此花のアニメ&漫画タイム

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宇垣さんの提案で佐藤先生は高橋先生を催淫することになるのだが…?第9話「亜人ちゃんは試したい」 感想 亜人(デミ)ちゃんは語りたい。

此花(このはな)です

今回は亜人(デミ)ちゃんは語りたい、の第9話「亜人ちゃんは試したい」の感想を書いていきたいと思います

9話は佐藤先生の催淫作戦と雪ちゃんの特訓、梅雨明けの暑い日の3つのお話でした。
宇垣さんの提案での高橋先生催淫作戦はめっちゃ楽しかった(笑)
雪ちゃんの特訓は演技が面白いし、暑い日の一件はひかりと雪ちゃんの会話やり取り吹いた(笑)

さて、本編の感想へ行きましょうか!
最初は佐藤先生のプライベートからスタートするのですが、妄想全開なのがツボです
ぬいぐるみを高橋先生の代わりにして、妄想する佐藤先生

「佐藤先生、飲み過ぎが良くないですよ。これくらいにして、そろそろ休みましょう
高橋先生の声真似をする佐藤先生
声真似めっちゃ面白い(笑)佐藤先生の低い声

「いいじゃないですかー明日も休みなんですし―!」
ゴクゴクとビールを飲む
「高橋先生! ほらぁ、高橋先生も飲んで大いに語り合いましょう!
 教育のあるべき姿を」

「困った人ですね、
 そんな困ったちゃんには指導が必要かな」
佐藤先生の声で声真似をする
「指導ですかぁ? 指導ってどんな?」

佐藤先生の妄想面白くて…(笑)
数学教師である佐藤先生の妄想って、三角定規や分度器が出て来るんだ…

一人暮らしで妄想をしていると、携帯電話が鳴った
「もしもし~?」
呆けた声で電話に出る佐藤先生

「悪い、寝てたか?」
そう心配する声に佐藤先生ははっと我に返る
「宇垣さん!? 
 ……いえ、ちょっとその教育指導の勉強を…」
…流石にぬいぐるみ使って、妄想してたなんて言えない(笑)

「ほほう? 休日だって言うのに随分、熱心だなぁ……」
宇垣さんが電話の向こうで言う
「それより宇垣さんこそ、どうしたんです?」

「ふと、こないだの事を思い出してな」
「こないだ? クルツ君と一緒に来た時ですか?」
佐藤先生は言う

「お前の気になる人って、高橋先生のことだろ?」
その言葉に佐藤先生は
「ど、どうしてそれを!?」
大きく反応示してしまう

「やはりか」
宇垣さんは佐藤先生の反応に確信に至ったよう
そんな大きく反応しちゃったら、それは肯定になっちゃうよね

「だが、おまえの事だ。
 行動を起こすまでもなく、手をこまねいているんだろう?」
宇垣さんの言葉に”うっ…”と反応する佐藤先生

「別にそれを責めるつもりもない。だが、このままでいいとも思わん」

「時が来たのだ、早紀絵。
お前がサキュバスとして、一皮向ける時がな」

宇垣さんが言い出す
「はぁ……」

「ズバリ言うが、おまえの腰が重いのは恋愛する上で催淫することが避けられないが、
 恋愛の過程で催淫を持ち込みたくない、というジレンマだな」
宇垣さんは言う
「はい…」

「確かに、今までのお前はみだりに他者を催淫すまいとそれだけを考え、努めてきた。
 だから、そう悩むのも分かる」

「だが!お前に好きな奴が出来た以上、
一部の相手に催淫することを慣れていかねばならないんじゃないか、
 違うか!」

宇垣さんのボルテージが上がっている(笑)

「呼び起こせ!
 余名の男を食らうサキュバスの本能を!」
宇垣さんが叫ぶ

「それは伝承の話です。
 後うるさいです」
バサッという佐藤先生

「……でも、宇垣さんのおっしゃる通りです」
一転、宇垣さんの言う事を認める佐藤先生
「え」
目が丸くなる宇垣さん

「変わらなきゃいけないと思います。
 恋愛をするためにも、好意とはどういうものか、折り合いをつける為にも、催淫する事から逃げてばかりとはダメなんだと思います」
佐藤先生も変わろうと決意したのか…

