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雉・ルリオに会いたい瓜子姫との共通点、天邪鬼&形を変えた鶴の恩返し。第5(18)話「天邪鬼&帰れ鶴」 感想 鬼灯の冷徹 第弐期その弐

此花(このはな)です

今回は鬼灯の冷徹第弐期その弐の第18話「天邪鬼&帰れ鶴」の感想を書いていきたいと思います

18話は前半、嘘をつく意地の悪い天邪鬼の話、後半は迷惑な鶴の恩返しの話でした。
原作も色んな意味でやばかった天邪鬼だけど、アニメは声もすごかった…(笑)
声優さんってすげぇ

ほんと、あの鶴迷惑千万な…(笑)鬼灯様だったから、何とか追い払えた気が。
鬼灯様が言ってたように”当たり屋”だわ、あの鶴。

さて、本編の感想へ行きましょうか!
「”昔々、大国主命が現世をおさめていた頃、天上のアマテラスオオカミが突如、地は我が子が治めるべきじゃ、とのたまった。そして、使者を次々と地上へよこしたものの、使者は大国主命側に付いてしまう」

「困ったアマテラスオオカミは鳴女という雉を遣わし、使者に忠告させたが、天探女(あまのさぐめ)というへそまがりの女神が使者をそそのかし、雉は殺されてしまう」

「この天探女という女神はのちの妖怪、天邪鬼に派生していく”」

閻魔庁では裁判が行われていた。
そんな様子をシロたち3匹が見学している
「判決は地獄かな?」
「明るく言うなよ」

「閻魔庁の判決は焦熱地獄! その度が過ぎた性根の悪さを顧みよ!」
閻魔大王の判決が下る

焦熱地獄?」
シロがつぶやく
「これにて裁判は終了!」

「鬼灯様ー!」
シロたちが近づくと、鬼灯様は焦熱地獄の説明をしてくれる
焦熱地獄は邪見の罪で堕ちる地獄です」
「邪見?」

「ようするに、よこしま、道理に反する、人をそそのかすといった罪です。
 別名、天邪鬼の巣窟と呼ばれています」
「主観によるもので、難しい地獄なのですが、実害・迷惑が酷いと堕ちます」

「あっ、そうだ。思い出しました。
 焦熱地獄の獄卒の一人がルリオさんに会いたがっていました」
鬼灯様はいう

「俺に? 鳥獄卒とかですか?」
ルリオはいう
「いや、人間の女性です。いや、鳥でもあるか」
妙なことをいう鬼灯様

こうして、やってきた焦熱地獄
「おう、なるほど。天邪鬼といったら瓜子姫だなぁ」
瓜のような髪をした女性を見て、ルリオはいう
「よくぞ、わかりました」

「わかりますよ。見た目がそう言ってますもん」
ルリオはいう

「植物から生まれた人間の特色なのかな?」
「桃太郎も全身で桃人間アピールしてたなぁ。着物の色も桃色だったし」
柿助とルリオはいう

「雉! 桃太郎の雉殿か!?」
瓜子姫は嬉しそうにいう
「ん?」

「初めまして! 同志よ」
瓜子姫はルリオの両羽根を掴んで、上下に振る
「なんだなんだ?」

「天邪鬼に殺されたもの同士、仲よくしようではありませんか!」
「お、おう…お? あぁ、大国主命とアマテラスオオカミの話か」
そう言って、納得をするルリオ
「俺自身は鳴女じゃねぇよ?」

「しかし、天邪鬼に因縁のある神の使いの鳥。
 そして、悪い鬼の薀鬼(おんき)を倒した鳥!」

「私は瓜から生まれました。桃太郎さんにも親近感があったのです」
瓜子姫はいう
「それで会ってみたいと思ったのか」

「ふーん、なるほど。面白れぇな。
 あんたは瓜から生まれた姫。俺は桃から生まれた男の供として、鬼を退治した。桃ってのはイザナキに認められた邪気を払う木だ」

「んで、イザナキさんはアマテラス様の親だろ。そのアマテラス様の遣いの雉はその昔、天邪鬼に殺られちまった訳だ。そして雉(おれ)は鬼を退治…なんか連想ゲームみてぇだな」
ルリオは思う

「その鳴女ってさぁ、ルリオの祖先なんじゃないの!?」
シロは言い出す
「は? 何でだよ」

「だって雉にしてはなんか色々と考えが深いじゃん?」
「今更、そこを突っ込むか」

「いやあると思いますよ。シロさんは神の遣いの白い犬である可能性が高く、
 柿助さんはお地蔵様に恩恵を与えられた猿と前に仰ってましたよね?」
「あっはい」

「となれば、ルリオさんも神がかった雉と考える方が自然です」
鬼灯様も言い出す

「仮にも聖なる桃から生まれた超人、
 桃太郎さんには対邪気に強い仲間を引き寄せる力があったのでは」
鬼灯様の言葉にシロが嬉しそうに
「フッ~~桃太郎、神がかってるゥ~あんな顔して~」

