に着いた後、バッケスホーフが口を開く
「さて、始めましょうか」
ダミアンは逃走防止なのか、入り口の前に立っていた。

「さぁ、ゲーアノート君。早く済ませましょう。午後から参事会の会議がありますからね」
「そう致しましょう。
 今日の会議は決めばならない事がたくさんあるはずですから」
ゲーアノートは同意するようにいう

「例の会議も近いですからね」
バッケスホーフの言葉にしのぶが反応する
「例の…?」

「隣国との会議です。アイテーリアで御禁制品の扱いが分かってはこの国全体の名誉にかかわります。バッケスホーフの名にかけて、小ぎれいにしておかないと」
「おっしゃる通りです」

そんなゲーアノートの対応に
「ゲーアノートさん、向こうの味方みたい」
「のようだな」
小さく話すしのぶと大将


「では調査の内容と結果をお伝えします」
大きな紙の束が入ったカバンを開け、ひとつの紙を取り出す
「この店がラガーの密輸をしているということはその経路が分かれば、おのずと罪状があきらかになると考えました」
「ふむ」

「これが”みきのかみ””から取り寄せた資料の調査結果です」
ゲーアノートはその紙をバッケスホーフに見せる

「みきのかみ…?」
小声で言う
「たぶん、酒蔵の元締めみたいなもんだろ」
大将が予想する
「なるほど…」

「みきのかみ、全職員による徹底調査により、
 ラガーがかなりの量が密輸されていたことが分かったのです」

「やはり…そうでしたか」

資料を呼んでいたバッケスホーフがあることに気づく
「ん? 密輸量がたったの37樽?」
思わず出た不満
「何かご不満でも?」

「えっいや、ずいぶんと少なかったのでね」
「絶対流通してはならないラガーが37樽も密輸されたのです。これはかなりの量と言わざる負えません」

「ねぇ、1樽ってどのくらい?」
しのぶがこそっと聞く
「250杯ぐらいって聞いてるけど」

「ってことはのぶだと、五日分くらいかな…」
しのぶがつぶやいたのをゲーアノートさんが
「私もそう見積もりました。その店が開いて、半年。それがすべてここに来ていれば、この量と丁度計算が合います」
「なるほど……そういうことですか」

「なんか知らない罪がでっち上げられてる…!」
しのぶはつぶやく

「では!あの二人を捕らえ、白状させねば一件落着!」
二人を指さし、そう宣言するバッケスホーフ
「そ、そんな!」

「ダミアン君、衛兵の詰め所に行って、誰かを…」
そう言いかけた時、ゲーアノートさんが続ける
「この話には続きがあります。こちらをご覧ください」
もうひとつ紙をとりだす
「なんだね、これは」

「実は密輸された37樽の内、30樽の行方が判明したのです。
 隣国東王国(オイリア)の摂政が祝宴の為にひそかに買い付けていました。許しがたい事です」
ゲーアノートはいう
「ならば、残り7樽がここで売られていたのでは?」

バッケスホーフの問いに首を振るゲーアノート
「しかしそれでは計算が合わない。
 この居酒屋は半年の間、ラガーをうっていたとすれば、それで7樽で済むはずがない」

「そうか! 混ぜ物だ。
 エールとラガーを混ぜていた。そう違いありませんよ」
バッケスホーフはいう
「しかし、それも不可能です」

さらにもう一つの紙束を取り出す
「じつは密輸された残る7樽のうち、
 6つは帝国の南に運ばれ、国境を超えたことが分かっています」

「ということはあと一樽。
 あと一樽残っているではありませんか!」
食い下がるバッケスホーフ

「そう、たった1樽です。
 その1樽を混ぜ物にして、飲んでわかるほどラガーの味わいが残るものでしょうか?」
ゲーアノートさんはいう

その問いにぐっと言葉が詰まるバッケスホーフ
「ならば、この店がラガーを密造して…」
「厳密な製法が必要なラガーをこんな小さな店が?」

「ところで、バッケスホーフさん。
 ひとつ聞きたいことがあるのですが」
ゲーアノートさんはいう
「何だね。ゲーアノート君、つまらない質問に答えるつもりはないよ」

「非常に重要な問題です。
 どうしてあなたはラガーの味をご存じだったんですか?」
その言葉にはっとする一同
「えぇぇ」

「もしかして、ゲーアノートさん…」
「のぶの味方だな」
こそっと二人はつぶやく

「い、いや……それはですね。私がまだ帝都にいた頃、さる貴族の祝宴にまねかれ、祝宴の責で出たラガーの味が…」
動揺しながらも、説明するバッケスホーフ
「それは何年何月どなたの祝宴でしょう?」