「あぁ、いい機会だし。色々とやって行こうぜ。
 明日から、どんどん高橋先生を誘惑していこうな」
宇垣さんはいう

「そ、そうなりますか……」
まだ、勇気が出ない様子の佐藤先生
「そりゃそうだろう。
 だって偶然に起こる催淫の数はたかが知れてるだろう?」

「お前が催淫にするのに慣れる前に
 高橋先生に女が出来ちまうぞ?」
宇垣さんの言葉にうっとなる佐藤先生

「あと、半端な催淫じゃ、高橋先生は表情すら崩さないからなぁ。
 リアクションが無きゃちゃんと経験にならねぇ!」
「となると、催淫する主体性が必要となる!」

「理屈は分かりますが……」
佐藤先生が言う
「まぁ、強制はしないがなぁ…」

「でもさ、ちょっと見てみたいと思わんか? 
 高橋先生の本気で照れた姿」

その言葉に思わず想像する佐藤先生
(笑)…どんなやる気の出し方。まぁ、好きな人だったら見たいよねぇ…

そして、やる気なった佐藤先生は行動に移すことになる
「あの~」
生物準備室にやってきた
「佐藤先生!?」

「すいません、てっきりひかりか誰かかと……」
お茶を出し、謝る高橋先生
「こちらこそ、急にお邪魔してしまいまして……
 あぁこれお茶菓子にどうぞ」

柴サブレ―を出す佐藤先生
なんだ、柴サブレ―って(笑)

「それで、一度ちゃんとサキュバスの事をお話したいと思いまして、
 先生にご参考になれば、と」

佐藤先生は切り出す

”「高橋先生みたいな奴は、書物の情報以上の情報を求めるタイプだ。
 お前から話を振れば、必ず食いつく」”
宇垣さんの案だった

「えっ、本当ですか?
 それは興味あります」
高橋先生は言う
「(食いついた)」
まぁ、食いつくだろうなぁ、とは思ったけど…(笑)

「中々、サキュバス本人からお話を伺える機会はありませんから。
 文献だけではどうもしっくりこないんですよねぇ」
高橋先生はいう

”「そして、お前が話を切り出すタイミングが勝負だ! 
 速攻!」”
宇垣さんの言葉を胸に意を決して、佐藤先生が切り出す
「(えぇーい!)」

「あっ、少し体験してみますか? 
 サキュバスの催淫」

「え?」

「じゃあ、ちょっと失礼して……」
すると、佐藤先生が後ろを向いて何かをやりだす
「えぇ!? ちょっと…何を!」

「あぁ、少し薄着になるだけなので、大丈夫でーす」
佐藤先生が言う
「あぁ、そうですか……。そうですか!?」
(笑)それでもちょっとやばい

「じゃじゃーん」

「どうですかね?」
上着を脱いで、眼鏡をはずして見せる佐藤先生
「…………」

何の反応もしない高橋先生に
「(死にたい…)」
困る佐藤先生

「えっと…凄く素敵だと思います。
 随分雰囲気代わるものですね」

高橋先生は言った
「ありがとう、ございます」

「(リアクションが薄い…。確かにこれじゃ催淫したって気にならない。
 というよりも不安になってしまう…。
本当に催淫の効果あるのかしら?)」

だが、高橋先生はちゃん催淫されていた。
「(えっろーっ。
 色気が可視化されて見えるようだ…。学生の頃の性欲が戻った気さえする)」
それを表情に出さないのが凄いわ、高橋先生

「(いつものように全体を見ないようにしよう。目の上のあたりをこう……
 髪つやつやだなぁ……って違う!)」
(笑)それでもなっちゃうサキュバスの力

「(しかし、着こなしだけでこうも変わるとは
 いかに普段が徹底されているか分かるな)」

そう考える
「(あの姿なら、触れでもしない限りは何も感じない)」

「ふと、思ったのですが…」
高橋先生が切り出す
「はい?」

「普段からもう少しラフな格好をされてもいいんじゃないですか?」
高橋先生は言う
「えっ?」

「毎日、それだけ気を遣うと窮屈でしょう? 
 多少隙があるくらいなら、何か問題になるほど催淫することもないのでは?」
そう、佐藤先生に言う
気を抜けばいいのに…思うくらいカチッとしてるね