「そんなお前を引き寄せた時点で、さほど神がかってねぇな」
ルリオはいうのだった
(笑)シロを引き寄せる時点でか

「でも、そうなら誇らしいよなぁ~」
ルリオはいう
「よく知らねぇけど、昔うちの家訓に”嘘と矢に気をつけよ”ってあったしなぁ」

「まぁ!やはり」
「ほらぁ!」

すると、瓜子姫がルリオを持ち上げ
「鳴女の末裔よ、私と天邪鬼と亡者を砂にしましょう!」
再びルリオを上下に振る
「私はその一心でここについたのです!」

「あの人もまた、芥子ちゃん系統だなぁ…」
そんな姿を見て、柿助はいう
「集まるねぇ…そういう人…」

「そういや、あんた。天邪鬼に殺されたって? 壮絶だな」
ルリオは言う
「はい」

「俺、その話知らない」
シロがいうと、鬼灯様が瓜子姫の物語を話してくれる

「”瓜子姫、昔々、おじいさんとおばあさんが川で拾った瓜を切ったところ、
 中から可愛い女の子が生まれました”」

「なんか聞いた事あるね!」
シロがいうと、柿助が”しぃ~”と静かにするようにいう
…桃太郎とめちゃくちゃ似てる(笑)

「瓜から生まれた瓜子姫の美しさは評判となり、とあるお殿様との結婚話が持ち上がりました。一方、ひねくれもので悪さばかりの天邪鬼は面白くありません」

”「なにさ、ブスのくせに…あの女!」”
「天邪鬼は瓜子姫を殺し、姫の皮をかぶって姫に成りすまします。
 しかし、姫の一念が鳥になり」

”「そやつは天邪鬼!」”
「天邪鬼はブチキレたおじいさんとおばあさんに
 めった打ちにされ、死んでしまいましたとさ」

「あんた、鳥になったのか」
ルリオはいう
「そうです。私の思いが鳥になりました」

「なんか天邪鬼って、鳥を殺したり、鳥に殺されたりだな」
「そうですね」

「つーか、天邪鬼って女だったのか!」
柿助はいう
「雉を殺した天探女(あまのさぐめ)と同一人物ですね。嘘つきで、底意地の悪い奴です」

「そいつももしかして、ここに堕ちてる?」
「あやつはあれでも女神なので、残念ながら裁きの対象外なのです」
瓜子姫はいう

「しかし、いますよ。今ここに」
鬼灯様はいう
「罪滅ぼしとして、働いてもらっています。
 職付いたことで、多少性格は明るくなったようです」

「鬼灯様~!」
声が聞こえ、声のする方向を見る2人と3匹
「鬼灯様~!鬼灯様~! お呼び~?」

「「「ごっへぇぇ!?」」」
ある意味、ショックを受ける3匹
まさに天邪鬼って思った(笑)

「瓜子姫、相変わらずブース!」
瓜子姫に絡む天邪鬼
「……」

「多少明るくなったのは良いんですが……」
鬼灯様はいう
「あー天邪鬼が……自信つけるとこうなるのか…」
3匹とも青ざめた様子で柿助は言う

「えっ、なになに? 皆、アメノ見に来たのぅ~?
 うわぁ、恥ずかしぃぃ⤴」
勝手に勘違いしている天邪鬼

「「「ひっ、ひぇぇぇぇー!!」」」
悲鳴を上げる3匹

「瓜子姫を殺したんですよね?」
青ざめながらもルリオはいう
「だって、このブスが殿と結婚とか、おかしくな~い? 
 アメノ悪くな~いもん」

「人をイラつかせるのが性分の彼女は、
 インターネットの登場でその性格をさらにこじらせました」
「なるほど…」

「彼女の今の大好物は”炎上”です」
「「「でしょうね」」」
3匹は言う
(笑)いやだなぁ、その大好物

「天探女(あまのさぐめ)は人の心を読みとり、考えを見抜く力を持っています。しかし、性格がゆがんでいるため、人を陥れるためにその力を使うのです」
鬼灯様はいう
「それを逆手にとって、今はここの獄卒の一人です」