正確に問われると、しどろもどろになるバッケスホーフ
「それは……いやぁ……えっと……」
「実は残るの1樽の行方は分かっているのです。
 このアイテーリアです」

「なんだ。万事解決ではないですか!
 その1樽はやはり、この店に!」

「バッケスホーフさん、
 残りの1樽が納入されたのはバッケスホーフ商会なんです」

「わかっていないのは誰の口の入ったか、だけです!」

その劣勢についにダミアンが逃げ出した。
「ダミアン!?」

「逃げちゃった…」
「あぁ…」

「大丈夫ですよ」
ゲーアノートさんはいう
すると、店の外から顔を出したのは
「ニコラウスさんにハンスさん! ベルトホルトさんも!」
3人がダミアンを捕まえていた。

「なんだね、君達は!」
バッケスホーフはいう
「ゲーアノートさんに頼まれてきたんです」
「こいつが逃げ出したら、捕まえるようにってね」

「その通り。密輸の罪人を連行するように私が呼んだのです」
ゲーアノートさんはそう言って、立ち上がる
「この男も捕まえてください!」

「ゲーアノート!貴様!」
そう叫ぶが、あっけなく捕まるバッケスホーフ
「バッケスホーフ、
 禁制品を密輸した罪!逃れられると思うなよ!」

結局、罪人はバッケスホーフが連れていかれた。

「ゲーアノートさん、何もかも計算ずくだったんだ」
しのぶはつぶやく

「さぁ、今日は忙しくなりますよ。会合で決めねばならない事が沢山ありますからね。
 バッケスホーフ議長の後任を含めてね」
そう、ゲーアノートさんはいうのだった。
最初の同意にはそういう意味だったってわけか。面白い

そして、その日の夜ー居酒屋のぶでは宴会が行われていた。
「しかし、ゲーアノートはたいしたもんだ。まるでリーグを追い詰める猟犬だ。
 そういえば、その主役はどこだ?」
ベルトホルトはその主役がいないことに気づく

「仕事が立て込んでるからと断わられました」
「そういう席は苦手なんですよ。クールな人だ」
ハンスとニコラウスがいう

「これもウナギ弁当にかける情熱かね」
ローレンツがいうと、ホルガ―が否定する
「それが違うらしい。うなぎじゃなく、ナポリタンとかいう料理なんだと」

ナポリタン? うちの店で…出したことは……。
 何か知ってる?しのぶちゃん」
大将は知らないので、しのぶに聞く
「やだなぁ…知りませんよ。ナポリタンなんて…」

そう言いながらも、ビールこぼしてるしのぶちゃん(笑)
分かりやすい

「無駄になったっていやぁ、ハンスだな」
ニコラウスは言い出す
「おいばか、やめろ!」

「こいつ、のぶの減刑を求めて署名を集めていたんですよ。118人分だっけ?」
「123人分だ!そういう、こいつだってね!」
負けじとハンスも言い返す
「おい待て。余計な事を…」

「前の前の前の彼女の酒問屋の娘と前の彼女の酒造職人未亡人に土下座までして、
 エール取引の証文を偽造しようとしてました!」
「おい、やめろ。そういうのは言わない方がかっこいいんだ」
ニコラウスは言う

「ハンス君、君の親父さんだってたいしたもんだったよ」
ホルガ―さんが言いだし
「ホルガ―!」

「この店を潰すなって、
 バッケスホーフ派の参事会委員まで根回しにいったもんな!」
そう言われて、ローレンツ
「お前だって、バッケスホーフ商会に取引止めるって脅しをかけただろ!」

「あれは物事を横車を押すような輩は…」
言い争っている二人に
ローレンツさんもホルガ―さんも、落ち着いて!」
しのぶが割って入る
すると、しのぶが持っていたトリアエズナマ2丁を揃って飲み始めた