「え、えっとですねぇ、
 高橋先生はサキュバスへの好意は本物だと思いますか?」
高橋先生の言葉に佐藤先生はそう恐る恐る言った
「本物?」

「何ていうか……
サキュバスに向けられる好意って、催淫によって下駄をはかせた状態だと思うんです。
 普段、極端に催淫を避けるのもそういう好意が嫌で…」
佐藤先生はつぶやく

佐藤先生の言葉に高橋先生は立ち上がって、ホワイトボートの前に立つ
「これはあくまで、私の考えですが」
「あっ、はい!」

「そもそも普通の女性とサキュバスの違いですが、私の理屈では夢魔の特性以外はほとんど変わりありません。
 普通の女性だって、先ほどの佐藤先生のように服装の衣冠によって、魅力は大きく左右します」

「では、何が異なるかというと、この差です」
着脱の差かぁ…

「つまり、サキュバスの催淫とは程度の差なのです。
 という認識で進めてもいいですか?」
高橋先生がきく
「はい! 続けて下さい」

「だとすれば、後はこの差をどうとらえるかです。
 佐藤先生は先程、下駄をはかせているようと表現しましたが、私はそう思いません」

「コンディションやシチュエーション、
 時と場合によってすべてその人の魅力であるように」

「また催淫込みで貴方の魅力なんだと思います」
ほんと、高橋先生の言葉って心に刺さるなぁ…
「つまり、好意に偽物はないというのが私の答えです」

そんな高橋先生の意見に佐藤先生は
「私の考えはですね、サキュバス本人としては」
切り出す
「はい、教えてください」

温かく聞いてくれる高橋先生
「(あぁ、楽しいなぁ……。お互いの考えを言い合ったり尊重し合ったりして、落としどころを探したりして。
 そして、楽しいのはサキュバスの話題だけじゃない。好きなんだろうなぁ……)」

なんか好かれる理由が分かった気がする、高橋先生

「(背中を押してくれた宇垣さんには悪いけど、やっぱり自分から催淫するのは止めよう
 高橋先生は真摯に答えてくれる人。なら、私も真摯に臨むべきだと思う)」
佐藤先生……

「(高橋先生はあぁ言ってくれたけど、やっぱり催淫は私の手に余る)」
佐藤先生は上ジャージのチャックを閉め始める
「(そういう自覚があるうちには使うべきじゃない。でもいつか、ここまでは使っていい。
 催淫にもそういう落としどころが見つかるといいな)」

チャックが胸に引っかかってしまう佐藤先生
「あっ」

恐る恐る、高橋先生の顔を見ると、目をつぶって赤面していた

「……すいませんでした」
それを見て、ひと間があった後、佐藤先生は謝る
「いえっ」

「(ここまでだったら、使ってもいいかな…)」
佐藤先生は思うのだった
レアすぎる赤面が、不意打ちだった(笑)

その後、宇垣さんに報告する佐藤先生

「そんな感じでぇ、高橋先生の照れ顔を拝みました!」
嬉しそうに言う

「よかったじゃないか」
電話越しで言う宇垣さん
「それに、サキュバスの性質についての意見を言い合ったりしてぇ」

「なんだ、考え方が違うのか? 大丈夫かそんなんで」
宇垣さんは言う

「違いますよ! 考え方が違うからいいんですよ!
 わかってないですねぇ、宇垣さんは!」
力説する佐藤先生
「そうすか……」

「だから、お互いの立場を考えつつだとか、いろいろ議論が白熱しちゃいましたが、
 それで結局、落としどころとしてはですねー」
止まらない佐藤先生の言葉を聞き続ける宇垣さん

それを話し終わると
「……報告ご苦労さん。
 じゃあ、またな」
そう言って、電話を切った宇垣さん

「……娘が巣立っていく寂しさはこんなのかなぁ」
そう、つぶやく宇垣さんだった
(笑)ほんと、お父さんだな、宇垣さん

場面が変わり、職員室の内ー
「また高橋先生と議論を深めたい。でも、それってまた会いたいっていういい訳なのかなぁ。
 催淫をコントロールできれば、苦労はしないんだけど……」
ぶつぶつ佐藤先生がつぶやいていると……