「そう~。鬼灯様がぁ~どうしてもってぇ~迫ってきてぇ~
 アメノは~一度~断ったんだけど~まっ仕方なく~?」
鬼灯様が天邪鬼を見ないように視線を逸らすの笑う

「彼女は基本、虚言壁があるので、流してください」
鬼灯様はいう
大変だなぁ…(笑)

「すげぇな。この、何言っても無駄そうな感じ…」
ルリオは言う
雰囲気と態度と口調でもう、なんとなく察してしまう(笑)

「彼女がいると、亡者が限りないストレスを与えられるのです」
鬼灯様はいう

天邪鬼は無表情になっている瓜子姫に気づくと
「瓜子姫、なーに怒ってるの? 
 いーじゃん、過去の事はねちっこいんだけど~?」

天邪鬼の前に亡者が現れる
「うーくるしい~」
「うーくるしい」

「真似すんな」
天邪鬼は写真を撮りながら
「真似すな⤴」
言う始末

「嫌がれば嫌がるほど、煽ってきますからね。
 ある意味、焦熱地獄の亡者にとって、一番神経に来る逸材です」
鬼灯様はいう

「そこを見込むあなたもあなたです」
(笑)そうだよね、ほんと

「あっ!雉だー!」
天邪鬼が雉・ルリオに気づく

「写真~写真~。昔、殺したなぁー雉。
 あいつ、樹の上でうるさくてさー雉も鳴かずば撃たれまいって常識なのにね。頭悪ぃー鳥って嫌い~」
ひとりでしゃべっている天邪鬼

「ロケット……ランチャー!」
天邪鬼の腹に一発入れるルリオ

「おぉ! 鳴女の末裔よ、
 積年の恨みを因縁の矢という形で返しましたか!」
瓜子姫は嬉しそうにいう

「ちょっ、雉ー!何怒ってんのー?」
全く意味が分かっていない様子

「積年というか……会って10分だけどムカつきました」
ルリオはいうのだった
(笑)あれは色々とうっぷんがたまりそう…

場面が変わり、閻魔庁に登庁途中
変なところで幹に挟まっている鶴を見つける鬼灯様
「あの、もし…」

思わず、助けてしまう
「こんなところに挟まりますかね、普通」
「人も無意味に瓶に指ツッコんで、抜けなくなることあるでしょう?」
鶴は言う
「ありますけど……」

「助けて頂いてどうもありがとうございます。
 どこのどなたですか?」
鶴は言う
「閻魔庁の第一補佐官の鬼灯といいます。今後、お気を付けください」

「閻魔庁の第一補佐官……」
鶴は意味深につぶやくのだった
というか、BGM世にも奇妙な物語風だし!

場面が変わり、閻魔庁にて、シロ・柿助・ルリオの3匹と一緒にいた鬼灯様
「今夜! 来るかな」
シロはいう
「何がです?」

「だって鶴でしょ? 助けたんでしょ?」
「まさか、地獄で鶴を助ける機会があるとはな」
シロや柿助がいう

「鶴……鶴ねぇ…」
ルリオはつぶやく
「どうしました?」

「いや、その話で最近、変な噂を聞いたんですよ。
 何だったかなぁ?」
「でも、美人が来て、恩返ししてくれるんだろ? いいじゃん、
 な?」

「そんなのんきな事を言ってられないんですよ」
鬼灯様はいう
「わたしは翁ではありませんので」

不思議そうなシロ
「この手の話の男側が翁でない場合、助けられた動物が女に化けて訪ねてきたら、
 そう、嫁になるという予兆です」

「つまり、鶴が女になって訪ねてきたとして、私が一晩泊めたら、 
 私はその女を嫁にして受け入れた、という証になる。婚姻が成立するのです」
あーなるほど

「そんな理詰めで考えなくても…」
「相手は100%恩返しのつもりなんでしょ?」
「いまどき、鶴だって一生仕えるようなつもりで、こないと思うけど」
ルリオ・柿助・シロはいう