「そういえば、水運ギルド3人もこの店が買い取られそうになった時の為に
 資金調達してたそうだ」
ホルガ―はいう
助祭だって、かけあってくれたんだろ?」

その言葉に冷酒を飲んでいたエトヴィン助祭はせき込む
「な、何の話じゃ?」
とぼけた

「皆……この店の為にいろいろしてくれてたのね…」
そう感動するしのぶさん

「ごめんなさい……私何にも役に立てなくて…」
しゅんとした様子のエーファちゃん

「エーファちゃんが毎日お祈りしてくれてたことはみーんな知ってますよ」
ヘルミーナさんがいう
「うん」
そんな言葉に笑みを見せるエーファちゃん

「さぁ、串カツが揚がったよ」
大将が沢山の串カツを持ってくる
「串カツ…フリッターじゃな!」
「天ぷらとは違った旨さにありそうだ」

「こちらのソースをつけて、食べてください。あ、二度付けは禁止ですよ」
しのぶがいう

「ではこのシュパーゲルから」
アスパラガスを手に取るハンス
「ん! これはシュパーゲルに肉を巻きつけてあるのか!
 肉のうまさと合わさったら、いい味だぁ」

「こっちはキスにカニだ!」
ニコラウスはキスとかにのフリッターをパクリ
「ん~周りのさっくり感と内側のふんわり感が絶妙~!口の中で、ほどけていく~」

「エビはどうかな?」
ベルトホルトさんも一口
「んー!海老のプリプリと衣のサクサクとした食感がたまらない。そして、これには!」
トリアエズナマをぐびぐび飲む
「っぱぁ!トリアエズナマがよく合う」

「レンコンの、このザクザクとした感じは
 衣のさくさくとベストマッチだな」
ホルガ―さんはいう

「この形が同じなのに大きさは違うのはなんだい?」
ローレンツは言う
「小さいのは銀杏で、大きいのウズラの卵です。
 今日は店にあるもの、みんな出しますよ」

「えっ、明日の営業大丈夫ですか?」
大将の言葉に反応するハンス
「うーん、なくなったら、しばらく休みかな」

「えっ、せっかく店が無事だったのにそりゃ困るよ!」
そういう意見が出る
笑い声が出るにぎやかな宴会。

「ねぇ、大将」
「なんだいしのぶちゃん」

「私達、この街に店が出せてよかったね」
「あぁ」
うなづく大将だった

本当に良かった。お客さんのおかげでお店が助かったから

第22話「老人と魚」
あらすじ
貴族・ヨハン=グスタフが、威厳のあるひとりの老人を連れてきた。老人はトリアエズナマを味わうと快活に笑い、様々な料理を味わっていく。コアジのナンバンヅケやアジフライ、どれも老人が味わったことのない異国の料理だ。

ただならぬ雰囲気をまとうヨハンの伯父であるこの老人、いったい何者なのだろうか。

公式より
「老人と魚」|異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~公式サイト

ヨハンさんの伯父……正体は知っているけれど
しかし、この居酒屋、恐ろしい人たちを虜にしてるなぁ…(笑)

落ち込んでいる様子のしのぶちゃん
「しのぶちゃん……手が止まってるよ?」
大将に言われて
「どうしたんです?しのぶさんらしくないですよ」

「この間の事件から、のぶが守られたのは素直に嬉しいんだけどねぇ。
 でも……なんか物足りないというか」
「まぁ、今まで通りってわけにはいかないからね」
「うんそうよねぇ」

それはゲーアノートから言われた忠告で。
「バッケスホーフの目論見は退けたが、ラガーが禁制品であることは変わりはない。当面、トリアエズナマの販売は自粛した方がいいだろうな。
 あと、ウナギ弁当はいつも通り、3つでお願いします」
この国で作られたラガーではないことは証明されたが、流石にわかって手出せないよねぇ

「お客さんには申し訳ないけど、しばらくビールは自粛だな」
大将はそうするしないと判断していた。

そこへお客さんが二人組
「「いらっしゃいませ」」
「らっしゃい」

「ヨハンさん、ご無沙汰ですね。こちらへどうぞ」
しのぶは席へと案内する

「今日は随分、すいているね」
「なんでも、近々大きな会議があるとかで、町中ピリピリしてるって聞きましたから。
 そのせいでしょうか?」
しのぶはいう
「なるほど。それは酒場にとっては災難だね」