「催淫をコントロールして何を…?」
それを聞きとった雪はそう声をかける
「うわぁぁ!? 雪ちゃん」

「何かいかがわしいニオイがしますが…」
そう言う雪
「ち、違うのよ! 
 ほら、こういう性質だから
 色々と生活に不便があるでしょう?だから……」

「それは確かにそうですね」
必死の言い訳に雪は納得してくれたようだ
「それで、何か用?」

すると、雪は紙袋を差し出す
「これ、例のものです」
そこにあったのは怪傑ヴァンデルセンの漫画だった
あー続きを貸してるのか

「うわぁ」
目が輝く佐藤先生だが、他の先生が通りすぎる
「間違いないようね。これ、読み終えた分」
佐藤先生は紙袋を取り出す
(笑)先生たちにバレない様にやり取りしてるのか

「確かに受け取りました」
「ほんとにありがとう、雪ちゃん」
互いに言う
「同好の志ですから!」

雪は漫画を届けた後、さっき佐藤先生が言っていた
性質をコントロールすること”を考える

「雪女の性質をコントロールしたい?」
雪が高橋先生に切り出したことはそれだった
「はい。 冷気を出せるようになったらいいなぁって。
 冷気を出せるのに、暑さに弱いのは変だなぁって。前から思っていて」

確かに雪女なのに、
冷気を自在出せないのは変っちゃ変か……

「うん、一理ある」
暑そうにする雪にパタパタとうちわをあおぐ高橋先生
「……夏も近いし、やってみるか」

たらいにお水を張り、その中に雪は入る

「懐かしいですね、この感じ!」
雪が楽しそうに言うと、ははっと笑う高橋先生
「……初心にかえっていうところだな」

「おさらいだが、雪女の性質はネガティブな感情に起因している。
 緊張やストレスによって、起こる冷や汗や悲しい事によって流す涙は凍る。
 そして、酷く落ち込んだりすると、冷気が出る、だな」

「はい!」
雪は返事をする
「細かいコントロールは後々にして、
 当面はなんとか身を一つで冷気を出すことを目指そう」

「はい!」
雪はうなづく
「当面は汗をかくかもしれないから、たらいで受け取ってと…」

「それで、具体的にはどうしたらいいんですか?」
雪は高橋先生に聞く
「うーん、悲しい気持ちになれば冷気が出るが、
 最終的にはそれによらず冷気を出したい…」

「フリをしてみるか?」
高橋先生は提案する
「フリ?」

「つまり、演技だな。
 疑似的に作ったネガティブな感情で冷気が出るかどうか」
「演技……ネガティブな悲しい演技を?」

「そうだ。
 こう……あぁ!ひかりやまちに何かあったら…」
「とか、何か設定を考えて」
そんな言葉に悩む雪ちゃん

「え、えっと……」

「くそぉぉぉ!よくも二人をぉぉぉ!」
腕を振り上げて、そう叫ぶ雪ちゃん
「悲しいよぉぉー!」
何だっけ、何かの真似だったっけ(笑)

思わず、噴き出す高橋先生
「(なんだそりゃ。あぁ、いかんいかん。笑ったら失礼だな。
 雪は真面目にやってるのに…)」
なんとか笑いをこらえる

「おのれぇぇぇ!!」
迫真の演技をする雪
「(迫真~!別の能力に覚醒しそうな勢いだ…)」

「(能力か……。雪女の身体が冷たいからといって、体液が氷点に近いというのは生物としてあり得ない。
 雪女がネガティブな感情にある時、何かが体外に出る瞬間に冷や汗に働きかけて凍らせるのだ)」
考え出す高橋先生

「(冷気を出す性質も
 つまり何かが周りの空気を冷やしているということだろう)」
「(何かとは、何か?ネガティブな感情というのはつまり、意志)」

「待てよ、意志に物理的な定義が出来るのだとしたら、催淫という他者の意志に影響を及ぼすサキュバスの性質も物理的に説明がつく。
 佐藤先生に確認したいところだな…」
ぶつぶつとつぶやく高橋先生
完全に自分の中に入ってしまっている(笑)

その間ずっと、演技をしている雪は思う
「(そろそろ、そろそろ気付いてほしい)」

「(この状態がとても恥ずかしい事に……)」
だよねー(笑)