その日の夜ー鬼灯の部屋の前にて―
足音に目を覚ます鬼灯様

扉を開けると、花嫁姿の女性が何かの紙を持っている
「どうか、一晩泊めてくださいまし」
その言葉に鬼灯様は普通に閉めようとする

「閉めないで!」
ドアを持って、止めに入る女性
「英語教材なら間に合ってますが」
「セールスじゃないです!」

「それも分かるだろ!」
ドアを閉めようとするのを足で止める
「閉めないで!せめて、名乗らせてー!」

すると、閉める力が弱まる
「はぁ…。ごほん、私はお鶴と申し」
その名乗っている途中に
「反物とかいらない」

ドアが閉まった
(笑)鬼灯様

「色々とすっ飛ばして、台無しのネタバレ!」
大きく突っ込むお鶴。そして、どんどんとドアを叩き始める
「何が気に入らないの! 顔?声?」

「別に顔は気にしませんけど、
 これだけ鶴感のある女性が来るとは思わなかったので、面を食らいはしました」
鬼灯様はいう
「鍵かけないで!恩返すから!」

「自分の羽抜いて、機を織られても正直重い」
「いまどきの若いのはすぐそうやって、重いっていう」
お鶴はいう
「いや、私は今時若者ではないですよ」

「じゃあ、締め出さないでよぉ」
「あなたの身体削って作った者なんて、
 受け取れないって言ってるんです」

その言葉にドアを叩く音が止まった
「何この人……アメとムチ? 
 突き放したり、かと思えば、私の身体を心配したり!」

「ちっ、思い込み激しいな」
思わず、舌打ちをする鬼灯様
「第一、こんな夜中にがっちり文金高島田で婚姻届を持った女が現れたら、たとえ美女でも9割の男は抵抗しますよ」

「じゃあ、残りの1割になってよ! いいから開けて!一回、開けて!」
再び、ドアを叩くお鶴
「決意しまくった姿でぐいぐいと来られると、引くものですよ?」

「開けて! 嫁にしてくれれば、分かるからー。私、いい女だから
叩き続けた結果、ドアノブが壊れた
「あっ」
開いちゃった…(笑)

ゆっくりとドアに手をかけるお鶴
「あなたは、鶴を助けた。
 ……ならやってきた女を、迎えるのがしきたりというもの」
怖えぇぇ(笑)

容赦なく、ドアを閉めた鬼灯様
容赦ねぇ(笑)

「痛い!! いたたたたっいたたたたっ」
思わず、叫ぶお鶴
「挟んでるって! 指挟んでるって!」

「ちなみに私は、例えば強引なセールスが扉に指を挟まれて、
 それがもとで後々残る傷を作ったとしても、やむを得ないと考えている部類です」
(笑)早くしないと、骨を折るぞってこと?

「わかった!わかった!
 指引っこめるから、とりあえず一回緩めて」
観念するお鶴さん
そう言うと、素直に扉の力を緩めてくれた

「お、いったー」
痛そうにふうふうするお鶴
「あんた……これ、これ凄いよ、患部。開けてみてよ」
「見たくないです」

「傷物ってまさにこのことだわ! 治療費払ってもらうから!
 この念書に署名して頂戴!」
お鶴は婚姻届を差し込む

破る音が聞こえ、婚姻届が床に落ちた
「(こうなれば最終手段)分かった。わかったわよ、帰るから最後にお礼をさせて!
 機を織るわ!」

「これは一応、させて頂かないと我々の一族の流儀に反するの
 組み立て式の機織り機は持ってきてるの。作り終えたら帰るから」
お鶴は鶴の姿になって、機織りを始める

「(さっき、色々言ったけど、ここまで尽くされて嫌な気がする男はいないはず。しかも、鶴伝統の反物は実際目にしてしまうと、絶対に欲しくなるほど美しい代物。
 それに、いまどき素晴らしく家庭的なところをプラスに!)」
う、うーん…?プラスになるか、これ

その後、鶴の姿を見る鬼灯様と目が合ったお鶴

「うん、鶴だ」
鬼灯様はつぶやく
「そうだよ、鶴だよ!開けるなよ、暗黙な了解だろ!」

「んだとこの男、頭おかしいんじゃないの!?」
そう言いながら、飛び去って行った
鬼灯様の望み通り、帰った(笑)

「鬼灯様ー!」
今度はルリオが飛んでくる
「こんばんわ。どうしました?」

「思い出したんですよ。昼間言った、鳥仲間に聞いたへんな噂。最近、鳥の間でも婚活用のコミュニティってのがあるんですけど、これみよがしに困ったふりをして助けてもらい、めぼしい男と見定めるとおしかける、たちの悪いメスの鶴がいるって話です!」

その後のお鶴はー
「あんた鶴だから、鶴の恩返し戦法つかえていいわよねぇ!」
「そんなことないわよー。またダメだったわーいい男全然、いないわー」

「でもさーその戦法、駆使した上に婚活パーティーまで来てるって、
 あんたちょっと見境なくない?」
と言われていた
「わたし、年収の方を重視してるから。でもほんと、見る目ある奴いなくてやんなるわー」

場面が変わり、鬼灯様とルリオ
「どうしました? 鬼灯様」
破った婚活届を持って鬼灯様は
「ようは当たり屋ですよね?」

(笑)当たり屋だよな。結婚を押し掛ける鶴なんて…

ここまで読んでくれてありがとうございました!
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