「その分、しっかりおもてなしさせて頂きます」
しのぶはそう返す

「おしぼりです」
エーファがヨハンにおしぼりを渡す
「ほー冷たくて気持ちいいね。前に来たときは温かったが、季節で変えているのかね」

「外は暑いですからね。こちらはお通しです」
しのぶはお通しを用意する

「これは?」
ヨハンと一緒に来た風格のある老人が聞く
「小アジの南蛮漬けです。一度揚げた小アジを甘酸っぱいタレにつけて、冷やしたものです。
 暑い季節にぴったりな一品ですよ」

「ほほう……」
老人が一口
「ん、これはうまいな、ヨハン」
「えぇ、伯父上。この酸味が食欲が落ちる夏場でも、食が進みそうです」

「揚げ物をタレにつけるなど、一見愚行に思えるが、冷やすことで味がなじむのか、嫌味のないまろやかな酸味だ。
 だが、その酸味をしっかりと引き立てているのは隠れた辛さではないかな?」
伯父上と言われた老人は指摘する

「当たりです。それは鷹の爪というスパイスの一種なんです」
しのぶが説明する

「鷹の爪ですか。伯父上にふさわしいスパイスですな」
「これは吉兆かもしれないなぁ」
妙な事を言う老人

「ところで、フローライン。
 この南蛮漬けには酒なしで楽しむには少々惜しい気がするのだが…」
「あ、はい。何になさいますか?」

「何と言ったかな。
 トライエール、いやトリアエズ、そのようなエールはないかね?」
老人は言う
「トリアエズナマですね。すいません、訳あって今はお出していないんです」

「そこを曲げて、お願いできないかね。
 私はそれを目当てできたんだよ」
「バッケスホーフの騒動の事はきいている。だが、遠方から来た伯父上に便宜をはかってもらえないか」

「…かしこまりました」
「大将」

「しのぶちゃん、
 やっぱり俺はお客さん達には楽しんでもらいたいんだ」
大将から許可がでる
「はい!」

「はい、生2丁おまたせしましたー!」
(生2丁、おまたせしましたー!あぁ、これよ!やっぱ、これがなくっちゃ居酒屋のぶじゃない!満たされぬ最後のピースはこれだったんだわ!)
嬉しそうなしのぶちゃん

「ほんとうはしのぶちゃんが一番、出したかったんだな…」
大将はつぶやく

「これがトリアエズナマか。では……」
待望のトリアエズナマのゴクリと一口、いやごくごくと飲む
「ぬはははは! こいつは傑作だ!
 これを帝都のラガーだと疑った奴がいるといっておったな」

「はい、バッケスホーフという商人だと聞いています」
ヨハンはそういう
「そいつがラガーの何を知っているのか知らんが、これは帝都のラガーとは別物だ」

とんでもないこと言いだす老人。
というか、さきの説明で先帝陛下って名前載ってたし…。そりゃ、知っているよね

「では、エールですか?」
「いいや、おそらくはラガーだろう。だが、帝都で作っているラガーはもっと懐が深い。しかし、きれの良さはトリアエズナマの方がいい」

「お客様、お詳しいんですね」
「それでほどでもない」

「違うの分かるお客様にはお店から一杯サービスしちゃいます。生一丁どうぞ」
しのぶが言いだして
「それ、しのぶちゃんのお給料から引いとくね」
「えっ」
(笑)言うのが嬉しそうで調子乗った結果

「あははっ、お前も頂きなさい。
 今夜は飲んで食べようじゃないか」
「はい」

「お料理の方がいかがいたしますか?」
しのぶが言う
「おまかせするので、持ってきてください」

「では、改めて」
「「乾杯!!」」

「おまたせしました。アジフライです。
 こちらのソースをかけてお召し上がりください」
エーファちゃんが配膳と説明する

「ソースを自分でかけさせるのか、面白い趣向だな」
老人はつぶやく
「伯父上、少々大きいようですから、私の方で切り分けましょう」
ヨハンが言うが、

「アジフライは行儀よく食べちゃダメです。
 ガブリとかぶりつくのが一番おいしく食べるコツです」

「かぶりつくか……。久しくやってなかったなぁ」
ガブリとアジフライを一口かじる
「ん、おおぉ、サクサクと衣がまとった油とソースは淡白なアジと一体となって…。
 これはかぶりつくのが正解だな、お嬢ちゃん」