「(忘れていた。亜人(デミ)の事を相談すると、
 高橋先生はその一点に夢中になって、デリカシーが活動を止めてしまうのだ)」
それは大変だ…

「高橋先生、もうそろそろ……」
そう、切り出すと、はっと雪を見る高橋先生
「ん? あぁ、そうだな」

高橋先生は雪の周りの空気をチェックする 
「冷気を出てないみたいだな。
 やっぱり、演技ではダメか」

「おっ、冷や汗は結構出てるな」
たらいには氷の粒が浮かんでいた
「そうですね(それは恥ずかしくてかいたものです)」

「この方法はこれっきりにしましょう。
 冷気は出ません!」

そう言い切る雪
恥ずかしいからねぇ

「そうだなぁ…」
納得した様子の高橋先生

「ヤッホーヤッホー!」
そんな所にひかりがやってくる
「ん?」
「ひかり?」

「何してるのー?」
ひかりに聞かれる
「いや、雪女の力で来るべく暑さをしのぐ方法を考えていたんだが…」

「いや、それが全然うまくいかなくて……」
慌てて言う雪ちゃん
「そう? それ、ゆっきーが出した氷でしょ?」

たらいに浮かぶ氷をさすひかり
「え?」

「冷たくて気持ちいいー」
「暑さしのげるー」

足湯ならぬ、足氷水って感じか

「今日はここまでということで」
高橋先生は言う

「ゆっきー、氷が溶けちゃう溶けちゃう」
ひかりに言われ、
「おのれぇぇー!!」
やる羽目になる雪だった
雪ちゃん…どんまい(笑)

梅雨明けの暑い日の体育の時間、男子はサッカー
「しかし、今日はめちゃ暑いなぁ…」
佐竹君がそう、友達にパスをしながら言う
「梅雨明けるの早かったし、今年は猛暑になるそうだぞ」

「かぁーマジかよ! 
 こんなクソ暑い日に外で体育なんて、やってらんねぇー」

佐竹は言う

すると、向こうの方で女子たちが集まっていた
「女子集合ー!」
「「「はーいー」」」

「今日は1.5キロのタイムを計るよ。いきなり全力で走ると危ないので、
 その前に軽くグラウンドを回って……」
女子の方の先生が言う

「やっぱり、夏は体育に限るなー」
佐竹はつぶやく
(笑)おい、さっきの逆の事言ってるぞ

「お前って、そういうの隠す気ないよな…」
呆れた様子の友達だった

デュラハンである町さんは首を走る方へ向けて置いてもらい、
身体は走っている。
「見づらかった言いなね」
「あっ、はい!」
なんだか不思議な感じ……

暑いのに弱いひかりと雪はきつそうに走っていた。
二人の感覚ではもう真夏である

体育が終わった頃、高橋先生は外を歩いていた
「今日も暑いなぁ…」
「こんにちはー」
町が声をかけて来る

「おっ、町か。
 こんにちは、体育か?」
「あっはい。A組との合同でした」
町は答える

「じゃ、雪も一緒か? 
 いつもの3人じゃやかましかっただろう」
高橋先生の言葉に苦笑いする町
「それが……」

日陰でぐったりする二人の姿があった
「「あっつ……」」
流石にきつかったか(笑)

そんな日に3人が生物準備室に遊びにくる
「「「失礼しまーす!」」」

「あー生き返る」
エアコンがかかってる部屋に嬉しそうにするひかり
「極楽……さっきの地獄に比べれれば、ここはまさに極楽だよぉー」
そう言う雪

「外の体育辛そうだったな」
高橋先生が言う
「はい! それはもう」

「いつもながら冷房完備とはいいご身分ですな、センセ」
ひかりはいう
「まぁここには温めすぎちゃまずいもんが……
 これ前も言ったな」

「あんまりここに居座らないようにしろよ。
 暑さに弱いお嬢さん方に悪いが、ほどほどにな」

高橋先生に言われてしまう

「えー!夏のヴァンパイアはほんと大変なのに―」
ひかりが文句を言う
「それをいったら、雪女だって…」

雪も言うと、両者、目を見合わせて……
「ヴァンパイアの方が大変ですぅー。
 腕日焼けしやすいから半袖着られないしー。太陽も眩しすぎるんですー」

「雪女だって大変ですー。体温が低い分、体感温度が高いんですー。
 汗もあんまりかかないしー」

そう言い合い、ひと間沈黙して
「「ぷっ」」
プッと噴き出す雪とひかり
この二人は何やってるの(笑)

「汗で滑ったりしないか?」
町にそう聞く高橋先生
「手汗はあんまりかかないので」

「あっ、先生! 
 もっと涼しくする為の提案があります」

ひかりが言い出す
「おっ、なんだ? 言うてみよ」

「すいか食べたいから、買って!」
えっ? 買うのを要求(笑)

「厚かましいのもほどがある!」
軽く怒る高橋先生
「涼みたいなら…そのテンションをどうにかしろ…。
 まだ結構するんだ、スイカも。もう全く……」
はぁ…とため息をつく

「あっ、そういえば、
 職員室にアイスの余っていたやつが……」
生物準備室から出ていく高橋先生
でも結局、冷たいのは探してくる(笑)

「甘い」
「優しい」
「というか、単に自腹を切りたくないだけでは?」
ひかり、町、雪はそれぞれに反応する

「他に涼しくなる方法はないかなぁ…」
ひかりがつぶやく
「雪ちゃんの”おのれー”は?」
町さんが提案する

「いや、あれは疲れるから…」
両手でバツをつくって、雪はやりたくないという
「えぇー?私は好きだけどなー。おのれー」

「その呼び名はいつ決まったの?」
雪はつぶやく
(笑)おのれーに定着されてしまった…

「おのれー
 みたいにいつでも出来る事だといいんだけどなぁ…」
ひかりはいう
「いつでもできると思わないで」
流石に雪ちゃんのおのれーはいつでもできない(笑)

「教室にもエアコンはないし、
 人がいれば出来る何か涼しくなること……」
ひかりはつぶやく

「怪談、とか?」
町がつぶやく
「怪談?しぶい!」「背中をぞくっと凍らせるという事ですな」

「じゃあ、まっちー、一席お願い」
ひかりが言い出す
「また、そんな無茶ぶりを……」

雪が言うと、すぐに町が喋り出した
「この前、ネットで見たやつなんだけど」
「あっ、やるんだ……」

「それは、今日みたいに蒸し暑い日でした。
 冒険心の強い二人組の女の子はかつて、殺人事件があったと噂される洞窟へやってきました」
ひかりと雪で描かれる怪談

「二人は光の差さない真っ暗な洞窟を手にした明かりだけを頼りに一歩一歩、
 進んでいきました」

「それからどのくらい歩いたことでしょう。
 やがて二人は分かれ道にたどり着いたのです」
「そこにはまるで誰かが来るのを知っていたかのように、書置きがありました」

”左の道は生首、右の道は首のない胴体がある”
という情報があった

「生首を見るのは怖いと思い、ふたりは右の道を進むことにしました。
 右の道の奥には書き置きの通り、首のない死体がありました」

「少しホッとする二人でしたが、
 死体の傍らにはまたしても書き置きがひとつ」

”生首が後ろから追いかけてきているよ”
という書き置き

町が自分の首を揺らして表現する
それじゃ、怖くなーい(笑)

「「はははっ!!」」
笑い出すひかりと雪
「え…?」

「全然、怖くなーい」
「ねぇ?」
二人は言う

笑い終わり、はぁーと疲れた様子を見せるひかりと雪
「怖い話作戦は失敗だね…」

「そういや、まっちーベスト着てるね」
ひかりの一言に雪も気づく
「ほんとだ。暑くないの?」

そんな言葉に困った顔をする町
「えっ…うん、まぁ……着てないよりかは暑いかな」

「汗かいたりしない?」
「京子、汗かかない方だっけ?」
二人は不思議そうにする
「ううん、むしろ汗っかきの方だと思う」

「じゃ、なんでベスト着てるの?」
ひかりの質問に町は意を決していう
「えっと…つまりその、汗かくとシャツが透けちゃって」
ベストとシャツを上にあげる

「下着が見えちゃうから」
その先に見えるものに衝撃を受ける
なるほど、ナイスバディだったんだね…町

「おーい、アイス持ってきてやった…ぞ?」
高橋先生が帰ってきた

「「おかえりなさい……」」
ずーんと落ち込んでいる二人と町がいた
「(冷え切っている……)」

そんなにショックだったのか…ひかりと雪は
汗をかくと、透けて見えちゃうのは本当だからなぁ…

ここまで読んでくれてありがとうございました!
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