「はい」
嬉しそうに返事をする
伯父上につられて、ヨハンさんもかぶりつく

アジフライを食べ終わった頃――
「そういえば、北方三領では手づかみで物を食べるという話だな」
老人は言う
「三領方のひとつ、ウィンデルマーク伯爵家のものが帝都の晩さん会で恥をかかされたとえらく怒っていたはずです」
「そういう小さなことの積み重ねがわだかまりを生むのだろうな」

「おまたせしました」
声が聞こえて、そちらへ向く
「カレイの煮つけです」

エーファが持ってきたのは大きなカレイの煮つけ
「おぉ、アイテーリアでカレイとはな。
 しかも、あれほど見事なカレイを」

しかし、その直後、エーファがつまずき
カレイが飛んだ

「大変申し訳ございません!」
しのぶが謝ると、エーファがはっとする
「すいません、大事なお料理を!」

「お怪我ございませんか?」
「私は大丈夫だが……」

「ごめんなさい…すいません」
すっかり落ち込んでいる様子のエーファ
「大丈夫かね?」
そっとハンカチで拭いてくれる

「やけどをしてるといけない。
 これをあげるから、水を浸して冷やすといい」
ハンカチをくれる
「あ、ありがとうございます」

「うちのものがすいません」
大将が頭を下げる
「気にするでない。しかし……カレイは惜しいことをしたな」

「すぐに新しいものを用意しますので。
 少々お待ちください」
大将はいう

「何?」
「あんなに見事なカレイを見た後では…。
 過度な期待はしない方がいいでしょうな」
ヨハンはいう

しかし、出てきたカレイはもっと立派で?
「煮付けはいったん冷やすことで味がしみていきます。
 こちらの方が大きめだったので、シミ具合はどうかと思ったんですが、どうやらよさそうですね」

「そ、そんな…さらに大きなカレイが…」
驚きを隠せないヨハンさん

「龍に立ち向かう勇敢なる戦士もさらなる巨龍が控えているとしれば、
 その胸中はいかに、と言ったところか」
そのつぶやきにヨハンさんが不思議そうにする
「よい。この見事なカレイを二人でいただくとしよう」

「すごい。こんなに大きな身では皿に乗りきれませんな。
 では、さらに半分にして…。どうぞ、伯父上」
ヨハンが切り分けて、皿に盛る

「うむ」
カレイを一口
「(このような味付けのカレイを食べた事がないが、甘辛の煮汁がよく染みている…)」

「お客さん、お魚が好きなんですね。
 リクエストがあれば、さっきのおわびに何かお出ししますよ」
しのぶが提案する

「そうだな…。
 私が若い頃に育った漁師町ではな、サーモンの塩漬けをよく食べたものだったが」
「サーモンですか。あると思いますけど……」

「いやその……その皮をあぶった奴が好みなのだ」
その老人は言う
「あぁ、美味しいですよね。少し、炙ります」
大将が答え、それを作り始めた

「そのようなものが好物とは、存じませんでした」
ヨハンは言う
「皮で腹はふくれぬ。捨てる部位だと揶揄するものいる。だが、食べてみなければ、分からぬ惜しい部位なのだ。他人の目を気にしてそれを失うか、あるいはその本質を気に入るか」

「帝国をサーモンの身で、北方三領を皮だと?」
ヨハンはいう
「さて……」

「おまたせしました!」
鮭の皮のいぶり焼き
「おぉ、これだ、これ」
パリっと音を立てて、食べる

「脂ののった皮のうまみと香ばしさ。最高の酒のつまみよな!」
トリアエズナマを飲む

その後ー
「「またご来店をお待ちしております!」」

馬車の中にてー
「ラガーの禁制をする勅書を撤回せねばな」
「伯父上!」

「まっ、上手いサーモンの皮の褒美という事だな」
「ありがとうございます」
撤回できるのは先帝陛下だけだからね

「ヨハン、勅書の件と別に手配してほしいものがある」
「はっ!」

「明後日の会議の料理の内容に変更を加えたいのだ」
そう、指示をする先帝陛下だった

ノブの為に解禁って、凄いなぁ…。

ここまで読んでくれてありがとうございました!
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